JPH11122910A - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

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JPH11122910A
JPH11122910A JP28367097A JP28367097A JPH11122910A JP H11122910 A JPH11122910 A JP H11122910A JP 28367097 A JP28367097 A JP 28367097A JP 28367097 A JP28367097 A JP 28367097A JP H11122910 A JPH11122910 A JP H11122910A
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JP
Japan
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winding
filter device
core
filter
noise
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Application number
JP28367097A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyazaki
浩 宮崎
Junichi Taguma
順一 田熊
Eiji Sato
永治 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Priority to EP98119311A priority patent/EP0920116B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波リーク電流やコモンモードノイズを的
確に検出することができるフィルタ装置を提供する。 【解決手段】 通電ラインに挿接される巻線L1 ,L2
、およびこれら巻線L1,L2 が装着されるフェライト
コア8を備え、このフェライトコア8に不平衡電流検出
用の第2巻線を巻回する。この第2巻線を介してリーク
電流またはノイズを検出するができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータを有
する冷凍サイクル装置などに搭載されるフィルタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機、冷凍装置、冷蔵庫等に搭載
される冷凍サイクル装置は、圧縮機モータの駆動用にイ
ンバータを備える。インバータは、商用交流電源の電圧
を直流電圧に変換(整流)する直流回路、およびこの直
流電圧をスイッチングにより高周波電圧に変換するスイ
ッチング回路を有する。このスイッチング回路の出力が
駆動電力として圧縮機モータに供給される。
【0003】圧縮機モータは、圧縮機部を駆動するため
のもので、その圧縮機部と共に密閉ケースに収容されて
いる。密閉ケースはケース全体が鉄製のため、或いは安
全のために、アース接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような冷凍サイ
クル装置において、圧縮機モータの各相巻線と密閉ケー
ス(つまりアース)との間には静電容量(いわゆる浮遊
容量)が存在しており、インバータにおけるスイッチン
グ回路のスイッチングに伴い、圧縮機モータの各相巻線
からアースへと上記静電容量を通して数MHzの高周波リ
ーク電流が流れる。
【0005】この高周波リーク電流は、商用交流電源へ
と誘電的に伝わり、インバータ装置の駆動制御に悪影響
を及ぼしたり、他の家電製品やブレーカ等の誤動作を引
き起こす心配がある。
【0006】また、高周波リーク電流の問題のほかに、
コモンモードノイズが発生するなどの問題もある。高周
波リーク電流やコモンモードノイズを防ぐためには、先
ずは、その高周波リーク電流やコモンモードノイズを検
出する必要がある。
【0007】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、高周波リーク電流やコモンモ
ードノイズを的確に検出することができるフィルタ装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明(請求項1)
