JPH11125554A - 圧電式トナーセンサ - Google Patents
圧電式トナーセンサInfo
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- JPH11125554A JPH11125554A JP9292139A JP29213997A JPH11125554A JP H11125554 A JPH11125554 A JP H11125554A JP 9292139 A JP9292139 A JP 9292139A JP 29213997 A JP29213997 A JP 29213997A JP H11125554 A JPH11125554 A JP H11125554A
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- case
- cap
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- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は圧電式トナーセンサに関し、ケースに
振動板を取り付ける際の作業性を向上させ、作業工数を
低減できるようにすると共に、特性の安定化を図り、製
品のコストダウンを実現する。 【解決手段】ケース11と、セラミック振動子15を貼
り付けた振動板14と、回路基板12とを有し、ケース
11の一方側には振動板14を取り付けるための円筒部
13を備え、他端側には開口部29を備えると共に、ケ
ース11の開口部側に回路基板12を取り付け、セラミ
ック振動子15及び振動板14の電極取り出し線を回路
基板12に接続した圧電式トナーセンサにおいて、底部
の一部が開口している有底円筒状のキャップ24を備
え、振動板14の周囲に弾性を有する樹脂(接着剤2
0)を介在させると共に、キャップ24により弾性を有
する樹脂を介して振動板14を円筒部13の開口端に挟
持した。
振動板を取り付ける際の作業性を向上させ、作業工数を
低減できるようにすると共に、特性の安定化を図り、製
品のコストダウンを実現する。 【解決手段】ケース11と、セラミック振動子15を貼
り付けた振動板14と、回路基板12とを有し、ケース
11の一方側には振動板14を取り付けるための円筒部
13を備え、他端側には開口部29を備えると共に、ケ
ース11の開口部側に回路基板12を取り付け、セラミ
ック振動子15及び振動板14の電極取り出し線を回路
基板12に接続した圧電式トナーセンサにおいて、底部
の一部が開口している有底円筒状のキャップ24を備
え、振動板14の周囲に弾性を有する樹脂(接着剤2
0)を介在させると共に、キャップ24により弾性を有
する樹脂を介して振動板14を円筒部13の開口端に挟
持した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等に利用される圧電式トナーセンサに関し、特に、セラ
ミック振動子を貼り付けた振動板を利用して、トナータ
ンク内のトナーの残量を検出する圧電式トナーセンサに
関する。
等に利用される圧電式トナーセンサに関し、特に、セラ
ミック振動子を貼り付けた振動板を利用して、トナータ
ンク内のトナーの残量を検出する圧電式トナーセンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面に基づいて従来例を説明す
る。 §1:従来例1の説明 従来、トナータンク内のトナーエンドを振動板の振動に
より検出するトナーエンド検知装置が知られていた(実
開昭56−167362号公報参照)。このトナーエン
ド検知装置は、例えば、複写機に取り付けられて使用さ
れるが、前記複写機には、感光ドラムと、現像タンク
と、該現像タンクの一部に取り付けたトナータンクを備
えている。そして、トナータンクを構成する筐体の一部
には振動板を有するトナーセンサが取り付けられてい
る。
る。 §1:従来例1の説明 従来、トナータンク内のトナーエンドを振動板の振動に
より検出するトナーエンド検知装置が知られていた(実
開昭56−167362号公報参照)。このトナーエン
ド検知装置は、例えば、複写機に取り付けられて使用さ
れるが、前記複写機には、感光ドラムと、現像タンク
と、該現像タンクの一部に取り付けたトナータンクを備
えている。そして、トナータンクを構成する筐体の一部
には振動板を有するトナーセンサが取り付けられてい
る。
【0003】また、トナータンクの内部には、トナーを
攪拌するための攪拌羽根が設けてある。更に、前記攪拌
羽根の先端部にはクリーニング部材が取り付けており、
このクリーニング部材によりトナーセンサを構成する振
動板の検知面をクリーニングするようになっている。
攪拌するための攪拌羽根が設けてある。更に、前記攪拌
羽根の先端部にはクリーニング部材が取り付けており、
このクリーニング部材によりトナーセンサを構成する振
動板の検知面をクリーニングするようになっている。
【0004】§2:従来例2の説明・・・図5、図6参
照 図5は従来例2の説明図(その1)、図6は従来例2の
説明図(その2)である。図5において、A図は圧電式
トナーセンサの分解斜視図、B図はセラミック振動子を
貼りつけた振動板の拡大図、C図はケースの円筒部の斜
視図、D図はC図の断面図である。また、図6におい
て、E図はケースに振動板を取り付ける際の作業工程説
明図、F図は振動板の取り付け位置調整作業工程を示し
た図、G図は完成したトナーセンサの一部拡大図であ
る。
照 図5は従来例2の説明図(その1)、図6は従来例2の
説明図(その2)である。図5において、A図は圧電式
トナーセンサの分解斜視図、B図はセラミック振動子を
貼りつけた振動板の拡大図、C図はケースの円筒部の斜
