JPH11119289A - 自動調光装置 - Google Patents

自動調光装置

Info

Publication number
JPH11119289A
JPH11119289A JP9285541A JP28554197A JPH11119289A JP H11119289 A JPH11119289 A JP H11119289A JP 9285541 A JP9285541 A JP 9285541A JP 28554197 A JP28554197 A JP 28554197A JP H11119289 A JPH11119289 A JP H11119289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
automatic
subject distance
camera
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9285541A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Yasukawa
誠一 安川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9285541A priority Critical patent/JPH11119289A/ja
Priority to US09/170,347 priority patent/US6085040A/en
Publication of JPH11119289A publication Critical patent/JPH11119289A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/16Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly in accordance with both the intensity of the flash source and the distance of the flash source from the object, e.g. in accordance with the "guide number" of the flash bulb and the focusing of the camera
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B15/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B15/02Illuminating scene
    • G03B15/03Combinations of cameras with lighting apparatus; Flash units
    • G03B15/05Combinations of cameras with electronic flash apparatus; Electronic flash units
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2215/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B2215/05Combinations of cameras with electronic flash units

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、内蔵または外付けの電子閃光装置
を調光制御する自動調光装置に関し、自動調光方式とフ
ラッシュマチック方式とを融合させて、適正露出で閃光
撮影を実現する自動調光装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 被写体光を光電変換する受光素子1と、
受光素子1の出力から光量を検出する光量モニタ手段2
と、検出光量と目標光量とを比較する光量比較手段4
と、光量比較手段4の比較結果により電子閃光装置Zを
発光停止させる自動調光手段5とを備えた自動調光装置
において、被写体距離を検出する距離検出手段6と、被
写体距離とその検出誤差とカメラの絞り値とに基づきガ
イドナンバ計算を行って適正な閃光時間の上限または下
限を決定する制限時間決定手段7とを備え、自動調光手
段5は、制限時間決定手段7による適正な閃光時間の上
限または下限を限度として、電子閃光装置Zの発光を強
制停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵または外付け
の電子閃光装置を調光制御する自動調光装置に関する。
特に、フラッシュマチック方式により求めた「適正な閃
光時間の上限または下限」を用いて、自動調光方式によ
る調光制御を制限するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの閃光撮影に際し、電子閃
光装置を調光制御する方式として、「自動調光方式」並
びに「フラッシュマチック方式」が知られている。前者
の自動調光方式では、カメラに戻る反射光量が所定の目
標光量に達した時点で、電子閃光装置の発光を強制停止
させる。
【0003】このような自動調光方式により、カメラに
戻る反射光量は、被写体距離の検出誤差や絞り値などに
よらず、常に略等しく調節される。その結果、略一定の
露光量で閃光撮影を行うことが可能となる。一方、後者
のフラッシュマチック方式では、ガイドナンバ計算に基
づいて、電子閃光装置の発光量を調節する。
【0004】このガイドナンバGNについては、次のよ
うな適正露出の関係式が使用される。 GN=R×F ・・・(3) ここで、Rは被写体距離(正確には、電子閃光装置から
被写体までの照射距離)であり、Fはカメラの絞り値で
ある。ちなみに、フィルム感度Sv5(ISO100相
当)における標準的なガイドナンバGNSv5 と、使用フ
ィルム感度Svとを用いて、(3)式を書き直すと、 GNSv5 =R×F×2(Sv-5)/2 ・・・(4) が得られる。
【0005】これらの式から求めたガイドナンバGNに
対応して、電子閃光装置の閃光時間を調節することによ
り、被写体距離Rだけ離れた被写体を、適正な照射光量
で照明することができる。このようなフラッシュマチッ
ク方式では、被写体の反射率などに一切影響されず、電
子閃光装置の照射光量が適正に制御される。したがっ
て、白い被写体や黒い被写体がグレー階調に撮影される
ことなく、そのままの階調で撮影できるという利点があ
る。
