JPH11118516A - 非接触型ポテンショメータおよび電空ポジショナ - Google Patents

非接触型ポテンショメータおよび電空ポジショナ

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JPH11118516A
JPH11118516A JP28740297A JP28740297A JPH11118516A JP H11118516 A JPH11118516 A JP H11118516A JP 28740297 A JP28740297 A JP 28740297A JP 28740297 A JP28740297 A JP 28740297A JP H11118516 A JPH11118516 A JP H11118516A
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magnetic sensor
magnetic
current value
resistor
drive current
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JP28740297A
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Shinichi Akano
信一 赤野
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Original Assignee
Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度の影響を受けずに被測定部材の回転角度
を正確に検出する。 【解決手段】 オペアンプ2への電源電圧Vccと接地
ラインとの間に抵抗R1とR2との直列接続回路を挿入
し、この抵抗R1とR2との接続点に生ずる電圧を駆動
電圧Vrとしてオペアンプ2の非反転入力端へ与える。
また、強磁性体磁気抵抗素子1−1〜1−4と同じ温度
特性を持つ抵抗素子を駆動電流値決定用抵抗4とし、こ
の駆動電流値決定用抵抗4を磁気センサ1に直列に接続
する。この駆動電流値決定用抵抗4は磁気センサ1の近
傍に配置する。なお、駆動電流値決定用抵抗4として、
強磁性体磁気抵抗素子を用いてもよい。この場合、駆動
電流値決定用抵抗4の磁気検出面を磁気センサ1の磁気
検出面と垂直となるように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種機器の回転
角度位置を非接触で検出する非接触型ポテンショメータ
およびこの非接触型ポテンショメータを使用した電空ポ
ジショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】非接触型ポテンショメータは接触型ポテ
ンショメータに比べて、ノイズレス・高分解能・高速応
答性・長寿命といった長所がある。従来より、この種の
非接触型ポテンショメータとして、強磁性体磁気抵抗素
子を利用したものがある。強磁性体磁気抵抗素子は、こ
の強磁性体磁気抵抗素子が配置されている基板面と平行
な磁界の方向が変化すると、それに応じて抵抗値が変化
する。この強磁性体磁気抵抗素子の抵抗値の変化から磁
界の方向を検出することができ、この磁界の方向から被
測定部材の回転角度位置を検出することが可能となる。
【0003】図7は強磁性体磁気抵抗素子を利用した従
来の非接触型ポテンショメータの回路構成を示す図であ
る。同図において、1は磁気センサ、2はオペアンプ、
3は増幅器、4’は磁気センサ1に直列に接続された駆
動電流値決定用抵抗であり、オペアンプ2および増幅器
3へは電源電圧Vccが与えられている。磁気センサ1
はブリッジ接続された強磁性体磁気抵抗素子1−1〜1
−4によって構成され、強磁性体磁気抵抗素子1−1〜
1−4は基板面に配置されている。すなわち、この強磁
性体磁気抵抗素子1−1〜1−4が配置された基板面
が、磁気センサ1の磁気検出面とされている。
【0004】オペアンプ2の非反転入力端には基準電圧
Vsが設定されており、反転入力端には駆動電流値決定
