JP3978301B2 - 高強度軽量導体、撚線圧縮導体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送電線などに用いられる高強度軽量導体、撚線圧縮導体及びこれらに用いられる補強線に関する。
【0002】
【従来の技術】
撚線導体は電力ケーブルをはじめ、電子機器の低圧電線などまで広く用いられている。その中で強度が高いこと及び軽量であることが求められる分野がある。
すなわち電力ケーブルであっても高強度軽量の撚線導体を用いれば鉄塔間の距離を長くすることができ、あるいは強風時の断線を著しく減少させることができる。
【0003】
また、自動車分野などにおいても高強度軽量の撚線導体によれば、ワイヤハーネスの細径化が計れると同時に、配索時の不慮の断線なども完全に防止することができる。
【0004】
このような目的のため、導体を構成する銅合金の種類を変更するなどの対策がとられてきたが、性能、コスト面を含めその効果は充分ではない。
また、問題解決のための別のアプローチとして、中心線としてピアノ線(鋼線)からなる撚線を補強線として配し、その周囲に銅、アルミニウムなどの電気導体を配した高強度軽量撚線導体が知られている。
【0005】
しかし、このような高強度軽量導体は、上記のようにピアノ線を用いているため、腐食が生じやすく耐食性に劣ると云う欠点があり、また、表皮効果による交流抵抗による鉄損が生じ、送電損失を招くと云う問題がある。さらに、このような高強度軽量送電線を低弛度架空配電線用途に応用する場合、求められる低線膨張率特性に適合するために、インバー合金(ニッケルを含有する)等の高価な合金を用いる必要が出てくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を改善する、高強度軽量の電線を可能とする撚線導体を提供することを特徴とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の高強度軽量撚線導体は上記課題を解決するため、請求項1に記載の通り、複数本の素線を中心線の周囲に同心円状に撚り合わせた撚線導体において、その中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなる高強度軽量撚線導体であって、該高強度素線が、加圧下で溶融されたマトリックス用金属中に補強繊維が導入され、該溶融されたマトリックス用金属の液面より高い位置に設けられた絞り部によりマトリックス含有量になるよう制御され、その後金属被覆手段によりその表面に金属皮膜が施されてなる高強度素線である高強度軽量撚線導体である。
【0008】
また、本発明の、撚線圧縮導体は請求項4に記載の通り、複数本の素線を中心線の周囲に同心円状に撚り合わせた撚線圧縮導体において、その中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなる撚線圧縮導体であって、該高強度素線が、加圧下で溶融されたマトリックス用金属中に補強繊維が導入され、該溶融されたマトリックス用金属の液面より高い位置に設けられた絞り部によりマトリックス含有量になるよう制御され、その後金属被覆手段によりその表面に金属皮膜が施されてなる高強度素線である撚線圧縮導体である。
【0009】
これら構成により、電力ケーブルとしたときに高強度軽量の撚線導体を用いれば鉄塔間の距離を長くすることができ、あるいは強風時の断線を著しく減少させることができる。
【0010】
また、自動車分野などにおいても高強度軽量の撚線導体によれば、ワイヤハーネスの細径化が計れると同時に、配索時の不慮の断線なども完全に防止することができる。
【0011】
さらに、請求項2あるいは請求項5に記載のように上記中心線を非鉄材料から構成することにより、鉄損、腐食及び発熱などの問題を解消することができ、特に送電線用途に適した導体とし、かつ、インバー合金等の高価な合金を用いることなく低弛度架空配電線を構成することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明において用いる補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線において、補強繊維とは金属マトリックスとの複合材としたとき、他の素線に比べ高強度・高弾性の素線となるような性能を有するものであればよい。
【0013】
このようなものとして、黒鉛繊維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維などの無機繊維(セラミック繊維)、銅などの金属繊維などからなる繊維束(ストランド)が挙げられる。なお、これらを撚って、あるいは編んで、撚糸状や組み紐状にしたものも使用することができるが、これら繊維の性能を十全に発揮させるために、これらを構成する単繊維間までマトリックス用金属が含浸することが必要であり、そのため通常は繊維束を用いることが望ましい。