【0006】ところで、上述した2方式は、それぞれに
短所を有している。すなわち、自動調光方式は、カメラ
に戻る反射光量を略一定に制御するため、白い被写体や
黒い被写体がグレー階調に撮影されてしまうという短所
を有する。一方、フラッシュマチック方式では、ガイド
ナンバ計算に基づいて照射光量を決定する。そのため、
ガイドナンバ計算に用いる被写体距離などに測定誤差が
含まれると、適正であるべき照射光量が変動してしまう
という短所を有する。
【0007】このような2方式の短所を改善するため、
特開平9−105976号公報において、2方式を融合
させた調光方式が提案されている。この新しい調光方式
では、自動調光方式による発光停止要求と、フラッシュ
マチック方式による発光停止要求のいずれか早い方、も
しくは遅い方を採用して、電子閃光装置の発光を停止さ
せる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、閃光撮
影の撮影シーンや撮影条件は多種多様であり、2方式の
発光停止要求の早い方が好適な場合と、遅い方が好適な
場合とは、必ずしも明確に区別できるものではない。す
なわち、発光停止要求の早い方を選択採用した場合、白
い被写体がグレー階調に撮影されるおそれが高くなる。
【0009】また逆に、発光停止要求の遅い方を選択採
用した場合には、黒い被写体がグレー階調に撮影される
おそれが高くなる。そのため、2方式の発光停止要求の
早い方、もしくは遅い方のどちらかを固定的に採用し
て、適正な調光制御を実現することは、実際上困難とな
る。その上、フラッシュマチック方式による発行停止要
求が結果的に採用された場合には、フラッシュマチック
方式のもともとの短所である「被写体距離の検出誤差に
伴う照射光量の変動」が全く解決されない。
【0010】そこで、請求項1〜5に記載の発明では、
上記の問題点を解決するために、自動調光方式とフラッ
シュマチック方式とを融合させつつ、より適正な閃光撮
影を実現可能とする自動調光装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜3に
記載の発明を説明する原理ブロック図である。
【0012】請求項1に記載の発明は、被写体から戻る
光を一部受光し、光電変換を行う受光素子1と、受光素
子1の光電出力を積分して、光量を検出する光量モニタ
手段2と、光量モニタ手段2において検出される光量と
予め定められた目標光量とを比較する光量比較手段4
と、光量比較手段4の比較結果に従って、カメラに内蔵
もしくは外付けされる電子閃光装置Zの発光を停止させ
る自動調光手段5とを備えた自動調光装置において、被
写体距離を計測もしくは取得する距離検出手段6と、距
離検出手段6により検出された被写体距離と、その被写
体距離の検出誤差と、カメラの絞り値とに基づいてガイ
ドナンバ計算を行い、電子閃光装置Zの適正な閃光時間
の上限または下限を決定する制限時間決定手段7とを備
え、自動調光手段5は、制限時間決定手段7により決定
された「適正な閃光時間の上限または下限」を限度とし
て、電子閃光装置Zの発光を強制停止させることを特徴
とする。
【0013】上述した構成においては、光量モニタ手段
2および光量比較手段4などが、自動調光方式の調光制
御にかかわる構成である。また、距離検出手段6,制限
時間決定手段7などが、フラッシュマチック方式の調光
制御にかかわる構成である。以下、このような自動調光
装置の動作を、場合分けして説明する。
【0014】まず、制限時間決定手段7において求めた
「適正な閃光時間の上限」に至っても、自動調光方式に
よる発光停止が起こらない場合、比較的黒い被写体を撮
影しているケースが推察される。この場合、「適正な閃
光時間の上限」の時点でいち早く発光停止を行うことに
より、比較的黒い被写体をなるべくそのままの階調で閃
光撮影することが可能となる。
【0015】また、制限時間決定手段7において求めた
「適正な閃光時間の下限」に至る以前に、自動調光方式
による発光停止が起こった場合、比較的白い被写体を撮
影しているケースが推察される。この場合、「適正な閃
光時間の下限」まで待って発光停止を行うことにより、
比較的白い被写体をなるべくそのままの階調で閃光撮影
することが可能となる。
【0016】一方、適正な閃光時間の限度内において、
自動調光方式による発光停止が起こった場合、おおよそ
標準的な反射率の被写体を撮影しているケースが推察さ
れる。この場合、自動調光方式による発光停止を優先的
に採用することにより、被写体距離の検出誤差などに起
因するフラッシュマチック方式の短所が排除される。な
お、上述の説明では簡単のために、適正な閃光時間の上
限および下限の両方を用いた場合についてのみ説明して
いるが、本発明は、これに限定されるものではない。適
正な閃光時間の上限もしくは下限のどちらか片側のみを
用いて、自動調光方式の調光制御を制限してもよい。そ
の場合には、上述した作用効果を限定的に得ることがで
きる。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動調光装置において、制限時間決定手段7は、被写
体距離をRとし、被写体距離の検出誤差を(−ΔRd〜
ΔRu)とし、絞り値をFとして、(1)式に示す上限
ガイドナンバGuを得る電子閃光装置Zの閃光時間を、
適正な閃光時間の上限と定める。 上限ガイドナンバGu=(R+ΔRu)×F・・・(1) ここで、(R+ΔRu)は、検出誤差の上限ΔRuを考
慮した上で、現実の被写体距離がとりうるであろう最大
値に相当する。(1)式では、この最大値(R+ΔR
u)を用いて、ガイドナンバ計算を行い、上限ガイドナ
ンバGuを算出する。
【0018】電子閃光装置Zの発光量が、この上限ガイ
ドナンバGuを上回っても、自動調光方式による発光停
止が起こらない場合、標準的な反射率の被写体を撮影し
ているとは考えられない。したがって、比較的黒い被写
体を撮影しているケースが推察される。このような場
合、電子閃光装置Zの発光量が上限ガイドナンバGuを
越えた時点で発光停止を行うことにより、比較的黒い被
写体をなるべくそのままの階調で閃光撮影することが可
能となる。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の自動調光装置において、制限時間決定手段7は、被写
体距離をRとし、被写体距離の検出誤差を(−ΔRd〜
ΔRu)とし、絞り値をFとして、(2)式に示す下限
ガイドナンバGuを得る電子閃光装置Zの閃光時間を、
適正な閃光時間の下限と定める。 下限ガイドナンバGu=(R−ΔRd)×F・・・(2) ここで、(R−ΔRd)は、検出誤差の下限(−ΔR
