JPH11120543A - 情報記録媒体および装置 - Google Patents

情報記録媒体および装置

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JPH11120543A
JPH11120543A JP9283847A JP28384797A JPH11120543A JP H11120543 A JPH11120543 A JP H11120543A JP 9283847 A JP9283847 A JP 9283847A JP 28384797 A JP28384797 A JP 28384797A JP H11120543 A JPH11120543 A JP H11120543A
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JP9283847A
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English (en)
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Ikuo Fujita
郁夫 藤田
Hisao Ito
久男 井藤
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IHM KK
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
IHM KK
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】個々の情報記録媒体毎に別々の書き換え不可能
なID情報と、変造困難な度数情報を持った高いセキュ
リティーの情報記録媒体を実現する。 【解決手段】オンデマンドで磁性画像を形成し、それに
よって情報記録媒体のID情報と、さらにそのID情報
を変数の1つとして生成される磁性画像による価値情報
を記録し、価値情報の変化を磁性画像による価値情報記
録部分の物理的破壊という方法で記録することによっ
て、価値情報の改竄を防ぎ、情報記録媒体に高いセキュ
リティー性を持たせることを特徴とする情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気的に認識可能
な画像情報(あるいは磁性画像)を固定化された磁気情
報として使用し、しかも情報記録媒体の価値情報の変化
の履歴を、その磁性画像の物理的破壊により記録するセ
キュリティー性の高い情報記録媒体に関するものであ
る。この様な情報記録媒体は、主にプリペイドカードの
ように保持している価値情報が徐々に減額されていくこ
とを前提にした使用形態において特に有効な手段となり
得る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録方式は、今日幅広い産業上の分
野で利用されている。この磁気記録方式の主な利点とし
ては、情報の書き換えが可能、読み書きが高速に出来
る、光学的な情報とは違い表面の汚れに強い等が挙げら
れる。このように広く利用されている磁気記録方式では
あるが、問題が無いわけではなく、例えば磁気カードの
如き情報記録媒体が利用される分野では、その不正使用
が問題になる場合がある。これは磁気情報が書き換え可
能であるという磁気記録方式の利点が転じて欠点になっ
た例といえる。この様な、書き換え可能な磁気記録方式
の欠点を補うために、カードの一部にパンチ穴等を設
け、磁気カードに書き換え不可能な情報を持たせようと
する試みが行われてはいるが、この様なパンチ穴は比較
的簡単に埋めることが出来、しかももし穴が不正に埋め
られたとしてもそれを検知することは難しいため、不正
使用に対し十分な効力を発揮しているとは言い難い。
【0003】それは、これまでのパンチ穴によって破壊
される部分が、均一な層構成の媒体の一部分であり、ど
のパンチ穴の抜き後も基本的には同じであると言えるか
らである。正確に言うと、勿論カード表面には個々に印
刷も有り、しかも例え同じ絵柄のカードであっても位置
精度の問題で、全ての抜き後も同じであるとは言えない
が、パンチ穴の有無を検出するセンサーの感度、センサ
ーからの情報の評価システムの精度を考慮すると、それ
ぞれを別々の物と判断するのは難しい。
【0004】一方、紙幣等には一部磁性体を含有したイ
ンキを用いて印刷がされており、秘匿情報が磁気的に記
録されている。この場合は、特定の画像情報が磁気情報
を持っており、情報の書き換えを行わないことを前提に
して使用される。とこのような磁気情報を書き換え不可
能な情報として利用する方法は、情報記録媒体に識別の
為の情報を持たせると言う目的においては、先に述べた
磁気記録方式の利点を鑑みると非常に有用な手段である
が、これまではこのような磁気情報は主に印刷による磁
性画像の形成によっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術で述べ
た印刷方式は、同一画像情報を持つ情報記録媒体を大量
に製造する場合には優れているが、一つ一つの情報記録
媒体ごとに違った画像情報を持たせる場合には適してい
ない。しかしながら、画像的に形成された書き換え不可
能な磁気情報をセキュリティーのために使用しようとし
た場合、各情報記録媒体ごとに別々の情報を持たせた方
がセキュリティー性が飛躍的に向上するため、個別の磁