視図、D図はC図の断面図である。また、図6におい
て、E図はケースに振動板を取り付ける際の作業工程説
明図、F図は振動板の取り付け位置調整作業工程を示し
た図、G図は完成したトナーセンサの一部拡大図であ
る。
【0005】従来例2は、従来例1で説明したようなト
ナータンクに取り付けられ、トナーの残量を検出(トナ
ーエンド検出)する圧電式トナーセンサの具体例であ
る。図5のA図に示したように、この圧電式トナーセン
サはケース11に設けた円筒部13の開口端側に、セラ
ミック振動子(圧電振動子)15を貼り付けた振動板1
4を取り付け、更に、ケース11には駆動回路の回路部
品を搭載した回路基板12を取り付けたものである。前
記構成において、ケース11は亜鉛ダイカスト製の箱状
ケースであり、振動板14はリン青銅製である。
ナータンクに取り付けられ、トナーの残量を検出(トナ
ーエンド検出)する圧電式トナーセンサの具体例であ
る。図5のA図に示したように、この圧電式トナーセン
サはケース11に設けた円筒部13の開口端側に、セラ
ミック振動子(圧電振動子)15を貼り付けた振動板1
4を取り付け、更に、ケース11には駆動回路の回路部
品を搭載した回路基板12を取り付けたものである。前
記構成において、ケース11は亜鉛ダイカスト製の箱状
ケースであり、振動板14はリン青銅製である。
【0006】図5のB図に示したように、振動板14上
にはセラミック振動子15が貼り付けられており、該セ
ラミック振動子15には電極16、17が設けてある。
そして、セラミック振動子15の電極16、17、及び
振動板14にはそれぞれリード線18の一端部が半田付
けされると共に、該リード線18の他端部は回路基板1
2の電極に半田付けされている。この場合、前記電極1
6、17は駆動用と帰還用の各電極(電極パターン)で
あり、前記振動板14から引き出したリード線18はG
ND(接地)側の配線である。
にはセラミック振動子15が貼り付けられており、該セ
ラミック振動子15には電極16、17が設けてある。
そして、セラミック振動子15の電極16、17、及び
振動板14にはそれぞれリード線18の一端部が半田付
けされると共に、該リード線18の他端部は回路基板1
2の電極に半田付けされている。この場合、前記電極1
6、17は駆動用と帰還用の各電極(電極パターン)で
あり、前記振動板14から引き出したリード線18はG
ND(接地)側の配線である。
【0007】なお、前記リード線18は極めて細いワイ
ヤ(例えば、直径30μmの被覆導線)を3本撚り合わ
せた撚り線で構成されているが、これは、振動板14の
振動特性に悪影響を与えないようにするためである。ま
た、ケース11に設けた円筒部13の寸法は、例えば、
内径が8mmで、外形が11mmである。また、ケース
11の開口端の寸法は、例えば、一辺の長さが20mm
である。
ヤ(例えば、直径30μmの被覆導線)を3本撚り合わ
せた撚り線で構成されているが、これは、振動板14の
振動特性に悪影響を与えないようにするためである。ま
た、ケース11に設けた円筒部13の寸法は、例えば、
内径が8mmで、外形が11mmである。また、ケース
11の開口端の寸法は、例えば、一辺の長さが20mm
である。
【0008】前記圧電式トナーセンサを組み立てる場
合、ケース11に設けた円筒部13の先端部、すなわ
ち、円筒部13の開口端に振動板14を取り付け、回路
基板12を取り付けない状態で、振動板14及びセラミ
ック振動子15と回路基板12との間をリード線18で
接続し、その後、回路基板12をケース11に接着剤で
接着するが、この作業は次のようにして行う。
合、ケース11に設けた円筒部13の先端部、すなわ
ち、円筒部13の開口端に振動板14を取り付け、回路
基板12を取り付けない状態で、振動板14及びセラミ
ック振動子15と回路基板12との間をリード線18で
接続し、その後、回路基板12をケース11に接着剤で
接着するが、この作業は次のようにして行う。
【0009】先ず、回路基板12を取り付けない状態
で、振動板14及びセラミック振動子15にリード線1
8の一端部を半田付けし、前記リード線18の他端部を
回路基板12に半田付けする。この場合の回路基板12
への半田付けは、回路基板12をケース12に取り付け
た場合にケース11の内面側となる面(配線面)で行
う。このようにしてリード線18の半田付けが終了した
ら、リード線18をケース11内に収納し、回路基板1
2をケース11に接着剤で接着する。
で、振動板14及びセラミック振動子15にリード線1
8の一端部を半田付けし、前記リード線18の他端部を
回路基板12に半田付けする。この場合の回路基板12
への半田付けは、回路基板12をケース12に取り付け
た場合にケース11の内面側となる面(配線面)で行
う。このようにしてリード線18の半田付けが終了した
ら、リード線18をケース11内に収納し、回路基板1
2をケース11に接着剤で接着する。
【0010】前記のように、振動板14はケース11に
設けた円筒部13の先端部、すなわち、円筒部13の開
口端に取り付けられるが、この場合、円筒部13の開口
端の内側には段部21が設けてあり、この段部21上に
複数(この例では3個)の振動板載せ台19(小突起)
を形成し、この振動板載せ台19やその周辺部にシリコ
ーン樹脂を垂らし、その上に振動板14を載せて貼り付
ける。このように、前記段部21と振動板14の間の隙
間にはシリコーン樹脂を充填する。
設けた円筒部13の先端部、すなわち、円筒部13の開
口端に取り付けられるが、この場合、円筒部13の開口
端の内側には段部21が設けてあり、この段部21上に
複数(この例では3個)の振動板載せ台19(小突起)
を形成し、この振動板載せ台19やその周辺部にシリコ
