JPH11119528A - 現像装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの抵抗によりトナー送り部材に生じる
負荷を軽減してトナー送り用シート部材やシート装着用
回転部材の駆動部品に生じる負荷を軽減すること。特に
出荷後最初に使用する際のトナー送り部材に生じる負荷
を軽減すること。 【解決手段】 現像ロール軸に平行な撹拌搬送軸と一体
的に回転し且つ半径方向の外端部にシート装着面４８e
を有するシート装着用回転部材４８および前記シート装
着用回転部材４８に装着されたトナー送り用シート部材
４９とを有し、回転時に前記現像ロールＲ0にトナーを
送るトナー送り部材Ｒ1，Ｒ2と、撹拌搬送軸と一体的に
回転してトナーを撹拌し且つ現像装置の出荷時の状態で
は前記トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2による現像ロールへのト
ナーの搬送に先立って前記トナー貯蔵部４２，４３内の
トナーを撹拌するように配置された前記トナー撹拌部材
５０とを有する現像装置またはプロセスカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等を
用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に備えられた
現像装置およびプロセスカートリッジに関し、特に現像
容器のトナー貯蔵部のトナーを現像ロール側へ送るトナ
ー送り部材を有する現像装置および前記現像装置を有す
るプロセスカートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、前記現像容器のトナー貯蔵部のト
ナーを前記現像ロール側へ送り込む方法としては、現像
ロールと平行な軸回りに回転するトナー送り部材が知ら
れている。前記トナー送り部材を２本使用して、その回
転軸方向に互いに逆方向にトナーを搬送して循環させな
がら、前記現像ロールにトナーを供給しているが、この
方法はトナーを回転軸方向に循環させるためのトナー搬
送用のブレードの構成が複雑である。前記トナーを回転
方向に循環させる方法に対し、回転軸に半径方向に延び
るトナー送り用シート部材およびこのトナー送り用シー
ト部材が装着されるシート装着用回転部材によりトナー
送り部材を構成し、前記トナー送り用シート部材を回転
させて現像剤貯蔵部の底壁上のトナーをすくい上げ、す
くい上げたトナーを現像ロール側に送る方法を採用した
方が、トナー送り部材の構成を簡単にすることができ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなトナー送り
部材は、現像剤の抵抗が大きいので、大きな負荷を受け
る。また、前記トナー送り用シート部材は、前記現像容
器の底壁上のトナーをすくい上げるため前記現像容器の
底壁と擦れ合い、前記トナー送り用シート部材の剛性が
大きい場合、前記底壁との摩擦やトナーの負荷による塑
性変形が発生し前記トナー送り用シート部材の寿命が短
くなる。前記トナーのすくい上げの際、前記トナー送り
用シート部材を装着するシート装着用回転部材および前
記トナー送り部材を駆動するギア等の負荷が大きくな
り、破損等、トラブルの原因となる。このため、前記ト
ナー送り用シート部材は弱弾性部材でなければならな
い。

【０００４】前記現像装置を有する画像形成装置や、プ
ロセスカートリッジの現像容器内に充填したトナーは、
最初は空気と混合状態であり、現像容器の内容積を満た
した状態である。前記トナーは、時間が経過するにつれ
て下方に堆積して固まり、空気は上方に移動する。現像
装置が使用されない状態で長時間経過するとトナーは徐
々に固まってしまう。トナーが固まってから前記現像装
置を最初に使用するときには、前記トナー送り部材およ
びトナー送り部材の回転駆動装置に大きな負荷が掛かる
ことになる。しかしながら、現像装置が使用されると、
現像容器内のトナーが前記トナー送り部材により撹拌さ
れて空気と混合状態となり、負荷が低下する。

【０００５】前記現像装置を有する画像形成装置や、プ
ロセスカートリッジは、現像容器内にトナーを充填した
状態で出荷される。前記現像容器内のトナーは、現像容
器内に充填された時点では空気と混合した状態であり、
容器の内容積を満たした状態である。前記トナーが充填
された現像装置を有する画像形成装置やプロセスカート
リッジの出荷後、前記現像装置が最初に使用されるまで
の時間はかなり長くなることがある。このような場合、
前記現像装置の最初の使用時には、前記トナー送り部材
およびトナー送り部材の回転駆動装置に大きな負荷が掛
かることになる。前記現像装置の出荷後、最初に現像装
置を使用した後は、現像装置を比較的短い間隔で使用す
るのが普通である。使用間隔が短い場合、トナーの固ま
り具合が弱いので、順調に使用を続けることが可能であ
る。したがって、前記現像装置の出荷後、最初に現像装
置を使用する際に、特にトナー送り部材およびその駆動
装置に掛かる負荷を低減させることは重要である。

【０００６】本発明は前述の事情に鑑み下記（Ｏ01），
（Ｏ02）の記載内容を課題とする。 （Ｏ01）トナーの抵抗によりトナー送り部材に生じる負
荷を軽減してトナー送り用シート部材やシート装着用回
転部材の駆動部品に生じる負荷を軽減すること。 （Ｏ02）特に出荷後最初に使用する際のトナー送り部材
に生じる負荷を軽減すること。

【０００７】

【課題を解決するための手段】次に、本発明を説明する
が、本発明の要素には、後述の実施例の要素との対応を
容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだ
ものを付記する。なお、本発明を後述の実施例の符号と
対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にする
ためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためでは
ない。

【０００８】（本発明）前記課題を解決するために、本
発明の現像装置またはプロセスカートリッジは、次の要
件を備えたことを特徴とする、（Ａ01）回転移動する表
面に静電潜像が形成される像担持体（Ｄ）に対向して配
置され、回転移動する表面に付着したトナーを前記像担
持体（Ｄ）に対向する現像領域（Ｑ3）に搬送する現像
ロール（Ｒ0）、（Ａ02）前記現像ロール軸に平行な撹
拌搬送軸と一体的に回転し且つ半径方向の外端部にシー
ト装着面（４８e）を有するシート装着用回転部材（４
８）および前記シート装着用回転部材（４８）に装着さ
れたトナー送り用シート部材（４９）とを有し、回転時
に前記現像ロール（Ｒ0）にトナーを送るトナー送り部
材（Ｒ1，Ｒ2）、（Ａ03）前記撹拌搬送軸（Ｒ1a，Ｒ2
a）と一体的に回転してトナーを撹拌するトナー撹拌部
材（５０，７０）、（Ａ04）前記現像ロール（Ｄ）を支
持する現像ロール支持部（Ｖ11）と、前記トナー送り部
材（Ｒ1，Ｒ2）、トナーおよびトナー撹拌部材（５０，
７０）を収容し且つ前記トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）の
回転中心からほぼ当距離の曲面に形成された底壁部（４
２a，４３a）を有するトナー貯蔵部（４２，４３）と、
前記トナー貯蔵部（４２，４３）のトナーを前記現像ロ
ール支持部（Ｖ11）側に移動させるトナー送り口（４
４）とを有する現像容器（Ｖ）、（Ａ05）前記現像容器
（Ｖ）の底壁上のトナーをすくい上げて前記トナー送り
口（４４）から現像ロール（Ｒ0）側に送るように回転
する前記トナー送り用シート部材（４９）、（Ａ06）現
像装置（Ｋ）の出荷時の状態では前記トナー送り部材
（Ｒ1，Ｒ2）は前記トナー送り口（４４）を通過した直
後の位置に保持され、現像装置（Ｋ）の最初の使用開始
時に前記トナー送り部材（４９）の前記トナー送り口
（４４）からの前記現像ロール（Ｄ）へのトナーの搬送
に先立って前記トナー貯蔵部（４２，４３）内のトナー
を撹拌するように配置された前記トナー撹拌部材（５
０，７０）。

【０００９】（本発明の作用）前記構成を備えた本発明
の現像装置またはプロセスカートリッジでは、現像容器
（Ｖ）は、現像ロール支持部（Ｖ11）と、トナー貯蔵部
（４２，４３）と、トナー送り口（４４）とを有する。
前記現像ロール支持部（Ｖ11）は、現像ロール（Ｄ）を
支持する。トナー貯蔵部（４２，４３）は、前記トナー
送り部材（Ｒ1，Ｒ2）、トナーおよびトナー撹拌部材
（５０，７０）を収容し且つ前記トナー送り部材（Ｒ
1，Ｒ2）の回転中心からほぼ当距離の曲面に形成された
底壁部（４２a，４３a）を有する。前記現像ロール軸に
平行な撹拌搬送軸と一体的に回転し且つ半径方向の外端
部にシート装着面（４８e）を有するシート装着用回転
部材（４８）および前記シート装着用回転部材（４８）
に装着されたトナー送り用シート部材（４９）とを有す
るトナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）は、回転時に前記現像容
器（Ｖ）の底壁上のトナーをすくい上げて前記トナー送
り口（４４）から現像ロール（Ｒ0）側に送るように回
転する。回転移動する表面に静電潜像が形成される像担
持体（Ｄ）に対向して配置された現像ロール（Ｒ0）
は、回転移動する表面に付着したトナーを前記像担持体
（Ｄ）に対向する現像領域（Ｑ3）に搬送する。前記ト
ナー撹拌部材（５０，７０）は、前記撹拌搬送軸（Ｒ1
a，Ｒ2a）と一体的に回転してトナーを撹拌する。現像
装置（Ｋ）の出荷時の状態では前記トナー送り部材（Ｒ
1，Ｒ2）は前記トナー送り口（４４）を通過した直後の
位置に保持され、前記トナー撹拌部材（５０，７０）
は、現像装置（Ｋ）の最初の使用開始時に前記トナー送
り部材（Ｒ，Ｒ2）の前記トナー送り口（４４）からの
前記現像ロール（Ｄ）へのトナーの搬送に先立って前記
トナー貯蔵部（４２，４３）内のトナーを撹拌するよう
に配置される。したがって、ユーザが新しい現像装置
（Ｋ）を最初に使用するとき、前記現像装置（Ｋ）は長
期間使用されていなかった場合が多く、現像装置（Ｋ）
内のトナーは固まっているが、前記トナー攪拌部材（５
０，７０）により攪拌されてから、前記トナー送り部材
（Ｒ，Ｒ2）の前記現像ロール（Ｄ）へのトナーの搬送
を行うので、トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）に大きな負荷
が作用することを防止することができる。

