JPH11119288A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JPH11119288A
JPH11119288A JP9277583A JP27758397A JPH11119288A JP H11119288 A JPH11119288 A JP H11119288A JP 9277583 A JP9277583 A JP 9277583A JP 27758397 A JP27758397 A JP 27758397A JP H11119288 A JPH11119288 A JP H11119288A
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Yoshinao Shimada
義尚 島田
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卓郎 菅原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な本発光制御が可能となるストロボ装置
を提供する。 【解決手段】CPU8の制御下に、撮影時の本発光に先
立ちストロボ発光管13より予備発光を行い、さらに該
CPU8で、予備発光を受け被写体で反射した光をCC
D3で光電変換して得られる値と、等比級数の関係で増
加または減少する複数の相対発光量の配列と該複数のそ
れぞれの相対発光量に対応する本発光における発光量を
得るに必要な発光時間との組み合わせからなるファイル
を記憶するためのROM16に記憶されたデータとに基
づいて、本発光における発光量の所定基準発光量に対す
る比である相対発光量を演算するとともに、該演算され
た相対発光量に対応する本発光の発光時間を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ装置、詳
しくは、撮影に先立ち被写体に向かって補助光を照射し
本発光の光量を設定するための予備発光を行うストロボ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラ等の撮像装置で撮影を行
う際に、自然光だけでは光量が不足するような場合、不
足分を例えばストロボ装置で補っている。このストロボ
装置においては、撮影の際の本発光発光量を適正にする
ために該本発光に先だって予備発光を行い、実際の露光
時の本発光の発光量を設定している。このように本発光
の発光量を制御する場合には、例えば、特開平3−12
6383号公報に開示されるようなストロボ装置内に発
光量を制御するための専用の受光素子を含む制御回路を
設けている。
【0003】また、特公平5−44654号公報には、
専用の受光素子や制御回路を設けずに、撮像素子を利用
し、積分された出力に基づいて本発光の発光量を設定す
る電子カメラシステムが開示されている。
【0004】一方、本発光における発光量を求める際
に、該本発光における発光量と発光時間との関係を表す
LUT(Look Up Table)を予め記憶手段
にファイルとして記憶し、これを参照し、本発光におけ
る発光時間を制御する技術手段が知られている。
【0005】以下、このLUTを用いての本発光におけ
る発光時間制御手段について簡単に説明する。
【0006】一般に、ストロボの発光強度と発光時間と
の関係は図3に示すように非線形な関係になっているた
め、発光時間と発光量との関係は関数的に求めるのが難
しい。このため、発光時間と発光量との関係を予め実験
的に求めた表を用い、発光時間を制御することにより所
望の発光量を得る技術手段が提案されている。
【0007】すなわち、フル発光(100%発光)を基
準に所定の発光量(相対発光量)と発光時間との関係を
表にし、予備発光に基づいて演算された適正露光を得る
に必要な相対発光量に対応する発光時間を上記表より参
照してストロボの発光時間を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の発光時間制御手段においては、発光時間
と発光量との関係を予め実験的に求めた表において上記
相対発光量の配列を等差級数的に設定していた。
【0009】このため相対発光量が大きくなる程、発光
量の制御の精度が不必要に高くなり過ぎ、このため上記
表を記憶するための記憶容量がたいへん大きくなるとい
う問題点を有していた。
【0010】一方、相対発光量が大きい部分の、相対発
光量の配列の間隔を大きくすると、記憶容量は少なくな
るが、相対発光量が小さい部分の発光量制御の精度が粗
くなるという問題点もある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、高精度な本発光制御が可能となるストロボ装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のストロボ
装置は、撮影に先立って被写体に対して補助光を照射し
本発光の発光量を求めるために予備発光を行う予備発光
照射手段と、当該予備発光照射手段による予備発光を受
け被写体により反射された光を光電変換する撮像素子
と、前記予備発光において光電変換された前記撮像素子
の出力信号に基づいて、本発光における発光量の所定の
基準発光量に対する比である相対発光量を演算するため
の相対発光量演算手段と、等比級数の関係で増加または
減少する複数の前記相対発光量の配列と該複数のそれぞ
れの相対発光量に対応する本発光における発光量を得る
に必要な発光時間との組み合わせからなるファイルを記
憶するための記憶手段と、当該記憶手段から前記相対発
光量演算手段により演算された相対発光量に対応する本
発光の発光時間を読み出して本発光の発光時間を制御す
るための発光時間制御手段と、を具備したことを特徴と
する。
【0013】本発明の第2のストロボ装置は、上記第1
のストロボ装置において、撮影被写体が逆光状態である
か否かを検出するための逆光検出手段を備え、当該逆光
検出手段により前記撮影被写体が逆光状態であると判断
したときは、前記予備発光において演算される相対発光
量の値を撮影被写体が逆光状態以外の通常の状態にある
ときに比べて大きくすることを特徴とする。
【0014】本発明の第3のストロボ装置は、撮影に先
立って被写体に対して補助光を照射し本発光の発光量を
求めるために予備発光を行う予備発光照射手段と、前記
予備発光照射手段による予備発光を受け被写体による反
射された光を光電変換する撮像素子と、当該撮像素子の
露光時間を制御するための露光時間制御手段と、前記予
備発光において光電変換された前記撮像素子の出力信号
に基づいて、本発光における発光量を演算するための本
発光量演算手段と、当該本発光量演算手段により演算さ
れた本発光量に基づいて本発光における発光量を制御す
るための本発光量制御手段と、前記予備発光における前
記撮像素子の露光時間を前記本発光における前記撮像素
子の露光時間に比べて短く設定する露光時間制御手段
と、を具備したこと特徴とする。
【0015】本発明の第4のストロボ装置は、上記第3
のストロボ装置において、撮影被写体が逆光状態である
か否かを検出するための逆光検出手段を備え、当該逆光
検出手段により前記撮影被写体が逆光状態であると判断
したときは、前記予備発光における前記撮像素子の露光
時間を、撮影被写体が逆光状態以外の通常の状態にある
ときに比べて短く設定することを特徴とすることを特徴
とする。
【0016】本発明の第5のストロボ装置は、上記第3
のストロボ装置において、撮影被写体が逆光状態である
か否かを検出するための逆光検出手段を備え、当該逆光
検出手段により前記撮影被写体が逆光状態であると判断
したときは、前記予備発光における測光領域の大きさを
撮影被写体が逆光状態以外の通常の状態にあるときに比
べて狭く設定することを特徴とする。
【0017】本発明の第6のストロボ装置は、上記第3
のストロボ装置において、撮影被写体が逆光状態である
か否かを検出するための逆光検出手段を備え、当該逆光
検出手段により前記撮影被写体が逆光状態であると判断
したときは、本発光における発光量を撮影被写体が逆光
状態以外の通常の状態にあるときに比べて多くなるよう
に制御することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態であるス
トロボ装置の構成を示したブロック図である。
【0020】この実施形態のストロボ装置は、被写体像
を入光する撮影レンズ1と、この撮影レンズ1の後方に
配設され、絞りを兼用するシャッタ2と、撮影時に上記
撮影レンズ1に入光する被写体像を撮像するとともに、
撮影に先立ち行われる予備発光照射手段による予備発光
を受け被写体像により反射された光を光電変換するCC
D等の固体撮像素子3と、この撮像素子3で撮影された
画像信号を増幅する増幅回路4と、この増幅回路4で増
幅された画像信号をサンプリングホールドする信号処理
回路5と、この信号処理回路5からの信号をアナログ/
デジタル変換するA/D回路6と、A/D回路6からの
出力信号を記憶するメモリ7と、前記A/D回路3若し
くはメモリ7からの出力信号に基づきストロボ発光管1
3の発光量を算出するとともに当該ストロボ装置の各構
成部位の駆動制御を行う中央処理装置(CPU)8と、
上記CCD3の駆動を行うためのタイミング信号を生成
するタイミングジェネレータ(TG)9と、CPU8の
制御下において上記シャッタ2の制御を行うシャッタ制
御回路10と、例えばXe管からなるストロボ発光管1
3と、上記CPU8の制御下に上記ストロボ発光管13
の発光量を制御する発光量制御回路11と、同ストロボ
発光管13のトリガ電極12と、上記CPU8に接続さ
れたストロボ発光モードスイッチ(SW1)14と、同
CPU8に接続されたレリーズスイッチ(撮影動作開始
スイッチSW2)15と、発光にかかる所定値等を記憶
するROM16で主要部が構成される。
【0021】上記CCD3の測光領域の大きさの切換は
CPU8からの制御信号に基づいて行われる。
【0022】また、上記増幅回路4は、CPU8からの
制御信号に基づいた所定の増幅率でCCD3の出力信号
を増幅する。
【0023】さらに、上記信号処理回路5は、増幅回路
4で増幅された画像信号に対し、ガンマ補正や色補正等
の所定の信号処理を行なう。
【0024】また、上記ストロボ発光モードスイッチ1
4は、オンすることでCPU8はストロボ発光をおこな
い、また、レリーズスイッチ15は、オンすることでC
PU8の制御下に撮影動作が開始される。
【0025】このような構成をなす本第1の実施形態の
ストロボ装置における、予備発光に基づく本発光の発光
量演算動作および撮像動作について図2に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0026】図2に示すように、上記レリーズスイッチ
15がオンされると(ステップS1)、CPU8は増幅
率mを設定し(ステップS2)、この増幅率mでCPU
8の制御下に予備発光を実施する(ステップS3)。こ
の後、A/D回路6でA/D変換され(ステップS
4)、この画像データがメモリ7に記憶される(ステッ
プS5)。なお、本実施形態においては、上記増幅率m
は1に設定される。
【0027】次に、CPU8の制御の下、予備発光によ
る画像データの平均値V1を求める(ステップS6)。
次に、CPU8は、本発光の発光量を演算する(ステッ
プS7)。なお、この演算方法は後に詳述する。
【0028】この後、CPU8はシャッタ2の開閉制御
をするとともにストロボ発光管13より本発光せしめ
(ステップS8、S9、S10)、CCD3からの画像
データを取り込む(ステップS11)。
【0029】なお、露光時間の制御はCCD3の電子シ
ャッタも兼用して正確な露光制御が行われる。
【0030】また、自然光のみおよび予備発光における
測光は、全画面を64の領域に分割し、各領域ごとにハ
ード的に各画素データが平均化されたデータを撮像素子
より求めてもよい。これにより、より高速処理が実現で
きる。
【0031】ここで、上記ステップS7における本発光
の発光量演算方法について説明する。本実施形態におい
ては、基本的には適性露光に対応する画像データの平均
値VMと、任意の被写体に対して予備発光を行って得ら
れた画像データの平均値VPとに基づき、後述する方法
で相対発光量を求め、さらに該相対発光量と発光時間と
の関係を表すLUT(表1参照)を予め記憶手段にファ
イルとして記憶し、これを参照して本発光の発光時間を
求め、実際の発光量を決定する。
【0032】
【表1】 なお、該LUTにかかるデータは、上記ROM16に記
憶されている。
【0033】以下、このLUTについて詳細に説明す
る。本実施形態においては、表1に示す如くLUTを用
い本発光の発光量を決定する。このようなLUTを参照
してストロボの発光量を制御する理由は、上述したよう
に、発光の強度と時間との関係は図3に示すように非線
形な関係になっており、発光時間と発光量との関係を関
数的に求めるのが難しいからである。
【0034】すなわち、ストロボを発光させるためのメ
インコンデンサに蓄積されている全電荷から予備発光後
の上記メインコンデンサに残留している全電荷を放出し
たときの発光(以下、この発光をフル発光という)の発
光量と所定の発光量との比である相対発光量と、上記所
定の発光量を得るに必要な発光時間との関係を表わした
LUTを予め記憶手段にファイルとして記憶し、予備発
光に基づいて演算された適正露光を得るに必要な相対発
光量に対応する発光時間を上記LUTより参照してスト
ロボの発光時間を制御する。実際は、上記相対発光量は
本発光時のフル発光における発光量を100%とし、そ
れを基準としたパーセント比で表されている。
【0035】従来は、上記LUTでいうならば相対発光
量の配列を等差級数的に設定していたため相対発光量が
大きくなる程、発光量の制御の精度が不必要に高くなり
過ぎ、このため上記LUTを記憶するための記憶容量が
たいへん大きくなるという問題点を有していた。一方、
相対発光量が大きい部分の、相対発光量の配列の間隔を
