JPH11125476A - 複数の室外機を有する多室形空気調和装置及びその運転方法 - Google Patents
複数の室外機を有する多室形空気調和装置及びその運転方法Info
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- JPH11125476A JPH11125476A JP9289471A JP28947197A JPH11125476A JP H11125476 A JPH11125476 A JP H11125476A JP 9289471 A JP9289471 A JP 9289471A JP 28947197 A JP28947197 A JP 28947197A JP H11125476 A JPH11125476 A JP H11125476A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2313/00—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
- F25B2313/025—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple outdoor units
- F25B2313/0253—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple outdoor units in parallel arrangements
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- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 室外マルチ式の室外機を有する場合のいわゆ
る液バック運転を未然に防止し得る多室形空気調和装置
を提供する。 【解決手段】 室外マルチ式の室外機1、2のうち、例
えば室外機1を運転している場合に、ドーム下温度セン
サ26で検出するコンプレッサ5の容器の底部の温度で
あるドーム下温度が所定値以下になった場合には、停止
中の室外機2の電磁弁24を開いて冷房運転を行い、余
剰の冷媒を停止中の室外機2の熱交換器17に追い込ん
でこの熱交換器17に貯溜するようにしたものである。
る液バック運転を未然に防止し得る多室形空気調和装置
を提供する。 【解決手段】 室外マルチ式の室外機1、2のうち、例
えば室外機1を運転している場合に、ドーム下温度セン
サ26で検出するコンプレッサ5の容器の底部の温度で
あるドーム下温度が所定値以下になった場合には、停止
中の室外機2の電磁弁24を開いて冷房運転を行い、余
剰の冷媒を停止中の室外機2の熱交換器17に追い込ん
でこの熱交換器17に貯溜するようにしたものである。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の室外機を有す
る多室形空気調和装置及びその運転方法に関し、特にビ
ル用空調システムに適用して有用なものである。
る多室形空気調和装置及びその運転方法に関し、特にビ
ル用空調システムに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】一台の室外機で複数台の室内機を個々に
制御する多室形空気調和装置(以下、マルチエアコンと
称す。)は、従来の空調システムに較べ、低コスト、省
工事等の利点を有する点に鑑み、現在ではビル空調の主
流となっている。この種のマルチエアコンの中には、さ
らに複数台の室外機を一つの冷媒回路に並列に接続して
その分冷暖房能力を高めたものもある(以下、この種の
マルチエアコンの室外機を室外マルチ式の室外機と称す
る。)。図2はこの種の室外マルチ式の室外機を有する
マルチエアコンを概念的に示す説明図である。同図に示
すように、当該マルチエアコンは、例えばビルの屋上等
に設置される複数台(図では二台)の室外機1、2と、
この室外機1、2に冷媒配管3を介して接続され、例え
ばビルの各部屋等に設置されている室内機41 、42 、
・・・、4n とからなる。各室外機1、2及び各室内機
41 〜4n はそれぞれ熱交換器を有するとともに、各室
外機1、2は冷媒を圧縮するコンプレッサを有してい
る。また、各室内機41 〜4nは遠隔操作部41a、
42a、・・・、4naを有しており、この遠隔操作部41a
〜4 naで室温等の空調条件を設定するようになってい
る。
制御する多室形空気調和装置(以下、マルチエアコンと
称す。)は、従来の空調システムに較べ、低コスト、省
工事等の利点を有する点に鑑み、現在ではビル空調の主
流となっている。この種のマルチエアコンの中には、さ
らに複数台の室外機を一つの冷媒回路に並列に接続して
その分冷暖房能力を高めたものもある(以下、この種の
マルチエアコンの室外機を室外マルチ式の室外機と称す
る。)。図2はこの種の室外マルチ式の室外機を有する
マルチエアコンを概念的に示す説明図である。同図に示
すように、当該マルチエアコンは、例えばビルの屋上等
に設置される複数台(図では二台)の室外機1、2と、
この室外機1、2に冷媒配管3を介して接続され、例え
ばビルの各部屋等に設置されている室内機41 、42 、
・・・、4n とからなる。各室外機1、2及び各室内機
41 〜4n はそれぞれ熱交換器を有するとともに、各室
外機1、2は冷媒を圧縮するコンプレッサを有してい
る。また、各室内機41 〜4nは遠隔操作部41a、
42a、・・・、4naを有しており、この遠隔操作部41a
〜4 naで室温等の空調条件を設定するようになってい
る。
【0003】図3は上述の如き室外マルチ式の室外機
1、2のブロック図である。同図に示すように、室外機
1はコンプレッサ5、オイルセパレータ6、四方向切換
弁7、アキュムレータ8、熱交換器9、レシーバ10及
び操作弁11,12を有する。コンプレッサ5は冷媒を
圧縮して高温、高圧のガス冷媒を吐出するものである。
当該マルチエアコンにおいては、各室内機41 〜4n の
設定温度等、空調条件の変動により室外機1におけるコ
ンプレッサの負荷は大きく変動するのが一般的である。
そこで、かかる負荷変動に良好に追従し得るよう、この