【００１０】（第２発明）本出願の第２発明のプロセス
カートリッジは、次の要件を備えたことを特徴とする、
（Ａ01）回転移動する表面に静電潜像が形成される像担
持体（Ｄ）に対向して配置され、回転移動する表面に付
着したトナーを前記像担持体（Ｄ）に対向する現像領域
（Ｑ3）に搬送する現像ロール（Ｒ0）、（Ａ02）前記現
像ロール軸に平行な撹拌搬送軸と一体的に回転し且つ半
径方向の外端部にシート装着面（４８e）を有するシー
ト装着用回転部材（４８）および前記シート装着用回転
部材（４８）に装着されたトナー送り用シート部材（４
９）とを有し、回転時に前記現像ロール（Ｒ0）にトナ
ーを送るトナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）、（Ａ03）前記撹
拌搬送軸（Ｒ1a，Ｒ2a）と一体的に回転してトナーを撹
拌するトナー撹拌部材（５０，７０）、（Ａ04）前記現
像ロール（Ｄ）を支持する現像ロール支持部（Ｖ11）
と、前記トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）、トナーおよびト
ナー撹拌部材（５０，７０）を収容し且つ前記トナー送
り部材（Ｒ1，Ｒ2）の回転中心からほぼ当距離の曲面に
形成された底壁部（４２a，４３a）を有するトナー貯蔵
部（４２，４３）と、前記トナー貯蔵部（４２，４３）
のトナーを前記現像ロール支持部（Ｖ11）側に移動させ
るトナー送り口（４４）とを有する現像容器（Ｖ）、
（Ａ05）前記現像容器（Ｖ）の底壁上のトナーをすくい
上げて前記トナー送り口（４４）から現像ロール（Ｒ
0）側に送るように回転する前記トナー送り用シート部
材（４９）、（Ａ06）現像装置（Ｋ）の出荷時の状態で
は前記トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）は前記トナー送り口
（４４）を通過した直後の位置に保持され、現像装置
（Ｋ）の最初の使用開始時に前記トナー送り部材（４
９）の前記トナー送り口（４４）からの前記現像ロール
（Ｄ）へのトナーの搬送に先立って前記トナー貯蔵部
（４２，４３）内のトナーを撹拌するように配置された
前記トナー撹拌部材（５０，７０）、（Ａ07）表面が一
様に帯電される帯電位置（Ｑ1）、前記一様に帯電され
た表面に静電潜像が書き込まれる潜像書込位置（Ｑ
2）、トナーを担持して回転移動する現像ロール（Ｄ）
に対向し且つ静電潜像がトナー像に現像される現像領域
（Ｑ3）、前記現像されたトナー像が被転写材に転写さ
れる転写領域（Ｑ4）、およびクリーニング位置を順次
通過して回転移動する表面を有する前記像担持体
（Ｄ）、（Ａ08）前記像担持体（Ｄ）表面を一様に帯電
させる帯電器（２２）、（Ａ09）前記像担持体（Ｄ）表
面に先端部が当接して前記像担持体（Ｄ）表面の残留ト
ナーを除去するクリーニング部材（２９）、（Ａ010）
前記像担持体（Ｄ）、帯電器（２２）およびクリーニン
グ部材（２９）を支持するとともに前記クリーニング部
材（２９）により前記像担持体（Ｄ）表面から除去され
たトナーを収容するトナー回収容器（２３）。

【００１１】（第２発明の作用）前記構成を備えた第２
発明のプロセスカートリッジでは、前記像担持体
（Ｄ）、帯電器（２２）およびクリーニング部材（２
９）を支持するトナー回収容器（２３）は、前記クリー
ニング部材（２９）により前記像担持体（Ｄ）表面から
除去されたトナーを収容する。像担持体（Ｄ）は、表面
が一様に帯電される帯電位置（Ｑ1）、前記一様に帯電
された表面に静電潜像が書き込まれる潜像書込位置（Ｑ
2）、トナーを担持して回転移動する現像ロール（Ｄ）
に対向し且つ静電潜像がトナー像に現像される現像領域
（Ｑ3）、前記現像されたトナー像が被転写材に転写さ
れる転写領域（Ｑ4）、およびクリーニング位置を順次
通過して回転移動する。帯電器（２２）は、前記像担持
体（Ｄ）表面を一様に帯電させる。現像容器（Ｖ）は、
現像ロール支持部（Ｖ11）と、トナー貯蔵部（４２，４
３）と、トナー送り口（４４）とを有する。前記現像ロ
ール支持部（Ｖ11）は、現像ロール（Ｄ）を支持する。
トナー貯蔵部（４２，４３）は、前記トナー送り部材
（Ｒ1，Ｒ2）、トナーおよびトナー撹拌部材（５０，７
０）を収容し且つ前記トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）の回
転中心からほぼ当距離の曲面に形成された底壁部（４２
a，４３a）を有する。前記現像ロール軸に平行な撹拌搬
送軸と一体的に回転し且つ半径方向の外端部にシート装
着面（４８e）を有するシート装着用回転部材（４８）
および前記シート装着用回転部材（４８）に装着された
トナー送り用シート部材（４９）とを有するトナー送り
部材（Ｒ1，Ｒ2）は、回転時に前記現像容器（Ｖ）の底
壁上のトナーをすくい上げて前記トナー送り口（４４）
から現像ロール（Ｒ0）側に送るように回転する。前記
トナー撹拌部材（５０，７０）は、前記撹拌搬送軸（Ｒ
1a，Ｒ2a）と一体的に回転してトナーを撹拌する。現像
装置（Ｋ）の出荷時の状態では前記トナー送り部材（Ｒ
1，Ｒ2）は前記トナー送り口（４４）を通過した直後の
位置に保持され、前記トナー撹拌部材（５０，７０）
は、現像装置（Ｋ）の最初の使用開始時に前記トナー送
り部材（Ｒ，Ｒ2）の前記トナー送り口（４４）からの
前記現像ロール（Ｄ）へのトナーの搬送に先立って前記
トナー貯蔵部（４２，４３）内のトナーを撹拌するよう
に配置される。したがって、ユーザが新しい現像装置
（Ｋ）を最初に使用するとき、前記現像装置（Ｋ）は長
期間使用されていなかった場合が多く、現像装置（Ｋ）
内のトナーは固まっているが、前記トナー攪拌部材（５
０，７０）により攪拌されてから、前記トナー送り部材
（Ｒ，Ｒ2）の前記現像ロール（Ｄ）へのトナーの搬送
を行うので、トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）に大きな負荷
が作用することを防止することができる。回転移動する
表面に静電潜像が形成される像担持体（Ｄ）に対向して
配置された現像ロール（Ｒ0）は、回転移動する表面に
付着したトナーを前記像担持体（Ｄ）に対向する現像領
域（Ｑ3）に搬送する。クリーニング部材（２９）は、
前記像担持体（Ｄ）表面に先端部が当接して前記像担持
体（Ｄ）表面の残留トナーを除去する。

【００１２】（本発明の実施の形態１）本発明の実施の
形態１は、本発明（前記第１発明または第２発明）にお
いて下記の要件を備えたことを特徴とする、（Ａ011）
複数の弾性調節用孔（４９c）を形成された前記トナー
送り用シート部材（４９）。

【００１３】（本発明の実施の形態１の作用）前記構成
を備えた本発明の実施の形態１では、弾性調節用孔（４
９c）の数を調節することにより、トナー送り用シート
部材（４９）の弾性を調節することができる。このた
め、トナー送り用シート部材（４９）として弾性の比較
的大きな材料を使用することが可能となる。また、前記
弾性調節用孔（４９c）はトナーが通過するので、トナ
ー送り用シート部材（４９）の回転時のトナーの抵抗を
減少させることができる。このため、前記トナーの抵抗
によりトナー送り用シート部材（４９）に生じる負荷を
減少させることができるので、前記弾性調節用孔（４９
c）により負荷調節を行うこともできる。

【００１４】（本発明の実施の形態２）本発明の実施の
形態２は、前記本発明または本発明の実施の形態１にお
いて下記の要件を備えたことを特徴とする、（Ａ012）
前記現像ロール支持部（Ｖ11）と前記トナー貯蔵部（Ｖ
12）との間には前記トナー貯蔵部（Ｖ12）側のトナーを
前記現像ロール支持部（Ｖ11）に送るために現像ロール
軸（５２）方向に沿ってトナー送り口（４４）が設けら
れた前記現像容器（Ｖ）、（Ａ013）前記トナー貯蔵部
（Ｖ12）は、前記シート装着面（４８e）の回転位置が
進んだ前記一端部側では前記トナー送り口（４４）の外
端よりも外側に延びる外側トナー収容空間を有する前記
現像容器（Ｖ）。（Ａ014）前記シート装着用回転部材
（４８）の回転軸方向の一端部から他端部に行くに従っ
て回転位置が遅れる位置に形成され且つ同一平面上に形
成された前記シート装着面（４８e）。

【００１５】（本発明の実施の形態２の説明）前記本発
明の実施の形態２におけるシート装着面（４８e）は、
シート装着用回転部材（４８）の回転軸方向の一端部か
ら他端部に行くに従って回転位置が遅れる位置に形成さ
れ且つ同一平面上に形成される。前記シート装着面（４
８e）は前記回転軸上でねじれるように形成することも
可能であるが、その場合と異なり、同一平面上に形成し
た場合は、前記シート装着面（４８e）にトナー送り用
シート部材（４９）を装着するのが容易である。

