JPH11121640A - 素子パッケージ及びそのパッケージの実装構造 - Google Patents

素子パッケージ及びそのパッケージの実装構造

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JPH11121640A
JPH11121640A JP28830997A JP28830997A JPH11121640A JP H11121640 A JPH11121640 A JP H11121640A JP 28830997 A JP28830997 A JP 28830997A JP 28830997 A JP28830997 A JP 28830997A JP H11121640 A JPH11121640 A JP H11121640A
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JP
Japan
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base substrate
sealing cap
face
hole
sealing
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JP28830997A
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English (en)
Inventor
Minoru Nakakuki
穂 中久木
Satoru Itaya
哲 板谷
Yoshiyo Hamano
佳代 浜野
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック基板と比較して極端に熱伝導性の
劣る有機樹脂基板をベース基板に用いた場合でも、放熱
特性を向上させることができ、より信頼性の高い素子パ
ッケージ及びそのパッケージの実装構造を提供する。 【解決手段】 チップ搭載領域を封止する封止用キャッ
プ104は、金属板をベース基板101の端面を囲う形
に成形し、封止用絶縁性樹脂接着剤105によってベー
ス基板101上に接着されている。このときベース基板
101の端面周囲において、入力及び出力に対応する端
面スルーホール121は封止用キャップ104で囲われ
ておらず、一方、GNDに対応する端面スルーホール1
07は前記封止用キャップ104と対向する構造となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子パッケージ及
びそのパッケージの実装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、文献名「沖電気研究開発 1994年4月 第
162号 Vol.61,No.2、P.47〜50」
に開示されるものがあった。図18はかかる従来の弾性
表面波(以下SAWと略す)デバイスパッケージの断面
図である。
【0003】この図において、401は上面が開口した
積層アルミナセラミックのベース基板である。このベー
ス基板401内の底部にはSAWチップ402が配置さ
れており、このSAWチップ402上の電極408とベ
ース基板401上の電極409とはボンディングワイヤ
403により接続されている。封止用リッド404はア
ルミナセラミック製であり、ろう材の半田405により
ベース基板401に接着され、ベース基板401の上面
開口部を封止している。また、封止用リッド404のベ
ース基板401側には電磁シールド性を有するように、
厚膜導体406が形成されている。さらに、ベース基板
401の周囲には端面スルーホール407が形成されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
SAWデバイスパッケージでは、ベース基板と封止用リ
ッドにセラミックを用いているため、それがパッケージ
のコスト高の要因となっていた。これを回避するため、
ベース基板としてガラスエポキシ基板に代表されるよう
な安価な樹脂基板を使用する場合には、ガラスエポキシ
基板の熱伝導性がセラミックに比べて著しく劣ることに
より、SAWチップから発生する熱を効果的に放熱させ
ることができないという問題があった。
【0005】また、封止用リッドに電磁シールド性を有
するように厚膜導体を形成しなければならないので、製
造工程が複雑となっていた。さらに、封止用リッドをろ
う材の半田でベース基板へ接着する場合には、当該パッ
ケージをマザーボードへ実装する際のリフロー工程で前
記ろう材の半田が溶融しないように高温半田を用いなけ
ればならず、ベース基板に安価な樹脂基板を使用する場
