JPH111241A - 粉粒体収容袋およびその製造方法 - Google Patents

粉粒体収容袋およびその製造方法

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JPH111241A
JPH111241A JP15267097A JP15267097A JPH111241A JP H111241 A JPH111241 A JP H111241A JP 15267097 A JP15267097 A JP 15267097A JP 15267097 A JP15267097 A JP 15267097A JP H111241 A JPH111241 A JP H111241A
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Shunichi Baba
俊一 馬場
Yoshimi Matsushima
義美 松島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉粒体が外部に漏出するのを確実に防止する
ことができる粉粒体収容袋を提供する。 【解決手段】 袋体1aの隅部1cが袋体1aの内方に
折り込まれ、その内部が粉粒体充填ノズル挿入口3とな
る筒部2が形成され、この筒部2の最内縁に袋体1aの
内方に突出した逆止弁4が設けられ、逆止弁4が、多重
柔軟フィルム5からなるものとされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント、石膏、
小麦粉等の粉粒体を収容するための粉粒体収容袋および
その製造方法に関し、特に、袋内部に収容した粉粒体が
外部に漏出するのを確実に防止することができる粉粒体
収容袋およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の粉粒体収容袋としては、
例えば、図13に示すものが知られている。ここに示す
粉粒体収容袋11は、袋体1aの隅部1cが袋体1aの
内方に折り込まれて筒部2が形成され、この筒部2の最
内縁2aに、袋体1aの内方に突出した逆止弁14が設
けられたものである。袋体1aは、1枚または複数枚の
クラフト紙や合成樹脂等のシートからなるものであり、
袋体1aに形成された筒部2は、その内部が、粉粒体充
填ノズルを挿入するための粉粒体充填ノズル挿入口(以
下、単に挿入口という)3とされたものとなっている。
【0003】筒部2の最内縁2aに設けられた逆止弁1
4は、袋体1a内部の粉粒体が外部に漏れるのを防ぐた
めのもので、柔軟性の高い材料、例えばポリエチレンな
どからなる柔軟フィルム15からなるものとされ、筒部
最内縁2aの全周縁に亙って設けられている。
【0004】このような粉粒体収容袋11内に粉粒体を
充填する際には、粉粒体充填ノズルNを挿入口3内に挿
入し、これを通して粉粒体を袋11内に収容する。粉粒
体が袋11内に満たされると、筒部2の下部および逆止
弁14が袋11内の粉粒体によって押し上げられて変形
し、挿入口3が狭くなるとともに、柔軟フィルム15同
士の重なり合い、絡み合いによって柔軟フィルム15相
互の隙間が狭くなり、袋11内の粉粒体が外部に漏出し
にくくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にあっては、次のような問題があった。上記粉粒
体収容袋11では、粉粒体を袋内に満たした際に、逆止
弁14を構成する柔軟フィルム15同士の隙間が小さく
なり、袋内の粉粒体が漏出しにくくなるものの、例えば
粉粒体充填作業終了時にノズルNを挿入口3から引き抜
くときや、粉粒体収容済の袋11を運搬する際に袋11
に外力が加わり、袋11の内圧が高まったときなど、袋
11内部の空気が挿入口3を通して外部に排出されやす
い状況においては、その漏出防止効果が十分なものとい
えないのが現状であった。このため、上記のような袋内
