JPH11126416A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH11126416A
JPH11126416A JP9286520A JP28652097A JPH11126416A JP H11126416 A JPH11126416 A JP H11126416A JP 9286520 A JP9286520 A JP 9286520A JP 28652097 A JP28652097 A JP 28652097A JP H11126416 A JPH11126416 A JP H11126416A
Authority
JP
Japan
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bearing
shaft
hub
housing
disk
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9286520A
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English (en)
Inventor
Takashi Kono
敬 河野
Kenji Tomita
謙二 富田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to US09/175,328 priority patent/US6195224B1/en
Publication of JPH11126416A publication Critical patent/JPH11126416A/ja
Priority to US09/761,735 priority patent/US6407883B2/en
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B25/00Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
    • G11B25/043Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/2009Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
    • G11B33/1446Reducing contamination, e.g. by dust, debris
    • G11B33/1473Reducing contamination, e.g. by dust, debris of/from bearings

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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ディスクに流体軸受を用いることにより、
高速回転しても、回転振動を低振動化でき高記録密度が
可能になるが、温度による軸受剛性の低下と潤滑流体の
漏洩が問題となる。 【解決手段】モータをハウジング外部に構成した軸固定
方式を採用し、潤滑流体を磁性流体とし、軸受の両端側
に磁気シールを構成した二つの軸受ユニットで回転系を
支持する構造とする。 【効果】モータをハウジング外部に構成することによ
り、熱を装置外部に放熱でき、装置内部の温度上昇を押
さえたことと、軸固定により軸曲げ剛性を高めたこと
で、潤滑油の粘度低下による剛性低下を押さえた。潤滑
油を磁性流体にし磁気磁気シールすることにより漏洩を
防止した。以上より高記録密度で信頼性の高い磁気ディ
スク装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】大容量記憶を目的とするディ
スク装置に係り、特に加工が容易で精度の高い軸受けを
備えた駆動系を有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報機器に用いられるスピンドル
モータでは、玉軸受が用いられていた。玉軸受は、安価
で取扱いが簡単なため広く使われている。しかし、玉や
玉の転動面の傷や変形により振動や騒音が発生すること
が避けられない。また、高速回転にも限界があった。
【0003】これに対して、流体潤滑型動圧滑り軸受
(Fluid Film Bearing以下FFB)は回転に伴い発生する
動圧効果により回転体を非接触で支持するため、玉軸受
