JPH11123569A - 加圧接合方法 - Google Patents

加圧接合方法

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JPH11123569A
JPH11123569A JP29282897A JP29282897A JPH11123569A JP H11123569 A JPH11123569 A JP H11123569A JP 29282897 A JP29282897 A JP 29282897A JP 29282897 A JP29282897 A JP 29282897A JP H11123569 A JPH11123569 A JP H11123569A
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JP
Japan
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members
joint
jig
tubular
joining method
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Application number
JP29282897A
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English (en)
Inventor
Masatsune Kondo
正恒 近藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二部材の少なくとも一方が管状のものである場
合において、継手の軸方向の寸法を変化させることな
く、継手に高い接合強度を付与できる加圧接合方法を提
供する。 【解決手段】アルミ系材料からなる管状の第1、2部材
1、2をろう材を介して軸方向に所定の重ね代で重ね合
わせる。そして、重ね合わされた重ね部Pを曲率を有す
る各押圧治具15及び被押圧治具31により径方向で加
圧することにより、重ね部Pで相対移動を生じさせつ
つ、ろう材の融点以上に第1、2部材1、2を加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加圧接合方法に関す
る。この接合方法は、金属材料からなる管状の二部材を
接合してインテーク・マニホールド、エキゾースト・マ
ニホールド、サスペンション・メンバー、フレーム等を
得る場合に好適である。また、この接合方法は特に二部
材が薄肉のアルミ系材料からなる場合に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接学会誌第61巻(1992)
第4号第75〜82頁には、液相拡散接合(TLP(T
ransient Liquidus Phase)B
onding)方法が開示されている。この接合方法
は、金属材料からなる二部材間にその金属材料に近い成
分をもつろう材からなる薄いインサート材を介在し、比
較的小さな圧縮応力の下、インサート材の融点以上に加
熱して等温凝固させる方法である。これにより二部材
は、インサート材の成分の拡散を生じて接合されること
となる。かかる接合方法は米国特許第367850号で
ある。同様の技術は特開平8−300166号公報に
「管の突き合わせ接合方法」として開示されている。
【0003】また、溶接学会論文集第4巻(1986)
第1号第53〜59頁には、拡散溶接部の密着部での酸
化皮膜の挙動についての報告がある。この報告によれ
ば、継手を構成する二部材を加熱するために、真空雰囲
気炉や還元雰囲気炉を採用したり、大気炉中でも二部材
が鉄系材料であればその鉄系材料にSi、Bを添加した
りすることによって、二部材の相互の表面から酸化皮膜
を除去でき、これにより継手に高い接合強度を付与でき
ることが期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記液相拡散
接合方法は、上記前者の公報にも記載されているよう
に、二部材の端面を突き合わせて接合するものであり、
二部材を所定の重ね代で重ね合わせて接合するものでは
ない。このため、二部材が薄肉のものである場合にはこ
の接合方法を適用することができない。
【0005】また、この接合方法では、インサート材を
二部材間に拡散させるために圧縮応力下で加熱している
にすぎず、インサート材は単に二部材間の界面に隙間が
できることを防いでいるにすぎない。このため、二部材
間には金属材料の酸化物からなる酸化皮膜が残留し、継
手の接合強度に不安を生じる。この点、この接合方法を
応用し、二部材をろう材を介して所定の重ね代で重ね合
わせ、ろう材の融点以上に加熱するとすれば、二部材が
薄肉のものである場合にも適用可能であると考えられ
る。しかしながら、これでも、二部材間の酸化皮膜を除