ーン樹脂を垂らし、その上に振動板14を載せて貼り付
ける。このように、前記段部21と振動板14の間の隙
間にはシリコーン樹脂を充填する。
【0011】前記振動板14の取り付け作業を図6に示
す。先ず、図6のE図に示したように、前記円筒部13
の開口端に設けた段部21上に接着剤20としてシリコ
ーン樹脂を垂らし、その上にセラミック振動子15を貼
り付けた振動板14を載せる。その後、スキージ22に
より接着剤20をかき寄せて振動板14の周辺部に均等
に充填し、更に余分なシリコーン樹脂を除去するなどし
て、振動板14上を平らにする作業を行う。
す。先ず、図6のE図に示したように、前記円筒部13
の開口端に設けた段部21上に接着剤20としてシリコ
ーン樹脂を垂らし、その上にセラミック振動子15を貼
り付けた振動板14を載せる。その後、スキージ22に
より接着剤20をかき寄せて振動板14の周辺部に均等
に充填し、更に余分なシリコーン樹脂を除去するなどし
て、振動板14上を平らにする作業を行う。
【0012】前記のようにしてケース11と振動板14
との隙間に接着剤20としてシリコーン樹脂を充填した
後、前記シリコーン樹脂が硬化しない内に、図6のF図
に示したように、振動板14の位置決めを行う。この作
業は人の指先により振動板14を動かし、振動板14と
ケース11の内側との間のギャップgが均等になるよう
にする。
との隙間に接着剤20としてシリコーン樹脂を充填した
後、前記シリコーン樹脂が硬化しない内に、図6のF図
に示したように、振動板14の位置決めを行う。この作
業は人の指先により振動板14を動かし、振動板14と
ケース11の内側との間のギャップgが均等になるよう
にする。
【0013】この場合、理想的には振動板14の全周に
わたり同じギャップgとなるが、実際にはギャップgは
均等にならないので、前記のような位置決め作業が必要
である。このような工程を経て、図6のGに示したよう
にケース11に振動板14を固着することができる。な
お、前記のようにケースの円筒部の開口端に段部を形成
し、その上に振動板を取り付けた圧電式トナーセンサの
例として、実開昭63−185528号公報に記載され
たものが知られていた。
わたり同じギャップgとなるが、実際にはギャップgは
均等にならないので、前記のような位置決め作業が必要
である。このような工程を経て、図6のGに示したよう
にケース11に振動板14を固着することができる。な
お、前記のようにケースの円筒部の開口端に段部を形成
し、その上に振動板を取り付けた圧電式トナーセンサの
例として、実開昭63−185528号公報に記載され
たものが知られていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。従来例1に示
したような装置(例えば、複写機)に取り付けて、トナ
ータンク内のトナーの残量を検出するトナーセンサとし
て、従来例2に示したトナーセンサが知られていた。従
来例2のトナーセンサでは、箱状ケースの円筒部の開口
端に、セラミック振動子(圧電振動子)が貼り付けられ
た振動板がシリコーン樹脂で接着され、該振動板に貼り
つけたセラミック振動子の片面に電極を設け、この電
極、及び振動板から引き出したリード線の他端部を回路
基板に半田付けしていた。
のにおいては、次のような課題があった。従来例1に示
したような装置(例えば、複写機)に取り付けて、トナ
ータンク内のトナーの残量を検出するトナーセンサとし
て、従来例2に示したトナーセンサが知られていた。従
来例2のトナーセンサでは、箱状ケースの円筒部の開口
端に、セラミック振動子(圧電振動子)が貼り付けられ
た振動板がシリコーン樹脂で接着され、該振動板に貼り
つけたセラミック振動子の片面に電極を設け、この電
極、及び振動板から引き出したリード線の他端部を回路
基板に半田付けしていた。
【0015】前記圧電式トナーセンサは、振動板載せ台
と振動板がシリコーン樹脂を介して接触することとな
り、又、シリコーン樹脂で振動板全周を完全に被うこと
は極めて難しい作業であり、特性のばらつく要因となっ
ていた。また、振動板の接着にシリコーン樹脂を用いて
いるが、狭い場所に塗布するため、はみ出した材料をス
キージによりかきとり、表面についたシリコーン樹脂を
拭き取らなければならず、工数がかかる、という課題が
あった。
と振動板がシリコーン樹脂を介して接触することとな
り、又、シリコーン樹脂で振動板全周を完全に被うこと
は極めて難しい作業であり、特性のばらつく要因となっ
ていた。また、振動板の接着にシリコーン樹脂を用いて
いるが、狭い場所に塗布するため、はみ出した材料をス
キージによりかきとり、表面についたシリコーン樹脂を
拭き取らなければならず、工数がかかる、という課題が
あった。
【0016】本発明は、このような従来の課題を解決
し、ケースに振動板を取り付ける際の作業性を向上さ
せ、作業工数を低減できるようにすると共に、特性の安
定化を図り、製品のコストダウンを実現することを目的
とする。
し、ケースに振動板を取り付ける際の作業性を向上さ
せ、作業工数を低減できるようにすると共に、特性の安
定化を図り、製品のコストダウンを実現することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係る圧
電式トナーセンサの原理説明図であり、A図は分解斜視
図、B図は完成図である。本発明は前記の目的を達成す
るため、ケース11と、セラミック振動子15を貼り付
けた振動板14と、回路部品を搭載した回路基板12と
を有し、ケース11の一方側には振動板14を取り付け
るための円筒部13を備え、他端側には開口部29を備
えると共に、ケース11の開口部側に回路基板12を取
り付け、セラミック振動子15及び振動板14の電極取
り出し線を回路基板12に接続した圧電式トナーセンサ
