JPH1112438A - エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

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JPH1112438A
JPH1112438A JP18173797A JP18173797A JPH1112438A JP H1112438 A JPH1112438 A JP H1112438A JP 18173797 A JP18173797 A JP 18173797A JP 18173797 A JP18173797 A JP 18173797A JP H1112438 A JPH1112438 A JP H1112438A
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epoxy resin
weight
parts
resin composition
indene
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JP18173797A
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English (en)
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Toshio Shiobara
利夫 塩原
Takayuki Aoki
貴之 青木
Masakazu Osada
将一 長田
Yoshihiko Sakurai
良彦 桜井
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a)エポキシ樹脂(b)硬化剤(c)
インデンとスチレンとの共重合体よりなる数平均分子量
が200〜2,000のインデン系ポリマーをエポキシ
樹脂と硬化剤の総量100重量部に対し0.5〜10重
量部(d)有機チタン化合物及び/又は金属アセチルア
セトナート錯体をエポキシ樹脂と硬化剤の総量100重
量部に対し0.1〜10重量部(e)無機質充填剤とし
て(a)〜(d)成分の総量100重量部に対し100
〜900重量部を必須成分とするエポキシ樹脂組成物。 【効果】 本発明のエポキシ樹脂組成物は、パラジウ
ム、銅、42アロイなどとの密着性の高い硬化物を与
え、また耐熱性、耐湿性も優れたものである。また、こ
のエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置
は信頼性の高いものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレーム
(特にパラジウムや銅材、42アロイ)との密着性が非
常に良好であり、かつ耐湿性や耐熱性の良好な硬化物を
与えるエポキシ樹脂組成物並びに本樹脂組成物で封止さ
れた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
半導体業界において環境問題等の面から、半田メッキフ
レームからパラジウムメッキフレームに切り替える動き
が急激に起こっている。しかし、一方ではパラジウムメ
ッキフレームを使用した場合、封止材料であるエポキシ
樹脂組成物との密着性が非常に悪く、そのため成形後リ
ードフレームと封止材界面で剥離したり、基板実装時に
パッケージにクラックが入るといった問題点が指摘され
ている。
【0003】また、従来のエポキシ樹脂組成物では42
アロイや銅合金との密着性も不十分で、これら材料との
密着性の向上も強く半導体業界より要求されている。
【0004】本発明は、上記要望に応えるためになされ
たもので、パラジウムメッキリードフレーム、銅リード
フレーム、42アロイリードフレームとの密着に優れ、
しかも耐湿性、耐熱性に優れた硬化物を与えるエポキシ
樹脂組成物及びこのエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止
された半導体装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、エポキシ樹脂、硬化剤、無機質充填剤を含有するエ
ポキシ樹脂組成物に対し、インデンとスチレンとの共重
合体よりなる数平均分子量が200〜2,000のイン
デン系ポリマーと、有機チタン化合物又は金属アセチル
アセトナート錯体とを併用して配合した場合、インデン
とスチレンとの共重合体よりなる数平均分子量が200
〜2,000のインデン系ポリマーと有機チタン化合物
又は金属アセチルアセトナート錯体との相乗効果によ
り、パラジウム、銅、あるいは42アロイとの密着性が
著しく向上することを見出した。即ち、インデン系オリ
ゴマーや有機チタン化合物、金属アセチルアセトナート
錯体を密着性向上のためにそれぞれ単独で使用すること
は公知であるが、これら成分を含有するエポキシ樹脂で
Pdメッキされたフレームを封止しても十分な効果は得
られない。ところが、特定のインデン系ポリマーと有機
チタン化合物又は金属アセチルアセトナート錯体とを特
定の比率で混合し使用することで、Pdメッキフレーム
に対し良好な密着性が得られることを見出し、本発明を
なすに至ったものである。
【0006】従って、本発明は、(a)エポキシ樹脂
(b)硬化剤(c)インデンとスチレンとの共重合体よ
りなる数平均分子量が200〜2,000のインデン系
ポリマーをエポキシ樹脂と硬化剤の総量100重量部に
対し0.5〜10重量部(d)有機チタン化合物及び/
又は金属アセチルアセトナート錯体をエポキシ樹脂と硬
化剤の総量100重量部に対し0.1〜10重量部
(e)無機質充填剤として(a)〜(d)成分の総量1
00重量部に対し100〜900重量部を必須成分とす
るエポキシ樹脂組成物、及び、このエポキシ樹脂組成物
の硬化物で封止された半導体装置を提供する。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で使用するエポキシ樹脂としては、従来から公知の
1分子あたり2個以上のエポキシ基をもったものであれ
ば如何なるものでも使用することができる。特にフェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニ
ル型エポキシ樹脂、シクロペンタジエン型エポキシ樹脂
などが例示され、下記のものを好適に用いることができ
る。
【0008】
【化1】 (上記の各式中、Gはグリシジル基、Meはメチル基を
示し、nは0又は正の整数である。)
【0009】これらエポキシ樹脂中の全塩素含有量は
1,500ppm以下、望ましくは1,000ppm以
下であることが好ましい。また、120℃で50%エポ
キシ樹脂濃度における20時間での抽出水塩素が5pp
m以下であることが好ましい。全塩素含有量が1,50
0ppmより多く、抽出水塩素が5ppmより多いと、
半導体の耐湿信頼性が低下する場合がある。
【0010】本発明の硬化剤としてはフェノール樹脂が
好適に用いられるが、このフェノール樹脂としては、1
分子中にフェノール性の水酸基を2個以上有するもので
あればいかなるものでも使用可能であるが、特に、フェ
ノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フ
ェノールアラルキル樹脂、ナフタレン型フェノール樹
脂、シクロペンタジエン型フェノール樹脂や下記構造式
で示されるフェノール性水酸基を含有するものなどが例
示される。
【0011】
【化2】 (式中、nは0又は正の整数である。)
【0012】フェノール樹脂もエポキシ樹脂と同様、1
20℃の温度で抽出される塩素イオンやナトリウムイオ
ンなどがいずれも10ppm以下、望ましくは5ppm
以下であることが好ましい。
【0013】エポキシ樹脂とフェノール樹脂の混合割合
は、エポキシ基1モルに対しフェノール性水酸基が0.
5〜1.6モル、望ましくは0.8〜1.4モルであ
る。0.5モル未満では水酸基が不足し、エポキシ基の
単独重合の割合が多くなり、ガラス転移温度が低くなる
傾向となる。また、1.6モルを超えるとフェノール性
水酸基の比率が高くなり、反応性が低下するほか、架橋
密度が低く十分な強度が得られない場合が生じる。
【0014】本発明のエポキシ樹脂組成物には、硬化促
進剤を配合することができる。硬化促進剤としては、リ
ン系、イミダゾール誘導体、シクロアミジン系誘導体な
どを単独であるいは混合して使用することができる。リ
ン系触媒としては、トリフェニルホスフィン、トリブチ
ルホスフィン、トリ(p−メトキシフェニル)ホスフィ
ン、テトラフェニルホスフォニウムテトラフェニルボレ
ート、トリシクロヘキシルホスフィンなどのホスフィン
やホスフォニウム塩などが代表例として挙げられる。但
し、本発明において密着性向上のために用いる有機チタ
ン化合物や金属アセチルアセトナート錯体を硬化促進剤
であるリン系触媒、特にホスフィン誘導体と共存させた
場合、硬化阻害を引き起こすおそれがあることから、リ
ン系触媒を主体として使用しないことが望ましい。望ま
しくは、イミダゾール誘導体やDBU(1,8−ジアザ
ビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7)などのシクロ
アミジン誘導体と併用するほうがよい。
【0015】イミダゾール誘導体としては、2−メチル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、2−フェ
ニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾールなどの
イミダゾール誘導体が挙げられる。シクロアミジン誘導
体としては、DBU、DBNやこれら化合物とカルボン
酸との塩も使用することができる。
【0016】硬化促進剤の量としては、エポキシ樹脂と
フェノール樹脂の合計量100重量部に対し、0.01
〜10重量部であることが好ましい。
【0017】本発明のエポキシ樹脂組成物には、膨張係
数を小さくする目的から、従来より知られている各種の
無機質充填剤を添加する。無機質充填剤としては、溶融
シリカ、結晶シリカ、アルミナ、ボロンナイトライド、
窒化アルミ、窒化珪素、マグネシア、マグネシウムシリ
ケートなどが使用される。半導体素子が発熱の大きい素
子の場合、熱伝導率ができるだけ大きく、かつ膨張係数
の小さなアルミナ、ボロンナイトライド、窒化アルミ、
窒化珪素などを充填剤として使用することが望ましい。
また、溶融シリカなどとブレンドして使用してもよい。
【0018】無機質充填剤の粒度分布は、平均粒径が2
〜30ミクロンで、最大粒径が74ミクロン以下、特に
50ミクロン以下のものが望ましい。平均粒径が2ミク
ロン未満では粘度が高くなり多量に充填できず、一方3
0ミクロンを超えると粗い粒径が多くなりゲート詰まり
となる。充填剤の形状には特に限定はなく、フレーク
状、樹枝状、破砕状、球状等のフィラーを単独で又は混
合して用いることができる。充填剤を高充填する場合は
球状の充填剤が望ましい。また、チクソ性付与のため、
アエロジルなどの超微粒子シリカを添加することもでき
る。これらの前述した充填剤は、予めシランカップリン
グ剤やチタン系カップリング剤で表面処理したものを使
用することが好ましい。
【0019】無機質充填剤の使用量は、エポキシ樹脂、
硬化剤、及び後述するインデン系ポリマー、有機チタン
化合物、金属アセチルアセトナート錯体の総量100重
量部に対し100〜900重量部である。100重量部
未満では膨張係数を十分に下げることができず、900
重量部を超えると粘度が高くなり過ぎ、成形できなくな
ってしまう。望ましくは200〜800重量部である。
【0020】本発明のエポキシ樹脂組成物には、インデ
ンとスチレンとの2元共重合体より誘導されるインデン
系ポリマーを配合する。このインデン系ポリマーは、数
平均分子量が200〜2,000、好ましくは500〜
1,000であり、また軟化点が90〜130℃、15
0℃での溶融粘度が5〜60ポイズ、特に10〜50ポ
イズのものが好ましく、特に下記式で示されるインデン
系ポリマーが好ましい。
【0021】
【化3】
【0022】ここで、nとしては1分子中の30モル%
以上、mは70モル%以下である。望ましくはnが60
モル%以上、更に望ましくは90モル%以上がよい。n
が30モル%未満では、十分な密着性を得ることができ
ない。特に、密着性向上にはnが60モル%以上である
必要がある。溶融粘度としては望ましくは10〜50ポ
イズである。
【0023】このようなインデン系ポリマーとしては、
例えば新日鉄化学株製のインデン系オリゴマーIP10
0等が挙げられる。
【0024】インデン系ポリマーの添加量は、エポキシ
樹脂とフェノール樹脂の合計量100重量部に対し1〜
20重量部、望ましくは3〜10重量部である。1重量
部未満では十分な密着性向上の効果が得られず、20重
量部を超えると架橋密度が低下し、十分な強度が得られ
なくなるためである。添加の方法としては、単純にイン
デン系ポリマーを微粉砕化して混合するか、あるいはフ
ェノール樹脂やエポキシ樹脂と予め溶融させて混合して
もよい。
【0025】本発明は、上記数平均分子量が200〜
2,000のインデンとスチレンとの共重合体よりなる
インデン系ポリマーと有機チタン化合物及び/又は金属
アセチルアセトナート錯体とを併用する。
【0026】有機チタン化合物としては下記一般式で示
される化合物を挙げることができる。
【0027】
【化4】 (但し、式中aは0〜4の整数、bは0〜4の整数であ
り、かつa+b=4、R,R’はアルキル基、シクロア
ルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基等
の、特には脂肪族不飽和基を除く、炭素数1〜20、特
には炭素数1〜10の一価炭化水素基であるが、2個の
Rが結合してアルキレン基を形成してもよい。)
【0028】これら化合物としては、テトラ−i−プロ
ポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラス
テアリルオキシチタン、ジイソプロポキシ(アセチルア
セトナート)チタン、ビス(アセチルアセトナート)チ
タン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナー
ト)チタン、チタニウム−イソプロポキシオクチレング
リコレート、チタニウム−ジ−i−プロポキシオクチレ
ングリコレート、チタニウムステアレート、ジイソプロ
ポキシジイソステアレートチタンなどが代表的なもので
ある。
【0029】一方、金属アセチルアセトナート錯体は金
属の種類によって種々のものがある。チタン以外の代表
的なものとして、分子中にアセチルアセトナート基を1
〜4個、好ましくは1〜3個有する、アルミニウムアセ
チルアセトナート錯体、コバルトアセチルアセトナート
錯体、亜鉛アセチルアセトナート錯体、マグネシウムア
セチルアセトナート錯体などが挙げられる。
【0030】有機チタン化合物、金属アセチルアセトナ
ート錯体の添加量は、エポキシ樹脂とフェノール樹脂の
合計量100重量部に対し0.1〜10重量部、望まし
くは0.3〜5重量部である。0.1重量部未満では十
分な密着性が得られず、10重量部を超えるとエポキシ
樹脂の硬化反応が阻害される。
【0031】なお、Pdとの密着性を効果的に改良する
点からは、インデン系ポリマーと有機チタン化合物、金
属アセチルアセトナート錯体との添加量の重量比率を
1:0.01〜0.5とすることが好ましい。
【0032】本発明のエポキシ樹脂組成物には、更に、
シランカップリング剤、チタン系カップリング剤、アル
ミニウム系カップリング剤などのカップリング剤やカー
ボンブラックなどの着色剤、ノニオン系界面活性剤、フ
ッ素系界面活性剤、シリコーンオイルなどの濡れ向上剤
や消泡剤なども場合によっては添加することができる。
また、難燃化のため、臭素含有エポキシ樹脂や三酸化ア
ンチモン、五酸化アンチモン等を適宜加えてもよい。本
発明の組成物には、従来から公知のシリコーン変性エポ
キシ樹脂やフェノール樹脂、メタクリル酸メチル−ブタ
ジエン−スチレンよりなる熱可塑性樹脂などを、難燃性
を低下させない範囲で低応力化材として添加してもよ
い。
【0033】本発明の樹脂組成物の製造方法としては、
上記した諸原料を高速混合機などを用いて均一に混合し
た後、二本ロールや連続混練装置などで十分混練すれば
よい。混練温度としては50〜110℃が望ましい。混
練後、薄くシート化し、冷却、粉砕することでエポキシ
樹脂組成物を製造する。
【0034】本発明の樹脂組成物は一般成形材料とし
て、更に半導体封止材料として利用されるが、特にパラ
ジウムメッキリードフレーム、銅リードフレーム又は4
2アロイリードフレームに搭載された半導体装置封止用
として有効に使用される。
【0035】本発明の半導体装置は、上記エポキシ樹脂
組成物の硬化物で封止されたものであるが、封止される
半導体装置としては、パラジウムメッキリードフレー
ム、銅リードフレーム、42アロイリードフレームなど
に搭載されたメモリーIC、ロジックIC等を挙げるこ
とができる。
【0036】なお、本発明のエポキシ樹脂組成物は、ト
ランスファー成形法等の適宜な成形法を採用し得、また
その成形温度は通常165〜185℃である。
【0037】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、パラジ
ウム、銅、42アロイなどとの密着性の高い硬化物を与
え、また耐熱性、耐湿性も優れたものである。また、こ
のエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置
は信頼性の高いものである。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0039】〔実施例1〜7,比較例1〜7〕表1及び
2に示す配合組成でエポキシ樹脂組成物を製造し、下記
の特性を評価した。結果を表3に示す。 <測定方法> スパイラルフロー:成形温度175℃、成形圧力70k
g/cm2 でトランスファー成形することでスパイラル
フローを測定した。 ゲル化時間:175℃の熱板上で樹脂がゲル化し流動性
がなくなるまでの時間を測定し、ゲル化時間とした。 接着力:銅基板上にパラジウムでメッキしたフレームを
用い、上面の直径3mm、下面の直径3.568mm、
高さ3mmの円錐台形状の試験片を175℃で2分間成
形し作成した。得られた試験片を180℃で4時間ポス
トキュアーし、せん断接着力を測定し、初期値とした。
更に、ポストキュアーした試験片を85℃/85%RH
で168時間吸湿させた後、ピーク温度215℃のIR
リフローを通し、接着力を測定した。いずれの場合も試
験片の個数は5個で行い、その平均値を接着力とした。
【0040】
【表1】 エポキシ樹脂1:EOCN1020(日本化薬株製) クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(軟化点55℃,
エポキシ当量200) エポキシ樹脂2:TMH574(住友化学製) tert−ブチル置換クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂(軟化点78℃,エポキシ当量210) エポキシ樹脂3:YX4000H(油化シェル株製) ビフェニル型エポキシ樹脂(軟化点105℃,エポキシ
当量190) フェノール樹脂1:TD2093(大日本インキ株製) フェノールノボラック樹脂(軟化点100℃,水酸基当
量110) フェノール樹脂2:Mylex(三井東圧株製) フェノールアラルキル樹脂(軟化点70℃,水酸基当量
170) インデン系ポリマー:IP100(新日鉄化学株製) インデンとスチレンとの2元共重合オリゴマー UCAT−SA851:1,8−ジアザビシクロ(5.
4.0)ウンデセン−7とフェノール樹脂との塩(サン
アボット株製) TPP−K:テトラフェニルホスホニウム・テトラフェ
ニルボレート(北興化学株製) 2E4MZ:2−エチル−4−メチルイミダゾール(四
国化成株製) 2E4MZ−トリメリット酸塩:2−エチル−4−メチ
ルイミダゾールとトリメリット酸との塩
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】次に、パラジウムメッキした100ピンの
QFPパッケージ用リードフレーム(形状14mm×2
0mm×2.7mm、パッド寸法7mm×7mm)に
6.5mm×6.5mmの大きさのチップを搭載し、実
施例1,5及び比較例1,2,7のエポキシ樹脂組成物
で封止した。封止条件はいずれも成形温度175℃、成
形圧力70kg/cm2 、成形時間2分で行い、ポスト
キュアーは温度180℃で4時間行った。ポストキュア
ー後、ダイパッド裏面の剥離状態、クラック不良の有無
を超音波探傷装置で確認した。その後、ダイパッド裏面
に剥離のないパッケージ5個を85℃/85%RHで4
8時間吸湿させた後、ピーク温度215℃のIRリフロ
ーを1回通すことで耐半田リフロー性を評価した。結果
を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】〔実施例8〜14,比較例8〜14〕表5
及び6に示す配合組成でエポキシ樹脂組成物を製造し、
上記と同様の特性を評価した。結果を表7に示す。
【0046】
【表5】 インデン系ポリマー:IP100(新日鉄化学株製) インデンとスチレンとの2元共重合オリゴマー (acac)はアセチルアセトナート錯体の意味を示
す。
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】次に、パラジウムメッキした100ピンの
QFPパッケージ用リードフレーム(形状14mm×2
0mm×2.7mm、パッド寸法7mm×7mm)に
6.5mm×6.5mmの大きさのチップを搭載し、実
施例8,12及び比較例8,9,14のエポキシ樹脂組
成物で封止した。封止条件はいずれも成形温度175
℃、成形圧力70kg/cm2 、成形時間2分で行い、
ポストキュアーは温度180℃で4時間行った。ポスト
キュアー後、ダイパッド裏面の剥離状態、クラック不良
の有無を超音波探傷装置で確認した。その後、ダイパッ
ド裏面に剥離のないパッケージ5個を85℃/85%R
Hで48時間吸湿させた後、ピーク温度215℃のIR
リフローを1回通すことで耐半田リフロー性を評価し
た。結果を表8に示す。
【0050】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 45:02) (72)発明者 長田 将一 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 桜井 良彦 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エポキシ樹脂(b)硬化剤(c)
    インデンとスチレンとの共重合体よりなる数平均分子量
    が200〜2,000のインデン系ポリマーをエポキシ
    樹脂と硬化剤の総量100重量部に対し0.5〜10重
    量部(d)有機チタン化合物及び/又は金属アセチルア
    セトナート錯体をエポキシ樹脂と硬化剤の総量100重
    量部に対し0.1〜10重量部(e)無機質充填剤とし
    て(a)〜(d)成分の総量100重量部に対し100
    〜900重量部を必須成分とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 パラジウムメッキリードフレーム、銅リ
    ードフレーム又は42アロイリードフレームに搭載され
    た半導体装置の封止用である請求項1記載のエポキシ樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエポキシ樹脂組成物の硬
    化物で封止された半導体装置。
JP18173797A 1997-06-23 1997-06-23 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 Pending JPH1112438A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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