JPH11121265A - 薄膜磁気素子の製造方法 - Google Patents

薄膜磁気素子の製造方法

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JPH11121265A
JPH11121265A JP9285012A JP28501297A JPH11121265A JP H11121265 A JPH11121265 A JP H11121265A JP 9285012 A JP9285012 A JP 9285012A JP 28501297 A JP28501297 A JP 28501297A JP H11121265 A JPH11121265 A JP H11121265A
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magnetic
film
magnetic film
heat treatment
magnetic field
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Akira Ishiguro
陽 石黒
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Toshiba Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/26Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by the substrate or intermediate layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/14Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01F41/32Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying conductive, insulating or magnetic material on a magnetic film, specially adapted for a thin magnetic film
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    • H01L23/52Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames
    • H01L23/522Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames including external interconnections consisting of a multilayer structure of conductive and insulating layers inseparably formed on the semiconductor body
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、インダクタ構造を有する薄膜磁気素
子において、素子の特性を向上できるようにすることを
最も主要な特徴とする。 【解決手段】たとえば、磁界中での熱処理を施す前に、
ウェーハ上に成膜された磁性体膜13を、磁界の向きと
平行な方向の長さが、磁界の向きと直交する方向の長さ
よりも長くなるようにパターニングし、それぞれ短冊状
の磁性体膜13aに分割する。この後、磁界中での熱処
理を行って、短冊状の磁性体膜13aのそれぞれに一軸
磁気異方性を付与する。そして、一軸磁気異方性が付与
された短冊状の磁性体膜13a´をさらにパターニング
し、チップサイズの磁性体膜13´にそれぞれ分割す
る。こうして、短冊状にパターニングされた磁性体膜1
3aに対して、磁界中での熱処理を施すことにより、ク
ラックやブリスタの発生を抑えつつ、磁気特性の悪化を
改善するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜磁気素子の
製造方法に関するもので、特に、インダクタ構造を有す
る薄膜磁気素子などに用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばインダクタ構造を有する
薄膜磁気素子の製造において、磁性体膜に一軸磁気異方
性を付与する場合、一般には、ウェーハ上に磁性体膜を
成膜した後に、磁界中での熱処理を施す方法が用いられ