に比較してはるかに低振動で高精度な回転が可能で、高
度なニーズに対しても十分に答え得る可能性がある。
【0004】これらFFBの従来例として、特開平3-27
2318号公報にはハウジングのラジアル受面対向するラジ
アル軸受面、スラスト受面に対向するスラスト軸受面に
動圧発生用溝を設け、2個所のラジアル受面から軸方向
外側に磁性流体シールを設けた構成の軸受けが開示され
ている。 また、特開平6-200939号公報には磁性流体を潤滑剤とし
て用いた軸受けにおいて、ハウジング開口部、及び閉塞部
にそれぞれラジアル軸受部材を設け、ラジアル軸受部材
の開口部側端面をスラスト軸受とし、ラジアル軸受部材
の閉塞側端面を抜け防止面とし、スラスト軸受側に抜け
防止部材を設けた構成の軸受構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、FFBは高精
度な回転が可能であるが、流体動圧効果を用いているた
め、軸受剛性と軸受負荷との間に比例関係があり、軸受
隙間を小さくしたり、軸受幅を小さくして軸受剛性を大
きくすると、これにつれて軸受負荷もおおきくなる。FF
Bの場合、流体の動圧力で軸受剛性を発生しているた
め、同じ軸径の玉軸受に比較すると軸受剛性は低くなっ
てしまう。このため、玉軸受と同等な軸受剛性を得よう
とすると、軸受負荷は玉軸受に比較して50〜100%増加し
てしまう。
【0006】また、潤滑流体には一般に合成油が使われ
ているが、このような合成油には温度により粘度が変化
する特性があり、高温時には粘性が低下し、低温時には
粘性が増大する。流体の動圧効果は流体の粘性に比例す
るから、高温時に十分な軸受剛性を確保する設計を行う
と、低温では軸受負荷が非常に増加してしまうという欠
点がある。磁気ディスク装置では、使用温度範囲が広
く、この剛性と軸受負荷の最適化が設計上の大きな問題
点となっていた。
【0007】FFBでは潤滑に流体を用いるため、この流
体の軸受部からの漏洩も大きな問題である。軸受部から
の潤滑流体の漏洩は、軸受寿命の低下や振動の増加とし
て装置全体の信頼性を低下させる。さらにディスク装置
では、軸受性能に影響しないような微量の漏洩でも、そ
れがディスクやヘッド間に付着すると記録・再生を妨げ
大きな傷害を引き起こす原因となる。
【0008】FFBでは軸受隙間を非常に微少にかつ精度
良く保たないとその性能が満足出来ない。このため軸と
軸受部の加工、組立精度が厳しく要求される。軸径に対
して軸長さの長い装置で、その軸端近くに軸受を持つ場
合は、加工時の軸ぶれや組立時の変形により精度を満足
することが難しい。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解決し、組み
立てが簡単で、十分な軸受剛性の得られる軸受を用いた
ディスク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、軸の両端をハウジングに固定し、軸の両端近くに二
つの軸受を設け、ディスクを積層したハブを回転支持す
る。ハブを回転駆動するモータは、ハウジングの外側に
形成する。モータとハウジング間には防塵シールを設
け、外部からハウジング内に塵埃が侵入するのを阻止す
る。軸を両端固定することにより、軸曲げを防止し軸受
剛性を強くすることなく、従って、軸受負荷をおおきく
することなく、ディスク振動を小さくすることができ
る。
【0011】最も発熱の大きなモータをハウジングの外
部に出すことにより、軸受部の温度上昇を押さえること
が出来、潤滑流体の温度上昇にともなう粘度低下による
軸受剛性の低下を小さくすることが出来る。
【0012】潤滑流体に磁性流体を用い、軸受の軸方向
両側に永久磁石を配置し、磁性流体を磁気的に軸受部に
保持する。これにより軸受部からの潤滑流体の漏洩を完
全に防止出来る。
【0013】上記の構造は軸長さが長い場合、組立が困
難となる。このため、軸を2分割構造とし、かつ軸受と
シール部をユニット化する。これにより一つの軸受ユニ
ットと一つの軸を組み立ててから、他方の軸受ユニット
と軸受を組立て、後二つの軸を連結することにより軸長
さの長い装置でも、漏洩に対しても高い信頼性を持ち、
かつ組立精度の良い構造が実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第一の実施例を示
す。図1は磁気ディスク装置のディスク部の断面図であ
る。
【0015】軸(b)17は一方端側に軸(a)6が焼
