JPH11121241A - トロイダル型変成器 - Google Patents

トロイダル型変成器

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Publication number
JPH11121241A
JPH11121241A JP29777297A JP29777297A JPH11121241A JP H11121241 A JPH11121241 A JP H11121241A JP 29777297 A JP29777297 A JP 29777297A JP 29777297 A JP29777297 A JP 29777297A JP H11121241 A JPH11121241 A JP H11121241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
transformer
core
flange
transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP29777297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
博 佐藤
Kotaro Sasaki
幸太郎 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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Publication of JPH11121241A publication Critical patent/JPH11121241A/ja
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送歪の小さい、損失の少ない、そして絶縁
耐力の大きい通信ネットワーク制御装置用変成器を提供
する。 【解決手段】 トロイダル型変成器は、閉じた磁気回路
を構成するリング状のコア3を積層して用い、鍔2を有
するコアケース1の鍔2と鍔の間に巻線を施して一次お
よび二次コイルとすることで、コイル4とコイル5を鍔
で仕切って、絶縁距離を確保するものである。すなわ
ち、完全に閉じた磁気回路を構成する高透磁率磁性材料
は、伝送歪の発生を抑制し、あわせて、伝送損失の発生
を抑制するとともに、コアケースの鍔2がコイル4とコ
イル5の絶縁を確実にする。また、コイル4とコイル5
は、リング状のコア3の至近に巻回されるので、伝送損
失と高調波歪の発生は、さらに抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
制御装置(NCU)用変成器に関し、特に搬送波のイン
ピーダンスを整合させる変成器に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信の分野では、モデムが広範囲
に渡って主要な役割を果たしている。このモデムで変調
された搬送波のインピーダンスを整合させて電話回線に
送る変成器は、電話回線からパソコン、及びFAXへの
インピーダンス整合、あるいは、その逆のインピーダン
ス整合時に、データ信号を歪ませることなくインピーダ
ンスを整合する必要がある。
【0003】図3に、従来のNCU用変成器を示す。図
3(a)は、従来のNCU用変成器の外観斜視図であ
り、図3(b)はNCU用変成器に用いられているE形
コアの積層した状態を示す平面図、図3(c)はE形コ
アの積層した状態を示す断面図[図3(b)A−A]で
ある。
【0004】また、図4に、従来のNCU用変成器のコ
イルの断面を示す。図4(a)は、仕切り板を有するボ
ビンを用いたコイルの断面(片側のみ)を示し、図4
(b)は、仕切り板のないボビンを用いたコイルの断面
(片側のみ)を示す。また、図5に、従来のトロイダル
コイル用ケースを示す。
【0005】従来のNCUに使用される変成器は、図3
(a)に示すように、筒状の巻芯の両端に鍔91を有
し、鍔91の一部が台座92を形成し、台座92には端
子8が設けられてなるボビン(図示せず)にコイル48
[図4(b)]を巻回し、コイル48の外周に絶縁層9
9を設けてから、絶縁層99[図4(b)]の外周にコ
イル49を巻回して、一次および二次コイルとし、前記
ボビンの巻芯の内側に、磁性材料よりなるE形コアを組
込んでなる。
【0006】E形コアの組込みは、E形コアの積み重
ね、あるいは、突き合わせ(図示せず)の形態をとって
いる。E形コアの積み重ねの場合、図3(b)、図3
(c)に示すように、E形コア95と96は、巻線上が
りのコイルに組み込むために、E形にしてあり、E形コ
アを交互に反転して積層し、2枚で閉じた磁気回路94
を形成する。
【0007】また、従来のE形コアを積層して用いる変
成器の場合、磁気回路の設計上、外側の足の幅W1に対
し、中の足の幅W2はW1の2倍となるようにしている