ている。この方法の場合、たとえば図4に示すように、
直径が100mm以上のSiウェーハ1上に、SiO2
またはSiNからなる絶縁膜2を介して、数μm厚の磁
性体膜(FeCoBC)3を成膜した場合には、磁性体
膜3の厚さとSiウェーハ1のサイズとの間には4桁以
上の寸法比があるため、これにより磁性体膜3での反磁
界が抑えられる結果、磁性体膜3に対して、外部の磁界
が有効に加えられることになる。
【0003】しかしながら、磁性体膜3は応力が大きい
ため、たとえば図5に示すように、磁性体膜3と、その
下地層(ウェーハまたは絶縁膜)4との間の、熱処理に
ともなう応力の差が原因で、熱処理後の磁性体膜3´に
クラック5が生じやすいという問題があった。クラック
5の発生は、その後のパターニングによって磁性体膜3
´をチップサイズに分割した際の、歩留まりを悪くす
る。
【0004】また、熱処理時に下地層4から脱ガスが発
生するような場合には、発生したガスが磁性体膜3´に
よって閉じ込められることになるため、下地層4からの
磁性体膜3´の剥がれ(ブリスタ)を招くという問題も
あった。
【0005】このような問題を解決する方法として、た
とえば図6に示すように、Siウェーハ1上に絶縁膜2
を介して成膜された磁性体膜3を、あらかじめチップサ
イズに分割した後に、磁界中での熱処理を実施する方法
が考え出されている。この方法の場合、磁性体膜3を熱
処理前にパターニングすることで、応力を緩和できるよ
うになるため、クラックの発生を防止できる。また、下
地層4が露出する部分からガスが放出されることによ
り、ブリスタの発生も抑えられる。
【0006】しかしながら、磁界の向きに平行な方向に
対して、磁性体膜3が短く分断されることによって、熱
処理後の磁性体膜3´での磁気特性が悪化するという問
題があった。
【0007】一般に、磁性体膜3は、パターニングした
ときの短辺(磁界の向きに直交する方向の長さ)と長辺
(磁界の向きと平行な方向の長さ)との比が大きいほう
が、一軸磁気異方性を付与した際の磁気特性に優れるこ
とが知られている。
【0008】ところが、ウェーハ1上の磁性体膜3を数
mm角程度の大きさに分割した場合においては、磁性体
膜3の厚さと寸法との比が3桁程度となるため、磁性体
膜3での反磁界が大きくなる。この結果、外部の磁界が
弱められて、磁界中での熱処理による、磁性体膜3に対
する一軸磁気異方性の付与が不十分になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、磁界中での熱処理を施す前に、磁性体膜を
チップサイズに分割することにより、クラックやブリス
タの発生を抑制できるものの、この方法の場合、磁界中
での熱処理による、磁性体膜に対する一軸磁気異方性の
付与が不十分になるという不具合があった。
【0010】そこで、この発明は、クラックやブリスタ
の発生を防止できるとともに、磁気特性の悪化を改善す
ることが可能な薄膜磁気素子の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の薄膜磁気素子の製造方法にあっては、
半導体基板上に形成された磁性体膜に磁界中での熱処理
を施す前に、前記磁性体膜を前記磁界と平行な方向の長
さが、前記磁界と直交する方向の長さよりも長くなるよ
うにパターニングする第一の工程と、前記パターニング
後に、前記磁性体膜に対して、磁界中で熱処理を施すこ
とにより、前記磁性体膜に一軸磁気異方性を付与する第
二の工程と、前記熱処理後に、前記磁性体膜を細分化す
る第三の工程とからなっている。
【0012】また、この発明の薄膜磁気素子の製造方法
にあっては、半導体基板上に形成された磁性体膜に磁界
中での熱処理を施す前に、前記磁性体膜を前記磁界と平
行な方向にのみパターニングする第一の工程と、前記パ
ターニング後に、前記磁性体膜に対して、磁界中で熱処
理を施すことにより、前記磁性体膜に一軸磁気異方性を
付与する第二の工程と、前記熱処理後に、前記磁性体膜
を前記磁界と直交する方向にパターニングして細分化す
る第三の工程とからなっている。
【0013】この発明の薄膜磁気素子の製造方法によれ
ば、磁界中での熱処理を施す前に磁性体膜をパターニン
グするようにした場合にも、磁性体膜での反磁界を小さ
くできるようになる。これにより、クラックやブリスタ
の発生を抑えつつ、しかも、磁性体膜に対して、一軸磁
気異方性を十分に付与することが可能となるものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の
一形態にかかる、インダクタ構造を有する薄膜磁気素子