合には、その耐熱性の点から問題があった。
【0006】このようなろう材の代替としては、低温硬
化が可能で耐熱性を有する導電性接着剤などがあるが、
このような導電性接着剤は気密封止性が高くないため、
封止を目的とする用途には適用することができない。ま
た、低コストを目的として、封止用リッドにニッケルな
どのような電磁シールド性を有する安価な材料を用いる
ことができるが、その場合には、気密封止のために封止
用絶縁性樹脂接着剤で封止すると共に導電性樹脂などで
封止用リッドとベース基板のGND層との接続を行わな
ければならず、工程が複雑なものとなっていた。
【0007】本発明は、上記問題点を除去し、セラミッ
ク基板と比較して極端に熱伝導性の劣る有機樹脂基板を
ベース基板に用いた場合においても、放熱特性を向上さ
せることができ、より信頼性の高い素子パッケージ及び
そのパッケージの実装構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕素子パッケージにおいて、素子を搭載するととも
に、入・出力及びGND端面スルーホールを有する樹脂
製のベース基板と、このベース基板に搭載される素子を
覆うとともに、前記入・出力端面スルーホールを除く前
記ベース基板の端面を囲うように形成される封止用キャ
ップと、前記ベース基板の上面周辺部と前記封止用キャ
ップ間を接着する封止用絶縁性樹脂とを設けるようにし
たものである。
【0009】〔2〕素子パッケージにおいて、素子を搭
載するとともに、GND端面スルーホールを有する樹脂
製のベース基板と、このベース基板に形成される貫通ス
ルーホールと、前記素子に接続される入・出力に対応す
る配線を前記貫通スルーホールを介して、前記ベース基
板の裏面に導出する裏面パッドと、前記ベース基板に搭
載される素子を覆うとともに、前記ベース基板の端面の
全面を囲うように形成される封止用キャップと、前記ベ
ース基板の上面周辺部と前記封止用キャップ間を接着す
る封止用絶縁性樹脂とを設けるようにしたものである。
【0010】〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の素子パ
ッケージにおいて、前記素子はフェースダウンボンディ
ングされる素子であり、この素子と前記封止用キャップ
との間に金属箔を配置するようにしたものである。 〔4〕上記〔3〕記載の素子パッケージにおいて、前記
金属箔が、熱伝導性接着剤により前記封止用キャップへ
接着されるか、もしくは前記金属箔が熱伝導性接着剤に
より前記封止用キャップへ接着され、かつ前記金属箔と
前記封止用キャップとの間に熱伝導性グリースが介在す
るようにしたものである。
【0011】〔5〕上記〔1〕又は〔2〕記載の素子パ
ッケージにおいて、前記封止用キャップが電磁シールド
効果と半田への漏れ性を有し、かつ前記ベース基板と比
較して熱伝導率の高い材質よりなる。 〔6〕上記〔1〕又は〔2〕記載の素子パッケージにお
いて、前記素子がSAWチップである。
【0012】〔7〕素子パッケージの実装構造におい
て、素子を搭載するとともに、入・出力及びGND端面
スルーホールを有する樹脂製のベース基板と、このベー
ス基板に搭載される素子を覆うとともに、前記入・出力
及びGND端面スルーホールを除く前記ベース基板の端
面を囲うように形成される封止用キャップと、前記ベー
ス基板の上面周辺部と前記封止用キャップ間を接着する
封止用絶縁性樹脂と、前記ベース基板が実装されるマザ
ーボードとを備え、前記ベース基板を前記マザーボード
へ実装する際に用いられる半田が溶融し、前記ベース基
板のGND端面スルーホールとそれと対向する封止用キ
ャップとの間に前記半田が埋め込まれることにより、前
記封止用キャップと前記ベース基板のGNDとが電気的
に接続されるようにしたものである。
【0013】〔8〕素子パッケージの実装構造におい
て、素子を搭載するとともに、GND端面スルーホール
を有する樹脂製のベース基板と、このベース基板に形成
される貫通スルーホールと、前記素子に接続される入・
出力に対応する配線を前記貫通スルーホールを介して、
前記ベース基板の裏面に導出する裏面パッドと、前記ベ
ース基板に搭載される素子を覆うとともに、前記ベース
基板の端面の全面を囲うように形成される封止用キャッ
プと、前記ベース基板の上面周辺部と前記封止用キャッ
プ間を接着する封止用絶縁性樹脂と、前記ベース基板が
実装されるマザーボードとを備え、前記ベース基板を前
記マザーボードへ実装する際に用いられる半田が溶融
し、前記ベース基板のGND端面スルーホールとそれと
対向する封止用キャップとの間に前記半田が埋め込まれ
ることにより、前記封止用キャップと前記ベース基板の