【００１６】（本発明の実施の形態２の作用）前記構成
を備えた本発明の実施の形態２では、現像容器（Ｖ）に
は、前記現像ロール支持部（Ｖ11）と前記トナー貯蔵部
（Ｖ12）との間に現像ロール軸（５２）方向に沿ってト
ナー送り口（４４）が設けられる。前記トナー貯蔵部
（Ｖ12）は、前記シート装着面（４８e）の回転位置が
進んだ前記一端部側では前記トナー送り口（４４）の外
端よりも外側に延びる外側トナー収容空間を有する。こ
のため、前記トナー貯蔵部（Ｖ12）は前記トナー貯蔵部
（Ｖ12）側のトナーを前記現像ロール支持部（Ｖ11）へ
送る前記トナー送り口（４４）の外端よりも外方に延び
て形成されている外側トナー収容空間の分だけ、前記ト
ナー貯蔵部（Ｖ12）のトナーの収容量が増加する。前記
トナー送り口（４４）の外端よりも外方に延びて形成さ
れた外側トナー収容空間に貯溜するトナーは、前記トナ
ー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）の回転時に前記シート装着面
（４８e）の回転位置が遅れた前記他端部側へと少しづ
つ搬送されて使用（消費）される。このため、前記トナ
ー貯蔵部（Ｖ12）を有する現像容器（Ｖ）の交換または
トナーの補充期間が長くなる。

【００１７】（本発明の実施の形態３）本発明の実施の
形態３は、前記本発明または本発明の実施の形態１もし
くは２において下記の要件を備えたことを特徴とする、
（Ａ015）前記現像ロール（Ｒ0）に近い第１トナー送り
部材（Ｒ1）およびこの第１トナー送り部材（Ｒ1）の前
記現像ロール（Ｒ0）と反対側に設けた第２トナー送り
部材（Ｒ2）を有する前記トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ
2）、（Ａ016）前記現像ロール（Ｒ0）に近い側に設け
られて前記第１トナー送り部材（Ｒ1）およびトナーを
収容し且つ前記第１トナー送り部材（Ｒ1）の回転中心
からほぼ当距離の曲面に形成された第１底壁部（４２
a）を有する第１トナー貯蔵部（４２）と、この第１ト
ナー貯蔵部（４２）に隣接して前記現像ロール（Ｒ0）
から離れた側に設けられて前記第２トナー送り部材（Ｒ
2）およびトナーを収容し且つ前記第２トナー送り部材
（Ｒ2）の回転中心からほぼ当距離の曲面に形成された
第２底壁部（４３a）を有する第２トナー貯蔵部（４
３）とを備えた前記トナー貯蔵部（Ｖ12）。

【００１８】（本発明の実施の形態３の作用）前記構成
を備えた本発明の実施の形態３では、トナー送り部材
（Ｒ1，Ｒ2）は、前記現像ロール（Ｒ0）に近い第１ト
ナー送り部材（Ｒ1）およびこの第１トナー送り部材
（Ｒ1）の前記現像ロール（Ｒ0）と反対側に設けた第２
トナー送り部材（Ｒ2）を有する。トナー貯蔵部（Ｖ1
2）は、現像ロール（Ｒ0）に近い側に設けられた第１ト
ナー貯蔵部（４２）と前記第１トナー貯蔵部（４２）に
隣接して前記現像ロール（Ｒ0）から離れた側に設けら
れた第２トナー貯蔵部（４３）とを有している。前記第
２トナー貯蔵部（４３）に収容されたトナー送り部材
（Ｒ1，Ｒ2）の第２トナー送り部材（Ｒ2）が、前記第
２トナー送り部材（Ｒ2）の回転中心からほぼ当距離の
曲面に形成された第２底壁部（４３a）上のトナーをす
くい上げて、現像ロール（Ｒ0）の現像ロール（Ｒ0）側
へ供給するため、前記現像ロール（Ｒ0）に近い側に設
けられた第１トナー貯蔵部（４２）側へ前記トナーを搬
送する。

【００１９】前記第１トナー貯蔵部（４２）に収容され
たトナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）の第１トナー送り部材
（Ｒ1）が、前記第１トナー送り部材（Ｒ1）の回転中心
からほぼ当距離の曲面に形成された第１底壁部（４２
a）上のトナーをすくい上げて、現像ロール（Ｒ0）の現
像ロール（Ｒ0）側へ前記トナーを搬送する。前記各ト
ナー貯蔵部（Ｖ12）に収容された各トナー送り部材（Ｒ
1，Ｒ2）が、前記各トナー送り部材（Ｒ1，Ｒ2）の回転
中心からほぼ当距離の曲面に形成された底壁部（４２
a，４３a）上のトナーをすくい上げて、現像ロール（Ｒ
0）の現像ロール（Ｒ0）側へ供給するため、前記現像ロ
ール（Ｒ0）から遠い位置にあるトナーでも容易に確実
に現像ロール（Ｒ0）に向けて最短距離で搬送すること
ができる。

【００２０】（本発明の実施の形態４）本発明の実施の
形態４は、前記第２発明または第２発明の実施の形態１
ないし３のいずれかにおいて下記の要件を備えたことを
特徴とする、（Ａ017）前記現像容器（Ｖ）および前記
トナー回収容器（２３）を前記像担持体（Ｄ）の回転軸
に平行な回転連結軸（３８）回りに回転可能に連結する
容器連結装置（３８＋Ｔa＋Ｋa）、（Ａ018）前記現像
容器（Ｖ）およびトナー回収容器を前記回転連結軸（３
８）回りに回転させて前記像担持体（Ｄ）および現像ロ
ール（Ｒ0）を押圧させる押圧力発生部材（３９）、

【００２１】（本発明の実施の形態４の作用）前記構成
を備えた本発明の実施の形態４では、容器連結装置（３
８＋Ｔa＋Ｋa）は現像容器（Ｖ）およびトナー回収容器
（２３）を前記像担持体（Ｄ）の回転軸に平行な回転連
結軸（３８）回りに回転可能に連結する。前記回転連結
軸（３８）回りに押圧力発生部材（３９）が前記現像容
器（Ｖ）およびトナー回収容器（２３）を回転させて、
前記像担持体（Ｄ）および現像ロール（Ｒ0）を押圧さ
せる。これにより、前記像担持体（Ｄ）上に形成された
静電潜像は現像可能な状態となる。

【００２２】

【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、以後の説明の理解を容易にするために、
図面において、前後方向をＸ軸方向、左右方向をＹ軸方
向、上下方向をＺ軸方向とし、矢印Ｘ，−Ｘ，Ｙ，−
Ｙ，Ｚ，−Ｚで示す方向または示す側をそれぞれ、前
方、後方、左方、右方、上方、下方、または、前側、後
側、左側、右側、上側、下側とする。また、図中、
「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表
に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載され
たものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものと
する。

【００２３】（実施例１）図１は本発明の実施例１の現
像装置およびプロセスカートリッジを備えた画像形成装
置の全体説明図である。図２は前記画像形成装置に備え
られたプロセスカートリッジの拡大説明図である。図３
は前記現像装置の平面図である。図４は前記現像装置、
像担持体およびレーザビームの関係を示す斜視図であ
る。図５は前記プロセスカートリッジを構成するクリー
ニング装置および現像容器を分解した状態を示す斜視図
である。図６は前記クリーニング装置および現像容器を
連結した状態を示す斜視図である。図７は前記現像容器
の内部の平面図である。図８は現像容器内に回転可能に
設けられるトナー送り部材の説明図で、図８Ａは平面
図、図８Ｂは前記図８Ａの矢印ＶIIIＢから見た図であ
る。図９はトナー送り部材のシート装着用回転部材の説
明図で、図９Ａは平面図、図９Ｂは前記図９Ａの矢印I
ＸＢから見た図である。図１０は現像容器の現像ロール
支持部とトナー貯蔵部と境界部分をトナー貯蔵部側から
見た斜視図である。図１１は前記図１０の現像ロール支
持部に回転自在に支持される現像ロールの全体説明図で
縦断面図である。図１２は前記図１１に示す現像ロール
の端部の拡大説明図で、図１２Ａは前記現像ロールの端
部の拡大断面図、図１２Ｂは前記現像ロールの端部に備
えられた縦断面図である。

【００２４】（画像形成装置Ｕ）図１において、本発明
の実施例の現像装置およびプロセスカートリッジを備え
た画像形成装置Ｕは、デジタルプリンタである。デジタ
ルプリンタＵはプリンタ本体（すなわち、画像形成装置
本体）Ｕ1と、このプリンタ本体Ｕ1に対して前側（Ｘ
側、紙面の手前側）から挿入または引き出すことによっ
て着脱自在なプロセスカートリッジＵ2とから構成され
ている。

【００２５】（プリンタ本体Ｕ1）プリンタ本体Ｕ1は、
その下部に記録シート（被転写材）Ｓを収容するシート
供給トレイ１を有している。シート供給トレイ１の右側
部分の上方にはレーザ書込装置２が配置されており、レ
ーザ書込装置２は電気回路部分３により駆動されるよう
に構成されている。前記レーザ書込装置２の左側部分に
は前記着脱自在な前記プロセスカートリッジＵ2が配置
される空間が設けられている。