[図3(b)]。E形コアとI形コアを組み合わせて用
いれば、W3はW1と同じでよいが、その場合には、I
形コアの組み込みに多大な手数がかかるので、I形コア
を用いずに、W3をW1の2倍にして用いている。
【0008】また、図5に示すように、従来のトロイダ
ルコイルを用いる変成器は、巻コアをコアケース93に
収納して矢印100方向に巻線材を巻回してコイルとす
るために、一次コイルと二次コイルの絶縁距離を確保す
ることができないので、一次コイルと二次コイルの絶縁
耐力を確保するためには、通常のマグネットワイヤを用
いることはできず、少なくとも、一次コイルと二次コイ
ルのいずれか一方のコイルには絶縁被覆電線等を用いな
ければならない。そのために、変成器の大きさが大きく
なり、絶縁耐力にも不安が残るため、一般には、トロイ
ダルコイルを用いた変成器は使用されていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近のNCUは、ノー
ト型パソコンへの組込み型やカード型となってきてい
る。そのため、NCUに用いる変成器に対する小型化の
要求にも厳しいものがあり、充分なコイルの巻線スペー
スを確保するのは難しく、図4(a)に示すような、一
次コイル46と二次コイル47を仕切る仕切り板98を
備えるボビンを用いることはできない。そこで、通常の
NCU用変成器では、図4(b)に示すように、一次コ
イル48と二次コイル49は絶縁層99で絶縁されてい
た。
【0010】上述するコイルのように、E形コアの中足
の外周に一次、二次コイルを重ねて巻線すると、外側に
巻いたコイル49は、コアとの間隔が遠くなるために、
変成器として伝送損失が大きくなる。
【0011】また、変成器に用いる磁気回路は、上述し
たように、E形コアの組み合わせのため、E形コアの積
層時の接触に多少でも不具合があると、磁気抵抗が増大
し、伝送歪である高調波歪が大きくなる。
【0012】また、日本国内、米国等では1500V以
上、ヨーロッパでは3500Vの絶縁耐圧を一次コイル
と二次コイル間の絶縁に対して要求している。この絶縁
耐圧を確保するには、一次コイルと二次コイルの絶縁距
離を確保する必要があり、コイルの巻線スペースも、ど
んどん外側に膨らんできて、益々、伝送損失が大きくな
ることとなる。
【0013】そこで、本発明の課題は、伝送歪の小さ
い、伝送損失の少ない、そして、絶縁耐力の大きいNC
U用変成器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁処理を施
したリング状の高透磁率磁性材料を厚さ方向に積層して
なるコアを用いるトロイダル型変成器である。
【0015】さらに、本発明は、絶縁材料よりなり、複
数の絶縁用鍔(鍔)を有し、前記コアを収納するコアケ
ースを用いる上記トロイダル型変成器である。
【0016】本発明のトロイダル型変成器は、閉じた磁
気回路を構成するリング状の磁性材料を積層して用い、
鍔を有するコアケースの鍔と鍔の間に巻線を施して一次
および二次コイルとすることで、一次コイルと二次コイ
ルを鍔で仕切って、絶縁距離を確保するものである。す
なわち、完全に閉じた磁気回路を構成する高透磁率磁性
材料は、伝送歪の発生を抑制し、あわせて、伝送損失の
発生を抑制するとともに、コアケースの鍔が一次コイル
と二次コイルの絶縁を確実にする。また、一次コイルと
二次コイルは、リング状のコアの至近に巻回されるの
で、伝送損失と伝送歪である高調波歪の発生は、さらに
抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図を参照
して、以下に説明する。
【0018】図1に、本発明のトロイダル型変成器を示
す。図1(a)は、変成器の外観を示し、図1(b)
は、変成器の一部を拡大して断面を示す。図2に、本発
明に係わるコアケースを示す。図2(a)は、コアケー
スの外観を示し、図2(b)は、コアケースの一部を拡
大した断面を示す。
【0019】図2に示すように、絶縁材料よりなり、複
数の絶縁用鍔2を有するコアケース1は、コアケース本
体11とコアケース蓋12に分割される[図2
(a)]。コアケース本体の鍔21とコアケース蓋の鍔
22は、コアケース本体11とコアケース蓋12が組み
合わされたとき、鍔2を形成する。そして、リング状の
パーマロイCよりなるコア3がコアケース1内に収納さ
れる[図2(b)]。
【0020】次いで、図1に示すように、コアケース1
の外周に、コイル4とコイル5が巻回されて、トロイダ
ルコイル(図示せず)が得られる。コイル4とコイル5
は、鍔2によって仕切られている[図1(b)]。そし
て、前記トロイダルコイルを、ケース本体71に収納
し、ケース本体71に設けられた端子8にコイルのリー
ド線41を接続し、ケース本体71にケース蓋72を固
定して、本発明の変成器を得た。
【0021】上記のようにして得られた本発明の変成器
の挿入損失は2.8dB(従来の変成器の挿入損失は3.