嵌めや接着で固定され、前記軸がハウジングカバー
(a)8に圧入固定されている。また、他方端側は図の
ように細く加工され、その端部はモータカバー12に圧
入され固定されている。ハウジングカバー(a)8はハ
ウジングカバー(b)10にネジ等で固定され、ハウジ
ングカバー(b)10がハウジング11にネジ等で固定
されている。同様にモータカバー12もハウジングにネ
ジ等で固定されている。ディスク1はハブ3にスペーサ
2で間隔をあけて10枚程度積層され、両面に磁気情報
を書き込むことにより、全体で多量の情報を蓄積でき
る。
【0016】これらの磁気ディスク1はクランプ4を介し
てネジあるいは焼嵌めなどによりハブ3に固定される。
ハブ3と軸(a)6及び軸(b)17の(細く加工され
ている部分)間にはそれぞれ二個の流体軸受が設けられ
ており、ハブ3を回転自在に支持している。ハブ3の一
端側はハウジング11の外側まで延びており、この端部に
モータマグネット14が取り付けられている。ハウジン
グ11にはモータマグネットを取り巻く形にモータコイ
ル13が形成されており、直流モータを形成している。
このモータによりハブ3、ディスク1よりなる回転系を
高速に回転駆動することができる。
【0017】次に本装置の組み立て手順を説明する。
【0018】まずハブ3に軸受ユニット(b)16を圧
入、焼嵌め、接着のいずれかの方法、あるいはこれらを
併用した方法で嵌め込み固定する。軸受ユニット(b)
16の穴部に軸(b)17を挿入し、この状態で軸
(b)17と軸受ユニット(b)16の隙間に磁性流体
を注入する。次に軸(b)17とハブ3をハウジング1
1の穴部に挿入する。更に、ハウジング11の端部にモ
ータロータ19を圧入もしくはボルト固定する。
【0019】モータロータ19の端部には、モータマグ
ネット14が設けられている。このモータマグネット1
4を取り囲む位置にモータコイル13を設け、これをハ
ウジング11にボルトもしくは接着で固定する。
【0020】次に、軸(b)17の細い端部をモータカ
バー12の穴部に圧入、焼嵌め、接着のいずれかの方法
で嵌め込み固定する。更に、モータカバー12をハウジ
ング11にボルト、もしくは溶接等で固定する。
【0021】また、軸受ユニット(a)7をハブ3に挿
入しながら、同時に軸(a)6を軸(b)17に挿入し
て固定する。軸受ユニット(a)7とハブ3及び軸
(a)6と軸(b)17のとの固定は、圧入もしくは接
着あるいはこれらを併用した方法で固定する。次にディ
スク1をハブ3にスペーサ2を間に挟みながら積層し、
その最上部にクランプ4を取り付け、ボルト5により固
定する。次にハウジングカバー(b)10をハウジング
11にボルトで固定する。最後に軸(a)6の端部にハ
ウジングカバー(a)8を圧入、もしくはボルトにより
締結し、軸(a)6と軸(b)17の位置合わせを行
い、ハウジングカバー(a)8をハウジングカバー
(b)10にボルトで固定する。このように積み重ね方
法で各部品を構成することができ、組み立てが容易であ
る。
【0022】多数のディスク1を回転させると、ディス
ク面と空気との粘性抵抗が発生し、これを高速回転させ
るには大きな回転トルクを発生させねばならず、大きな
電力を必要とし、モータの発熱が大きくなる。装置内部
がこの発熱により高温になると、各構成部品の熱膨張差
により変形が発生したり、軸受潤滑剤の粘度低下などの
問題が発生する。モータをハウジング11の外側に配置
することにより、この発生する熱を効果的に装置外部に
逃がすことができるから、装置内部の温度上昇を押さえ
ることができ、上述の問題点を回避できる。
【0023】ディスク1に記録、又は書き込まれる情報
はディスク1面に対向して設けられているヘッドにより
読み書きされる。ヘッドは、ディスク1の高速回転に伴
う流体力を利用し非常に微少な間隔でディスク1から浮
上しており、ディスク面の情報を読み書きできる。情報
は、ディスク1の回転に伴い、同心のトラック状に形成
される。ヘッドは位置決め機構により任意のトラック位
置に高速で移動でき、任意の情報を高速で読み書きでき
る。
【0024】ヘッドとディスク1の間隔は非常に微少で
かつディスク1は非常に高速で回転しているため、微細
な塵埃によっても影響を受け、最悪の場合は、ディスク
1あるいはヘッドを破損させ、記録されている情報を破
壊する場合もある。このためハウジング11は、前記モ
ータにつながるハブ3部分にのみ開口部を持つ箱型の形
状で、ディスク1とヘッド、ヘッド位置決め機構を完全