【００２６】前記シート供給トレイ１の左端上部にはシ
ート供給トレイ１から記録シートＳを一枚づつ取り出す
ためのシート取出ロール４が配置されている。シート取
出ロール４の左側には駆動ロール６aおよびリタードロ
ール６bから構成されるシート搬送ロール６が配置され
ている。シート搬送ロール６によって搬送される記録シ
ートＳをガイドするために、固定ガイド７および８と、
可動ガイド９とが配置されている。可動ガイド９は、ヒ
ンジＣ1の回りに回動する開閉カバーＣに固定支持され
ており、開閉カバーＣが図１に実線で示す閉塞位置から
２点鎖線で示す開放位置に回動したときに開閉カバーＣ
と一緒に反時計方向に回動するようになっている。前記
固定ガイド７のシート接触面と反対側にはレジセンサＳ
Nyが配置されている。レジセンサＳNyの上方には、レジ
ロール１１が配置されている。レジロール１１は駆動ロ
ール１１aおよび前記開閉カバーＣに支持された従動ロ
ール１１bを有している。

【００２７】前記開閉カバーＣとともに前記可動ガイド
９が反時計方向に回動したとき、可動ガイド９および固
定ガイド７間に形成されるシート通路は開放されるよう
になっている。したがって、そのシート通路でジャムし
た記録シートＳを容易に取り除くことができるようにな
っている。開閉カバーＣには、転写領域Ｑ4に配置され
た転写ロール１２と、前記転写ロール１２の下方に配置
したガイド１３および上方に配置したガイド１４が支持
されている。

【００２８】プリンタ本体Ｕ1の右側上部には、前記転
写領域Ｑ4を通過した記録シートＳをガイドする一対の
ガイド１６が配置され、その上方に設定された定着領域
Ｑ6に加熱ロール１７aおよび加圧ロール１７bを有する
定着装置１７が配置されている。この定着装置１７を通
過した記録シートＳはガイド１８によりガイドされ、一
対の排出ローラ１９a，１９bによりプリンタ本体Ｕ1の
上面に形成された排出トレイ２１に排出されるように構
成されている。

【００２９】（プロセスカートリッジＵ2）前記プロセ
スカートリッジＵ2は、前記転写ロール１２と前記レー
ザ書込装置２との間で且つ前記シート供給トレイ１の上
方の空間（すなわち、プロセスカートリッジＵ2装着用
の空間）に装着されている。前記プロセスカートリッジ
Ｕ2は、像担持装置Ｔおよび現像装置Ｋを有している。

【００３０】（像担持装置Ｔ）図２において像担持装置
Ｔは、像担持体Ｄ、帯電ロール（帯電器）２２およびそ
れらを回転可能に支持するトナー回収容器２３を有して
いる。トナー回収容器２３は、把手２４aを有する回収
容器カバー２４と、回収容器本体２５とを有している。
前記回収容器本体２５の上面開口部は前記回収容器カバ
ー２４により塞がれている。前記回収容器２３内部に
は、前記像担持体Ｄの上側に隣接するトナー回収空間２
３aと、このトナー回収空間２３aの図２で右側のトナー
貯蔵空間２３bとが形成されている。

【００３１】図２、図５、図６において、前記トナー貯
蔵空間２３bを形成する回収容器本体２５の底壁には、
Ｙ軸方向に延びるリブ２５a（図２参照）がＸ軸方向に
間隔を置いて複数設けられている。前記リブ２５aの前
記トナー回収空間２３aに近い部分には、高さの高い搬
送部材支持リブ２５bが形成されている。また、前記複
数のリブ２５a，２５a，…の間にはＸ軸方向に延びる複
数のリブ２５cが形成されている。また、前記回収容器
本体２５の前後の外側面には、現像装置Ｋと連結するた
めのヒンジ軸挿入孔Ｔa，Ｔa（図５に前側の１個のみ図
示）が設けられている。図５に示すように、各ヒンジ軸
挿入孔Ｔaは隣接し且つ所定間隔離れて配置された２枚
の孔形成用板Ｔb，Ｔbにそれぞれ形成されている。

【００３２】図２において、前記回収容器本体２５によ
り回転可能に支持された前記像担持体Ｄおよび帯電ロー
ル２２は、前記トナー回収空間２３aの下側の位置に配
置されている。前記帯電ロール２２は前記像担持体Ｄ表
面の回転移動通路に沿った帯電位置Ｑ1に配置されてい
る。前記像担持体Ｄ表面の回転移動通路に沿って、前記
帯電位置Ｑ1の下流側には、潜像書込位置Ｑ2、現像領域
Ｑ3、転写領域Ｑ4、およびクリーニング位置Ｑ5が設定
されている。像担持体Ｄ表面には、前記潜像書込位置Ｑ
2において、前記レーザ書込装置２から出射するレーザ
ビームＬにより静電潜像が書き込まれる。

【００３３】前記プロセスカートリッジＵ2は、プリン
タ本体Ｕ1から離脱している状態で前記像担持体Ｄの表
面を保護する保護カバーＨ（図２参照）を有している。
前記回収容器本体２５により移動可能に支持された保護
カバーＨは、前記像担持体Ｄの表面を被覆する被覆位置
(図２参照）と、前記像担持体Ｄ表面を露出させて前記
転写領域Ｑ4において前記転写ロール１２と当接可能に
する開放位置（図１参照）との間で移動可能である。前
記保護カバーＨはプロセスカートリッジＵ2が、プリン
タ本体Ｕ1に装着された状態では図１に示す開放位置に
保持され、プリンタ本体Ｕ1から離脱した状態では図２
に示す被覆位置（図２参照）に保持されるように構成さ
れている。また、前記保護カバーＨは前記図１に示す開
放位置では、前記ガイド１３に対向する位置に配置され
て、記録シートＳのガイドとして機能するように構成さ
れている。また、前記回収容器本体２５には、前記像担
持体Ｄの上側の前記記録シートＳの通路に対応する部分
に、ガイド２６（図１、図２参照）が形成されている。
ガイド２６は前記ガイド１４と対向する位置に配置され
ている。

【００３４】前記回収容器本体２５の左部分にはブレー
ドホルダ固定部２７が設けられている。ブレードホルダ
固定部２７には金属製のブレードホルダ２８が固定され
ている。ブレードホルダ２８の先端部にはクリーニング
ブレード（クリーニング部材）２９が固着されている。
クリーニングブレード２９は、前記帯電ロール２２の前
記像担持体Ｄの回転方向上流側に配置されて、その先端
のエッジ部が、前記クリーニング位置Ｑ5において前記
像担持体Ｄ表面に当接している。像担持体Ｄ上の残留ト
ナーはクリーニングブレード２９により擦り取られて、
トナー回収空間２３aに回収される。前記クリーニング
ブレード２９の対向する側にはフィルムシール３０が設
けられており、フィルムシール３０は前記トナー回収空
間２３a内に回収されたトナーが外にこぼれ出るのを防
止する部材である。

【００３５】前記像担持体Ｄの上方の前記トナー回収空
間２３aには前記像担持体Ｄの回転軸に平行な軸回りに
反時計方向に回転するトナー搬送用回転体３３が配置さ
れている。前記トナー搬送用回転体３３の外周部には、
回収トナー搬送部材３４の一端部が回転自在に連結され
ている。回収トナー搬送部材３４は、前記トナー回収空
間２３aおよびトナー貯蔵空間２３bに渡って配置された
板状の部材で、他端部は前記搬送部材支持リブ２５b上
縁にスライド可能に支持されている。前記板状の回収ト
ナー搬送部材３４は下面にＸ軸方向に延びる複数のリブ
３４aが垂直に形成されており、前記各リブ３４aの間に
はトナー通過孔３４bが形成されている。トナー通過孔
３４bは、前記回収トナー搬送部材３４が下方に移動す
る際、トナーが回収トナー搬送部材３４の下方から上方
に通過するための孔である。前記回収トナー搬送部材３
４は、前記トナー搬送用回転体３３の反時計方向回転時
に一端部（図２中、左端部）が反時計方向に回転し且つ
他端部（図２中右端部）が左右にスライド移動して、前
記トナー回収空間２３a内の回収トナーを前記トナー貯
蔵空間２３bに搬送する。前記符号２２〜３４、Ｈ、Ｄ
等で示された要素により前記像担持装置Ｔが構成されて
いる。

【００３６】（現像装置Ｋ）現像装置Ｋは、平面図で略
長方形の現像容器Ｖを有し、現像容器Ｖは、現像容器本
体Ｖ1および現像容器カバーＶ2により構成される。前記
現像容器本体Ｖ1は前後（Ｘ軸方向）に延びる現像ロー
ルＲ0を支持する現像ロール支持部Ｖ11と、前記現像ロ
ールＲ0の軸と平行な軸回りに回転する第１トナー送り
部材Ｒ1、第２トナー送り部材Ｒ2および一成分磁性トナ
ーを収容するトナー貯蔵部Ｖ12とを有している。前記現
像容器カバーＶ2は前記トナー貯蔵部Ｖ12の上端の開口
を閉塞してトナー貯蔵用の空間を形成している。前記第
１および第２のトナー送り部材Ｒ1，Ｒ2の軸方向の両端
部には上方へ膨らんで突出する端部トナー収容部３６，
３７が形成されている。図３〜図５に示すように、前記
端部トナー収容部３６，３７を上面から見た形状は台形
であり、前記現像容器カバーＶ2が前記現像容器本体Ｖ1
に嵌合した際、前記現像ロール支持部Ｖ11側（すなわ
ち、左側）の間隔が広がる形状を有している。そして図
１、図４に示すように、前記端部トナー収容部３６，３
７の間には、前記像担持体Ｄ表面に静電潜像を書き込む
レーザ光Ｌの走査が可能なレーザ走査空間が形成されて
いる。また、前記端部トナー収容部３６，３７の上面に
は突起３６a，３７aが形成されている。

【００３７】前記現像装置Ｋの現像容器本体Ｖ1の前後
の両側面には、前記像担持装置Ｔの回収容器２３の前後
の側面の前記ヒンジ軸挿入孔Ｔa（図５参照）に対応し
てそれぞれヒンジ軸挿入孔Ｋa（図４、図５参照）が設
けられている。図５から分かるように、ヒンジ軸挿入孔
Ｋaは前記２枚の孔形成用板Ｔb，Ｔbの間に配置された
状態で、各ヒンジ軸挿入孔ＴaおよびＫaに挿通されるヒ
ンジ軸３８により互いに回動可能にヒンジ連結される。
すなわち、前記像担持装置Ｔの回収容器２３および現像
装置Ｋの現像容器Ｖは、前記前後両側面の各ヒンジ軸挿
入孔ＴaおよびＫaに挿通されるヒンジ軸３８（図６参
照）により互いに回動可能にヒンジ連結される。前記図
６に示すヒンジ軸３８および前記各ヒンジ軸挿通孔Ｔ
a，Ｋaにより、前記現像容器Ｖおよび前記トナー回収容
器２３を前記像担持体Ｄの回転軸に平行なヒンジ軸（回
転連結軸）３８回りに回転可能に連結する容器連結装置
（３８＋Ｔa＋Ｋa）が構成されている。

【００３８】前記現像容器カバーＶ2上面の前記突起３
６a，３７aの周囲には圧縮コイルバネ３９（図５参照）
が設けられている。前記圧縮コイルバネ３９は、現像装
置Ｋの上面と像担持装置Ｔの下面とを、それらが互いに
離れる方向に押圧する。すなわち、前記圧縮コイルバネ
３９により、前記現像容器Ｖおよびトナー回収容器２３
を前記ヒンジ軸（回転連結軸）３８回りに回転させて前
記像担持体Ｄおよび現像ロールＲ0を前記現像位置Ｑ3
（図２参照）において互いに押圧させる押圧力発生部材
３９が構成されている。前記現像容器Ｖの前側面の中央
にはトナー充填口４１が形成されており、トナー充填口
４１から現像容器内にトナーが充填されるように構成さ
れている。

【００３９】前記現像容器本体Ｖ1のトナー貯蔵部Ｖ12
は、前記現像ロール支持部Ｖ11に近い側に設けられて前
記第１トナー送り部材Ｒ1およびトナーを収容する第１
トナー貯蔵部４２と、この第１トナー貯蔵部４２に隣接
して前記現像ロールＲ0から離れた側に設けられて前記
第２トナー送り部材Ｒ2およびトナーを収容する第２貯
蔵部４３とを有する。前記第１トナー貯蔵部４２は、前
記第１トナー送り部材Ｒ1の回転中心からほぼ当距離の
曲面に形成された第１底壁部４２aを有し、前記第２ト
ナー貯蔵部４３は、前記第２トナー送り部材Ｒ2の回転
中心からほぼ当距離の曲面に形成された第２底壁部４３
aを有している。前記第１底壁部４２aの外側面には、ト
ナーの透磁率を検知してトナーの残量を検知するトナー
残量検知センサＳNeが配置される。前記第１底壁４２a
において前記トナー残量検知センサＳNeが配置される部
分はセンサ感度を上げるために、外側面に凹部が形成さ
れて、肉厚が薄くなっている。

【００４０】図１０において、前記トナー貯蔵部Ｖ12の
第１トナー貯蔵部４２と前記現像ロール支持部Ｖ11との
間には前記トナー貯蔵部Ｖ12側のトナーを前記現像ロー
ル支持部Ｖ11に送るために、現像ロールＲ0の軸方向に
沿ってトナー送り口４４が設けられている。前記トナー
送り口４４の上側には、トナー送り口４４に沿って現像
ロールＲ0の軸と平行（トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2の回転
軸と平行）な突出部４５が形成されている。この突出部
４５は前記トナー送り部材Ｒ1に付着したトナーを掻き
落とすための部材である。また、図７、図１０から分か
るように、前記現像容器Ｖのトナー貯蔵部Ｖ12は、前端
部側（Ｘ側）では前記トナー送り口４４の外端（前端）
よりも外方（前方）に延びて形成されており、後端部側
（−Ｘ側）では前記トナー送り口４４の外端（後端）の
位置まで形成されている。前記トナー送り口４４は、前
記プロセスカートリッジＵ2がコピー本体に装着する前
には、容易に剥がれる接着剤により張りつけられたシー
ト４６（図１０参照）により封止されている。前記プロ
セスカートリッジＵ2をコピー本体に装着した状態で、
前記シート４６を取り外すことにより、前記トナー送り
口４４を開口するようになっている。

【００４１】前記第１、第２搬送部材Ｒ1、Ｒ2は、同一
構成を有するので、次に、前記第１トナー送り部材Ｒ1
を代表して説明する。図８〜図１０において、前記現像
容器本体Ｖ1内で回転可能に配置された第１トナー送り
部材Ｒ1は、現像ロール軸５２に平行な軸回りに回転す
るシート装着用回転部材４８および前記シート装着用回
転部材４８に装着されたトナー送り用シート部材４９を
有している。前記シート装着用回転部材４８は、前記現
像容器本体Ｖ1の前後壁により回転自在に支持される金
属製の前端被支持部４８aおよび後端被支持部４８bを有
している。前記前端被支持部４８aには前方に延びる攪
拌搬送軸Ｒ1aが設けられ、後端被支持部４８bには、後
方に延びる攪拌搬送軸Ｒ1aが設けられている。前記前後
に設けた攪拌搬送軸Ｒ1aは金属材料により形成されてい
る。前記後端被支持部４８bは、前記現像容器本体Ｖ1の
後側側壁に覆われたギヤ列収容空間に配置されたギヤ列
Ｇにより回転駆動されるように構成されている。前記シ
ート装着用回転部材４８は、前記前端被支持部４８aお
よび後端被支持部４８bにそれぞれ隣接して半径方向に
曲げられた半径方向折り曲げ部４８cおよび４８dを有し
ている。図９Ａにおいて、前記半径方向折り曲げ部４８
cおよび４８dのそれぞれの先端部は平坦なシート装着面
４８eが形成されたＡＢＳ樹脂製の装着面形成部材４８f
により連結されている。

【００４２】前記半径方向折り曲げ部４８cおよび４８d
は図８Ｂおよび図９Ｂに示すように、Ｘ軸方向から見た
場合に角度θを有している。そして、シート装着用回転
部材４８を図８Ｂ、図９Ｂの矢印Ｗ方向に回転させる場
合、前記シート装着面４８eは、前側部分（半径方向折
り曲げ部４８c側の部分）が後側部分（半径方向折り曲
げ部４８c側の部分）よりも回転位置が進んだ状態で回
転する。すなわち、前記シート装着面４８eは、前記シ
ート装着用回転部材４８の回転軸方向の一端部（前端
部）から他端部（後端部）に行くに従って回転位置が遅
れる位置に形成され且つ同一平面上に形成されている。

【００４３】前記シート装着面４８eには長方形のＰＥ
Ｔ（ポリエチレンテレフタレート）製の前記トナー送り
用シート部材４９が接着されている。図８Ｂから分かる
ように、トナー送り用シート部材４９の前側縁４９aは
後側縁４９bよりも回転位置が進んだ位置で回転する。
トナー送り用シート部材４９は、回転時にその先端が、
前記トナー送り部材の回転中心からほぼ当距離の曲面に
形成された前記第１底壁４２aに接触しながら回転し、
底壁４２a上のトナーをすくい上げて前記現像ロール側
（左側、すなわち、Ｙ側）に送る。

【００４４】前記トナー送り用シート部材４９には適度
な弾性を持たすため複数の弾性調節孔４９cが形成され
ている。前記弾性調節孔４９cは、前記トナー送り用シ
ート部材４９が前記現像容器本体Ｖ1内で前記現像容器
本体Ｖ1の外側に設けられた前記トナー残量検知センサ
ＳNeの位置に対応する部分には設けられていない。した
がって、前記弾性調節孔４９cによりトナー送り用シー
ト部材４９が弱くなり十分な掻き取りができず前記トナ
ー残量検知センサＳNe位置の現像容器本体Ｖ1底壁上に
トナーが残ることがない。このため、前記底壁４２a上
にトナーが残り前記現像容器Ｖ内にトナーがほとんど無
いにもかかわらず、トナーが有るように誤って検知する
ことを防止することができる。

【００４５】また、トナー送り用シート部材４９は、前
側縁４９aは後側縁４９bよりも回転位置が進んだ位置で
回転するため、現像容器Ｖ内の前側に貯蔵されたトナー
を少しづつ後側に搬送する機能（軸方向搬送機能）を有
している。前記図７で説明したように、前記現像容器Ｖ
のトナー貯蔵部Ｖ12は、前端部側（Ｘ側）では前記トナ
ー送り口４４の外端（前端）よりも外側（前側）に延び
た部分（外側トナー収容空間）を有しており、プロセス
カートリッジＵ2の使用開始時には前記トナー貯蔵部Ｖ1
2の前端側部分（外側トナー収容空間）にもトナーが充
填されている。その部分のトナーは、前記トナー送り用
シート部材４９の前記軸方向搬送機能により、前記トナ
ー送り口４４に対向する位置に少しづつ搬送される。

【００４６】したがって、前記トナー送り用シート部材
４９の前側縁４９aと後側縁４９bとの回転位置の差（回
転位置の進み量）を調節することにより、前記トナー送
り用シート部材４９の前記軸方向搬送能力を調節するこ
とができる。すなわち、前記シート装着面４８eの回転
位置が進んだ前記前端部側では前記トナー送り口４４の
前端よりも前方に延びて形成された前記トナー貯蔵部Ｖ
12に充填されたトナーは、前記トナー送り用シート部材
４９の前記軸方向搬送能力を調節することにより、ほと
んど残すことなく前記トナー送り口４４から現像ロール
Ｒ0側に送ることができる。

