JPH11118631A - トルクセンサおよびトルクセンサの特性調整方法 - Google Patents

トルクセンサおよびトルクセンサの特性調整方法

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JPH11118631A
JPH11118631A JP9279242A JP27924297A JPH11118631A JP H11118631 A JPH11118631 A JP H11118631A JP 9279242 A JP9279242 A JP 9279242A JP 27924297 A JP27924297 A JP 27924297A JP H11118631 A JPH11118631 A JP H11118631A
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torque sensor
torque
spiral cable
shaft
output
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JP9279242A
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Inventor
Ken Toriyama
研 鳥山
Yoshihiro Tanaka
義博 田中
Yoshito Tanaka
義人 田中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルク検出部から出力される信号からノイズ
を除去する機能を有するトルクセンサを提供する。 【解決手段】 トルクセンサ13は、シャフト11に加
わるトルクを検出するトルク検出部14と、シャフト1
1と同軸にフラットケーブルをスパイラル状に巻くこと
によって得られるスパイラルケーブル15とを備えてい
る。トルク検出部14から出力される信号は、スパイラ
ルケーブル15を介して外部に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクセンサおよ
びトルクセンサの特性調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングシャフトに加わるト
ルクを検出するトルク検出部を有するトルクセンサが知
られている。特開平1−217222号公報は、この種
のトルクセンサを開示している。上記公報に記載のトル
ク検出部から出力される信号は、スリップリングを介し
て外部に出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スリップリン
グは摺動部分を有するため、トルク検出部から出力され
る信号を外部に伝送する際に伝送される信号にノイズが
のりやすいという欠点があった。
【0004】本発明の目的は、トルク検出部から出力さ
れる信号からノイズを除去する機能を有するトルクセン
サを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、トルク検出部に接続
されたケーブルを保護する機能を有するトルクセンサを
提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、トルクセンサの特性
のヒステリシスを考慮してトルクセンサの特性を調整す
ることが可能なトルクセンサの特性調整方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のトルクセンサ
は、シャフトに加わるトルクを検出するトルク検出部
と、該シャフトと同軸にフラットケーブルをスパイラル
状に巻くことによって得られるスパイラルケーブルとを
備え、該トルク検出部から出力される信号は、該スパイ
ラルケーブルを介して外部に出力される。これにより、
上記目的が達成される。
【0008】該シャフトと該スパイラルケーブルの内周
部との間に、透磁率の高い円筒部材が挿入されていても
よい。
【0009】該スパイラルケーブルの一端は、ホルダに
よって該トルク検出部が設けられている基板上に固定さ
れており、該ホルダは、該スパイラルケーブルが該シャ
フトに接触することを防止するケーブル保護部を有して
いてもよい。
【0010】本発明のトルクセンサの特性調整方法は、