において、底部の一部が開口している有底円筒状のキャ
ップ24を備え、振動板14の周囲に弾性を有する樹脂
(接着剤20)を介在させると共に、キャップ24によ
り、弾性を有する樹脂(接着剤20)を介して振動板1
4を前記円筒部13の開口端に挟持した。
電式トナーセンサの原理説明図であり、A図は分解斜視
図、B図は完成図である。本発明は前記の目的を達成す
るため、ケース11と、セラミック振動子15を貼り付
けた振動板14と、回路部品を搭載した回路基板12と
を有し、ケース11の一方側には振動板14を取り付け
るための円筒部13を備え、他端側には開口部29を備
えると共に、ケース11の開口部側に回路基板12を取
り付け、セラミック振動子15及び振動板14の電極取
り出し線を回路基板12に接続した圧電式トナーセンサ
において、底部の一部が開口している有底円筒状のキャ
ップ24を備え、振動板14の周囲に弾性を有する樹脂
(接着剤20)を介在させると共に、キャップ24によ
り、弾性を有する樹脂(接着剤20)を介して振動板1
4を前記円筒部13の開口端に挟持した。
【0018】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。前記圧電式トナーセンサ
を組み立てる場合、ケース11と、回路基板12と、セ
ラミック振動子15を貼りつけた振動板14と、キャッ
プ24等を予め製作しておく。そして、ケース11の円
筒部13の開口端上に、弾性のある接着剤20(例え
ば、シリコーン樹脂)を塗布し、キャップ24の底部2
5の内側にも弾性のある接着剤20(例えば、シリコー
ン樹脂)を塗布する。
を、図1に基づいて説明する。前記圧電式トナーセンサ
を組み立てる場合、ケース11と、回路基板12と、セ
ラミック振動子15を貼りつけた振動板14と、キャッ
プ24等を予め製作しておく。そして、ケース11の円
筒部13の開口端上に、弾性のある接着剤20(例え
ば、シリコーン樹脂)を塗布し、キャップ24の底部2
5の内側にも弾性のある接着剤20(例えば、シリコー
ン樹脂)を塗布する。
【0019】次に、円筒部13の開口端上に塗布した接
着剤20の上に振動板14を載せ、その上からキャップ
24を被せる。この時、キャップ24の底部25で振動
板14を押しつけるようにして、円筒部13の根元付近
までキャップ24を押し込む。その後、キャップ24の
先端部と円筒部13との隙間に接着剤20を塗布し、円
筒部13とキャップ24との間の隙間に接着剤20をし
み込ませる。
着剤20の上に振動板14を載せ、その上からキャップ
24を被せる。この時、キャップ24の底部25で振動
板14を押しつけるようにして、円筒部13の根元付近
までキャップ24を押し込む。その後、キャップ24の
先端部と円筒部13との隙間に接着剤20を塗布し、円
筒部13とキャップ24との間の隙間に接着剤20をし
み込ませる。
【0020】このようにして、底部25の一部が開口し
ている有底円筒状のキャップ24を備え、振動板14の
周囲に弾性を有する樹脂を介在させ、キャップ24によ
り、弾性を有する樹脂を介して振動板14を円筒部13
の開口端に挟持した圧電式トナーセンサが完成する。
ている有底円筒状のキャップ24を備え、振動板14の
周囲に弾性を有する樹脂を介在させ、キャップ24によ
り、弾性を有する樹脂を介して振動板14を円筒部13
の開口端に挟持した圧電式トナーセンサが完成する。
【0021】このようにすれば、キャップ24を被せる
だけで、振動板14の位置決めが自動的に行えるので、
従来例のような面倒な作業は不要となる。また、振動板
14の円周に沿って、該振動板14の上下を含む周辺部
全てに弾性を有する樹脂を介在させてあるので、振動特
性が安定する。更に、接着剤20の塗布の仕方に高度な
技術を要しない為、作業が簡単、かつ楽になる。従っ
て、作業の安定化による歩留りの向上や、作業工数の低
減が図れ、製品のコストダウンを実現することが可能に
なる。
だけで、振動板14の位置決めが自動的に行えるので、
従来例のような面倒な作業は不要となる。また、振動板
14の円周に沿って、該振動板14の上下を含む周辺部
全てに弾性を有する樹脂を介在させてあるので、振動特
性が安定する。更に、接着剤20の塗布の仕方に高度な
技術を要しない為、作業が簡単、かつ楽になる。従っ
て、作業の安定化による歩留りの向上や、作業工数の低
減が図れ、製品のコストダウンを実現することが可能に
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電式トナー
センサの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 §1:例1の説明・・・図2参照 図2は例1の説明図である。図2において、A図は圧電
式トナーセンサの分解斜視図、B図〜F図は圧電式トナ
ーセンサの組み立て工程を示した図である。例1は、前
記従来例2で示した圧電式トナーセンサにおいて、振動
板14の取り付け構造を改善した例である。以下、詳細
に説明する。
センサの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 §1:例1の説明・・・図2参照 図2は例1の説明図である。図2において、A図は圧電
式トナーセンサの分解斜視図、B図〜F図は圧電式トナ
ーセンサの組み立て工程を示した図である。例1は、前
記従来例2で示した圧電式トナーセンサにおいて、振動
板14の取り付け構造を改善した例である。以下、詳細
に説明する。
【0023】(1) :構造の説明 例1は、前記従来例2と同じ機能を有する圧電式トナー
センサに関するものであり、図2のA図に示したよう
に、亜鉛ダイカスト製のケース11と、回路部品を搭載