のフィルタ装置は、通電ラインに挿接される第1巻線お
よびこの第1巻線が装着されるコアからなるラインフィ
ルタと、上記コアに巻回される不平衡電流検出用の第2
巻線とを備え、第2巻線の両端が当該フィルタ装置が搭
載される機器の回路基板に直接的に接続される。
【0009】第1の発明によれば、第2巻線を介してリ
ーク電流またはノイズを検出することができ、ラインフ
ィルタのフェライトコアと不平衡電流検出用のコアを共
用しているので、不平衡電流検出機能を追加したとして
もスペースの拡大を極めて小さくすることができる。
【0010】第2の発明(請求項2)のフィルタ装置
は、第2巻線の両端が当該フィルタ装置が搭載される機
器の回路基板にコネクタを介して接続される。この第2
の発明によれば、不平衡電流検出用の第2巻線が着脱自
在となり、実装が容易となる。
【0011】第3の発明(請求項3)のフィルタ装置
は、コアを当該フィルタ装置が搭載される機器の回路基
板に固定するための固定部材と、第1巻線および第2巻
線のそれぞれ両端に設けられ上記固定部材に挿通して保
持される接続用端子と、をさらに備える。
【0012】第3の発明の構成によれば、第1巻線およ
び第2巻線のそれぞれ両端が接続用端子により機器の回
路基板に直接的に配線接続される。すなわち、フィルタ
装置を不平衡電流検出巻線付きの1つの部品として取り
扱うことが可能であり、実装が容易となる。
【0013】第4の発明(請求項4)のフィルタ装置
は、第1ないし第3の発明において、第2巻線を第1巻
線から離間した状態に保持する保持部材をさらに備え
る。第4の発明の構成によれば、第2巻線が第1巻線に
接触しないので、電流検出精度の向上、フィルタ装置の
性能維持が可能である。
【0014】第5の発明(請求項5)のフィルタ装置
は、第3または第4の発明において、コアの円弧部分の
一部と固定部材との間を結合すると共に前記コアを直立
状態に保持するコア保持部を設け、第2巻線の接続用端
子をコア保持部近傍の固定部材に挿通させる。
【0015】第5の発明の構成によれば、第2巻線の接
続用端子がコアの下方に設けられるので、フィルタ装置
の小型化が可能である。第6の発明(請求項6)のフィ
ルタ装置は、第5の発明において、第2巻線が、コアの
コア保持部が結合している部分に巻回される。
【0016】第6の発明によれば、第2巻線を短くする
ことができる。第7の発明(請求項7)のフィルタ装置
は、第1ないし第6の発明において、当該フィルタ装置
が搭載される機器のリーク電流またはノイズを第2巻線
を介して検出する検出手段又は同検出されるリーク電流
またはノイズを補償する補償手段を、さらに備える。
【0017】第7の発明の構成によれば、第2巻線を介
してリーク電流またはノイズが検出され、または同検出
されたリーク電流またはノイズが補償される。第8の発
明(請求項8)のフィルタ装置は、第1の発明におい
て、コアを当該フィルタ装置が搭載される機器の回路基
板に固定するための固定部材と、この固定部材に設けら
れ上記機器のリーク電流またはノイズを第2巻線を介し
て検出する検出手段又は同検出されるリーク電流または
ノイズを補償する補償手段と、をさらに備える。
【0018】第8の発明の構成によれば、リーク電流ま
たはノイズを検出するための検出手段、または同検出さ
れるリーク電流またはノイズを補償するための補償手段
が、コアと共に固定部材を介して機器の回路基板に固定
される。
【0019】第9の発明(請求項9)のフィルタ装置
は、第8の発明において、検出手段又は補償手段が、回
路基板に直接的に接続される出力用端子を有する。第1
0の発明(請求項10)のフィルタ装置は、第8の発明
において、検出手段又は補償手段が、回路基板にコネク
タを介して接続される出力用端子を有する。
【0020】第11の発明(請求項11)のフィルタ装
置は、第1の発明において、コアを当該フィルタ装置が
搭載される機器の回路基板に固定するための固定部材
と、第1巻線および第2巻線のそれぞれ両端に設けられ
上記固定部材に挿通して保持される接続用端子と、上記
固定部材に設けられ上記機器のリーク電流またはノイズ
を第2巻線を介して検出する検出手段又は同検出される
リーク電流またはノイズを補償する補償手段と、この検
出手段又は補償手段に設けられ上記固定部材に挿通して