の概略構成を示すものである。なお、同図(a)は素子
の平面図であり、同図(b)は図(a)の1B−1B線
に沿う断面図である。
【0015】すなわち、この薄膜磁気素子は、たとえ
ば、直径が100mm以上とされたSiウェーハより数
mm角程度の大きさ(チップサイズ)に切り出された基
板11の表面に、SiO2 またはSiNからなる絶縁膜
12を介して、数μm厚の磁性体膜13´が設けられて
なる構成とされている。
【0016】また、その磁性体膜13´の上部には、ポ
リイミド膜14を介して、金属細線をうず状(または、
長方形ダブルスパイラル形状)に配設してなるコイル層
15が配置されている。
【0017】さらに、上記ポリイミド膜14を介して、
数μm厚の磁性体膜16が設けられるとともに、この磁
性体膜16の表面を覆うようにしてパシベーション膜1
7が形成されている。
【0018】次に、上記した構成の薄膜磁気素子の製造
方法について、簡単に説明する。図2は、磁性体膜に一
軸磁気異方性を付与するための、処理の流れを概略的に
示すものである。なお、ここでは、直径が100mm以
上とされたSiウェーハ上に、絶縁膜を介して、スパッ
タリング法により数μm厚の磁性体膜(FeCoBC)
13が成膜されている場合を例に説明する(同図(a)
参照)。
【0019】まず、通常のフォトリソグラフィ技術によ
り、上記磁性体膜13上に、熱処理時の磁界の向きと平
行な方向の長さが、その磁界の向きと直交する方向の長
さよりも長い、短冊状のレジストパターンを形成する。
そして、そのレジストパターンをマスクにエッチング処
理を行って、上記磁性体膜13を、磁界の向きと平行な
方向の長さが、磁界の向きと直交する方向の長さよりも
長い、短冊状の磁性体膜13aにそれぞれ分割する(同
図(b)参照)。
【0020】この場合、上記レジストパターンの形成
は、全面に略均一の厚さで形成されたレジスト膜を、一
部のダイシングラインに沿って、短冊状にパターニング
することで行われる。
【0021】たとえば、熱処理時の磁界の向きと平行な
方向においては、横方向のダイシングラインのすべてに
対応させて、また、磁界の向きと直交する方向において
は、縦方向のダイシングラインの数本(この例では1
本)ごとに、それぞれレジスト膜をエッチングすること
で、短冊状のレジストパターンを形成できる。
【0022】この後、磁界中での熱処理を行って、短冊
状の磁性体膜13aのそれぞれに一軸磁気異方性を付与
する(同図(c)参照)。その際、ウェーハ上に成膜さ
れた磁性体膜13は熱処理前にあらかじめ短冊状の磁性
体膜13aに分割されているため、熱処理にともなう応
力を緩和でき、熱処理後の磁性体膜13a´にクラック
が発生することはない。また、たとえ熱処理時に下地層
21から脱ガスが発生したとしても、下地層21が露出
する部分からガスが放出されることにより、ブリスタ
(剥がれ)が生じることもない。
【0023】しかも、短冊状の磁性体膜13aの、たと
えば、磁界の向きと直交する方向の大きさをチップサイ
ズとし、かつ、磁界の向きと平行な方向の大きさをチッ
プサイズの2倍(2個分のチップサイズ)とした場合、
従来の磁性体膜を数mm角程度の大きさ(チップサイ
ズ)に分割した場合(図6参照)よりも、磁性体膜13
aの厚さと寸法との比を大きくできるため、その分、熱
処理後の磁性体膜13a´での磁気特性を向上できる。
【0024】すなわち、熱処理前の磁性体膜13aの、
磁界の向きと直交する方向の大きさ(短辺)と、磁界の
向きと平行な方向の大きさ(長辺)との比を大きくでき
る分だけ、磁性体膜13aでの反磁界を抑えることが可
能となり、外部の磁界をより有効に加えられるようにな
る。たとえば、磁界の向きと直交する方向の大きさと磁
界の向きと平行な方向の大きさとの比を1対2(長辺を
短辺の2倍)とした場合、反磁界は約1/2となる。こ
の結果、磁界中での熱処理による、磁性体膜13aに対
する一軸磁気異方性の付与が十分に可能となって、熱処
理後の磁性体膜13a´での磁気特性を高めることがで
きる。
【0025】このようにして、磁界中での熱処理を施し
た後、一軸磁気異方性が付与された短冊状の磁性体膜1
3a´を、残りのダイシングライン(短冊状の磁性体膜
13aを形成する際に用いなかった縦方向のダイシング
ラインのいくつか)に沿ってパターニングし、チップサ
イズの磁性体膜13´にそれぞれ分割する(同図(d)
参照)。
【0026】しかる後、所定の工程を経た後、全ダイシ
ングラインに沿ってウェーハが切り出されることによ
り、図1に示した構成の、インダクタ構造を有する薄膜
磁気素子が形成される。
【0027】すなわち、磁性体膜13´上にそれぞれポ