し、所定の配線パターンを形成した回路基板12と、セ
ラミック振動子(圧電振動子)15を貼りつけたリン青
銅製の振動板14と、金属製のキャップ24を備えてい
る。そして、前記ケース11の一方側には円筒部13が
一体形成されており、他方側は開口部29となってい
る。
センサに関するものであり、図2のA図に示したよう
に、亜鉛ダイカスト製のケース11と、回路部品を搭載
し、所定の配線パターンを形成した回路基板12と、セ
ラミック振動子(圧電振動子)15を貼りつけたリン青
銅製の振動板14と、金属製のキャップ24を備えてい
る。そして、前記ケース11の一方側には円筒部13が
一体形成されており、他方側は開口部29となってい
る。
【0024】前記ケース11の開口部29の開口端に
は、シリコーン樹脂からなる接着剤で回路基板12を接
着し、円筒部13の先端部、すなわち、円筒部13の開
口端には振動板14を取り付けるが、この場合、円筒部
13の開口端面を平坦面に形成し、その上に接着剤を用
いて振動板14を接着(仮固定)し、その上から接着剤
付きのキャツプ24を被せて、振動板14の位置決めと
固着を行う。
は、シリコーン樹脂からなる接着剤で回路基板12を接
着し、円筒部13の先端部、すなわち、円筒部13の開
口端には振動板14を取り付けるが、この場合、円筒部
13の開口端面を平坦面に形成し、その上に接着剤を用
いて振動板14を接着(仮固定)し、その上から接着剤
付きのキャツプ24を被せて、振動板14の位置決めと
固着を行う。
【0025】前記のようにして円筒部13上に振動板1
4を載せ、キャップ24を被せて振動板14の位置決め
と固着を行うが、前記キャップ24は底部25の一部が
開口している有底円筒状のものを用いる。そして、キャ
ップ24を被せた場合に、この底部25により、振動板
14の上側から押さえるようにする。なお、キャップ2
4の内径は、円筒部13の外径より僅かに大きく形成さ
れ、キャップ24を円筒部13に嵌め込む(圧入)する
だけで固定できるように構成されている。
4を載せ、キャップ24を被せて振動板14の位置決め
と固着を行うが、前記キャップ24は底部25の一部が
開口している有底円筒状のものを用いる。そして、キャ
ップ24を被せた場合に、この底部25により、振動板
14の上側から押さえるようにする。なお、キャップ2
4の内径は、円筒部13の外径より僅かに大きく形成さ
れ、キャップ24を円筒部13に嵌め込む(圧入)する
だけで固定できるように構成されている。
【0026】前記のように例1は、ケース11と、セラ
ミック振動子15を貼り付けた振動板14と、回路部品
を搭載した回路基板12とを有し、ケース11の一方側
には振動板14を取り付けるための円筒部13を備え、
他端側には開口部29を備えると共に、ケース11の開
口部29側に回路基板12を取り付け、セラミック振動
子15及び振動板14の電極取り出し線を回路基板12
に接続した圧電式トナーセンサにおいて、底部の一部が
開口している有底円筒状のキャップ24を備え、振動板
14の周囲に弾性を有する樹脂(緩衝材として機能する
接着剤)として、シリコーン樹脂を介在させ、キャップ
24により、弾性を有する樹脂を介して振動板14を円
筒部13の開口端に挟持したものである。
ミック振動子15を貼り付けた振動板14と、回路部品
を搭載した回路基板12とを有し、ケース11の一方側
には振動板14を取り付けるための円筒部13を備え、
他端側には開口部29を備えると共に、ケース11の開
口部29側に回路基板12を取り付け、セラミック振動
子15及び振動板14の電極取り出し線を回路基板12
に接続した圧電式トナーセンサにおいて、底部の一部が
開口している有底円筒状のキャップ24を備え、振動板
14の周囲に弾性を有する樹脂(緩衝材として機能する
接着剤)として、シリコーン樹脂を介在させ、キャップ
24により、弾性を有する樹脂を介して振動板14を円
筒部13の開口端に挟持したものである。
【0027】なお、前記ケース11に設けた円筒部13
の寸法は、例えば、内径が8mmで、外形が11mmで
ある。また、ケース11の開口端の寸法は、例えば、一
辺の長さが20mmである。
の寸法は、例えば、内径が8mmで、外形が11mmで
ある。また、ケース11の開口端の寸法は、例えば、一
辺の長さが20mmである。
【0028】(2) :組み立て工程の説明 以下、図2のB図〜F図に基づき、前記圧電式トナーセ
ンサの組み立て工程を説明する。圧電式トナーセンサを
組み立てる場合、ケース11と、回路基板12と、セラ
ミック振動子15を貼りつけた振動板14と、キャップ
24等を予め製作しておく。この場合、ケース11に設
けた円筒部13の先端部、すなわち、開口端上を平坦面
に形成しておく。このように、予め製作した部品を用意
し、次のようにして組み立てを行う。
ンサの組み立て工程を説明する。圧電式トナーセンサを
組み立てる場合、ケース11と、回路基板12と、セラ
ミック振動子15を貼りつけた振動板14と、キャップ
24等を予め製作しておく。この場合、ケース11に設
けた円筒部13の先端部、すなわち、開口端上を平坦面
に形成しておく。このように、予め製作した部品を用意
し、次のようにして組み立てを行う。
【0029】先ず、図2のB図に示したように、ケース
11の円筒部13の開口端上に、弾性の有る接着剤20
としてシリコーン樹脂を塗布する。次に、図2のC図に
示したように、キャップ24の底部25の内側(特に、
角部)に弾性のある接着剤20としてシリコーン樹脂を
塗布する。前記接着剤20の塗布は、ディスペンサ26
を用いて塗布する。このようにして接着剤20の塗布が
完了すると、図2のD図に示した状態となる。
11の円筒部13の開口端上に、弾性の有る接着剤20
としてシリコーン樹脂を塗布する。次に、図2のC図に