d)を考慮した上で、現実の被写体距離がとりうるであ
ろう最小値に相当する。(2)式では、この最小値(R
−ΔRd)を用いて、ガイドナンバ計算を行い、下限ガ
イドナンバGdを算出する。
【0020】電子閃光装置Zの発光量が、この下限ガイ
ドナンバGdに達する以前に、自動調光方式による発光
停止が起こるような場合、標準的な反射率の被写体を撮
影しているとは考えられない。したがって、比較的白い
被写体を撮影しているケースが推察される。このような
場合、電子閃光装置Zの発光量が下限ガイドナンバGd
に達するまで待って発光停止を行うことにより、比較的
白い被写体をなるべくそのままの階調で閃光撮影するこ
とが可能となる。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれか1項に記載の自動調光装置におい
て、制限時間決定手段7は、被写体距離のデータおよび
検出誤差のデータを、撮影光学系とのデータ交信を介し
て取得する。通常、撮影光学系では、レンズ位置などの
実測に基づいて、被写体距離(正確には、合焦位置まで
の距離)を求めることが可能である。このとき、被写体
距離の測定誤差は、撮影光学系内に設けられる「レンズ
位置の測定機構」などの測定精度により左右される。そ
のため、被写体距離の測定誤差は、撮影光学系の種類や
個体ごとに特有の数値となる。
【0022】そこで、撮影光学系とのデータ交信を介し
て、検出誤差のデータを直に取得することにより、現在
使用中の撮影光学系に特有の検出誤差を確実に得ること
ができる。したがって、現在使用中の撮影光学系に合わ
せて、適正なガイドナンバの上限もしくは下限を正確に
求めることが可能となる。請求項5に記載の発明は、請
求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動調光
装置において、制限時間決定手段7は、撮影光学系の焦
点距離の値に基づいて、被写体距離の検出誤差を推定す
る。
【0023】通常、撮影光学系の焦点距離が短くなるに
従って、レンズの繰り出し量は小さくなり、そのレンズ
の繰り出し量から求める被写体距離の測定誤差は大きく
なる。そこで、現在使用中の撮影光学系の焦点距離に基
づいて、被写体距離の検出誤差をおおよそ推定すること
ができる。このような検出誤差の推定により、撮影光学
系の焦点距離の変化に柔軟に対応しながら、自動調光方
式による閃光撮影と、フラッシュマチック方式による閃
光撮影とをより適正に切り換えることが可能となる。
【0024】特に、従来の撮影光学系においては、既に
別の目的で焦点距離のデータ交信が行われていた。した
がって、本発明の自動調光装置では、そのような従来の
撮影光学系をそのまま使用しながら、請求項1〜3に記
載の調光制御を実現することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
ける実施の形態を説明する。
【0026】(第1の実施形態)第1の実施形態は、請
求項1〜4に記載の発明に対応する実施形態である。図
2は、第1の実施形態を示す図である。図2において、
カメラ本体11のレンズマウント部12aには、撮影レ
ンズ12が取り付けられる。この撮影レンズ12の内部
には、レンズ位置を検出するためのエンコーダ13が配
置される。このエンコーダ13の出力端子は、撮影レン
ズ12内に設けられたレンズ内マイコン14に接続され
る。
【0027】このレンズ内マイコン14の通信用ポート
は、レンズマウント部12aのレンズ側の接点L2〜4
およびカメラ側の接点B2〜4を介して、カメラ本体1
1内に設けられたカメラ内マイコン15の通信用ポート
SHS,SCK,SIOにそれぞれ接続される。また、
カメラ側からはレンズ側へは、レンズマウント部12a
のレンズ側の接点L1,L5およびカメラ側の接点B
1,B5を介して、電源電圧が供給される。
【0028】このカメラ内マイコン15の出力ポートP
o11〜18は、D/A変換部16を介して、測光調光
回路17のGA端子に接続される。また、カメラ内マイ
コン15の出力ポートPo1は、測光調光回路17のI
TG端子に接続される。この測光調光回路17のSTO
P出力は、OR回路18の第1入力に接続される。この
OR回路18の第2入力には、カメラ内マイコン15の
出力ポートPo2が接続される。
【0029】このOR回路18の出力は、AND回路1
9の第1入力に接続され、AND回路19の第2入力に
は、カメラ内マイコン15の出力ポートPo3が接続さ
れる。このAND回路19の出力は、電子閃光装置20
内のIGBT21(Insulated Gate bipolar Trangisto
r)のゲートに接続される。この電子閃光装置20のバ
ッテリ22の陽極には、昇圧回路23のIN端子が接続
される。また、バッテリ22の陰極には、昇圧回路23
のGND端子が接続されて、接地ライン24を構成す
る。
【0030】このような昇圧回路23のOUT端子から
は、バッテリ電圧が昇圧された状態で出力され、電源ラ
イン25へ供給される。この電源ライン25と接地ライ
ン24との間には、昇圧された電圧を蓄えるメインコン
デンサ26が接続される。このメインコンデンサ26の
両端には、充電電圧を分圧するための分圧抵抗27,2
8が接続される。この分圧抵抗27,28の中間点は、
電圧検出端子として引き出され、カメラ内マイコン15
のA/D変換入力ポートPi1に接続される。
【0031】また、電源ライン25には、発光管29の
一方の端子および抵抗31の一方の端子が接続される。
発光管29の他方の端子には、ダイオード30のアノー
ドが接続される。一方、抵抗31の他方の端子には、I
GBT21のコレクタ、ダイオード30のカソード、並
びにトリガーコンデンサ32の一方の端子が接続され
る。このIGBT21のエミッタは、接地ライン24に
接続される。
【0032】トリガーコンデンサ32の他方の端子は、
トリガートランス33の一次側巻線を介して、接地ライ
ン24に接続される。一方、トリガートランス33の二
次側巻線の一端は、発光管29の管壁に設けられたトリ
ガー電極に接続され、二次側巻線の他端は、接地ライン
24に接続される。
【0033】また、カメラ内マイコン15のプルアップ
抵抗付き入力ポートPi2には、レリーズ釦の押圧に応
じてオンするレリーズ起動スイッチ34が接続される。
入力ポートPi3には、シャッタ全開時にオンするシャ
ッタ全開検知スイッチ35が接続される。また、カメラ
内マイコン15の出力ポートPo4には、インターフェ
ース36を介して先幕係止用マグネット37が接続され
る。出力ポートPo5には、インターフェース38を介