部の空気が挿入口を通して外部に排出されやすい状況に
おいても、袋内部の粉粒体が挿入口を通して外部に漏れ
出るのをより確実に防止できる粉粒体収容袋が要望され
ていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
袋内部の粉粒体が外部に漏出するのを確実に防止するこ
とができる粉粒体収容袋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、1枚または
複数枚のシートからなる袋体の隅部が袋体内方に折り込
まれ、内部が粉粒体充填ノズル挿入口となる筒部が形成
され、この筒部の最内縁に、袋体内方に突出した逆止弁
が設けられ、前記逆止弁が、多重構造を有する多重柔軟
フィルムからなるものとされた粉粒体収容袋によって解
決することができる。上記袋体内方に突出した逆止弁
は、その突出長さが1〜5cmとなるように形成するの
が好ましい。また、逆止弁は、多重柔軟フィルムを袋体
に対して固定して得たものとしてよい。また、袋体を複
数枚のシートからなるものとし、かつ逆止弁を、多重柔
軟フィルムを前記シート同士の間に挟持させて得たもの
としてよい。この場合には、多重柔軟フィルムとして、
ほぼ袋体の一端から他端に亙る長さを有するものを用い
るのが好ましい。
【0007】本発明の粉粒体収容袋の製造方法は、1枚
または複数枚のシートを長尺の筒状体に形成し、この長
尺筒状体を所定長さごとに裁断し、得られた筒状体の隅
部に、多重柔軟フィルムを筒状体開口方向に向けて突出
するように固定し、次いで筒状体隅部を筒状体内方に折
り込んだ後、筒状体開口を閉止することを特徴とするも
のである。また、本発明の粉粒体収容袋の製造方法とし
ては、複数枚のシートからなる長尺の筒状体を構成する
シート同士の間にその長手方向に沿って長尺の多重柔軟
フィルムを挟持させ、前記長尺筒状体を前記長尺多重柔
軟フィルムと共に所定長さごとに裁断し、得られた筒状
体のシート同士の間から多重柔軟フィルムを所定長さ引
き出して筒状体開口方向に突出させ、次いで多重柔軟フ
ィルムを突出させた部分の筒状体を筒状体内方に折り込
んだ後、筒状体開口を閉止することを特徴とするものを
採用することも可能である。上記多重柔軟フィルムとし
ては、複数枚の柔軟フィルムが予め互いに接合されたも
のを用いるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の粉粒体収容袋の
一例を示すものである。なお、以下の説明において、図
13に示す従来例との共通点については同一符号を付し
てその説明を省略または簡略化する。ここに示す粉粒体
収容袋1は、袋体1aの筒部2の最内縁2aに設けられ
た逆止弁4が、2枚の柔軟フィルムを備えた2重柔軟フ
ィルム5からなる点で、図13に示す従来の粉粒体収容
袋11と異なる。
【0009】逆止弁4を構成する2重柔軟フィルム5の
材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレンな
どのポリオレフィン系や、ポリ塩化ビニルなどのポリ塩
化ビニル系などの柔軟性を有する合成樹脂材料、または
紙を用いるのが好適である。また2重柔軟フィルム5を
構成する柔軟フィルムの厚みは10〜100μmとする
のが好適である。この厚みが10μm未満であると、そ
の強度が不足し破断し易くなり、100μmを越える
と、袋1内部の粉粒体の漏出を防ぐ効果が不十分となり
易い。
【0010】逆止弁4は、袋体1aの筒部最内縁2aの
袋体内面側に固定したものとしてよい。また袋体1aが
複数枚の紙などのシートからなる多重構造を有するもの
である場合には、それらシート同士の間に挟んだ状態で
上記シートのうちいずれか一方または両方に固定したも
のとしてもよい。この例の粉粒体収容袋1においては、
袋体1aが2枚のシートからなる2重構造を有するもの
であり、逆止弁4は、2重柔軟フィルム5を上記2枚の
シート同士の間に配置し、これらシートのうちいずれか
一方または両方に接着、縫着などの方法により固定して
得たものとする。
【0011】逆止弁4の突出長さ、即ち図1に示す長さ
aは、この粉粒体収容袋に収容するべき粉粒体の種類に
合わせて適宜設定することができるが、通常、1〜5c
mとするのが好ましい。この長さaが1cm未満である
と袋内部の粉粒体の漏出を防ぐ効果が不十分となりやす
く、5cmを越えると、粉粒体充填作業時にノズルNを
挿入口3に挿入しにくくなるため好ましくない。
【0012】次に、上記粉粒体収容袋1を製造する場合
を例として、図2ないし図6を参照して本発明の粉粒体
収容袋の製造方法の一例を説明する。まず、2枚のクラ
フト紙等のシートからなる長尺の筒状体(図示略)を形
成し、この長尺筒状体を使用目的に応じた所定長さごと
に裁断し、筒状体1bを得る。この筒状体1bは、一端
開口側の隅部1cに、開口方向に向けて突出した突出部
6が設けられたものとする。
【0013】また、ポリエチレンなどからなる2重柔軟
フィルム5を用意する。この2重柔軟フィルム5として
は、互いに接合されていない2枚の柔軟フィルムを用い
てもよいし、2枚の柔軟フィルムが予め下端部5aで互
いに接合された構造のもの、または図2に示すように下
端部5aおよび両側縁部で互いに接合され袋状とされた
構造のものを用いてもよい。特に、2枚の柔軟フィルム
が互いに接合された構造のものを用いると、1度の操作
で簡単に2枚の柔軟フィルムを筒状体1bに取り付ける
ことができるため好ましい。
【0014】この2重柔軟フィルム5を、筒状体1bの
突出部先端部6aの上記シート同士の間に、筒状体1b
の開口方向に向けて突出した状態となるよう配置し、上
記2枚のシートのうちいずれか一方または両方に固定す
る。この際、2重柔軟フィルム5を、接着剤を用いて上
記シートに貼り付ける方法を用いてもよいし、縫いつけ
る方法、あるいは熱圧着による方法を採用してもよい。
【0015】次いで、突出部6を筒状体1b内方に折り
込む。これによって2重柔軟フィルム5は、突出部先端
部6aより筒状体1b内方に突出した状態となる。次い
で、筒状体1bの両開口を縫いつけることなどによって
閉止し、上記折り込み部分を、内部が挿入口3となる筒
部2とし、筒部最内縁2aに2重柔軟フィルム5からな
る逆止弁4が設けられた粉粒体収容袋1を得る。
【0016】上記粉粒体収容袋1内にセメントなどの粉
粒体を充填する際には、粉粒体充填ノズルNを挿入口3
に挿入し、これを通して袋1内に粉粒体を充填する。こ
の充填作業時には、粉粒体とともに空気もノズルNを通
して袋内に導入されるため、袋1の内圧が高まることが
ある。このため、充填作業終了後、ノズルNを挿入口3
から引き抜く際には、袋内の空気とともに粉粒体が挿入
口3を逆流し、袋外部に漏出しやすくなるが、挿入口3
の最内縁に設けられた逆止弁4が2重構造の柔軟フィル
ムからなるものであるため、2重柔軟フィルム5が容易
に重なり合いまたは絡み合い、ノズルNの引き抜き後直
ちに柔軟フィルム相互の隙間が狭くなり、袋内の空気が
徐々に排出されるかまたは排出が阻止されるようにな
り、内部空気の排出に伴って粉粒体が袋外に漏れ出るの
は完全に阻止される。
【0017】また同様に、この粉粒体収容袋1を運搬す
る際、特にこれを持ち上げたり置いたりするときなど
に、収容袋1に外力が加わり、この袋の内圧が高まり、
袋内の空気とともに粉粒体が挿入口3を逆流し、袋外部
に漏出しやすくなることがあるが、上記2重構造の逆止
弁4によって、内部の粉粒体が袋外部に漏出するのは完
全に阻止される。
【0018】上記構成の粉粒体収容袋1にあっては、逆
止弁4を2重柔軟フィルム5からなるものとしたので、
例えば粉粒体充填作業終了時にノズルNを挿入口3から
引き抜くときや、粉粒体収容済の袋を運搬する際に袋に
外力が加わり、粉粒体収容袋1の内圧が高まったときな
ど、袋内部の空気が挿入口3を通して外部に排出されや
すい状況においても、従来の1枚の柔軟フィルムからな
る逆止弁を有するものに比べ、逆止弁4を構成する2重
柔軟フィルム5が容易に相互に重なり合いまたは絡み合
い、柔軟フィルム同士の隙間が直ちにより狭いものとな
る。このため、挿入口3を迅速かつ確実に塞ぎ、袋内部
の粉粒体が挿入口3を通して外部に漏れ出るのを完全に
防止できる。従って、粉粒体の漏出による作業環境の悪
化を未然に防ぎ、作業者の安全をより確かなものとする
ことができる。また、袋内の粉粒体量の減少を防ぐこと
ができる。
【0019】また、上記粉粒体収容袋の製造方法にあっ
ては、簡単な操作で、効率よく2重柔軟フィルム5から
なる逆止弁4を有する粉粒体収容袋1を製造することが
できる。
【0020】上記粉粒体収容袋1は、逆止弁4を、2重
柔軟フィルム5を突出部6に接着剤などを用いて固定す
ることによって形成したものとしたが、本発明の粉粒体
収容袋はこれに限らず、逆止弁を、2重柔軟フィルムを
複数枚のシートからなる多重構造の袋体のシート同士の
間に挟持させる、即ち2重柔軟フィルムを上記シートに
固定することなくシート同士の間に挟まれた状態で係止
させたものとすることによって形成したものとしてもよ
い。以下、この例の粉粒体収容袋を、図7ないし図12
を参照してその製法例に基づいて説明する。
【0021】まず、ポリエチレンなどからなる長尺の筒
状2重柔軟フィルム25aを用意する。なお、この2重
柔軟フィルムは、筒状のものに限らず、互いに接合され
ていない2枚の柔軟フィルムであってもよいし、2枚の
柔軟フィルムが任意の位置で互いに接合されたものであ
ってもよい。この2重柔軟フィルム25aを、複数枚の
クラフト紙などのシートからなる多重構造の長尺の筒状
体1dのシート同士の間に、その長手方向に沿うように
配置し、挟持させる。
【0022】次に、この長尺筒状体1dを2重柔軟フィ
ルム25aとともに所定長さごとに裁断し、上記シート
同士の間に2重柔軟フィルム25が挟まれた筒状体1b
を得る。この際、筒状体1bの一端開口側の2重柔軟フ
ィルム25が挟持されていない位置の一定幅の余剰部分
1eを切離し、筒状体1bの一端開口の2重柔軟フィル
ム25を挟持した部分に突出部6を形成する。これによ
って、2枚のシート間に、筒状体1bの一端開口側の突
出部先端部6aから他端開口までの長さにほぼ等しい長
さの2重柔軟フィルム25を挟持した筒状体1bを得
る。
【0023】次いで、2重柔軟フィルム25を突出部6
の突出方向に所定長さ、例えば1〜5cm程度引き出
す。ここで、筒状体1bのシート同士の間に挟持された
2重柔軟シート25は、筒状体1bの一端側から他端側
に亙る長さとされているため、筒状体1bに対する接触
面積が十分大きく、これら相互の摩擦によって筒状体1
bに係止する。続いて、先述の図3から図5に示した手
順に従って粉粒体収容袋を製造する。
【0024】この例の粉粒体収容袋にあっては、袋体1
aが複数枚のシートからなるものであり、かつ逆止弁4
が、多重柔軟フィルム25を上記シート同士の間に挟持
させて得たものであるので、2重柔軟フィルム25を筒
状体1bに接合しなくても、2重柔軟フィルム25と筒
状体1bとがこれら相互の摩擦によって係止し、2重柔
軟フィルム25の脱落や筒状体1bに対する位置ずれが
起きることはない。このため、製造の際に2重柔軟フィ
ルム25を筒状体1bに接着することなどによって接
合、固定する工程が不要となり、製造が容易となる。ま
た、2重柔軟フィルム25を筒状体1bから引き出す際
の引き出し長さを簡単に調整することができ、容易な操
作で逆止弁の突出長さを使用目的に応じた長さとするこ
とができる。
【0025】また、上記製造方法にあっては、2重柔軟
シートを筒状体1bに固定する工程を不要とし、容易に
上記粉粒体収容袋を製造することができる。従って、そ
の生産効率を向上させるとともに製造コスト低減を図る
ことができる。
【0026】なお、上記粉粒体収容袋では、逆止弁を、
2重柔軟フィルムからなるものとしたが、本発明の粉粒
体収容袋はこれに限らず、3重あるいはそれ以上の多重
柔軟フィルムからなるものとしてよい。
【0027】
【実施例】
(実施例)次のようにして、図1に示すものと同様の構
造の粉粒体収容袋1を作製した。まず、一端開口側の隅
部1cに突出部6が設けられた筒状体1bを作製した。
筒状体1bは、クラフト紙を2枚重ね合わせてなるもの
とし、長さ(一端開口から他端開口にかけての長さ、た
だし突出部6を除く)が51.5cm、幅が31.5c
mのものとした。また突出部6の突出長さは2.5c
m、幅は10cmとした。
【0028】次いで、2重柔軟フィルム5を、この突出
部6の先端部6aに、先端部6aからの突出長さが2c
mとなるように接着剤を用いて固定した。この2重柔軟
フィルム5としては、ポリエチレンからなり、長さ(突
出部6の突出方向の長さ)が8cm、幅が20cmとさ
れ、2重柔軟フィルム5を構成する柔軟フィルムの厚み
が20μmであり、予めその下端部5a同士が互いに接
合されたものを用いた。2重柔軟フィルム5の取り付け
位置は、筒状体1bを構成する2枚のクラフト紙同士の
間とした。
【0029】次いで、突出部6を筒状体1b内方に折り
込んだ後、筒状体1bの開口を縫いつけて閉止し、上記
折り込み部分を、内部が挿入口3となる筒部2とし、筒
部最内縁2aに2重柔軟フィルム5からなる逆止弁4が
形成された粉粒体収容袋1を得た。
【0030】上記粉粒体収容袋1に、次のようにして粉
粒体を充填した。粉粒体として25kgのポルトランド
セメントを用い、これを粉粒体収容袋1内に充填した。
この際、内径60mm、外径65mmのノズルNを挿入
口3に挿入し、これを通して袋1内に上記粉粒体を充填
するようにした。このようにして上記粉粒体を充填した
粉粒体収容袋1を次に示す粉粒体漏出試験に供した。即
ち、粉粒体収容袋1を高さ50cmの位置まで持ち上げ
た後、落下させ、着地時に挿入口3から上記粉粒体が漏
出するかどうかを目視によって判定した。
【0031】(比較例)図13に示すものと同様の粉粒
体収容袋11を作製した。この袋は、逆止弁が1枚構造
のポリエチレン製柔軟フィルムからなること以外は実施
例の粉粒体収容袋1と同様の構造を有するものとした。
この袋11に、実施例に用いたものと同様の粉粒体を同
量充填した後、上記粉粒体漏出試験に供した。
【0032】上記粉粒体漏出試験の結果、比較例の粉粒
体収容袋袋からは多量の粉粒体が漏出するのが観察され
たのに対し、実施例のものからは全く粉粒体の漏出が観
察されなかった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の粉粒体収
容袋は、逆止弁を多重柔軟フィルムからなるものとした
ので、例えば粉粒体充填作業終了時に粉粒体充填用ノズ
ルを挿入口から引き抜くときや、粉粒体収容済の袋を運
搬する際に袋に外力が加わり、粉粒体収容袋の内圧が高
まったときなど、袋内部の空気が挿入口を通して外部に
排出されやすい状況においても、挿入口を迅速かつ確実
に塞ぎ、袋内部の粉粒体が挿入口を通して外部に漏れ出
るのを完全に防止できる。従って、粉粒体の漏出による
作業環境の悪化を未然に防ぎ、作業者の安全をより確か
なものとすることができる。また、袋内の粉粒体量の減
少を防ぐことができる。
【0034】また、袋体を複数枚のシートからなるもの
とし、逆止弁を、多重柔軟フィルムを上記シート同士の
間に挟持させて得たものとすることによって、多重柔軟
フィルムを袋体に接合しなくても、多重柔軟フィルムと
袋体とがこれら相互の摩擦によって係止する。従って多
重柔軟フィルムを袋体に接合、固定する工程が不要とな
り、製造が容易となる。また、容易な操作で逆止弁の突
出長さを使用目的に応じたものとすることができる。
【0035】また、本発明の粉粒体収容袋の製造方法に
あっては、簡単な操作で多重柔軟フィルムからなる逆止
弁を有する粉粒体収容袋を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉粒体収容袋の一例の要部を拡大し
た斜視図である。
【図2】 図1に示す粉粒体収容袋の製造工程を示す工
程図である。
【図3】 図2に続く製造工程を示す工程図である。
【図4】 図3に続く製造工程を示す工程図である。
【図5】 図4に続く製造工程を示す工程図である。
【図6】 図5に続く製造工程を示す工程図である。
【図7】 本発明の他の例の粉粒体収容袋に用いられる
2重柔軟フィルムを示す斜視図である。
【図8】 本発明の他の例の粉粒体収容袋の製造工程を
示す工程図である。
【図9】 図8に続く製造工程を示す工程図である。
【図10】 図9に続く製造工程を示す工程図である。
【図11】 図10に続く製造工程を示す工程図であ
る。
【図12】 図11に続く製造工程を示す工程図であ
る。
【図13】 従来の粉粒体収容袋の一例の要部を拡大し
た斜視図である。
【符号の説明】
1・・・粉粒体収容袋、1a・・・袋体、1b・・・筒状体、1
c・・・隅部、1d・・・長尺筒状体、2・・・筒部、3・・・挿入
口、4・・・逆止弁、5、25・・・2重柔軟フィルム(多重
柔軟フィルム)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚または複数枚のシートからなる袋体
    の隅部が袋体内方に折り込まれ、内部が粉粒体充填ノズ
    ル挿入口となる筒部が形成され、この筒部の最内縁に、
    袋体内方に突出した逆止弁が設けられた粉粒体収容袋で
    あって、 前記逆止弁が、多重構造を有する多重柔軟フィルムから
    なるものであることを特徴とする粉粒体収容袋。
  2. 【請求項2】 逆止弁が、多重柔軟フィルムを袋体に対
    して固定して得たものであることを特徴とする請求項1
    記載の粉粒体収容袋。
  3. 【請求項3】 袋体が複数枚のシートからなるものであ
    り、かつ逆止弁が、多重柔軟フィルムを前記シート同士
    の間に挟持させて得たものであることを特徴とする請求
    項1記載の粉粒体収容袋。
  4. 【請求項4】 多重柔軟フィルムが、ほぼ袋体の一端か
    ら他端に亙る長さを有するものであることを特徴とする
    請求項3記載の粉粒体収容袋。
  5. 【請求項5】 1枚または複数枚のシートを長尺の筒状
    体に形成し、この長尺筒状体を所定長さごとに裁断し、
    得られた筒状体の隅部に、多重柔軟フィルムを筒状体開
    口方向に向けて突出するように固定し、次いで多重柔軟
    フィルムを突出させた部分の筒状体隅部を筒状体内方に
    折り込んだ後、筒状体開口を閉止することを特徴とする
    粉粒体収容袋の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数枚のシートからなる長尺の筒状体を
    構成するシート同士の間にその長手方向に沿って長尺の
    多重柔軟フィルムを挟持させ、前記長尺筒状体を前記長
    尺多重柔軟フィルムと共に所定長さごとに裁断し、得ら
    れた筒状体のシート同士の間から多重柔軟フィルムを所
    定長さ引き出して筒状体開口方向に突出させ、次いで多
    重柔軟フィルムを突出させた部分の筒状体を筒状体内方
    に折り込んだ後、筒状体開口を閉止することを特徴とす
    る粉粒体収容袋の製造方法。
  7. 【請求項7】 多重柔軟フィルムとして、複数枚の柔軟
    フィルムが予め互いに接合されたものを用いることを特
    徴とする請求項5または6記載の粉粒体収容袋の製造方
    法。
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