【0014】
なお、上記補強繊維として、金属マトリックスとの複合材とした際に、特に高強度となり、かつ、最大伸びが2%以下となるように選択すると低弛度架空配電線の中心線として最適なものとなる。
【0015】
また、用いるマトリックス用金属が低融点のもの(例えばウッドアロイ)である場合、その融点で劣化、軟化しないような有機繊維(例えばポリイミド等)、あるいはガラス繊維(無機繊維)を補強繊維として用いることができる。
【0016】
なお、金属繊維のうち、ステンレス線、ピアノ線、鋼線などの鉄を主成分とするを用いると、いわゆる鉄損が生じるため、送電線用途に応用する場合には無機繊維、有機繊維、非鉄金属から選択される繊維(1種または2種以上)、すなわち非鉄補強繊維を用いる必要がある。
【0017】
金属マトリックスとしては、高強度で軽量な中心線となるような材質を適宜選択することができる。銅、アルミ、鉄、銀、鉛、錫、マグネシウムなどの金属、あるいはそれらの各種合金を用いることができる。マトリックスの選択に当たっては、特に、複合材形成時に上記補強繊維の性能を低下させないものを選択することが必要である。
【0018】
このような金属マトリックスとして非鉄金属、特にアルミニウム及びその合金を用いると、鉄損もなく、また、鉄及びその合金を用いた場合に問題となる発熱が防止され、かつ、中心線自体も比較的高い導電性を有するため、全体として細径化が可能となり、あるいは、送電損失の低減を計ることができる。
【0019】
このような補強繊維と金属マトリックスとの複合材は、例えば、マトリックス用材料となる金属を溶融し、その溶融された金属に補強繊維を浸漬し、引き上げることによって得ることができる。このときノズル等を併用すると、所定の太さと繊維含有率の複合材を得ることができる。
【0020】
本発明の高強度軽量撚線導体において中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなることが必要である。すなわち、中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線でないと、その高強度素線の性能を充分に発揮させることができない。なお、周囲素線は通常の導体からなるものでよい。
【0021】
本発明において、中心線は補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線1本からなっていても良く、また複数本から構成されていても良い。複数本の高強度素線からなる場合には、適宜、加撚されていると、それぞれの素線の性能をより完全に発揮させることができるが、必要に応じて加撚せずに中心線として用いても良い。さらに、中心線が複数の高強度素線からなる場合には必要に応じ圧縮してもよい。
【0022】
このような中心線の周囲に導体素線(銅、銅合金、アルミニウムおよびその合金などからなる導線)を配する。このとき中心線が完全に中央になるように導体を配することが好ましい。
【0023】
このとき、通常の撚線導体を得る設備、すなわち、撚線機(シングルツイスト型、ダブルツイスト型、リジッド型撚線機)等をそのまま用いることができる。撚りピッチなどは、求められる性能に応じ適宜調整する。
【0024】
このようにして得た本発明の高強度軽量撚線導体は、その後必要に応じ絶縁被覆層、半導電層等を設けて使用する。このような被覆電線は自動車用途などの細径電線のみならず、電力用ケーブルなどの太径電線などにも応用でき、そのときいずれも高強度軽量の被覆電線を得ることができる。
【0025】
なお、このような本発明の撚線導体を用いた電線において、補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線を中心線として、その周囲に通常の導体からなる素線が配されているため、圧着、半田付け等の端末接続処理においても従来の撚線導体を用いた電線の場合と全く同じ方法で処理でき、その接続部の電気抵抗、強度等も従来の電線を接続した場合とほぼ同様の性能が得られる。
【0026】
また補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線が中心線として配されていることにより、その補強効果が効果的に発揮され、かつ、巻きくせも素直であるため、非常に取り扱いが容易である。
【0027】
ここで、撚線導体を用いた電線の一例についてモデル図を用いて説明する。
図1(a)は本発明の撚線導体を用いた電線の一例である。この図において、本発明に係る撚線導体aを樹脂からなる絶縁層bが覆っている。撚線導体aは、補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線を中心線a1として、その周囲に同心円状に6本の素線a2が撚り合わせられている。