用抵抗4’と磁気センサ1との直列接続点(強磁性体磁
気抵抗素子1−2と1−4との接続点)に生ずる電圧V
1が与えられている。また、オペアンプ2の出力端は、
磁気センサ1の強磁性体磁気抵抗素子1−1と1−3と
の接続点に接続されている。増幅器3は、磁気センサ1
の強磁性体磁気抵抗素子1−1と1−4との接続点に生
ずる電圧e1および強磁性体磁気抵抗素子1−3と1−
2との接続点に生ずる電圧e2を入力とし、この入力さ
れる電圧e2とe1との差を所定の増幅率Gで増幅し、
出力電圧Voutとして出力する。
【0005】この非接触型ポテンショメータにおいて、
オペアンプアンプ2は、入力電圧V1を基準電圧Vsに
一致させるように磁気センサ1への駆動電流idを制御
する。これにより、磁気センサ1への駆動電流idが一
定となり、磁気センサ1が定電流で駆動される。この場
合、駆動電流idの大きさは、基準電圧Vsと駆動電流
値決定用抵抗4’の抵抗値R10’によって決定される
(id=V1/R10’=Vs/R10’)。
【0006】ここで、磁気センサ1の磁気検出面に対し
て平行な磁界をBとし、この磁界Bが図示矢印方向へ回
転するものとする。この場合、強磁性体磁気抵抗素子1
−1〜1−4の抵抗値が変化し、増幅器3の出力電圧V
outが変化する。この出力電圧Voutの変化から磁
界Bの方向を検出することができ、磁界Bが被測定部材
の回転に伴って回転するものとすれば、この磁界Bの方
向から被測定部材の回転角度位置の検出を行うことがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の非接触型ポテンショメータによると、強磁性
体磁気抵抗素子1−1〜1−4の抵抗値が温度変化によ
って大きく変化し(図8参照)、駆動電流値決定用抵抗
4’の温度特性との差から、被測定部材の正確な回転角
度位置を得ることができなくなる。すなわち、従来の非
接触型ポテンショメータは、出力特性が温度変化の影響
を受け、温度の変動が激しい環境下での使用に難があっ
た。
【0008】これを式を用いて説明する。図7におい
て、強磁性体磁気抵抗素子1−1および1−2の抵抗値
をra、強磁性体磁気抵抗素子1−3および1−4の抵
抗値をrb、駆動電流値決定用抵抗4’の抵抗値をR1
0’とすると、 id=Vs/R10’ ・・・・(1) ra=RA・(1+αt) ・・・・(2) rb=RB・(1+αt) ・・・・(3) と表される。なお、αは強磁性体磁気抵抗素子の温度係
数、tは温度である。
【0009】また、増幅器3の出力電圧Voutは、 Vout=G・(e2−e1)=G・{(ra・id)/2−(rb・id)/ 2}=(G/2)・(Vs/R10’)・(ra−rb) ・・・・(4) と表される。ここで、(G・Vs)/2=Kとおくと、 Vout=K・(ra−rb)/R10’ ・・・・(5) となる。
【0010】R10’=r10・(1+βt)とする
と、すなわちra,rbの温度係数αとR10’の温度
係数βが異なると、 Vout=K・{(RA−RB)/r10}・(1+αt)/(1+βt) ・・・・(6) となり、出力電圧Voutは強磁性体磁気抵抗素子1−
1〜1−4と駆動電流値決定用抵抗4’の温度特性の違
いによる影響を受けてしまう。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、温度変化に
影響されない出力特性を持つ非接触型ポテンショメータ
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、上述し
た非接触型ポテンショメータにおいて、磁気センサと直
列にこの磁気センサとほゞ同じ温度特性を持つ駆動電流
値決定用抵抗を接続し、この駆動電流値決定用抵抗を磁
気センサの近傍に配置するようにしたものである。この
発明によれば、周囲温度をほゞ同一として、ほゞ同じ温
度特性を持つ磁気センサおよび駆動電流値決定用抵抗の
値が変化する。
【0013】第2発明(請求項2に係る発明)は、第1
発明において、磁気センサの駆動電流を決定するための
電圧を電源電圧に比例する構成としたものである。この
発明によれば、電源電圧が変化すると、これに比例して