GNDとが電気的に接続されるようにしたものである。
【0014】
〔9〕上記〔7〕又は〔8〕記載の素子パ
ッケージの実装構造において、前記搭載される素子がベ
ース基板上にフェースダウンボンディングされ、前記素
子と前記封止用キャップとの間に前記金属箔を設けるよ
うにしたものである。 〔10〕上記
〔9〕記載の素子パッケージの実装構造に
おいて、前記金属箔が、熱伝導性接着剤により前記封止
用キャップへ接着されるか、もしくは前記金属箔が熱伝
導性接着剤により前記封止用キャップへ接着され、かつ
前記金属箔と前記封止用キャップとの間に熱伝導性グリ
ースが介在するようにしたものである。
【0015】〔11〕上記〔7〕又は〔8〕記載の素子
パッケージの実装構造において、前記封止用キャップが
電磁シールド効果と半田への漏れ性を有し、かつ前記ベ
ース基板と比較して熱伝導率の高い材質よりなる。 〔12〕上記〔7〕又は〔8〕記載の素子パッケージの
実装構造において、前記素子がSAWチップである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示すS
AWデバイスパッケージの断面図、図2はそのSAWデ
バイスパッケージの端面スルーホール部の拡大斜視図で
ある。図1に示すように、ベース基板101は、例えば
BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂のような有機樹
脂による多層基板であり、ベース基板101内のSAW
チップ102の入・出力に対応する配線パターン111
は内層に形成されており、ヴィアホール112によって
ベース基板101上の電極109へ接続された構造とな
っている。
【0017】その多層基板の端面周囲には端面スルーホ
ール107が形成されており、SAWチップ102はチ
ップ上の電極108を上面にしてベース基板101上に
接着され、ボンディングワイヤ103によってSAWチ
ップ上の電極108とベース基板101上の電極109
が接続されている。このときSAWチップ102上の電
極108は、入・出力及びGNDに相当するものがあ
り、それぞれ前記ボンディングワイヤ103と端面スル
ーホール107によってベース基板101の裏面、すな
わちSAWチップ102の搭載されていない面側へ電気
的に導かれ、そこで入・出力及びGNDのそれぞれのパ
ッド113に接続されている。
【0018】図2では、例として、入力とGNDに対応
する端面スルーホールの部分を拡大して示している。こ
の図において、ベース基板101には入力用端面スルー
ホール121と、これに接続される入力用パッド122
と、入力用配線パターン123が形成されている。ま
た、GND用端面スルーホール124にはGND用パッ
ド125が形成されている。
【0019】図3は本発明の第1実施例を示す封止用キ
ャップ付きSAWデバイスパッケージの断面図、図4は
そのSAWデバイスパッケージの封止用キャップ部の拡
大斜視図である。なお、図4は封止用キャップを接着し
たときの図2の部分を示した拡大斜視図である。これら
の図に示すように、チップ搭載領域を封止する封止用キ
ャップ104は、金属板、例えば、厚さ0.2mmのニ
ッケル板によりベース基板101の端面を囲う形に成形
したものであり、封止用絶縁性樹脂接着剤105によっ
てベース基板101上に接着されている。このときベー
ス基板101の端面周囲において、図4に示すように入
力及び出力に対応する端面スルーホール121は封止用
キャップ104で囲われておらず、一方、GNDに対応
する端面スルーホールは前記封止用キャップ104と対
向する構造となっている。
【0020】図5は本発明の第1実施例の封止用キャッ
プ付きSAWデバイスパッケージをマザーボードへ半田
を用いて実装した構造を示す図、図6はマザーボードへ
当該SAWデバイスパッケージを実装したときの図2の
部分を示した斜視図である。ここで、半田115は実装
時の、例えばリフロー工程により溶融し、ベース基板1
01の裏面のパッド113と、それに接続されている端
面スルーホール107に濡れ拡がっており、GNDに対
応する端面スルーホール107と対応する封止用キャッ
プ104との間は半田115で埋められ、封止用キャッ
プ104はGNDへ電気的に接続された構造となってい
る。なお、図5において、114はマザーボードであ
る。なお、図6において、116は端面スルーホールと
封止用キャップとの間を埋める半田、117は封止用キ
ャップに接続している半田面である。
【0021】このように、第1実施例によれば、セラミ
ック基板と比較して極端に熱伝導性の劣る有機樹脂基板
をベース基板に用いた場合でも、ベース基板のGNDに
