JPH11123439A - 鋼板上の水切りスプレー装置 - Google Patents

鋼板上の水切りスプレー装置

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JPH11123439A
JPH11123439A JP28973497A JP28973497A JPH11123439A JP H11123439 A JPH11123439 A JP H11123439A JP 28973497 A JP28973497 A JP 28973497A JP 28973497 A JP28973497 A JP 28973497A JP H11123439 A JPH11123439 A JP H11123439A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御冷却等における圧延鋼板上の滞留水を水切
りする水切りスプレー装置において、鋼板側端面を過冷
却することなく、鋼板幅方向全体にわたって極めて良好
な水切り性能を得、鋼板温度分布を均一にして形状不良
や機械試験値不良を防止する。 【解決手段】ローラテーブル2の上方に給水ヘッダー1
2をラインテーブルを横切るように設け、この給水ヘッ
ダー12に、高圧水15をラインテーブル上からライン
と直交する方向の外側に向けて鋼板1上に噴射するサイ
ドスプレーノズル13を複数配設し、また高圧水15を
ラインテーブル上からライン方向の滞留水4側へ向けて
鋼板1上に噴射するカウンタースプレーノズル14を複
数配設し、ライン上のノズル13、14により、鋼板側
端面の過冷却を無くし、強力な吹き付け力で水切りが行
えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延鋼板の圧延プ
ロセス、特に熱間厚板圧延の制御冷却のプロセスにおい
て、圧延鋼板上に滞留する冷却水を除去する目的で使用
される水切りスプレー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、圧延鋼板の圧延プロセスにおいては、設備冷却ある
いは圧延鋼板の冷却等を目的として、冷却水が用いられ
ているが、この冷却水が圧延鋼板上に滞留すると、圧延
鋼板の温度分布が不均一となり、機械試験値不良や形状
不良といった品質不良を招くため、速やかに除去する必
要がある。
【0003】鋼板上に滞留する冷却水を除去する手段と
しては、主として、高圧水を用いて吹き飛ばす方法が広
く利用されており、図10(a) 、(b) に示すように、ロ
ーラテーブル2上を搬送される圧延鋼板(厚板やホット
ストリップ)1の側方に水切りサイドスプレー装置51
あるいは52を設置し、鋼板に対して高圧水をラインに
直交する方向(鋼板幅方向)に吹き付ける方法と、図1
0(c) に示すように、ローラテーブル2の上方に水切り
門形スプレー装置53を設置し、ライン方向(鋼板長手
方向)に吹き付ける方法等がある(実開昭63−853
09号公報、特開平7−9023号公報参照)。
【0004】しかし、図10(a) 、(b) に見られるよう
に、ライン直交方向にラインサイドから高圧水を吹き付
ける方法では、高圧水が横方向上方から噴射されるた
め、鋼板の側端面にスプレー水が当たり、鋼板の側端面
が過冷却される問題、鋼板とスプレーノズルが遠いた
め、吹き付け力が弱く、また圧延鋼板の幅方向全体にわ
たって高圧水を吹き付けるのが難しく、滞留水が残り、
鋼板幅方向の温度分布が不均一となるなどの問題があ
る。特に制御冷却後の鋼板のように極めて大量の水が鋼
板上に残りやすい場合に、水切りが著しく悪くなる問題
がある。
【0005】前者のの側端面の偏冷却については、特
開平7−9023号公報に開示されているように、鋼板
の側端面へのスプレー水を遮蔽板で遮蔽することで解決
することができるが、後者のの問題があるため、制御
冷却装置用の水切り装置には不向きであった。
【0006】の問題を解消すべく、特開昭60−14
9431号公報には、扇形状の連続した水膜を強力に噴
出成形し得るスプレーノズル装置を搬送テーブルの上方
に昇降可能に設置し、鋼板上に半円板状の水膜を形成す
る技術が開示され、これによれば、高圧水が鋼板の側端
面に当たることがないので側端部を偏冷却することがな
く、さらにスプレーノズルが鋼板の中央直上に位置して
いるため、吹き付け力が強く、ノズル直下での水切り能