【0028】
図1(b)は図1(a)の撚線導体aの断面を示す図である。
図1(c)は図1(a)の撚線導体aの中心線a1である補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線a1のモデル拡大図である。
【0029】
さらに図1(d)は補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線a1のモデル断面図であり、この図のように、この高強度素線a1は補強繊維a11と金属マトリックスa12からなる複合材である。
【0030】
本発明で用いる補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材の製造に際しては例えば図2に示すような、底部に入口シール部、上部に出口シール部及びこれらシール部の間に絞り部とを有する含浸槽、加熱流路を介して該含浸槽と連通する原料加熱槽と、該含浸槽内部及び原料加熱槽内部を加圧状態に保つ加圧手段とを有する溶融含浸装置Aを用いることにより、金属マトリックスと各単繊維との接触が完全であって、ボイド(マトリックス含浸不良部)がない補強繊維の性能を完全に発揮させる複合材を得ることができる。
【0031】
この溶融含浸装置Aの含浸槽1底部には入口シール部2が設けられ、内部には溶融されたマトリックス用材料3(ここでは金属)が入っている。溶融されたマトリックス用材料3の液面高さになる位置にはダイスからなる絞り部4が、その一部をマトリックス用材料3の液面より高くなる位置であって、入口シール部2、絞り部4とを結ぶ同一直線上に出口シール部5が設けられている。なお、絞り部4上方には充分な空間がある。
【0032】
含浸槽1と原料加熱槽6とは加熱流路7によって連通している。なお、加熱流路は、マトリックス用材料3の液面より低い位置で含浸槽1に接続している。
また、原料加熱槽6には密閉可能な蓋6aを取り外すことにより含浸用原料投入口6bからマトリックス用材料が導入可能となっている。なお、含浸槽1、原料加熱槽6及び加熱流路7ははヒータ(図示しない)により加熱可能となっていて内部はマトリックス用材料の融点以上に保持されるようになっている。
【0033】
この含浸槽1及び原料加熱槽6にはガス配管8aが接続され、これら含浸槽1及び原料加熱槽6の内部は加圧バルブ8bとガス配管aなどから構成される加圧手段8により加圧されるようになっている。なおこの例では加圧に用いられるガスは溶融された金属に対して不活性なガスが用いられている。
【0034】
図示していないが、これら含浸槽1及び原料加熱槽6には、内部のガス置換用に真空ラインと接続する配管及びバルブが設けられ、これら内部の雰囲気の置換を容易に行うことができる。
【0035】
この装置では、ガスでの加圧の圧力として最大30kg/cm2程度が可能となっている。なお、入口シール部2から補強繊維9が連続的に供給されていて、かつ、この入口シール部2の内径は充分小さいため、入口シール部2からの含浸槽内部の溶融された金属の漏出はない。
【0036】
一方、出口シール部5は細径のオリフィスシールとなっているのでこの部分からの含浸槽内部のガスの漏出は少なく、かつ、加圧手段8から供給されるガスの量が充分多いため内部の圧力は保持される。このように内部の圧力を高く保つことにより、ボイドのない、補強繊維の性能を完全に発揮させる複合材を得ることができる。
【0037】
この装置の含浸槽の出口シール部5近傍、この例では出口シール部5に接して含浸槽から連続的に排出される線状複合材料の表面に溶融金属を接触させて被覆する金属被覆手段10が設けられている。金属被覆手段10は被覆炉10a、及び、この被覆炉10aに溶融金属を供給する加熱部10bからなる。ここで用いられる金属はマトリックス用金属と同じであっても、あるいは異なっても良いが、マトリックス用金属の融点と同じか、あるいは低融点であることが必要である。この金属被覆手段10により、得られる複合材表面に補強繊維が露出することがなくなり、さらに、被覆用金属の種類を選択することにより、導電性、耐食性などの諸性能を改良することができる。
【0038】
被覆用材料投入口10cから加熱部10bに投入された被覆用金属は加熱部10bに設けられたヒータ(図示しない)により加熱溶融され、被覆炉10aに供給され、出口シール部5から連続的に排出される線状複合材料の表面を被覆する。
【0039】
なお、金属被覆が不要な場合、あるいは、用いる金属の種類を変更するなどの場合には、被覆炉に付属するドレンバルブ10dから被覆炉10a及び加熱部10b内の溶融金属を抜く。
【0040】
出口シール部5から排出され、必要により金属被覆手段10によって金属被覆が施された補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材は、出口シール部5上方の、入口シール部2と出口シール部5とをつなぐ直線を延長した場所に設けられた冷却装置11によって、液体窒素を用いて強制的に冷却される。