対応する端面スルーホールと、それと対向する封止用キ
ャップとの間が、当該素子パッケージのマザーボードへ
の実装時に用いられる半田で埋め込まれることによっ
て、封止用キャップとベース基板のGNDとが接続さ
れ、かつ素子パッケージからマザーボードへの放熱経路
において、その断面積が大きく確保できるため、優れた
放熱特性を有し、より信頼性の高いSAWデバイスパッ
ケージを得ることができる。
【0022】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図7は本発明の第2実施例を示すSAWデバイスパ
ッケージの断面図である。この図に示すように、ベース
基板201は第1実施例と同様に有機樹脂基板であり、
ベース基板201内のSAWチップ202の入力、出力
に対応する配線パターン211はベース基板201の内
層に形成されており、ヴィアホール212によって、ベ
ース基板201上の電極209へ接続されている。
【0023】ベース基板201の端面周囲には端面スル
ーホール207が形成されており、SAWチップ202
はチップ上の電極208とベース基板201上の電極2
09とがバンプ203によって接続されるフェースダウ
ンボンディングによって搭載されている。このとき、S
AWチップ202上の電極208は、入力、出力及びG
NDに相当するものがあり、それぞれ前記バンプ203
と端面スルーホール207によってベース基板201の
裏面、すなわちSAWチップ202の搭載されていない
面側へ電気的に導かれ、そこで入力、出力及びGNDの
それぞれのパッド213に接続されている。
【0024】図8は本発明の第2実施例を示す封止用キ
ャップ付きSAWデバイスパッケージの断面図である。
この図に示すように、チップ搭載領域を封止する封止用
キャップ204は第1実施例と同様であり、ベース基板
201へは封止用絶縁性樹脂接着剤205によって接着
され、このときの入力、出力およびGNDに対応する各
端面スルーホールと封止用キャップ204との関係は第
1実施例と同様である。
【0025】一方、チップ搭載領域内のSAWチップ2
02の封止用キャップ204側にはSAWチップ202
に被せられた、例えば、銅箔216があり、この銅箔2
16と封止用キャップ204とは熱伝導性接着剤206
によって接着されている。図9は本発明の第2実施例を
示す封止用キャップ付きSAWデバイスパッケージの第
1応用例の断面図である。
【0026】この図に示すように、応用例としてSAW
チップ202と銅箔216との間に例えば、熱伝導性グ
リース217を介在させるようにしても良い。図10は
本発明の第2実施例を示す封止用キャップ付きSAWデ
バイスパッケージの第2応用例の断面図である。この図
に示すように、さらに変形例としてSAWチップ202
と銅箔216とを熱伝導性接着剤206で接着し、銅箔
216と封止用キャップ204との間に熱伝導性グリー
ス217を介在させることも可能である。
【0027】図11は本発明の第2実施例を示す封止用
キャップ付きSAWデバイスパッケージをマザーボード
へ半田を用いて実装した構造を示す断面図であり、SA
Wデバイスパターンとマザーボード214との接続構造
は、第1実施例で示したものと同様である。なお、図1
1において、215は半田である。このように、第2実
施例によれば、チップ搭載領域内にフェースダウンボン
ディングされたSAWチップの封止用キャップ側には銅
箔が被せられており、前記銅箔と封止用キャップとは熱
伝導性接着剤により接着されているため、SAWチップ
から発生する熱が前記銅箔と熱伝導性接着剤により封止
用キャップへの伝導経路が得られる。
【0028】また、SAWチップと銅箔との間に熱伝導
性グリースなどを介在させた場合には、封止用キャップ
へのより高い熱伝導を実現することができ、これは、銅
箔と封止用キャップとの間に熱伝導性グリースなどを介
在させた場合にも同様の効果を奏することができる。特
に、フェースダウンボンディングのように、ベース基板
への直接の放熱経路が得られない構造においても、SA
Wチップの裏面から封止用キャップへの放熱経路が得ら
れ、伝導した熱を封止用キャップから周囲に効果的に放
熱させることができる。
【0029】さらに、この実施例による構造では、GN
Dに対応する端面スルーホールと、それと対向する封止
用キャップとの間を埋めた半田が、SAWデバイスパッ
ケージからマザーボードへの放熱経路となるため、より
高い放熱効果を得ることができる。この実施例でフェー
スダウンボンディングされたSAWチップにおいては、
SAWチップと封止用キャップとを直接固着させる構造
をとらず、SAWチップと封止用キャップとの間に熱伝