種のマルチエアコンでは、コンプレッサ5を駆動するモ
ータをインバータで速度制御するインバータ制御コンプ
レッサを用いる等の能力可変機構を備えている。
1、2のブロック図である。同図に示すように、室外機
1はコンプレッサ5、オイルセパレータ6、四方向切換
弁7、アキュムレータ8、熱交換器9、レシーバ10及
び操作弁11,12を有する。コンプレッサ5は冷媒を
圧縮して高温、高圧のガス冷媒を吐出するものである。
当該マルチエアコンにおいては、各室内機41 〜4n の
設定温度等、空調条件の変動により室外機1におけるコ
ンプレッサの負荷は大きく変動するのが一般的である。
そこで、かかる負荷変動に良好に追従し得るよう、この
種のマルチエアコンでは、コンプレッサ5を駆動するモ
ータをインバータで速度制御するインバータ制御コンプ
レッサを用いる等の能力可変機構を備えている。
【0004】コンプレッサ5の吐出側の冷媒配管3には
オイルセパレータ6が配設してある。このオイルセパレ
ータ6はコンプレッサ5で圧縮して吐出した高温・高圧
のガス冷媒中に含まれる潤滑油を分離し、コンプレッサ
5に戻すためのものである。これによりコンプレッサ5
の摺動部の焼付きを防止している。ちなみに、コンプレ
ッサ5はモータ及びこれに駆動される圧縮部等、多くの
摺動部を有しており、これらの潤滑を行うべく潤滑油が
封入されているが、この潤滑油が冷媒とともに流出して
減少した場合には摺動部で焼付きを起こす虞がある。
オイルセパレータ6が配設してある。このオイルセパレ
ータ6はコンプレッサ5で圧縮して吐出した高温・高圧
のガス冷媒中に含まれる潤滑油を分離し、コンプレッサ
5に戻すためのものである。これによりコンプレッサ5
の摺動部の焼付きを防止している。ちなみに、コンプレ
ッサ5はモータ及びこれに駆動される圧縮部等、多くの
摺動部を有しており、これらの潤滑を行うべく潤滑油が
封入されているが、この潤滑油が冷媒とともに流出して
減少した場合には摺動部で焼付きを起こす虞がある。
【0005】四方向切換弁7は当該マルチエアコンの冷
房運転時と暖房運転時とにおける冷媒の流れ方向を切り
換えるためのものである。アキュムレータ8は冷媒の気
体と液体とを分離するためのものである。冷暖房運転に
伴う所定の熱交換を終了した冷媒は気体と液体とが混合
した気液混合状態となっているが、これをそのままコン
プレッサ5に戻した場合、コンプレッサ5は冷媒ガスの
みならず冷媒液も圧縮することとなる。かかる液圧縮は
コンプレッサ5にとって過負荷となり焼付き等の故障の
原因となるので避けなければならない。そこで、アキュ
ムレータ8は気液混合状態の冷媒を取り込んで気液分離
を行い、冷媒ガスのみがコンプレッサ5に戻るようにし
ている。熱交換器9は外気との熱交換を行う部分であ
る。レシーバ10は余剰の冷媒を一時的に貯溜しておく
ものである。ちなみに、冷房運転時と暖房運転時とでは
循環させるべき冷媒量が異なり(冷房運転時により多く
の冷媒を必要とする。)、また空調負荷に応じても循環
させるべき冷媒量が異なる結果、運転条件によっては冷
媒が余る。かかる余剰の冷媒を液冷媒として貯溜してお
くためにレシーバ10を設けている。ただ、このレシー
バ10はこれを有しないマルチエアコンもある。操作弁
11、12は室外機1と室内機41 〜4n とを適宜接続
若しくは切り離し可能とするための手動の操作弁で、室
外機1と室内機41 〜4n との間で冷媒配管3に配設し
てある。
房運転時と暖房運転時とにおける冷媒の流れ方向を切り
換えるためのものである。アキュムレータ8は冷媒の気
体と液体とを分離するためのものである。冷暖房運転に
伴う所定の熱交換を終了した冷媒は気体と液体とが混合
した気液混合状態となっているが、これをそのままコン
プレッサ5に戻した場合、コンプレッサ5は冷媒ガスの
みならず冷媒液も圧縮することとなる。かかる液圧縮は
コンプレッサ5にとって過負荷となり焼付き等の故障の
原因となるので避けなければならない。そこで、アキュ
ムレータ8は気液混合状態の冷媒を取り込んで気液分離
を行い、冷媒ガスのみがコンプレッサ5に戻るようにし
ている。熱交換器9は外気との熱交換を行う部分であ
る。レシーバ10は余剰の冷媒を一時的に貯溜しておく
ものである。ちなみに、冷房運転時と暖房運転時とでは
循環させるべき冷媒量が異なり(冷房運転時により多く
の冷媒を必要とする。)、また空調負荷に応じても循環
させるべき冷媒量が異なる結果、運転条件によっては冷
媒が余る。かかる余剰の冷媒を液冷媒として貯溜してお
くためにレシーバ10を設けている。ただ、このレシー
バ10はこれを有しないマルチエアコンもある。操作弁
11、12は室外機1と室内機41 〜4n とを適宜接続
若しくは切り離し可能とするための手動の操作弁で、室
外機1と室内機41 〜4n との間で冷媒配管3に配設し
てある。
【0006】以上の室外機1の構成は室外機2に関して
も全く同様である。すなわち、室外機1側のコンプレッ
サ5、オイルセパレータ6、四方向切換弁7、アキュム
レータ8、熱交換器9、レシーバ10及び操作弁11,
12に室外機2側のコンプレッサ13、オイルセパレー
タ14、四方向切換弁15、アキュムレータ16、熱交
換器17、レシーバ18及び操作弁19,20がそれぞ
れ対応している。
も全く同様である。すなわち、室外機1側のコンプレッ
サ5、オイルセパレータ6、四方向切換弁7、アキュム
レータ8、熱交換器9、レシーバ10及び操作弁11,
12に室外機2側のコンプレッサ13、オイルセパレー
タ14、四方向切換弁15、アキュムレータ16、熱交
換器17、レシーバ18及び操作弁19,20がそれぞ
れ対応している。
【0007】かかるマルチエアコンにおいて冷房運転を
行うときには、四方向切換弁7、15の切り換えにより
図中に実線の矢印で示す経路により冷媒を流す。すなわ
ち、コンプレッサ5、13で圧縮された高温・高圧の冷
媒ガスは四方向切換弁7、15を通り熱交換器17に至
る。ここで冷媒ガスはファン(図示せず)が送給する空
気と熱交換して冷却され、凝縮して高温の冷媒液とな
り、レシーバ10、18及び操作弁12、20を介して
各室内機41 〜4n に至る。この結果、冷媒は各室内機