性画像による情報を持った情報記録媒体が望まれてい
た。
【0006】さらに、情報記録媒体の価値情報の変化を
情報記録部分の物理的な破壊という形で記録する場合、
破壊された部分が簡単に修復されないことが重要であ
る。詳しく言えば、破壊されていない場合には、正しい
情報が記録されていることが認識でき、破壊された場合
も高い精度でそれを検出できることが望まれていた。
【0007】そこで本発明の課題は、印刷方法による磁
気情報の形成における欠点を克服し、一つ一つの情報記
録媒体ごとに違った磁気情報(磁性画像)を与え、かつ
この個別情報に依存した形で度数情報を生成し、しかる
べき手段でこの度数情報を破壊することによって、情報
記録媒体の価値情報の変化を記録し、破壊された部分が
容易に修復出来ないセキュリティー性の高い情報記録媒
体を目指すことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
鋭意検討した結果、以下の本発明に至った。
【0009】(1) 個々の情報記録媒体を識別するた
めのID情報と、金額等の定量的に表せる価値に関する
価値情報(度数)の両方が記録されている磁性画像が基
板上に設けられ、該価値情報の変化の履歴が、該磁性画
像の一部あるいは全部を物理的に破壊することにより記
録される情報記録媒体であって、該価値情報は複数のブ
ロック(度数ブロック)に分割して記録され、しかも各
ブロックには、該ID情報と各ブロックを区別するため
に使用する番号(ブロック番号)の2つを変数として生
成される情報が記録されていることを特徴とする情報記
録媒体。
【0010】(2) 個々の情報記録媒体を識別するた
めのID情報と、金額等の定量的に表せる価値に関する
価値情報(度数)が、それぞれ記録されている磁性画像
と、書き換え可能な通常の磁気記録を行う通常磁気トラ
ックの両方が基板上に設けられ、該価値情報の変化の履
歴が、該磁性画像の一部あるいは全部を物理的に破壊す
ることにより記録する情報記録媒体であって、該価値情
報は複数のブロック(度数ブロック)に分割して記録さ
れ、しかも各ブロックには、該ID情報と各ブロックを
区別するために使用する番号(ブロック番号)の2つを
変数として生成される情報が記録され、さらに通常磁気
トラックには、価値情報に関する情報の一部が必要に応
じて更新され、情報記録媒体の価値情報が、磁性画像に
よる価値情報と通常磁気トラックの価値情報の両方によ
り評価されることを特徴とする情報記録媒体。
【0011】(3) 磁性画像による個別情報と価値情
報の両方を読み取る手段と、読み取られた個別情報を基
に各度数ブロックの記録内容を生成し、これを読み取ら
れた価値情報と照合する手段と、価値情報の変更に応じ
て価値情報を記録している磁性画像の一部あるいは全部
を物理的に破壊する手段を具備した、上記(1)記載の
情報記録媒体の情報の読み書きに用いられる装置。
【0012】(4) 磁性画像による個別情報と価値情
報の両方を読み取る手段と、通常磁気トラックの情報を
読み取る手段と、読み取られた個別情報を基に各度数ブ
ロックの記録内容を生成し、これを読み取られた価値情
報と照合する手段と、価値情報の変更に応じて価値情報
を記録している磁性画像の一部あるいは全部を物理的に
破壊する手段と、価値情報の変更に応じて通常磁気トラ
ックの情報を書き換える手段を具備した、上記(2)記
載の情報記録媒体の情報の読み書きに用いられる装置。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明はオンデマンドで磁性画像
を形成し、それによって情報記録媒体のID情報と、さ
らにそのID情報を変数の1つとして生成される磁性画
像による価値情報を記録し、価値情報の変化を磁性画像
による価値情報の記録部分の物理的破壊という方法で記
録することによって、価値情報の改竄を防ぎ、情報記録
媒体に高いセキュリティー性を持たせることが特徴であ
るが、これらを必要な技術的課題に分けて整理すると、
以下のようになる。 <1>ID情報と価値情報のための磁性画像を、オンデ
マンドで形成する。(このとき価値情報は、各度数ブロ
ックに分割され、各度数ブロック毎には、少なくともI
D情報と、ブロック番号の2つを変数として、特定の関
数によって生成される様にする) <2>磁性画像を磁気ヘッド等のセンサーで読みとり、
ID情報と、価値情報の照合を行う。 <3>価値情報が変化した場合、磁性画像を一定の規則
に従い物理的に破壊する。 <4>再度情報記録媒体を使用する場合、破壊された部
分を認識し、情報記録媒体の価値情報を評価する。
【0014】次に本発明の具体的内容を、用語の説明と
共に詳解する。まず、本発明の情報記録媒体は、オンデ
マンドで形成された「磁性画像」を具備するが、この磁
性画像とは、基板上に形成された磁性体の不均一な分布
であると言うことができる。一方「通常磁気記録」は、
均一な磁性体粒子の分布を持つ磁性層中に、磁気ヘッド
等によって磁化方向の違う領域を順次生成し、これを磁
気信号として読み取るものである。このために、「通常
磁気記録」の磁気信号は、何度でも書き換えが可能で、
磁気記録の優れた一面とも言えるが、同時にこの「通常
磁気記録」の書き換え可能な点が、変造と呼ばれる不正
行為を許しているのも事実である。本発明では、「通常
磁気記録」を行う領域を、「通常磁気トラック」とも表