して後幕係止用マグネット39が接続される。
【0034】これらの係止用マグネット37,39は、
シャッタの先幕,後幕を個別に係止するためのマグネッ
トである。図3は、上述した測光調光回路17の回路構
成を示す図である。図3において、OPアンプ41の正
側入力には、基準電圧回路42を介して基準電圧が印加
される。また、この正側入力には、ホトダイオード43
のカソードが接続される。
【0035】一方、OPアンプ41の負側入力には、ホ
トダイオード43のアノードとダイオード44のアノー
ドが接続される。このホトダイオード43は、図4に示
すように、カメラ本体11のミラーボックス下部に配置
され、フィルム11a露光時の乱反射光を受光する。ま
た、ダイオード44のカソードは、OPアンプ41の出
力およびトランジスタ45のエミッタに接続される。
【0036】このトランジスタ45のベースには、GA
端子を介してD/A変換部16(図2)の出力電圧が印
加される。一方、トランジスタ45のコレクタには、F
ET46のドレイン、コンデンサ47の一方の端子およ
びコンパレータ48の正側入力が接続される。このFE
T46のゲートには、ITG端子を介してカメラ内マイ
コン15(図2)の出力ポートPo1の出力電圧が印加
される。
【0037】また、FET46のソースおよびコンデン
サ47の他方の端子は、電源Vcc3に接続される。さ
らに、コンパレータ48の負側入力には、基準電圧回路
49を介して基準電圧が印加される。このコンパレータ
48の出力は、STOP端子を介してOR回路18(図
2)の第1入力に接続される。
【0038】ここで、請求項1〜4に記載の発明と第1
の実施形態との対応関係については、受光素子1はホト
ダイオード43に対応し、光量モニタ手段2はOPアン
プ41,ダイオード44,トランジスタ45およびコン
デンサ47に対応し、光量比較手段4はコンパレータ4
8および基準電圧回路49に対応し、自動調光手段5は
IGBT21に対応し、距離検出手段6はカメラ内マイ
コン15の「撮影レンズ12とデータ交信を行う機能」
に対応し、制限時間決定手段7はカメラ内マイコン15
の「ガイドナンバ計算を用いて適正な制限時間の上限お
よび下限を算出する機能」に対応する。
【0039】次に、第1の実施形態の動作について説明
する。図5は、第1の実施形態の動作を説明する流れ図
である。図6は、カメラ内マイコン15とレンズ内マイ
コン14とのデータ交信のタイミングチャートである。
図7は、カメラの動作タイミングチャートである。
【0040】まず、カメラ本体11の主電源が投入され
ると、カメラ内マイコン15は、図6に示すようなタイ
ミングでシリアルデータ交信を行う。すなわち、カメラ
内マイコン15は、通信用ポートSHSをまずローレベ
ルに立ち下げ、シリアルデータ交信の開始をレンズ内マ
イコン14側に通達する。続いて、カメラ内マイコン1
5は、同期用のクロックパルスを通信用ポートSCKか
ら出力しつつ、通信用ポートSIOから被写体距離の関
連データを要求するコマンドコードを送出する。
【0041】このように送出されたコマンドコードは、
レンズマウント部12aの接点を介して、レンズ内マイ
コン14に受信される。レンズ内マイコン14では、こ
のコマンドコードを解読した後、エンコーダ13を用い
てレンズ位置の検出を実行する。このレンズ位置と撮影
レンズ12の焦点距離とを用いて、レンズ内マイコン1
4は被写体距離(カメラ本体11から合焦位置までの距
離)を算出する。
【0042】続いて、レンズ内マイコン14は、内部R
OMに格納されている「遠側距離誤差データ」および
「近側距離誤差データ」を読み出す。これらのデータ
は、エンコーダ13の測定精度および焦点距離などに依
存するデータであり、実測や公知の統計演算などに基づ
いて予め決定されるデータである。レンズ内マイコン1
4は、このように得られた「距離データR」,「遠側距
離誤差データΔRu」および「近側距離誤差データΔR
d」を、カメラ側からのクロックパルスに同期させて、
通信用ポートSIOへ次々に送出する。
【0043】カメラ内マイコン15は、このように送出
されるデータを順次に受信する(図5S1)。このよう
なデータ交信の完了後、カメラ内マイコン15は、レリ
ーズ起動スイッチ34のスイッチ状態を判断する(図5
S2)。ここで、レリーズ起動スイッチ34がオフ状態
にある場合(図5S2のNO側)、カメラ内マイコン1
5はレリーズ釦がまだ押されていないと判断して、ステ
ップS1に動作を戻す。
【0044】一方、レリーズ起動スイッチ34がオン状
態に変化した場合(図5S2のYES側)、カメラ内マ
イコン15は、次に述べる撮影動作に移行する。まず、
カメラ内マイコン15は、先幕係止用マグネット37お
よび後幕係止用マグネット39の通電状態を保持し、カ
メラ本体11のシャッタ先幕およびシャッタ後幕を保持
する。この状態で、図示しないクイックリターンミラー
の跳ね上げが開始される(図5S3)。
【0045】さらに、カメラ内マイコン15は、電子閃
光装置20の自動調光制御に備えて、出力ポートPo1
1〜18からフィルム感度に応じたデジタル値を出力す
る(図5S4)。このデジタル値は、D/A変換部16
を介してアナログ電圧に変換されて、測光調光回路17
のGA端子に印加される。このGA端子の印加電圧は、
後述する光量検出動作の利得を決定する。
【0046】次に、カメラ内マイコン15は、分圧抵抗
27,28による分圧電圧をA/D変換入力ポートPi
1から読み取り、メインコンデンサ26の充電電圧Vm
cを検出する。カメラ内マイコン15は、内部ROMに
予め格納された基本ガイドナンバ特性を、この充電電圧
の検出値に応じて補正し、実際のガイドナンバ特性を求
める(図5S5)。
【0047】ここで、基本ガイドナンバ特性と実際のガ
イドナンバ特性との関係について、具体例を挙げて説明
する。図8(a)は、フル充電時における発光管29の
発光強度Lを示す図である。このとき、発光強度Lの時
間積分値(図中の斜線部の面積)は、発光管29の発光
量に相当する。
【0048】図9に示す基本ガイドナンバ特性は、この
発光量をガイドナンバに換算した値と、対応する閃光時
間との関係を記したものである。ところで、図8(b)
に示すように、発光管29の発光強度Lは、メインコン
デンサ26の充電電圧Vmcに応じても変化する。充電
電圧Vmcにおいて実際に得られるガイドナンバGN′
は、 GN′=GN×Vmc/VM ・・・(5) を用いて算出することができる。ここで、GNは基本ガ
イドナンバの値であり、VMは、基本ガイドナンバ特性
を実測した際の充電電圧の値である。