41 〜4n の熱交換器(図示せず)に至る。ここで冷媒
はファン(図示せず)が送給する空気と熱交換して温め
られ、蒸発して液体と混合した状態の冷媒ガスとなり、
操作弁11、19及び四方向切換弁7、15を介してア
キュムレータ8、16に至る。このアキュムレータ8、
16で気液分離され冷媒ガスとしてコンプレッサ5、1
3に戻る。このように、冷房運転においては室外機1、
2側の熱交換器9、17が凝縮器として機能し、室内機
41 〜4n 側の熱交換器が蒸発器として機能する。
行うときには、四方向切換弁7、15の切り換えにより
図中に実線の矢印で示す経路により冷媒を流す。すなわ
ち、コンプレッサ5、13で圧縮された高温・高圧の冷
媒ガスは四方向切換弁7、15を通り熱交換器17に至
る。ここで冷媒ガスはファン(図示せず)が送給する空
気と熱交換して冷却され、凝縮して高温の冷媒液とな
り、レシーバ10、18及び操作弁12、20を介して
各室内機41 〜4n に至る。この結果、冷媒は各室内機
41 〜4n の熱交換器(図示せず)に至る。ここで冷媒
はファン(図示せず)が送給する空気と熱交換して温め
られ、蒸発して液体と混合した状態の冷媒ガスとなり、
操作弁11、19及び四方向切換弁7、15を介してア
キュムレータ8、16に至る。このアキュムレータ8、
16で気液分離され冷媒ガスとしてコンプレッサ5、1
3に戻る。このように、冷房運転においては室外機1、
2側の熱交換器9、17が凝縮器として機能し、室内機
41 〜4n 側の熱交換器が蒸発器として機能する。
【0008】一方、暖房運転を行うときには、四方向切
換弁7、15の切り換えにより図中に点線の矢印で示す
経路により冷媒を流す。すなわち、コンプレッサ5、1
3から吐出された冷媒は四方向切換弁7、15、各室内
機41 〜4n 、操作弁12,20、レシーバ10、1
8、熱交換器9、17、四方向切換弁7、15及びアキ
ュムレータ8、16を通ってコンプレッサ5、13に戻
る。このとき室内機41〜4n 側の熱交換器が凝縮器と
して機能し、室外機1、2側の熱交換器9、17が蒸発
器として機能する。
換弁7、15の切り換えにより図中に点線の矢印で示す
経路により冷媒を流す。すなわち、コンプレッサ5、1
3から吐出された冷媒は四方向切換弁7、15、各室内
機41 〜4n 、操作弁12,20、レシーバ10、1
8、熱交換器9、17、四方向切換弁7、15及びアキ
ュムレータ8、16を通ってコンプレッサ5、13に戻
る。このとき室内機41〜4n 側の熱交換器が凝縮器と
して機能し、室外機1、2側の熱交換器9、17が蒸発
器として機能する。
【0009】上述の如きマルチエアコンにおいて、各室
内機41 〜4n が設置された部屋の室温は、冷暖房時の
各室内機41 〜4n 側と室外機1、2側との間での通信
回線を介した情報の授受により、各室内機41 〜4n 側
からの要求に応じた空調条件に対応させてコンプレッサ
5、13の駆動速度、各種弁の開度の調整等、必要な制
御を行うことにより調節する。かかる情報の授受及び制
御は、室外機1、2及び各室内機41 〜4n がそれぞれ
有するマイクロ・コンピュータ等の制御部を通じて行
う。また、低負荷時には室外機1、2の内の何れか一方
のみを駆動し、ある程度以上の負荷に対して残りの室外
機1又は2も駆動する。このとき室外機1、2の内の何
れか一方(一般には複数台の室外機の内の一台)が親機
として機能し、室内機41 〜4n 側の要求に応じて子機
の起動、停止を制御する(このように子機の起動、停止
を制御する方を親機と定義する。)ようになっている
が、従来技術においては親機が必ず子機よりも先に起動
するように制御している。
内機41 〜4n が設置された部屋の室温は、冷暖房時の
各室内機41 〜4n 側と室外機1、2側との間での通信
回線を介した情報の授受により、各室内機41 〜4n 側
からの要求に応じた空調条件に対応させてコンプレッサ
5、13の駆動速度、各種弁の開度の調整等、必要な制
御を行うことにより調節する。かかる情報の授受及び制
御は、室外機1、2及び各室内機41 〜4n がそれぞれ
有するマイクロ・コンピュータ等の制御部を通じて行
う。また、低負荷時には室外機1、2の内の何れか一方
のみを駆動し、ある程度以上の負荷に対して残りの室外
機1又は2も駆動する。このとき室外機1、2の内の何
れか一方(一般には複数台の室外機の内の一台)が親機
として機能し、室内機41 〜4n 側の要求に応じて子機
の起動、停止を制御する(このように子機の起動、停止
を制御する方を親機と定義する。)ようになっている
が、従来技術においては親機が必ず子機よりも先に起動
するように制御している。
【0010】なお、以下の説明においては室外機1を親
機、室外機2を子機として説明する。この場合の親機、
子機は当然逆でも良い。また、親機及び子機の違いは構
造的なものではなく(構造は全く同じである。)、制御
基板上のスイッチの設定により任意に選択し得る。
機、室外機2を子機として説明する。この場合の親機、
子機は当然逆でも良い。また、親機及び子機の違いは構
造的なものではなく(構造は全く同じである。)、制御
基板上のスイッチの設定により任意に選択し得る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来技術に
係る室外マルチ式の室外機1、2を有するマルチエアコ
ンにおいては次のような問題を生起している。
係る室外マルチ式の室外機1、2を有するマルチエアコ
ンにおいては次のような問題を生起している。
【0012】1) 親機である室外機1が子機である室
外機2よりも常に先に起動するように制御しているの
で、子機を駆動する必要のない低負荷時において、例え
ば室内機41 〜4n の一台がサーモON/OFF運転
(室内機41 〜4n 側で冷暖房を行う運転モード(サー
モON)と冷暖房を行わない運転モード(サーモOF
F))を繰り返すと、このときの負荷は低負荷であるの
で、親機のみが負荷に応じて運転される。この結果、こ
の場合の親機のである室外機1のコンプレッサ5がON
/OFF運転を短時間で繰り返すいわゆるインチング運
転となる。このため、室外機1ではアキュムレータ8に