示したように、キャップ24の底部25の内側(特に、
角部)に弾性のある接着剤20としてシリコーン樹脂を
塗布する。前記接着剤20の塗布は、ディスペンサ26
を用いて塗布する。このようにして接着剤20の塗布が
完了すると、図2のD図に示した状態となる。
【0030】次に、図2のE図に示したように、前記円
筒部13の開口端上に塗布した接着剤20の上に振動板
14を載せ(仮固定し)、その上からキャップ24を被
せる。この時、該キャップ24の底部25で振動板14
を押しつけるようにして、円筒部13の根元付近までキ
ャップ24を押し込む。
筒部13の開口端上に塗布した接着剤20の上に振動板
14を載せ(仮固定し)、その上からキャップ24を被
せる。この時、該キャップ24の底部25で振動板14
を押しつけるようにして、円筒部13の根元付近までキ
ャップ24を押し込む。
【0031】その後、図2のF図に示したように、キャ
ップ24の先端部と円筒部13との隙間に、ディスペン
サ26により接着剤20としてシリコーン樹脂を塗布
し、円筒部13とキャップ24との間の隙間に接着剤2
0をしみ込ませる(毛細管現象を利用して隙間にしみ込
ませる)。このようにして、底部25の一部が開口して
いる有底円筒状のキャップ24を備え、振動板14の周
囲に弾性を有する樹脂として、シリコーン樹脂を介在さ
せ、キャップ24により、弾性を有する樹脂を介して振
動板14を円筒部13の開口端に挟持した圧電式トナー
センサが完成する。
ップ24の先端部と円筒部13との隙間に、ディスペン
サ26により接着剤20としてシリコーン樹脂を塗布
し、円筒部13とキャップ24との間の隙間に接着剤2
0をしみ込ませる(毛細管現象を利用して隙間にしみ込
ませる)。このようにして、底部25の一部が開口して
いる有底円筒状のキャップ24を備え、振動板14の周
囲に弾性を有する樹脂として、シリコーン樹脂を介在さ
せ、キャップ24により、弾性を有する樹脂を介して振
動板14を円筒部13の開口端に挟持した圧電式トナー
センサが完成する。
【0032】§2:例2の説明・・・図3参照 図3は例2の説明図である。図3において、A図は圧電
式トナーセンサの一部拡大図、B図はキャップ24の一
部拡大図、C図はB図のX−Y線断面図である。例2
は、前記例1の圧電式トナーセンサにおいて、キャップ
24の取り付け構造を改善した例である。以下、詳細に
説明する。
式トナーセンサの一部拡大図、B図はキャップ24の一
部拡大図、C図はB図のX−Y線断面図である。例2
は、前記例1の圧電式トナーセンサにおいて、キャップ
24の取り付け構造を改善した例である。以下、詳細に
説明する。
【0033】前記例1で説明したように、ケース11に
設けた円筒部13の開口端上に、弾性のある接着剤20
としてシリコーン樹脂を塗布し、その上に振動板14を
載せ、その上から、底部25にシリコーン樹脂を塗布し
たキャップ24を被せるが、この場合、キャップ24の
側壁に、カートベンド部27を形成しておき、このカー
トベンド部27を利用してケース11の円筒部13にキ
ャップ24を固着する。なお、前記カートベンド部27
は、キャップ24の側壁の一部をプレス機械等により加
工し、キャップ24の内側に向けて係合片(切り起こし
片)を形成したものである。
設けた円筒部13の開口端上に、弾性のある接着剤20
としてシリコーン樹脂を塗布し、その上に振動板14を
載せ、その上から、底部25にシリコーン樹脂を塗布し
たキャップ24を被せるが、この場合、キャップ24の
側壁に、カートベンド部27を形成しておき、このカー
トベンド部27を利用してケース11の円筒部13にキ
ャップ24を固着する。なお、前記カートベンド部27
は、キャップ24の側壁の一部をプレス機械等により加
工し、キャップ24の内側に向けて係合片(切り起こし
片)を形成したものである。
【0034】すなわち、図3のB図に示したように、キ
ャップ24の側壁に、円筒部の外壁と係合させるための
カートベント部27を形成しておき、キャップ24を円
筒部13に被せた場合、カートベント部27が円筒部1
3の外壁に押しつけられ、キャップ24が円筒部13に
固着される。なお、他の構成は前記例1と同じである。
ャップ24の側壁に、円筒部の外壁と係合させるための
カートベント部27を形成しておき、キャップ24を円
筒部13に被せた場合、カートベント部27が円筒部1
3の外壁に押しつけられ、キャップ24が円筒部13に
固着される。なお、他の構成は前記例1と同じである。
【0035】§3:実験例の説明・・・図4参照 図4は実験例の説明図である。前記圧電式トナーセンサ
を評価するため、サンプルを用いて実験を行ったので、
以下、その実験結果について説明する。なお、比較のた
め、従来例のサンプルについても実験を行い、その結果
を図示してある。図4において、A図、C図は従来例2
の圧電式トナーセンサのサンプルに関するデータであ
り、B図、D図は本発明の圧電式トナーセンサのサンプ
ルに関するデータである。
を評価するため、サンプルを用いて実験を行ったので、
以下、その実験結果について説明する。なお、比較のた
め、従来例のサンプルについても実験を行い、その結果
を図示してある。図4において、A図、C図は従来例2
の圧電式トナーセンサのサンプルに関するデータであ
り、B図、D図は本発明の圧電式トナーセンサのサンプ
ルに関するデータである。
【0036】図4のA図、B図において、縦軸はサンプ
ル数、横軸はセラミック振動子15の共振インピーダン
スRO (Ω)を示す。また、図4のC図、D図におい
て、縦軸はサンプル数、横軸はトナーレベル(mm)を
示す。なお、前記トナーレベルは、振動板14を縦にし
てトナータンクの側壁に圧電式トナーセンサを取り付
け、トナータンク内にトナーを充填していったとき、ト