【0041】
このような装置を用い、芯材となる補強繊維である線状材9を、図面右からプーリ12により上方に向きを変え、入口シール部2から含浸槽1内の溶融されたマトリックス用材料3に連続的に導入し、絞り部4で適正なマトリックス含有量と所望の太さとなるよう制御した後、出口シール部5より含浸槽1の外部へと連続的に取り出し、必要に応じて金属被覆手段10によりその表面に金属被膜を施し、次いで冷却装置11により強制的に冷却し、本発明で用いる補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材である線状複合材料9'を連続的に得ることができる。
このような溶融含浸装置Aによれは、ボイドによる欠陥もない、本来の理論的性能と同等の特性を有する優れた複合材を生産性良く得ることができる。
【0042】
[撚線圧縮導体への応用]
本発明の上記撚線導体を応用し、これを圧縮し撚線圧縮導体としたとき、従来の撚線圧縮導体の持つ問題点を解決することができる。
【0043】
ここで圧縮導体は、複数本の導体を撚り合わせてなる撚線導体をダイスを用いて圧縮して形成される。このとき圧縮導体自体を通常の導体より細くできる上、その断面面形状が円乃至円に近い形状となるため、絶縁被覆層の厚さを薄くすることが可能となり、全体で大幅な細経化が可能となると云うメリットを有する。
【0044】
ここで、従来の圧縮導体を有する被覆電線を図3にモデル的に示す。
図中符号αを付して示してあるのが導体である。この例では7本の素線からなる。これら素線のうち、一本が中心線(α1:中心素線)であり他の6本の素線(α2:周囲素線)は中心線の周囲に同心円上に撚り合わせられている。なお、導体の断面は圧縮によりほぼ円形となっている。導体1の外周には樹脂からなる絶縁層βが配されている。
【0045】
導体として圧縮導体を有する電線は、通常の導体を有する電線に比して曲がりにくいと云う特性を持っている。これは巻き枠などに巻き取る場合、巻きテンションを調製することである程度対応することができる。しかし、導体として圧縮導体を有する電線の更なる特性として、一旦曲がり癖がつくと、容易に回復しないと云うことが挙げられる。
【0046】
そのため、巻き枠から電線を取り出した際、巻き癖がつくなどの問題があり、特に電力ケーブルなどの太い導体を用いる電線の場合、応力緩和装置などが用いられてきたが、このような装置を用いても、応力緩和のために多数のプーリを通過させなければならず、導体表面に傷が生じる可能性が高くなり、品質上問題となりうる。
【0047】
また、電力ケーブルのような太径の導体ではなく、細径の導体が用いられる自動車用途などでも、導体として圧縮導体を有する電線を用いると同様な問題が生じる。
【0048】
すなわち自動車用ハーネスに導体として圧縮導体を有する電線を用いる場合、予め電線集束具(フック、バー)が突出して設けられている布線板などを用いてワイヤハーネスを形成し、このワイヤーハーネスを自動車組み立て工程で組み付ける方法が一般的である。しかし、導体として圧縮導体を有する電線の場合、布線板上のフック、バーなどで一旦曲げてしまうと、その曲げ半径がかなり大きい場合であっても、そのままの形状が残ってしまい、その後の作業(保護テープ巻き、グロメット挿着)などの妨げとなると云う欠点があった。
【0049】
このとき、上記本発明の撚線導体を圧縮し、複数本の素線を中心線の周囲に同心円状に撚り合わせた撚線圧縮導体において、その中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなる撚線圧縮導体とすることにより、上記従来の撚線圧縮導体の持つ欠点を解消することができる。
【0050】
なお、上記撚線導体から圧縮導体を得るには、通常の撚線圧縮導体を得る設備、すなわち、圧縮用ダイス(ダイヤモンド線引ダイス)等をそのまま用いることができる。
【0051】
この撚線圧縮導体において中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなることが必要である。すなわち、補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線が中心線でないと、その高強度素線の性能を充分に発揮させることができない。
【0052】
このようにして得た撚線圧縮導体は、その後必要に応じ絶縁被覆層、半導電層等を設けて使用する。このような被覆電線は自動車用途などの細径電線のみならず、電力用ケーブルなどの太径電線などにも応用できる。
【0053】