磁気センサの駆動電流を決定するための電圧も変化す
る。第3発明(請求項3に係る発明)は、第1および第
2発明において、磁気センサを強磁性体磁気抵抗素子で
構成し、この強磁性体磁気抵抗素子と同種の素子で駆動
電流値決定用抵抗を構成し、この駆動電流値決定用抵抗
をその磁気検出面が磁気センサの磁気検出面と垂直とな
るようにして磁気センサの近傍に配置するようにしたも
のである。この発明によれば、周囲温度をほゞ同一とし
て、ほゞ同じ温度特性を持つ磁気センサおよび駆動電流
値決定用抵抗の値が変化する。この場合、駆動電流値決
定用抵抗はその磁気検出面が磁気センサの磁気検出面と
垂直となるように配置されているので、磁気センサの磁
気検出面に対して平行な磁界の影響を受けない。
【0014】第4発明(請求項4に係る発明)は、上位
制御装置からの設定開度情報および調節弁からの実開度
情報に基づいて駆動制御信号を生成し、この駆動制御信
号を空気圧信号に変換して調節弁の開度を制御する電空
ポジショナにおいて、調節弁の弁軸の所定位置に接続さ
れたフィードバックレバーを被測定部材とし、このフィ
ードバックレバーの基準位置に対する回転角度位置を第
1〜第3発明の非接触型ポテンショメータによって検出
し、この検出値に基づいて調節弁からの実開度情報を得
るようにしたものである。この発明によれば、第1〜第
3発明の非接触型ポテンショメータによってフィードバ
ックレバーの基準位置に対する回転角度位置が検出さ
れ、この検出値に基づく調節弁からの実開度情報と上位
制御装置からの設定開度情報に基づいて、調節弁の開度
が制御される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。 〔実施の形態1〕図1はこの発明の一実施の形態を示す
非接触型ポテンショメータの回路構成を示す図である。
同図において、図7と同一符号は同一或いは同等構成要
素を示し、その説明は省略する。
【0016】この実施の形態では、オペアンプ2への電
源電圧Vccと接地ラインとの間に抵抗R1とR2との
直列接続回路を挿入し、この抵抗R1とR2との接続点
に生ずる電圧を駆動電圧Vrとしてオペアンプ2の非反
転入力端へ与えるようにしている。また、強磁性体磁気
抵抗素子1−1〜1−4と同じ温度特性を持つ抵抗素子
を駆動電流値決定用抵抗4とし、この駆動電流値決定用
抵抗4を磁気センサ1に直列に接続している。そして、
この駆動電流値決定用抵抗4を磁気センサ1の近傍に配
置している。
【0017】この非接触型ポテンショメータにおいて、
オペアンプアンプ2は、入力電圧V1を駆動電圧Vrに
一致させるように磁気センサ1への駆動電流idを制御
する。これにより、磁気センサ1への駆動電流idが一
定となり、磁気センサ1が定電流で駆動される。この場
合、駆動電流idの大きさは、駆動電圧Vrと駆動電流
値決定用抵抗4の抵抗値R10によって決定される(i
d=V1/R10=Vr/R10)。
【0018】ここで、磁気センサ1の磁気検出面に対し
て平行な磁界をBとし、この磁界Bが図示矢印方向へ回
転するものとする。この場合、強磁性体磁気抵抗素子1
−1〜1−4の抵抗値が変化し、増幅器3の出力電圧V
outが変化する。この出力電圧Voutの変化から磁
界Bの方向を検出することができ、磁界Bが被測定部材
の回転に伴って回転するものとすれば、この磁界Bの方
向から被測定部材の回転角度位置の検出を行うことがで
きる。
【0019】この非接触型ポテンショメータでは、強磁
性体磁気抵抗素子1−1〜1−4の抵抗値が温度変化に
よって大きく変化しても、被測定部材の回転角度位置を
正確に検出することができる。すなわち、本実施の形態
の非接触型ポテンショメータは、出力特性が温度変化の
影響を受けず、温度の変動が激しい環境下での使用にも
耐える。
【0020】これを式を用いて説明する。図1におい
て、強磁性体磁気抵抗素子1−1および1−2の抵抗値
をra、強磁性体磁気抵抗素子1−3および1−4の抵
抗値をrb、駆動電流値決定用抵抗4の抵抗値をR1
0、R2/(R1+R2)=K1とすると、 Vr={R2/(R1+R2)}・Vcc=K1・Vc