【0049】例えば、VM=330[V],Vmc=2
72.7[V]とすると、上記の(5)式は、 GN′=GN×0.826 ・・・(6) となる。この(6)式を用いた補正演算を、図9に示す
基本ガイドナンバ特性に施したものが、図10に示す実
際のガイドナンバ特性データである。
【0050】このようなガイドナンバ特性データの補正
演算に続いて、カメラ内マイコン15は、上限ガイドナ
ンバGuを、次のようなフラッシュマチック方式のガイ
ドナンバ計算により算出する(図5S6)。 Gu=(R+ΔRu)×F ・・・(1) ここで、Rは被写体距離であり、ΔRuは遠側の距離誤
差であり、Fはカメラの絞り値である。
【0051】ちなみに、フィルム感度Sv5(ISO1
00相当)における標準的な上限ガイドナンバGuSv5
と、使用フィルム感度Svとを用いて、(1)式を書き
直すと、 GuSv5 =(R+ΔRu)×F×2(Sv-5)/2 ・・・(7) が得られる。
【0052】このような(1)式あるいは(7)式を用
いて上限ガイドナンバGuを求めた後、カメラ内マイコ
ン15は、実際のガイドナンバ特性データを参照して、
上限ガイドナンバGuに対応する閃光時間tFLUを求
める(図5S7)。なお、ガイドナンバ特性データは、
離散的なデータ列であるため、必ずしも合致するデータ
があるとは限らない。このように合致しないケースで
は、まず、上限ガイドナンバGuの前後に該当するデー
タをガイドナンバ特性データから探索する。次に、これ
らのデータに対応する閃光時間を線形補間して、正確な
閃光時間tFLUを求める。
【0053】続いて、カメラ内マイコン15は、下限ガ
イドナンバGdを、次のようなフラッシュマチック方式
のガイドナンバ計算により算出する(図5S8)。 Gu=(R−ΔRd)×F ・・・(2) ここで、Rは被写体距離であり、ΔRuは近側の距離誤
差であり、Fはカメラの絞り値である。
【0054】ちなみに、フィルム感度Sv5(ISO1
00相当)における標準的な下限ガイドナンバGdSv5
と、使用フィルム感度Svとを用いて、(2)式を書き
直すと、 GdSv5 =(R−ΔRd)×F×2(Sv-5)/2 ・・・(8) が得られる。
【0055】このような(2)式あるいは(8)式を用
いて下限ガイドナンバGdを求めた後、カメラ内マイコ
ン15は、実際のガイドナンバ特性データを参照して、
下限ガイドナンバGdに対応する閃光時間tFLDを求
める(図5S9)。
【0056】次に、カメラ内マイコン15は、ミラーア
ップの完了を待った後、出力ポートPo4をハイレベル
に設定して先幕係止用マグネット37の通電を解除し、
シャッタ先幕の走行を開始させる(図5S10)。続い
て、カメラ内マイコン15は、出力ポートPo2をハイ
レベルに設定して、OR回路18の出力をハイレベルに
変更する(図5S11)。
【0057】この状態で、カメラ内マイコン15は、シ
ャッタ全開検知スイッチ35を介してシャッタ全開を待
機する(図5S12)。シャッタ全開を確認すると、カ
メラ内マイコン15は、出力ポートPo3をハイレベル
に設定して、AND回路19の出力をハイレベルに変更
する(図5S13)。
【0058】その結果、IGBT21のゲート電圧が高
くなり、IGBT21のコレクタ−エミッタ間が導通す
る。すると、メインコンデンサ26の電圧が発光管29
に印加される。このとき、トリガーコンデンサ32に充
電されていた電荷は、トリガートランス33の一次巻線
を介して一瞬に放電され、トリガートランス33の二次
巻線側には、高電圧が発生する。このように発生した高
電圧は、トリガー電極を介して発光管29内部のガスを
励起する。その結果、発光管29の内部抵抗が急激に下
がり、メインコンデンサ26の電荷放電が開始する。こ
のような放電により、発光管29からは、閃光が発生す
る。
【0059】ここで、カメラ内マイコン15は、閃光開
始に伴うノイズ発生を避けるために、僅かな所定時間t
ITG待った後、出力ポートPo1をハイレベルに設定
する(図5S14)。すると、FET46が非導通状態
に変化し、コンデンサ47側にトランジスタ45のコレ
クタ電流が流れ始める。
【0060】以下、トランジスタ45のコレクタ電流値
について簡単に説明する。まず、OPアンプ41の負側
入力は、正側入力に対してイマジナリショート状態とな
るため、基準電圧回路42の基準電圧に等しく保たれ
る。この状態で、ホトダイオード43に生起した光電流
のほとんどは、ダイオード44を介してOPアンプ41
の出力端子側へ流れる。このとき、OPアンプ41の出
力端子には、基準電圧回路42の基準電圧からダイオー
ド44の両端電圧分だけ下がった電圧が出力される。
【0061】仮に、GA端子の印加電圧(トランジスタ
45のベース電圧)を、基準電圧回路42の基準電圧と
等しくした場合、トランジスタ45のベース−エミッタ
間とダイオード44とはカレントミラー回路を構成す
る。その結果、ダイオード44を流れる光電流とほぼ等
しい電流が、トランジスタ45のコレクタ電流となって
取り出される。
【0062】また、GA端子の印加電圧を、基準電圧回
路42の基準電圧からずらした場合、オフセット分の電
圧がトランジスタ45のベース−エミッタ間に上乗せさ
れることとなる。ここで、ベース−エミッタ間のI−V
特性は対数関係であるため、光電流に「オフセット電圧
分に依存する利得定数」を乗じた量の電流が、トランジ
スタ45のコレクタ電流となって取り出される。
【0063】このようなコレクタ電流がコンデンサ47
に充電されることにより、コンデンサ47の両端には、
ホトダイオード43の受光量に相当する充電電圧が生じ
る。このコンデンサ47の充電電圧が、基準電圧回路4
9の基準電圧を上回った瞬間に、コンパレータ48の出
力は反転し、STOP端子がローレベルに立ち下がる。
【0064】一方、カメラ内マイコン15側では、出力
ポートPo3の立ち上がり時点から、ステップS9で求
めた下限閃光時間tFLDが経過するまで待機する(図
5S15)。
【0065】この待機期間(図7に示すc〜e期間)中
は、出力ポートPo2がハイレベルに保持されるため、
STOP端子の出力レベルにかかわらず、IGBT21
の導通状態は継続する。そのため、発光管29の閃光発
光は停止することなく、強制的に継続される。ここで、
下限閃光時間tFLDが経過すると、カメラ内マイコン
15は、出力ポートPo2をローレベルに設定する(図
5S16)。
【0066】その結果、STOP端子の出力レベルが、
OR回路18およびAND回路19を介して、IGBT
21のゲートに直に伝達される。このとき既に、STO