導性グリース、銅箔、熱伝導性接着剤などを介在させる
構造としたので、銅箔による電磁シールド性が得られる
ばかりでなく、SAWチップとベース基板との熱膨張率
の差によって生じるSAWチップとベース基板とのバン
プ接合部の応力を効果的に低減することができ、信頼性
の高いSAWデバイスパッケージを得ることができる。
【0030】また、SAWデバイスパッケージがマザー
ボードへ実装される際に、GNDに対応する端面スルー
ホールと、それと対向する封止用キャップとの間を半田
が埋めることにより、封止用キャップとGNDは電気的
に接続され、その結果、電磁シールド性を有する良好な
特性のSAWデバイスパッケージを得ることができる。
【0031】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図12は本発明の第3実施例を示すSAWデバイス
パッケージの断面図、図13はそのSAWデバイスパッ
ケージの端面スルーホール部の拡大斜視図、図14は本
発明の第3実施例を示す封止用キャップ付きSAWデバ
イスパッケージの断面図、図15はそのSAWデバイス
パッケージの端面スルーホール部の拡大斜視図である。
【0032】第1及び第2実施例では封止用キャップの
構造として、入力、出力に対応する端面スルーホールと
対向する部分では封止用キャップは開口するようにして
いたが、この開口部をなくした形状とすることにより、
全体構造をより簡単にすることもできる。図12〜図1
5によりその構造を説明する。
【0033】図12におけるSAWチップ302は、第
2実施例で示したフェースダウンボンディングによって
搭載されている。ベース基板301内のSAWチップ3
02の入力、出力に対応する電極308は、バンプ30
3を介してベース基板301上の電極309に接続さ
れ、電極309は同一面上に形成されている入力及び出
力それぞれの配線パターン311に接続されている。
【0034】前記配線パターン311は貫通スルーホー
ル312によって、ベース基板301のSAWチップ3
02搭載面と反対側の入力及び出力に対応するそれぞれ
のパッド313に接続された構造となっている。図13
に示すように、このように入力及び出力に対応するそれ
ぞれのパッド313には、第1及び第2実施例で示した
ような端面スルーホールの内入力及び出力用端面スルー
ホールがない。つまり、端面スルーホールとしてはGN
D用端面スルーホール307のみを設けるだけで良い。
なお、図13において、313aは、GND用パッドで
ある。
【0035】図14及び図15に示すように、開口部の
ない封止用キャップ304は、第2実施例と同様に、封
止用絶縁性樹脂接着剤305によりベース基板301上
に接着されており、SAWチップ302の封止用キャッ
プ304側にはSAWチップ302に被せられた、例え
ば銅箔316があり、銅箔316と封止用キャップ30
4とは熱伝導性接着剤306によって接着されている。
【0036】当該SAWデバイスパッケージをマザーボ
ード314(図16参照)へ半田315を用いて実装す
る際、端面スルーホール307のあるGNDに対応する
パッド313においては、GND用端面スルーホール3
07が存在することにより、封止用キャップ304とG
ND用端面スルーホール307が半田315によって接
続されるが、図16及び図17に示すように、入力及び
出力に対応するパッドでの半田315は、当該パッド3
13の表面にのみ濡れ拡がるので、封止用キャップ30
4とは接続されることはない。
【0037】すなわち、本発明における端面スルーホー
ル307とそれと対向する部分の封止用キャップ304
とが当該素子パッケージのマザーボード314への実装
時に用いられる半田315によって接続されるのは、G
NDに対応する部分にのみ限られる。なお、図17にお
いて、317は封止用キャップに接続している半田面で
ある。
【0038】このように、第3実施例によれば、ベース
基板に形成する入力及び出力のパッドに関しては端面ス
ルーホールを形成せず、代わりにベース基板の端面から
離れた貫通スルーホールによって、入力及び出力に対応
する配線パターンとの接続を得るような構造とした。こ
れにより、電気的に接続すべきでない端面スルーホール
と対向する封止用キャップの一部を開口させる必要がな
くなるため、封止用キャップの熱伝導面積を大きくする
ことができ、より放熱特性に優れた素子パッケージを得
ることができる。
【0039】なお、本発明の第1、第2及び第3実施例
では、封止用キャップとして、厚さ0.2mmのニッケ
ル板を用いる例を示したが、本発明の趣旨に基づき電磁
シールド効果を有し、当該素子パッケージをマザーボー