大きくすると、記憶容量は少なくなるが、相対発光量が
小さい部分の発光量制御の精度が粗くなるという問題点
があった。
【0036】本実施形態のストロボ装置はかかる事情を
考慮してなされており、上記表1に示すLUTにおける
上記相対発光量を等比級数的に配列し、このLUTを参
照して発光時間を制御することで、本発光時の発光量を
所望の精度で得るようにしたことを特徴とする。
【0037】ここで、相対発光量の求め方について説明
する。いま、適正露光に対応する画像データの平均値を
VMとする。この値は被写体に拠らず一定である。ま
た、任意の被写体に対して仮にフル発光の予備発光を行
って得られた画像データの平均値をVFとすると、本発
光時は予備発光時に対してVM/VF倍の発光量が必要
となる。
【0038】ところが実際には予備発光時の発光量は電
力消費低減その他の目的のため、フル発光における発光
量よりも少なく設定されている。したがって、任意の被
写体に対して実際に照射される予備発光により得られた
画像データの平均値VPは、上記VFより小さい値とな
る。
【0039】一方、上記表1に示したLUTは、フル発
光を基準にした相対発光量と発光時間との関係を示した
表である。
【0040】したがって、上記実際に照射される予備発
光により得られた画像データの平均値VPをもって、直
ちに上記LUTより本発光時の発光量を求めることはで
きない。
【0041】本実施形態では、以下の手順で実際の相対
発光量を求め、さらに、上述したように該相対発光量に
対応する発光時間で本発光を行う。
【0042】いま、フル発光の予備発光により得られた
画像データの平均値をVF、実際に照射される予備発光
により得られた画像データの平均値をVPとすると、 K=VF/VP ……(1) の値K(K>1)は、被写体に拠らず一定の値となるも
のであり、この値は予めROM16等に記憶させておく
ことができる。
【0043】したがって、上記任意の被写体に予備発光
を行ったときに得られる画像データをフル発光に対する
画像データに換算すると、 VF=K・VP となる。
【0044】結局、上記相対発光量Sは、 S=VM/(K・VP) ……(2) となる。
【0045】この(2)式で得られた相対発光量Sか
ら、上記LUTを参照して発光時間を求め、該発光時間
を制御することで所望の発光量を得る。
【0046】本第1の実施形態のストロボ装置による
と、上記LUTにおける相対発光量を等比級数的に配列
し、この表に基づき発光時間を制御することで、上記配
列を等差級数的に配列した場合に比べ、少ない記憶容量
で相対発光量の大きさによらず均一な高精度の制御が可
能となる。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0048】この第2の実施形態のストロボ装置は、そ
の構成は基本的に上記第1の実施形態と同様であるが、
逆光検出手段をさらに備えていることを特徴とする。そ
の他の構成は上記第1の実施形態と同様であるので、こ
こでの詳しい説明は省略する。
【0049】ここで、上記逆光検出手段について説明す
る。本第2の実施形態における測光手段は、CCD3の
全画面を64の領域に分割し、各領域ごとにハード的に
各画素データが平均化されたデータを撮像素子より求め
ている。そして、逆光検出は、図4に示すように64分
割された領域のうち中央部の4領域(斜線部で示す)の
画像データの平均値と、当該領域以外の領域における画
像データの平均値との比が所定以下の値のとき逆光と判
断することで行う。
【0050】なお、撮影被写体が逆光状態のときは、上
記中央部の4領域で測光を行うが、撮影被写体が逆光状
態以外の通常の状態にあるときは、それよりも広い領域
で測光する。本実施形態においては上記測光領域の大き
さの切換はCPU8からの制御信号に基づき行われる
が、このような切換は行わずに必要な測光領域の信号の
み処理し、実質的に測光領域の大きさを選択するように
しても良い。
【0051】ところで、従来、逆光下における撮影時に
は外光の影響を皆無にすることができないためアンダー
露光になる場合があった。これにより、実際に撮影され
る画像は被写体が暗く写っていまうという不具合が生じ
ていた。
【0052】すなわち、上記第1の実施形態の説明にお
ける(2)式において、任意の被写体に対して予備発光
を行って得られた画像データの平均値VPは、実際は予
備発光に基づく光だけによる出力値VPAに自然光だけ
による出力値VPBを加算したものである。すなわち、
相対発光量Sは、 S=VM/{K(VPA+VPB)} ……(3) となる。
【0053】入射する外光が通常の場合であると、上記
VPBの値はVPAに対して十分小さく、相対発光量S
への影響は無視できる。しかし、逆光時は、自然光が強
く上記VPBの値が相対的に大きくなるため、実際に被
写体に照射するに必要な相対発光量が本来必要とされる
値より低い値になってしまう虞がある。
【0054】本第2の実施形態のストロボ装置はかかる
事情を考慮し、逆光下における撮影時においても、被写
体が暗く写ることなく適正露光で撮影を行い得ることを
特徴とする。
【0055】すなわち、上記逆光検出手段により逆光と
判断したとき、相対発光量S’は、 S’=VM’/{K(VPA+VPB)} ……(4) ただし、VM’>VM とし、逆光時には、通常時より本発光の発光量を大きく
する。
【0056】このように、本第2の実施形態によると、
逆光時に本発光時の発光量を変更し、逆光による検出誤
差を補正し、適性露光での撮影を可能にするという効果
を奏する。
【0057】なお、本第2の実施形態においては、上記
第1の実施形態において採用した、相対発光量を等比級
数的に配列したLUTを用いることは必ずしも必須の要
件ではなく、従来の等差級数的な配列に準じて記憶され
た相対発光量と発光時間との関係を表わすLUTを用い
ても良い。
【0058】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0059】この第3の実施形態のストロボ装置は、そ
の構成は基本的に上記第1の実施形態と同様であるが、
予備発光時の露光時間を本発光時の露光時間よりも短く
設定することを特徴とする。その他の構成は上記第1の
実施形態と同様であるので、ここでの詳しい説明は省略
する。
【0060】ところで、予備発光時においては、予備発
光による反射光から得られる測光データのみを得るのが
望ましいが、予備発光時の露光時間を本発光時の露光時
間と等しくした場合を想定すると、図5に示すように、
外光の影響が大きく測光誤差が大きくなる虞がある。
【0061】本第3の実施形態のストロボ装置は、かか
る点を考慮してなされており、予備発光時の露光時間を
本発光時の露光時間よりも短く設定することで、外光よ
り予備発光の発光量を相対的に大きくし、検出精度を向
上することを特徴とする。
【0062】図5は、本第3の実施形態のストロボ装置
において、予備発光および本発光時における発光強度特
性に対する予備発光時および本発光時の露光時間の関係
を示した線図である。
【0063】図に示すように、本第3の実施形態のスト
ロボ装置においては、本発光時の露光時間に対して予備
発光時の露光時間を短く設定している。これにより、相
対的に外光より予備発光の発光量が大きくなり、検出精
度が向上する。
【0064】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0065】この第4の実施形態のストロボ装置は、そ
の構成は基本的に上記第1の実施形態と同様であるが、
上記第2の実施形態の如く逆光検出手段を有し、通常の
外光が入光している場合と逆光が入光している場合とで
予備発光の露光時間を変化させていることを特徴とす
る。その他の構成は上記第1の実施形態と同様であるの
で、ここでの詳しい説明は省略する。
【0066】図6は、本第4の実施形態のストロボ装置
において、通常の予備発光時における露光時間と逆光時
の予備発光時における露光時間との関係を示した線図で
ある。
【0067】この実施形態のストロボ装置は、上記第2
の実施形態と同様の逆光検出手段と有し、この逆光検出
手段で逆光を検出した際には、図6示すように、予備発
光時の露光時間を通常に対して短く設定する。
【0068】逆光時は通常時と比べて外光の光量が大き
く(図6参照)、露光時間を長くすると予備発光時によ
り外光の影響を受けやすくなり検出値精度が低下する。
本実施形態はかかる事情を考慮し、逆光時には予備発光
の露光時間をより短くすることで精度向上を図り、不適
正な露光撮影防止に貢献する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
精度な本発光制御が可能となるストロボ装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるストロボ装置の
構成を示したブロック図である。
【図2】上記第1の実施形態のストロボ装置において、
予備発光に基づく本発光の発光量演算動作および撮像動
作を示したフローチャートである。
【図3】一般のストロボの発光強度と発光時間との関係
を示した線図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のストロボ装置におけ
る逆光検出手段を説明する図である。
【図5】本発明の第3の実施形態のストロボ装置におい
て、予備発光および本発光時における発光強度特性に対
する予備発光時および本発光時の露光時間の関係を示し
た線図である。
【図6】本発明の第4の実施形態のストロボ装置におい
て、通常の予備発光時における露光時間と逆光時の予備
発光時における露光時間との関係を示した線図である。
【符号の説明】
1…撮影レンズ 2…シャッタ 3…撮像素子(CCD) 4…増幅回路 5…信号処理回路 6…A/D回路 7…メモリ 8…CPU 9…タイミングジェネレータ 10…シャッタ制御回路 11…発光量制御回路 13…ストロボ発光管 14…ストロボ発光モードスイッチ 15…レリーズスイッチ 16…ROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影に先立ち被写体に対して補助光を照
    射し本発光の発光量を求めるために予備発光を行う予備
    発光照射手段と、 当該予備発光照射手段による予備発光を受け被写体によ
    り反射された光を光電変換する撮像素子と、 前記予備発光において光電変換された前記撮像素子の出
    力信号に基づいて、本発光における発光量の所定基準発
    光量に対する比である相対発光量を演算するための相対
    発光量演算手段と、 等比級数の関係で増加または減少する複数の前記相対発
    光量の配列と該複数のそれぞれの相対発光量に対応する
    本発光における発光量を得るに必要な発光時間との組み
    合わせからなるファイルを記憶するための記憶手段と、 当該記憶手段から前記相対発光量演算手段により演算さ
    れた相対発光量に対応する本発光の発光時間を読み出し
    て本発光の発光時間を制御するための発光時間制御手段
    と、 を具備したことを特徴とするストロボ装置。
  2. 【請求項2】 撮影被写体が逆光状態であるか否かを検
    出するための逆光検出手段を備え、当該逆光検出手段に
    より前記撮影被写体が逆光状態であると判断したとき
    は、前記予備発光において演算される相対発光量の値を
    撮影被写体が逆光状態以外の通常の状態にあるときに比
    べて大きくすることを特徴とする請求項1に記載のスト
    ロボ装置。
  3. 【請求項3】 撮影に先立ち被写体に対して補助光を照
    射し本発光の発光量を求めるために予備発光を行う予備
    発光照射手段と、 当該予備発光照射手段による予備発光を受け被写体によ
    る反射された光を光電変換する撮像素子と、 当該撮像素子の露光時間を制御するための露光時間制御
    手段と、 前記予備発光において光電変換された前記撮像素子の出
    力信号に基づいて、本発光における発光量を演算するた
    めの本発光量演算手段と、 当該本発光量演算手段により演算された本発光量に基づ
    いて本発光における発光量を制御するための本発光量制
    御手段と、 前記予備発光における前記撮像素子の露光時間を前記本
    発光における前記撮像素子の露光時間に比べて短く設定
    する露光時間制御手段と、 を具備したこと特徴とするストロボ装置。
  4. 【請求項4】 撮影被写体が逆光状態であるか否かを検
    出するための逆光検出手段を備え、当該逆光検出手段に
    より前記撮影被写体が逆光状態であると判断したとき
    は、前記予備発光における前記撮像素子の露光時間を、
    撮影被写体が逆光状態以外の通常の状態にあるときに比
    べて短く設定することを特徴とすることを特徴とする請
    求項3に記載のストロボ装置。
  5. 【請求項5】 撮影被写体が逆光状態であるか否かを検
    出するための逆光検出手段を備え、当該逆光検出手段に
    より前記撮影被写体が逆光状態であると判断したとき
    は、前記予備発光における測光領域の大きさを撮影被写
    体が逆光状態以外の通常の状態にあるときに比べて狭く
    設定することを特徴とする請求項3に記載のストロボ装
    置。
  6. 【請求項6】 撮影被写体が逆光状態であるか否かを検
    出するための逆光検出手段を備え、当該逆光検出手段に
    より前記撮影被写体が逆光状態であると判断したとき
    は、本発光における発光量を撮影被写体が逆光状態以外
    の通常の状態にあるときに比べて多くなるように制御す
    ることを特徴とする請求項3に記載のストロボ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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