P端子がローレベルに変化していた場合、IGBT21
は遅ればせながら非導通状態に変化し、発光管29は消
灯する。このような状態で、カメラ内マイコン15は、
出力ポートPo3の立ち上がり時点から、ステップS6
で求めた上限閃光時間tFLUが経過するまで待機する
(図5S17)。
【0067】この待機期間(図7に示すe〜g期間)中
に、STOP端子がローレベルに立ち下がった場合、そ
の立ち下がり時点でIGBT21は非導通状態に変化
し、発光管29は即座に消灯する。ここで、上限閃光時
間tFLUが経過すると、カメラ内マイコン15は、出
力ポートPo3をローレベルに立ち下げる(図5S1
8)。
【0068】そのため、STOP端子がたとえハイレベ
ルであっても、AND回路19の出力は強制的にローレ
ベルに設定される。その結果、IGBT21は必ず非導
通状態となり、発光管29は強制的に消灯状態となる。
次に、カメラ内マイコン15は、スローシンクロ露光や
後幕シンクロ露光などのため、所定のシャッタ時間の経
過を待った後、後幕係止用マグネット39の通電を解除
して、後幕走行を開始させる(図5S19)。
【0069】この状態で、カメラ内マイコン15は、出
力ポートPo1をローレベルに立ち下げ、FET46を
導通させてコンデンサ47の充電電圧をリセットする
(図5S20)。後幕走行が終了した後、カメラ内マイ
コン15はミラーダウンを実行し、一連の閃光撮影を終
了する(図5S21)。
【0070】以上説明した動作により、第1の実施形態
では、発光管29の発光量が下限ガイドナンバGdに達
する前に、STOP端子がローレベルに立ち下がった場
合、発光量が下限ガイドナンバGdに達するまで待って
発光停止を行う。したがって、比較的白い被写体であっ
ても、なるべくそのままの階調で閃光撮影することが可
能となる。
【0071】また、第1の実施形態では、発光管29の
発光量が上限ガイドナンバGuを上回っても、STOP
端子がローレベルに立ち下がらない場合、発光管29の
発光量が上限ガイドナンバGuを越えた時点で発光停止
を行う。したがって、比較的黒い被写体であっても、な
るべくそのままの階調で閃光撮影することが可能とな
る。
【0072】さらに、第1の実施形態では、発光管29
の発光量が、下限ガイドナンバGdと上限ガイドナンバ
Guとの中間に位置する状態で、STOP端子が立ち下
がった場合、STOP端子の立ち下がりに同期して発光
停止を行う。このような場合には、標準的な反射率の被
写体を撮影しているケースが推察されるため、自動調光
方式による調光制御による適正な閃光撮影が可能とな
る。
【0073】また、第1の実施形態では、撮影レンズ1
2とのデータ交信を介して、検出誤差のデータを直に取
得するので、現在使用中の撮影レンズ12に特有の検出
誤差を確実に得ることができる。したがって、多種に及
ぶ撮影レンズの交換使用に柔軟に対応しながら、上限ガ
イドナンバGuおよび下限ガイドナンバGdを適正に求
めることが可能となる。
【0074】次に、別の実施形態について説明する。 (第2の実施形態)第2の実施形態は、請求項1〜3,
5に記載の発明に対応した実施形態である。なお、第2
の実施形態の構成については、カメラ内マイコン15お
よびレンズ内マイコン14の動作プログラムを除いて、
第1の実施形態(図2〜図4)と同一であるため、ここ
での説明を省略する。
【0075】次に、第2の実施形態の動作について説明
する。図11は、第2の実施形態の動作を示す流れ図で
ある。第2の実施形態における動作上の特徴点は、次の
点である。 (1)カメラ内マイコン15は、レンズ内マイコン14
とのデータ交信を介して、被写体距離のデータと焦点距
離のデータとを取得する(図11S1) (2)カメラ内マイコン15は、この焦点距離のデータ
に基づいて、予め定められたデータテーブルを参照し、
「遠側距離誤差データ」と「近側距離誤差データ」とを
求める(図11S6)。
【0076】(3)このように求めた「被写体距離のデ
ータ」、「遠側距離誤差データ」および「近側距離誤差
データ」を用いて、フラッシュマチック方式のガイドナ
ンバ計算を行い、上限閃光時間tFLUおよび下限閃光
時間tFLDを算出する(図11S7〜S10)。その
他の動作については第1の実施形態と同じであるため、
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0077】また、第2の実施形態に特有な効果として
は、焦点距離のデータ交信が可能な従来の撮影光学系を
そのまま使用して、上述したような調光制御を実現可能
としている点である。なお、上述した実施形態では、被
写体距離をレンズ位置に基づいて検出しているが、これ
に限定されるものではない。例えば、三角測量による測
距,光波測距など他のいかなる方式でもよい。
【0078】また、上述した実施形態では、上限ガイド
ナンバGuおよび下限ガイドナンバGdの両方に基づい
て、自動調光方式の調光制御を制限しているが、これに
限定されるものではない。上限ガイドナンバGuあるい
は下限ガイドナンバGdのどちらか片側のみを用いて、
自動調光方式の調光制御を制限してもよい。このような
構成では、比較的黒い被写体もしくは白い被写体のどち
らか一方について、適正な閃光撮影を行うことが可能と
なる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、「適正な閃光時間の限度」をはずれて、自動
調光方式による発光停止が起こるような場合、フラッシ
ュマチック方式を優先した閃光撮影が行われる。したが
って、標準的な反射率から外れた被写体をなるべくその
ままの階調で閃光撮影することが可能となる。
【0080】一方、フラッシュマチック方式による「適
正な閃光時間の限度内」で、自動調光方式による発光停
止が起こるような場合、おおよそ標準的な反射率の被写
体を撮影しているケースが推察される。この場合には、
自動調光方式による発光停止を優先的に採用するので、
フラッシュマチック方式による短所(被写体距離の検出
誤差による調光制御の精度低下)を確実に排除すること
ができる。
【0081】請求項2に記載の発明では、測定誤差の上
限から考えられる被写体距離の最大値を用いて、上限ガ
イドナンバGuを算出する。電子閃光装置の発光量が、
この上限ガイドナンバGuを上回っても、自動調光方式
による発光停止が起こらない場合、光学フィルタ使用な
どのケースを除いて、比較的黒い被写体を撮影している
ケースが推察される。このような場合に、電子閃光装置
の発光量が上限ガイドナンバGuを越えた時点で発光停
止を行うことにより、比較的黒い被写体をなるべくその