の収納し、外部から塵埃の侵入を防止している。またハ
ウジング11とハブ3が接する位置には、磁性シール1
5が設けられており、外部との空気の流通を完全に遮断
し、ハウジング11内に塵埃が侵入するのを防止してい
る。
【0025】ハブ3は二つのそれぞれ流体軸受(a)2
1、流体軸受(b)31、及びシール部26、35を含ん
だ軸受ユニット(a)7、(b)16で支持されている。
【0026】図2には軸受ユニット(a)の詳細構成を
示している。図2(a)は各部品をばらした状態を、
(b)には組み立てた状態を示す。図3には軸受ユニッ
ト(b)の詳細構成を示す。図3(a)は各部品をばら
した状態を、(b)には組み立てた状態を示す。
【0027】図2に示すように、軸受(a)21の軸方向
の両端に内側からマグネット23、磁性体のヨーク2
4、非磁性体のカバー25の順に軸受(a)21に対して
対称形にシール構造が作れられており、軸受ユニット
(a)7を形成している。磁性流体は両ヨーク24と軸受
(a)21、軸(a)6により形成されている空間に充填
されており、ヨーク24端と軸(a)6の隙間は数百μ
mに設定されている。軸6(a)は磁性材料で構成され
るから、マグネット23からの磁束はヨーク24端部分
に集中する。磁性流体は磁束に沿って保持される性質を
持つから、このヨーク24と軸(a)6の磁束集中部に
保持され、高速回転時に発生する大きな遠心力によって
も漏洩することはない。
【0028】図3に示すように、軸受ユニット(b)16
も軸受ユニット(a)7と同様、潤滑流体に磁性流体を用
いている。軸受(b)31の軸方向の両端に内側からマ
グネット32、磁性体のヨーク33、非磁性体のカバー
34の順に軸受(b)31に対して対称形にシール構造が
形成されており、高速な回転に対しても十分なシール性
能を確保できる。軸受ユニット(b)16と軸受ユニット
(a)7との相違は、軸受ユニット(b)16にはスラスト軸
受27を設けていない点である。これは、この実施例の
様な二つの軸受間隔の広いモータでは、両方の軸受にス
ラスト軸受を形成すると、軸側とハブ3側の温度膨張の
差が大きく、スラスト軸受間隔が変動するためである。
【0029】軸側とハブ3側の温度差あるい材質差によ
る膨張率が同じで、隙間の変動がないと予測される場合
には、両方の軸受にスラスト軸受を形成してもよい。軸
受ユニット(b)16のスリーブ30外周には軸方向に沿
って溝が切られている。これは両軸受ユニット(a)7、
(b)16と軸(b)17、ハブ3により作られる内部空間を
外部とつなぐ通気孔18である。両軸受ユニット(a)
7、(b)16は先に述べたように磁性流体で完全にシー
ルされているから、この通気孔18がない場合、先の内
部空間は完全に閉じられ、外部の温度変化や気圧変化が
生じた場合、内部との圧力差が生じ、軸受シール部2
6、35に圧力がかかることになる。この圧力がシール
耐圧より大きい場合には、軸受シール部26、35が破
れ磁性流体が飛び散る可能性がある。通気孔18を設け
ることにより、この内部空間と外部の圧力差はなくなる
から、このような問題は発生しなくなる。
【0030】軸受ユニット(a)7が取付けられている軸
(a)6は、軸(b)17に挿入されて組み立てられている。
これは軸受ユニット(a)7ではスラスト軸受27を設け
ているため、軸(a)6の両側からスラスト受け22、シ
ール部26を組み立てねばならないためである。軸(b)
17に設けられている径方向穴9は軸(a)6を軸(b)17
に挿入する際の軸(b)17の穴部にある空気の抜け道で
ある。軸(a)6と軸(b)17の結合方法は圧入、あるいは
接着もしくは両者の併用が考えられるが、いずれの場合
も軸(b)17部の穴内の空気の逃げ道がない場合には、
軸(a)6の挿入に伴い内部空気が圧縮され、この反力に
より正確に両軸の精度が出せない問題が発生する。この
実施例に示したように、軸に空気の抜け道である空気孔
9を設けることにより、軸の挿入時に軸穴の空気はこの
空気孔9を介して外部に放出されるから、組み立て精度
を劣化させることはない。
【0031】前述のように、二つの軸受ユニット(a)
7、(b)16のスリーブ20、30はハブ3に固定され
ている。軸受(a)21、(b)31内面は、軸との間
で、流体の動圧効果を十分に発生できるよう特殊な形状
を持っている。
【0032】図4にこの断面形状の一例を示す。
【0033】この例では、軸受40内面に回転方向に対