保持される出力用端子と、をさらに備える。
【0021】第11の発明の構成によれば、リーク電流
またはノイズを検出するための検出手段、または同検出
されるリーク電流またはノイズを補償するための補償手
段が、コアと共に固定部材を介して機器の回路基板に固
定される。さらに、第1巻線および第2巻線のそれぞれ
両端が接続用端子により機器の回路基板に直接的に配線
接続されるとともに、検出手段または補償手段の出力用
端子が機器の回路基板に直接的に配線接続される。
【0022】
【発明の実施の形態】
[1]以下、この発明の一実施例について説明する。 まず、この発明に係わる空気調和機の制御回路の構成を
図5に示す。商用交流電源1に、ノイズ除去用のライン
フィルタ(低域フィルタとも称す)2を介して直流回路
5が接続される。
【0023】低域フィルタ2は、チョークコイル3,3
およびコンデンサ4,4からなり、直流回路5側から電
源1への高周波ノイズの伝搬を阻止する。直流回路5
は、4つのダイオード6aをブリッジ接続してなる整流
回路6、この整流回路6の後段に接続されたフィルタ装
置7、およびこのフィルタ装置7の後段に接続された平
滑コンデンサ10により構成され、商用交流電源1の交
流電圧を直流電圧に変換する。
【0024】フィルタ装置7は、フェライトコア8に一
対の巻線(第1巻線)L1 ,L2 を装着してラインフィ
ルタ(低域フィルタとも称す)を構成している。巻線L
1 ,L2 は、銅線を同期巻きにしたもので、整流回路6
と後述のスイッチング回路11との間の一対の通電ライ
ンにそれぞれ挿接される。フィルタ装置7よりも負荷側
をノイズ発生源と考えると、そのノイズ発生源から片側
の巻線L1 を通してノイズ電流が流れ、そのときに発生
する磁界と、逆側の巻線L2 を通して戻ってくるノイズ
電流によって発生する磁界とが、互いに打ち消し合う。
これにより、高い周波数のノイズ成分が阻止される。
【0025】巻線L1 の両端には、通電ラインへの接続
用として接続用端子7a,7bが設けられる。巻線L2
の両端には、同じく、通電ラインへの接続用として接続
用端子7c,7dが設けられる。
【0026】また、フィルタ装置7は、フェライトコア
8に不平衡電流検出用(具体的には後述する零相電流検
出用)として巻線(第2巻線)L3 を巻回してなる。巻
回数は1ターンもしくは数ターンである。巻線L3 の両
端には外部回路への接続用として接続用端子7e,7f
が設けられる。
【0027】直流回路5の出力端に上記通電ラインを介
してスイッチング回路11が接続される。スイッチング
回路11は、複数のスイッチング素子たとえばパワート
ランジスタを有し、直流回路5から供給される直流電圧
をパワートランジスタのスイッチングにより三相の高周
波電圧に変換し、出力する。
【0028】スイッチング回路11の出力電圧は、通電
ライン15r,15s,15tによって圧縮機モータ12
0 の相巻線123r,123s,123tに導かれる。圧縮機モータ
120 が収容されている密閉ケース111 は、安全のために
アースEに接続される。相巻線123r,123s,123tは、零
相点(コモン点)Pを中心にして星形結線(スター結
線、Y結線ともいう)されている。
【0029】相巻線123r,123s,123tと密閉ケース111
(つまりアースE)との間には、それぞれ静電容量(い
わゆる浮遊容量)Cが存在する。圧縮機モータ120 が運
転されるとき、相巻線123r,123s,123tの零相点Pとア
ースEとの間に上記各静電容量Cを介して零相電圧(コ
モンモード電圧)が発生する。そして、この零相電圧の
発生に起因して、相巻線123r,123s,123tからアースE
へと各静電容量Cを通して零相電流(コモンモード電
流)が流れる。この零相電流は、すなわち圧縮機モータ
120 からの高周波漏れ電流I1 に相当する。
【0030】フィルタ装置7の端子7e,7fに対し、
リーク電流補償回路30が接続される。リーク電流補償
回路30は、フィルタ装置7の端子7e,7fに生じる
電圧(巻線L3 に生じる電圧)をNPN型およびPNP
型の一対のトランジスタ32,33により増幅する増幅
回路と、トランジスタ32,33のコレクタ・エミッタ
間に接続された逆起電力防止用のダイオード34,34
と、直流分除去用のコンデンサ35とを有し、フィルタ
装置7の巻線L3 を介して上記零相電流を検出し、検出