c id=Vr/R10=(K1・Vcc)/R10 と表される。
【0021】強磁性体磁気抵抗素子1−1〜1−4と駆
動電流値決定用抵抗4とは同じ温度特性を持つ抵抗素子
であるので、 ra=RA・(1+αt) rb=RB・(1+αt) R10=r10・(1+αt) となる。
【0022】ここで、駆動電流値決定用抵抗4は磁気セ
ンサ1の近傍に配置されているので、すなわちra,r
b,R10の温度tが同一となるように互いに近接して
配置されているので、 (ra−rb)/R10=(RA−RB)・(1+α
t)/r10・(1+αt)=(RA−RB)/r10 となり、温度tに無関係となる。
【0023】この場合、増幅器3の出力電圧Vout
は、 Vout=G・(e2−e1)=G・{(ra・id)
/2−(rb・id)/2}=(G/2)・id・(r
a−rb)=(G/2)・(K1・Vcc/R10)・
(ra−rb) となる。ここで、(G/2)・K1=K2とすると、 Vout=K2・{(ra−rb)/R10}・Vcc
=K2・{(RA−RB)/r10}・Vcc となる。したがって、K2/r10=K’とすれば、 Vout=K’・(RA−RB)・Vcc となり、Voutは電源電圧Vccと磁気センサ1の抵
抗値変化に比例するものとなる。
【0024】また、この実施の形態によれば、抵抗R1
とR2との分圧電圧を駆動電圧Vrとしているので、す
なわち駆動電圧Vrは電源電圧Vccに比例して変化す
るので、電源電圧Vccが変動してもVoutの測定に
影響を与えることがない。また、この実施の形態では、
別途基準電圧Vsを与える必要がなく、構成の簡略化が
図られる。
【0025】〔実施の形態2〕実施の形態1では駆動電
流値決定用抵抗4として強磁性体磁気抵抗素子1−1〜
1−4と同じ温度特性を持つ抵抗素子を用いた。この場
合、強磁性体磁気抵抗素子1−1〜1−4と同じ温度特
性を持つ抵抗素子を探さなければならず、見つからない
場合には対応することができない。そこで、この実施の
形態2では、駆動電流値決定用抵抗4として強磁性体磁
気抵抗素子1−1〜1−4と同種のものを使用する。す
なわち、駆動電流値決定用抵抗4として、磁気センサ1
で使用されているものと同じ強磁性体磁気抵抗素子を用
いる。
【0026】この場合、図2に示すように、強磁性体磁
気抵抗素子1−1〜1−4が配置されている基板1Aの
基板面(磁気検出面)1A1に対し、駆動電流値決定用
抵抗4を配置してなる基板4Aを、その基板面(磁気検
出面)4A1を垂直として配置する。このような配置と
することにより、磁気センサ1の磁気検出面1A1と平
行な磁界Bの影響を受けて駆動電流値決定用抵抗4の抵
抗値が変化することがなく、支障なく被測定部材の回転
角度位置の検出を行うことができる。
【0027】すなわち、飽和磁束密度に達している磁界
のもとで、磁界と平行に配置されている磁気センサ1の
強磁性体磁気抵抗素子1−1〜1−4は、磁界の向きが
変化するとその影響を受けて抵抗値が変化するが、磁気
センサ1の基板面1A1と垂直な面にその磁気検出面4
A1が配置されている駆動電流値決定用抵抗(強磁性体
磁気抵抗素子)4は自身が配置されている基板4Aを貫
通する方向の磁界の変化には影響を受けない。このた
め、駆動電流値決定用抵抗4の抵抗値が変化することが
なく、支障なく被測定部材の回転角度位置の検出を行う
ことができる。
【0028】〔実施の形態3〕図3は本発明に係る非接
触型ポテンショメータをその電空ポジショナに使用して
なる調節弁制御システムのシステム構成図である。同図
において、5は上位コントローラ、6は調節弁、7は調
節弁6の弁開度を制御する電空ポジショナである。
【0029】電空ポジショナ7は、電空変換部7−1と
パイロットリレー7−2と角度センサ7−3を備えてお
り、上位コントローラ5からの設定開度情報および調節
弁6からの角度センサ7−3を介する実開度情報に基づ
いて駆動制御信号を生成し、この駆動制御信号を電空変
換部7−1にて空気圧信号に変換し、パイロットリレー
7−2を介して調節弁6へ与え、調節弁6の開度を制御
する。
【0030】角度センサ7−3は、調節弁6の弁開度を