して、逆V字型の動圧発生溝41を多数設けており回転
に伴いこのV字の動圧発生溝41部分に流体が押し込ま
れることにより、動圧効果を発生させ、軸支持剛性を発
生させる。動圧発生溝41形状は、必要とされる軸受剛
性と許容負荷の関係から最適化されるが、おおむね溝深
さ5ミクロン程度、軸と軸受間隔は直径で2から10ミ
クロン程度、Vの形状は軸方向に軸径の1/2以上、径方
向は軸方向の1/2程度の形状が取られる。この実施例の
ように回転系を動圧軸受で支持することのより、回転系
を非接触で支持できるから高速な回転を行っても低振動
で高精度な回転が可能となる。
【0034】図5には軸受形状の他の実施例を示してい
る。
【0035】この例では軸受50は軸方向に同一の断面
形状を持つ。軸受断面形状は、3つの円弧52で形成さ
れており、この円弧52は、回転に従って軸51と軸受
52で作られる隙間53がせばまる形状になっている。
このような形状にすることにより、軸受50の回転に従
い流体は狭い隙間部に押し込められることから、大きな
動圧効果を発生する事ができる。円弧52の始端と終端
の交わる部分には、油溝54が軸方向に均一に設けられ
ており、流体が隙間部53に円滑に流入するようになっ
ている。
【0036】円弧形状52は、必要とされる軸受剛性と
許容負荷の関係から最適化されるが、最も狭い軸と軸受
間隔は直径で2から10ミクロン程度、最大隙間は最小
隙間の2から5倍、軸受長さは軸径の1/2以上で2倍以下
の形状が取られる。この軸受形状の場合、動圧軸受とし
ての効果は先の図4に示した実施例と同様であるがさら
に、軸形状断面が軸方向に同一であることから、塑性加
工により形成することが可能で、低コストで多数の製作
が可能となる特徴がある。
【0037】軸受(a)の軸受の少なくとも一方の端部に
はスラスト軸受27が形成されており、軸受(a)21を
挟み込むように軸6に形成されているスラスト受け22
との間で動圧を発生し、ハブ3をスラスト方向に支持で
きる構造になっている。
【0038】図6にスラスト軸受27の実施例の一つを
示す。軸受(a)21面には回転方向に対して、逆V字型
の動圧発生溝60を多数設けておりこの回転に伴いこの
V字の動圧発生溝60に流体が押し込まれることによ
り、動圧効果を発生させ、軸支持剛性を発生させる。回
転系を非接触で支持できるから高速な回転を行っても、
低振動で高精度な回転が可能となる。
【0039】図7には他のスラスト軸受27の実施例を
示している。軸受(a)21には3個所の回転に従って軸
受(a)21とスラスト受け22とで作られる隙間72が
狭まるテーパ部70が設けられている。このテーパ部7
0により、軸受(a)21の回転に従い流体は狭い隙間部
に押し込められることから、大きな動圧効果を発生する
事ができる。なお、テーパ部の両端には油溝71が設け
られ、この油溝71はラジアル軸受の油溝54に連結さ
れている。この軸受形状の場合、動圧軸受としての効果
は先の図6示した実施例と同様であるがさらに、形状が
塑性加工に適した形状であるため低コストで多数の製作
が可能となる特徴がある。
【0040】なおこの図5、6に示したスラスト軸受2
7と前述した図4、5のラジアル軸受はどの様な組み合
わせも可能で、互いの性能に悪い影響を及ぼすことは無
い。
【0041】流体軸受の問題点の一つは、潤滑流体の漏
洩である。潤滑流体が漏洩すると、軸受性能が劣化し、
情報の正常な記録再生ができなくな場合や、最悪の場合
には回転不能になることがある。また、軸受性能を劣化
させない微量の漏洩や蒸発でも、ヘッドあるいはディス
ク1に付着し、ヘッドの浮上特性を劣化させることが予
測される。特にディスク1を高速回転する場合には、遠
心力は回転数の二乗に比例して増加するから、この漏洩
問題は非常に厳しくなる。これに対して、前述の図2及
び図3の構成とすることにより、上記問題を解決してい
る。
【0042】
【発明の効果】軸の両端をハウジングに固定し、軸の両
端近くに二つの軸受を設け、ディスクを積層したハブを
回転支持する。ハブを回転駆動するモータは、ハウジン
グの外側に形成する。モータとハウジング間には防塵シ
ールを設け、外部からハウジング内に塵埃が侵入するの
を阻止する。軸を両端固定することにより、軸曲げを防
止し軸受剛性を強くすることなく、従って、軸受負荷を
おおきくすることなく、ディスク振動を小さくすること
ができ高密度記録が可能になる。
【0043】最も発熱の大きなモータをハウジングの外
部に出すことにより、軸受部の温度上昇を押さえること