した零相電流に相似する波形の電流I2 を漏れ電流打消
用として上記増幅回路により作成し、それを上記コンデ
ンサ35を通して出力する。このリーク電流補償回路3
0の出力端子30aがアースEに接続される。
【0031】一方、20は空気調和機の制御部で、空気
調和機の全体を制御する。この制御部20に、室内温度
センサ21、受信部22、および駆動制御回路23が接
続される。
【0032】室内温度センサ21は、被空調室内の温度
Taを検知する。受信部22は、リモートコントロール
式の操作器24から送出される赤外線光を受光する。操
作器24は、運転条件設定用のデータを赤外線光により
送信する。
【0033】駆動制御回路23は、制御部20からの指
令に基づき、スイッチング回路11の各パワートランジ
スタをオン,オフ駆動するとともに、そのオン,オフ駆
動の周期つまりスイッチング周波数を制御し、かつオン
期間(オン,オフデューティ)を制御(PWM制御)す
る。
【0034】このように構成された制御回路の作用を説
明する。スイッチング回路11のスイッチングに伴い、
圧縮機モータ120 の相巻線123r,123s,123tの零相点P
とアースEとの間に各静電容量Cを介して零相電圧(コ
モンモード電圧)が発生する。そして、この零相電圧の
発生に起因して、相巻線123r,123s,123tからアースE
へと各静電容量Cを通して、零相電流(コモンモード電
流)すなわち数MHzの高周波漏れ電流I1 が流れる。
【0035】高周波漏れ電流I1 は、商用交流電源1側
に誘電的に伝わり、インバータの駆動制御に悪影響を及
ぼしたり、他の家電製品やブレーカ等の誤動作を引き起
こす心配がある。
【0036】ここで、商用交流電源1側に誘電的に伝わ
る高周波漏れ電流I1 は、直流回路5へと流れ込む。こ
の流れ込みにより、零相電流に比例する大きさの電流が
フィルタ装置7の巻線L3 を介してリーク電流補償回路
30により検出され、その検出電流に対応する電圧がト
ランジスタ32,33によって増幅される。この増幅に
より、零相電流に相似する波形の打消用電流I2 が作成
される。
【0037】打消用電流I2 はアースEからリーク電流
補償回路30へと向かう極性をもち、この極性および波
形に基づき、高周波漏れ電流I1 がリーク電流補償回路
30に吸収されるように打消される。この打消しによ
り、アースEに流れる電流I3は低レベルの波形とな
る。
【0038】このように、零相電流(つまり高周波漏れ
電流I1 )を検出してその零相電流に相似する波形の打
消用電流I2 を作成し、その打消用電流I2 によって高
周波漏れ電流I1 を強制的に打消すことにより、たとえ
スイッチング回路11のスイッチング周波数が高い場合
でも、高周波漏れ電流I1 を確実に低減できる。
【0039】したがって、インバータの駆動制御に悪影
響を及ぼすことなく、また他の家電製品やブレーカ等の
誤動作を引き起こす心配もなく、スイッチング回路11
のスイッチング周波数を存分に高めることが可能であ
る。ひいては、圧縮機101 の能力を十分に高めることが
でき、冷凍サイクル装置として十分な空調・冷凍能力が
得られる。
【0040】とくに、冷凍サイクルに封入される冷媒が
電気絶縁性の小さいHFC冷媒で、しかも、圧縮機モー
タ120 が搭載される圧縮機の潤滑油が誘電率の大きいエ
ステル油(またはエーテル油)である場合は、高周波漏
れ電流I1 が増加する傾向にあるが、その増加分を含め
て高周波漏れ電流I1 を確実に低減できる。
【0041】このような回路に用いられるフィルタ装置
7の具体例を図1ないし図4に示している。図1は外観
図、図2は図1を側方から見た図、図3はである。すな
わち、リング状のフェライトコア8を上記直流回路5の
回路基板(PC板)上に直立状態で固定するための固定
部材としてコアスタンド9が用意される。コアスタンド
9は、基台部9Hおよびこの基台部9H上に立設されフ
ェライトコア8の下側の円弧部分を保持するコア保持部
9Iと、コアの上側の円弧部分を支持すると共に巻線L
1 ,L2 を離間させるコア上端保持部9Jとからなる。
基台部9Hは、回路基板上に載置されるように平板状に
形成されており、図3に示すように、巻線L1 の両端に
ある棒状の接続用端子7a,7bが挿通保持されるスリ
ット9a,9b、巻線L2 の両端にある棒状の接続用端
子7c,7dが挿通保持されるスリット9c,9dを有
