JPH11124552A - 水に再分散性の粘着剤組成物 - Google Patents

水に再分散性の粘着剤組成物

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JPH11124552A
JPH11124552A JP30788097A JP30788097A JPH11124552A JP H11124552 A JPH11124552 A JP H11124552A JP 30788097 A JP30788097 A JP 30788097A JP 30788097 A JP30788097 A JP 30788097A JP H11124552 A JPH11124552 A JP H11124552A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた粘着物性を有し、且つ湿熱環境下に於
いても粘着物性と再分散性の経時変化の少ない粘着剤で
あり、更には、粘着剤層が水に対して肉眼で観察されな
い程度のサイズで再分散し、水質を汚染すること無く再
生紙の性能に悪影響を与えない粘着剤の提供。 【構成】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルと(メ
タ)アクリル酸のカプロラクトン付加物と(メタ)アク
リル酸およびアルコキシアルキル(メタ)アクリレート
を特定の割合で共重合せしめたアクリル系共重合体の水
分散液に第三級アミノアルコールおよびHLB9〜18
の非イオン性界面活性剤を添加してなる水に再分散性の
粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタック紙や粘着テープ用
として種々の用途に使用でき、且つ資源保護等の目的で
再パルプ化するときは簡単に水に離解できて古紙回収を
容易にする水に再分散性の粘着剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、再パルプ化の重要性が高まり、そ
れらの要求を満たすことができる粘着剤の開発に種々の
努力がなされてきた。その試みの例として特開平5−1
56222号の明細書には、例えば(メタ)アクリル酸
等のカルボキシル基含有ビニル系モノマーを主成分とす
るコポリマーに可塑性付与可能な界面活性剤を添加して
なるアルカリ可溶型粘着剤組成物が記載されている。該
出願は、アルカリ水に可溶な粘着剤であり、古紙からの
再パルプ化工程で排出される廃水の汚染を伴うため水質
環境の保護の点から問題がある。これに対して特開平5
ー70755号に於いては、ベースポリマーとしてアク
リル酸アルコキシエチル20〜99重量%とスチレンス
ルホン酸塩30〜1重量%と他の共重合性モノマー50
〜0重量%との共重合体からなる粘着剤が水に再分散性
であることが記載されている。再分散タイプは、再パル
プ化の工程で粘着剤皮膜が適当なサイズに解裂または分
散することで固体として回収できるため廃水の汚染を防
止できる特長があり、環境保全とリサイクルのニーズに
かなったものではあるが、一般の粘着剤に比較して、粘
着性能、特に湿熱環境下での性能劣化や再パルプ化性の
低下などの問題がある。
【0003】一般的に、再パルプ化性を重視した粘着剤
は、ポリマーの親水性を高める方向で設計されるためカ
ルボキシル基、ヒドロキシル基などの極性基を比較的多
量に導入することになり、カルボキシル基の場合にはア
ルカリ性化合物との中和により親水性が高められる。中
和剤としては、苛性アルカリ、アンモニア、アミン類が
一般的に使用される。例えば、特公昭52ー22768
号明細書には、アクリル酸エステルとビニルカルボン酸
よりなる共重合体が第2級または第3級アルカノールア
ミンで中和された水分散性粘着剤組成物が開示されてい
る。しかし、この方法においても粘着物性、特に経時に
おける湿熱環境の変化により粘着力と凝集力のバランス
が変化するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、優
れた粘着物性を有し、且つ湿熱環境下に於いても粘着物
性と再分散性の経時変化の少ない粘着剤であり、更に
は、粘着剤層が水に対して肉眼で観察されない程度のサ
イズで再分散し、水質を汚染すること無く、再生紙の外
観および性能に悪影響を与えない粘着剤を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水溶性または
水再分散性粘着剤の抱える上記問題点を解決するもので
あって、特定のアクリル系モノマーを必須成分とする共
重合体水分散液に、限定されたアミノアルコールと非イ
オン性界面活性剤を添加することにより極めて優れた粘
着物性と水再分散性を与える水に再分散性の粘着剤組成
物に関するものである。
【0006】具体的には(a)炭素数が4〜12のアル
キル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル5
0〜90重量%と、(b)(メタ)アクリル酸のカプロ
ラクトン付加物(付加モル数1〜10)1〜10重量%
と、(c)(メタ)アクリル酸7〜20重量%と、
(d)アルコキシアルキル(メタ)アクリレート2〜2
0重量%および(e)その他の共重合性モノマー0〜3
0重量%との共重合体の水分散液に対し、該共重合体中
のカルボキシル基の50〜120モル%に相当する沸点
が約220℃以上の第三級アミノアルコール、および該
共重合体100重量部当たりHLB9〜18の非イオン
性界面活性剤を2〜40重量部添加してなる水に再分散
性の粘着剤組成物である。
【0007】(a)成分の炭素数が4〜12のアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
はアクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル
などが好ましいが、他の(メタ)アクリル酸エステル類
も適当に組み合わせて使用できる。この(a)成分は粘
着力と内部凝集力を与える成分であり、少なくとも50
重量%が必要である。(b)成分の(メタ)アクリル酸
のカプロラクトン付加物は、カルボキシル基を有するモ
ノマーの一種であるが(メタ)アクリル酸などと違って
これを付加重合させたとき、ポリマー主鎖に対して側鎖
として結合するカルボキシル基が主鎖から遠ざかった位
置に存在する分子構造をとり、ガラス転移温度の低いポ
リマーを与えることにより、粘着物性と再分散性に絶妙
な効果を付与するもので、少なくとも1重量%必要であ
る。しかし、(メタ)アクリル酸のカプロラクトン付加
物の共重合割合が多過ぎると、重合反応を阻害して重合
収率が悪化するので10重量%までの使用に止めた方が
よい。より好ましい共重合割合は3〜8重量%である。
(c)成分の(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸もし
くはメタクリル酸のことであるが、これらはそのカルボ
キシル基を第三級アミノアルコールによって中和され粘
着剤に水再分散性を付与する作用をするもので、少なく
とも7重量%は必要である。しかし、(メタ)アクリル
酸の共重合割合が多過ぎると粘着剤の水溶解性が高ま
り、再パルプ化時の廃水汚染につながり、また共重合体
の粘着性が低下することから20重量%までに止めたが
よい。
【0008】(d)成分のアルコキシアルキル(メタ)
アクリレートとしては、アクリル酸メトキシエチル、ア
クリル酸メトキシプロピル、アクリル酸エトキシエチ
ル、アクリル酸エトキシプロピル、メタクリル酸メトキ
シエチル、メタクリル酸エトキシエチルなどを2〜20
重量%使用するが、特にアクリル酸メトキシエチルまた
はアクリル酸メトキシプロピルを5〜18重量%共重合
せしめることが共重合体の粘着物性と水再分散性が向上
するので好ましい。(e)成分のその他の共重合性モノ
マーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、酢
酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、イタコン
酸、フマル酸、マレイン酸あるいはそれらのモノアルキ
ルエステルやジアルキルエステル、(メタ)アクリル酸
2ーヒドロキシエチルあるいは(メタ)アクリル酸2ー
ヒドロキシエチルのカプロラクトン付加物、(メタ)ア
クリル酸のエチレンオキサイド付加物、(メタ)アクリ
ル酸のプロピレンオキサイド付加物などのヒドロキシル
基含有(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル
などのシアン化ビニルモノマー、(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、メタクリル酸グリ
シジルなどが挙げられる。これらの中から選ばれた一種
または二種以上のモノマーを0〜30重量%使用でき
る。
【0009】上記のその他の共重合性モノマーとしてカ
ルボキシル基、アミド基、水酸基あるいはエポキシ基な
どの官能基を有するビニルモノマーを用いる場合、共重
合体中の該ビニルモノマーの好ましい量は5重量%以下
であり、それ以上増えると粘着剤の粘着性能が低下す
る。
【0010】上記の共重合体は、公知の乳化重合法また
はマイクロサスペンジョン重合法等により合成される。
その際、必要に応じて連鎖移動剤、pH緩衝剤および可
塑剤等を添加してもよい。得られた共重合体中のカルボ
キシル基は第三級アミノアルコールの添加によって中和
される。中和反応の時点は重合反応前であっても重合反
応後であってもよいが、カルボキシル基含有モノマーと
その他の共重合成分との共重合体組成を均一化するため
に重合反応後に添加することが好ましい。第三級アミノ
アルコールとしては、トリエタノールアミン、トリプロ
パノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−メ
チルジエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノール
アミンなどのヒドロキシル基を1〜3個有する第三級ア
ミンであり、且つ、沸点(760mmHg)が約220℃
以上のアミノアルコール類を使用する。これらの第三級
アミノアルコールから選ばれた一種または二種以上の化
合物を、本発明の共重合体の水分散液に該共重合体中の
カルボキシル基の50〜120モル%に相当する量添加
する。50モル%以下では該粘着剤皮膜の粘着性および
水分散性が不足し、また、120モル%以上では基材紙
へのブリードが起こり粘着紙の経時変化の原因となる場
合がある。より好ましい第三級アミノアルコールの添加
量は、60〜100モル%である。
【0011】中和反応にアンモニアや低級アルキルアミ
ンなどを使用するとそれらの揮散とともに粘着剤の水再
分散性が悪化するという欠点がある。本発明の共重合体
水分散液に中和剤として上記のような沸点が約220℃
以上の第三級アミノアルコールを使用すると共重合体の
可塑剤としての機能を発揮し、経時での揮散による粘着
性能の変化が少ない。また再パルプ化時の粘着剤皮膜の
水再分散性の経時変化を防止する効果があるのみなら
ず、粘着性能、特に粘着力と凝集力のバランスをとるの
に好都合である。
【0012】更に、本発明の組成物には、HLB9〜1
8の非イオン性界面活性剤を含有させることが必要であ
る。かかる界面活性剤の添加は、再パルプ化工程での粘
着剤皮膜の再分散化を容易にし、また分散粒子のサイズ
を微細にすることに効果があり、その結果、リサイクル
パルプからの抄紙は元の粘着剤皮膜の痕跡が認められな
くなる。非イオン性界面活性剤としては、エチレンオキ
サイド鎖を有する常温で水溶解性の界面活性剤を用いる
ことができ、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルなどのエ
ーテル型、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなど
のアルキルフェノール型、ポリオキシエチレンモノラウ
レート、ポリオキシエチレンモノオレートなどのエステ
ル型、およびポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートなど
のソルビタンエステルエーテル型などの非イオン性界面
活性剤から選ばれた一種または二種以上を用いる。本発
明の共重合体水分散液に、これらの非イオン性界面活性
剤を該共重合体100重量部当たり、2〜40重量部、
より好ましくは5〜30重量部添加する。2重量部以下
では界面活性剤を添加することによる再分散性改良の効
果が少なく、また30重量部以上では粘着物性が低下
し、また基材紙へのブリードが起こる場合があり好まし
くない。
【0013】更に、このようにして得られた粘着剤組成
物に、該組成物の共重合体100重量部に対して樹脂分
換算で3〜30重量部のエチレンー酢酸ビニルーアクリ
ル系共重合体の水分散液を配合することにより、更に一
層の粘着性能、特に被着体に対する接着力、凝集力など
の物性を高める効果がある。該エチレンー酢酸ビニルー
アクリル系共重合体としては公知の商品化されているも
のが使用できるが、例えば特公平1−48953号公報
に記載されているようなエチレン5〜30重量%、酢酸
ビニル20〜90重量%及びアルキル基の炭素数が1〜
12個である(メタ)アクリル酸アルキルエステル5〜
50重量%とを共重合させてえられる共重合体、あるい
は特開平2−212542号公報に記載されているよう
なエチレン5〜40重量%、酢酸ビニル5〜60重量%
およびアルキル基の炭素数が4〜18個である(メタ)
アクリル酸アルキルエステル15〜70重量%を共重合
させて得られる共重合体等があり、それらのガラス転移
点は−30℃以下のものが好ましい。
【0014】本発明の粘着剤組成物には、その性能を高
め、また性状を調整する目的で公知の粘着性付与剤、着
色剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤等を適宜添加する
ことができる。
【0015】以上のように、本発明の水に再分散性の粘
着剤組成物は粘着物性に優れていると共に、これらをタ
ック紙や粘着テープ用等として使用した後に再パルプ化
するときは、簡単に水に離解できて、しかも湿熱環境下
に於いて粘着物性と再分散性の経時変化の少ない粘着剤
である。更に、従来のように粘着剤を廃水中に流し出す
のではなく、再分散させてパルプ内に留めるので廃水の
水質を悪化させないで再生紙を製造し得るという特長を
備え持っている。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。文中の部及び%は全て重量基準によるものである。
下記の略号を使用した。 2-EHA : 2−エチルヘキシルアクリレ-ト PL-AA : アクリル酸のカプロラクトン付加物(商品
名アロニックスM−5300、東亜合成化学工業(株)
製) AAc : アクリル酸 Me-EA : メトキシエチルアクリレ-ト VAc : 酢酸ビニル 非イオン性界面活性剤A : 日本油脂(株)製の商品名
ノニオンNS−210(HLB13.3) 非イオン性界面活性剤B : 日本乳化剤(株)製の商品
名Newcol−1105(HLB10.8) エチレン-酢ビ-アクリル共重合体は、住友化学工業
(株)製の商品名スミカフレックスS−3110を使用
した。
【0017】実施例1 アクリル酸2−エチルヘキシル70部、アクリル酸のカ
プロラクトン付加物(商品名アロニックスM−530
0,東亜合成化学工業(株)製)5部、アクリル酸10
部、アクリル酸メトキシエチル10部、酢酸ビニル5
部、水100部、過硫酸アンモニウム0.4部、アニオ
ン界面活性剤(商品名ニューコール560SF,日本乳
化剤(株)製)2部を常法のエマルション重合方法で反
応して、粘度230センチポイズ、蒸発残分50.6
%、pH2.0、粒子径0.7μmの共重合体水分散液
を得た。次にこの共重合体水分散液中のカルボキシル基
1当量に対して、0.75当量に相当するトリエタノ−
ルアミン17.5部を計量し、これを上記の共重合体水
分散液に加えて中和させた後、HLB13.3の非イオ
ン性界面活性剤(商品名ノニオンNS−210,日本油
脂(株)製)10部を添加して本発明の粘着剤組成物を
得た。
【0018】実施例2〜5 モノマ−組成、中和剤及び配合成分を表1に示すように
変更し、その他は実施例1の方法に準じて粘着剤組成物
を得た。
【0019】比較例1〜4 モノマ−組成、中和剤及び配合成分を表1に示すように
変更した他は、実施例1の方法に準じて粘着剤組成物を
得た。
【0020】実施例および比較例で得た粘着剤組成物を
以下の方法にて試験し、その結果を表1に併記した。こ
こで、使用するタック紙の基材には上質紙55Kを用
い、塗布量25g-dry/m2 で塗布、120℃、1分間乾
燥した。この試料を25℃、湿度65%で1日放置後に
測定した結果を初期値とし、一方40℃、湿度80%で
7日経時させた後測定した結果を湿熱経時値とした。
【0021】
【表1】
【0022】粘着物性の試験方法 接着力:試験片を25×150mmに切断し剥離紙を剥し
た後、JIS Z−0237で規定される圧着装置を用
いて研磨したSUS304板、およびポリエチレン板の
上に圧着した。20分経過後に(株)オリエンテック社
製のテンシロン万能試験機;モデルLTM−4を用い1
80゜引き剥し接着力を測定した。ただし引っ張り速度
は300mm/分で行なった。 保持力(ズレ距離):JISZ−0237に準拠し、試
験片を研磨したSUS304板の一端に、試験片の25
×25mmの面積が接するように貼り付けローラーで圧着
する。60分経過後、試験片の一端を留金で止め試験片
が垂直に垂れ下がるようにし、その先端に1kgの錘を取
り付ける。40℃の雰囲気下で5時間後のズレた距離を
測る。途中で落下した場合は時間で表わす。
【0023】ループタック:試験は上記のテンシロン万
能試験機を用いて実施した。試験片を25×150mmに
切断し、両端15mmを合わせて、テンシロン万能試験機
のチャックにはさみ込み円周31.85mmのループを作
る。次にJIS Z−0237で規定されている研磨し
たSUS304板を300mm/分の速度で上昇させルー
プと接触させる。その際SUS板から最下部までの距離
は20mmになるよう設計する。SUS板が所定の位置ま
で上昇すれば試験片はループがつぶれた状態でSUS板
と接触することになる。接着後直ちに300mm/分の速
度でSUS板を下降させる。このときのSUS板と試験
片の間の接着力をもってループタックとした。
【0024】再パルプ化性:再分散した粘着剤粒子の大
きさを測定するために、粘着剤組成物100部に対して
着色剤(メチルバイオレット)を0.01部加えて着色
したタック紙を作製した。該タック紙32gを10mm×
10mmの大きさに切断して容器に採り、水150mlを加
えて60分間浸漬する。次に水1850mlを加えて希釈
し熊谷理機工業(株)製の標準離解機を用いて3000
rpmのスピードで50000回転作動して離解する。離
解液500mlを用いて手抄シートを作製し、再生紙中に
再分散した粘着剤粒子の大きさを測定し、全く肉眼で観
察されないものを(◎)とし、直径が50μm 以下のも
のを(○)とし、50μmを越えるものを不合格(×)
として再パルプ化性を評価した。
【0025】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、特定のアクリ
ル系共重合体と第三級アミノアルコールおよび非イオン
界面活性剤を主成分として、これにエチレン−酢酸ビニ
ル−アクリル系共重合体を任意に加えてなるものである
から、この粘着剤組成物を用いたタック紙や粘着テ−プ
を再パルプ化する際には容易に離解でき、しかも、湿熱
環境下に於いても優れた粘着物性と離解性を長期に保持
するという特長がある。また、古紙中の粘着剤はパルプ
化中は肉眼で観察されない程度のサイズに再分散され、
パルプと共に抄紙される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 220:06 220:28)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)炭素数が4〜12のアルキル基を
    有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル50〜90
    重量%と、(b)(メタ)アクリル酸のカプロラクトン
    付加物(付加モル数1〜10)1〜10重量%と、
    (c)(メタ)アクリル酸7〜20重量%と、(d)ア
    ルコキシアルキル(メタ)アクリレート2〜20重量%
    および(e)その他の共重合性モノマー0〜30重量%
    とを共重合させて得られた共重合体の水分散液に対し
    て、該共重合体中のカルボキシル基の50〜120モル
    %に相当する沸点が約220℃以上の第三級アミノアル
    コール、および該共重合体100重量部当たりHLB9
    〜18の非イオン性界面活性剤を2〜40重量部添加し
    てなる水に再分散性の粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粘着剤組成物に、該組成
    物の共重合体100重量部当たり樹脂分換算で3〜30
    重量部のエチレンー酢酸ビニルーアクリル系共重合体水
    分散液を配合してなる水に再分散性の粘着剤組成物。
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