ナーセンサが「トナー有」を検出した時点の振動板14
の上側からトナーまでの距離(トナーが振動板14の上
側より下回った場合)を表す。なお、トナーセンサは充
填されたトナーが消費され、トナー上面のレベルが所定
のレベル迄低下したとき「トナー無」を検出する使い方
もできる。
ル数、横軸はセラミック振動子15の共振インピーダン
スRO (Ω)を示す。また、図4のC図、D図におい
て、縦軸はサンプル数、横軸はトナーレベル(mm)を
示す。なお、前記トナーレベルは、振動板14を縦にし
てトナータンクの側壁に圧電式トナーセンサを取り付
け、トナータンク内にトナーを充填していったとき、ト
ナーセンサが「トナー有」を検出した時点の振動板14
の上側からトナーまでの距離(トナーが振動板14の上
側より下回った場合)を表す。なお、トナーセンサは充
填されたトナーが消費され、トナー上面のレベルが所定
のレベル迄低下したとき「トナー無」を検出する使い方
もできる。
【0037】図4のA図に示した実験例1(従来例)で
は、共振インピーダンスRO (Ω)の平均値は206.
8Ωであり、標準偏差は74.6であった。この場合、
共振インピーダンスRO の規格は280Ω以下であり、
不良率は16.4%であった。
は、共振インピーダンスRO (Ω)の平均値は206.
8Ωであり、標準偏差は74.6であった。この場合、
共振インピーダンスRO の規格は280Ω以下であり、
不良率は16.4%であった。
【0038】これに対して図4のB図に示した実験例2
(本発明)では、共振インピーダンスRO (Ω)の平均
値は156.3Ωであり、標準偏差は11.7であっ
た。この場合、共振インピーダンスRO の規格は280
Ω以下であり、不良率は0%であった。このように本発
明によれば、従来例に比べて標準偏差が11.7と極め
て小さく、不良率も良好であった。
(本発明)では、共振インピーダンスRO (Ω)の平均
値は156.3Ωであり、標準偏差は11.7であっ
た。この場合、共振インピーダンスRO の規格は280
Ω以下であり、不良率は0%であった。このように本発
明によれば、従来例に比べて標準偏差が11.7と極め
て小さく、不良率も良好であった。
【0039】この実験結果によれば、従来のサンプル
は、RO の値のばらつきが大きく、製品の歩留りが悪い
ことを示している。しかし、図4のB図に示した本発明
のサンプルでは、RO の値のばらつきが極めて小さく、
殆どのサンプルが極めて良好な特性であり、特性の安定
した製品が高歩留りで製造できることを示している。
は、RO の値のばらつきが大きく、製品の歩留りが悪い
ことを示している。しかし、図4のB図に示した本発明
のサンプルでは、RO の値のばらつきが極めて小さく、
殆どのサンプルが極めて良好な特性であり、特性の安定
した製品が高歩留りで製造できることを示している。
【0040】また、図4のC図に示した実験例3(従来
例)では、トナーレベルのばらつきが大きく、良好な特
性は得られなかった。しかし、図4のD図に示した実験
例4(本発明)では、トナーレベルのばらつきが極めて
小さく、トナーレベルの検出精度が極めて高く、良好な
特性が得られることが分かった。このように、本発明に
係る圧電式トナーセンサは、従来のサンプルに比べて、
ばらつきが極めて小さく、特性が安定し、製品の歩留り
が非常に高いことを示している。
例)では、トナーレベルのばらつきが大きく、良好な特
性は得られなかった。しかし、図4のD図に示した実験
例4(本発明)では、トナーレベルのばらつきが極めて
小さく、トナーレベルの検出精度が極めて高く、良好な
特性が得られることが分かった。このように、本発明に
係る圧電式トナーセンサは、従来のサンプルに比べて、
ばらつきが極めて小さく、特性が安定し、製品の歩留り
が非常に高いことを示している。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :圧電式トナーセンサを組み立てる際、キャップを
被せるだけで、振動板の位置決めが自動的に行えるの
で、従来例のような面倒な作業は不要となる。すなわ
ち、振動板の固定がキャップを用いる固定方式のため、
振動板の取り付け時の固定作業が容易で、取り付けの誤
差も小さく抑えることができる。このため特性のばらつ
きも小さくすることができる。
のような効果がある。 (1) :圧電式トナーセンサを組み立てる際、キャップを
被せるだけで、振動板の位置決めが自動的に行えるの
で、従来例のような面倒な作業は不要となる。すなわ
ち、振動板の固定がキャップを用いる固定方式のため、
振動板の取り付け時の固定作業が容易で、取り付けの誤
差も小さく抑えることができる。このため特性のばらつ
きも小さくすることができる。
【0042】(2) :振動板の円周に沿って、該振動板の
上下を含む周辺部全てに弾性のある樹脂を介在させてあ
り、前記樹脂が緩衝材として機能するので、振動特性が
安定する。
上下を含む周辺部全てに弾性のある樹脂を介在させてあ
り、前記樹脂が緩衝材として機能するので、振動特性が
安定する。
【0043】(3) :圧電式トナーセンサを組み立てる
際、接着剤の塗布の仕方に高度な技術を要しない為、作
業が簡単、かつ楽になる。従って、作業の安定化による
製品の歩留りの向上や、作業工数の低減が図れ、製品の
コストダウンを実現することが可能になる。
際、接着剤の塗布の仕方に高度な技術を要しない為、作
業が簡単、かつ楽になる。従って、作業の安定化による
製品の歩留りの向上や、作業工数の低減が図れ、製品の
コストダウンを実現することが可能になる。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態における例1の説明図である。
【図3】実施の形態における例2の説明図である。
