JPH05322388A - 冷凍装置の除霜運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の除霜運転制御装置

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JPH05322388A
JPH05322388A JP12377692A JP12377692A JPH05322388A JP H05322388 A JPH05322388 A JP H05322388A JP 12377692 A JP12377692 A JP 12377692A JP 12377692 A JP12377692 A JP 12377692A JP H05322388 A JPH05322388 A JP H05322388A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒回路に複数の蒸発器及び電動膨張弁の組
を並列配置した冷凍装置において、各蒸発器の除霜の進
行度合いを均一化し、除霜時間を短縮する。 【構成】 冷媒回路14に、複数の蒸発器6a,6b及
び電動膨張弁8a,8bの複数組を並列配置する。除霜
運転中、開度制御手段51により、各蒸発器6a,6b
の熱交温度Ta2,Tb2を比較して、低温側蒸発器6a又
は6bの電動膨張弁8a又は8bの開度を高温側蒸発器
6b又は6aの電動膨張弁8b又は8aの開度よりも大
きくするように制御する。ただし、両者の温度差(Ta2
−Tb2又はTa2−Tb2)が所定値(例えば5℃)以下の
ときには、各電動膨張弁8a,8bの開度を等しくする
よう制御する。これにより、着霜の融解の遅れた側の蒸
発器に多く吐出冷媒を流入させて、除霜の進行度合いを
均一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒回路に複数の蒸発
器を並列配置してなる冷凍装置の除霜運転制御装置に係
り、特に除霜時間の短縮対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置の除霜運転制御装置
として、例えば特開昭60―235964号公報に開示
される如く、運転中に蒸発器が着霜して除霜指令が出力
されると、四路切換弁を冷房側に切り換えて吐出冷媒を
直接蒸発器に導入し、除霜運転中には減圧弁を全開に制
御することにより、速やかに蒸発器の着霜を融解しよう
とするものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷媒回路の
複数の蒸発器を配置することにより、蒸発能力の調整幅
を広くすることが可能であるが、かかる複数の蒸発器を
備えたいわゆる多面熱交形冷凍装置では、下記のような
問題があった。
【0004】すなわち、図5に示すように、一方の蒸発
器の温度T1が他の蒸発器の温度T2よりも低い場合を
想定すると、除霜運転は、低温側蒸発器の熱交温度T1
が除霜開始温度Tinに達すると開始されるが(図中の時
刻to )、そのときの各蒸発器の着霜量には差がある。
したがって、各蒸発器の温度T1,T2は均一に変化す
るのではなく、各蒸発器の着霜が完了した時点(図中の
時刻t1 )では、低温側蒸発器の熱交温度T1は着霜の
融解状態に相当する除霜終了温度Tout であるが、高温
側蒸発器の熱交温度T2はかなり高い温度に達してお
り、その分除霜時間が不必要に長くなり、運転効率の低
下や空気調和装置における快適性の悪化とを招くという
問題があった。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、冷媒回路に複数の蒸発器を並列配置
してなる冷凍装置において、除霜運転中における各蒸発
器の除霜度合いを均一化する手段を講ずることにより、
除霜時間の短縮を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、冷媒回路(14)に、複数の蒸発器(6a),(6
b)及び該各蒸発器(6a),(6b)用の電動膨張弁
(8a),(8b)の組を互いに並列に配置してなる冷
凍装置を前提とする。
【0007】そして、冷凍装置の除霜運転制御装置とし
て、運転中に着霜指令を受け、上記各蒸発器(6a),