リイミド膜14を形成した後、さらに、金属材料を形成
する。そして、その金属材料をうず状にパターニングし
て、金属細線からなるコイル層15を個々に形成する。
また、このコイル層15の周囲をポリイミド層14で埋
め込んだ後、全面に磁性体膜16を形成するとともに、
上記磁性体膜13´の場合と同様にして一軸磁気異方性
を付与する。
【0028】この後、その磁性体膜16の表面を覆うよ
うにしてパシベーション膜17を形成する。そして、ウ
ェーハがチップ単位に分離されることで、上記したイン
ダクタ構造を有する複数の薄膜磁気素子が一括して得ら
れる。
【0029】上記したように、磁界中での熱処理を施す
前に磁性体膜をパターニングするようにした場合にも、
磁性体膜での反磁界を小さくできるようにしている。す
なわち、磁界中での熱処理を施す前に、磁性体膜を、磁
界の向きと平行な方向の長さが、磁界の向きと直交する
方向の長さよりも長くなるように、短冊状にパターニン
グするようにしている。これにより、磁性体膜をチップ
サイズに分割した従来の場合よりも、磁性体膜の厚さと
寸法との比を大きくできるため、クラックやブリスタの
発生を抑えつつ、しかも、磁性体膜に対して、一軸磁気
異方性を十分に付与することが可能となる。したがっ
て、クラックやブリスタの発生を防止できるのみでな
く、磁気特性の悪化の改善が可能となるものである。
【0030】しかも、磁界中での熱処理を施す前に、磁
性体膜を短冊状にパターニングすることによっても、薄
膜磁気素子を形成する際の、露光処理におけるウェーハ
の反りを抑え、露光パターンの合わせずれを防ぐことが
可能である。
【0031】なお、上記した本発明の実施の一形態にお
いては、磁界中での熱処理を施す前に、磁性体膜を短冊
状にパターニングするようにした場合を例に説明した
が、これに限らず、たとえば図3に示すように、ウェー
ハ上に成膜された磁性体膜13を、熱処理時の磁界の向
きと平行な方向にのみパターニングして、帯状の磁性体
膜13bに分割した後に、磁界中での熱処理を実施する
ようにしても良い。
【0032】すなわち、通常のフォトリソグラフィ技術
により、磁性体膜13上に、熱処理時の磁界の向きと平
行な方向の長さが、その磁界の向きと直交する方向の長
さよりも長い、帯状のレジストパターンを形成する。そ
して、そのレジストパターンをマスクにエッチング処理
を行って、上記磁性体膜13を、磁界の向きと平行な方
向の長さが、磁界の向きと直交する方向の長さよりも長
い、帯状の磁性体膜13bにそれぞれ分割する(同図
(a),(b)参照)。
【0033】この場合、上記レジストパターンの形成
は、全面に略均一の厚さで形成されたレジスト膜を、一
部のダイシングラインに沿って、帯状にパターニングす
ることで行われる。
【0034】たとえば、熱処理時の磁界の向きに平行
な、横方向のダイシングラインのすべてに対応させて、
それぞれレジスト膜をエッチングすることで、帯状のレ
ジストパターンを形成できる。
【0035】この後、磁界中での熱処理を行って、帯状
の磁性体膜13bのそれぞれに一軸磁気異方性を付与す
る(同図(c)参照)。このようにして、磁界中での熱
処理を施した後、一軸磁気異方性が付与された帯状の磁
性体膜13b´を、残りのダイシングライン(帯状の磁
性体膜13bを形成する際に用いなかった、熱処理時の
磁界の向きに垂直な、縦方向のすべてのダイシングライ
ン)に沿ってパターニングし、チップサイズの磁性体膜
13´にそれぞれ分割する(同図(d)参照)。
【0036】しかる後、所定の工程を経た後、全ダイシ
ングラインに沿ってウェーハが切り出されることによ
り、図1に示した構成の、インダクタ構造を有する薄膜
磁気素子が形成される。
【0037】上記した他の形態にかかる方法の場合、単
に、クラックやブリスタの発生を阻止できるのみでな
く、特に、熱処理後の磁性体膜13b´での磁気特性に
関しては、磁性体膜を分割せずに磁界中での熱処理を施
す従来の場合(図5参照)とほぼ同等の効果が期待でき
る。つまり、磁性体膜13bの厚さと寸法との比におい
て、磁性体膜13bの磁界の向きと平行な方向の長さが
ウェーハのサイズとなるため、寸法比を最大にできる。
【0038】同様に、薄膜磁気素子を形成する際の、露
光処理におけるウェーハの反りを抑え、露光パターンの
合わせずれを防ぐことも可能である。また、いずれの形
態においても、インダクタ構造を有する薄膜磁気素子に
適用した場合に限らず、磁性体膜に磁界中での熱処理に
より一軸磁気異方性を付与するようにしてなる、各種の
薄膜磁気素子に同様に適用可能である。
【0039】また、短冊状もしくは帯状にパターニング
される磁性体膜の分割数および大きさについては何ら制
限を受けるものではなく、ウェーハやチップのサイズな
どに応じて、最適な効果が得られるものであれば良い。
その他、この発明の要旨を変えない範囲において、種々
変形実施可能なことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、クラックやブリスタの発生を防止できるとともに、
磁気特性の悪化を改善することが可能な薄膜磁気素子の
製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態にかかる、インダクタ
構造を有する薄膜磁気素子の概略構成図。
【図2】同じく、かかる薄膜磁気素子の製造方法の概略
について説明するために示す要部の平面図。
【図3】この発明の実施の他の形態にかかる、薄膜磁気
素子の製造方法の概略について説明するために示す要部
の平面図。
【図4】従来技術とその問題点を説明するために示す、
要部の斜視図。
【図5】従来の、薄膜磁気素子の製造方法の概略につい
て説明するために示す要部の平面図。
【図6】従来の、薄膜磁気素子の他の製造方法の概略に
ついて説明するために示す要部の平面図。
【符号の説明】
11…基板 12…絶縁膜 13…磁性体膜(成膜時) 13´…磁性体膜(チップサイズ) 13a…磁性体膜(短冊状) 13a´…磁性体膜(熱処理後) 13b…磁性体膜(帯状) 13b´…磁性体膜(熱処理後) 14…ポリイミド膜 15…コイル層 16…磁性体膜(上部) 17…パシベーション膜 21…下地層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された磁性体膜に磁
    界中での熱処理を施す前に、前記磁性体膜を前記磁界と
    平行な方向の長さが、前記磁界と直交する方向の長さよ
    りも長くなるようにパターニングする第一の工程と、 前記パターニング後に、前記磁性体膜に対して、磁界中
    で熱処理を施すことにより、前記磁性体膜に一軸磁気異
    方性を付与する第二の工程と、 前記熱処理後に、前記磁性体膜を細分化する第三の工程
    とからなることを特徴とする薄膜磁気素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第一の工程は、前記磁性体膜を帯状
    にパターニングするものであることを特徴とする請求項
    1に記載の薄膜磁気素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第一の工程は、前記磁性体膜を短冊
    状にパターニングするものであることを特徴とする請求
    項1に記載の薄膜磁気素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第三の工程は、前記磁性体膜をチッ
    プサイズに応じてパターニングするものであることを特
    徴とする請求項1に記載の薄膜磁気素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に形成された磁性体膜に磁
    界中での熱処理を施す前に、前記磁性体膜を前記磁界と
    平行な方向にのみパターニングする第一の工程と、 前記パターニング後に、前記磁性体膜に対して、磁界中
    で熱処理を施すことにより、前記磁性体膜に一軸磁気異
    方性を付与する第二の工程と、 前記熱処理後に、前記磁性体膜を前記磁界と直交する方
    向にパターニングして細分化する第三の工程とからなる
    ことを特徴とする薄膜磁気素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第一の工程は、前記磁性体膜を帯状
    にパターニングするものであることを特徴とする請求項
    5に記載の薄膜磁気素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第三の工程は、前記磁性体膜をチッ
    プサイズに応じてパターニングするものであることを特
    徴とする請求項5に記載の薄膜磁気素子の製造方法。
JP9285012A 1997-10-17 1997-10-17 薄膜磁気素子の製造方法 Pending JPH11121265A (ja)

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Cited By (1)

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