貯留される冷媒液の量が増え、コンプレッサ3に冷媒液
を戻す、いわゆる液バック運転となる虞がある。ちなみ
に、液バック状態となった場合、冷媒液がコンプレッサ
3内の潤滑油に溶け込むことによりこの潤滑油の希釈化
を生起して十分な摺動部の潤滑が行われず、またコンプ
レッサ3にとって過負荷となる液圧縮運転(冷媒液をコ
ンプレッサ3が圧縮する運転)となる虞があり、コンプ
レッサ3の焼損等、故障の原因となる。
外機2よりも常に先に起動するように制御しているの
で、子機を駆動する必要のない低負荷時において、例え
ば室内機41 〜4n の一台がサーモON/OFF運転
(室内機41 〜4n 側で冷暖房を行う運転モード(サー
モON)と冷暖房を行わない運転モード(サーモOF
F))を繰り返すと、このときの負荷は低負荷であるの
で、親機のみが負荷に応じて運転される。この結果、こ
の場合の親機のである室外機1のコンプレッサ5がON
/OFF運転を短時間で繰り返すいわゆるインチング運
転となる。このため、室外機1ではアキュムレータ8に
貯留される冷媒液の量が増え、コンプレッサ3に冷媒液
を戻す、いわゆる液バック運転となる虞がある。ちなみ
に、液バック状態となった場合、冷媒液がコンプレッサ
3内の潤滑油に溶け込むことによりこの潤滑油の希釈化
を生起して十分な摺動部の潤滑が行われず、またコンプ
レッサ3にとって過負荷となる液圧縮運転(冷媒液をコ
ンプレッサ3が圧縮する運転)となる虞があり、コンプ
レッサ3の焼損等、故障の原因となる。
【0013】2) 一台の室外機1又は室外機2が故障
した場合、故障した室外機1又は2の操作弁(11,1
2)又は(19,20)を閉じ、故障した室外機1又は
2を切り離して正常な残りの室外機2又は室外機1でバ
ックアップ運転を行う。このバックアッブ運転時に、故
障した室外機1又は2内に残留する冷媒量が少ないと、
バックアッブ運転を行う正常系統の冷媒量が過剰にな
り、このことによってもバックアップ運転を行う室外機
2又は1において液バック運転となる虞がある。ちなみ
に、冷媒量は室外機1,2及び室内機41 〜4n の組み
合わせ、冷媒配管3の配管長に基づき適正な値を決めて
いるため、室外マルチ式の室外機1、2の一方の冷媒量
が少なくなると、当然他方の冷媒量が過剰になる。
した場合、故障した室外機1又は2の操作弁(11,1
2)又は(19,20)を閉じ、故障した室外機1又は
2を切り離して正常な残りの室外機2又は室外機1でバ
ックアップ運転を行う。このバックアッブ運転時に、故
障した室外機1又は2内に残留する冷媒量が少ないと、
バックアッブ運転を行う正常系統の冷媒量が過剰にな
り、このことによってもバックアップ運転を行う室外機
2又は1において液バック運転となる虞がある。ちなみ
に、冷媒量は室外機1,2及び室内機41 〜4n の組み
合わせ、冷媒配管3の配管長に基づき適正な値を決めて
いるため、室外マルチ式の室外機1、2の一方の冷媒量
が少なくなると、当然他方の冷媒量が過剰になる。
【0014】本発明は、上記従来技術に鑑み、室外マル
チ式の室外機を有する場合のいわゆる液バック運転を未
然に防止し得る多室形空気調和装置及びその運転方法を
提供することを目的とする。
チ式の室外機を有する場合のいわゆる液バック運転を未
然に防止し得る多室形空気調和装置及びその運転方法を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、次の点を特徴とする。
明の構成は、次の点を特徴とする。
【0016】1) 複数の室内機とともにこれらを空調
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置において、各室外機の熱交
換器の一方の側に電磁弁を設け、何れかの室外機のコン
プレッサの容器の温度が所定値以下になったことが検知
された場合には停止中の室外機の電磁弁を開状態として
冷房運転を行い、凝縮された液冷媒の一部を前記電磁弁
を介して停止中の室外機の熱交換器に追い込み、この熱
交換器に余剰の液冷媒を貯留するように構成したこと。
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置において、各室外機の熱交
換器の一方の側に電磁弁を設け、何れかの室外機のコン
プレッサの容器の温度が所定値以下になったことが検知
された場合には停止中の室外機の電磁弁を開状態として
冷房運転を行い、凝縮された液冷媒の一部を前記電磁弁
を介して停止中の室外機の熱交換器に追い込み、この熱
交換器に余剰の液冷媒を貯留するように構成したこと。
【0017】2) 複数の室内機とともに、これらを空
調負荷とするように相互に並列に接続され、且つ余剰の
液冷媒を貯溜しておくレシーバを備えた複数の室外機を
有する多室形空気調和装置において、各室外機の熱交換
器の一方の側に電磁弁を設け、各室外機のコンプレッサ
の容器の温度が所定値以下になったことが検知された場
合には停止中の室外機の電磁弁を開状態として冷房運転
を行い、凝縮された液冷媒の一部を前記電磁弁を介して
停止中の室外機の熱交換器及びレシーバに追い込み、こ
の熱交換器及びレシーバに余剰の液冷媒を貯留するよう
に構成したこと。
調負荷とするように相互に並列に接続され、且つ余剰の
液冷媒を貯溜しておくレシーバを備えた複数の室外機を
有する多室形空気調和装置において、各室外機の熱交換
器の一方の側に電磁弁を設け、各室外機のコンプレッサ
の容器の温度が所定値以下になったことが検知された場
合には停止中の室外機の電磁弁を開状態として冷房運転
を行い、凝縮された液冷媒の一部を前記電磁弁を介して
停止中の室外機の熱交換器及びレシーバに追い込み、こ
の熱交換器及びレシーバに余剰の液冷媒を貯留するよう
に構成したこと。
【0018】3) 複数の室内機とともにこれらを空調
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法において、室外
機の一台が故障した場合に正常な室外機を冷房運転し、
この室外機から故障した室外機側に液冷媒の一部を追い
込み、この追い込んだ液冷媒を故障した室外機側で貯留
するように運転すること。