ドへ実装する際に用いる半田に濡れ、かつベース基板と
比較して熱伝導率の高いものであれば、その材質及び厚
さについては限定するものではない。また、本実施例で
は素子としてSAWチップを用いた例について説明した
が、気密封止を必要とする各種素子パッケージに適用す
ることができる。
【0040】また、上記実施例において、例えば、入力
用配線(端面スルーホール)として示されているが、特
定の意味はなく、出力用配線(端面スルーホール)にも
適用することができる。その意味では、入・出力用配線
と同義である。なお、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可
能であり、これらを本発明の範囲から排除するものでは
ない。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (A)請求項1、2、7又は8記載の発明によれば、セ
ラミック基板と比較して極端に熱伝導性の劣る有機樹脂
基板をベース基板に用いた場合でも、ベース基板のGN
Dに対応する端面スルーホールと、それと対向する封止
用キャップとの間が、当該素子パッケージのマザーボー
ドへの実装時に用いられる半田で埋め込まれることによ
って、封止用キャップとベース基板のGNDとが接続さ
れ、かつ素子パッケージからマザーボードへの放熱経路
において、その断面積が大きく確保できるため、優れた
放熱特性を有し、信頼性を高めることができる。
【0042】(B)請求項3、4、9又は10記載の発
明によれば、チップ搭載領域内にフェースダウンボンデ
ィングされた素子の封止用キャップ側には銅箔が被せら
れており、前記銅箔と封止用キャップとは熱伝導性接着
剤により接着されているため、素子から発生する熱が前
記銅箔と熱伝導性接着剤により封止用キャップへの伝導
経路が得られる。また、素子と銅箔との間に熱伝導性グ
リースなどを介在させた場合には、封止用キャップへの
より高い熱伝導を実現することができる。
【0043】(C)請求項5又は11記載の発明によれ
ば、熱伝導率を高め、封止用キャップによって電磁シー
ルド効果と半田への漏れ性の向上を図ることができる。 (D)請求項6又は12記載の発明によれば、セラミッ
ク基板と比較して極端に熱伝導性の劣る有機樹脂基板を
ベース基板に用いた場合でも、ベース基板のGNDに対
応する端面スルーホールとそれと対向する封止用キャッ
プとの間が、当該SAW素子パッケージのマザーボード
への実装時に用いられる半田で埋め込まれることによっ
て、封止用キャップとベース基板のGNDとが接続さ
れ、かつSAW素子パッケージからマザーボードへの放
熱経路において、その断面積が大きく確保できるため、
優れた放熱特性を有し、より信頼性の高いSAWデバイ
スパッケージ又はそのパッケージの実装構造を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すSAWデバイスパッ
ケージの断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すSAWデバイスパッ
ケージの端面スルーホール部の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す封止用キャップ付き
SAWデバイスパッケージの断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示すSAWデバイスパッ
ケージの封止用キャップ部の拡大斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の封止用キャップ付きSA
Wデバイスパッケージをマザーボードへ半田を用いて実
装した構造を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例を示すSAWデバイスパッ
ケージをマザーボードへ実装したときの図2の部分を示
した斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例を示すSAWデバイスパッ
ケージの断面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す封止用キャップ付き
SAWデバイスパッケージの断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す封止用キャップ付き
SAWデバイスパッケージの第1応用例の断面図であ
る。
【図10】本発明の第2実施例を示す封止用キャップ付
きSAWデバイスパッケージの第2応用例の断面図であ
る。
【図11】本発明の第2実施例の封止用キャップ付きS