去しなければ、やはり接合強度に不安が残ることとな
る。特に、二部材がアルミ系材料である場合には、上記
後者の報告にも記載されているように、各二部材の表面
のアルミ酸化物が強固に界面に存在し続けるため、この
懸念が大きいと考えられる。
【0006】このため、この接合方法において、仮に各
二部材の接合面近傍を相対移動させることとすれば、上
記後者の報告にも記載されているように、二部材間の酸
化皮膜の酸素が二部材側等に移動したり、酸化皮膜が細
かく分断されたりするため、二部材の金属材料が直接接
触し、継手の接合強度が向上することが期待できる。し
かしながら、図5(A)、(B)に示すように、両二部
材1、2が管状のものであったり、一方の部材1が管状
で、他方の部材3が部材1に対して直交するものである
場合には、一般的に部材1、2の軸方向に加圧して接合
面近傍を相対移動させるとすると、図6に示すように、
二部材1、2の重ね代lが増減してしまい、継手の軸方
向の寸法が変化してしまうこととなる。
【0007】本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされ
たものであって、二部材の少なくとも一方が管状のもの
である場合において、継手の軸方向の寸法を変化させる
ことなく、継手に高い接合強度を付与できる加圧接合方
法を提供することを解決課題とする。特に、本発明は、
二部材がアルミ系材料である場合にも大きな効果を期待
できる加圧接合方法を提供することを解決課題とする。
また、二部材が薄肉のものである場合にも適用可能な加
圧接合方法を提供することを解決課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の加圧接合方法
は、金属材料からなる少なくとも一方が管状の二部材を
ろう材を介して該一方の部材の軸方向に所定の重ね代で
重ね合わせ、重ね合わされた重ね部を曲率を有する治具
により径方向で加圧することにより、該重ね部で相対移
動を生じさせつつ、該ろう材の融点以上に各該二部材を
加熱することを特徴とする。
【0009】本発明の加圧接合方法では、少なくとも一
方が管状の二部材の重ね部を曲率を有する治具により径
方向で加圧するため、二部材の金属材料はその重ね部に
おいてその曲率に沿って擦り合わされるように相対移動
する。このため、この際に重ね代が増減することはな
く、継手の軸方向の寸法が変化しない。また、各二部材
の重ね部における相対移動により、二部材間の酸化皮膜
が除去され、継手に高い接合強度を付与できる。
【0010】なお、かかる酸化皮膜除去効果は、二部材
がアルミ系材料である場合には、酸化皮膜が細かく分断
されることにより二部材の金属材料の直接接触を生じさ
せる。また、本発明の加圧接合方法では、二部材をろう
材を介して軸方向に所定の重ね代で重ね合わせるため、
二部材が薄肉のものである場合にも適用可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照しつつ説明する。まず、薄肉のアルミ系
材料からなる管状の二部材1、2(図5(A)参照)を
用意する。また、図1に示す加圧接合装置を用意する。
この加圧接合装置では、移動可能な第1フレーム11に
第1挿入部材12のフランジ12aが図示しないボルト
により固定されている。第1挿入部材12の中央には貫
通孔12bが形成されており、貫通孔12b内には図示
しない油圧ポンプ等により伸縮されるロッド13が延在
されており、このロッド13の先端には逆円錐台形状の
カム14が固定されている。第1挿入部材12の先端に
はこのカム14の回りで複数個に分割された押圧治具1
5がそれぞれ可撓性部材16により固定されている。各
押圧治具15は軸方向に凸状に湾曲する曲率の外周面1
5aを有している。そして、かかる第1挿入部材12を
第1部材1に挿入した後、第1押さえ部材17を第1部
材1の外周に設け、第1押さえ部材17のフランジ17
aを第1フレーム11に固定する。こうして、第1部材
1の先端が第1挿入部材12及び第1押さえ部材17か
ら突出し、その先端内部に各押圧治具15及びカム14
が位置する状態として、第1フレーム11に第1部材1
を固定する。
【0012】他方、移動可能な第2フレーム21に第2
挿入部材22のフランジ22aが図示しないボルトによ
り固定されている。そして、かかる第2挿入部材22を
第2部材1に挿入した後、第2押さえ部材23を第2部
材2の外周に設け、第2押さえ部材23のフランジ23
aを第2フレーム21に固定する。こうして、第2部材
2の先端が第2挿入部材22及び第2押さえ部材23か
ら突出した状態として、第2フレーム21に第2部材2
を固定する。
【0013】また、加圧接合装置には、図示しない基台
に固定された第3フレーム32に第1部材1を挿入可能
な内径をもつリング状の被押圧治具31が固定されてい
る。この被押圧治具31は軸方向に凹状に湾曲する曲率
の内周面31aを有している。また、被押圧治具31に
は図示しない電源と接続された高周波コイル33が内蔵
されている。
【0014】そして、アルミ系材料を接合するための一
般的なろう材4(図1、2では図示せず。図3参照。)
を用意し、このろう材4を第1部材1の先端内周面又は
第2部材2の先端外周面に塗布する。この後、第1、2
フレーム11、21を作動させることにより、被押圧治
具31内において、第1、2部材1、2を所定の重ね代
lで重ね合わせる。
【0015】次いで、大気中において、高周波コイル3
3によりろう材4の融点以上に第1、2部材1、2を加
熱するとともに、図2に示すように、ロッド13を縮小
してカム14を貫通孔12bに引き込み、各押圧治具1
5を外周方向に移動させる。これにより、第1、2部材
1、2は重ね合わされた重ね部Pが径外方向に加圧さ
れ、図中に矢印で示すように、第1、2部材1、2のア
ルミ系材料はその重ね部Pにおいて各押圧治具31及び
被押圧治具31の曲率に沿って擦り合わされるように相
対移動する。このため、この際に重ね代lが増減するこ
とはなく、継手の軸方向の寸法が変化しない。また、第
1、2部材1、2の酸化皮膜が細かく分断され、第1、
2部材1、2のアルミ系属材料の直接接触を生じる。
【0016】こうして、図3に示すように、重ね部Pの
第1部材1と第2部材2との間から余分なろう材4が軸
方向前後に押し出されてフィレット5が形成される。こ
れにより、継手の重ね部P近傍の応力集中が緩和される
ため、疲労強度の大幅な向上が期待できる。また、接合
後、第1、2部材1、2の重ね部Pに残留する隙間を
0.1mm以下にすることができるため、母材破断が安
定的に得られ、継手に高い接合強度が期待できる。ま
た、このため、初期組付け時に圧入などの必要がなく、
第1、2部材1、2の間隙を大きくすることができるこ
とから、組付け作業性が改善される。
【0017】したがって、この加圧接合方法によれば、
管状であってかつ薄肉のアルミ系材料からなる第1、2
部材1、2について、継手の軸方向の寸法を変化させる
ことなく、継手に高い接合強度を付与できる。また、こ
の加圧接合方法によれば、通常のろう付け方法や液相拡
散接合方法において必要な酸化皮膜を除去するためのフ
ラックスや雰囲気制御を要することなく、大気中の雰囲
気での接合が可能であるため、接合コストの低廉化も実
現できる。
【0018】また、一般的なアーク溶接でこれら第1、
2部材1、2を溶接するとすれば、溶接トーチで継手位
置を適正な角度で狙わなければならず、このために第
1、2部材1、2に形状の制約を生じてしまうが、この
加圧接合方法では、高周波コイルによる加熱を採用して
いるため、自由な設計が可能である。なお、図1に示す
加圧接合装置では、外周面15aが凸状の各押圧治具1
5と内周面31aが凹状の被加圧治具31とを用い、こ
れらが軸方向に対して同一位置で重ね部Pを加圧するこ
ととしたが、図4に示すように、ともに外周面6a、7
aが凸状の押圧治具7と被加圧治具6とを用い、これら
を軸方向でオフセットすることもできる。
【0019】また、二部材として、図5(B)に示すよ
うに、一方の部材1が管状で、他方の部材3が部材1に
対して直交するものを採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る加圧接合装置を示す断面図であ
る。
【図2】実施形態に係り、加圧接合中を示す部分拡大断
面図である。
【図3】実施形態により得られた継手を示す部分拡大断
面図である。
【図4】変形形態を示す模式断面図である。
【図5】(A)、(B)共に、接合により得ようとする
継手の斜視図である。
【図6】接合により得ようとする継手の断面図である。
【符号の説明】
1…第1部材 2…第2部材 4…ろう材 l…重ね代 P…重ね部 15…押圧治具 31…被押圧治具
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 103:10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属材料からなる少なくとも一方が管状の
    二部材をろう材を介して該一方の部材の軸方向に所定の
    重ね代で重ね合わせ、重ね合わされた重ね部を曲率を有
    する治具により径方向で加圧することにより、該重ね部
    で相対移動を生じさせつつ、該ろう材の融点以上に各該
    二部材を加熱することを特徴とする加圧接合方法。
JP29282897A 1997-10-24 1997-10-24 加圧接合方法 Pending JPH11123569A (ja)

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