8dB)、伝送歪である高調波歪は−90dB(従来の
変成器の高調波歪は−80dB)であった。
【0022】ここで、コイル4を二次コイルとし、コイ
ル5を一次コイルとしても、その効果に変わりはない。
本実施の形態では、トロイダルコアにリング状のパーマ
ロイCを積層して用いたが、帯状のパーマロイCを巻き
込んでなる巻きコアを用いても、その効果に変わりはな
い。
【0023】
【発明の効果】本発明よれば、伝送歪の小さい、損失の
少ない、そして絶縁耐圧の大きいNCU用変成器が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロイダル型変成器を示す説明図。図
1(a)は、変成器の外観斜視図、図1(b)は、変成
器の一部を拡大して示した断面図。
【図2】本発明に係わるコアケースを示す説明図。図2
(a)は、コアケースの外観斜視図、図2(b)は、コ
アケースの一部を拡大して示した断面図。
【図3】従来のNCU用変成器を示す説明図。図3
(a)は、従来のNCU用変成器の外観斜視図であり、
図3(b)はNCU用変成器に用いられているE形コア
の積層した状態を示す平面図、図3(c)はE形コアの
積層した状態を示す断面図[図3(b)A−A]。
【図4】従来のNCU用変成器のコイルの断面を示す説
明図。図4(a)は、仕切り板を有するボビンを用いた
コイルの断面(片側のみ)を示す説明図、図4(b)
は、仕切り板のないボビンを用いたコイルの断面を示す
説明図。
【図5】従来のトロイダルコイル用ケースを示す説明
図。
【符号の説明】
1 コアケース 11 コアケース本体 12 コアケース蓋 2 (絶縁用)鍔 21 (コアケース本体の)鍔 22 (コアケース蓋の)鍔 3 (リング状の)コア 4、5 コイル 41 (コイルの)リード線 46,47,48,49 (従来の)コイル 71 ケース本体 72 ケース蓋 8 端子 91 (従来のコイルボビンの)鍔 92 台座 93 (従来のトロイダルコアの)コアケース 94 磁気回路 95、96 E形コア 99 絶縁層 100 矢印

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁処理を施したリング状の高透磁率磁
    性材料を厚さ方向に積層してなるコアを用いることを特
    徴とするトロイダル型変成器。
  2. 【請求項2】 絶縁材料よりなり、複数の絶縁用鍔を有
    し、前記コアを収納するコアケースを用いることを特徴
    とする請求項1記載のトロイダル型変成器。
JP29777297A 1997-10-14 1997-10-14 トロイダル型変成器 Pending JPH11121241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29777297A JPH11121241A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 トロイダル型変成器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29777297A JPH11121241A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 トロイダル型変成器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11121241A true JPH11121241A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17850989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29777297A Pending JPH11121241A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 トロイダル型変成器

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JP (1) JPH11121241A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003031172A (ja) * 2001-07-16 2003-01-31 Nikon Corp 偏向器とその製造方法、及び荷電粒子露光装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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