(6b)に吐出ガス冷媒を導入するよう制御する除霜運
転制御手段と、上記各蒸発器(6a),(6b)の熱交
温度を個別に検出する熱交温度検出手段(Tha2 ),
(Thb2 )と、該各熱交温度検出手段(Tha2 ),(T
hb2 )の検出値を比較して、上記除霜運転制御手段の制
御中、低温側蒸発器(6a又は6b)の電動膨張弁(8
a又は8b)の開度を高温側蒸発器(6b又は6a)の
電動膨張弁(8b又は8a)の開度よりも大きくするよ
う制御する開度制御手段(51)とを設ける構成とす
る。
【0008】請求項2の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、開度制御手段(51)を、各熱交温度
検出手段(Tha2 ),(Thb2 )の検出値の差が所定値
以下のときには、各電動膨張弁(8a),(8b)の開
度を同じ開度に制御するように構成したものである。
【0009】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、冷凍
装置の運転中に蒸発器(6a),(6b)が着霜して、
除霜指令が出力されると、除霜運転制御手段により、各
蒸発器(6a),(6b)に高温の吐出冷媒が導入され
る。そして、開度制御手段(51)により、各熱交温度
検出手段(Tha2 ),(Thb2 )の検出値を比較して、
低温側蒸発器(6a又は6b)つまり着霜の融解が遅れ
ている側の電動膨張弁(8a又は8b)の開度が高温側
蒸発器(6b又は6a)の電動膨張弁(8b又は8a)
の開度よりも大きくなるように制御されるので、両蒸発
器(6a),(6b)の着霜の融解度合いが均一化さ
れ、各蒸発器(6a),(6b)の熱交温度がほぼ等し
い状態に近付く。したがって、除霜の均一化により除霜
時間が短縮されることになる。
【0010】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、両蒸発器(6a),(6b)の熱交温度の温
度差が所定値以下のときには、各電動膨張弁(8a)及
び(8b)の開度が等しくなるように制御されるので、
各蒸発器(6a),(6b)自体に着霜の融解の分布が
あっても、検出値の誤差による電動膨張弁(8a),
(8b)の開度の誤制御が防止されることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図2以下の
図面に基づき説明する。
【0012】図2は本発明の実施例に係るマルチ型空気
調和装置の冷媒配管系統を示し、(X)は室外ユニッ
ト、(Y1),(Y2),…は該室外ユニット(X)に
並列に接続された室内ユニットである。上記室外ユニッ
ト(X)の内部には、2つの三方切換弁(SV1),(S
V2)の切換えにより、運転容量が100%,67%,3
3%の3段階に調節される圧縮機(1)と、上記圧縮機
(1)から吐出されるガス冷媒中の油を分離する第1,
第2油分離器(4a),(4b)と、冷房運転時には図
中実線の如く切換わり暖房運転時には図中破線の如く切
換わる四路切換弁(5)と、冷房運転時に凝縮器、暖房
運転時に蒸発器となる一対の室外熱交換器(6a),
(6b)及び該室外熱交換器(6a),(6b)に付設
された2台の室外ファン(F1),(F2)とが配設さ
れている。上記各室外熱交換器(6a),(6b)は、
回路中で並列に配置されており、各室外熱交換器(6
a),(6b)に対して、冷房運転時には冷媒流量を調
節し、暖房運転時には冷媒の絞り作用を行う一対の室外
電動膨張弁(8a1),(8a2)及び(8b1),(8b2)
が配設されている。さらに室外ユニット(X)には、液
化した冷媒を貯蔵するためのレシ―バ(9)と、一対の
第1,第2アキュムレータ(10a),(10b)とが
配設されていて、該各機器(1)〜(10b)は、順次
冷媒配管(11)により冷媒の流通可能に接続されてい
る。また上記室内ユニット(Y1),(Y2),…は同
一構成であり、各々、冷房運転時には蒸発器、暖房運転
時には凝縮器となる室内熱交換器(12)およびそのフ
ァン(12a)と、暖房運転時に冷媒流量を調節し、冷
房運転時に冷媒の絞り作用を行う室内電動膨張弁(1
3)とがそれぞれ配設され、合流後液側手動閉鎖弁(1
7)及びガス側手動閉鎖弁(18)を介し液側連絡配管
(11a)及びガス側連絡配管(11b)によって室外
