JPH11118553A - フローセンサ - Google Patents

フローセンサ

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JPH11118553A
JPH11118553A JP9277837A JP27783797A JPH11118553A JP H11118553 A JPH11118553 A JP H11118553A JP 9277837 A JP9277837 A JP 9277837A JP 27783797 A JP27783797 A JP 27783797A JP H11118553 A JPH11118553 A JP H11118553A
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temperature sensor
heater wire
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wire
heater
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Kenichi Nakamura
健一 中村
Norihiro Konda
徳大 根田
Fumihiko Sato
文彦 佐藤
Toshihiko Nimura
俊彦 丹村
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Omron Corp
Tokyo Gas Co Ltd
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Omron Corp
Tokyo Gas Co Ltd
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流体の移動方向の依存性なく流速または流量を
検出することができるフローセンサを提供する。 【解決手段】本発明は、ヒータ線24の形状を円形にし
てヒータ線が発生する熱による温度分布の等温曲線を同
心円形状にする。また、ヒータ線の円形形状に伴い、そ
の両側に設けられる温度センサ線26,28の形状も円
形にする。即ち、温度センサ線を同心円形状にする。か
かる構成にすることで、流体の移動方向が如何なる方向
であっても、それに伴い発生する等温曲線の拡がり形状
は、常にヒータ線と温度センサ線に対して均一になり、
検出値及び検出感度に流体の移動方向の依存性はなくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量や流速
を測定するフローセンサに関し、特に流体の移動方向の
依存性をなくした新規な構造のフローセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】気体や液体などの流体の流量や流速を測
定するために、ヒータ線を利用した熱式フローセンサが
広く利用されている。かかるフローセンサとして、半導
体基板上に形成したダイヤフラムの表面に、ヒータ線と
その両側の温度センサ線とを設けたマイクロフローセン
サが提案されている。
【0003】かかるマイクロフローセンサは、トーマス
ガスメータの原理に基づくものであり、その原理は、ヒ
ータ線から発生する熱による温度分布が、流量や流速に
応じて変化し、その変化した温度分布を両側の温度セン
サ線により検出することにある。
【0004】図1は、従来のマイクロフローセンサの一
部を示す図である。図1(1)が平面図を、図1(2)
がその断面図を示す。半導体基板10のの表面に形成さ
れたダイヤフラム12上に、W字形状のヒータ線14
と、その両側に逆U字形状の温度センサ線16,18が
設けられる。ダイヤフラム12を形成するために、半導
体基板10の裏面側から矩形の貫通孔11を設けること
が一般に行われる。従って、ダイヤフラム12の形状は
矩形であり、それに伴い、ヒータ線14,温度センサ線
16,18も矩形の形状をなす。尚、貫通孔11が設け
られた半導体基板10は、強度を補強する為に、支持基
板13に搭載される。支持基板13には、貫通孔11内
の膨張防止の為の孔15が形成されている。
【0005】流体の流量や流速を検出する為に、ヒータ
線14に電流を流すことで熱を発生させる。流速がゼロ
の状態では、その熱による温度分布は、ヒータ線14の
両側(紙面では左右)で対称に広がる。図中矢印20の
如き方向に流体が移動したとすると、それにより、温度
分布の等温線は矢印20の方向に広がる。即ち、等温線
の形状は、ヒータ線14の中心から楕円形上に延びる曲
線である。流速が小さければ、この等温線の矢印20方
向への広がりは小さく、流速が大きければ、等温線の矢
印20方向への広がりは大きくなる。
【0006】温度センサ線16,18は例えば抵抗線で
構成され、温度に応じて抵抗値が変化することを利用し
て、両温度センサ線16,18の抵抗値の違いを電圧値
の違いで検出し、流速や流量の検出を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のフローセンサは、直線状に延びるヒータ線14と
その両側に並列に設けられた温度センサ線16,18と
で構成されるので、その検出感度及び検出値に流体の移
動方向に対する指向性を有する。即ち、流体の移動方向
に依存して、検出感度が変化し、また検出値が変化す
る。
【0008】図2は、図1の拡大平面図である。図2
(1)は、流体の移動方向がヒータ線14に垂直の場合
を示し、図2(2)は、流体の移動方向がヒータ線14
に斜めの場合を示す。図中破線で、ヒータ線14が発生
する熱の温度分布の等温線30が示される。流体の移動
方向20がヒータ線14に垂直の場合と、斜めの場合と
では、図示される通り等温線30の形状が異なる。
【0009】図2(1)の流体の移動方向がヒータ線1
4に垂直な場合は、等温線30は、矢印20の方向に拡
がる。この例では、温度センサ線18は等温線30の外
側に位置し、温度センサ線16の殆どの部分は等温線3
0の内側に位置する。従って、温度センサ線18は温度
が低い状態にあり、温度センサ線16は温度が高い状態
にある。従って、温度センサ線18と16との抵抗値の
差は十分大きい。
【0010】それに対して、図2(2)の流体の移動方
向がヒータ線14に斜めの場合は、等温線30は、ヒー
タ線14から斜め方向に拡がる。その結果、温度センサ
線16の一部分が等温線30の内側に位置するだけであ
り、残りの一部は、反対側の温度センサ線18と同等の
温度状態になる。従って、温度センサ線18と16との
抵抗値の差は、図2(1)よりも少ない。即ち、同じ流
量または流速であっても、流体の移動方向に依存して、
検出される値に差が生じるのである。
【0011】更に、流量や流速の変化に対する両温度セ
ンサ線16,18の抵抗値の差の変化も、ヒータ線14
に垂直方向のほうが斜め方向の場合よりも大きくなる。
図2から明らかな通り、流量や流速の変化に対して等温
線30が流速方向20に移動するので、図2(1)の場
合は、その等温線30の移動に対して温度センサ線16
の大部分で影響を受けるのに対して、図2(2)の場合
は、その等温線30の移動の影響は温度センサ線16の
一部分である。
【0012】図3は、図2の二つの場合の流速と検出さ
れる電圧差との関係を示すグラフ図である。実線が図2
(1)のヒータ線に垂直方向に流体が移動する場合の特
性曲線であり、破線が図2(2)のヒータ線に斜め方向
に流体が移動する場合の特性曲線である。この特性曲線
は、流速が低い領域では、両温度センサ線の抵抗変化に
よる両温度センサ線の電圧の差は、流速の増加に応じて
増加する。しかし、流速が大きくなると、両温度センサ
線での温度は殆ど同じとなるので、検出される電圧差
は、低下する。
【0013】上記した通り、垂直方向(実線)と斜め方
向(破線)とでは、同じ流速に対して検出される電圧差
ΔVが異なる。また、単位流速変化dvに対する検出電
圧差ΔVの変化量dΔVも、垂直方向と斜め方向とで異
なる。従って、流体の移動方向が常に一定でない環境の
もとでは、従来のフローセンサでは検出値に誤差が発生
し、また、感度も変化する。また、流体の移動方向が常
に一定であっても、フローセンサの取り付け状態によっ
て、その検出値に誤差が発生し、斜めに取り付けられる
と検出感度が低下する。
【0014】そこで、本発明の目的は、流体の移動方向
に依存せずに常に検出値が一定であり、また検出感度も
高いフローセンサを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明は、ヒータ線の形状を円形にしてヒータ線が
発生する熱による温度分布の等温曲線を同心円形状にす
る。また、ヒータ線の円形形状に伴い、その両側に設け
られる温度センサ線の形状も、円形にする。即ち、温度
センサ線を同心円形状にする。
【0016】かかる構成にすることで、流体の移動方向
が如何なる方向であっても、それに伴い発生する等温曲
線の拡がり形状は、常にヒータ線と温度センサ線に対し
て均一になり、検出値及び検出感度に流体の移動方向の
依存性はなくなる。
【0017】上記の目的を達成する為に、本発明は、ヒ
ータ線の両側に近接して温度センサ線を設け、流体の流
量または流速に応じて変化する前記ヒータ線からの熱の
温度分布の変化を前記温度センサ線により検出するフロ
ーセンサにおいて、前記ヒータ線は、当該ヒータ線から
発生する熱による等温曲線が同心円形状になるような形
状を有し、前記温度センサ線は、前記同心円形状に沿っ
た形状を有することを特徴とする。
【0018】上記のフローセンサによれば、流体の移動
方向に依存せず、正確で高感度の流速または流量を検出
することができる。
【0019】更に、上記の温度センサ対を、ヒータ線の
第1の方向の両側とそれと異なる第2の方向の両側に設
けることで、更に無指向性を高めることができる。
【0020】更に、上記の温度センサ対を、ヒータ線の
周りに所定角度間隔で設けることで、無指向性で流速ま
たは流量を検出することができ且つその方向も検出する
ことができる。
【0021】更に、ヒータ線と温度センサ線とを円形の
ダイヤフラム上に形成し、ヒータ線及び温度センサ線の
形状も円形にすることで、ダイヤフラムに印加されるス
トレスを均一化して、振動に強いダイヤフラム構造にす
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲
はその実施の形態に限定されるものではない。
【0023】図4は、本発明の実施の形態例のフローセ
ンサの構造を示す図である。図4(1)はその平面図、
図4(2)はその断面図である。本実施の形態例でも、
半導体基板10の裏面側から貫通孔21を形成し、窒化
シリコン膜とシリコン酸化膜などからなるダイヤフラム
22が貫通孔21を覆うように形成される。但し、貫通
孔21の形状は平面図で円形をなす。具体的には、基板
10の裏面側から円形のマスク膜を利用した等方性エッ
チング法により形成することができる。
【0024】ダイヤフラム22上に、両端が接続電極2
4A,24Bに接続された渦巻き状のヒータ線24が形
成される。更に、そのヒータ線24の上下に、同様に同
心円形状の温度センサ線26と28とが形成される。こ
れらの温度センサ線26,28は、その両端でそれぞれ
接続電極26A,26B及び28A、28Bに接続され
る。図4の例では、温度センサ線26,28は、その感
度を上げる為にヒータ線24を中心とする5重の同心円
形状になっている。そして、温度センサ線26は、ヒー
タ線24の下側に、温度センサ線28はヒータ線24の
上側に点対称に配置される。
【0025】ダイヤフラム22は、主に温度センサ線2
6,28やヒータ線24を熱容量の大きい基板10から
熱絶縁する為に設けられる。そして、本実施の形態例で
は、温度センサ線26,28がヒータ線24の中心に対
して同心円形状をなすので、ダイヤフラム22の形状も
同様に円形になる。その結果、ダイヤフラム22上で基
板10から各温度センサ線26,28までの距離が等し
くなり、基板10からの熱伝導による影響が等しくな
る。
【0026】かかる構造にすることで、図中方向40,
42,44のいずれの方向から流体が移動してきても、
それぞれの方向に対して形成される等温線の拡がり形状
が、いずれも中心に対して同じ形状となる。従って、検
出される流量や流速値は流体の移動方向に依存せず常に
同じ値となる。更に、検出感度も方向に依存せず常に最
大値となる。
【0027】尚、図中、13は半導体基板10を支持す
る支持基板であり、半導体基板10の貫通孔21に対応
する位置に貫通孔21内の膨張防止の為の孔15が設け
られる。但し、ダイヤフラム22に同様の孔を形成して
も、貫通孔21の膨張防止を行うことができる。従っ
て、ダイヤフラム22は貫通孔21を完全に覆う必要は
ない。
【0028】図5は、図4のフローセンサのダイヤフラ
ム上のヒータ線及び温度センサ線の構造の拡大図であ
る。図5によれば、ヒータ線24の渦巻き形状、温度セ
ンサ線26,28の同心円形状がより明確に示される。
そして、図5には、方向40の場合の等温線(破線)3
0Aと、方向44の場合の等温線(一点鎖線)30Bが
示される。いずれの場合も、等温線30の拡がりに対す
る温度センサ線26の位置関係は、全く同じである。従
って、同じ流速であれば、方向性に依存せずに検出され
る値が同じであり、検出感度も同じ高い状態に維持され
る。
【0029】但し、図5から明らかな通り、方向40に
垂直方向の流体の移動に対しては、その流量や流速を検
出することはできない。これを解決することができるフ
ローセンサの例は後述する。
【0030】図4及び図5に示されたフローセンサは、
ヒータ線や温度センサ線が円形をなすので、ダイヤフラ
ム22の形状も円形にされる。その為に貫通孔21は円
形状に加工される。その結果、ダイヤフラム22と半導
体基板10との間のストレス、ダイヤフラム22とその
上のヒータ線24や温度センサ線26,28との間のス
トレスは、均等となり、ダイヤフラムの対振動強度を高
くすることができる。従って、流体の移動によりダイヤ
フラム22が振動してもその強度が高いので、フローセ
ンサが破損することは避けられる。
【0031】図6は、図4及び図5に示した実施の形態
例を更に高感度、高精度にしたフローセンサの平面図で
ある。また、図7はそのヒータ線と温度センサ線の拡大
平面図である。この例では、ヒータ線24の両側に点対
称に設けられる温度センサ線を、2本づつ合計4本とす
る。そして、図8の検出回路に示される通り、それらの
温度センサ線の抵抗R11〜R14を、ホイートストー
ンブリッジ構成に接続し、それぞれの接続点V1,V2
の電圧差ΔVを増幅器38で増幅して流速または流量を
検出する。
【0032】図6と図7に示される通り、点対称形状に
形成されたヒータ線24の下側に温度センサ線26(R
11)と36(R12)が並列に1往復半、ヒータ線に
対して点対称に形成される。同様に、ヒータ線24の上
側に温度センサ線28(R13)と38(R14)が並
列に1往復半、ヒータ線に対して点対称に形成される。
それぞれの温度センサ線は、周囲に形成された電極26
A,26B間、36A,36B間、38A,38B間、
28A,28B間にそれぞれ設けられる。
【0033】そして、ヒータ線24に近い側に設けられ
た一対の温度センサ線26(R11)と38(R14)
とが、図8に示される検出回路の通り直列に接続され、
一定電圧V0が印加される。同様に、ヒータ線24に遠
い側に設けられた一対の温度センサ線36(R12)と
28(R13)とが、図8に示される通り直列に接続さ
れ、一定電圧V0が印加される。そして、その接続点の
電圧V1,V2の差電圧が検出される。
【0034】かかる構成にすることで、検出回路である
ホイートストーンブリッジ回路の各抵抗は、流速ゼロの
状態では全く同じ温度下におかれるので、全ての抵抗値
が等しくなる。従って、この検出回路により流体の移動
に伴う温度分布の変化による各温度センサ線の抵抗値の
変化を最も感度高く検出することができる。即ち、図面
の上方向から下方向に流体が流れる場合、それにより、
図面下側の下流側に位置する温度センサ線26(R1
1),36(R12)の温度が上昇し抵抗値が上昇す
る。また、図面上側の上流に位置する温度センサ線28
(R13),38(R14)の抵抗値は低下する。その
結果、直列回路の電圧V1は、抵抗R11の上昇と抵抗
R14の低下によりより一層低くなる。一方、直列回路
の電圧V2は、抵抗R12の上昇と抵抗R13の低下に
よりより一層高くなる。従って、それぞれの抵抗値の変
化による増幅作用が働き、電圧差ΔV=V2−V1はよ
り大きく増幅される。
【0035】上記の通り、ヒータ線24の両側にそれぞ
れ一対の温度センサ線を設けることで、無指向性のフロ
ーセンサの感度は向上する。
【0036】図9は、更に無指向性を向上させたフロー
センサの拡大平面図である。この例では、温度センサ線
は、ヒータ線24の第1の方向の両側に設けられる第1
の一対の温度センサ線26,28と、ヒータ線24の第
1の方向と異なる第2の方向の両側に設けられる第2の
一対の温度センサ線46,48とを少なくとも有する。
【0037】即ち、図4及び図5に示した実施の形態例
では、ヒータ線の両側に温度センサ線26,28を設け
たので、その温度センサ26,28を横切る方向40〜
42に流体が移動する場合は、その方向に依存すること
なく流速を検出することができるが、方向40と垂直の
方向に流体が移動する場合は、検出することができな
い。また、方向40と垂直の方向に近い方向に流体が移
動する場合は、検出感度が低下する。
【0038】そこで、図9の実施の形態例では、ヒータ
線24の両側に設けた一対の温度センサ線26,28に
加えて、それらと90°異なる方向の両側に一対の温度
センサ線46,48を設ける。その結果、方向40と垂
直の方向46に流体が移動する場合でも、新たに加えた
1対の温度センサ線46,48により正確に流速を検出
することができる。
【0039】図9の実施の形態例では、温度センサ線2
6,28を利用することで、方向40から両側に45°
ずれた方向の流速を、その範囲では方向に依存すること
なく、高精度に検出することができる。一方、温度セン
サ線36,38を利用することで、方向46から両側に
45°ずれた方向の流速を、その範囲では方向に依存す
ることなく、高精度に検出することができる。従って、
図9によれば、360°の方向に対して流速を高精度に
検出することができる。更に、90°毎ではあるが、流
速の方向も検出することができる。
【0040】この例では、温度センサ線46,48は、
両側の電極46A,46Bと48A,48Bとに接続さ
れる。また、温度センサ線26,28は、両側の電極2
6A,26Bと28A,28Bとに接続される。従っ
て、それぞれの電極を導出する部分で、2層配線構造が
利用される。
【0041】図10は、流体の移動方向も検出すること
ができる無指向性のフローセンサの平面図である。この
例は、30°毎の流体の移動方向を検出することができ
るように、温度センサ線対261と281、262と2
82、263と283、264と284、265と28
5、及び266と286が、それぞれヒータ線24の両
側に30°づつシフトして配置される。
【0042】従って、温度センサ線対261から281
方向、或いはその逆方向に流れる流体の流速を、この温
度センサ線対261,281により検出することができ
る。同様に、30°づつシフトした方向の流体の流速を
対応する温度センサ線対により検出することができる。
温度センサ線の長さが短くならない様に、それぞれの温
度センサ線が図5の如き多重化された配線構造をとるこ
とが好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ヒ
ータ線の形状をそれから発生する等温線が同心円形状に
なる様に構成し、その両側の温度センサ線をその同心円
形状に沿って並列になるような形状にすることで、流体
の移動方向に依存しないでその流速を検出することがで
きる。
【0044】更に、ヒータ線の両側にそれぞれ1対の温
度センサ線を同心円形状に形成することで、検出回路の
ホイートストーンブリッジ回路の4つの抵抗値を流速ゼ
ロで常に等しくすることができ、より高精度のフローセ
ンサを実現することができる。
【0045】更に、温度センサ線対を異なる方向に複数
対設けることで、より無指向性を高めたフローセンサを
実現できる。また、複数対の温度センサ線対を所定の角
度毎に配置することで、流体の移動方向も併せて検出す
ることができる。
【0046】更に、ヒータ線と温度センサ線とを円形の
ダイヤフラム上に形成し、ヒータ線及び温度センサ線の
形状も円形にすることで、ダイヤフラムに印加されるス
トレスを均一化して、振動に強いダイヤフラム構造にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のマイクロフローセンサの一部を示す図で
ある。
【図2】図1の拡大平面図である。
【図3】図2の二つの場合の流速と検出される電圧差と
の関係を示すグラフ図である。
【図4】本発明の実施の形態例のフローセンサの構造を
示す図である。
【図5】図4のフローセンサのダイヤフラム上のヒータ
線及び温度センサ線の構造の拡大図である。
【図6】図4及び図5に示した実施の形態例を更に高感
度、高精度にしたフローセンサの平面図である。
【図7】図6のヒータ線と温度センサ線の拡大平面図で
ある。
【図8】図6,7の検出回路である。
【図9】無指向性を向上させたフローセンサの拡大平面
図である。
【図10】流体の移動方向も検出することができる無指
向性のフローセンサの平面図である。
【符号の説明】
24 ヒータ線 26,28 温度センサ線 36,38 温度センサ線 22 ダイヤフラム 21 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 文彦 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 丹村 俊彦 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータ線の両側に近接して温度センサ線を
    設け、流体の流量または流速に応じて変化する前記ヒー
    タ線からの熱の温度分布の変化を前記温度センサ線によ
    り検出するフローセンサにおいて、 前記ヒータ線は、当該ヒータ線から発生する熱による等
    温曲線が同心円形状になるような形状を有し、 前記温度センサ線は、前記同心円形状に沿った形状を有
    することを特徴とするフローセンサ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ヒータ線は点対称形状を有し、更に、前記温度セン
    サ線は前記ヒータ線に並列する点対称形状を有すること
    を特徴とするフローセンサ。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記ヒータ線の一方側に第1及び第2の温度センサ線を
    前記同心円形状に沿った形状に並列に設け、更に、前記
    ヒータ線の他方側に第3及び第4の温度センサ線を前記
    同心円形状に沿った形状に並列に設け、 前記第1及び第4の温度センサ線を直列に接続して所定
    の電圧を印加し、更に前記第2及び第3の温度センサ線
    を直列に接続して前記所定の電圧を印加し、それぞれの
    直列回路の接続点の電圧差に従って、前記流体の流量ま
    たは流速を検出することを特徴とするフローセンサ。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記温度センサ線は、前記ヒータ線の第1の方向の両側
    に設けられる第1の一対の温度センサ線と、前記ヒータ
    線の第1の方向と異なる第2の方向の両側に設けられる
    第2の一対の温度センサ線とを少なくとも有することを
    特徴とするフローセンサ。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記温度センサ線は、前記ヒータ線の周りに所定角度毎
    にずれた複数対の温度センサを有することを特徴とする
    フローセンサ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5において、 前記ヒータ線及び温度センサ線は、基板に形成した貫通
    孔を覆う様に形成されたダイヤフラム上に形成され、前
    記ダイヤフラムはほぼ円形の形状をなし、前記ヒータ線
    及び前記温度センサ線もほぼ円形の形状をなすことを特
    徴とするフローセンサ。
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