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法において、室外
機の一台が故障した場合に正常な室外機を冷房運転し、
この室外機から故障した室外機側に液冷媒の一部を追い
込み、この追い込んだ液冷媒を故障した室外機側で貯留
するように運転すること。
【0019】4) 複数の室内機とともにこれらを空調
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法において、室外
機の一台が故障した場合であって、且つ正常に運転中の
室外機のコンプレッサの容器の温度が所定値以下になっ
たことが検知された場合には当該室外機を冷房運転し、
この室外機から故障した室外機側に液冷媒の一部を追い
込み、この追い込んだ液冷媒を故障した室外機側で貯留
するように運転すること。
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法において、室外
機の一台が故障した場合であって、且つ正常に運転中の
室外機のコンプレッサの容器の温度が所定値以下になっ
たことが検知された場合には当該室外機を冷房運転し、
この室外機から故障した室外機側に液冷媒の一部を追い
込み、この追い込んだ液冷媒を故障した室外機側で貯留
するように運転すること。
【0020】5) 複数の室内機とともにこれらを空調
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法において、室内
機側の要求負荷が小さく、全ての室外機を起動する必要
がない場合には要求負荷に応じた室外機の起動・停止を
順番に変更して運転すること。
負荷とするように相互に並列に接続された複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法において、室内
機側の要求負荷が小さく、全ての室外機を起動する必要
がない場合には要求負荷に応じた室外機の起動・停止を
順番に変更して運転すること。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。
基づき詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の実施の形態に係るマルチエ
アコンを示すブロック図である。同図中、図3と同一部
分には同一番号を付し重複する説明は省略する。同図に
示すように、本形態に係るマルチエアコンは室外機2
1、22にそれぞれ電磁弁23、24を追加するととも
に、この電磁弁23、24を開閉制御する制御部25を
設けたものである。電磁弁23、24は熱交換器9、1
7とレシーバ10、18との間の冷媒配管3にそれぞれ
配設してある。制御部25は、電磁弁23、24の開閉
制御とともに、ドーム下温度センサ26、27が検出し
て送出するコンプレッサ5、13の容器の底部の温度を
表す信号を処理する。ドーム下温度センサ26、27は
従来技術に係るマルチエアコンにも設けられているもの
であり、この検出温度によりコンプレッサ5、13の容
器内の潤滑油の希釈度を知ることができる。すなわち、
アキュムレータ8、16から液状の冷媒が戻されるいわ
ゆる液バック状態となった場合には、上記潤滑油中に液
状の冷媒が溶け込む結果、その分潤滑油が希釈化される
という現象を生起する。このような希釈化を生起した場
合には、この希釈度に応じて上記ドーム下温度が低下す
る。このドーム下温度は潤滑油の希釈率(=冷媒量/
(潤滑油量+冷媒量))と相関関係(反比例関係)があ
るからである。したがって、ドーム下温度を監視するこ
とにより液バック運転状態を知ることができる。すなわ
ち、ドーム下温度が所定値以下になった場合に液バック
運転状態であると判断する。
アコンを示すブロック図である。同図中、図3と同一部
分には同一番号を付し重複する説明は省略する。同図に
示すように、本形態に係るマルチエアコンは室外機2
1、22にそれぞれ電磁弁23、24を追加するととも
に、この電磁弁23、24を開閉制御する制御部25を
設けたものである。電磁弁23、24は熱交換器9、1
7とレシーバ10、18との間の冷媒配管3にそれぞれ
配設してある。制御部25は、電磁弁23、24の開閉
制御とともに、ドーム下温度センサ26、27が検出し
て送出するコンプレッサ5、13の容器の底部の温度を
表す信号を処理する。ドーム下温度センサ26、27は
従来技術に係るマルチエアコンにも設けられているもの
であり、この検出温度によりコンプレッサ5、13の容
器内の潤滑油の希釈度を知ることができる。すなわち、
アキュムレータ8、16から液状の冷媒が戻されるいわ
ゆる液バック状態となった場合には、上記潤滑油中に液
状の冷媒が溶け込む結果、その分潤滑油が希釈化される
という現象を生起する。このような希釈化を生起した場
合には、この希釈度に応じて上記ドーム下温度が低下す
る。このドーム下温度は潤滑油の希釈率(=冷媒量/
(潤滑油量+冷媒量))と相関関係(反比例関係)があ
るからである。したがって、ドーム下温度を監視するこ
とにより液バック運転状態を知ることができる。すなわ
ち、ドーム下温度が所定値以下になった場合に液バック
運転状態であると判断する。
【0023】かかる実施の形態において、室外機21を
親機として運転しており(電磁弁23は開状態)、室外
機22は運転していない(電磁弁24は閉状態)とき、
もしこのときの室外機21の運転が液バック運転となれ
ばコンプレッサ5の容器のドーム下温度が低下するの
で、このことはドーム下温度センサ26を介して制御部
25で検知される。ドーム下温度が所定値以下になった
ことを制御部25が検知した場合、制御部25は電磁弁
24を開状態として冷房運転を行う。この結果、熱交換
器9で凝縮されて液化した高温の液冷媒は冷媒配管3を
介して室内機41〜4n に流入するとともに、その一部
が操作弁20、レシーバ18及び電磁弁24を介して熱
交換器17に流入する。すなわち、液バック運転の原因
となる室外機21側の余剰の液冷媒を室外機22側の熱
交換器17に追い込んでこの熱交換器17に貯留する。
かかる追い込み運転は予め設定しておいた一定時間行
う。その後電磁弁24を閉じる。
親機として運転しており(電磁弁23は開状態)、室外