が出来、潤滑流体の温度上昇にともなう粘度低下による
軸受剛性の低下を小さくすることが出来、装置信頼性を
向上できる。
【0044】潤滑流体に磁性流体を用い、軸受の軸方向
両側に永久磁石を配置し、磁性流体を磁気的に軸受部に
保持する。これにより軸受部からの潤滑流体の漏洩を完
全に防止出来装置信頼性を向上できる。
【0045】上記の構造は軸長さが長い場合、組立が困
難となる。このため、軸を2分割構造とし、かつ軸受と
シール部をユニット化する。これにより一つの軸受ユニ
ットと一つの軸を組み立ててから、他方の軸受ユニット
と軸受を組立てて、後二つの軸を連結することにより軸
長さの長い装置でも、漏洩に対しても高い信頼性をも
ち、かつ組立精度の良い構造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例
【図2】軸受ユニットの構造図
【図3】軸受ユニットの構造図
【図4】ラジアル軸受の第一の実施例
【図5】ラジアル軸受の第二の実施例
【図6】スラスト軸受の第一の実施例
【図7】スラスト軸受の第二の実施例
【符号の説明】
1…ディスク、2…スペーサ、3…ハブ、4…クラン
プ、5…ネジ、6…軸(a)、 7…軸受ユニット(a)、8
…ハウジングカバー(a)、9…空気孔、10…ハウジン
グカバー(b)、11…ハウジング、12…モータカバ
ー、13…モータコイル 14…モータマグネット、1
5…磁気シール、16…軸受ユニット(b)、17…軸
(b)、18…通気孔、20…スリーブ、21…軸受(a)、
22…スラスト受け、23…マグネット、24…ヨー
ク、25…カバー、26…シール部、27…スラスト軸
受、30…スリーブ、31…軸受(b)、32…マグネッ
ト、33…ヨーク、34…カバー、35…シール部、4
0…軸受、41…動圧発生溝、50…軸受、51…軸、
52…円弧、53…隙間、54…油溝、60…動圧発生
溝、70…テーパー部、71…油溝、72…隙間。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、前記ハウジング内に収納さ
    れた、固定軸と一枚以上の円盤状のディスクと、前記デ
    ィスクを積層するハブと、少なくとも前記ディスクに記
    録された情報を再生するヘッドと、前記ヘッドを前記デ
    ィスク上の任意の位置に移動させる駆動装置とからなる
    ディスク装置において、 前記ハブを回転駆動するモータを前記ハウジングの外側
    に設け、前記ハブを固定軸に回転自在に支えるために少
    なくとも2個の流体潤滑型動圧軸受を設けたことを特徴
    とするディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1のディスク装置において、流体潤
    滑動圧軸受の軸方向両外側に軸受を挟み込むよう設けら
    れた2個の流体漏洩防止用のシールを持つことを特徴と
    するディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1のディスク装置において、前記ハ
    ウジングと前記ハブとの間に一個の防塵シールを設けた
    ことを特徴とするディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項1のディスク装置において、前記固
    定軸は太さの異なる二つの軸からなり、細いほうの軸が
    太い方の軸の軸方向に開けられた第一の穴に差し込まれ
    て構成され前記の太い軸に前記の細い軸を差し込むため
    に前記太い軸の軸方向に開けられた第一の穴に連通して
    前記太い軸の径方向に第二の穴を開けたことを特徴とす
    るディスク装置。
  5. 【請求項5】請求項1のディスク装置において、前記ハ
    ブと前記固定軸および2個の動圧軸受ユニットにより形
    成される空間とハウジング外の空間をつなぐ導通路を設
    けてあることを特徴とするディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項2のディスク装置において、潤滑流
    体を磁性流体とし流体漏洩防止用のシールを永久磁石も
    しくは永久磁石と磁性材料のヨークを組み合わせた磁気
    シールとしたことを特長とするディスク装置。
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