する。
【0042】巻線L3 の両端の接続用端子7e,7f
は、リーク電流補償回路30の回路基板30pcの所定箇
所にハンダ付けにより直接的に接続される。このような
構成のフィルタ装置7を採用することにより、高周波リ
ーク電流やコモンモードノイズを的確に検出することが
できる。
【0043】[2]第1変形例 上記実施例のリーク電流補償回路30に代えて、コモン
モードノイズを検出してそれを補償する回路を設けても
よい。
【0044】[3]第2変形例 上記実施例では、巻線L3 の両端の接続用端子7e,7
fを回路基板30pcに直接的に接続する構成としたが、
図7に示すように、接続用端子7e,7fとして雄型の
コネクタを設けるとともに、回路基板30pcに雌型のコ
ネクタ30e,30fを設け、コネクタ(接続用端子)
7e,7fをコネクタ30e,30fに挿入接続する構
成としてもよい。
【0045】この場合には、不平衡電流検出用の巻線L
3 の着脱が自在となり、実装作業が容易となる。 [4]第3変形例 図6に示すように、接続用端子7e,7fとして雌型の
コネクタを用意してそれをコアスタンド9のコア上端保
持部9Jの頂上部に固定するとともに、回路基板30pc
から信号線を導出してその先端に雌型のコネクタ30
e,30fを取付け、そのコネクタ30e,30fをコ
ネクタ(接続用端子)7e,7fに挿入接続する構成と
してもよい。
【0046】[5]第4変形例 図8、図9、および図10に示すように、巻線L3 の両
端の接続用端子7e,7fとして棒状端子を採用すると
ともに、コアスタンド9の基台部9Hを側方に延長して
そこにスリット9e,9f(あるいは貫通穴)を増設
し、接続用端子7e,7fをスリット9e,9fに挿通
して保持するようにしてもよい。接続用端子7a,7
b,7c,7dを合わせた6本足の端子構造となる。
【0047】すなわち、フィルタ装置を不平衡電流検出
巻線付きの1つの部品として取り扱うことが可能であ
り、実装が容易となる。 [6]第5変形例 図11に示すように、フェライトコア8の環状部内に保
持部材9Xを設け、その保持部材9Xにより、巻線L3
を巻線L1 ,L2 から離間した状態に保持する構成とし
てもよい。保持部材9Xは、コアスタンド9の一部であ
る。
【0048】巻線L3 が巻線L1 ,L2 から完全に絶縁
された状態となり、リーク電流検出あるいはノイズ検出
の信頼性が向上する。 [7]第6変形例 図12に示すように、フェライトコア8の環状部内にY
字形の保持部材9yを設け、その保持部材9yにより、
巻線L3 を巻線L1 ,L2 から離間した状態に保持する
構成としてもよい。保持部材9yは、コアスタンド9の
一部である。
【0049】この場合も、巻線L3 が巻線L1 ,L2 か
ら完全に絶縁された状態となり、リーク電流検出あるい
はノイズ検出の信頼性が向上する。 [8]第7変形例 巻線L3 を巻線L1 ,L2 から絶縁するための手段とし
ては、上記の保持部材9x,9yの採用に限らず、巻線
L3 として絶縁被覆電線を用いたり、仕切板や仕切穴を
設けるなど様々な方法がある。
【0050】[9]第8変形例 図13に示すように、フェライトコア8の下側の円弧部
分の一部とコアスタンド9の基台部9Hを結合すると共
にコア8を直立状態に保持するコア保持部9Iを設け、
巻線L3 をコア8のコア保持部9Iが結合している部分
に巻回し、巻線L3 の先端の接続用端子7e,7fをコ
ア保持部9Iの近傍の基台部9Hのスリット9e,9f
に挿通させ、さらに、逆Y字状の保持部材9Zを設け、
巻線L3を巻線L1 ,L2 から離間させる構成にしても
良い。
【0051】この変形例によれば、巻線L3 を短くでき
ると共に、コアスタンド9の基台部9Hの拡大を極力小
さくでき、不平衡電流検出機能をフィルタ装置に付けて
も、フィルタ装置のサイズがほとんど拡大することがな
い。
【0052】[10]第9変形例 図14に示すように、コアスタンド9の基台部9Hを側
方に延長してそこにリーク電流補償回路30の構成要素
であるトランジスタ32,33やコンデンサ35を取付
け、リーク電流補償回路30をフィルタ装置7に一体化
して構成してもよい。
【0053】この場合、フィルタ装置をリーク電流補償
機能付きの1つの部品として取り扱うことができる。 [11]第10変形例 図15および図16に示すように、コアスタンド9の基
台部9Hを側方に延長してそこにリーク電流補償回路3
0の構成要素であるトランジスタ32,33やコンデン
サ35を取付け、リーク電流補償回路30をフィルタ装
置7に一体化して構成するとともに、そのリーク電流補
償回路30の出力用端子30aを信号線36を介してイ
ンバータ側の回路基板40pcに接続する構成としてもよ
い。
【0054】[12]第11変形例 図17に示すように、図15、図16における出力用端
子30aと回路基板40pcとの接続を、信号線36の先
に設けたコネクタ36aと、回路基板40pcに設けたコ
ネクタ40pcとの接続で賄うようにしてもよい。
【0055】[13]第12変形例 図18に示すように、図15、図16における出力用端
子30aと回路基板40pcとの接続を、出力用端子30
aとして設けたコネクタ30aと、回路基板40pcから
導出した信号線36の先に設けたコネクタ36aとの接
続によって賄うようにしてもよい。
【0056】[14]第13変形例 図19ないし図21に示すように、コアスタンド9の基
台部9Hを側方に延長してそこにリーク電流補償回路3
0の構成要素であるチップ部品37を取付け、さらに、
基台部9Hの延長部にスリット9gを形成してそこに棒
状の出力用端子30aを挿通して保持し、接続用端子7
a,7b,7c,7dを合わせた5本足の端子構造を採
用してもよい。
【0057】[15]第14変形例 単相ラインに設けるフィルタ装置7を例に説明したが、
3相以上のラインに設けるフィルタ装置であっても同様
に実施可能である。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
通電ラインに挿接される第1巻線およびこの第1巻線が
装着されるコアからなるラインフィルタと、上記コアに
巻回される不平衡電流検出用の第2巻線とを備えたの
で、高周波リーク電流やコモンモードノイズを的確に検
出することができるフィルタ装置を提供できると共に、
フィルタ装置のサイズ拡大を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタ装置の一実施例の外観
図。
【図2】図1を側方から見た側面図。
【図3】図1における固定部材を上方から見た平面図。
【図4】本発明に係るフィルタ装置の一実施例の等価回
路図。
【図5】本発明に係るフィルタ装置の一実施例に係る空
気調和機の制御回路のブロック図。
【図6】同実施例の第3変形例を示す図。
【図7】同実施例の第2変形例を示す図。
【図8】同実施例の第4変形例を示す図。
【図9】図8を側方から見た図。
【図10】図8における固定部材を上方から見た図。
【図11】同実施例の第5変形例を示す図。
【図12】同実施例の第6変形例を示す図。
【図13】同実施例の第8変形例を示す図。
【図14】同実施例の第9変形例を示す図。
【図15】同実施例の第10変形例を示す図。
【図16】図15における固定部材を上方から見た図。
【図17】同実施例の第11変形例を示す図。
【図18】同実施例の第12変形例を示す図。
【図19】同実施例の第13変形例を示す図。
【図20】図19を側方から見た図。
【図21】図19における固定部材を上方から見た図。
【符号の説明】
1…商用交流電源、2…ラインフィルタ、5…直流回
路、6…整流回路、7…フィルタ装置、8…フェライト
コア、L1 ,L2 …巻線(第1巻線)、L3 …巻線(第
2巻線)、10…平滑コンデンサ、11…スイッチング
回路、111 …密閉ケース、120 …圧縮機モータ、123r,
123s,123t…相巻線、P…零相点、20…制御部、23
…駆動制御回路、30…リーク電流補償回路、31…零
相電流検出器、32…NPN型トランジスタ、33…P
NP型トランジスタ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電ラインに挿接される第1巻線および
    この第1巻線が装着されるリング状のコアからなるライ
    ンフィルタと、 前記コアに巻回される不平衡電流検出用の第2巻線とを
    備え、 前記第2巻線の両端は、当該フィルタ装置が搭載される
    機器の回路基板に直接的に接続されることを特徴とする
    フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 通電ラインに挿接される第1巻線および
