JPH11125354A - 電磁弁の配管接続構造 - Google Patents

電磁弁の配管接続構造

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JPH11125354A
JPH11125354A JP28683497A JP28683497A JPH11125354A JP H11125354 A JPH11125354 A JP H11125354A JP 28683497 A JP28683497 A JP 28683497A JP 28683497 A JP28683497 A JP 28683497A JP H11125354 A JPH11125354 A JP H11125354A
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昌弘 多田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単独仕様の電磁弁において、単位時間当たり
のトータルの流体流量を相対的に増大させること。 【解決手段】 電磁弁1の出力ポート16,17には、
継手アダプタ21を介して管継手2,3が接続される。
供給及び排出のポート18〜20には、継手アダプタ2
2を介して管継手4〜6が接続される。各管継手2〜6
は、ストッパ26,31によりアダプタ21,22に抜
け止めされる。各管継手2〜6の外径寸法は、電磁弁1
の幅寸法の範囲内で最大限に設定される。アダプタ21
は、出力ポート16,17に通じる嵌合孔23,24を
含む。管継手2,3は嵌合筒部2a,3a、オリフィス
2b,3bを有する。継手アダプタ22は、供給及び排
出のポート18〜20に通じる嵌合孔27〜29を有す
る。管継手4〜6は、嵌合筒部4a〜6a、オリフィス
4b〜6bを有する。これらオリフィス4b〜6bの内
径は、出力用の管継手2,3のオリフィス2b,3bの
それと等しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流れを切
り換える電磁弁に係り、詳しくは、電磁弁での流体の供
給及び排出等のために設備される配管接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、流体の流れを切り換える電磁
弁は、例えば、空圧機器の一つとして、半導体製造を含
む多方面の産業分野で使用される。この種の電磁弁は、
多くの場合、複数のものがマニホールドに集積されて使
用されるが、一つのものが単独で使用される場合もあ
る。このような単独仕様では、各電磁弁のための配管用
の管継手がマニホールドに集中的に配備される集積仕様
とは異なり、個々の電磁弁に配管用の管継手を直接的に
設けなければならない。
【0003】図5は単独仕様の電磁弁の配管接続構造を
示す。この電磁弁51は幅寸法の小さい箱形をなし、切
換弁部52と、アクチュエータ部53とを備える。切換
弁部52は、流体(気体)の流路を切り換えるためのス
プール弁54を内蔵する。アクチュエータ部53は、ソ
レノイド弁(図示しない)等を内蔵する。このソレノイ
ド弁は、スプール弁54に対する駆動用のパイロット圧
の供給を制御するために電気的に駆動される。切換弁部
52は、その下側面に一つの供給ポート55と、二つの
排出ポート56,57とを有する。切換弁部52は、そ
の上側面に二つの出力ポート58,59を有する。スプ
ール弁54が駆動されることにより、供給ポート55に
供給される気体が、一方の出力ポート58,59から選
択的に吐出される。これとは逆に、気体が出力されない
他方の出力ポート59,58に戻された排気は、排出ポ
ート57,56を通じて排出される。
【0004】ここで、出力ポート58,59に対応して
設けられる配管の接続構造は、ワンタッチタイプのもの
である。このタイプの接続構造は、切換弁部52に対し
て一体的に取り付けられる出力用の継手アダプタ60
と、その継手アダプタ60に取り付けられる一対の出力
用の管継手61,62とを備える。継手アダプタ60
は、ねじ63によって切換弁部52に取り付けられる。
両管継手61,62は、継手アダプタ60に設けられた
嵌合孔64,65に嵌合され、ストッパピン66により
係止される。従って、このタイプの接続構造では、スト
ッパピン66を着脱するだけで、ワンタッチで両管継手