AWデバイスパッケージをマザーボードへ半田を用いて
実装した構造を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示すSAWデバイスパ
ッケージの断面図である。
【図13】本発明の第3実施例を示すSAWデバイスパ
ッケージの端面スルーホール部の拡大斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例を示す封止用キャップ付
きSAWデバイスパッケージの断面図である。
【図15】本発明の第3実施例を示すSAWデバイスパ
ッケージの端面スルーホール部の拡大斜視図である。
【図16】本発明の第3実施例の封止用キャップ付きS
AWデバイスパッケージをマザーボードへ半田を用いて
実装した構造を示す断面図である。
【図17】本発明の第3実施例を示すSAWデバイスパ
ッケージをマザーボードへ実装したときの図16の部分
を示した斜視図である。
【図18】従来の従来のSAWデバイスパッケージの断
面図である。
【符号の説明】
101,201,301 ベース基板 102,202,302 SAWチップ 103 ボンディングワイヤ 104,204,304 封止用キャップ 105,205,305 封止用絶縁性樹脂接着剤 107,207 端面スルーホール 108,109,208,209,308,309
電極 111,211,311 入力、出力に対応する配線
パターン 112,212 ヴィアホール 113,213,313 パッド 114,214,314 マザーボード 115,215,315 半田 121 入力用端面スルーホール 122 入力用パッド 123 入力用配線パターン 124,307 GND用端面スルーホール 125 GND用パッド 203,303 バンプ 206,306 熱伝導性接着剤 216,316 銅箔 217 熱伝導性グリース 312 貫通スルーホール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)素子を搭載するとともに、入・出力
    及びGND端面スルーホールを有する樹脂製のベース基
    板と、(b)該ベース基板に搭載される素子を覆うとと
    もに、前記入・出力端面スルーホールを除く前記ベース
    基板の端面を囲うように形成される封止用キャップと、
    (c)前記ベース基板の上面周辺部と前記封止用キャッ
    プ間を接着する封止用絶縁性樹脂とを具備することを特
    徴とする素子パッケージ。
  2. 【請求項2】(a)素子を搭載するとともに、GND端
    面スルーホールを有する樹脂製のベース基板と、(b)
    該ベース基板に形成される貫通スルーホールと、(c)
    前記素子に接続される入・出力に対応する配線を前記貫
    通スルーホールを介して、前記ベース基板の裏面に導出
    する裏面パッドと、(d)前記ベース基板に搭載される
    素子を覆うとともに、前記ベース基板の端面の全面を囲
    うように形成される封止用キャップと、(e)前記ベー
    ス基板の上面周辺部と前記封止用キャップ間を接着する
    封止用絶縁性樹脂とを具備することを特徴とする素子パ
    ッケージ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の素子パッケージに
    おいて、前記素子はフェースダウンボンディングされる
    素子であり、該素子と前記封止用キャップとの間に金属
    箔を配置することを特徴とする素子パッケージ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の素子パッケージにおい
    て、前記金属箔が、熱伝導性接着剤により前記封止用キ
    ャップへ接着されるか、もしくは前記金属箔が熱伝導性
    接着剤により前記封止用キャップへ接着され、かつ前記
    金属箔と前記封止用キャップとの間に熱伝導性グリース
    が介在するようにしたことを特徴とする素子パッケー
    ジ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の素子パッケージに
    おいて、前記封止用キャップが電磁シールド効果と半田
    への漏れ性を有し、かつ前記ベース基板と比較して熱伝
    導率の高い材質よりなることを特徴とする素子パッケー
    ジ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の素子パッケージに
    おいて、前記素子がSAWチップであることを特徴とす
    る素子パッケージ。
  7. 【請求項7】(a)素子を搭載するとともに、入・出力
    及びGND端面スルーホールを有する樹脂製のベース基
    板と、(b)該ベース基板に搭載される素子を覆うとと
    もに、前記入・出力及びGND端面スルーホールを除く
    前記ベース基板の端面を囲うように形成される封止用キ
    ャップと、(c)前記ベース基板の上面周辺部と前記封
    止用キャップ間を接着する封止用絶縁性樹脂と、(d)
    前記ベース基板が実装されるマザーボードとを備え、
    (e)前記ベース基板を前記マザーボードへ実装する際
    に用いられる半田が溶融し、前記ベース基板のGND端
    面スルーホールとそれと対向する封止用キャップとの間
    に前記半田が埋め込まれることにより、前記封止用キャ
    ップと前記ベース基板のGNDとが電気的に接続される
    ことを特徴とする素子パッケージの実装構造。
  8. 【請求項8】(a)素子を搭載するとともに、GND端
    面スルーホールを有する樹脂製のベース基板と、(b)
    該ベース基板に形成される貫通スルーホールと、(c)
    前記素子に接続される入・出力に対応する配線を前記貫
    通スルーホールを介して、前記ベース基板の裏面に導出
    する裏面パッドと、(d)前記ベース基板に搭載される
    素子を覆うとともに、前記ベース基板の端面の全面を囲
    うように形成される封止用キャップと、(e)前記ベー
    ス基板の上面周辺部と前記封止用キャップ間を接着する
    封止用絶縁性樹脂と、(f)前記ベース基板が実装され
    るマザーボードとを備え、(g)前記ベース基板を前記
    マザーボードへ実装する際に用いられる半田が溶融し、
    前記ベース基板のGND端面スルーホールとそれと対向
    する封止用キャップとの間に前記半田が埋め込まれるこ
    とにより、前記封止用キャップと前記ベース基板のGN
    Dとが電気的に接続されることを特徴とする素子パッケ
    ージの実装構造。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の素子パッケージの
    実装構造において、前記搭載される素子がベース基板上
    にフェースダウンボンディングされ、前記素子と前記封
    止用キャップとの間に前記金属箔を具備することを特徴
    とする素子パッケージの実装構造。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の素子パッケージの実装
    構造において、前記金属箔が、熱伝導性接着剤により前
    記封止用キャップへ接着されるか、もしくは前記金属箔
    が熱伝導性接着剤により前記封止用キャップへ接着さ
    れ、かつ前記金属箔と前記封止用キャップとの間に熱伝
    導性グリースが介在することを特徴とする素子パッケー
    ジの実装構造。
  11. 【請求項11】 請求項7又は8記載の素子パッケージ
    の実装構造において、前記封止用キャップが電磁シール
    ド効果と半田への漏れ性を有し、かつ前記ベース基板と
    比較して熱伝導率の高い材質よりなることを特徴とする
    素子パッケージの実装構造。
  12. 【請求項12】 請求項7又は8記載の素子パッケージ
    の実装構造において、前記素子がSAWチップであるこ
    とを特徴とする素子パッケージの実装構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6531770B2 (en) * 2000-11-28 2003-03-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic part unit attached to a circuit board and including a cover member covering the electronic part

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6531770B2 (en) * 2000-11-28 2003-03-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic part unit attached to a circuit board and including a cover member covering the electronic part

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