ままの階調で閃光撮影することが可能となる。
【0082】請求項3に記載の発明では、測定誤差の下
限から考えられる被写体距離の最小値を用いて、下限ガ
イドナンバGdを算出する。電子閃光装置の発光量が、
この下限ガイドナンバGdに達する以前に、自動調光方
式による発光停止が起こった場合、比較的白い被写体を
撮影しているケースが推察される。このような場合に、
電子閃光装置の発光量が下限ガイドナンバGdに達する
まで待って発光停止を行うことにより、比較的白い被写
体をなるべくそのままの階調で閃光撮影することが可能
となる。
【0083】請求項4に記載の発明では、撮影光学系と
のデータ交信を介して、検出誤差のデータを直に取得す
るので、現在使用中の撮影光学系に特有の検出誤差を確
実に取得することができる。したがって、多種に及ぶ撮
影光学系の交換使用に柔軟に対応しながら、適正なガイ
ドナンバの上限もしくは下限を正確に求めことが可能と
なる。
【0084】請求項5に記載の発明では、撮影光学系の
焦点距離の値に基づいて、被写体距離の検出誤差をおお
よそ推定することができる。特に、多くの撮影光学系に
おいては、既に別の目的で焦点距離のデータ交信が行わ
れている。したがって、本発明の自動調光装置では、そ
のような従来の撮影光学系をそのまま使用しながら、請
求項1〜3に記載の調光制御を実現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3に記載の発明を説明する原理ブロ
ック図である。
【図2】第1の実施形態(請求項1〜4に対応)を示す
図である。
【図3】測光調光回路17の回路構成を示す図である。
【図4】ホトダイオード43の配置を示す図である。
【図5】第1の実施形態の動作を説明する流れ図であ
る。
【図6】データ交信のタイミングチャートである。
【図7】カメラの動作タイミングチャートである。
【図8】発光強度Lの時間変化を示す図である。
【図9】基本ガイドナンバ特性の一例を示す図である。
【図10】充電電圧Vmcによる補正処理を施したガイ
ドナンバ特性の一例を示す図である。
【図11】第2の実施形態(請求項1〜3,5に対応)
の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 受光素子 2 光量モニタ手段 4 光量比較手段 5 自動調光手段 6 距離検出手段 7 制限時間決定手段 11 カメラ本体 12 撮影レンズ 12a レンズマウント部 13 エンコーダ 14 レンズ内マイコン 15 カメラ内マイコン 16 D/A変換部 17 測光調光回路 18 OR回路 19 AND回路 20 電子閃光装置 21 IGBT 22 バッテリ 23 昇圧回路 24 接地ライン 25 電源ライン 26 メインコンデンサ 29 発光管 30 ダイオード 31 抵抗 32 トリガーコンデンサ 33 トリガートランス 34 レリーズ起動スイッチ 35 シャッタ全開検知スイッチ 37 先幕係止用マグネット 39 後幕係止用マグネット 41 OPアンプ 42 基準電圧回路 43 ホトダイオード 44 ダイオード 45 トランジスタ 46 FET 47 コンデンサ 48 コンパレータ 49 基準電圧回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体から戻る光を一部受光し、光電変
    換を行う受光素子と、 前記受光素子の光電出力を積分して、光量を検出する光
    量モニタ手段と、 前記光量モニタ手段において検出される光量と、予め定
    められた目標光量とを比較する光量比較手段と、 前記光量比較手段による比較結果に従って、カメラに内
    蔵もしくは外付けされる電子閃光装置の発光を停止させ
    る自動調光手段とを備えた自動調光装置において、 被写体距離を計測もしくは取得する距離検出手段と、 前記距離検出手段により検出された被写体距離と、その
    被写体距離の検出誤差と、カメラの絞り値とに基づいて
    ガイドナンバ計算を行い、前記電子閃光装置の適正な閃
    光時間の上限または下限を決定する制限時間決定手段と
    を備え、 前記自動調光手段は、 前記制限時間決定手段により決定された適正な閃光時間
    の上限または下限を限度として、前記電子閃光装置の発
    光を強制停止させることを特徴とする自動調光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動調光装置におい
    て、 前記制限時間決定手段は、 被写体距離をRとし、被写体距離の検出誤差を(−ΔR
    d〜ΔRu)とし、絞り値をFとして、 上限ガイドナンバGu=(R+ΔRu)×F ・・・(1) (1)式に示す上限ガイドナンバGuを得る前記電子閃
    光装置の閃光時間を、適正な閃光時間の上限と定めるこ
    とを特徴とする自動調光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動調光装置におい
    て、 前記制限時間決定手段は、 被写体距離をRとし、被写体距離の検出誤差を(−ΔR
    d〜ΔRu)とし、絞り値をFとして、 下限ガイドナンバGu=(R−ΔRd)×F ・・・(2) (2)式に示す下限ガイドナンバGuを得る前記電子閃
    光装置の閃光時間を、適正な閃光時間の下限と定めるこ
    とを特徴とする自動調光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の自動調光装置において、 前記制限時間決定手段は、 前記被写体距離のデータおよび前記検出誤差のデータ
    を、撮影光学系とのデータ交信を介して取得する手段を
    有することを特徴とする自動調光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の自動調光装置において、 前記制限時間決定手段は、 撮影光学系の焦点距離の値に基づいて、被写体距離の検
    出誤差を推定する手段を有することを特徴とする自動調
    光装置。
JP9285541A 1997-10-17 1997-10-17 自動調光装置 Pending JPH11119289A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9285541A JPH11119289A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 自動調光装置