【図4】実施の形態における実験例の説明図である。
【図5】従来例2の説明図(その1)である。
【図6】従来例2の説明図(その2)である。
11 ケース 12 回路基板 13 円筒部 14 振動板 15 セラミック振動子 16、17 電極 18 リード線 19 振動板載せ台 20 接着剤 21 段部 22 スキージ 24 キャップ 25 底部 26 ディスペンサ 27 カートベンド部 29、30 開口部
Claims (1)
- 【請求項1】ケースと、セラミック振動子を貼り付けた
振動板と、回路部品を搭載した回路基板とを有し、前記
ケースの一方側には前記振動板を取り付けるための円筒
部を備え、他端側には開口部を備えると共に、前記ケー
スの開口部側に前記回路基板を取り付け、前記セラミッ
ク振動子及び振動板の電極取り出し線を前記回路基板に
接続した圧電式トナーセンサにおいて、 底部の一部が開口している有底円筒状のキャップを備
え、前記振動板の周囲に弾性を有する樹脂を介在させる
と共に、前記キャップにより、前記弾性を有する樹脂を
介して前記振動板を前記円筒部の開口端に挟持したこと
を特徴とする圧電式トナーセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9292139A JPH11125554A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 圧電式トナーセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9292139A JPH11125554A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 圧電式トナーセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11125554A true JPH11125554A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17778055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9292139A Withdrawn JPH11125554A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 圧電式トナーセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11125554A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011112436A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Murata Mfg Co Ltd | 液体検出センサ |
US20120075607A1 (en) * | 2009-04-13 | 2012-03-29 | Asml Netherlands B.V. | Detector Module, Cooling Arrangement And Lithographic Apparatus Comprising A Detector Module |
US8817228B2 (en) | 2009-04-13 | 2014-08-26 | Asml Netherland B.V. | Cooling arrangement and lithographic apparatus comprising a resilient wall creating a gap between a detector module housing and a heat sink of the cooling arrangement |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP9292139A patent/JPH11125554A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120075607A1 (en) * | 2009-04-13 | 2012-03-29 | Asml Netherlands B.V. | Detector Module, Cooling Arrangement And Lithographic Apparatus Comprising A Detector Module |
US8817228B2 (en) | 2009-04-13 | 2014-08-26 | Asml Netherland B.V. | Cooling arrangement and lithographic apparatus comprising a resilient wall creating a gap between a detector module housing and a heat sink of the cooling arrangement |
US9081309B2 (en) * | 2009-04-13 | 2015-07-14 | Asml Netherlands B.V. | Detector module, cooling arrangement and lithographic apparatus comprising a detector module |
JP2011112436A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Murata Mfg Co Ltd | 液体検出センサ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |