JP2011013020A - 流向流速計 - Google Patents

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Abstract

【課題】流向依存性の少ない流速計測を行う。
【解決手段】流向流速計は、被計測流体を加熱する加熱部11と、加熱部11の周囲に配置され、被計測流体の温度を計測する少なくとも3つ以上の温度計測部12a〜12hと、温度計測部12a〜12hにより計測された被計測流体の温度の変化から被計測流体の流向及び流速を演算する演算部とを備える。3つ以上の温度計測部12a〜12hの中点Ca〜Chは正多角形の頂点を成し、当該正多角形の中心点と加熱部11の中心点Ctは同じ位置に配置され、温度計測部の数は(1)式を満たす自然数nである。
【数1】
Figure 2011013020


【選択図】図1

Description

本発明は、被計測流体を加熱する加熱部と、加熱部の周囲に配置された少なくとも3つ以上の温度計測部とを備え、温度計測部により計測された被計測流体の温度の変化から被計測流体の流向及び流速を計測する流向流速計に関する。
この種の流向流速計として、被計測流体(地下水)の中に配置されたヒータ(加熱部)と、その周囲に配置された4つの温度センサ(温度計測部)とを備えたものが従来から知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、ヒータにパルス状に一定時間通電してから、4つの温度センサの各々が最も高い温度に達するまでの時間をそれぞれ求め、これらの時間から地下水の流速及び流向を演算している。
また、半導体装置の製造に用いられる微細加工技術を利用して、SOI基板の一部に空洞部を設け、当該空洞部を介してSOI基板から熱分離した薄膜に、ヒータ及びそのヒータを取り囲むように配列した複数の温度センサアレイを配置したフローセンサが従来から知られている(特許文献2参照)
特開昭59−160788号公報(特に、第2図、第3図及び第2頁右上欄〜同頁左下欄参照) 特開2006−162423号公報(特に、図1参照)
ところで、加熱部により加熱された被計測流体の高温部は流向の下流側に裾を引くため、被計測流体の流向がある温度計測部の中点に向いた場合、高温部の裾の中心が温度計測部の中点に向かうため、その温度計測部は多くの熱を受けて出力が大きくなる。その結果、流向流速計は早い流速を計測する。これに対して、被計測流体の流向が隣接する2つの温度計測部の間に向いた場合、高温部の裾は、隣接する2つの温度計測部に跨って交わるため、各々の温度計測部は少ない熱を受けて出力が小さくなる。その結果、流向流速計は遅い流速を計測する。このように、温度計測部と流向との位置関係に依って、計測される流速に差が生じてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、流向依存性の少ない流速計測を行う流向流速計を提供することである。
本発明の第1の特徴は、被計測流体を加熱する加熱部と、当該加熱部の周囲に配置され、被計測流体の温度を計測する少なくとも3つ以上の温度計測部と、温度計測部により計測された被計測流体の温度の変化から被計測流体の流向及び流速を演算する演算部とを備える流向流速計であって、3つ以上の温度計測部の中点は正多角形の頂点を成し、当該正多角形の中心点と加熱部の中心点は同じ位置に配置され、温度計測部の数は(1)式を満たす自然数nである。
本発明の第1の特徴によれば、流速測定のバラツキを±α%以内に抑えることができるので、流向依存性の少ない流速計測を行うことができる。なお、(1)式は、本発明を実施するための形態の欄において記載する。
本発明の第1の特徴において、温度計測部の数nは、(1)式を満たす最も小さい自然数nであることが望ましい。これにより、流向流速計の信号とノイズとの比(S/N比)の悪化を抑制して正確な流速測定を行うことができる。
本発明の第2の特徴は、被計測流体を加熱する加熱部と、当該加熱部の周囲に配置され、被計測流体の温度を計測する少なくとも3つ以上の温度計測部と、温度計測部により計測された被計測流体の温度の変化から、方向及び長さがそれぞれ被計測流体の流向及び流速に対応する合成ベクトルを演算し、当該合成ベクトルの方向及び長さから被計測流体の流向及び流速を演算する演算部とを備える流向流速計であって、演算部が、各流速について演算した合成ベクトルの長さと実際の流速との関係を示す検量線データを予め用意し、当該検量線データに基づいて、合成ベクトルの長さから被計測流体の流速を演算することである。
本発明の第2の特徴によれば、各流速について演算した合成ベクトルと実際の流速との関係を示す検量線データを予め用意し、当該検量線データに基づいて合成ベクトルから被計測流体の流速を演算することにより、流速測定のバラツキを小さく抑えることができる。
以上説明したように、本発明によれば、流向依存性の少ない流速計測を行う流向流速計を提供することができる。
本発明の実施の形態に係わる流向流速計のうち検知部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係わる流向流速計の構成のうち演算部が有する機能及び処理動作の一例を説明する為のベクトル図である。 流速を一定にして流向を0°〜360°まで変化させた場合の流向流速計が算出した合成ベクトルRVの軌跡の一例を示すグラフである。 図1の流向流速計においてヒータ11により加熱された被計測流体の高温部の裾引きHAの様子を示し、図4(a)は、被計測流体の流向FDが温度センサ12dの中点Cdに向いた場合を示し、図4(b)は、被計測流体の流向FDが隣接する2つの温度センサ12d、12eの間に向いた場合を示す。 温度センサの数が4である場合の合成ベクトルRVの軌跡B4とその外接円及び内接円を示す図である。 図6(a)は検量線データを作成するための装置の一例を示すブロック図であり、図6(b)は作成された検量線データの一例を示すグラフである。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付している。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係わる流向流速計の構成を説明する。本発明の実施の形態に係わる流向流速計は、液体や気体などの被計測流体を加熱する加熱部としてのヒータ11と、ヒータ11の周囲に配置され、被計測流体の温度を計測する3以上の温度計測部としての温度センサ12a〜12hと、温度センサ12a〜12hにより計測された被計測流体の温度の変化から、当該被計測流体の流向及び流速を演算する演算部とを備える。
なお、図1には、温度センサ12a〜12hの数(n)が8である場合について述べるが、流向流速計が備える温度センサの数(n)は8に限定されるわけではない。流向流速計が備える温度センサの数(n)の詳細については図5を参照して後述する。
ヒータ11及び温度センサ12a〜12hを含む検知部は、被計測流体の中に配置されている。ヒータ11及び温度センサ12a〜12hは図1に示す一平面上に配置され、流向流速計は当該平面内における被計測流体の流向及び流速を計測する。温度センサ12a〜12hは、ヒータ11から離間してヒータ11の周りを取り囲むように配置されている。また、温度センサ12a〜12hの中点Ca〜Chは正八角形の頂点を成し、当該正八角形の中心点とヒータ11の中心点Ctは同じ位置に配置されている。
温度センサ12a〜12hは、その中点Ca〜Chからヒータ11の中心点Ctに向かって左右方向に拡がる所定の幅を有している。温度センサ12a〜12hは、ヒータ11の中心点Ctを中心とする円に沿って、湾曲した平面形状を有している。よって、温度センサ12a〜12hの中点Ca〜Chとヒータ11の中心点Ctの間の距離は、温度センサ12a〜12hの端とヒータ11の中心点Ctの間の距離と等しい。ここで、温度センサ12a〜12hの端とは、上記した左右方向の端を示している。また、温度センサ12a〜12hの曲率半径は、温度センサ12a〜12hの中点Ca〜Chとヒータ11の中心点Ctの間の距離と等しい。
なお、本発明の実施の形態において、温度センサ12a〜12hとしてはサーモパイルを用い、サーモパイルを構成する個々の熱電対の感度はその中点と端で等しい。
図2を参照して、本発明の実施の形態に係わる流向流速計の構成のうち演算部が有する機能及び処理動作の一例を説明する。図2の実線及び点線で示した矢印TP1〜TP8は、温度センサ12a〜12hの出力電圧から求められるベクトルを示す。ベクトルTP1〜TP8の向きは、ヒータ11の中心点Ctから温度センサ12a〜12hの中点Ca〜Chへの方向に相当する。ベクトルTP1〜TP8の角度は、図1のヒータ11の中心点Ctから温度センサ12aと温度センサ12hの隙間に向かう方向を0°とした場合における時計回り方向の回転角度に相当する。そして、ベクトルTP1〜TP8の長さは、温度センサ12a〜12hから出力される電圧に応じて変化する量であって、温度センサ12a〜12hが配置された方向ごとの流速成分に相当する。
したがって、演算部は、先ず、温度センサ12a〜12hの各出力電圧に基づいて、温度センサ12a〜12hごとのベクトルTP1〜TP8を演算し、その後、温度センサ12a〜12hごとのベクトルTP1〜TP8を合算して合成ベクトルRVを求める。合成ベクトルRVの向きは流向流速計により計測される流向(流れの方向)に相当し、合成ベクトルRVの長さは流向流速計により計測される流速に相当する。
具体的には、先ず、ヒータ11に1mAの直流電流を流し、各温度センサ12a〜12hの出力電圧を測定する。各温度センサ12a〜12hのヒータ11の中心点Ctに対する角度と各温度センサ12a〜12hの出力電圧とを用いて、図2に示すような極座標上においてベクトルTP1〜TP8を形成する。そして、この8つのベクトルTP1〜TP8の和を合成ベクトルRVとして求める。
このようにして、図1に示した流向流速計は、ヒータ11と温度センサ12a〜12hとを用いて、温度センサ12a〜12hにより計測された被計測流体の温度の変化から被計測流体の流向及び流速を計測することができる。
図4を参照して、図1の流向流速計においてヒータ11により加熱された被計測流体の高温部の裾引きHAの様子を説明する。図4(a)は、被計測流体の流向FDが温度センサ12dの中点Cdに向いた場合を示す。この場合、裾引きHAの中心は温度センサ12dの中点Cdに向かうため、温度センサ12dは多くの熱を受けて出力が大きくなる。その結果、図2のベクトルTP4の長さが長くなり、流向流速計は早い流速を計測してしまう。
これに対して、図4(b)は、被計測流体の流向FDが隣接する2つの温度センサ12d、12eの間に向いた場合を示す。この場合、高温部の裾引きHAは、温度センサ12d、12eの端に跨って交わるため、各々の温度センサ12d、12eは少ない熱を受けて出力が小さくなる。その結果、図2のベクトルTP4及びベクトルTP5の長さが短くなり、流向流速計は遅い流速を計測する。
図3を参照して、流速を一定にして流向を0°〜360°まで変化させた場合の流向流速計が算出した合成ベクトルRVの軌跡について説明する。図3には、毎秒5mの流速についての合成ベクトルRVの軌跡T5と、毎秒30mの流速についての合成ベクトルRVの軌跡T30とを示す。
流速が遅い場合の一例として、毎秒5mの流速についての合成ベクトルRVの軌跡Tは、ほぼ円形に近い。これより、毎秒5mの流速において、流向流速計は、流向依存性の少ない流速計測を行うことができると言える。
これに対して、流速が速い場合の一例として、毎秒30mの流速についての合成ベクトルRVの軌跡T30は、八角形に近い形状を有する。また、軌跡T30の八角形の頂点の方向は、図1の8つの温度センサ12a〜12hの中点Ca〜Chの方向と同じである。なお、図3の点線は、図1の8つの温度センサ12a〜12hの中点Ca〜Chを結ぶ正八角形を示している。
ここで、合成ベクトルRVaは、図4(a)に示した被計測流体の流向FDが温度センサ12dの中点Cdに向いた場合を示し、合成ベクトルRVbは、図4(b)に示した被計測流体の流向FDが隣接する2つの温度センサ12d、12eの間に向いた場合を示している。合成ベクトルRVbは、合成ベクトルRVaよりも短い。実際の流速が同じであっても、流向が図4(a)に示す方向と図4(b)に示す方向とで異なれば、流向流速計が計測する流速は、図4(a)に示す場合よりも図4(b)に示す場合の方が遅くなってしまう。このように、図1に示す流向流速計の構成においては、温度センサ12a〜12hと流向FDとの位置関係に依って、温度センサ12a〜12hが受ける熱量が変化するため、計測される流速に差が生じてしまう。
なお、ここでは示さないが、温度センサの数が3つの場合及び4つの場合に、合成ベクトルRVの軌跡T30が三角形或いは四角形になることは、上記と同様な実験により確認されている。
流向流速計が総ての流向について流速を正確に計測するためには、図3に示す合成ベクトルRVの軌跡T30が円形に近づける必要がある。
そこで、本発明の実施の形態においては、温度センサ12a〜12hの数を(1)式を満たす自然数nにする。これにより、流速測定のバラツキを±α%以内に抑えることができるので、流向依存性の少ない流速計測を行うことができる。なお、αは個々の製品におけるバラツキの許容値である。
Figure 2011013020
以下に、図5を参照して、温度センサ12a〜12hの数(n)と流速測定のバラツキ(±α%)との関係式(1)式について説明する。
合成ベクトルRVの長さの最大値Aと最小値Bの比率は、温度センサの数がn個の場合、正n角形の外接円の半径と内接円の半径の比率に相当する。例えば、温度センサの数が4個である、つまりn=4である場合、図3の合成ベクトルRVの軌跡T30 は、図5に示すように正方形B4に近い形状となる。よって、合成ベクトルRVの長さの最大値Aは正方形B4の外接円の半径rに等しく、合成ベクトルRVの長さの最小値Bは、正方形B4の内接円の半径rに等しくなる。そして、合成ベクトルRVの長さの最小値Bは、合成ベクトルRVの長さの最大値Aと温度センサの数(n)との間で、(2)式に示す等式が成り立つ。
B=Acos(π/n) ・・・(2)
合成ベクトルRVの最大値Aと最小値Bの中間の長さを(3)式で定義し、これを「基準長さ」とし、この「基準長さ」に対する最大値Aのバラツキを(4)式で定義する。
(A+B)/2=基準長さ ・・・(3)
バラツキ=(A−基準長さ)/基準長さ ・・・(4)
(4)式の“基準長さ”に(3)式の左辺を代入し、更に“B”に(2)の式の右辺を代入する。これにより、(1)式の左辺が「基準長さ」に対する最大値Aのバラツキに相当することが分かる。よって、流速測定のバラツキの許容範囲が±α%以内である場合、流向流速計が備える温度センサの数を(1)式を満たす自然数nとすればよい。(1)式の左辺は、nの増加にしたがって零に向かって収束していく。よって、温度センサの数を増やすことにより、“バラツキ”を小さくすることができるので、流向依存性の少ない流速計測を行うことができる。
なお、(1)式によれば、自然数nが大きい程、流向に対する依存性が小さくなる。しかし、流向流速計自体の寸法を変えないことを前提とすると、自然数nを大きくするほど各温度センサの寸法が小さくなり、各温度センサの出力も小さくなる。これにより、信号とノイズとの比(S/N比)が悪化して、正確な流速計測が困難となる。そこで、αを流向流速計におけるバラツキの許容値とした場合、温度センサの数nをどれだけ少なくして良いかを、(1)式に基づいて決定すればよい。
すなわち、温度センサの数nは、(1)式を満たす最も小さい自然数nであることが望ましい。これにより、流向流速計のS/N比の悪化を抑制しつつ、流向依存性の少ない正確な流速計測を行うことができる。
上記のように、本発明は、1つの実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、演算部は、各流速について演算した合成ベクトルRVの長さVと実際の流速Uとの関係を示す検量線データを予め用意し、当該検量線データに基づいて合成ベクトルRVの長さVから被計測流体の流速を演算してもよい。
検量線データは、例えば図6(a)に示す装置を用いた実験を予め行うことで作成すればよい。一定の温度に管理された温度管理室21内において、減圧弁23、熱交換器32、整流装置24、基準流量計30及びバルブ31がガス流路25を介して直列に接続されている。ガス供給源22から供給されるガスは、ガス流路25を介して温度管理室21内の上記構成を流れ、排気される。整流装置24と基準流量計30の間のガス流路25内には、流向流速計の検知部26、圧力センサ27、及び温度センサ28が配置されている。そして、検知部26には、演算部の一例としてのマルチメータ29が接続されている。