ユニット(X)との間を接続されている。すなわち、以
上の各機器は冷媒配管(11)により、冷媒の流通可能
に接続されていて、室外空気との熱交換により得た熱を
室内空気に放出するようにした主冷媒回路(14)が構
成されている。
【0013】次に、上記各主要機器以外に補助用の諸機
器が設けられている。吐出管と吸入管との間には、圧縮
機(1)の停止時等に高圧側圧力と低圧側圧力とを均圧
化するための均圧ホットガスバイパス路(11d)が設
けられ、該均圧ホットガスバイパス路(11d)には、
サ―モオフ状態等による圧縮機(1)の停止時、再起動
前に一定時間開作動する均圧用開閉弁(21)が介設さ
れている。また、上記第1,第2油分離器(4a),
(4b)から第2アキュムレータ(10b)出口の立上
がり配管まで、キャピラリチュ―ブ(32)を介して油
を戻すための油戻し管(33)が設けられている。さら
に、上記油分離器(4a),(4b)−四路切換弁
(5)間の吐出管とレシーバ(9)上部とを接続する暖
房過負荷制御回路(11e)が設けられており、該暖房
過負荷制御回路(11e)には、吐出管側から順に、補
助熱交換器(6c)、キャピラリチュ―ブ(23)、過
負荷制御開閉弁(SVS)が介設されている。また、各室
外電動膨張弁(8a1)〜(8b2)−レシーバ(9)間の
液管とアキュムレータ(10)上流側の吸入管とをバイ
パス接続するリキッドインジェクションバイパス路(1
1f)が設けられており、該バイパス路(11f)に
は、吸入冷媒の過熱を調節すべく開閉するインジェクシ
ョン開閉弁(SVL)が介設されている。なお、(GP)
はゲ―ジポ―トである。
【0014】また、装置には多くのセンサ類が配置され
ていて、(Th1a),(Th1b)は各室外熱交換器(6a),
(6b)のガス管温度を検出するガス管センサ、(Th2
a),(Th2b)は各室外熱交換器(6a),(6b)の液管
温度を検出する本発明でいう熱交温度検出手段としての
液管センサ、(Thd)は圧縮機(1)の吐出管温度を検
出する吐出管センサ、(Thr)は各室内ユニット(Y
1)の空気吸込口に配設され、吸込空気温度(室温)を
検出する室内吸込センサ、(LP)は吸入圧力(低圧側
圧力)を検出する低圧センサ、(63QL)は吸入圧力と
油圧との圧力差を検出する差圧センサ、(HP)は吐出
圧力(高圧側圧力)を検出する高圧センサ、(63H)
は圧縮機保護用の高圧圧力開閉器であって、これらのセ
ンサ類の信号は、空気調和装置のコントローラ(図示せ
ず)に入力可能になされている。
【0015】図2において、空気調和装置の冷房運転
時、四路切換弁(5)が図中実線側に切換わり、圧縮機
(1)で圧縮された冷媒が各室外熱交換器(6a),
(6b)で凝縮され、レシーバ(9)に貯溜された後、
液側連絡配管(11a)を経て各室内ユニット(Y
1),(Y2),…に分岐して送られる。各室内ユニッ
ト(Y1),(Y2),…では、冷媒が各室内電動膨張
弁(13)で減圧され、各室内熱交換器(12)で蒸発
した後合流して、ガス側連絡配管(11b)を経て室外
ユニット(X)に戻り、アキュムレータ(10a),
(10b)で混入している液冷媒が除去されてから、圧
縮機(1)に吸入されるように循環する。
【0016】また、暖房運転時には、四路切換弁(5)
が図中破線側に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時
と逆となって、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内
熱交換器(12),(12),…で凝縮され、合流して
液状態で室外ユニット(X)に流れ、レシーバ(9)に
貯溜される。そして、各室外電動膨張弁(8a1)〜(8
b2)により減圧され、各室外熱交換器(6a),(6
b)で蒸発した後圧縮機(1)に戻るように循環する。
【0017】次に、空気調和装置の電気回路について、
図3に基づき説明する。図3において、三相交流電源
(TeS)には、外部機器回路(100)が接続されてい
るとともに、三相交流電源中の二相配線に、メイン機器
駆動用基板(110)と、弁駆動用基板(120)とが
接続されている。さらに、上記メイン機器駆動用基板
(110)に対し、第1変圧器(Tr1)を介して制御用