力は高くなる。しかし、鋼板の幅が大になるほど、水切
り効果が弱くなり、所定の水切り能力が得られない欠点
があった。
【0007】また、図10(c) の水切り門形スプレー装
置の複数のスプレーノズルからライン方向に高圧水を吹
き付ける方法においては、ノズルとノズルの間で水切れ
性が悪く、滞留水が残る問題があった。滞留水が残る
と、鋼板の温度分布が不均一となり、機械試験値不良や
形状不良といった品質不良が発生することになる。
【0008】本発明は、前述のような問題点を解消する
ためになされたもので、その目的は、鋼板側端面を過冷
却することなく、鋼板幅方向全体にわたって極めて良好
な水切り性能を得ることができ、制御冷却後の鋼板のよ
うに極めて大量の水が鋼板上に滞留する場合にも、確実
で安定した水切りが可能な鋼板上の水切りスプレー装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の水切りス
プレー装置は、ラインテーブルにより搬送される鋼板の
上に滞留する冷却水を除去する目的で使用される水切り
スプレー装置において、図1に示すように、ラインテー
ブル(ローラテーブル)2の上方に給水ヘッダー12を
ラインテーブルを横切るように設け、この給水ヘッダー
12に、高圧水15をラインテーブル上からラインと直
交する方向の外側に向けて鋼板1上に噴射するサイドス
プレーノズル13を複数配設したことを特徴とする。サ
イドスプレーノズル13は、例えば給水ヘッダー12の
長手方向に間隔をおいて一対で対向配置すればよく、図
示のように給水ヘッダー12の片側の側部に設けてもよ
いし、給水ヘッダー12の両側の側部に設けてもよい。
また、複数本平行に配設した給水ヘッダー12にそれぞ
れサイドスプレーノズル13を1つ、あるいは一対で配
設するようにしてもよい。
【0010】本発明の第2の水切りスプレー装置は、ラ
インテーブルにより搬送される鋼板の上に滞留する冷却
水を除去する目的で使用される水切りスプレー装置にお
いて、図2に示すように、ラインテーブル(ローラテー
ブル)2の上方に給水ヘッダー12をラインテーブルを
横切るように設け、この給水ヘッダー12に、高圧水1
5をラインテーブル上からラインと直交する方向の外側
に向けて鋼板1上に噴射するサイドスプレーノズル13
を複数配設すると共に、高圧水15をラインテーブル上
からライン方向の滞留水4側へ向けて(例えば、制御冷
却装置の出側に設置する場合には、鋼板の反進行方向に
向けて、制御冷却装置の入側に設置する場合には、鋼板
の進行方向に向けて)鋼板1上に噴射するカウンタース
プレーノズル14を複数配設したことを特徴とする。
【0011】本発明の第3の水切りスプレー装置は、ラ
インテーブルにより搬送される鋼板の上に滞留する冷却
水を除去する目的で使用される水切りスプレー装置にお
いて、図3に示すように、ラインテーブル(ローラテー
ブル)2の上方に給水ヘッダー12をラインテーブルを
横切るように一対で設け、一方の給水ヘッダー12に、
高圧水15をラインテーブル上からラインと直交する方
向の外側に向けて鋼板1上に噴射するサイドスプレーノ
ズル13を複数配設し、他方の給水ヘッダー12に、高
圧水15をラインテーブル上からライン方向の滞留水4
側へ向けて鋼板1上に噴射するカウンタースプレーノズ
ル14を複数配設したことを特徴とする。
【0012】以上の第1〜第3の水切りスプレー装置に
おいて、サイドスプレーノズル13およびカウンタース
プレーノズル14は、図4に示すように、高圧水15の
中心の鋼板1への鉛直方向の衝突角度は、α、β<45
°とし、鋼板への高圧水の衝突角度を鋭角とすることで
水切り性能を確保する。また、サイドスプレーノズル1
3の場合、高圧水中心の鋼板1への衝突点とラインセン
ターとの距離Lは、L>0で、かつ手前側の鋼板端面部
に冷却水が当たらないようにし、鋼板の幅方向両端面部
が偏冷却されないようにする。さらに、対向配置された
一対のサイドスプレーノズル13は、それぞれの高圧水
15が互いに干渉しない程度に、ライン方向の位置をず
らすか、あるいは水平方向の噴射角度γを調整する(図
5参照)。
【0013】以上のような構成において、サイドスプレ
ーノズル13の場合、ラインテーブル上から鋼板幅方向
の外方に向けて高圧水を吹き付けるため、鋼板の側端面
にスプレー水が当たることがなく、鋼板端部の偏冷却を