機22は運転していない(電磁弁24は閉状態)とき、
もしこのときの室外機21の運転が液バック運転となれ
ばコンプレッサ5の容器のドーム下温度が低下するの
で、このことはドーム下温度センサ26を介して制御部
25で検知される。ドーム下温度が所定値以下になった
ことを制御部25が検知した場合、制御部25は電磁弁
24を開状態として冷房運転を行う。この結果、熱交換
器9で凝縮されて液化した高温の液冷媒は冷媒配管3を
介して室内機41〜4n に流入するとともに、その一部
が操作弁20、レシーバ18及び電磁弁24を介して熱
交換器17に流入する。すなわち、液バック運転の原因
となる室外機21側の余剰の液冷媒を室外機22側の熱
交換器17に追い込んでこの熱交換器17に貯留する。
かかる追い込み運転は予め設定しておいた一定時間行
う。その後電磁弁24を閉じる。
【0024】この結果室外機21側における余剰の冷媒
がこの室外機21側から排出される。このように、電磁
弁24を開状態として余剰の冷媒液を室外機22側に追
い込むことにより液バック運転を回避することかでき
る。かかる、追い込み運転の態様は室外機22が親機
で、室外機21が子機である場合も同様である。すなわ
ち、親機と子機との関係が逆の場合には、電磁弁23を
開状態として余剰の冷媒を熱交換器9に追い込む。
がこの室外機21側から排出される。このように、電磁
弁24を開状態として余剰の冷媒液を室外機22側に追
い込むことにより液バック運転を回避することかでき
る。かかる、追い込み運転の態様は室外機22が親機
で、室外機21が子機である場合も同様である。すなわ
ち、親機と子機との関係が逆の場合には、電磁弁23を
開状態として余剰の冷媒を熱交換器9に追い込む。
【0025】また、上述の如きマルチエアコンにおける
故障機のバックツアップ運転に伴う液バック運転は次の
様な運転方法により回避し得る。すなわち、従来、故障
機である室外機21又は22は当該冷媒系統から切り離
すため、故障が検知された時点で操作弁(11,12)
又は(19,20)を閉じていたが、このように操作弁
(11,12)又は(19,20)を閉じる前に正常機
である室外機22又は21を一定時間冷房運転する。こ
の結果、熱交換器17又は9で凝縮されて液化した高温
の液冷媒の一部がレシーバ10又は18に追い込まれて
このレシーバ10又は18に貯留される。すなわち、こ
のときの余剰の冷媒をレシーバ18又は10に貯溜する
ことができ、余剰冷媒による正常機側での液バック運転
を未然に回避し得る。このとき、余剰の冷媒に対してレ
シーバ10、18の容量が小さい場合、又はレシーバ1
0、18がない場合には故障側の熱交換器9又は17に
余剰冷媒を追い込んで貯溜するようにしても良い。
故障機のバックツアップ運転に伴う液バック運転は次の
様な運転方法により回避し得る。すなわち、従来、故障
機である室外機21又は22は当該冷媒系統から切り離
すため、故障が検知された時点で操作弁(11,12)
又は(19,20)を閉じていたが、このように操作弁
(11,12)又は(19,20)を閉じる前に正常機
である室外機22又は21を一定時間冷房運転する。こ
の結果、熱交換器17又は9で凝縮されて液化した高温
の液冷媒の一部がレシーバ10又は18に追い込まれて
このレシーバ10又は18に貯留される。すなわち、こ
のときの余剰の冷媒をレシーバ18又は10に貯溜する
ことができ、余剰冷媒による正常機側での液バック運転
を未然に回避し得る。このとき、余剰の冷媒に対してレ
シーバ10、18の容量が小さい場合、又はレシーバ1
0、18がない場合には故障側の熱交換器9又は17に
余剰冷媒を追い込んで貯溜するようにしても良い。
【0026】図1に示すマルチエアコンでは手動の操作
弁(11,12)、(19,20)を用いたが、これら
を電気的に制御し得る電磁弁で構成することも可能であ
る。このように電磁弁で構成することにより、これらの
電磁弁を制御部25で制御することも可能になり、上述
の如きバックアップ運転の際の余剰冷媒の追い込み運転
も人手を介することなく制御部25の制御シーケンスの
みで行うことができる。また、併せてドーム下センサの
26、27の信号も利用すれば、正常側で液バック運転
状態(当該温度が所定値以下である状態)が検出された
ことを条件として所定の追い込み運転を行うように制御
することもできる。
弁(11,12)、(19,20)を用いたが、これら
を電気的に制御し得る電磁弁で構成することも可能であ
る。このように電磁弁で構成することにより、これらの
電磁弁を制御部25で制御することも可能になり、上述
の如きバックアップ運転の際の余剰冷媒の追い込み運転
も人手を介することなく制御部25の制御シーケンスの
みで行うことができる。また、併せてドーム下センサの
26、27の信号も利用すれば、正常側で液バック運転
状態(当該温度が所定値以下である状態)が検出された
ことを条件として所定の追い込み運転を行うように制御
することもできる。
【0027】上述の如きマルチエアコンにおける液バッ
ク運転は次の様な運転方法によっても回避し得る。すな
わち、室内機41 〜4n 側における負荷が小さい場合で
一台の室外機21又は22の運転で当該負荷に対処でき
る場合、室外機21を起動したら次は室外機22を起動
するというように、起動する室外機21、22を一回毎
に変更するように制御する。このことにより、特定の室
外機21又は22のみがON/OFFを繰り返して特定
の室外機21又は22に液冷媒が溜まり込み、液バック
運転となるのを防止し得る。
ク運転は次の様な運転方法によっても回避し得る。すな
わち、室内機41 〜4n 側における負荷が小さい場合で
一台の室外機21又は22の運転で当該負荷に対処でき
る場合、室外機21を起動したら次は室外機22を起動
するというように、起動する室外機21、22を一回毎
に変更するように制御する。このことにより、特定の室
外機21又は22のみがON/OFFを繰り返して特定
の室外機21又は22に液冷媒が溜まり込み、液バック
運転となるのを防止し得る。
【0028】
【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、〔請求項1〕に記載する発明は、複数の室内機と