基板(130)が接続されている。
【0018】上記外部機器回路(100)において、
(MC)は圧縮機(1)を駆動するための圧縮機モー
タ、(MF1),(MF2)はそれぞれ二台の室外ファン
(F1),(F2)を駆動するためのファンモータであ
って、上記圧縮機モータ(MC)には、後述の起動,停
止用の電磁リレー(52C)の常開接点(52C-1)と、後
述の過電流保護スイッチ(51C)を開作動させるための
ヒューズ(51C-f)とが直列に接続され、さらに、起動
時制御用の電磁リレー(42C),(6C)の常開接点
(42C-1),(6C-1)が付設されている。また、各フ
ァンモータ(MF1),(MF2)には、後述の起動,停止
用の電磁リレー(52F1),(52F2)の常開接点(52F1-
1),(52F2-1)と、過電流保護スイッチ(51F1),(51
F2)を開作動させるためのヒューズ(51F1-f),(51F2
-f)とが直列に接続されている。
【0019】また、メイン機器駆動用基板(110)に
は、高圧保護用スイッチ(63H),圧縮機(1)の過電
流保護スイッチ(51C),圧縮機(1)の温度上昇保護
スイッチ(49C)及びファン過電流保護スイッチ(51F
1),(51F2)とを配置してなる保護回路(111)
と、各々常開のリレー接点(RY2),(RY4),(RY
6),(RY7)及び(RY8)に直列に接続されたファン
駆動用電磁リレー(52F1),(52F2),圧縮機駆動用電
磁リレー(52C)及び圧縮機起動制御用電磁リレー(42
C),(6C)を配設してなる第1アクチュエータ駆動
回路(112)と、各々常開のリレー接点((RY9)〜
(RY15 )に直列に接続された異常表示用電磁リレー
(WL),上記四路切換弁(2)を切換えるための電磁
リレー(20S),上記アンローダ用三方切換弁(SV
1),(SV2)を切換えるための電磁リレー(20RS1),
(20RS2),上記均圧用開閉弁(SVP)を開閉するための
電磁リレー(20R1),上記過負荷制御開閉弁(SVS)を
開閉するための電磁リレー(20R2)及び上記インジェ
クション開閉弁(SVL)を開閉するための電磁リレー
(20R3)を配設してなる第2アクチュエータ駆動回路
(113)とが主要回路として設けられている。
【0020】なお、(CH)はクランクケースヒータ、
(52C-2)は上記圧縮機駆動用電磁リレー(52C)の常
開接点であって、上記クランクケースヒータ(CH)を
オン.オフするもの、(Q1)は電源生成用パワートラ
ンジスタである。
【0021】一方、上記弁駆動用基板(120)には、
第2変圧器(Tr2)を介して、4個の室外電動膨張弁
(8a1)〜(8b2)のパルスモータ(20E1) 〜(20E4)が
配設されている。
【0022】さらに、上記制御用基板(130)には、
サービスモード切換スイッチ(DS1),圧縮機強制運転
又は油圧保護リセット設定スイッチ(SS1)、低騒音入
力切換スイッチ(SS2)、冷暖切換スイッチ(SS3)、
配管長設定スイッチ(SS4)、高圧調節スイッチ(SS
5)、デフロスト切換スイッチ(SS6)及び圧縮機強制
運転ボタンスイッチ又は油圧保護リセットボタンスイッ
チ(BS1)が設けられているとともに、上記油圧の差圧
センサ(63QL)、各ガス管センサ(Th1a),(Th1b)、
吐出管センサ(Thd)、各液管センサ(Th2b),(Th2
b)、高圧センサ(HP)及び低圧センサ(LP)が信号
線を介して接続されている。
【0023】次に、暖房運転中における除霜運転中の制
御について、図4のフロ―チャ―トに基づき説明する。
【0024】空気調和装置の運転中に、室外熱交換器
(6a),(6b)が着霜すると、各液管センサ(Tha
2 ),(Thb2 )で検出される液管温度Ta2,Tb2から
その着霜状態が判断され、除霜運転を開始指令がなされ
る。そして、上記四路切換弁(5)を暖房運転側に切り
換え、吐出冷媒を各室外熱交換器(6a),(6b)側
に導入する逆サイクルによる除霜運転が行われる。
【0025】この除霜運転において、ステップST1
で、上記液管センサ(Tha2 )で検出される第1室外熱
交換器(6a)の液管温度Ta2が除霜終了温度Tout よ
りも高いか否かを判別し、Ta2>Tout でなければ、S