解消することができる。また、ノズルと鋼板の距離が従
来のラインサイドの場合よりも近くなるため、強力な吹
き付け力で水切りを行うことができ、制御冷却などにお
ける大量の滞留水の水切りも可能となる。さらに、一対
のサイドスプレーノズル13を対向配置することで、鋼
板幅方向の半分づつを強力な吹き付け力で水切りするこ
とができ、鋼板幅方向全体にわたって極めて良好な水切
り性能が得られ、鋼板全面において大量の滞留水の水切
りが可能となる。
【0014】また、以上のようなサイドスプレーノズル
13とカウンタースプレーノズル14とを組み合わせる
ことで、ライン上からの噴射方向の異なる強力な吹き付
け力による水切りを2回実施することができ、より優れ
た水切り性能を得ることができ、鋼板全面において極め
て大量の滞留水の水切りも可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する一実施形
態に基づいて詳細に説明する。これは、厚板圧延におい
て、制御圧延された鋼板を制御冷却装置により所定の冷
却速度で加速冷却する制御冷却に適用した例であり、ま
た一つの給水ヘッダーに2種類のスプレーノズルを設け
た水切りスプレー装置の場合である。図2、図4にその
水切りスプレー装置の概略構成を示し、図5〜図8に具
体的な構成を示す。
【0016】図2、図5、図6において、本発明の水切
りスプレー装置11は、制御冷却装置3の出側における
ローラテーブル2の上方に設置され、主として、1本の
給水ヘッダー12と、高圧水15をローラテーブル2上
からラインと直交する方向の外側に向けて圧延鋼板1上
に噴射する一対のサイドスプレーノズル13と、高圧水
15をローラテーブル2上からライン方向の滞留水4側
に向けて圧延鋼板1上に噴射する多数のカウンタースプ
レーノズル14から構成されている。給水ヘッダー12
は、ローラテーブル2の上方においてラインと直交する
方向と平行となるように配設され、後述する昇降機構に
より昇降可能に設置されている。
【0017】一対のサイドスプレーノズル13は、給水
ヘッダー12の制御冷却装置3と反対側の側部に、それ
ぞれローラテーブル2の幅方向両端部(最大幅の鋼板両
端部)の上方に位置するように取付けられている。各サ
イドスプレーノズル13は、先端のノズル部13aが反
制御冷却装置側において給水ヘッダー12の下方に位置
するように配管され、また各ノズル部13aが対向する
ように配設され、それぞれの高圧水15が鋼板幅方向の
互いに逆方向の外側方に向かって噴射され、圧延鋼板1
の幅方向のほぼ中央部に吹き付けることができるように
されている。
【0018】図4に示すように、サイドスプレーノズル
13における各ノズル部13aの鉛直方向の指向角α
は、α<45°とし、圧延鋼板1への高圧水15の衝突
角度を鋭角とすることで水切り性能を確保する。また、
高圧水15の中心の圧延鋼板1への衝突点とラインセン
ターとの距離Lは、L>0で、かつ手前側の鋼板端面部
に冷却水が当たらないように設定し、圧延鋼板1の幅方
向両端面部が偏冷却されないようにする。さらに、図
5、図6に示すように、一対のうちの一方のノズル部1
3aのライン直交方向からの水平方向角度を0°、他方
のノズル部13aの水平方向角度をγ(例えば15°)
とし、噴射される高圧水15が互いに干渉しないように
する。
【0019】カウンタースプレーノズル14は、給水ヘ
ッダー12の制御冷却装置3側の側部に、給水ヘッダー
長手方向に間隔をおいて多数配設されている。各カウン
タースプレーノズル14は、図4に示すように、先端の
ノズル部14aが制御冷却装置3に向かって圧延鋼板1
上を指向するように構成され、進行してくる鋼板上の滞
留水4に対向するカウンタースプレーとしている。各ノ
ズル部14aの鉛直方向の指向角βは、サイドのノズル
部13aと同様に、β<45°とし、圧延鋼板1への高
圧水15の衝突角度を鋭角とすることで水切り性能を確
保する。また、図5、図6に示すように、各スプレーノ
ズル14は、中央部を長くし、鋼板の幅方向両側部に向
かって漸次短くし、鋼板上の滞留水4を鋼板の両側部へ
押し流すようにしている。
【0020】給水ヘッダー2の昇降機構は、図7、図8
に示す通りである。即ち、給水ヘッダー12は、ローラ
テーブル2の幅よりも十分長く形成し、ローラテーブル
2を跨いで門形架台20を設置し、給水ヘッダー12の
両端部にガイド車輪21を設け、ガイド車輪21を門形
架台20の柱で案内支持することにより、昇降自在とし
ている。このような給水ヘッダー12を、駆動装置とし
てのエアシリンダ22と、一対のV形揺動レバー23
と、ターンバックルからなる一対の吊り材24により所
定ストロークで昇降させる。
【0021】一対の揺動レバー23は、その基部を門形
架台20の梁上部に回転軸を介して回転自在に固定し、
片側のレバー23a同士を連結部材25で連結して同期
回転可能とし、一方の揺動レバー23における片側のレ
バー23aにエアシリンダ22のピストンロッド先端を
ピンを介して接続する。一対の揺動レバー23の他側の
レバー23bの先端には、吊り材24の上部をピンを介
して取付け、この吊り材24の下部を給水ヘッダー12
の上部にピンを介して取付ける。
【0022】エアシリンダ22のピストンロッドを伸縮
させることにより、揺動レバー23・吊り材24を介し
て給水ヘッダー12が昇降し、エアシリンダ22のスト
ロークエンドで、給水ヘッダー12が圧延鋼板1に対し
て近接する下降状態、給水ヘッダー12が上方に退避す
る上昇状態が設定される。この上昇状態は、エアシリン
ダ22が接続される揺動レバー23の固定レバー23c
を固定部材26にピンを介して接続することで、固定さ
れる。なお、給水ヘッダー12には、スイベルジョイン
トを備え昇降に追従可能な給水管27が接続されてい
る。
【0023】以上のような構成の水切りスプレー装置に
おいて、次のように動作する。
【0024】(1) 制御冷却装置3により制御冷却が開始
されると、上昇退避していた給水ヘッダー12を所定の
位置まで下降させ、スプレー噴射を開始する。多数のカ
ウンタースプレーノズル14からの高圧水15は、図5
に示すように、進行してくる圧延鋼板1上の滞留水4に
対向して吹き付けられ、また平面視で反進行方向に向か
って凸形をなし、滞留水4を鋼板の両側へ押し退ける。
一対のサイドスプレーノズル13からの高圧水15は、
それぞれが圧延鋼板1の中央部から互いに反対側の鋼板
端部に向かって吹き付けられて圧延鋼板1の幅方向全体
をカバーし、残った滞留水が完全に除去される。給水ヘ
ッダー12の下降位置はできるだけ近づけることで、水
の衝突力、即ち水切り能力を高めることができる。
【0025】(2) 鋼板1が通過すると、スプレー噴射を
停止し、給水ヘッダー12を上昇させる。また、水切り
スプレー装置を使用しない時も、装置を熱から守るた
め、上昇退避させておく。さらに、万が一、鋼板1に大
きな反りが発生した場合、衝突防止のため給水ヘッダー
12を上昇退避させることができる。
【0026】
【実施例】図9に示すような条件で従来(門形スプレー
装置)と本発明(図2の装置)による水切りテストを行
ったところ、本発明では従来よりも水切り性能が著しく
向上し、図9のグラフに示すように、鋼板の幅方向温度
分布を従来よりも均一にすることができた。これによ
り、鋼板の形状および機械試験特性を良好なものとする
ことができた。
【0027】なお、以上は、一つの給水ヘッダー12に
2種類のスプレーノズル13、14を設けた水切りスプ
レー装置について説明したが、これに限らず、図1に示
すような1つの給水ヘッダー12に一対のサイドスプレ
ーノズル13を対向配置したもの、図3に示すような一
対の給水ヘッダー12にサイドスプレーノズル13、カ
ウンタースプレーノズル14をそれぞれ設けたもの等で
もよく、これらの場合でも、図2と同等の効果が得られ
る。また、以上は本発明の水切りスプレー装置を制御冷
却装置の出側に設置した例を示したが、制御冷却装置の
入側、圧延機の入出側、矯正機の入出側に設置すること
も可能である。また、厚板圧延の圧延プロセスに適用し
た例について説明したが、これに限らず、熱間帯鋼(ホ
ットストリップ)などのプロセスにも本発明を適用でき
ることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】前述の通り、本発明は、ラインテーブル
の上方に給水ヘッダーをラインテーブルを横切るように
設け、この給水ヘッダーに、高圧水をラインテーブル上
からラインと直交する方向の外側に向けて鋼板上に噴射
するサイドスプレーノズルを複数配設し、さらに、高圧
水をラインテーブル上からライン方向の滞留水側へ向け
て鋼板上に噴射するカウンタースプレーノズルを複数配
設するようにしたため、次のような効果を得ることがで
きる。
【0029】(1) ライン上のサイドスプレーノズル、ラ
イン上のカウンタースプレーノズルから鋼板上に高圧水
を吹き付けるため、鋼板端部の偏冷却を解消することが
できると共に、鋼板全面にわたって強力な吹き付け力で
水切りを行うことができ、鋼板上の滞留水を確実に安定
して除去することができる。これにより、鋼板の温度分
布を均一にすることができ、形状不良や機械試験値不良
といった品質不良を防止することができる。
【0030】(2) 従来では得ることができない極めて優
れた水切り性能を得ることが可能となり、大量の滞留水
の水切りも可能となり、制御冷却装置の水切り装置にも
適用することができ、制御冷却における形状不良や機械
試験値不良を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の水切りスプレー装置の一例を示
す斜視図である。
【図2】本発明の第2の水切りスプレー装置の一例を示
す斜視図である。
【図3】本発明の第3の水切りスプレー装置の一例を示
す斜視図である。
【図4】(a) は本発明のサイドスプレーノズルを示す正
面図、(b) は本発明のカウンタースプレーノズルを示す
側面図である。
【図5】本発明の第2の水切りスプレー装置の具体例を
示す平面図である。
【図6】本発明の給水ヘッダーの具体例であり、(a) は
全体図、(b) はサイドスプレーノズル部を示す断面図、
(c) はカウンタースプレーノズル部を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の給水ヘッダーの昇降機構を示す正面図
である。
【図8】本発明の給水ヘッダーの昇降機構を示す側面図
である。
【図9】水切りテストを従来と本発明とで比較した図表
である。
【図10】従来一般の水切りスプレー装置を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…圧延鋼板 2…ローラテーブル 3…制御冷却装置 4…滞留水 11…水切りスプレー装置 12…給水ヘッダー 13…サイドスプレーノズル 13a…ノズル部 14…カウンタースプレーノズル 14a…ノズル部 15…高圧水 20…門形架台 21…ガイド車輪 22…エアシリンダ 23…揺動レバー 24…吊り材 25…連結部材 26…固定部材 27…給水管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインテーブルにより搬送される鋼板の
    上に滞留する冷却水を除去する目的で使用される水切り
    スプレー装置において、ラインテーブルの上方に給水ヘ
    ッダーをラインテーブルを横切るように設け、この給水
    ヘッダーに、高圧水をラインテーブル上からラインと直
    交する方向の外側に向けて鋼板上に噴射するサイドスプ
    レーノズルを複数配設したことを特徴とする鋼板上の水
    切りスプレー装置。
  2. 【請求項2】 ラインテーブルにより搬送される鋼板の
    上に滞留する冷却水を除去する目的で使用される水切り
    スプレー装置において、ラインテーブルの上方に給水ヘ
    ッダーをラインテーブルを横切るように設け、この給水
    ヘッダーに、高圧水をラインテーブル上からラインと直
    交する方向の外側に向けて鋼板上に噴射するサイドスプ
    レーノズルを複数配設すると共に、高圧水をラインテー
    ブル上からライン方向の滞留水側へ向けて鋼板上に噴射
    するカウンタースプレーノズルを複数配設したことを特
    徴とする鋼板上の水切りスプレー装置。
  3. 【請求項3】 ラインテーブルにより搬送される鋼板の
    上に滞留する冷却水を除去する目的で使用される水切り
    スプレー装置において、ラインテーブルの上方に給水ヘ
    ッダーをラインテーブルを横切るように一対で設け、一
    方の給水ヘッダーに、高圧水をラインテーブル上からラ
    インと直交する方向の外側に向けて鋼板上に噴射するサ
    イドスプレーノズルを複数配設し、他方の給水ヘッダー
    に、高圧水をラインテーブル上からライン方向の滞留水
    側へ向けて鋼板上に噴射するカウンタースプレーノズル
    を複数配設したことを特徴とする鋼板上の水切りスプレ
    ー装置。
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