ともにこれらを空調負荷とするように相互に並列に接続
された複数の室外機を有する多室形空気調和装置におい
て、各室外機の熱交換器の一方の側に電磁弁を設け、何
れかの室外機のコンプレッサの容器の温度が所定値以下
になったことが検知された場合には停止中の室外機の電
磁弁を開状態として冷房運転を行い、凝縮された液冷媒
の一部を前記電磁弁を介して停止中の室外機の熱交換器
に追い込み、この熱交換器に余剰の液冷媒を貯留するよ
うに構成したので、コンプレッサの容器の温度の低下で
液バック運転となっていることを知り、これを条件とし
て余剰の液冷媒を停止中の室外機側に追い込むことがで
きる。このため有害な液バック運転を防止し得る。
通り、〔請求項1〕に記載する発明は、複数の室内機と
ともにこれらを空調負荷とするように相互に並列に接続
された複数の室外機を有する多室形空気調和装置におい
て、各室外機の熱交換器の一方の側に電磁弁を設け、何
れかの室外機のコンプレッサの容器の温度が所定値以下
になったことが検知された場合には停止中の室外機の電
磁弁を開状態として冷房運転を行い、凝縮された液冷媒
の一部を前記電磁弁を介して停止中の室外機の熱交換器
に追い込み、この熱交換器に余剰の液冷媒を貯留するよ
うに構成したので、コンプレッサの容器の温度の低下で
液バック運転となっていることを知り、これを条件とし
て余剰の液冷媒を停止中の室外機側に追い込むことがで
きる。このため有害な液バック運転を防止し得る。
【0029】〔請求項2〕に記載する発明は、〔請求項
1〕に記載する発明の場合に加えて室外機側にレシーバ
を備えているので、凝縮された液冷媒の一部を前記電磁
弁を介して停止中の室外機の熱交換器及びレシーバに追
い込むことができ、余剰冷媒の量が多くても確実に有害
な液バック運転を防止し得る。
1〕に記載する発明の場合に加えて室外機側にレシーバ
を備えているので、凝縮された液冷媒の一部を前記電磁
弁を介して停止中の室外機の熱交換器及びレシーバに追
い込むことができ、余剰冷媒の量が多くても確実に有害
な液バック運転を防止し得る。
【0030】〔請求項3〕に記載する発明は、複数の室
内機とともにこれらを空調負荷とするように相互に並列
に接続された複数の室外機を有する多室形空気調和装置
の運転方法において、室外機の一台が故障した場合に正
常な室外機を冷房運転し、この室外機から故障した室外
機側に液冷媒の一部を追い込み、この追い込んだ液冷媒
を故障した室外機側で貯留するように運転するので、正
常側の室外機の余剰の液冷媒を排除することができる。
このため、正常側での液バック運転を未然に防止し得
る。
内機とともにこれらを空調負荷とするように相互に並列
に接続された複数の室外機を有する多室形空気調和装置
の運転方法において、室外機の一台が故障した場合に正
常な室外機を冷房運転し、この室外機から故障した室外
機側に液冷媒の一部を追い込み、この追い込んだ液冷媒
を故障した室外機側で貯留するように運転するので、正
常側の室外機の余剰の液冷媒を排除することができる。
このため、正常側での液バック運転を未然に防止し得
る。
【0031】〔請求項4〕に記載する発明は、複数の室
内機とともにこれらを空調負荷とするように相互に並列
に接続された複数の室外機を有する多室形空気調和装置
の運転方法において、室外機の一台が故障した場合であ
って、且つ正常に運転中の室外機のコンプレッサの容器
の温度が所定値以下になったことが検知された場合には
当該室外機を冷房運転し、この室外機から故障した室外
機側に液冷媒の一部を追い込み、この追い込んだ液冷媒
を故障した室外機側で貯留するように運転するようにし
たので、正常側の余剰の液冷媒を故障側に吸収すること
ができる。この結果余剰の液冷媒による液バック運転を
防止し得る。
内機とともにこれらを空調負荷とするように相互に並列
に接続された複数の室外機を有する多室形空気調和装置
の運転方法において、室外機の一台が故障した場合であ
って、且つ正常に運転中の室外機のコンプレッサの容器
の温度が所定値以下になったことが検知された場合には
当該室外機を冷房運転し、この室外機から故障した室外
機側に液冷媒の一部を追い込み、この追い込んだ液冷媒
を故障した室外機側で貯留するように運転するようにし
たので、正常側の余剰の液冷媒を故障側に吸収すること
ができる。この結果余剰の液冷媒による液バック運転を
防止し得る。
【0032】〔請求項5〕に記載する発明は、複数の室
内機とともにこれらを空調負荷とするように相互に並列
に接続された複数の室外機を有する多室形空気調和装置
の運転方法において、室内機側の要求負荷が小さく、全
ての室外機を起動する必要がない場合には要求負荷に応
じた室外機の起動・停止を順番に変更して運転するよう
にしたので、一台の室外機がON/OFFのインチング
運転を繰り返すことを防止し得る。この結果インチング
運転に起因する液バック運転を防止し得る。
内機とともにこれらを空調負荷とするように相互に並列
に接続された複数の室外機を有する多室形空気調和装置
の運転方法において、室内機側の要求負荷が小さく、全
ての室外機を起動する必要がない場合には要求負荷に応
じた室外機の起動・停止を順番に変更して運転するよう
にしたので、一台の室外機がON/OFFのインチング
運転を繰り返すことを防止し得る。この結果インチング
運転に起因する液バック運転を防止し得る。
【図1】本発明の実施の形態に係る室外マルチ式のマル
チエアコンを示すブロック図。
チエアコンを示すブロック図。
【図2】マルチエアコンを概念的に示す説明図。
【図3】従来技術に係る室外マルチ式のマルチエアコン
を示すブロック図。
を示すブロック図。
41 〜4n 室内機 5、13 コンプレッサ 9、17 熱交換器 10、18 レシーバ 11、12、19、20 操作弁 21、22 室外機 23、24 電磁弁 25 制御部 26、27 ドーム下センサ
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の室内機とともにこれらを空調負荷
とするように相互に並列に接続された複数の室外機を有