現する。「磁性画像」は、磁気的に検知可能な画像情報
であり、基板上に固定化された磁性体の不均一な分布で
あるので、磁気ヘッド等による書き換えは不可能であ
る。しかも、磁気情報なので、汚れに強いと言った、磁
気情報の利点も兼ね備えている。本発明では、この磁性
画像が書き換え不可能であるという点が、非常に重要な
点である。
【0015】この磁性画像をオンデマンドで形成する方
法については、大きく分けると、「除去」、「転写」、
「変形」による方法が考えられる。
【0016】(「除去」による磁性画像の形成方法)
まず、「除去」では、予め均一な磁性粒子の分布を持っ
た磁性層の一部を何らかの方法で除去することによっ
て、基板上の磁性層に磁性体量の不均一な部分を形成す
ることにより実現する。具体的には、「除去液」の存在
下で水溶性になる性質を示す樹脂を樹脂成分における主
成分とする「溶出除去性磁性層」を設け、その後磁性層
の一部をこの「除去液」を用いて溶出除去する事によっ
て、「磁性画像」を得る方法である。ここでいう「除去
液」とは、磁性層の樹脂成分に水に対する溶解性を与え
たり、樹脂成分を膨潤させることにより水洗可能な状態
に変えることの出来る液体をいう。この様な方法では、
支持体上に設けられた溶出除去性磁性層上に、除去液に
対する耐性を持つレジスト画像を設け、その後除去液に
よって非画像部を溶出除去して磁性画像を設ける。ある
いは、インクジェット方式などで除去液を直接溶出除去
性磁性層に塗出し、その印字部を溶出除去する事によっ
て磁性画像が得られる。
【0017】この様な溶出除去性磁性層を得るために、
磁性層のバインダーとしては、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸エステル等で構成されるアクリル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニルとエチレンまたは塩化
ビニルとの共重合体、酢酸ビニルとクロトン酸の共重合
体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ビニルアセ
タール樹脂、ポリスチレン、スチレンとブタジエンまた
は(メタ)アクリル酸エステル等との共重合体、ポリエ
チレン、ポリプロピレンおよびその塩化物、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート等のポ
リエステル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、キ
シレン樹脂、アルキッド樹脂、ビニル変性アルキッド樹
脂、ゼラチン、セルロースエステル誘導体、ポリカーボ
ネート、蝋等が挙げられる。これらの樹脂の重量平均分
子量は5000〜250000が好ましい。
【0018】また除去液としては、樹脂層がアルカリ可
溶性である場合にはアルカリ性液を用いることができ
る。アルカリ性液に含まれる塩基性化合物としては、例
えば珪酸アルカリ金属塩、アルカリ金属水酸化物、燐酸
および炭酸アルカリ金属およびアンモニウム塩等の無機
塩基性化合物、エタノールアミン類、エチレンジアミ
ン、プロパンジアミン類、トリエチレンテトラミン、モ
ルホリン等の有機塩基性化合物を用いることができる。
上記塩基性化合物は単独または混合物として使用するこ
とができる。また、アルカリ性液の溶媒としては、水を
有利に用いることができる。
【0019】また、樹脂層がアルカリ可溶性でない場合
は、除去液としてメタノール、エタノール、プロパノー
ル等のアルコール、ジオキサン、ジオキソラン、ブチル
セロソルブ、アセトン、メチルエチルケトン等の樹脂層
を溶解する有機溶剤を選んで使用することができる。
【0020】上記の除去による磁性画像の形成は、いず
れも溶出除去の行程を含んでおり、「湿式」のプロセス
であるといえる。これに対し、レーザーを用い、磁性層
にアブレーションを起こし、磁性層の一部を除去する事
も可能で、この様な方法は「乾式」のプロセスであると
いえる。この様なレーザーによる磁性層の除去あるいは
型付けについては、特開平8−153323号公報や、
特開平8−300858号公報にも見ることが出来る。
【0021】レーザーアブレーションによる除去であれ
ば、磁性層の樹脂として特に溶出除去可能な樹脂で有る
必要はなく、従来の公知の磁性層用の樹脂を用いること
が出来、その具体例としては、ウレタン・アクリル共重
合体等のポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール
樹脂、フェノキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フル
フラール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、シリコン樹脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂、アク
リル酸エステル・塩化ビニリデン共重合体、メタクリル
酸エステル・塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エ
ステル・スチレン共重合体、メチルメタクリレート・ブ
タジエン共重合体、マレイン酸変成アクリル樹脂、等の
アクリル樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレ
ン・ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・メチ
ルメタクリレート共重合体、スチレン・マレイン酸共重
合体、スチレン・アクリル共重合体、スチレン・ブタジ
エン・メチルメタクリレート共重合体、等のスチレン樹
脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルエー
テル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニリデン
・アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン樹脂、
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル・マレイン酸共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコー
ル酸共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合
体、部分ケン化塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂等の
塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル、メラミン・ホルムアルデ
ヒド共重合樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、ブタジエン・
アクリロニトリル共重合体、尿素・ホルムアルデヒド樹
脂、酢酸セルロース樹脂、二酢酸セルロース樹脂、三酢
酸セルロース樹脂、酢酸プロピオン酸セルロース樹脂、
メチルセルロース樹脂、ヒドロキシメチルセルロース樹
脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、カルボキシメチ
ルセルロース樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等、公知
の樹脂を使用することが可能であるが、本発明はそれら
に何ら限定されるものではない。
【0022】さらに、効率よくアブレーションを行うた
めに、使用するレーザー波長域に大きな吸収を持つ顔料
や色素を磁性層中に添加することが効果的で、カーボン
ブラック、フタロシアニン、シアニン色素など公知の顔
料、色素を使用することが出来る。
【0023】(「転写」による磁性画像の形成方法)
次に転写による方法では、磁性粒子を含有した溶融熱転
写インクリボンの一部を、支持体上に転写することによ
って磁性画像を得ることが出来る。この様な、磁気熱転
写インクリボンは、公知の熱転写インクリボンの技術を
用いて作ることが出来、具体的な磁性熱転写インクリボ
ンの構成要素としては、溶融温度が50〜110℃のワ
ックス、あるいは熱可塑性樹脂の少なくとも1種以上
と、磁性粒子を含有するが、その他油脂等を含有するこ
とが可能である。それぞれを混合して使用する場合は、
それらの含有率として磁性粒子2〜65%、ワックス0
〜70%、熱可塑性樹脂0〜60%、油脂0〜30%が
適当である。具体的な材料として、ワックスとしては、
カルバナワックス、モンタンワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ等が挙
げられる。
【0024】また、熱可塑性樹脂としては、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリアセタール樹脂、塩化ビニル
樹脂、ブタジエン樹脂、ポリブテン、アクリル樹脂、ス
チレン樹脂、ポリビニルブチラール、カルバミン酸エス
テル、ハードロジン、フェノール樹脂、ポリウレタン樹
脂、ケトン樹脂、マレイン酸樹脂、ペンタエリスリトー
ルエステル、エステルガム、ポリアミド、エチルセルロ
ース等が使用できる。
【0025】さらに、油脂の具体例としては、鉱油、ジ
オクチルフタレート、トリクレジルフォスフェート、ジ
ブチルフタレート、ラノリン等が挙げられる。
【0026】磁気熱転写インクリボンの支持体として
は、PET等の合成樹脂フィルム、紙、各種不織布、合
成紙、金属箔、等を用いることが出来るが、これらに限
定されるものではない。
【0027】(「変形」による磁性画像の形成) 均一
な磁性層に変形を起こさせ、磁気的に検知可能な磁性画
像とする場合は、エンボス加工による磁性層の型付けを
利用することが出来る。あるいは、アブレーションを起
こさないほどの比較的エネルギーの低いレーザー(例え
ば、50mWの半導体レーザー)を磁性層に照射した場
合、磁性層が溶融し変形した様な変化が認められる。こ
の場合も、本発明では変形による磁性画像の形成手段と
考える。
【0028】上記、「除去」「転写」「変形」による磁
性画像を作成する場合に、使用される磁性粒子としては
公知の材料を用いることが出来、それらは具体的には、
γ−Fe23、Fe34、Co含有酸化鉄、CrO2
メタル粉、Baフェライト等が挙げられる。
【0029】磁性粒子の分散に対しては、使用される樹
脂そのものが分散剤としての役割を果たす場合がある
が、必要に応じて分散剤として別途、脂肪酸、脂肪族ア
ミン類、脂肪酸金属塩、リン酸エステル、ポリエステル
系オリゴマー、モノカルボン酸のアンモニウム塩、チタ
ンカップリング剤、シランカップリング剤、レシチン、
動物性及び植物性蛋白質、ポリカルボン酸およびその
塩、ピロリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、カゼ
イン、リグニンスルホン酸ソーダ、ジポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸、トリポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸、ポリエステル・ポリアミン、ポ
リオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレ
ンオレイルアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンセテリルエーテル等公知の化合物を使用すること
が出来るが、本発明はそれらに何ら限定されるものでは
ない。
【0030】本発明の情報記録媒体の基板としては、P
ET等の合成樹脂フィルム、紙、各種不織布、合成紙、
金属版、発泡フィルム、合成樹脂ラミネート紙、ガラス
等、あるいはこれらを組み合わせた複合シートを目的に
応じて用いることが出来るが、これらに限定されるもの
ではない。
【0031】また、「除去」、「変形」を受ける前の均
一な磁性層、さらには磁気熱転写インクリボンは公知の
塗布技術によって形成することが出来、具体的には浸漬
法、ロッドコート法、バーコート法、カーテンコート
法、スライドホッパーコート法、ロールコート法、スプ
レーコート法、エアナイフ法、ブレードコート法、エク
ストルージョンダイコート法、グラビアコート法、スク
イズコート法、等の塗布技術が使用可能である。
【0032】本発明の情報記録媒体の層構成としては、
支持体上に「除去」「転写」「変形」等の方法により磁
性画像が形成されたものであるが、磁性画像と支持体と
の間、あるいは磁性画像の上部に、中間層や保護層が設
けられても良い。また、支持体の上部に、予め通常磁気
記録用の磁気層を設け、その上に磁性画像を設けること
も出来る。さらに磁性画像や通常磁気トラックの上に、
Fe、Ni、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェ
ライト、Mnフェライト、Znフェライト、センダス
ト、パーマロイ等の高透磁率軟磁性体を含有した磁気遮
蔽層を設けることにより、よりセキュリティー性の高い
情報記録媒体を実現できる。
【0033】図1は、本発明の情報記録媒体を具体的に
説明するために、本発明の情報記録媒体を磁気カードに
応用した一例を示している。図1中、磁性画像はバーコ
ード状パターンとして形成されており、このパターンを
磁気ヘッドで読み取ったときには図2に示したような出
力波形を得ることが出来る。
【0034】(「度数ブロック」および「ブロックナン
バー」の説明) 図1では、磁気カードの磁性画像(符
号2、この図ではバーコード状の磁性画像のパターンを
模式的に示している)のはじめの部分にID情報(図3
の符号3)が記録されている。本発明で言うID情報と
は、個々の情報記録媒体を区別するために使用される識
別情報であるが、必ずしも全ての情報記録媒体が別々の
ID情報である必要はなく、同じID情報の情報記録媒
体の混在する確立が、実用上問題ない程度に小さくなる
ように出来れば、セキュリティー上の充分な効果が得ら
れる。さらに、このID情報の次に10個に分かれた度
数ブロックが形成されている。本発明では、情報記録媒
体の価値を表現するために、複数に分割されたブロック
を、1単位とする様な表現方法をとる。このとき、各ブ
ロックを「度数ブロック」とよび、価値情報の破壊は、
この度数ブロックを1単位に行われることになる。例え
ば、これら度数ブロックは、磁気カードが1000円の
価値を持っていて、度数の分割数を10とすると、各ブ
ロックには100円ずつの価値が割り当てられることに
なる。この様なデータ構造をさらに明確にするため、図
3にはこの様なデータ構造の模式図が示されている。さ
らにこの例では、各度数ブロックを信号的に区別するた
めのマークが記録されている(符号4)。また、各度数
ブロックには各ブロックを識別するための番号が付けら
れる。これを本発明では、「ブロック番号」と呼ぶ。具
体的には、図3で説明すると、ID情報の磁気バーコー
ドの次のブロックから順に1、2、3、...10のブロ
ック番号を付けて区別されている。このブロック番号
は、単に各度数ブロックを区別するために、本発明の情
報記録媒体を使用するシステムで勝手に決められるもの
で、ブロック番号の割り振り方は任意である。
【0035】(各度数ブロックの保持する情報につい
て) 本発明の情報記録媒体は、データの改竄を防ぐた
め、各度数ブロックに情報記録媒体ごとに異なるデータ
が記録される。このために、各度数ブロックに対して、
各情報記録媒体のID情報と、ブロック番号の両方を変
数として、特定の演算の結果得られるようにする。例え
ば、ID情報が16ビットのデータ量であり、各度数ブ
ロックが8ビットのデータ量を持つとして、各度数ブロ
ックのビットパターンを、ID情報の上位8ビットと下
位8ビットコードの論理演算から得られる8ビットコー
ドと、8ビットコードで表したブロック番号との論理演
算から最終的な8ビットコードを生成すると言った具合
である。図3は、別々のID情報を持つ2つの磁気カー
ドの各度数ブロックのデータが、各情報記録媒体ごとに
違う様子を模式的に説明している。
【0036】(磁性画像の物理的破壊方法) 本発明の
情報記録媒体は、価値情報が変化するたびに磁性画像に
より記録された価値情報の記録部分を物理的に破壊す
る。この様な、磁性画像の物理的破壊方法としては、パ
ンチ穴による穴抜き、感熱ヘッドや熱スタンプなどによ
る熱による磁性層の破壊、レーザーによる破壊等が利用
できる。基本的に不可逆な変化であって、かつ磁気ヘッ
ド等のセンサーで認識可能な変化を磁性画像に与えるこ
とが出来る場合、本発明では「物理的破壊」と呼ぶ。ま
た、勿論厳密的に言うとレーザーによる破壊は、微視的
には燃焼等の化学的変化も起こっているはずであるが、
便宜上本発明ではレーザーアブレーション、熱溶融も物
理的変化と定義する。
【0037】図4は、図3の度数ブロックを持つ磁気カ
ードを例にとって、本発明が如何にデータの改竄防止に
効果が有るかを示すものである。仮に、このカードが1
000円の価値を持っていて、100円使用して残り度
数が900円になったとする。このカードでは1ブロッ
ク100円に対応するとして、度数が900円に減少し
た時点で、ブロック番号10の度数ブロックを破壊す
る。この場合、磁性画像の破壊はパンチ穴で行うものと
する。当然、通常の使用形態を考慮すると、パンチによ
る抜き後は他のカードからのそれと混じっており、適当
にそれらを拾ってこのカードの10番目の度数ブロック
の穴を埋めようとしても、簡単に同じパターンを見つけ
ることは出来ない。さらに、本発明の情報記録媒体の情
報の読み書きに用いられる装置は、常に各度数ブロック
がID情報とブロック番号を基に生成される正規のデー
タを保持しているかを評価するように設計されており、
適当な抜き後を埋めてもエラーとして判定される。
【0038】この様な、機能をもった本発明の情報記録
媒体の情報の読み書きに用いられる装置の側面の模式図
を図5に示す。図6は、この装置の平面図である。この
装置では、磁気カード11は、搬送ベルト17によって
装置内に取り込まれ、位置検出センサー16、18によ
る信号を基に、磁気ヘッド12が磁性画像である磁気バ
ーコードを読み取る。読み取られたデータは、ID情
報、および価値情報の各度数ブロックの情報を含んでい
る。さらに、ID情報を変数として、予め装置に与えら
れている関数を利用して、各度数ブロックのパターンを
生成し、これらと先に読み込んだカードの価値情報と照
合する。これらの手続きは、装置内の演算手段14で行
われる。あるいは、この様な演算手続きは、装置の外部
に接続されたコンピューターによって行われることもあ
りえる。これらの、手順は図7に示されている。次に、
カードが使用され、カードの度数が減少した場合には、
磁性画像の破壊手段13を用いてしかるべき度数ブロッ
クを破壊する。
【0039】度数ブロックは、破壊手段にも依存する
が、カード上にあまり多く形成するのは現実的でない。
そうなると、減額の最小単位が、その価値の情報記録媒
体の価値を度数ブロックで割った値よりも小さくなる場
合が起こりえる。例えば、10円単位で使用する磁気カ
ードが、はじめ1000円の価値を持っていると、10
個程度の度数ブロックでは、正確な残金が表せない。こ
の場合、度数ブロックには、100円単位の情報のみ記
録することにし、10円単位の端数金額は、別の場所の
書き換え可能な通常磁気トラックに記録しておけばよ
い。
【0040】図8に、この様な仕様を満たす情報記録媒
体を磁気カードに利用した例が示されている。ここで
も、磁気カードの磁性画像のはじめの部分にID情報が
記録されており、さらにこのID情報の次に10個に分
かれた度数ブロックが形成されている。(図8では、こ
の様なデータ構造は性格には描かれておらず、あくまで
バーコードパターンの磁性画像を模式的に示している。
詳しいデータ構造の例は、図3に例示されている。)ま
た、バーコード状磁性画像の隣に、通常磁気トラック
(符号20)が設けられ、度数ブロックだけでは表現し
きれない端数の残金が記録できるようになっている。こ
の例のように、本発明の情報記録媒体の通常磁気トラッ
クは、想定される記録方式を鑑みると通常磁気記録を行
う領域であるが、それ自身が磁性画像として形成された
物である場合もありえる。本例では、始め1000円の
カードであるとして、これを880円使用したとする
と、度数ブロックはブロック番号10〜2までを破壊
(あるいは、ブロック番号2のみを破壊)し、通常磁気
ブロックには端数が20円で有ることを記録する。次に
このカードを利用する場合、残りの度数ブロックが1個
で、かつ通常磁気トラックが20なので、使用できる残
高は120円であると判断できる。厳密には、通常磁気
トラックに対しては磁気データの改竄による変造は可能
であるが、せいぜい120円を190円に変造出来る程
度なので、不正行為を行うものにとって大したメリット
は生じず、従って不正行為に対しては充分な効果がある
といえる。
【0041】この様な、機能をもった本発明の情報記録
媒体の情報の読み書きに用いられる装置の平面図を図9
に示す。この装置では、磁気カード23は、搬送ベルト
28によって装置内に取り込まれ、位置検出センサー2
5、30による信号を基に、磁気ヘッド26が磁性画像
である磁気バーコードを読み取る。さらに、ID情報を
変数として、予め装置に与えられている関数を利用し
て、各度数ブロックのパターンを生成し、これらと先に
読み込んだカードの価値情報と照合する。これらの手続
きは、装置内の演算手段24で行われる。あるいは、こ
の様な演算手続きは、装置の外部に接続されたコンピュ
ーターによって行われることもありえる。これと同時
に、通常磁気トラックのデータも、磁気ヘッド27で読
み取られ、度数ブロックのデータと共に、厳密な磁気カ
ードの残高が決定される。これらの手順は図10に示さ
れている。次に、カードが使用され、カードの度数が減
少した場合には、磁性画像の破壊手段29を用いてしか
るべき度数ブロックを破壊するとともに、端数の情報を
通常磁気トラックに記録する。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例に付いて図面を参照し
て詳細に説明するが、本発明はこの形態に何等限定され
るものではない。
【0043】実施例1 本実施例は、本発明の情報記録媒体を磁気カードに応用
したものであり、図1にその平面図が示されている。図
11、12、13、14は本実施例の製造工程を、本実
施例のカード状情報記録媒体の断面図の変化として順を
追って説明したもので、図11は支持体上に溶出除去性
磁性層を形成した場合の断面図、図12は図11の溶出
除去性磁性層上にレジスト画像を形成した場合の断面
図、図13は図12の非レジスト画像部を溶出除去した
後に最終的に形成された磁性画像を持つカード状情報記
録媒体の断面図であり、これは、非レジスト画像部を溶
出除去した時点での図1における磁気カードの平面図1
に示された点線A−A'に沿った断面図を示している。
その後、支持体上の全面に保護層35が設けられる。図
14は、この時点での本実施例の磁気カードの断面図を
示している。
【0044】次に、本実施例1の製造工程をさらに具体
的に説明する。 (A)溶出除去性磁性層用樹脂の合成 メチルメタクリレート40重量部、ブチルアクリレート
40重量部、アクリル酸20重量部およびAIBN(ア
ゾビスイソブチロニトリル)2重量部からなる混合液を
窒素ガス雰囲気下において100℃に保持した1、4−
ジオキサン90重量部中に3時間かけて滴下し、さらに
AIBN0.5重量部、1、4−ジオキサン10重量部
を添加した後、3時間加熱してアニオン性官能基含有単
量体を重合成分として含む樹脂を得た。この樹脂の重量
平均分子量は2.2万であった。
【0045】(B)溶出除去性磁性層 (A)で合成した樹脂215部と、以下の材料を混合
し、ペイントコンディショナーを用いて4時間分散し
た。 磁性体(Baフェライト、保磁力2750エルステッド) 100部 分散剤(リン酸エステル) 5部 MEK 100部 トルエン 50部 シクロヘキサノン 50部 こうして作成した分散液を、白色PET(厚さ188μ
m)上に、5μmに厚みに塗工した。また磁性層の塗工
にあたっては、塗工直後に3000Gの配向磁場をかけ
磁性粒子を配向させた。
【0046】(C)レジスト画像の形成及び非レジスト
画像部の溶出除去 こうして形成された溶出除去性磁性層に、溶融熱転写プ
リンターによってバーコード状画像を形成した。その
後、レジスト画像を形成した磁気カードを以下の組成の
除去液中に8秒間浸した後水洗し、非レジスト画像部を
溶出除去し、バーコード状磁性画像を形成した。
【0047】 (D)除去液の調整 珪酸ナトリウム 20部 水酸化ナトリウム 10部 イオン交換水 40部
【0048】(E)保護層 東洋インキ株式会社製、UV硬化型オフセットインキ
(FLASH DRYシルバー)を用いて、約3μmの
保護層を設けた。
【0049】(E)磁性画像の磁気記録情報の読み取り 磁性画像に書き込まれた磁気信号を読みとった結果が図
2であり、磁性画像からの信号が十分な出力とともに観
測されていることが分かる。図15は、度数ブロックの
一つをパンチ穴で破壊した部分の磁気信号である。図中
符号36は磁気ヘッドの出力、符号37はその微分波
形、符号38は符号37の量子化の結果である。
【0050】
【発明の効果】本発明によって、個々の情報記録媒体に
別々の書き換え不可能なID情報と、変造不可能な度数
情報を持った高いセキュリティーの情報記録媒体を実現
することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体を磁気カードに応用した
場合の平面図。
【図2】図1の磁気カードのバーコード状磁性画像を磁
気ヘッドで読み取った場合の出力信号を示す図。
【図3】図1の磁気カードの磁性画像によるデータの構
造を模式的に示す図。
【図4】バーコード状パターンで度数ブロックに情報が
記録された本発明の情報記録媒体において、破壊された
部分を不正に修復することが困難である理由を説明する
図。
【図5】ID情報と度数情報を記録した磁性画像を持つ
本発明の情報記録媒体の情報を読み書きする装置の側面
図。
【図6】図5の装置の平面図。
【図7】図5の装置で、本発明の情報記録媒体の情報を
処理する手続きを説明する図。
【図8】ID情報と度数情報を記録した磁性画像と、通
常磁気トラックを持つ本発明の情報記録媒体を磁気カー
ドに応用した場合の平面図。
【図9】ID情報と度数情報を記録した磁性画像と、通
常磁気トラックを持つ本発明の情報記録媒体の情報を読
み書きする装置の側面図。
【図10】図8の装置で、本発明の情報記録媒体の情報
を処理する手続きを説明する図。
【図11】支持体上に溶出除去性磁性層を設けた時点で
の磁気カードの断面図。
【図12】図1の磁気カードの溶出除去性磁性層上にレ
ジスト画像を形成した時点での断面図。
【図13】レジスト画像を形成した後に、溶出除去性磁
性層の非レジスト画像部を溶出除去した後の、図1の磁
気カードの断面図。
【図14】図13の磁気カードに保護層を設けたあとの
断面図。
【図15】図1の磁気カードの度数ブロックの一つをパ
ンチ穴で破壊した部分の磁気信号を示す図。
【符号の説明】
1、21、31 基板 2、22 磁性画像によるバーコード状データ 3 ID情報に関する磁性画像 4 度数ブロックを区切るためのマーク 5 磁性画像による磁気トラックの全体 6、7 別々のIDを持つ磁気カードの、各度数ブロッ
クのデータパターンの例 8 パンチ穴で破壊された度数ブロックの拡大図 9 パンチ穴の抜き後 10 別の度数ブロックからのパンチ穴の抜き後 11、23 磁気カード 12、26、27 磁気ヘッド 13、29 磁性画像の破壊手段 14、24 演算手段(データ処理部分) 15、19 搬送用ローラー 16、18、25、30 位置検出用センサー 17、28 搬送用ベルト 20 通常磁気トラック 32 溶出除去性磁性層 33 レジスト画像 34 溶出処理後の磁性画像 35 保護層 36 磁気ヘッドの出力信号 37 36の微分波形 38 37を量子化した後の信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/09 301 G07F 7/08 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の情報記録媒体を識別するためのI
    D情報と、金額等の定量的に表せる価値に関する価値情
    報(度数)の両方が記録されている磁性画像が基板上に
    設けられ、該価値情報の変化の履歴が、該磁性画像の一
    部あるいは全部を物理的に破壊することにより記録され
    る情報記録媒体であって、該価値情報は複数のブロック
    (度数ブロック)に分割して記録され、しかも各ブロッ
    クには、該ID情報と各ブロックを区別するために使用
    する番号(ブロック番号)の2つを変数として生成され
    る情報が記録されていることを特徴とする情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 個々の情報記録媒体を識別するためのI
    D情報と、金額等の定量的に表せる価値に関する価値情
    報(度数)が、それぞれ記録されている磁性画像と、書
    き換え可能な通常の磁気記録を行う通常磁気トラックの
    両方が基板上に設けられ、該価値情報の変化の履歴が、
    該磁性画像の一部あるいは全部を物理的に破壊すること
    により記録する情報記録媒体であって、該価値情報は複
    数のブロック(度数ブロック)に分割して記録され、し
    かも各ブロックには、該ID情報と各ブロックを区別す
    るために使用する番号(ブロック番号)の2つを変数と
    して生成される情報が記録され、さらに通常磁気トラッ
    クには、価値情報に関する情報の一部が必要に応じて更
    新され、情報記録媒体の価値情報が、磁性画像による価
    値情報と通常磁気トラックの価値情報の両方により評価
    されることを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 磁性画像による個別情報と価値情報の両
    方を読み取る手段と、読み取られた個別情報を基に各度
    数ブロックの記録内容を生成し、これを読み取られた価
    値情報と照合する手段と、価値情報の変更に応じて価値
    情報を記録している磁性画像の一部あるいは全部をを物
    理的に破壊する手段を具備した、請求項1記載の情報記
    録媒体の情報の読み書きに用いられる装置。
  4. 【請求項4】 磁性画像による個別情報と価値情報の両
    方を読み取る手段と、通常磁気トラックの情報を読み取
    る手段と、読み取られた個別情報を基に各度数ブロック
    の記録内容を生成し、これを読み取られた価値情報と照
    合する手段と、価値情報の変更に応じて価値情報を記録
    している磁性画像の一部あるいは全部を物理的に破壊す
    る手段と、価値情報の変更に応じて通常磁気トラックの
    情報を書き換える手段を具備した、請求項2記載の情報
    記録媒体の情報の読み書きに用いられる装置。
JP9283847A 1997-10-16 1997-10-16 情報記録媒体および装置 Pending JPH11120543A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102404A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Konica Minolta Photo Imaging Inc Icカード、icカード発行装置並びにicカード発行システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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