【００４７】前記第１トナー送り部材Ｒ1の前記シート
装着用回転部材４８の前記前端被支持部４８aおよび後
端被支持部４８bには、針金により構成されたトナー撹
拌部材５０の両端部が固定支持されている。前記トナー
撹拌部材５０は前記トナー送り用シート部材４９と、約
１８０°離れて一体的に回転する。前記トナー撹拌搬送
部材５０は回転時にトナーを撹拌する機能を有してお
り、特に、現像装置Ｋの使用開始時に固くなったトナー
を撹拌してトナー送り用シート部材４９に作用する負荷
を軽減する機能を有している。このため、図１、図２に
示すように現像装置Ｋの出荷時における前記トナー送り
用シート部材４９はトナー貯蔵部Ｖ12（図２参照）の下
部に溜まったトナーから上方に抜け出る位置に配置さ
れ、前記トナー撹拌部材５０はトナー貯蔵部Ｖ12（図２
参照）の下部に溜まったトナーに潜り込む位置に配置さ
れる。したがって、出荷された現像装置Ｋの最初の使用
開始時には、トナー撹拌搬送部材５０がトナー貯蔵部Ｖ
12の下部に溜まったトナーに最初に潜り込んで撹拌し、
その後前記撹拌されたトナーにトナー送り用シート部材
４９が潜り込むようになっている。このため、トナー送
り用シート部材４９は、前記出荷された現像装置Ｋの最
初の使用開始時に固くなったトナーに潜り込むことが無
いので、トナー送り用シート部材４９に大きな負荷が作
用することを防止できる。

【００４８】前記図８において、攪拌搬送軸Ｒ1aの軸心
から前記シート装着面４８eの半径方向の外端までの距
離をＬ1、前記攪拌部材５０の外端までの距離をＬ2、前
記トナー送り用シート部材４９の半径方向の外端までの
距離をＬ3とした場合、それらの距離は次式を満たすよ
うに設定されている。 Ｌ1＜Ｌ2＜Ｌ3 前記式を満たす場合、トナー送り用シート部材（弾性部
材）４９の移動経路のトナーを前記攪拌部材５０が攪拌
するので、トナー送り用シート部材４９への負荷を減少
させることができる。この場合、トナー送り用シート部
材４９ヘタリを防止することができ、第１、第２のトナ
ー貯蔵部４２，４３の底まで奇麗にトナーを搬送するこ
とができるので、トナーの搬送残しを減少させることが
できる。

【００４９】前記第２トナー送り部材Ｒ2は、前記第１
トナー送り部材Ｒ1と同様に構成されて、その前後両端
には前記攪拌搬送軸Ｒ1a（図８、図９参照）と同様の攪
拌搬送軸Ｒ2a（図示せず）が設けられており、第２トナ
ー貯蔵部４３のトナーを前記第１トナー貯蔵部４２に送
り、同時に前記第２トナー貯蔵部４３の前側部分（前記
トナー送り口４４の前端よりも前側部分）のトナーを少
しずつ後方に搬送する。そして、前記第２トナー送り部
材Ｒ2により第２トナー貯蔵部４３から第１トナー貯蔵
部４２に送られたトナーは前記トナー送り口４４から現
像ロール支持部Ｖ11に送られる。

【００５０】図７、図１０において、前記第１トナー貯
蔵部４２に隣接する前記現像ロール支持部Ｖ11には、前
記第１、第２搬送部材Ｒ1、Ｒ2を駆動する前記ギヤ列Ｇ
と連動するギア（図示せず）により回転駆動されるトナ
ー供給部材Ｒ3が配置されており、前記トナー供給部材
Ｒ3により、トナーの撹拌および前記現像ロールＲ0への
トナーの供給を行うようになっている。また、前記現像
ロール支持部Ｖ11の現像ロールＲ0両端側の内周面に沿
って、部分円筒面を有する金属部材５１が固定されてい
る。前記金属部材５１は、前記現像ロールＲ0と金属部
材５１との間でトナーによる膜を作り、前記現像ロール
Ｒ0両端（Ｘ軸方向）方向へのトナーのもれを防止する
ための部材である。図１１、図１２において、前記現像
ロールＲ0は、前記プロセスカートリッジＵ2内で軸方向
が同一の前記像担持体Ｄの下方に配置されている。前記
現像ロールＲ0は前記像担持体Ｄの軸方向に延びる現像
ロール軸５２を有している。前記現像ロール軸５２の前
端（Ｘ端）側にはブラケット固定部５２aが形成されて
おり、前記現像ロール軸５２の周囲には磁石ロール５３
が固定支持されている。前記磁石ロール５３の端面に
は、前記現像ロール軸５２に貫通されたスラストワッシ
ャ５４（図１２参照）が配置されている。

【００５１】前記スラストワッシャ５４の前記軸端側の
前記現像ロール軸５２の周囲にはベアリング５６を介し
てフランジ部材５７が回転自在に支持されており、前記
フランジ部材５７には、前記磁石ロール５３を被覆する
現像スリーブ５８が支持されている。また、前記フラン
ジ部材５７には大径円筒状のスリーブ装着部５７aおよ
び小径円筒状のローラ装着部５７bが設けられている。
前記スリーブ装着部５７aには円筒状の現像スリーブ５
８が装着されている。前記現像スリーブ５８は、前記磁
石ロール５３の周囲を回転移動するスリーブ表面を有
し、前記磁石ロール５３の磁力により前記スリーブ表面
に付着したトナーを前記像担持体Ｄと近接対向する現像
領域Ｑ3に搬送する部材である。

【００５２】前記ローラ装着部５７bにはブシュ５９を
介して絶縁性の間隔保持部材６１が回転自在に装着され
ている。前記間隔保持部材６１は合成樹脂の一体成形部
品であり、前記現像ロール軸５２の端部に前記フランジ
部材５７およびブシュ５９を介して回転自在に支持され
ている。前記間隔保持部材６１は、前記像担持体Ｄ表面
に当接して前記像担持体Ｄ表面と前記現像スリーブ５８
表面との間隔を所定の値に保持する当接円筒部６２と、
前記当接円筒部６２と一体的に成形されて、前記現像ス
リーブ５８表面の外径より大きい内径および前記当接円
筒部６２の外径以下の外径を有する被覆円筒部６３とを
有している。

【００５３】当接円筒部６２は、肉厚の厚い厚肉当接部
６２aおよび肉厚の薄い薄肉当接部６２bを有し、前記薄
肉当接部６２bは、厚肉当接部６２aと前記スリーブ装着
部５７aとの間に空間が空いている場合に、前記空間内
に配置されるように形成される。前記薄肉当接部６２b
を設けることにより当接円筒部６２の前記像担持体Ｄと
の接触面積を増加させることができるので、当接円筒部
６２および像担持体Ｄ間の当接圧の最大値を低下させる
ことができる。前記被覆円筒部６３は、前記現像スリー
ブ５８端部および前記フランジ部材５７の前記大径円筒
状のスリーブ装着部５７aの端縁を被覆して、前記像担
持体Ｄ表面と前記現像スリーブ５８端部との放電を防止
する機能を有している。

【００５４】図１１において、前記現像ロール軸５２の
後端部にも、前記前端部のフランジ部材５７と同様のフ
ランジ部材５７′上に、前記前端部のフランジ部材５７
と同一構成の間隔保持部材６１が回転自在に支持されて
いる。

【００５５】図３、図１２Ａにおいて、前記現像ロール
軸５２前端部のブラケット固定部５２aにはブラケット
６６（図３〜図５、図１２参照）が回転不能に固定され
ている。このブラケット６６は現像容器本体Ｖ1の現像
ロール支持部Ｖ11に固定されている。また、前記現像ロ
ール軸５２の後端部は現像ロール支持部Ｖ11に設けた嵌
合穴に支持されている。前記現像ロール軸５２はその回
転位置が前記ブラケット６６に位置決め固定されている
ので、現像ロール軸５２に固定支持された前記磁石ロー
ル５３の回転位置も所定の回転位置に固定されている。
また、前記現像ロール軸５２の前端部において現像スリ
ーブ５８を支持するフランジ部材５７外端部には、ギヤ
６７（図３〜図５、図１２参照）が装着されており、図
示しない駆動ギヤにより回転駆動されるように構成され
ている。

【００５６】（実施例１の作用）前述の本発明の実施例
１では、プロセスカートリッジＵ2は、前記画像形成装
置本体Ｕ1に装着して使用される。プロセスカートリッ
ジＵ2の像担持装置Ｔでは、像担持体Ｄの回転移動する
表面、すなわち像担持面は、前記帯電位置Ｑ1において
帯電器２２により一様に帯電され、潜像書込位置Ｑ2に
おいて、前記一様に帯電された表面に静電潜像が書き込
まれる。前記静電潜像は、トナーを担持して回転移動す
る現像ロールＲ0に対向する現像領域Ｑ3においてトナー
像に現像される。前記現像されたトナー像は転写領域Ｑ
4において記録シート（被転写材）Ｓに転写される。前
記転写領域Ｑ4通過後の像担持体Ｄ表面は、前記クリー
ニング位置Ｑ5で前記像担持体Ｄ表面に先端部が当接す
るクリーニングブレード２９により残留トナーが除去さ
れる。前記像担持体Ｄ、帯電器２２およびクリーニング
ブレード２９を支持するトナー回収容器２３は、前記ク
リーニングブレード２９により前記像担持体Ｄ表面から
除去されたトナーを収容する。

【００５７】プロセスカートリッジＵ2の現像装置Ｋで
は、現像容器Ｖの現像ロール支持部Ｖ11は現像ロールＲ
0を支持する。前記現像ロールＲ0の現像ロール軸５２
は、円筒状の現像スリーブ５８を回転可能に支持し、磁
石ロール５３を前記現像スリーブ５８内に固定支持す
る。現像容器Ｖのトナー貯蔵部Ｖ12は現像ロール軸５２
と平行な回転軸回りに回転するトナー送り部材Ｒ1，Ｒ2
および一成分磁性トナーを収容する。トナー送り用シー
ト部材４９は前記シート装着面４８eに、前記シート装
着用回転部材４８の回転軸方向の一端部から他端部に行
くに従って回転位置が遅れる状態で装着されている。前
記トナー送り用シート部材４９およびシート装着用回転
部材４８により構成されるトナー送り部材Ｒ1，Ｒ2が前
記現像ロール軸５２に平行な軸回りに回転すると、前記
トナー送り用シート部材４９の外端部は回転軸方向の一
端部から他端部に行くに従って回転位置が遅れる状態で
回転する。この回転は、前記トナー送り用シート部材４
９が、前記トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2の回転中心からほぼ
当距離の曲面に形成されたトナー貯蔵部Ｖ12の底壁部４
２a，４３aに接触しながら、底壁部４２a，４３a上のト
ナーをすくい上げて前記現像ロールＲ0側に送るように
回転する。

【００５８】トナー貯蔵部Ｖ12内壁面に現像ロール軸５
２に平行な突出部４５が設けられている場合で、前記ト
ナー送り用シート部材４９の外端部が前記突出部４５に
引っ掛かかる場合、および引っ掛かってから弾かれる場
合に、前記トナー送り用シート部材４９の外端部はその
回転軸方向の一端部から他端部に行くに従って回転位置
が遅れる状態で回転しているため、トナー送り用シート
部材４９外端部がその全長に渡って同時に引っ掛かった
り、弾かれたりすることがない。このため、トナー送り
部材Ｒ1，Ｒ2に作用する負荷の最大値は大きくはならな
い。また、ハジキ音も大きくはならない。前記突出部４
５に引っ掛かかる場合、前記トナー送り用シート部材４
９の外端部はその回転軸方向の一端部から他端部に行く
に従って回転位置が遅れる状態で回転して、前記トナー
送り用シート部材４９にすくい上げられた前記トナーが
前記突出部４５により掻き落とされる。

【００５９】また、前記トナーの抵抗によりトナー送り
用シート部材４９に作用する負荷は前記回転軸方向の一
端部から他端部に行くに従って回転位置が遅れるため、
トナー送り用シート部材４９の表面に垂直に作用せず、
斜めに作用する。このため、負荷前記トナー送り用シー
ト部材４９の表面にトナーの負荷が垂直に掛かる場合と
比べて前記トナー送り用シート部材４９にかかる負荷が
軽減される。したがって、前記トナー送り用シート部材
４９および前記トナー送り用シート部材４９を装着する
シート装着面４８eを有するシート装着用回転部材４８
にかかる負荷が軽減され、ギヤの破損等のトラブルが防
止される。

【００６０】また前記シート装着面４８eは、シート装
着用回転部材４８の回転軸方向の一端部から他端部に行
くに従って回転位置が遅れる位置に形成され且つ同一平
面上に形成される。前記シート装着面４８eは前記回転
軸上でねじれるように形成することも可能であるが、そ
の場合と異なり、同一平面上に形成した場合は、前記シ
ート装着面４８eにトナー送り用シート部材４９を装着
するのが容易である。

【００６１】また、現像容器Ｖには、前記現像ロール支
持部Ｖ11と前記トナー貯蔵部Ｖ12との間に現像ロール軸
５２方向に沿ってトナー送り口４４が設けられる。前記
トナー貯蔵部Ｖ12は、前記シート装着面４８eの回転位
置が進んだ前記一端部側では前記トナー送り口４４の外
端よりも外方（前方、Ｘ方向）に延びて形成され、前記
シート装着面４８eの回転位置が遅れた前記他端部側
（後方、−Ｘ方向）では前記トナー送り口４４の丁度外
端位置まで形成される。このため、前記トナー貯蔵部Ｖ
12は前記トナー貯蔵部Ｖ12側のトナーを前記現像ロール
支持部Ｖ11へ送る前記トナー送り口４４の外端よりも外
方に延びて形成されている分だけ、前記トナー貯蔵部Ｖ
12のトナーの収容量が増加する。さらに、前記トナー送
り口４４の外端（前端）よりも外方（前方）に延びて形
成された空間（外側トナー収容空間）に貯溜するトナー
は、前記トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2の回転時に前記シート
装着面４８eの回転位置が遅れた前記他端部側（後端部
側、−Ｘ側）へと搬送されるので、前記現像容器Ｖの交
換またはトナーの補充期間が長くなる。

【００６２】前記現像容器Ｖ内には、現像容器Ｖ上面に
上方へ突出する端部トナー収容部３６，３７にも前記一
成分磁性トナーが収容されているので、前記現像容器Ｖ
上面側の空間が有効に利用され、前記端部トナー収容部
３６，３７が無い現像容器Ｖに比べて前記一成分磁性ト
ナーが多く充填される。したがって、本発明の実施例の
現像装置は前記端部トナー収容部３６，３７の無い現像
容器Ｖを有する現像装置に比べて長い期間使用できる。

【００６３】また、前記端部トナー収容部３６，３７に
より前記現像容器Ｖのねじれ剛性が高まる。さらに前記
端部トナー収容部３６，３７により前記現像容器Ｖは前
記端部トナー収容部３６，３７の無いときに比べ表面積
が拡大するので、前記現像容器Ｖの冷却効果が高まり、
熱による現像容器Ｖ内の一成分磁性トナーの劣化が抑制
される。この際、前記現像容器Ｖが前記トナー送り部材
Ｒ1，Ｒ2の回転軸方向の両端部における前記現像容器Ｖ
上面に上方へ突出する端部トナー収容部３６，３７を有
せず前記現像容器Ｖの上面内壁を擦りながら回転する場
合、前記上面内壁とトナー送り部材Ｒ1，Ｒ2との摩擦接
触面積が大きいので前記回転には大きなトルクが必要と
なる。しかし、前記端部トナー収容部３６，３７が現像
容器Ｖの上面に形成されている場合、前記トナー送り部
材Ｒ1，Ｒ2の前記現像容器Ｖ内壁を擦る部分が前記現像
容器Ｖ上面の端部トナー収容部３６，３７側の位置にき
たときには、前記端部トナー収容部３６，３７が上方へ
突出する分現像容器Ｖの上面が高くなって摩擦が少なく
なり、前記トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2の回転に必要なトル
クが軽減される。

【００６４】また、前記端部トナー収容部３６，３７は
前記現像容器Ｖ上面の前記トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2の回
転軸方向の両端部において形成されているので、前記端
部トナー収容部３６，３７に収容された一成分磁性トナ
ーは、前記現像容器Ｖの両端部から供給される。したが
って、前記一成分磁性トナーの前記現像容器Ｖ内への投
入量のバランスが良い。この場合、現像ロール軸５２と
平行な回転軸回りに回転する前記トナー送り部材Ｒ1，
Ｒ2のトナーの搬送方向としては、回転軸方向にはほと
んど搬送する必要がなく、回転軸と垂直な方向にのみト
ナー送りをすれば良い。このようなトナー送りを行うト
ナー送り部材Ｒ1，Ｒ2は、回転軸の軸方向に沿って延び
るシート部材と、前記現像容器Ｖ底面上のトナーを前記
現像ロールＲ0側に送るように前記シート部材を回転さ
せるシート装着用回転部材４８により、容易に製作する
ことができる。このような構成のトナー送り部材Ｒ1，
Ｒ2は、回転軸方向のトナーの搬送性能は非常に小さく
ても良いので、回転軸方向および回転軸と垂直な方向の
両方向にトナー搬送力を必要とするトナー搬送部材に比
較して、製造が容易であり、また、回転軸と垂直な方向
のトナー搬送性すなわち、現像ロールＲ0側へのトナー
搬送性も、確実で安定する。

【００６５】回転移動する表面に静電潜像が形成される
像担持体Ｄに対向して配置された円筒状の現像スリーブ
５８は、回転移動する現像スリーブ５８表面に付着した
一成分磁性トナーを前記像担持体Ｄに対向する現像領域
Ｑ3に搬送する。前記現像領域Ｑ3に搬送された一成分磁
性トナーにより前記像担持体Ｄ上の静電潜像がトナー像
に現像される。

【００６６】前記現像装置Ｋの出荷時の状態では前記ト
ナー送り部材Ｒ1，Ｒ2は前記トナー送り口４４を通過し
た直後の位置に保持され、前記トナー撹拌部材５０は、
現像装置Ｋの最初の使用開始時に前記トナー送り部材
Ｒ，Ｒ2の前記トナー送り口４４からの前記現像ロール
Ｄへのトナーの搬送に先立って前記トナー貯蔵部４２，
４３内のトナーを撹拌するように配置される。したがっ
て、ユーザが新しい現像装置Ｋを最初に使用するとき、
前記現像装置Ｋは長期間使用されていなかった場合が多
く、現像装置Ｋ内のトナーは固まっているが、前記トナ
ー攪拌部材５０により攪拌されてから、前記トナー送り
部材Ｒ，Ｒ2の前記現像ロールＤへのトナーの搬送を行
うので、トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2に大きな負荷が作用す
ることを防止することができる。

【００６７】（実施例２）図１３は本発明の現像装置お
よびプロセスカートリッジの実施例２の説明図で、前記
実施例１の図８に対応する図である。なお、この実施例
２の説明において、前記実施例１の構成要素に対応する
構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省
略する。本実施例２は、前記実施例１のトナー攪拌部材
５０の代わりにトナー攪拌部材７０を使用している。ト
ナー攪拌部材７０は、前記攪拌搬送軸Ｒ1aと同軸の軸部
７０aと前記軸部７０aから、くしの歯状に半径方向に延
びる複数の攪拌部７０bにより構成されている。前記図
１３において、攪拌搬送軸Ｒ1aの軸心から前記シート装
着面４８eの半径方向の外端までの距離をＬ1、前記攪拌
部７０bの外端までの距離をＬ2、前記トナー送り用シー
ト部材４９の半径方向の外端までの距離をＬ3とした場
合、それらの距離は次式を満たすように設定されてい
る。 Ｌ1＜Ｌ2＜Ｌ3 この実施例２のその他の構成は前記実施例１と同様であ
る。この実施例２は前記実施例１と同様の作用を奏す
る。

【００６８】（変更例）以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 （Ｈ01）前記実施例１の針金により構成された攪拌搬送
部材５０の断面形状および実施例２の攪拌搬送部材７０
bの断面形状は円形、三角形、四角形、その他任意の形
状とすることが可能である。また、攪拌搬送部材の全体
形状は実施例１、実施例２の形状以外にも適当な種々の
形状を採用することが可能である。 （Ｈ02）トナー送り部材Ｒ1，Ｒ2のうちの一方のみに攪
拌部材５０を連結することが可能であり、また、トナー
貯蔵部４２，４３の一方のトナー貯蔵部４３は省略する
ことが可能である。 （Ｈ03）前記端部トナー収容部３６，３７は省略可能で
ある。 （Ｈ04）本発明は、画像形成装置本体に着脱可能なプロ
セスカートリッジの現像容器Ｖまたは像担持装置Ｔの代
わりに、画像形成装置に着脱不能に組み付けた現像容器
または像担持装置にも適用することが可能である。 （Ｈ05）前記像担持体Ｄ上の残留トナーを擦り取るクリ
ーニング部材として、クリーニングブレード２９を使用
する代わりにクリーニングブラシを使用することも可能
である。

【００６９】

【発明の効果】前述の本発明の現像装置およびプロセス
カートリッジは、下記の効果を奏することができる。 （Ｅ01）トナーの抵抗によりトナー送り部材に生じる負
荷を軽減してトナー送り用シート部材やシート装着用回
転部材の駆動部品に生じる負荷を軽減することができ
る。このため、トナー送り用シート部材のヘタリを防止
して長期間にわたって良好なトナー搬送を行うことがで
きる。 （Ｅ02）特に出荷後最初に使用する際のトナー送り部材
に生じる負荷を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明の実施例１の現像装置およびプ
ロセスカートリッジを備えた画像形成装置の全体説明図
である。

【図２】 図２は前記画像形成装置に備えられたプロセ
スカートリッジの拡大説明図である。

【図３】 図３は前記現像装置の平面図である。

【図４】 図４は前記現像装置、像担持体およびレーザ
ビームの関係を示す斜視図である。

【図５】 図５は前記プロセスカートリッジを構成する
クリーニング装置および現像容器を分解した状態を示す
斜視図である。

【図６】 図６は前記クリーニング装置および現像容器
を連結した状態を示す斜視図である。

【図７】 図７は前記現像容器の内部の平面図である。

【図８】 図８は現像容器内に回転可能に設けられるト
ナー送り部材の説明図で、図８Ａは平面図、図８Ｂは前
記図８Ａの矢印ＶIIIＢから見た図である。

【図９】 図９はトナー送り部材のシート装着用回転部
材の説明図で、図９Ａは平面図、図９Ｂは前記図９Ａの
矢印IＸＢから見た図である。

【図１０】 図１０は現像容器の現像ロール支持部とト
ナー貯蔵部と境界部分をトナー貯蔵部側から見た斜視図
である。

【図１１】 図１１は前記図１０の現像ロール支持部に
回転自在に支持される現像ロールの全体説明図で縦断面
図である。

【図１２】 図１２は前記図１１に示す現像ロールの端
部の拡大説明図で、図１２Ａは前記現像ロールの端部の
拡大断面図、図１２Ｂは前記現像ロールの端部に備えら
れた縦断面図。

【図１３】 図１３は本発明の現像装置およびプロセス
カートリッジの実施例２の説明図で、前記実施例１の図
８に対応する図である。

【符号の説明】

Ｄ…像担持体、Ｑ1…帯電位置、Ｑ2…潜像書込位置、Ｑ
3…現像領域、Ｑ4…転写領域、Ｑ5…クリーニング位
置、Ｒ0…現像ロール、Ｒ1，Ｒ2…トナー送り部材、ＳN
e…トナー残量検知センサ、Ｖ…現像容器、Ｖ11…現像
ロール支持部、Ｖ12…トナー貯蔵部、２２…帯電器、２
３…トナー回収容器、２３a…トナー回収空間、２３b…
トナー貯蔵空間、２５b…搬送部材支持リブ、２９…ク
リーニングブレード、３３…トナー搬送用回転体、３４
…トナー搬送部材、３８…連結軸、３９…押圧力発生部
材（圧縮バネ）、４２…第１トナー貯蔵部、４２a…第
１底壁部、４３…第２トナー貯蔵部、４３a…第２底壁
部、４４…トナー送り口、４８…シート装着用回転部
材、４８e…シート装着面、４９…トナー送り用シート
部材、４９c…弾性調節用穴、５０…トナー攪拌部材、
５２…現像ロール軸、５３…磁石ロール、５８…現像ス
リーブ、６１…間隔保持部材、６２…当接円筒部、６２
a…厚肉の当接円筒部、６２b…薄肉の当接円筒部、６３
…被覆円筒部、（３８＋Ｔa＋Ｋa）…容器連結装置、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 次の要件を備えた現像装置またはプロセ
   スカートリッジ、（Ａ01）回転移動する表面に静電潜像
   が形成される像担持体に対向して配置され、回転移動す
   る表面に付着したトナーを前記像担持体に対向する現像
   領域に搬送する現像ロール、（Ａ02）前記現像ロール軸
   に平行な撹拌搬送軸と一体的に回転し且つ半径方向の外
   端部にシート装着面を有するシート装着用回転部材およ
   び前記シート装着用回転部材に装着されたトナー送り用
   シート部材とを有し、回転時に前記現像ロールにトナー
   を送るトナー送り部材、（Ａ03）前記撹拌搬送軸と一体
   的に回転してトナーを撹拌するトナー撹拌部材、（Ａ0
   4）前記現像ロールを支持する現像ロール支持部と、前
   記トナー送り部材、トナーおよびトナー撹拌部材を収容
   し且つ前記トナー送り部材の回転中心からほぼ当距離の
   曲面に形成された底壁部を有するトナー貯蔵部と、前記
   トナー貯蔵部のトナーを前記現像ロール支持部側に移動
   させるトナー送り口とを有する現像容器、（Ａ05）前記
   現像容器の底壁上のトナーをすくい上げて前記トナー送
   り口から現像ロール側に送るように回転する前記トナー
   送り用シート部材、（Ａ06）現像装置の出荷時の状態で
   は前記トナー送り部材は前記トナー送り口を通過した直
   後の位置に保持され、現像装置の最初の使用開始時に前
   記トナー送り部材の前記トナー送り口からの前記現像ロ
   ールへのトナーの搬送に先立って前記トナー貯蔵部内の
   トナーを撹拌するように配置された前記トナー撹拌部
   材。
2. 【請求項２】 次の要件を備えたプロセスカートリッ
   ジ、（Ａ01）回転移動する表面に静電潜像が形成される
   像担持体に対向して配置され、回転移動する表面に付着
   したトナーを前記像担持体に対向する現像領域に搬送す
   る現像ロール、（Ａ02）前記現像ロール軸に平行な撹拌
   搬送軸と一体的に回転し且つ半径方向の外端部にシート
   装着面を有するシート装着用回転部材および前記シート
   装着用回転部材に装着されたトナー送り用シート部材と
   を有し、回転時に前記現像ロールにトナーを送るトナー
   送り部材、（Ａ03）前記撹拌搬送軸と一体的に回転して
   トナーを撹拌するトナー撹拌部材、（Ａ04）前記現像ロ
   ールを支持する現像ロール支持部と、前記トナー送り部
   材、トナーおよびトナー撹拌部材を収容し且つ前記トナ
   ー送り部材の回転中心からほぼ当距離の曲面に形成され
   た底壁部を有するトナー貯蔵部と、前記トナー貯蔵部の
   トナーを前記現像ロール支持部側に移動させるトナー送
   り口とを有する現像容器、（Ａ05）前記現像容器の底壁
   上のトナーをすくい上げて前記トナー送り口から現像ロ
   ール側に送るように回転する前記トナー送り用シート部
   材、（Ａ06）現像装置の出荷時の状態では前記トナー送
   り部材は前記トナー送り口を通過した直後の位置に保持
   され、現像装置の最初の使用開始時に前記トナー送り部
   材の前記トナー送り口からの前記現像ロールへのトナー
   の搬送に先立って前記トナー貯蔵部内のトナーを撹拌す
   るように配置された前記トナー撹拌部材、（Ａ07）表面
   が一様に帯電される帯電位置、前記一様に帯電された表
   面に静電潜像が書き込まれる潜像書込位置、トナーを担
   持して回転移動する現像ロールに対向し且つ静電潜像が
   トナー像に現像される現像領域、前記現像されたトナー
   像が被転写材に転写される転写領域、およびクリーニン
   グ位置を順次通過して回転移動する表面を有する前記像
   担持体、（Ａ08）前記像担持体表面を一様に帯電させる
   帯電器、（Ａ09）前記像担持体表面に先端部が当接して
   前記像担持体表面の残留トナーを除去するクリーニング
   部材、（Ａ010）前記像担持体、帯電器およびクリーニ
   ング部材を支持するとともに前記クリーニング部材によ
   り前記像担持体表面から除去されたトナーを収容するト
   ナー回収容器。