61,62を取り付けたり、取り外したりすることがで
きる。このように、ワンタッチタイプとしたのは、被出
力側の管継手の仕様に合わせて、出力側の管継手61,
62を、別の種類のものと頻繁に交換できるようにする
ためである。
【0005】一方、供給ポート55及び排出ポート5
6,57に対応して設けられる配管の接続構造は、切換
弁部52に対して外付けされる給排用の継手アダプタ6
7と、その継手アダプタ67に取り付けられる給排用の
三つの管継手68,69,70とを備える。この継手ア
ダプタ67は、ねじ(図示しない)によって切換弁部5
2に取り付けられる。各管継手68〜70は、継手アダ
プタ67に設けられた雌ねじ孔71,72,73に螺合
され、締め付け固定される。このように、給排用の各管
継手68〜70を締め付けタイプとしたのは、一度取り
付けられた給排用の各管継手68〜70には、配管サイ
ズ変更等による交換の必要性が少ないこと等によるもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
接続構造では、出力用の管継手61,62の嵌合筒部6
1a,62aの外径及び継手アダプタ60の嵌合孔6
4,65の内径に比べ、給排用の管継手68〜70の雄
ねじ68a,69a,70aの外径及び継手アダプタ6
7の雌ねじ孔71〜73の内径が若干小さく設定されて
いる。例えば、幅寸法が「10mm」の電磁弁51にお
いて、図6に示すように、出力用の管継手61,62の
嵌合筒部61a,62aの外径寸法を「φ6」としたと
き、給排用の管継手68〜70の雄ねじ68a〜70a
の外径寸法は「M5」である。このように、雄ねじ68
a〜70aの外径寸法を「M5」としたとき、その寸法
の制限内で雄ねじ68a〜70aの強度を確保するため
には、それらの内部のオリフィス68b,69b,70
bは、出力用の嵌合筒部61a,62aのオリフィス6
1b,62bに比べて細く絞られる構造になる。このた
め、電磁弁51では、給排用の各管継手68〜70のオ
リフィス68b〜70bが流路のボトルネックとなり、
電磁弁51におけるトータルの流量(単位時間当たり
の)が制限を受けることになる。
【0007】一方、この電磁弁51では、給排用の管継
手69,70が排出用の配管に接続されることにより、
その配管に接続されている他の電磁弁から、排出ポート
56,57に対して排気圧の回り込みが起こるおそれが
ある。そこで、この排気圧の回り込みによってスプール
弁54や、出力用の管継手61,62に接続された機器
等に誤動作が生じることを回避するために、図5に示す
ように、各排出ポート56,57に逆止弁74を設ける
こともある。この場合には、それら逆止弁74の部分で
流路が絞られることになり、上記のオリフィス68b〜
70bのボトルネックに加え、電磁弁51におけるのト
ータルの流量(単位時間当たりの)が更に制限を受ける
ことになる。
【0008】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、単独仕様の電磁弁において、
単位時間当たりのトータルの流量を相対的に増大させる
ことを可能にした電磁弁の配管接続構造を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、供給ポートに供給され
る流体の流路を切り換えて複数の出力ポートの一つから
出力させると共に、他の出力ポートに戻る流体を排出ポ
ートから排出させるようにした電磁弁に係り、各出力ポ
ートには出力用の継手アダプタを介して出力用の管継手
をそれぞれ接続し、供給ポート及び排出ポートには給排
用の継手アダプタを介して給排用の管継手をそれぞれ接
続し、各管継手の外径寸法を、電磁弁の幅寸法の範囲内
で最大限に設定した配管接続構造において、出力用の継
手アダプタに、各出力ポートのそれぞれに対応して連通
する複数の嵌合孔を設け、出力用の管継手のそれぞれ
に、対応する嵌合孔に嵌合させる嵌合筒部を設け、その
嵌合筒部には、対応する出力ポートに連通するオリフィ
スを設け、給排用の継手アダプタに、供給ポート及び排
出ポートのそれぞれに対応して連通する複数の嵌合孔を
設け、給排用の管継手のそれぞれに、対応する嵌合孔に
嵌合させる嵌合筒部を設け、その嵌合筒部には、対応す
る供給ポート及び排出ポートに連通するオリフィスを設
け、そのオリフィスの内径を、出力用の管継手のオリフ