なお、このように補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材を中心線として圧縮したとき、従来の通常の導体を中心線としたときに比べ、高圧縮が可能となり、従来の撚線圧縮導体より細くすることができる上、全体の断面がより真円に近くすることができるため、被覆層の厚さをより薄くすることが可能となり、大幅な細径化が実現できる。
【0054】
このようにして得た撚線圧縮導体は、その後必要に応じ絶縁被覆層、半導電層等を設けて使用する。このような被覆電線は自動車用途などの細径電線のみならず、電力用ケーブルなどの太径電線などにも応用でき、そのとき巻き癖、曲げ癖の残留の極めて少ない電線となる。
【0055】
なお、上記撚線圧縮導体を用いた電線は、上記本発明の撚線導体からなる被覆電線と同様、高強度軽量化が容易である上、中心線に中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材を用いたため、従来の撚線圧縮導体を用いた被覆電線に比べ、より細径とすることができ、電力ケーブルを始め、自動車用電線等さまざまな用途において極めて好適に用いることができる。
【0056】
なお、このような本発明の撚線圧縮導体を用いた電線において、補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線を中心線として、その周囲に通常の導体からなる素線が配されており、かつ、圧縮導体であるため、末端の切断部においてもこの構造が確実に保持される。そのため、圧着、半田付け等の端末接続処理においても従来の撚線導体を用いた電線の場合と全く同じ方法で処理でき、その接続部の電気抵抗、強度等も従来の電線を接続した場合とほぼ同様の性能が確実に得られる。
【0057】
また、中心線として高強度素線を用いているため、従来の撚線圧縮導体を用いた電線に比して高強度のものとなり、かつ、金属マトリックスの選択により、より軽量とすることが容易であるため、高強度軽量電線を容易に得ることができる。
【0058】
ここで、撚線圧縮導体を用いた電線の一例についてモデル図を用いて説明する。
図4(a)は本発明の撚線圧縮導体を用いた電線の一例である。この図において、本発明に係る撚線圧縮導体a'を樹脂からなる絶縁層b'が覆っている。撚線圧縮導体a'は、補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線を中心線a1'として、その周囲に同心円状に6本の素線a2'が撚り合わせられている。
【0059】
図4(b)は図4(a)の撚線圧縮導体a'の断面を示す図である。
図4(c)は図4(a)の撚線圧縮導体a'の中心線a1'である補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線a1'のモデル拡大図である。
【0060】
さらに図4(d)は補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線a1'のモデル断面図であり、この図のように、この高強度素線a1'は補強繊維a11'と金属マトリックスa12'からなる複合材である。
【0061】
また、図5(a)に、本発明の高強度軽量撚線導体の別の例のモデル断面図を示す。このものは複数本の補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線γを撚り合わせなる中心線の周囲に素線δを同心円状に撚り合わせた撚線導体であって、その素線(導体)の一部を圧縮した(図中符号δ’が圧縮された導体)ものであり、低弛度架空配電線として用いるのに最適なものである。
なお、中心線と素線との間に間隙εを設けたギャップ型と称されるものであって、素線δ及び素線δ’に張力を分担させない、あるいは、これらが負担する張力を低減するものである。なお、このように導線(素線)の一部が圧縮されているものも、本発明の高強度軽量撚線導体に属する。
【0062】
一方、図5(b)には本発明の高強度軽量撚線導体の別の例のモデル断面図を示す。このものは複数本の補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線γを撚り合わせなる中心線の周囲に素線δを同心円状に撚り合わせた撚線導体であり、やはり、低弛度架空配電線として用いるのに最適なものである。このものはルーズ型と呼ばれるもので、上記ギャップ型と同様に素線δに張力を分担させない、あるいは、これらが負担する張力を低減する目的で、中心線と素線(導線)との間に間隙εを設けたものである。
【0063】
これら間隙により中心線と素線との間の摩擦が少なく緊線作業時に中心線のみを把持することにより、素線に張力を分担させる緊線させることができる。
なお、このとき高強度素線として、素線より線膨張係数の低いものを用いることにより、架線時温度より高いの温度での弛度特性は、線膨張係数の低い中心線の弛度特性のみで定められることになる。