    この第1巻線が装着されるリング状のコアからなるライ
    ンフィルタと、 前記コアに巻回される不平衡電流検出用の第2巻線とを
    備え、 前記第2巻線の両端は、当該フィルタ装置が搭載される
    機器の回路基板にコネクタを介して接続されることを特
    徴とするフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 通電ラインに挿接される第1巻線および
    この第1巻線が装着されるリング状のコアからなるライ
    ンフィルタと、 前記コアに巻回される不平衡電流検出用の第2巻線とを
    備え、 前記コアを当該フィルタ装置が搭載される機器の回路基
    板に固定するための固定部材と、 前記第1巻線および前記第2巻線のそれぞれ両端に設け
    られ、前記固定部材に挿通して保持される接続用端子
    と、 を具備したことを特徴とするフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のフィルタ装置において、 前記第2巻線を前記第1巻線から離間した状態に保持す
    る保持部材をさらに具備したことを特徴とするフィルタ
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のフィル
    タ装置において、 前記コアの円弧部分の一部と前記固定部材との間を結合
    すると共に前記コアを直立状態に保持するコア保持部を
    設け、前記第2巻線の接続用端子をコア保持部近傍の固
    定部材に挿通させることを特徴とするフィルタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のフィルタ装置におい
    て、 前記第2巻線は、前記コアの前記コア保持部が結合して
    いる部分に巻回されていることを特徴とするフィルタ装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のフィルタ装置において、 当該フィルタ装置が搭載される機器のリーク電流または
    ノイズを前記第2巻線を介して検出する検出手段、又は
    同検出されるリーク電流またはノイズを補償する補償手
    段を、さらに具備したことを特徴とするフィルタ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のフィルタ装置におい
    て、 前記コアを当該フィルタ装置が搭載される機器の回路基
    板に固定するための固定部材と、 この固定部材に設けられ、前記機器のリーク電流または
    ノイズを前記第2巻線を介して検出する検出手段、又は
    同検出されるリーク電流またはノイズを補償する補償手
    段と、をさらに具備したことを特徴とするフィルタ装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のフィルタ装置におい
    て、 前記検出手段又は前記補償手段は、前記回路基板に直接
    的に接続される出力用端子を有することを特徴とするフ
    ィルタ装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のフィルタ装置におい
    て、 前記検出手段又は前記補償手段は、前記回路基板にコネ
    クタを介して接続される出力用端子を有することを特徴
    とするフィルタ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のフィルタ装置におい
    て、 前記コアを当該フィルタ装置が搭載される機器の回路基
    板に固定するための固定部材と、 前記第1巻線および前記第2巻線のそれぞれ両端に設け
    られ、前記固定部材に挿通して保持される接続用端子
    と、 前記固定部材に設けられ、前記機器のリーク電流または
    ノイズを前記第2巻線を介して検出する検出手段、又は
    同検出されるリーク電流またはノイズを補償する補償手
    段と、 この検出手段又は補償手段に設けられ、前記固定部材に
    挿通して保持される出力用端子と、 をさらに具備したことを特徴とするフィルタ装置。
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