ィスの内径と等しくし、各管継手の嵌合筒部を対応する
嵌合孔に嵌合したときに、その嵌合筒部をストッパで抜
け止めするようにしたことを趣旨とする。
【0010】上記の構成によれば、給排用の管継手を、
出力用の管継手と同様に、嵌合筒部により継手アダプタ
の嵌合孔に嵌合させる構造とし、それらをストッパで抜
け止めするようにしている。又、給排用の管継手のオリ
フィスの内径を、出力用の管継手のそれと等しくしてい
る。従って、雄ねじと雌ねじ孔の関係で継手アダプタに
接続される従来構造とは異なり、給排用の管継手のオリ
フィスの内径が、出力用の管継手のそれに合わせて相対
的に大きくなる。このため、電磁弁において、給排用の
管継手のオリフィスが流路のボトルネックとなることが
ない。
【0011】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1の発明の構成において、排出ポ
ートには、流体の逆流を規制するための逆止弁が設けら
れていることを趣旨とする。
【0012】上記の構成によれば、排出ポートにおける
流体の逆流が逆止弁により規制されることから、電磁弁
や、その出力ポートに接続された機器等の誤動作が防止
されるが、その逆止弁の存在によって、排出ポートにお
ける流体の正方向の流量が絞られる傾向にある。しか
し、請求項1の発明の作用と同様に、給排用の管継手の
オリフィスの内径が相対的に大きいことから、逆止弁の
存在にもかかわらず、電磁弁における流量の減少が相対
的に少なくなる。
【0013】上記の目的を達成するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は請求項2の発明の構成にお
いて、各管継手の外径寸法を10mmに設定したとき、
嵌合筒部の外径寸法を6mmに、オリフィスの内径寸法
を4mmにそれぞれ設定したことを趣旨とする。
【0014】上記の構成によれば、各管継手の外径寸法
に対して嵌合筒部の外径寸法及びオリフィスの内径寸法
を特定した範囲内で、請求項1又は請求項2の発明と同
等の作用が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁弁の配管
接続構造を具体化した一実施の形態を図1〜図4を参照
して詳細に説明する。
【0016】図1は、単独仕様の電磁弁1と、それに係
る配管接続構造を示す断面図である。図2は電磁弁1等
を示す平面図であり、図3は電磁弁1等を示す底面図で
ある。単独仕様とは、一個の電磁弁1を独立的に使用す
る態様を意味する。単独仕様の電磁弁1では、配管用の
管継手をマニホールドに集中的に配備するような集積仕
様の場合とは異なり、マニホールドを使うことなく、配
管用の各種管継手2,3,4,5,6が一つの電磁弁1
に対応して設けられる。
【0017】この電磁弁1は幅寸法の小さい箱形をな
し、切換弁部7と、その片側に設けられたアクチュエー
タ部8とを備える。切換弁部7は、流体(気体)の流路
を切り換えるためのスプール弁9を内蔵する。アクチュ
エータ部8は、ソレノイド弁等を内蔵する。このソレノ
イド弁は、スプール弁9を駆動するためのパイロット圧
の供給を制御するために電気的に駆動される。切換弁部
7は手動装置10を有する。この手動装置10は、スプ
ール弁9を、アクチュエータ部8による駆動から独立し
て強制的に駆動するために任意に操作される。
【0018】切換弁部7はスプールハウジング11と、
その両端に設けられた第1及び第2のピストンハウジン
グ12,13とを有する。スプールハウジング11は、
その内部にスプール弁9を往復動可能に収容する。スプ
ール弁9はその軸線方向へ所定のストロークをもって移
動可能である。第1のピストンハウジング12は、その
内部に第1の加圧室12aを含む。第2のピストンハウ
ジング13は、その内部に第2の加圧室13aを含む。
各加圧室12a,13aは、それぞれスプール弁9の両
端に対応して配置される。各加圧室12a,13aに
は、スプール弁9を駆動するためのパイロット圧がそれ
ぞれ供給される。
【0019】スプール弁9はその両端に、同弁9を押圧
するための第1のピストン14及び第2のピストン15
を有する。第1のピストン14は、第1の加圧室12a
に対応して配置される。第2のピストン15は、第2の
加圧室13aに対応して配置される。第1のピストン1
4の外径は、第2のピストン15のそれよりも大きく設
定される。
【0020】切換弁部7は、その上側面に二つの出力ポ
ート16,17を有する。切換弁部7は、その下側面に
一つの供給ポート18と、二つの排出ポート19,20
とを有する。各加圧室12a,13aに供給されるパイ
ロット圧に基づき、スプール弁9が駆動されることによ
り、供給ポート18に供給される気体の流路がスプール
弁9により切り換えられて二つの出力ポート16,17
の一つから出力されると共に、他の出力ポート17,1
6に戻る気体が、両排出ポート19,20の一方から排
出される。
【0021】図4は、スプールハウジング11と、配管
接続構造との関係を示す分解斜視図である。この配管接
続構造は、切換弁部7の上面側に対して設けられる出力
用の継手アダプタ21と、下面側に対して設けられる給
排用の継手アダプタ22とを備える。各出力ポート1
6,17には、出力用の継手アダプタ21を介して、前
述した出力用の管継手2,3がそれぞれ接続される。供
給ポート18及び排出ポート19,20には、給排用の
継手アダプタ22を介して前述した給排用の管継手4〜
6がそれぞれ接続される。各管継手2〜6の外径寸法
は、電磁弁1の幅寸法の範囲内で最大限に設定される。
この実施の形態では、電磁弁1及び出力用の継手アダプ
タ21の幅寸法W1をそれぞれ「10mm」とし、給排
用の継手アダプタ22の幅寸法W2を[12mm」とし
て、各管継手2〜6の外径寸法がそれぞれ「10mm」
に設定される。
【0022】出力用の継手アダプタ21は、各出力ポー
ト16,17のそれぞれに対応して連通する二つの嵌合
孔23,24を有する。この継手アダプタ21は、スプ
ールハウジング11に対してねじ25Aで固定される。
出力用の管継手2,3は、対応する嵌合孔23,24に
嵌合させる嵌合筒部2a,3aをそれぞれ有する。各嵌
合筒部2a,3aは、対応する出力ポート16,17に
連通するオリフィス2b,3bをそれぞれ含む。これら
管継手2,3の嵌合筒部2a,3aが対応する嵌合孔2
3,24に嵌合された状態で、その嵌合筒部2a,3a
には、継手アダプタ21に装着されたストッパピン26
が係合して抜け止めがなされる。
【0023】給排用の継手アダプタ22は、供給ポート
18及び排出ポート19,20のそれぞれに対応して連
通する三つの嵌合孔27,28,29を有する。この継
手アダプタ22は、スプールハウジング11に対してね
じ25Bで固定される。給排用の各管継手4〜6は、対
応する嵌合孔27〜29に嵌合させる嵌合筒部4a,5
a,6aをそれぞれ有する。各嵌合筒部6a,5a,4
aは、対応する供給ポート18及び排出ポート19,2
0に連通するオリフィス6b,4b,5bを含む。これ
らオリフィス4b〜6bの内径は、出力用の管継手2,
3のオリフィス2b,3bの内径と等しく設定される。
これら管継手4〜6の嵌合筒部4a〜6aが対応する嵌
合孔28,29,27に嵌合された状態で、その嵌合筒
部4a〜6aには、継手アダプタ22にねじ30で固定
されたストッパ板31が係合して抜け止めがなされる。
【0024】この実施の形態では、各管継手2〜6の外
径寸法を「10mm」として、それらの嵌合筒部2a〜
6aの外径寸法を「6mm」に、それらのオリフィス2
b〜6bの内径寸法を「4mm」にそれぞれ設定してい
る。
【0025】この実施の形態において、各排出ポート1
9,20には、気体の逆流を規制するための逆止弁32
が設けられる。この逆止弁32は、弁体と、ばねとによ
り構成される。これら逆止弁32は、他連からの排気圧
の回り込みによってスプール弁9や、出力用の管継手
2,3に接続された機器等に誤動作が生じることを回避
するために設けられるものである。この場合には、その
逆止弁32の部分で流路が多少絞られることになる。
【0026】以上説明したように、本実施の形態の配管
接続構造によれば、出力用の管継手2,3を、その嵌合
筒部2a,3aにより継手アダプタ21の嵌合孔23,
24に嵌合させる構造とし、それらをストッパピン26
で抜け止めするようにしている。又、給排用の管継手4
〜6を、出力用の管継手2,3と同様に、嵌合筒部4a
〜6aにより継手アダプタ22の嵌合孔27〜29に嵌
合させる構造とし、それらをストッパ板31で抜け止め
するようにしている。更に、給排用の管継手4〜6のオ
リフィス4b〜6bの内径を、出力用の管継手2,3の
それと等しくしている。
【0027】従って、本実施の形態では、雄ねじ68a
〜70aと雌ねじ孔71〜73の関係で継手アダプタ6
7に接続される従来例の構造とは異なり、給排用の管継
手4〜6のオリフィス4b〜6bの内径が、出力用の管
継手2,3のそれに合わせて相対的に大きくなる。この
ため、電磁弁1において、給排用の管継手4〜6のオリ
フィス4b〜6bが気体流路のボトルネックとなること
がない。この結果、単独仕様の電磁弁1において、単位
時間当たりのトータルの気体流量を相対的に増大させる
ことができるようになる。
【0028】この実施の形態の構成によれば、各排出ポ
ート5,6における気体の逆流が、そこに設けられた逆
止弁32により規制されることから、スプール弁9や、
出力用の管継手2,3に接続された機器等の誤動作が防
止されるが、その逆止弁32の存在によって、排出ポー
ト19,20における気体の正方向の流量が絞られる傾
向にある。しかしながら、上記したように、給排用の管
継手5,6のオリフィス5b,6bの内径が相対的に大
きいことから、逆止弁32の存在にもかかわらず、排出
ポート19,20を経由する気体の正方向の流量の減少
が相対的に少なくなる。この意味から、電磁弁1におけ
る単位時間当たりのトータルの気体流量の減少を押さえ
ることができ、或いは、増大させることができるように
なる。
【0029】この実施の形態では、各管継手2〜6の外
径寸法を「10mm」に設定し、それら嵌合筒部2a〜
6aの外径寸法を「6mm」に、それらオリフィス2b
〜6bの内径寸法を「4mm」にそれぞれ設定してい
る。このような寸法設定は、幅寸法W1を「10mm」
とする電磁弁1の寸法制限の中で、各管継手2〜6の嵌
合筒部2a〜6aの機械的強度を確保した上での最大限
のものといえる。従って、本実施の形態の電磁弁1にお
けるトータルの気体流量の効果は、上記と同様の寸法に
設定された従来例の電磁弁51と比較すれば、明らかな
ことである。
【0030】この実施の形態では、出力用及び給排用の
各管継手2〜6を互いに同種類のものとしたので、従来
例のように出力用と給排用とで種類の異なる管継手6
1,62及び管継手68〜70を使用する場合と異な
り、部品点数を減らすことができる。
【0031】この実施の形態では、給排用の管継手4〜
6をストッパ板31で継手アダプタ22に係止している
ので、この板31を継手アダプタ22から取り外すこと
により、管継手4〜6を比較的容易に継手アダプタ22
から取り外すことができる。
【0032】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0033】(1)前記実施の形態では、本発明の配管
接続構造を、各排出ポート19,20に逆止弁32を設
けた電磁弁1に具体化したが、各排出ポート19,20
における逆止弁32を省略した電磁弁に具体化すること
もできる。
【0034】(2)前記実施の形態では、出力側に合計
二つの管継手2,3を、給排側に合計三つの管継手4〜
6を設けたが、これら管継手の数を適宜に変更してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
出力用の継手アダプタと同様に、給排用の継手アダプタ
に、供給ポート及び排出ポートに連通する複数の嵌合孔
を設ける。更に、出力用の管継手と同様に、給排用の各
管継手に、対応する嵌合孔に嵌合させる嵌合筒部を設
け、その嵌合筒部に、対応する供給ポート及び排出ポー
トに連通するオリフィスを設ける。そして、そのオリフ
ィスの内径を、出力用の管継手のオリフィスの内径と等
しくし、各嵌合筒部を、嵌合孔に嵌合したときに、スト
ッパで抜け止めするようにしている。従って、雄ねじと
雌ねじ孔の関係で継手アダプタに接続される従来構造と
は異なり、給排用の管継手のオリフィスの内径が、出力
用の管継手のそれに合わせて相対的に大きくなり、給排
用の管継手のオリフィスが流路のボトルネックとなるこ
とがない。このため、単独仕様の電磁弁において、単位
時間当たりのトータルの流体流量を相対的に増大させる
ことができるという効果を発揮する。
【0036】請求項2に記載の発明の構成によれば、請
求項1の発明の構成において、排出ポートに、流体の逆
流を規制するための逆止弁を設けている。従って、電磁
弁の誤動作を防止する逆止弁の存在にもかかわらず、電
磁弁における流体流量の減少が相対的に少なくなる。こ
のため、単独仕様の電磁弁において、単位時間当たりの
トータルの流体流量の減少を押さえることができ、或い
は、増大させることができるという効果を発揮する。
【0037】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項1又は請求項2の発明の構成において、各管継手の
外径寸法を10mmに設定したとき、嵌合筒部の外径寸
法を6mmに、オリフィスの内径寸法を4mmにそれぞ
れ設定している。従って、各管継手の外径寸法に対して
嵌合筒部の外径寸法及びオリフィスの内径寸法を特定し
た範囲内で、請求項1又は請求項2の発明と同等の作用
及び効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、電磁弁の配管接続構造を
示す断面図である。
【図2】同じく、電磁弁を示す平面図である。
【図3】同じく、電磁弁の示す底面図である。
【図4】同じく、配管接続構造を示す分解斜視図であ
る。
【図5】従来例の電磁弁の配管接続構造を示す断面図で
ある。
【図6】従来例の出力用の管継手を示す断面図である。
【図7】従来例の給排用の管継手を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 2 出力用の管継手 3 出力用の管継手 4 給排用の管継手 4a 嵌合筒部 4b オリフィス 5 給排用の管継手 5a 嵌合筒部 5b オリフィス 6 給排用の管継手 6a 嵌合筒部 6b オリフィス 16 出力ポート 17 出力ポート 18 供給ポート 19 排出ポート 19 排出ポート 21 出力用の継手アダプタ 22 給排用の継手アダプタ 23 嵌合孔 24 嵌合孔 26 ストッパピン 27 嵌合孔 28 嵌合孔 29 嵌合孔 31 ストッパ板 32 逆止弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給ポートに供給される流体の流路を切
    り換えて複数の出力ポートの一つから出力させると共
    に、他の出力ポートに戻る流体を排出ポートから排出さ
    せるようにした電磁弁に係り、前記各出力ポートには出
    力用の継手アダプタを介して出力用の管継手をそれぞれ
    接続し、前記供給ポート及び排出ポートには給排用の継
    手アダプタを介して給排用の管継手をそれぞれ接続し、
    前記各管継手の外径寸法を、前記電磁弁の幅寸法の範囲
    内で最大限に設定した配管接続構造において、 前記出力用の継手アダプタに、前記各出力ポートのそれ
    ぞれに対応して連通する複数の嵌合孔を設け、前記出力
    用の管継手のそれぞれに、対応する前記嵌合孔に嵌合さ
    せる嵌合筒部を設け、その嵌合筒部には、対応する前記
    出力ポートに連通するオリフィスを設け、 前記給排用の継手アダプタに、前記供給ポート及び排出
    ポートのそれぞれに対応して連通する複数の嵌合孔を設
    け、前記給排用の管継手のそれぞれに、対応する前記嵌
    合孔に嵌合させる嵌合筒部を設け、その嵌合筒部には、
    対応する前記供給ポート及び前記排出ポートに連通する
    オリフィスを設け、そのオリフィスの内径を、前記出力
    用の管継手のオリフィスの内径と等しくし、 前記各管継手の嵌合筒部を前記対応する嵌合孔に嵌合し
    たときに、その嵌合筒部をストッパで抜け止めするよう
    にしたことを特徴とする電磁弁の配管接続構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁弁の配管接続構造
    において、前記排出ポートには、前記流体の逆流を規制
    するための逆止弁が設けられていることを特徴とする電
    磁弁の配管接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電磁弁の
    配管接続構造において、前記各管継手の外径寸法を10
    mmに設定したとき、前記嵌合筒部の外径寸法を6mm
    に、前記オリフィスの内径寸法を4mmにそれぞれ設定
    したことを特徴とする電磁弁の配管接続構造。
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