シャフトに加わるトルクを検出するトルクセンサの特性
調整方法であって、該トルクセンサは、該トルクセンサ
の特性の中点を調整するための第1抵抗と、該トルクセ
ンサの特性の傾きを調整するための第2抵抗とを有して
おり、該トルクセンサの出力値と該トルクセンサの傾き
に関する連立方程式を解くことにより、該第1抵抗の値
と第2抵抗の値とを決定することを特徴とする。これに
より、上記目的が達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0012】(実施の形態1)図1は、ステアリング装
置1の構成を示す。ステアリング装置1は、ハウジング
1aに収納されている。
【0013】ステアリング装置1は、ステアリングシャ
フト11を有している。ステアリングシャフト11は、
ステアリングホイール(図示せず)側に連結される入力
軸11aと、操舵輪(図示せず)側に連結される出力軸
11bとを含んでいる。入力軸11aと出力軸11bと
は、トーションバー12によって所定の角度範囲内で相
対的に回動変位可能なように連結されている。
【0014】トルクセンサ13は、入力軸11aと出力
軸11bとの相対的な回動変位に基づいて、ステアリン
グシャフト11に加わるトルクを検出する。
【0015】図2は、トルクセンサ13に関連する部分
の斜視図である。トルクセンサ13は、ステアリングシ
ャフト11に加わるトルクを検出するトルク検出部14
と、ステアリングシャフト11と同軸にフラットケーブ
ルをスパイラル状に巻くことによって得られるスパイラ
ルケーブル15(図2には示されていない。図1参照)
とを有する。スパイラルケーブル15は、スパイラルケ
ーブル収納部18に収納されている。
【0016】トルク検出部14は、センサーブラシ14
aと、摺動抵抗部14bとを有している。センサーブラ
シ14aは、入力軸11aと同軸に回転する基板17a
に設けられている。摺動抵抗部14bは、出力軸11b
と同軸に回転する基板17bに設けられている。トルク
検出部14は、センサーブラシ14aと摺動抵抗部14
bとを介して流れる電流を検出することにより、ステア
リングシャフト11に加わるトルクを検出する。
【0017】スパイラルケーブル15の内周側の一端
は、ホルダ16によって基板17aに固定されるととも
に、基板17a上に形成されるプリント配線(図示せ
ず)を介してトルク検出部14の出力に接続されてい
る。スパイラルケーブル15の外周側の一端は、トルク
センサ13の外部に設けられている電子制御装置(図示
せず)に接続されている。
【0018】トルク検出部14から出力される信号は、
スパイラルケーブル15を介してトルクセンサ13の外
部に設けられている電子制御装置に伝送される。スパイ
ラルケーブル15はノイズフィルタの役割を果たす。ス
パイラルケーブル15がステアリングシャフト11に巻
かれたコイル(インダクタンス)として機能するからで
ある。その結果、トルク検出部14から出力される信号
からノイズが除去される。
【0019】図3は、スパイラルケーブル収納部18の
断面を示す。スパイラルケーブル収納部18は、基板1
7aとともに回転するインナロータ18aと、ハウジン
グ1aに固定されているアウタレース18bとを有して
いる。スパイラルケーブル15の内周側の一端は、イン
ナロータ18aを介してスパイラルケーブル収納部18
から引き出されている。スパイラルケーブル15の外周
側の一端は、アウタレース18bを介してスパイラルケ
ーブル収納部18から引き出されている。入力軸11a
に対して出力軸11bが回転することによって、スパイ
ラルケーブル15はステアリングシャフト11を中心に
しぼられたり、ゆるんだりする。
【0020】図3に示されるように、ステアリングシャ
フト11とスパイラルケーブル15の内周部との間に、
透磁率の高い円筒部材19を挿入することにより、スパ
イラルケーブル15のインダクタンスを増大させること
ができる。その結果、スパイラルケーブル15の高周波
ノイズフィルタとしての機能が向上する。
【0021】あるいは、円筒部材19を挿入する代わり
に、ステアリングシャフト11として透磁率の高いもの
を用いてもよい。これによっても同様の効果が得られ
る。あるいは、スパイラルケーブル収納部18のインナ
ロータ18aを磁性体焼結晶で構成してもよい。これに
よっても同様の効果が得られる。また、これらを組み合
わせることによって、スパイラルケーブル15の高周波
ノイズフィルタとしての機能をさらに向上させることも
できる。
【0022】図4は、ホルダ16を基板17aに取り付
ける様子を示す。
【0023】ホルダ16は、ケーブル保護部16aと、
爪部16bと、爪部16cとを有している。ケーブル保
護部16aは、ホルダ16が基板17aに固定されたと
きにステアリングシャフト11とスパイラルケーブル1
5との間に挿入可能な形状を有している。
【0024】スパイラルケーブル15には、ホルダ16
の爪部16bに対応する位置に穴16b’が形成されて
いる。スパイラルケーブル15の穴16b’は、スパイ
ラルケ−ブル15の中を延びている導線15aを切断し
ないように導線15aが走っていない部分に形成され
る。
【0025】基板17aには、ホルダ16の爪部16b
に対応する穴16b”とホルダ16の爪部16cに対応
する穴16c”とが形成されている。ホルダ16の爪部
16bをスパイラルケーブル15の穴16b’と基板1
7aの穴16b”とに挿入し、ホルダ16の爪部16c
を基板17aの穴16c”に挿入することにより、スパ
イラルケーブル15の一端を基板17aに確実に固定す
ることができる。
【0026】なお、スパイラルケーブル15の一端にお
いて導線15aが露出されている。露出された導線15
aは、基板17a上のプリント配線(図示せず)に半田
づけされている。そのプリント配線は、トルク検出部1
4の出力に接続されている。このようにして、スパイラ
ルケーブル15の一端とトルク検出部14の出力とが接
続されている。
【0027】図5は、ホルダ16が基板17aに固定さ
れている様子を示す。ホルダ16のケーブル保護部16
aがスパイラルケーブル15とステアリングシャフト1
1との間に挿入されている。これにより、スパイラルケ
ーブル15がステアリングシャフト11に接触すること
が防止される。その結果、簡単な構造でスパイラルケー
ブル15をステアリングシャフト11の回転から保護す
ることができる。スパイラルケーブル15とステアリン
グシャフト11との摩擦によってスパイラルケーブル1
5の被覆が破損することもない。
【0028】(実施の形態2)図6(a)〜(d)は、
試験装置2の構成を示す。図6(a)は、試験装置2の
斜視図である。図6(b)は、試験装置2を図6(a)
の矢印Aの方向から見た側面図である。図6(c)は、
試験装置2を図6(a)の矢印Bの方向から見た側面図
である。図6(d)は、図6(b)の矢印Cの方向から
見た底面図である。
【0029】試験装置2は、トルクセンサ20を試験す
るために使用される。試験装置2は、入力軸21aまた
は出力軸21bを固定するチャック22aと、チャック
22aを軸23の回りに回転可能に支持するプレート2
4と、プレート24を軸25の回りに回転可能に支持す
るプレート26と、リニアガイド27に沿ってX方向に
スライド可能なプレート28と、リニアガイド29に沿
ってY方向にスライド可能なプレート30とを有してい
る。図6(b)において、θは軸23の回りチャック2
2aの回転角を示す。図6(c)において、γは軸25
の回りのプレート24の回転角を示す。なお、プレート
30は、部材31a、31bによって基準板(図示せ
ず)に固定されている。
【0030】軸23はY方向に延びており、軸25はX
方向に延びている。X方向とY方向とは直交する。ま
た、軸23と軸25との交点は、チャック22aの重心
と一致する。例えば、チャック22aが図6(a)〜
(d)に示されるように円筒状の形状を有する場合に
は、軸23と軸25との交点が円の中心に一致するよう
にすればよい。
【0031】上述した構成により、チャック22aは、
X方向の軸およびY方向の軸の回りに回転可能、かつ、
X方向およびY方向に沿って変位可能なように支持され
る。
【0032】図7は、試験装置2と試験装置2’とを用
いてトルクセンサ20を試験する状態を示す。試験装置
2’は、試験装置2と同一の構成を有している。
【0033】入力軸21aは、試験装置2のチャック2
2aに固定されており、出力軸21bは、試験装置2’
のチャック22bに固定されている。図7においては、
試験装置2の構成要素のうちチャック22a以外の構成
要素は省略されており、試験装置2’の構成要素のうち
チャック22b以外の構成要素は省略されている。
【0034】トルクセンサ20は、入力軸21aと出力
軸21bとに接続されている。トルクセンサ20は、入
力軸21aと出力軸21bとの相対的な回動変位に基づ
いて、シャフトに加わるトルクを検出する。
【0035】トルクセンサ20の試験は、入力軸21a
に対して出力軸21bを回転させ、そのときにトルクセ
ンサ20から出力される信号と期待値とを比較すること
によって行われる。
【0036】図8(a)は、チャック22aおよびチャ
ック22bを図7の矢印Dの方向から見た正面図であ
る。図8(b)は、チャック22aおよびチャック22
bを図8(a)のX−X’に沿って切断した断面図であ
る。
【0037】チャック22aは、押圧部材32aと、押
圧部材32aに圧力を提供するピストン33aとを有し
ている。ピストン33a内の圧力を増加させることによ
り、押圧部材32aが入力軸21aを押圧する。これに
より、入力軸21aがチャック22aに固定される。ピ
ストン33a内の圧力を減少させることにより、押圧部
材32aは入力軸21aから離れる。これにより、入力
軸21aとチャック22aとが分離される。ピストン3
3a内の圧力は、例えば、ピストン33aに液体を注入
したり、ピストン33aから液体を放出したりすること
によって調整される。
【0038】チャック22bは、チャック22aと同一
の構成を有している。これにより、出力軸21bをチャ
ック22bに固定し、または、出力軸21bとチャック
22bとを分離することが可能となる。
【0039】上述した構成によれば、チャック22aが
回転可能なX方向の軸とY方向の軸との交点はチャック
22aの重心に一致し、チャック22bが回転可能なX
方向の軸とY方向の軸との交点はチャック22bの重心
に一致する。これにより、チャック22aまたはチャッ
ク22bがX方向の軸またはY方向の軸の回りに傾いた
場合でも、モーメントが発生しない。このことは、トル
クセンサ20を試験する際に入力軸21aまたは出力軸
21bに垂直な方向のこじり力が発生することを防止す
る。その結果、試験装置2、2’による測定精度が向上
する。
【0040】なお、本明細書には、以下のことが開示さ
れている。
【0041】シャフトに加わるトルクを検出するトルク
センサの試験装置は、シャフトを固定する固定部と、第
1の方向に延びる第1の軸および第2の方向に延びる第
2の軸の回りに回転可能に、かつ、第1の方向および第
2の方向に沿ってスライド可能に、固定部を支持する支
持部とを備え、第1の方向と第2の方向とは直交し、第
1の軸と第2の軸との交点は固定部の重心に一致する。
これにより、トルクセンサを試験する際にシャフトに垂
直な方向のこじり力が発生することを防止することがで
きる。
【0042】図9は、トルクセンサ40の構成を示す。
トルクセンサ40は、トルクに応じて変動する出力を提
供する抵抗体部41と、トルクセンサ40の特性の中点
を調整する中点調整部42と、抵抗体部41の出力と中
点調整部42の出力とに接続され、トルクセンサ40の
特性の傾きを調整する差動増幅部43と、差動増幅部4
3の出力を増幅する電流増幅部44とを有している。電
流増幅部44の出力がトルクセンサ40の出力として提
供される。抵抗体部41は、例えば、図2に示されるセ
ンサーブラシ14aと摺動抵抗部14bとによって構成
される。
【0043】トルクセンサ40から出力される電圧V
は、(数1)によって表される。
【0044】
【数1】V=KA×{1+KB/(KC+RX)}×{抵抗
体部41の出力−KE/(KD+RY)}+Va ここで、RXは差動増幅部43に含まれるゲイン調整用
の抵抗を示す。RYは中点調整部42に含まれる中点調
整用の抵抗を示す。Vaは中点における出力電圧を示
す。KA、KB、KC、KD、KEは定数を示す。
【0045】トルクセンサ40の特性の中点は、抵抗R
Yの値を調整することによって調整される。また、トル
クセンサ40の特性の傾きは、抵抗RXの値を調整する
ことによって調整される。
【0046】以下、トルクセンサ40の特性のヒステリ
シスを考慮して、抵抗RXの値と抵抗RYの値とを調整す
る方法を説明する。
【0047】図10(a)は、抵抗RXの値と抵抗RY
値とを調整する前のトルクセンサ40の特性を示す。
【0048】シャフトに加わるトルクを増加させていく
場合には、トルクaには点Aが対応し、トルクbには点
Bが対応する。点Aに対応するトルクセンサ40の出力
電圧をV(A)、点Bに対応するトルクセンサ40の出
力電圧をV(B)と表す。
【0049】シャフトに加わるトルクを減少させていく
場合には、トルク(−a)には点Cが対応し、トルク
(−b)には点Dが対応する。点Dに等しい出力電圧の
点をD’とし、点D’に対応するトルクをdとする。
【0050】抵抗RXの値と抵抗RYの値とは、(数2)
および(数3)によって表される連立方程式を解くこと
によって決定される。
【0051】
【数2】V(A)+V(C)=2Va
【0052】
【数3】{V(B)−V(D’)}/(b−d)=k ここで、kはトルクセンサ40の特性の所望の傾きを示
す定数である。
【0053】(数2)はトルクセンサ40の出力電圧に
関する方程式である。(数4)および(数5)を(数
2)に代入することにより、(数2)はRXおよびRY
未知の変数とする方程式となる。
【0054】
【数4】V(A)=KA×{1+KB/(KC+RX)}×
{R(A)−KE/(KD+RY)}+Va ここで、R(A)は点Aにおける抵抗体部41の出力を
示す。
【0055】
【数5】V(C)=KA×{1+KB/(KC+RX)}×
{R(C)−KE/(KD+RY)}+Va ここで、R(C)は点Cにおける抵抗体部41の出力を
示す。
【0056】(数3)はトルクセンサ40の特性の傾き
に関する方程式である。(数6)および(数7)を(数
3)に代入することにより、(数3)はRXおよびRY
未知の変数とする方程式となる。
【0057】
【数6】V(B)=KA×{1+KB/(KC+RX)}×
{R(B)−KE/(KD+RY)}+Va ここで、R(B)は点Bにおける抵抗体部41の出力を
示す。
【0058】
【数7】V(D’)=KA×{1+KB/(KC+RX)}
×{R(D’)−KE/(KD+RY)}+Va ここで、R(D’)は点D’における抵抗体部41の出
力を示す。
【0059】このように、(数2)および(数3)のそ
れぞれは、RXおよびRYを未知の変数とする連立方程式
に変形される。従って、この連立方程式を解くことによ
り、抵抗RXの値と抵抗RYの値とが決定される。
【0060】図10(b)は、抵抗RXの値と抵抗RY
値とを調整した後のトルクセンサ40の特性を示す。ト
ルクセンサ40の特性の中点は所望の値Vaに調整さ
れ、トルクセンサ40の特性の傾きは所望の値kに調整
されていることがわかる。
【0061】(実施の形態3)図11(a)は、トルク
センサ53の構成を示す。トルクセンサ53は、センサ
ーブラシ53aと、摺動抵抗部53bとを有している。
センサーブラシ53aは、入力軸51aと同軸に回転す
るプレート57aに固定されている。摺動抵抗部53b
は、出力軸51bと同軸に回転するプレート57bに固
定されている。
【0062】センサーブラシ53aが摺動抵抗部53b
に接触する際の圧力を適切な値に維持するためには、プ
レート57aとプレート57bとの間の距離Dを一定に
保つ必要がある。
【0063】図11(b)は、プレート57bの形状を
示す。プレート57bは、三角形の形状を有している。
プレート57aもプレート57bと同一の形状を有して
いる。
【0064】プレート57bの頂点の近傍にある3点P
A、PB、PCのそれぞれについて、プレート57aとプ
レート57bとの間の距離Dを測定することにより、プ
レート57a、57bの入力軸51a(または出力軸5
1b)に対する傾きを検出することができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、トルク
検出部から出力される信号は、シャフトと同軸にフラッ
トケーブルをスパイラル状に巻くことによって得られる
スパイラルケーブルを介して外部に出力される。スパイ
ラルケーブルはノイズフィルタの役割を果たす。スパイ
ラルケーブルがシャフトに巻かれたコイル(インダクタ
ンス)として機能するからである。その結果、トルク検
出部から出力される信号からノイズが除去される。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、シャフト
とスパイラルケーブルの内周部との間に、透磁率の高い
円筒部材が挿入されている。これにより、トルク検出部
から出力される信号からノイズを除去する効果を向上さ
せることができる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、スパイラ
ルケーブルの一端は、ホルダによってトルク検出部が設
けられている基板上に固定されている。ホルダは、スパ
イラルケーブルがシャフトに接触することを防止するケ
ーブル保護部を有している。これにより、簡単な構造で
スパイラルケーブルをシャフトの回転から保護すること
ができる。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、トルクセ
ンサの出力値とトルクセンサの傾きに関する連立方程式
を解くことにより、トルクセンサの特性の中点を調整す
るための第1抵抗の値とトルクセンサの特性の傾きを調
整するための第2抵抗の値とが決定される。これによ
り、トルクセンサの特性のヒステリシスを考慮してトル
クセンサの特性を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリング装置1の構成を示す図である。
【図2】トルクセンサ13に関連する部分の斜視図であ
る。
【図3】スパイラルケーブル収納部18の断面を示す図
である。
【図4】ホルダ16を基板17aに取り付ける様子を示
す図である。
【図5】ホルダ16が基板17aに固定されている様子
を示す図である。
【図6】(a)〜(d)は試験装置2の構成を示す図で
ある。
【図7】試験装置2と試験装置2’とを用いてトルクセ
ンサ20を試験する状態を示す図である。
【図8】(a)はチャック22aおよびチャック22b
の正面図、(b)はチャック22aおよびチャック22
bの断面図である。
【図9】トルクセンサ40の構成を示す図である。
【図10】(a)は抵抗RXの値と抵抗RYの値とを調整
する前のトルクセンサ40の特性を示す図、(b)は抵
抗RXの値と抵抗RYの値とを調整した後のトルクセンサ
40の特性を示す図である。
【図11】(a)はトルクセンサ53の構成を示す図、
(b)はプレート57bの形状を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリング装置 11 ステアリングシャフト 11a 入力軸 11b 出力軸 12 トーションバー 13 トルクセンサ 14 トルク検出部 15 スパイラルケーブル 16 ホルダ 17a 基板 17b 基板 18 スパイラルケーブル収納部 19 円筒部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトに加わるトルクを検出するトル
    ク検出部と、 該シャフトと同軸にフラットケーブルをスパイラル状に
    巻くことによって得られるスパイラルケーブルとを備
    え、 該トルク検出部から出力される信号は、該スパイラルケ
    ーブルを介して外部に出力される、トルクセンサ。
  2. 【請求項2】 該シャフトと該スパイラルケーブルの内
    周部との間に、透磁率の高い円筒部材が挿入されてい
    る、請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 【請求項3】 該スパイラルケーブルの一端は、ホルダ
    によって該トルク検出部が設けられている基板上に固定
    されており、該ホルダは、該スパイラルケーブルが該シ
    ャフトに接触することを防止するケーブル保護部を有し
    ている、請求項1に記載のトルクセンサ。
  4. 【請求項4】 シャフトに加わるトルクを検出するトル
    クセンサの特性調整方法であって、 該トルクセンサは、該トルクセンサの特性の中点を調整
    するための第1抵抗と、該トルクセンサの特性の傾きを
    調整するための第2抵抗とを有しており、 該トルクセンサの出力値と該トルクセンサの傾きに関す
    る連立方程式を解くことにより、該第1抵抗の値と第2
    抵抗の値とを決定することを特徴とする、トルクセンサ
    の特性調整方法。
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