【0064】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明の高強度軽量撚線導体は、自動車用途などの細径電線はもちろん、電力用ケーブルなどの太径電線などに応用でき、高強度軽量の電線が得られる。
【0065】
また、請求項4に記載の撚線圧縮導体を用いた場合、自動車用途などの細径電線はもちろん、電力用ケーブルなどの太径電線などに応用でき、そのとき高強度軽量でありながら、極めて細径の電線とすることができるとともに、同時に従来の撚線圧縮導体が有する固有の問題を解決した、巻き癖、曲げ癖の少ない電線とすることができる。
【0066】
さらに請求項2または請求項5に記載のように、補強繊維が非鉄補強繊維とし、かつ、金属マトリックスを非鉄金属とすることにより、腐食、鉄損のない、特に電力ケーブルに適した導体とすることができ、そのとき低弛度架空配電線として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撚線導体を用いた被覆電線の一例を示すモデル図である。
(a)全体を示すモデル斜視図である。
(b)全体のモデル断面図である。
(c)中心線である補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線を示す拡大図である。
(d)(c)の高強度素線のモデル断面図である。
【図2】本発明の撚線導体で用いる補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材の製造装置の一例を示す図である。
【図3】従来の撚線圧縮導体を用いた被覆電線を示すモデル図である。
【図4】本発明の撚線圧縮導体を用いた被覆電線の一例を示すモデル図である。
(a)全体を示すモデル斜視図である。
(b)全体のモデル断面図である。
(c)中心線である補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線を示す拡大図である。
(d)(c)の高強度素線のモデル断面図である。
【図5】(a)本発明の高強度軽量撚線導体の例(ギャップ型)のモデル断面図である。
(b)本発明の高強度軽量撚線導体の例(ルーズ型)のモデル断面図である。
【符号の説明】
a 撚線導体
a' 撚線圧縮導体
a1、a1' 補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなる中心線
a11、a11' 補強繊維
a12、a12' 金属マトリックス
a2、a2' 素線
b 絶縁層
1 含浸槽
2 入口シール部
3 溶融されたマトリックス用材料
4 絞り部
5 出口シール部
6 原料加熱槽
6a 蓋
7 加熱流路
8 加圧手段
8a ガス配管
8b 加圧バルブ
9 線状材(補強繊維)
9' 線状複合材料
10 金属被覆手段
10a 被覆炉
10b 加熱部
10c 被覆用材料投入口
10d ドレンバルブ
Claims (6)
- 複数本の素線を中心線の周囲に同心円状に撚り合わせた撚線導体において、その中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなる高強度軽量撚線導体であって、該高強度素線が、加圧下で溶融されたマトリックス用金属中に補強繊維が導入され、該溶融されたマトリックス用金属の液面より高い位置に設けられた絞り部によりマトリックス含有量になるよう制御され、その後金属被覆手段によりその表面に金属皮膜が施されてなる高強度素線であることを特徴とする高強度軽量撚線導体。
- 上記補強繊維が非鉄補強繊維であり、かつ、金属マトリックスが非鉄金属からなることを特徴とする請求項1に記載の高強度軽量撚線導体。
- 上記中心線が、複数本の高強度素線から構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高強度軽量撚線導体。
- 複数本の素線を中心線の周囲に同心円状に撚り合わせた撚線圧縮導体において、その中心線が補強繊維と金属マトリックスとからなる複合材による高強度素線からなる撚線圧縮導体であって、該高強度素線が、加圧下で溶融されたマトリックス用金属中に補強繊維が導入され、該溶融されたマトリックス用金属の液面より高い位置に設けられた絞り部によりマトリックス含有量になるよう制御され、その後金属被覆手段によりその表面に金属皮膜が施されてなる高強度素線であることを特徴とする撚線圧縮導体。
- 上記補強繊維が非鉄補強繊維であり、かつ、金属マトリックスが非鉄金属からなることを特徴とする請求項4に記載の撚線圧縮導体。
- 上記中心線が、複数本の高強度素線から構成されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の撚線圧縮導体。
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