US09/170,347 US6085040A (en) 1997-10-17 1998-10-13 Apparatus and method for controlling an amount of light emitted by an electronic flash device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9285541A JPH11119289A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 自動調光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11119289A true JPH11119289A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17692883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9285541A Pending JPH11119289A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 自動調光装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6085040A (ja)
JP (1) JPH11119289A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079158A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Fujifilm Corp デジタルカメラおよびその制御方法
JP2016061801A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 キヤノン株式会社 撮像システム、照明装置及び制御方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000347237A (ja) * 1999-03-31 2000-12-15 Seiko Precision Inc 露光制御装置および測距装置
JP2002072302A (ja) 2000-08-24 2002-03-12 Minolta Co Ltd カメラの調光制御装置
JP3744388B2 (ja) * 2001-06-26 2006-02-08 ソニー株式会社 撮像装置および撮像方法
KR100450085B1 (ko) * 2002-08-16 2004-09-30 삼성테크윈 주식회사 로그 함수의 특성을 이용한 플레시 제어 장치
US6778769B2 (en) * 2002-10-11 2004-08-17 Fuji Photo Film Co., Ltd. Camera
KR20060114890A (ko) * 2005-05-03 2006-11-08 주식회사 팬택앤큐리텔 플래시 광량 자동 조절 기능을 가지는 무선통신 단말기 및그 방법
JP2011107292A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Panasonic Corp ストロボ用調光回路、及びこれを用いたストロボ装置
JP1535206S (ja) * 2015-01-29 2015-10-19

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2296782B (en) * 1994-12-28 1998-06-17 Asahi Optical Co Ltd Flashlight control apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079158A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Fujifilm Corp デジタルカメラおよびその制御方法
JP4663607B2 (ja) * 2006-09-22 2011-04-06 富士フイルム株式会社 デジタルカメラおよびその制御方法
JP2016061801A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 キヤノン株式会社 撮像システム、照明装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6085040A (en) 2000-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070139550A1 (en) Method and device for controlling quantity of light from flash lamp externally attached to digital camera
JP2004258430A (ja) ストロボ撮影システム
JPH11119289A (ja) 自動調光装置
KR100647098B1 (ko) 자동 조광 방식의 플래시 발광 장치
JP3695380B2 (ja) カメラ
JP3893290B2 (ja) コンデンサ充電装置およびカメラのストロボ充電装置
JP3879314B2 (ja) 調光装置、カメラ装置及び調光方法
JP2004071428A (ja) コンデンサ充電装置及びカメラのストロボ充電装置
JP3787379B2 (ja) カメラシステム
JP2829919B2 (ja) 画像信号記録装置のための閃光撮影システム
JPH0522895B2 (ja)
US5075715A (en) Flash device with charging completion control feature
JPH08160489A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2920547B2 (ja) カメラシステム
JP4033458B2 (ja) ストロボ用調光装置
JP3703183B2 (ja) ストロボ装置
JPH0954358A (ja) ストロボシステム
JP2909119B2 (ja) ストロボ充電制御装置
JP2635008B2 (ja) ストロボ装置を有するカメラ
JP2003330075A (ja) カメラシステム
JP2972729B2 (ja) ストロボ充電制御装置
JP2012063600A (ja) 撮像装置、発光装置及びカメラシステム
JP2001154245A (ja) 自動焦点カメラ
JPH0513291B2 (ja)
JP2004045679A (ja) 閃光制御装置