JPH11118675A - 空気入りタイヤのユニフォーミティー測定方法 - Google Patents

空気入りタイヤのユニフォーミティー測定方法

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JPH11118675A
JPH11118675A JP9277577A JP27757797A JPH11118675A JP H11118675 A JPH11118675 A JP H11118675A JP 9277577 A JP9277577 A JP 9277577A JP 27757797 A JP27757797 A JP 27757797A JP H11118675 A JPH11118675 A JP H11118675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
uniformity
rim
lubricant
measured
Prior art date
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Pending
Application number
JP9277577A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Imai
良正 今井
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リム滑りの発生を防止した、タイヤとリムの
嵌合部に潤滑剤を塗布してユニフォーミティーを正確に
測定する方法を提供すること。 【解決手段】 タイヤとリムの嵌合部に潤滑剤を塗布
し、タイヤをリムに装着し内圧を充填して、回転するド
ラムにタイヤを押し付けることによってタイヤに荷重を
負荷し、タイヤとドラムの軸間隔を固定した状態でタイ
ヤが一回転したときの力の変動を測定する空気入りタイ
ヤのユニフォーミティー測定方法において、タイヤとリ
ムの嵌合部のうちビード・ベース部のみに潤滑剤を塗布
することを特徴とする空気入りタイヤのユニフォーミテ
ィー測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤのユ
ニフォーミティーを測定する方法に関するものであっ
て、特に、タイヤとリムの嵌合部に潤滑剤を塗布してユ
ニフォーミティーを測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤは真円であって、ラジア
ル方向および回転軸方向のバネ定数も周上均一に分布
し、しかも肉厚が均一であることが望ましいことはいう
までもない。しかし、タイヤの材料、構造および製造工
程の複雑さから考えると、寸法、剛性および重量が周上
完全に均一な空気入りタイヤを製造することは極めて困
難である。空気入りタイヤの周上における寸法、剛性お
よび重量の均一性はタイヤ・ユニフォーミティーまたは
単にユニフォーミティーといわれ、ユニフォーミティー
の悪いタイヤは車両の振動や騒音の原因となる。そこ
で、製造後のタイヤを選別して、ユニフォーミティーの
悪いタイヤについてはユニフォーミティーを修正する必
要がある。そのためには、まず、空気入りタイヤのユニ
フォーミティーを測定しなければならない。空気入りタ
イヤのユニフォーミティーの測定は、回転する金属製の
ドラムにタイヤを押し付けることによってタイヤに荷重
を負荷し、タイヤとドラムの軸間隔を固定した状態でタ
イヤが一回転したときの力の変動を測定するので、ま
ず、空気入りタイヤをリムに装着して所定の空気圧を充
填する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空気入りタイヤのユニ
フォーミティーは上記のように測定されるので、その測
定結果にはタイヤ自体のユニフォーミティーだけでなく
リムのユニフォーミティー不良による誤差とタイヤをリ
ムに装着したときの装着の不具合による誤差とが加算さ
れることになる。リムのユニフォーミティー不良による
誤差は、タイヤと比べて材料、構造および製造工程がさ
ほど複雑でないことから、相対的に小さなもので、しか
も、ユニフォーミティーの良いリムを選定してタイヤの
ユニフォーミティー測定用に使用すればよいので、この
誤差の問題は比較的容易に解決される。一方、タイヤを
リムに装着したときの装着の不具合による誤差は、同一
のリムを使用してユニフォーミティーを測定しても、タ
イヤとリムとの装着の都度異なるので、この誤差の問題
はやっかいな問題である。従来、この誤差を少なくして
ユニフォーミティーの測定精度を向上するために、タイ
ヤとリムの嵌合部の全域に亙って石鹸水やシリコーン・
オイルなどの潤滑剤を塗布した後に、タイヤをリムに装
着し、ユニフォーミティーを測定していた。しかしなが
ら、シリコーン・オイルなどの潤滑剤が塗布されたタイ
ヤが市場に出荷されると、新たにリム滑りという別の問
題が発生する。すなわち、車両の走行中にタイヤとリム
の間で相対的な滑りが生じて、タイヤとホイールリムの
バランスが崩れ、結果として車両の振動が発生するとい
う問題である。
【0004】本発明の目的は、上記のような従来技術の
不具合を解消して、リム滑りの発生を防止した、タイヤ
とリムの嵌合部に潤滑剤を塗布してユニフォーミティー
を正確に測定する方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による空気入りタイヤのユニフォーミティー
測定方法は、タイヤとリムの嵌合部に潤滑剤を塗布し、
タイヤをリムに装着し内圧を充填して、回転するドラム
にタイヤを押し付けることによってタイヤに荷重を負荷
し、タイヤとドラムの軸間隔を固定した状態でタイヤが
一回転したときの力の変動を測定する空気入りタイヤの
ユニフォーミティー測定方法において、タイヤとリムの
嵌合部のうちビード・ベース部のみに潤滑剤を塗布する
ことを特徴とする空気入りタイヤのユニフォーミティー
測定方法である。
【0006】上記の目的を達成するため、本発明による
空気入りタイヤのユニフォーミティー測定方法では、ユ
ニフォーミティー測定の直前に潤滑剤が被測定タイヤの
ビード・ベース部に塗布されてもよいが、被測定タイヤ
が加硫される前の段階で、つまりタイヤが未加硫の生タ
イヤの状態でビード・ベース部に潤滑剤が塗布されても
よい。
【0007】上記の目的を達成するため、本発明による
空気入りタイヤのユニフォーミティー測定方法では、潤
滑剤をしみこませたスポンジ状ロールを被測定タイヤの
ビード・ベース部に圧着しながら回転させることによっ
て潤滑剤を被測定タイヤのビード・ベース部のみに塗布
することが好ましい。
【0008】従来、ユニフォーミティーの測定精度を向
上するために、タイヤとリムの嵌合部の全域に亙って石
鹸水やシリコーン・オイルなどの潤滑剤を塗布した後に
タイヤをリムに装着し、ユニフォーミティーを測定して
いた。潤滑剤を塗布する最も一般的な方法は、リムのビ
ード・シート部などのタイヤとリムの嵌合部に水性のシ
リコーン・オイルをスプレーすることであり、結果的に
はタイヤとリムの嵌合部の全域に亙って潤滑剤が塗布さ
れることになる。しかしながら、発明者の研究結果によ
ると、ユニフォーミティーの測定精度を向上するために
は、タイヤとリムの嵌合部のうちタイヤのビード・ベー
ス部に潤滑剤を塗布することが効果的であり、リムフラ
ンジ側のビード背面に潤滑剤を塗布しても効果は少ない
ことが分かった。さらに、発明者の研究結果によると、
リム滑りを抑制または防止するためには、リムフランジ
側のビード背面に潤滑剤を塗布しないことが効果的であ
ることが分かった。本発明による空気入りタイヤのユニ
フォーミティー測定方法では、上記のように、タイヤと
リムの嵌合部のうちビード・ベース部のみに潤滑剤を塗
布しているので、リム滑りを効果的に抑制または防止
し、しかも、ユニフォーミティーの測定精度を向上する
ことが可能となった。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う実施例のユニ
フォーミティー測定方法、従来例のユニフォーミティー
測定方法および比較例のユニフォーミティー測定方法を
説明する。被測定タイヤのタイヤ・サイズは205/6
5R15で、使用したリムは6JJ−15である。
【0010】本発明に基づく実施例のユニフォーミティ
ー測定方法は、ユニフォーミティー測定の直前にタイヤ
とリムの嵌合部のうちビード・ベース部のみに潤滑剤を
塗布し、タイヤをリムに装着し内圧2.0kgf/cm
2 を充填して、回転するドラムにタイヤを押し付けるこ
とによってタイヤに荷重480kgfを負荷し、タイヤ
とドラムの軸間隔を固定した状態でタイヤが一回転した
ときの力の変動を測定する方法である。潤滑剤は濃度が
約0.8%の水性シリコンである。
【0011】従来例のユニフォーミティー測定方法は、
リムのビード・シート部などのタイヤとリムの嵌合部の
全域に水性のシリコーン・オイルをスプレーしたことを
除いて、上記の実施例のユニフォーミティー測定方法と
ほぼ同じである。
【0012】比較例のユニフォーミティー測定方法は、
潤滑剤として使用した水性シリコンの濃度が約0.08
%であることを除いて、上記の従来例のユニフォーミテ
ィー測定方法とほぼ同じである。
【0013】本発明による上記の実施例のユニフォーミ
ティー測定方法、上記の従来例のユニフォーミティー測
定方法および上記の比較例のユニフォーミティー測定方
法によって、空気入りタイヤのユニフォーミティーを5
回繰り返して測定し、測定結果のばらつきを求めた。測
定項目は、 RFV:ラジアル・フォース・バリエーション LFV:ラテラル・フォース・バリエーション CON:コニシティー である。RFV、LFVおよびCONの測定結果のばら
つきの平均値が、上記の実施例のユニフォーミティー測
定方法では4.4N、3.3Nおよび3.9Nであり、
上記の従来例のユニフォーミティー測定方法では4.5
N、3.1Nおよび4.1Nであり、上記の比較例のユ
ニフォーミティー測定方法では6.8N、5.0Nおよ
び7.5Nであった。上記の実施例の測定方法は上記の
従来例の測定方法とほぼ同じレベルのばらつきであった
が、上記の比較例の測定方法ではばらつきが大きいこと
が分かる。
【0014】次に、本発明による上記の実施例のユニフ
ォーミティー測定方法、上記の従来例のユニフォーミテ
ィー測定方法および上記の比較例のユニフォーミティー
測定方法によって、ユニフォーミティーを測定した空気
入りタイヤについて、タイヤのリム滑り性の比較試験を
実施した。試験条件は、供試タイヤを6JJ−15のホ
イールリムにリム組みして、内圧2.0kgf/cm2
を充填し、コンベアーベルトの上でタイヤに荷重を負荷
した状態で、ホイールをロックしてコンベアーベルトを
50cm移動させるものである。上記のリム滑り性の比
較試験結果は、実施例の方法でユニフォーミティーを測
定したタイヤではリム滑りが1.5mmであったが、従
来例の方法でユニフォーミティーを測定したタイヤでは
リム滑りが153mmで比較例の方法でユニフォーミテ
ィーを測定したタイヤではリム滑りが2mmであった。
【0015】上記のユニフォーミティー測定結果のばら
つきの平均値および上記のリム滑り性の比較試験結果を
表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】上記の結果から、本発明に従う実施例の
ユニフォーミティー測定方法は、従来例のユニフォーミ
ティー測定方法と比べると、ユニフォーミティー測定結
果のばらつきがほぼ同等でリム滑り性が極めて優れてい
ることが分かる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤとリムの嵌合部に潤滑剤を塗布
    し、タイヤをリムに装着し内圧を充填して、回転するド
    ラムにタイヤを押し付けることによってタイヤに荷重を
    負荷し、タイヤとドラムの軸間隔を固定した状態でタイ
    ヤが一回転したときの力の変動を測定する空気入りタイ
    ヤのユニフォーミティー測定方法において、タイヤとリ
    ムの嵌合部のうちビード・ベース部のみに潤滑剤を塗布
    することを特徴とする空気入りタイヤのユニフォーミテ
    ィー測定方法。
  2. 【請求項2】 ユニフォーミティー測定の直前に潤滑剤
    が被測定タイヤのビード・ベース部に塗布されることを
    特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤのユニフォー
    ミティー測定方法。
  3. 【請求項3】 被測定タイヤが加硫される前の段階で、
    被測定タイヤのビード・ベース部に潤滑剤が塗布される
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤのユニ
    フォーミティー測定方法。
  4. 【請求項4】 潤滑剤をしみこませたスポンジ状ロール
    を被測定タイヤのビード・ベース部に圧着しながら回転
    させることによって潤滑剤を被測定タイヤのビード・ベ
    ース部のみに塗布することを特徴とする請求項1乃至3
    記載の空気入りタイヤのユニフォーミティー測定方法。
JP9277577A 1997-10-09 1997-10-09 空気入りタイヤのユニフォーミティー測定方法 Pending JPH11118675A (ja)

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