T2に進んで、各液管センサ(Tha2 ),(Thb2 )の
検出値Ta2,Tb2の温度差(Ta2−Tb2)と所定値(5
℃)とを比較し、Ta2−Tb2>5(℃)でなければ、さ
らにステップST3に進んで、逆にTb2−Ta2>5
(℃)か否かを判別する。
【0026】そして、ステップST3の判別で、Tb2−
Ta2>5(℃)でなければ、各室外熱交換器(6a),
(6b)の除霜の進行度合いにそれほどの差はないと判
断して、ステップST4に進み、各室外電動膨張弁(8
a1),(8a2)及び(8b1),(8b2)をいずれも全開
の2000パルス(一対の電動膨張弁の合計開度)とす
る一方、Tb2−Ta2>5(℃)であれば、第1室外熱交
換器(6a)側の着霜の融解が遅れていると判断して、
ステップST5に進み、第1室外熱交換器(6a)側の
室外電動膨張弁(8a1),(8a2)を全開(2000パ
ルス)に、第2室外熱交換器(6b)側の室外電動膨張
弁(8b1),(8b2)を半開(1000パルス)に制御
する。また、上記ステップST2の判別で、Ta2−Tb2
>5(℃)であれば、第2室外熱交換器(6b)側の着
霜の融解が遅れていると判断して、ステップST6に進
み、第1室外熱交換器(6a)側の室外電動膨張弁(8
a1),(8a2)を半開(1000パルス)に、第2室外
熱交換器(6b)側の室外電動膨張弁(8b1),(8b
2) を全開(2000パルス)に制御する。
【0027】そして、着霜の融解が進んで、上記ステッ
プST1の判別で、第1室外熱交換器(6a)の液管温
度Ta2が除霜終了温度Tout に達すると(Ta2>Tout
になると)、ステップST7に進み、第2室外熱交換器
(6b)の液管温度Tb2が除霜終了温度Tout に達した
か(Tb2>Tout になったか)否かを判別し、Tb2>T
out になるまでは、上記ステップST2の制御に移行す
る一方、Tb2>Toutになると、除霜が完了したと判断
して、ステップST8に進み、通常運転の制御に移行す
る。
【0028】以上のフローにおいて、ステップST5及
びST6の制御により、請求項1の発明にいう開度制御
手段(51)が構成され、ステップST4の制御によ
り、請求項2の発明にいう各室外熱交換器(6a),
(6b)の液管温度Ta2,Tb2の温度差が所定値以下の
ときに両電動膨張弁の開度を等しく制御する開度制御手
段(51)の機能が構成されている。
【0029】したがって、上記実施例では、空気調和装
置の暖房運転中に室外熱交換器(6a),(6b)が着
霜して、除霜指令が出力されると、除霜運転制御手段に
より、暖房運転中には蒸発器として機能する各室外熱交
換器(6a),(6b)に高温の吐出冷媒が導入され
る。そのとき、各室外熱交換器(6a),(6b)によ
って除霜の進行に差があるので、一律に冷媒を流通させ
ると、不均一な除霜により除霜時間が過大になる虞れが
ある。
【0030】ここで、本発明では、開度制御手段(5
1)により、低温側室外熱交換器(例えば6a)つまり
着霜の融解が遅れている側の室外電動膨張弁(8a1),
(8a2)の開度が高温側室外熱交換器(6b)の室外電
動膨張弁(8b1),(8b2)の開度よりも大きくなるよ
う制御されるので、両者の着霜の融解度合いが均一化さ
れる。例えば、図5の破線部分に示すように、各室外熱
交換器(6a),(6b)の液管温度Ta2,Tb2がほぼ
等しい状態に近付く。よって、除霜の均一化による除霜
時間の短縮を図ることができるのである。
【0031】なお、各室外熱交換器(6a),(6b)
の液管温度Ta2,Tb2が逆転することもありうるが、上
記フローのように、除霜運転中にたえず両液管温度Ta
2,Tb2を比較して、両電動膨張弁(8a1),(8a2)
と(8b1),(8b2)の開度をその都度液管温度Ta2,
Tb2に基づき制御することで、除霜の進行度合いをほぼ
均一にすることができる。
【0032】また、両室外熱交換器(6a),(6b)
の液管温度Ta2,Tb2の温度差が所定値(上記実施例で
は5℃)以下のときには、各室外電動膨張弁(8a1),
(8a2)及び(8b1),(8b2)の開度を等しくするよ
うにした場合(上記実施例におけるステップST4の制
御)、各室外熱交換器(6a),(6b)自体に着霜の
融解の分布があるときにも、それによる検出誤差を考慮