フィードバックレバー(図4に示す8)の回転角度位置
として検出するセンサであり、本実施の形態ではこの角
度センサ7−3に実施の形態2と同タイプの非接触型ポ
テンショメータを使用している。
【0031】図4は電空ポジショナ7の角度センサ7−
3と調節弁6との配置関係を示す図である。調節弁6は
駆動部6Aと弁軸6Bと弁6Cとを備えている。駆動部
6Aは、ダイアフラムを有してなり、電空変換部7から
の導入空気圧に応じ弁軸6Bを上下動させて、弁6Cの
開度を調整する。
【0032】この弁軸6Bのリフト位置、すなわち弁6
Cの開度を検出するべく、角度センサ7−3と弁軸6B
との間にフィードバックレバー8が連結されている。フ
ィードバックレバー8は、弁軸6のリフト位置に応じて
角度センサ7−3の中心Oを軸心として、回動する。こ
のフィードバックレバー8の回転角度位置から弁6Cの
開度を知ることができる。
【0033】図5(a)および(b)は角度センサ7−
3の要部を示す平面図および側面図である。この角度セ
ンサ7−3において、フィードバックレバー8は回転軸
9に軸支されており、この回転軸9との軸支部に磁石1
0−1,10−2およびヨーク10−3からなる磁界生
成手段10が固定されている。磁界生成手段10はフィ
ードバックレバー8と一体となって回動する。そして、
この磁界生成手段10の生成する磁界Bに対して、その
磁気検出面1A1を平行として磁気センサ1が配置され
ている。この磁気センサ1は、固定的に配置されてお
り、フィードバックレバー8とは一体となって回動しな
い。
【0034】そして、この磁気センサ1の基板面(磁気
検出面)1A1に対し、駆動電流値決定用抵抗(この場
合、強磁性体磁気抵抗素子)4を配置してなる基板4A
が、その基板面(磁気検出面)4A1を垂直として配置
されている。この場合、角度センサ7−3は、回転軸
9,磁界生成手段10,磁気センサ1および駆動電流値
決定用抵抗4をその構成要素としている。図6に角度セ
ンサ7−3の要部を斜視図として示す。
【0035】この調節弁制御システムにおいて、電空ポ
ジショナ7は、周囲温度変化(一日の中の寒暖の変化、
季節による寒暖の変化)の顕著な調節弁6の近傍に配置
される。しかし、この場合、角度センサ7−3によって
フィードバックレバー8の回転角度位置が温度の影響を
受けずに正確に検出されるので、的確かつ安定して調節
弁6の開度調整を行うことができる。
【0036】なお、上述し実施の形態1〜3では、駆動
電流値決定用抵抗4の温度特性を強磁性体磁気抵抗素子
1−1〜1−4と同じ温度特性としたが、多少のずれが
あってもよい。また、上述した実施の形態1〜3では、
磁気センサ1を強磁性体磁気抵抗素子1−1〜1−4に
よって構成するものとしたが、同様の機能を有する他の
素子を磁気センサ1として用いるようにしてもよい。ま
た、上述した実施の形態3では、実施の形態2と同タイ
プの非接触型ポテンショメータを使用したが、実施の形
態1と同タイプのものを用いてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、磁気センサと直列にこの
磁気センサとほゞ同じ温度特性を持つ駆動電流値決定用
抵抗を接続し、この駆動電流値決定用抵抗を磁気センサ
の近傍に配置するようにしたので、周囲温度をほゞ同一
として、ほゞ同じ温度特性を持つ磁気センサおよび駆動
電流値決定用抵抗の値が変化するものとなり、温度の影
響を受けずに被測定部材の回転角度を正確に検出するこ
とができるようになる。第2発明では、第1発明におい
て、磁気センサの駆動電流を決定するための電圧を電源
電圧に比例する構成としたので、第1発明の効果に加え
て、電源電圧が変動しても被測定部材の回転角度位置の
測定結果に影響を与えることがなく、また別途基準電圧
を与える必要もないので構成の簡略化が図られる。第3
発明では、第1および第2発明において、磁気センサを
強磁性体磁気抵抗素子で構成し、この強磁性体磁気抵抗
素子と同種の素子で駆動電流値決定用抵抗を構成し、こ
の駆動電流値決定用抵抗をその磁気検出面が磁気センサ
の磁気検出面と垂直となるようにして磁気センサの近傍
に配置するようにしたので、強磁性体磁気抵抗素子と同
じ温度特性を持つ抵抗素子を探す必要がなくなり、簡単
に第1発明と同様の効果を得ることができる。第4発明
では、第1〜第3発明の非接触型ポテンショメータによ
ってフィードバックレバーの基準位置に対する回転角度
位置が検出され、この検出値に基づく調節弁からの実開
度情報と上位制御装置からの設定開度情報に基づいて調
節弁の開度が制御されるものとなり、周囲温度変化の顕
著な環境でも的確かつ安定して調節弁の開度調整を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す非接触型ポテン
ショメータの回路構成を示す図である。
【図2】 磁気センサの配置される基板と駆動電流値決
定用抵抗の配置される基板と磁界の向きの変化を示す平
面図および側面図である。
【図3】 本発明に係る非接触型ポテンショメータをそ
の電空ポジショナに使用してなる調節弁制御システムの
システム構成図である。
【図4】 電空ポジショナの角度センサと調節弁との配
置関係を示す図である。
【図5】 角度センサの要部を示す平面図および側面図
である。
【図6】 角度センサの要部を示す斜視図である。
【図7】 強磁性体磁気抵抗素子を利用した従来の非接
触型ポテンショメータの回路構成を示す図である。
【図8】 強磁性体磁気抵抗素子の温度特性の悪さを示
す図である。
【符号の説明】 1…磁気センサ、1−1〜1−4…強磁性体磁気抵抗素
子、1A…基板、1A1…基板面(磁気検出面)、2…
オペアンプ、3…増幅器、4…駆動電流値決定用抵抗、
4A…基板、4A1…基板面(磁気検出面)、5…上位
コントローラ、6…調節弁、7…電空ポジショナ、7−
1…電空変換部、7−2…パイロットリレー、7−3…
角度センサ、8…フィードバックレバー、9…回転軸、
10…磁界生成手段、10−1,10−2…磁石、10
−3…ヨーク。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定電流で駆動される磁気センサと、この
    磁気センサの磁気検出面に対して平行な磁界を作る磁界
    生成手段とを備え、前記磁気センサの出力に基づき前記
    磁界生成手段の生成する磁界の方向を検出することによ
    って、被測定部材の回転角度位置を検出する非接触型ポ
    テンショメータにおいて、 前記磁気センサと直列にこの磁気センサとほゞ同じ温度
    特性を持つ駆動電流値決定用抵抗が接続され、 この駆動電流値決定用抵抗が前記磁気センサの近傍に配
    置されていることを特徴とする非接触型ポテンショメー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記磁気センサの駆
    動電流を決定するための電圧を電源電圧に比例する構成
    としたことを特徴とする非接触型ポテンショメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記磁気センサが強磁性体磁気抵抗素子で構成され、 この強磁性体磁気抵抗素子と同種の素子で前記駆動電流
    値決定用抵抗が構成され、 この駆動電流値決定用抵抗がその磁気検出面を前記磁気
    センサの磁気検出面と垂直となるようにして前記磁気セ
    ンサの近傍に配置されていることを特徴とする非接触型
    ポテンショメータ。
  4. 【請求項4】 上位制御装置からの設定開度情報および
    調節弁からの実開度情報に基づいて駆動制御信号を生成
    し、この駆動制御信号を空気圧信号に変換して前記調節
    弁の開度を制御する電空ポジショナにおいて、 前記調節弁の弁軸の所定位置に接続されたフィードバッ
    クレバーを被測定部材とし、このフィードバックレバー
    の基準位置に対する回転角度位置を請求項1〜3の何れ
    か1項に記載の非接触型ポテンショメータによって検出
    し、この検出値に基づいて前記調節弁からの実開度情報
    を得る手段を備えたことを特徴とする電空ポジショナ。
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