圧力センサ27、温度センサ28、及び基準流量計30をモニターしながら、減圧弁23の開度、温度管理室21内の温度、バルブ31の開度を調整して、検知部26付近のガス(気体)の圧力、温度、流速を一定に制御する。なお、流速Uは、基準流量計30が計測する流量をガス流路25の断面積で除算して求める。また、実験は、減圧弁23の開度、温度管理室21内の温度、バルブ31の開度を操作した後に充分放置してガスの圧力、温度、流速を安定させてから行う。以下に、実験の手順の一例を説明する。
先ず、ガスの温度、圧力を一定に保った状態で、流速Uを少しずつ変化させる。そして、各流速における検知部26内の各温度センサ12a〜12hの出力VTPiを測定して、各流速Uについて、(U、VTP1、・・・、VTP8、)というデータセットを作成する。そして、合成ベクトルの長さVを(5)式に従って演算する。ここで、θTPiは、各温度センサ12a〜12hのヒータ11の中心点Ctに対する角度、すなわち、図2のベクトルTP1〜TP8の角度を示す。
Figure 2011013020
合成ベクトルの長さVのx成分は、各温度センサ12a〜12hの出力VTPiのx成分の総和であり、y成分についても同様である。したがって、(5)式に示すように、x成分の総和及びy成分の総和をそれぞれ二乗して和を取り、その平方根が合成ベクトルの長さVに相当する。
このようにして、予め、基準流量計30により求められる実際の流速Uと、各温度センサ12a〜12hの出力VTPiから求められる合成ベクトルの長さVとの関係(U、V)を、複数の流速Uについて実験により求め、例えば、図6(b)のグラフに示すような検量線をデータとして作成する。
検量線データは、図6(b)に示す検量線自体のデータであってもよいし、図6(b)に示す検量線の近似式のデータであっても構わない。予め作成された検量線データは、演算部としてのマルチメータ内の記憶装置に記憶させておく。
そして、マルチメータは、当該検量線データに基づいて合成ベクトルRVの長さVから被計測流体の流速を演算する。これにより、流速測定のバラツキを小さく抑えることができる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
12a〜12h 温度センサ(温度計測部)
11 ヒータ(加熱部)
21 温度管理室
22 ガス供給源
23 減圧弁
24 整流装置
25 ガス流路
26 検知部
27 圧力センサ
28 温度センサ
29 マルチメータ(演算部)
30 基準流量計
31 バルブ
Ca〜Ch 中点
Ct 中心点
FD 風向
HA 高温部
TP1〜TP8 ベクトル
RV、RVa、RVb 合成ベクトル
、T30、B4 軌跡

Claims (3)

  1. 被計測流体を加熱する加熱部と、
    当該加熱部の周囲に配置され、前記被計測流体の温度を計測する少なくとも3つ以上の温度計測部と、
    前記温度計測部により計測された前記被計測流体の温度の変化から、当該被計測流体の流向及び流速を演算する演算部と、を備え、
    前記3つ以上の温度計測部の中点は正多角形の頂点を成し、当該正多角形の中心点と前記加熱部の中心点は同じ位置に配置され、
    前記温度計測部の数は、(1)式を満たす自然数nであることを特徴とする流向流速計。
    Figure 2011013020
  2. 前記温度計測部の数は、(1)式を満たす最も小さい自然数nであることを特徴とする請求項1に記載の流向流速計。
  3. 被計測流体を加熱する加熱部と、
    当該加熱部の周囲に配置され、前記被計測流体の温度を計測する少なくとも3つ以上の温度計測部と、
    前記温度計測部により計測された前記被計測流体の温度の変化から、方向及び長さがそれぞれ前記被計測流体の流向及び流速に対応する合成ベクトルを演算し、当該合成ベクトルの方向及び長さから前記被計測流体の流向及び流速を演算する演算部と、を備え、
    前記演算部は、各流速について演算した合成ベクトルの長さと実際の流速との関係を示す検量線データを予め用意し、当該検量線データに基づいて、当該合成ベクトルの長さから被計測流体の流速を演算することを特徴とする流向流速計。
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