した制御を行いうる。すなわち、熱交換器の伝熱管にお
ける温度分布に起因する検出値の誤差により、かえっ
て、各室外熱交換器(6a),(6b)の着霜の不均一
化をきたすことを有効に防止することができる利点があ
る。
【0033】なお、上記実施例では、2台の室外熱交換
器(6a),(6b)を配置した例について説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、
3台以上の室外熱交換器及び電動膨張弁の組を並列配置
したものについても、それらの熱交温度に応じて各電動
膨張弁の開度を制御することで、同様の効果を得ること
ができる。
【0034】また、上記実施例では、冷凍装置としてマ
ルチ形空気調和装置に適用した例を説明したが、本発明
はかかる実施例に限定されるものではなく、単一の室内
ユニットを備えたセパレート形空気調和装置や、給湯用
冷凍装置、冷凍庫内を冷凍するための冷凍機等にも適用
しうるものである。
【0035】また、上記実施例では、逆サイクルによる
除霜運転を行ったが、ホットガスバイパスによる正サイ
クル除霜を行うものでもよいことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷媒回路に複数の蒸発器及び電動膨張弁の組を
並列配置してなる冷凍装置の除霜運転制御装置として、
除霜運転中に各蒸発器の熱交温度を検出して比較し、低
温側蒸発器の電動膨張弁の開度を高温側蒸発器の電動膨
張弁の開度よりも大きくするようにしたので、両蒸発器
の着霜の融解度合いの均一化により、除霜時間の短縮を
図ることができる。
【0037】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、両蒸発器の熱交温度の温度差が所定値以
下のときには、各電動膨張弁の開度を等しくするように
したので、各蒸発器自体に着霜の融解の分布があって
も、検出値の誤差による電動膨張弁の開度の誤制御を有
効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある。
【図3】実施例に係る空気調和装置の電気回路図であ
る。
【図4】除霜運転の制御内容を示すフロ―チャ―ト図で
ある。
【図5】多面熱交における従来の除霜運転と本発明の除
霜運転との熱交温度変化の相違を示す特性図である。
【符号の説明】
6a 第1室外熱交換器(蒸発器) 6b 第2室外熱交換器(蒸発器) 8a1,8a2 第1室外電動膨張弁 8b1,8b2 第2室外電動膨張弁 14 主冷媒回路 51 開度制御手段 Tha2 第1液管センサ(熱交温度検出手段) Thb2 第2液管センサ(熱交温度検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒回路(14)に、複数の蒸発器(6
    a),(6b)及び該各蒸発器(6a),(6b)用の
    電動膨張弁(8a),(8b)の組を互いに並列に配置
    してなる冷凍装置において、 運転中に着霜指令を受け、上記各蒸発器(6a),(6
    b)に吐出ガス冷媒を導入するよう制御する除霜運転制
    御手段と、 上記各蒸発器(6a),(6b)の熱交温度を個別に検
    出する熱交温度検出手段(Tha2 ),(Thb2 )と、 該各熱交温度検出手段(Tha2 ),(Thb2 )の検出値
    を比較して、上記除霜運転制御手段の制御中、低温側蒸
    発器(6a又は6b)の電動膨張弁(8a又は8b)の
    開度を高温側蒸発器(6b又は6a)の電動膨張弁(8
    b又は8a)の開度よりも大きくするよう制御する開度
    制御手段(51)とを備えたことを特徴とする冷凍装置
    の除霜運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置の除霜運転制御
    装置において、 開度制御手段(51)は、各熱交温度検出手段(Tha2
    ),(Thb2 )の検出値の差が所定値以下のときに
    は、各電動膨張弁(8a),(8b)の開度を同じ開度
    に制御することを特徴とする冷凍装置の除霜運転制御装
    置。
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