する多室形空気調和装置において、 各室外機の熱交換器の一方の側に電磁弁を設け、何れか
の室外機のコンプレッサの容器の温度が所定値以下にな
ったことが検知された場合には停止中の室外機の電磁弁
を開状態として冷房運転を行い、凝縮された液冷媒の一
部を前記電磁弁を介して停止中の室外機の熱交換器に追
い込み、この熱交換器に余剰の液冷媒を貯留するように
構成したことを特徴とする複数の室外機を有する多室形
空気調和装置。 - 【請求項2】 複数の室内機とともに、これらを空調負
荷とするように相互に並列に接続され、且つ余剰の液冷
媒を貯溜しておくレシーバを備えた複数の室外機を有す
る多室形空気調和装置において、 各室外機の熱交換器の一方の側に電磁弁を設け、各室外
機のコンプレッサの容器の温度が所定値以下になったこ
とが検知された場合には停止中の室外機の電磁弁を開状
態として冷房運転を行い、凝縮された液冷媒の一部を前
記電磁弁を介して停止中の室外機の熱交換器及びレシー
バに追い込み、この熱交換器及びレシーバに余剰の液冷
媒を貯留するように構成したことを特徴とする複数の室
外機を有する多室形空気調和装置。 - 【請求項3】 複数の室内機とともにこれらを空調負荷
とするように相互に並列に接続された複数の室外機を有
する多室形空気調和装置の運転方法において、 室外機の一台が故障した場合に正常な室外機を冷房運転
し、この室外機から故障した室外機側に液冷媒の一部を
追い込み、この追い込んだ液冷媒を故障した室外機側で
貯留するように運転することを特徴とする複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法。 - 【請求項4】 複数の室内機とともにこれらを空調負荷
とするように相互に並列に接続された複数の室外機を有
する多室形空気調和装置の運転方法において、 室外機の一台が故障した場合であって、且つ正常に運転
中の室外機のコンプレッサの容器の温度が所定値以下に
なったことが検知された場合には当該室外機を冷房運転
し、この室外機から故障した室外機側に液冷媒の一部を
追い込み、この追い込んだ液冷媒を故障した室外機側で
貯留するように運転することを特徴とする複数の室外機
を有する多室形空気調和装置の運転方法。 - 【請求項5】 複数の室内機とともにこれらを空調負荷
とするように相互に並列に接続された複数の室外機を有
する多室形空気調和装置の運転方法において、 室内機側の要求負荷が小さく、全ての室外機を起動する
必要がない場合には要求負荷に応じた室外機の起動・停
止を順番に変更して運転することを特徴とする複数の室
外機を有する多室形空気調和装置の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289471A JPH11125476A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 複数の室外機を有する多室形空気調和装置及びその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289471A JPH11125476A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 複数の室外機を有する多室形空気調和装置及びその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11125476A true JPH11125476A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17743715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9289471A Withdrawn JPH11125476A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 複数の室外機を有する多室形空気調和装置及びその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11125476A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1329697C (zh) * | 2003-10-27 | 2007-08-01 | Lg电子株式会社 | 具有多个室外单元的空调器及其控制方法 |
JP2010159924A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍機凝縮ユニット |
CN103673441A (zh) * | 2012-09-12 | 2014-03-26 | 三菱重工业株式会社 | 并联型制冷机的控制装置及方法 |
-
1997
- 1997-10-22 JP JP9289471A patent/JPH11125476A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1329697C (zh) * | 2003-10-27 | 2007-08-01 | Lg电子株式会社 | 具有多个室外单元的空调器及其控制方法 |
JP2010159924A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍機凝縮ユニット |
CN103673441A (zh) * | 2012-09-12 | 2014-03-26 | 三菱重工业株式会社 | 并联型制冷机的控制装置及方法 |
US9453670B2 (en) | 2012-09-12 | 2016-09-27 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Control apparatus and method for parallel-type chiller, and computer-readable recording medium in which program for parallel-type chiller is stored |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |