JPH11124035A - 地上列車間無線伝送システム - Google Patents

地上列車間無線伝送システム

Info

Publication number
JPH11124035A
JPH11124035A JP28993497A JP28993497A JPH11124035A JP H11124035 A JPH11124035 A JP H11124035A JP 28993497 A JP28993497 A JP 28993497A JP 28993497 A JP28993497 A JP 28993497A JP H11124035 A JPH11124035 A JP H11124035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train
transmitter
platform
transmitters
operation mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28993497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3841529B2 (ja
Inventor
Hideyuki Kawase
秀行 川瀬
Yuji Takemura
有二 竹村
Tsuyoshi Nakagawa
剛志 中川
Shigeaki Fujino
重秋 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Hitachi Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Hitachi Ltd
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Denshi KK, Hitachi Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Hitachi Denshi KK
Priority to JP28993497A priority Critical patent/JP3841529B2/ja
Publication of JPH11124035A publication Critical patent/JPH11124035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3841529B2 publication Critical patent/JP3841529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機の機能拡大を要せず、容易に小型化の
保持が図れるようにした地上列車間無線伝送システムを
提供すること。 【解決手段】 第1の列車検出器8と、第2の列車検出
器9を設け、第1の送信機1と第2の送信機2による送
信動作を、列車4の移動に応じて切換えるようにしたも
の。これにより、ホーム6の手前から、その先まで列車
4が移動するまでの間、常に確実に、列車4に搭載され
ている受信機3で映像信号の受信が保てるようにしたに
もかかわらず、電波干渉の虞れなく、2台の送信機1、
2ともに同一の送信周波数を用いることができ、この結
果、列車に搭載される受信機3として、一種の周波数の
受信機能を有するもので済み、このため大型化の虞れが
無く、受信機搭載スペースを容易に確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駅のプラットホー
ムにおける乗客の状況を、テレビジョン画像により把握
確認し、列車の安全運行が図れるようにしたシステムに
係り、特に列車内にプラットホームの映像を表示させる
ようにした車上テレビジョンシステムのための地上列車
間無線伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ホーム(プラットホーム)に列車が到達又
は出発しようとしたとき、或いは列車が通過しようとし
たときなどでの乗客の安全確保には、ホームにおける乗
客の状況把握が不可欠であり、このため、従来から、テ
レビジョン装置を用いて駅ホームの画像を表示させ、列
車乗務員(車掌)又は駅務員(駅員)による乗客状況の確認
が行えるようにした安全確認用の画像システムが用いら
れている。
【0003】しかして、近年、さらに、列車に搭載した
画像モニタ、すなわち車上の画像モニタを用い、走行
中、及び停車中の列車内でもホームの画像を観察し、安
全確認が行われるようにしたシステムが使用されるよう
になってきた。
【0004】ところで、このときでの列車側での画像表
示のためには、ホーム、つまり地上側から列車に画像信
号を伝送する必要があり、このため地上側に設置した無
線送信機と列車に搭載した無線受信機とを用い、無線に
より画像信号を伝送するシステムが用いられており、以
下、このシステムについて、図3により説明する。
【0005】この図3において、1は送信機(無線送信
機)、3は受信機(無線受信機)、4は列車、5は列車線
路のホーム側車線、6はホーム、そして7は列車線路の
本線側車線である。なお、Pは架線柱である。
【0006】そして、列車4は、図の左側側からホーム
側車線5に進入して来るようになっており、ここで、
はホーム6の後端位置(列車進入側の端部)、はホーム
6の先端位置(列車出発側の端部)、は送信機1の設置
位置をそれぞれ表す。
【0007】送信機1は、例えば送信周波数44GH
z、出力100mW定格のもので、例えばホーム6の先
端位置から約600m前方の位置の線路の中心から
3m外側に設置されており、ホーム6に設置されている
テレビジョンカメラ(図示してない)で、ホーム6の、図
では下側、つまり列車4が進入してくる側に重点をおい
て撮像した画像信号を送信する働きをする。
【0008】受信機3は、受信周波数44GHzのもの
で、列車4の先頭車両に設置され、列車の前方からの電
波を受信するアンテナを備え、これにより受信した画像
信号を列車内の車掌室などに設置されている画像モニタ
に供給し、列車側でのホーム画像の観察を可能にする働
きをする。
【0009】なお、架線柱Pは、電気鉄道用の架線を保
持する柱で、ここでは、ホーム6の先端位置から、送
信機1の設置位置までの間の見通し内にある物体を代
表して表したものである。
【0010】送信機1は、常時、ホーム6の画像を送信
しているので、図の左側から走行してきた列車4がホー
ム6に接近してくると、送信機1による送信信号が受信
機3で受信され始めるようになり、これにより、列車4
内にある画像モニタでは、列車4がホーム6に進入する
前からホーム画像の表示が得られると共に、列車4がホ
ーム6を出発し始めてからも、しばらくの間は、列車内
でホームの画像がモニタできるようになる。
【0011】従って、この図3のシステムによれば、画
像モニタによる安全確認が、ホーム6に列車4が進入す
る前から出発した後までの間にわたって、列車4の乗務
員によっても行えることになり、より一層の安全確保が
図れることになる。
【0012】ところで、このようなシステムでは、上記
したように、列車4がホーム6に進入する前から、出発
した後も、しばらくの間は、列車内での画像モニタを要
するため、この間は、送信機1による電波の電界強度が
あまり低下しないように、システムを構築するのが望ま
しい。
【0013】つまり、列車4がホーム6に出入りすると
き、その前後の区間も含めて連続的に地上と列車間での
通信を確保する必要がある。そして、このため、図3の
場合には、この通信可能範囲として、列車4の先頭車両
が、ホーム車線5からホーム6に進入し始めた位置の
近傍から、ホーム6から600mの地点にある送信機1
の設置位置の近傍までとなっている。
【0014】しかしながら、このような搬送周波数がマ
イクロ波以上の周波数帯になるシステムの場合は、電波
の直進性が強くなるため、送信機1と列車4の受信アン
テナとが見通し外になると、急激な電界強度の低下を生
じてしまい、例えば電波伝播経路の見通し内に、図3に
示す架線柱Pなどの障害物が存在した場合には、受信機
4での著しい受信レベルの低下が現われて、実用性に問
題を生じてしまう。
【0015】例えば、図3のシステムのように、送信周
波数44GHz、出力100mWの送信機を用い、これ
をホーム6の先端位置から600m前方の位置に設
置した場合、ホーム6の先端位置から60m後退した
位置、すなわち、送信機1から660mの位置での受信
レベルを測定してみると、本線7上では−38dBmあ
るが、ホーム車線5上では−50dBmになり、受信レ
ベル差は12dBmにも達する。
【0016】これは、ホーム車線5と送信機1の間には
架線柱Pが存在するためであり、従って、この場合、こ
の図3のシステムでは、図示のように、列車4がホーム
車線5側に入ったときには必要な受信レベルが保てず、
正常な画像が得られないことになる。
【0017】そこで、従来のシステムでは、このような
場合には、図4に示すように、送信機1の外に、もう1
台の送信機を用い、第2の送信機2をホーム6の先端位
置の近傍に設置し、2台の送信機1、2の双方から送
信するようにしていた。
【0018】この場合には、列車4がホーム車線5に進
入したときは、送信機2からの電波により画像モニタを
行い、列車4が本線7に戻った後は送信機1からの電波
を受信して画像モニタを行うことができるので、架線柱
Pなどの障害物の影響を受けず、常に確実に安全を確認
することができる。
【0019】ところで、この図4に示した従来のシステ
ムでは、2台の送信機1、2として同一送信周波数の送
信機を用いたのでは電波に干渉を生じ、正しい作動が得
られなくなるので、異なった送信周波数とし、これに応
じて、受信機3として、2種の周波数の受信が常時可能
なもの、或いは2台の受信機を用い、受信レベルが大き
い方の信号を使用して画像モニタを行うようにしてい
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、列車
搭載機器の小型化についての配慮がされているとは言え
ず、受信機搭載スペース確保の点で問題があった。
【0021】すなわち、従来技術では、2台の周波数を
異にする送信機が用いられ、これに応じて、列車に搭載
すべき受信設備にも、これら2種の異なった周波数の電
波を受信する機能を有するものを用いなければならなく
なり、この結果、受信機の小型化が困難になって、受信
機搭載スペース確保の点で問題が生じてしまうのであ
る。
【0022】本発明の目的は、受信機の機能拡大を要せ
ず、容易に小型化の保持が図れるようにした地上列車間
無線伝送システムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数台の送
信機を、プラットホームから列車走行方向に沿って、順
次所定距離離れた位置に設置し、これら複数の送信機に
より、プラットホーム近傍の画像信号を列車に伝送する
ようにした地上列車間無線伝送システムにおいて、プラ
ットホームから、複数台の送信機の夫々までの設置位置
の近傍までの間での列車の存在位置を検出する列車検出
手段を設け、この列車検出手段による列車の検出結果に
応じて、複数台の送信機の送信動作状態を順次制御し、
画像信号の伝送を行うようにして達成される。
【0024】さらに、上記目的は、プラットホームから
列車走行方向に沿って所定距離離れた位置に設置した第
1の送信機と、該第1の送信機とプラットホームの間
で、該プラットホームから近傍の位置に設置した第2の
送信機とを備え、これら第1と第2の送信機により、プ
ラットホーム近傍の画像信号を列車に伝送するようにし
た地上列車間無線伝送システムにおいて、第1の送信機
の近傍に設置した第1の列車検出器と、第2の送信機の
近傍に設置した第2の列車検出器とを設け、第2の送信
機が送信動作状態で第1の送信機が送信停止状態にある
ときを第1の動作モードとし、第1の送信機が送信動作
状態で第2の送信機が送信停止状態にあるときを第2の
動作モードとした上で、第2の列車検出器により列車が
検出されたとき、第1の動作モードから第2の動作モー
ドに切換わり、第1の列車検出器により列車が検出され
たとき、第1の動作モードに復帰するようにしても達成
される。
【0025】第1と第2の送信機を備えてはいるが、実
際に送信動作状態になるのは、常に一方の送信機だけな
ので、電波干渉の虞れなく、2台の送信機とも同一の送
信周波数を用いることができ、この結果、列車に搭載さ
れる受信機は、一種の周波数の受信機能を有するだけで
済み、このため大型化の虞れが無く、受信機搭載スペー
ス確保の点での問題は生じない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による地上列車間無
線伝送システムについて、図示の実施形態により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施形態で、図におい
て、8、9は列車検出器であり、その他は、送信機1、
2が、例えば44GHzの同一の送信周波数である点を
除いて、図4で説明した従来技術と同じである。なお、
ここでは、送信機1を第1の送信機と定義し、送信機2
は第2の送信機と定義する。
【0027】列車検出器8、9は、前述の如く、それぞ
れ第1の送信機1と第2の送信機2のから所定距離手前
の位置に設置された、例えば光電検知方式、電磁検知方
式など、周知の近接スイッチと類似の機能を持つもので
構成され、その設置位置の近傍に列車が存在しているか
否かを検出して、所定の検出信号を発生する働きをす
る。
【0028】なお、ここでも、列車検出器8を第1の列
車検出器と定義し、列車検出器9は第2の列車検出器と
定義する。そして、これら列車検出器8、9による検出
信号は、図2に示すように、制御部10に取り込まれ、
送信機1、2の送信と停止の制御に使用されるようにな
っている。
【0029】次に、この図2に示した制御部10による
送信機1、2の制御について説明する。まず、 次に、
これら第1の送信機と第2の送信機の動作状態につい
て、以下のAとBの通りのモードを定義する。
【0030】A まず、第1の送信機1が停止状態で、第2の送信機2が
送信動作状態に制御されているときを第1の動作モード
と定義する。 B 次に、第1の送信機1が送信動作状態で、第2の送信機
2が停止状態にされているときを第2の動作モードと定
義する。
【0031】このとき、この実施形態では、制御部10
は、送信機1、2の電源のオンオフにより、これらを送
信動作にするか、送信動作を停止させるかの制御を遂行
するように構成してあるので、第1の動作モードでは、
第1の送信機1の電源はオフで、第2の送信機2の電源
はオンされることになり、第2の動作モードでは、反対
に、第1の送信機1の電源がオンで、第2の送信機2の
電源がオフされることになる。
【0032】そして、制御部10は、まず、システムが
動作可能状態に立ち上げられたときの初期状態では、第
1の動作モードになるように、構成されている。次に、
この制御部10は、列車検出器8、9の検出結果に応じ
て、これら第1の動作状態と第2の制御状態の何れかを
選択する制御を実行する。なお、このとき、これらの送
信機1、2は、上記したように、何れも同一の送信周波
数、例えば44GHzの送信機で構成されているもので
ある。
【0033】図1に戻り、まず、第1の送信機1の電波
輻射方向は本線7を指向し、その設置位置は、ホーム
6の先端位置から列車4の長さ+αとしてある。ここ
で、このαは、送信機1からの電波を受信機3で良好に
受信できる最短距離であり、通常、100m〜200m
程度が必要であると考えられるので、列車4の長さが例
えば400mのときは、位置から位置までの距離は
600mとなる。
【0034】次に、第2の送信機2の電波輻射方向はホ
ーム車線5を指向し、その設置位置’は、ホーム6の
先端位置から長さβだけ離れた近傍の位置にしてあ
る。ここで、この長さβとしては、上記αと同様の理由
で、列車4がホーム車線5上にあるとき、この第2の送
信機2からの電波が、受信機3で受信できるようにする
必要があるため、ホーム車線5が直視できる位置、つま
り、通常はホーム車線5と本線7が交わるポイントの後
方の線路脇となり、この場合には、長さβとして200
mが用いられている。
【0035】そこで、いま、列車4の走行方向が、図1
の左側から右側に向う方向であるとし、この状態で列車
4が位置に接近してきたとすると、上記したように、
初期状態では第1の動作モードになっているので、列車
4の受信機3では、第2の送信機2から送信されている
電波を受信し、車上の画像モニタには、ホーム6で撮像
された画像が表示される。
【0036】この第2の送信機2は、上記したように、
ホーム車線5上に指向していて、しかも、このとき、ホ
ーム車線5上にある列車4との間には、図示のように、
何も障害物がなく、完全な見通し内にあるので、列車4
がホーム6に進入して位置に達するまでの間、必要充
分な受信レベルのもとで、車上の画像モニタに明瞭な画
像表示を得ることができる。
【0037】一方、このときは、第1の送信機1からの
電波の送信は停止されているので、これらの送信機1、
2の送信周波数が同じでも、電波干渉が生じる虞れは全
く無く、従って、列車4に搭載された受信機3として、
2種の受信周波数の受信が可能なものを用いたり、2台
の受信機を用いたりする必要は無い。
【0038】次に、列車4の先頭車両ホームの先端位置
を越えて進み、ホーム車線5と本線7が交わるポイン
ト付近に設置された第2の列車検出器9の近傍に接近し
たとすると、この列車検出器9が作動して列車検出信号
を発生し、それを制御部10に供給する。そこで、制御
部10は、この時点で、送信機1、2の動作状態を、こ
れまでの第1の動作モードから第2の動作モードに切換
える。この結果、今度は、第1の送信機1から電波が送
信され、他方、第2の送信機2は電源がオフされてしま
う。
【0039】このときは、列車4は、位置を越えて、
ホーム車線5から本線7に進入してきているので、今度
は第1の送信機1から送信された電波により、充分なレ
ベルでの受信が得られるようになり、これにより、車上
の画像モニタには、引き続きホーム6の画像表示が明瞭
に得られることになる。
【0040】そして、この状態は、この第1の送信機1
が、本線7上に指向されていることにより、障害物であ
る架線柱Pの存在にもかかわらず、その後、列車4が第
1の列車検出器8の設置位置に至るまでの間、継続され
ることになり、この結果、列車側での安全確認を充分に
得ることができる。
【0041】また、このときは、第2の送信機2からの
電波の送信は停止されているので、これらの送信機1、
2の送信周波数が同じでも、やはり電波干渉が生じる虞
れは全く無く、列車4に搭載された受信機3として、2
種の受信周波数の受信が可能なものを用いたり、2台の
受信機を持ちいたりする必要も、やはり無い。
【0042】次いで、この後、列車4が第1の列車検出
器8の設置位置の近傍に達したとすると、今度は、第1
の列車検出器8が作動して列車検出信号を発生し、それ
が制御部10に供給される。 そこで、制御部10は、
この時点で、今度は、これまでの第2の動作モードから
第1の動作モードに切換え、第1の送信機1が停止し、
第2の送信機2から電波が送信されている状態に復帰さ
せる。この結果、このシステムは初期状態に戻り、次の
列車の到来に備えた待期状態になる。
【0043】従って、この実施形態によれば、第1の送
信機1と第2の送信機2を備え、これにより、ホーム6
の手前から、その先まで列車4が移動するまでの間、常
に確実な映像信号の伝送に必要な通信状態が保てるよう
にしたにもかかわらず、電波干渉の虞れなく、2台の送
信機とも同一の送信周波数を用いることができ、この結
果、列車に搭載される受信機3として、一種の周波数の
受信機能を有するもので済み、このため大型化の虞れが
無く、受信機搭載スペースを容易に確保することができ
る。
【0044】次に、この実施形態での、モード切換タイ
ミングについて説明する。上記したように、列車4がホ
ーム6の手前から先まで移動する間、常に必要とする受
信レベルを保つためには、第1の動作モードから第2の
動作モードに切換えるタイミングを適切に選ぶ必要があ
る。
【0045】つまり、列車4の移動に伴って、第2の送
信機2からの電波による受信レベルが実用限界以下にな
る前に切換えなければならない。そして、この切換タイ
ミングは、理想的には以下の通りになる。すなわち、列
車4が第2の送信機2に近づくにしたがって、第2の送
信機2による受信レベルは低下してゆき、第1の送信機
1による受信レベルは上昇してゆくが、この過程で双方
の受信レベルが等しくなったときが、理想的な切換タイ
ミングである。
【0046】そこで、このためには、第2の列車検出器
9の設置位置を適切に選択してやればよく、列車4の連
結長さや走行速度などにもよるが、一例として、列車ホ
ーム6から見て、第2の送信機2から50mから100
m手前になるようにしてやれば良い。
【0047】また、第2の列車検出器9の設置位置だけ
では無く、或いはそれに加えて、検出信号の発生時点か
らモード切換時点までの時間遅延を調整してやるように
しても良い。
【0048】なお、以上の実施形態では、第2の動作モ
ードから第1の動作モードに復帰するタイミングを得る
のに第1の列車検出器8を用いているが、第2の列車検
出器9による列車検出時点から所定時間経過後を第2の
動作モードから第1の動作モードに復帰するタイミング
としても良く、この場合には、第1の列車検出器8は不
要になる。
【0049】ところで、鉄道設備では、一般に列車運行
用の信号システムを備えているのが通例であり、この場
合には、例えば軌道回路などにより列車の在線位置情報
が検出されている。そこで、このような鉄道設備に本発
明を適用した実施形態では、上記した在線位置情報を用
いて列車を検出することができ、従って、この実施形態
によれば、列車検出器は一切不要にできる。
【0050】さらに、上記実施形態では、送信機が2台
の場合について説明したが、本発明は、送信機の個数が
2台に限られるわけではなく、必要な範囲にわたって、
3台以上の送信機を順次設置し、列車位置に応じて順
次、送信状態に切換えて行くようにしてもよいことはい
うまでもない。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、複数台の送信機を備
え、これにより、ホームの手前から、その先までの広い
範囲に列車が移動するまでの間、常に確実な映像信号の
伝送に必要な通信状態が保てるようにしたにもかかわら
ず、電波干渉の虞れなく、全ての送信機に同一の送信周
波数を用いることができ、この結果、列車に搭載される
受信機として、一種の周波数の受信機能を有するもので
済み、このため大型化の虞れが無く、受信機搭載スペー
スを容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による地上列車間無線伝送システムの一
実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明による地上列車間無線伝送システムの一
実施形態における制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】地上列車間無線伝送システムの従来技術の一例
を示す説明図である。
【図4】地上列車間無線伝送システムの従来技術の他の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の送信機 2 第2の送信機 3 受信機 4 列車 5 ホーム車線 6 ホーム(プラットホーム) 7 本線 8 第1の列車検出器 9 第2の列車検出器 10 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 有二 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 中川 剛志 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 藤野 重秋 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の送信機を、プラットホームから
    列車走行方向に沿って、順次所定距離離れた位置に設置
    し、これら複数の送信機により、プラットホーム近傍の
    画像信号を列車に伝送するようにした地上列車間無線伝
    送システムにおいて、 上記プラットホームから、上記複数台の送信機の夫々ま
    での設置位置の近傍までの間での列車の存在位置を検出
    する列車検出手段を設け、 この列車検出手段による列車の検出結果に応じて、上記
    複数台の送信機の送信動作状態を順次制御し、上記画像
    信号の伝送を行うように構成したことを特徴とする地上
    列車間無線伝送システム。
  2. 【請求項2】 プラットホームから列車走行方向に沿っ
    て所定距離離れた位置に設置した第1の送信機と、該第
    1の送信機と上記プラットホームの間で、該プラットホ
    ームから近傍の位置に設置した第2の送信機とを備え、
    これら第1と第2の送信機により、プラットホーム近傍
    の画像信号を列車に伝送するようにした地上列車間無線
    伝送システムにおいて、 上記第1の送信機の近傍に設置した第1の列車検出器
    と、 上記第2の送信機の近傍に設置した第2の列車検出器と
    を設け、 上記第2の送信機が送信動作状態で上記第1の送信機が
    送信停止状態にあるときを第1の動作モードとし、上記
    第1の送信機が送信動作状態で上記第2の送信機が送信
    停止状態にあるときを第2の動作モードとした上で、 上記第2の列車検出器により列車が検出されたとき、上
    記第1の動作モードから上記第2の動作モードに切換わ
    り、上記第1の列車検出器により列車が検出されたと
    き、上記第1の動作モードに復帰するように構成したこ
    とを特徴とする地上列車間無線伝送システム。
JP28993497A 1997-10-22 1997-10-22 地上列車間無線伝送システム Expired - Fee Related JP3841529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28993497A JP3841529B2 (ja) 1997-10-22 1997-10-22 地上列車間無線伝送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28993497A JP3841529B2 (ja) 1997-10-22 1997-10-22 地上列車間無線伝送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11124035A true JPH11124035A (ja) 1999-05-11
JP3841529B2 JP3841529B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=17749648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28993497A Expired - Fee Related JP3841529B2 (ja) 1997-10-22 1997-10-22 地上列車間無線伝送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3841529B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001281288A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 West Japan Railway Co 電界強度測定装置、電界強度解析装置、電界強度測定方法、電界強度解析方法、及び、記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001281288A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 West Japan Railway Co 電界強度測定装置、電界強度解析装置、電界強度測定方法、電界強度解析方法、及び、記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3841529B2 (ja) 2006-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108964738B (zh) 一种用于轨道交通车地无线系统的车载天线系统
JP4022044B2 (ja) データ通信システム
KR100395825B1 (ko) 지하철 플랫폼의 선로 감시를 위한 무선 모니터링 시스템
JP3841529B2 (ja) 地上列車間無線伝送システム
KR100935895B1 (ko) 이동체용 양방향 무선영상 시스템의 채널 전환 방법
JP4216232B2 (ja) 列車無線通信システム、地上局
JP5387003B2 (ja) 地上無線装置
JP2001230718A (ja) 衛星放送システム用ギャップフィラー装置及び衛星放送システム
KR100811238B1 (ko) 지하철의 플랫폼 상태를 모니터링하기 위한 데이터 송수신 시스템
JP2004120347A (ja) 列車通信システム
JP2966808B2 (ja) 定位置停止制御装置
US7948518B1 (en) Video signal communication system for mobile objects on a race track
JPH10107721A (ja) 車載通信機
JPH0268267A (ja) 乗降客監視装置
JP3219870B2 (ja) 移動体送信システム
JP2955230B2 (ja) 列車保安装置
RU2089429C1 (ru) Автоматическая информационная система "сигнал"
KR200236744Y1 (ko) 지하철 플랫폼의 선로 감시를 위한 무선 모니터링 시스템
JP2000099846A (ja) 無線電波を使用したトンネル防災システム
JPH10304516A (ja) 車上用変周式ats受信装置
JPH0522207A (ja) 防護無線システム
JPS6022834A (ja) 移動体情報伝送装置
JPH10135898A (ja) Vhf通信システム
JPH0567469B2 (ja)
JPH1117604A (ja) アンテナシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040823

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140818

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees