JPH11118275A - マルチ形空気調和機 - Google Patents

マルチ形空気調和機

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JPH11118275A
JPH11118275A JP30350697A JP30350697A JPH11118275A JP H11118275 A JPH11118275 A JP H11118275A JP 30350697 A JP30350697 A JP 30350697A JP 30350697 A JP30350697 A JP 30350697A JP H11118275 A JPH11118275 A JP H11118275A
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JP
Japan
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unit
indoor
outdoor
air conditioner
outdoor unit
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JP30350697A
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English (en)
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Takashi Tsuchino
隆志 土野
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高機密住宅やワイドリビングなどの各種住宅
事情に対応して、室外機の能力と、これに接続される複
数の室内機のトータル能力とをバランスさせ得るマルチ
形空気調和機を提供する。 【解決手段】 室外機1からの冷媒を複数の室内機2に
分流させる冷媒分流器(ヘッダー)34・35を、室外
機1とは別体で形成されたポートユニット33に内蔵さ
せ、これを、室外機1と室内機2とを相互に接続する接
続配管45・46中に介装する。室外機1は、室内機2
の台数によらずに、室内機2のトータル能力に対応する
能力のものを選定することができ、これに、室内機2の
台数に応じたポート数を有するポートユニット33を組
み合わせることで、能力がバランスした効率的なエアコ
ンシステムを構築できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室外機に複数の
室内機を接続して構成されるマルチ形空気調和機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチ形空気調和機は、室外機か
ら複数の室内機に冷媒を分流して循環させるための冷媒
分流器(以下、ヘッダーという)を室外機内に設けて構
成されている。すなわち、室外機内において、圧縮機に
一端が接続されるガス管の先端にガス管ヘッダーが設け
られ、また、室外側熱交換器に一端が接続された液管の
先端に液管ヘッダーが設けられている。そして、これら
各ヘッダーに各々形成されている複数の配管接続ポート
間に、複数の室内機を互いに並列に接続することによっ
て、マルチ形空気調和機(以下、エアコンシステムとも
いう)としての冷媒循環回路が形成される。
【0003】なお、液管ヘッダーと各室内機との間の液
側配管には減圧機構が介設されるが、この減圧機構はそ
の作動に伴って音が発生する場合がある。家庭向けのマ
ルチ形空気調和機においては、上記した音によって室内
の居住快適性が損なわれないように、この減圧機構も室
外機内に設けられる。すなわち、液管ヘッダーにそれぞ
れ複数の液側分岐配管を設け、これら液側分岐配管の各
先端に配管接続ポートを形成すると共に、これら液側分
岐配管に、上記した減圧機構がそれぞれ介設されてい
る。
【0004】ところで、室外機における前記した各ヘッ
ダーの配管接続ポートの数、すなわち、室内機の接続可
能な台数は、概ね、室外機の能力と比例関係になってい
る。例えば、図4に示すように、能力が4.5〜5.2
kwクラスのタイプAの室外機には、接続ポート数が2
のヘッダーを有するポートアセンブリP−2が組み込ま
れており、能力が6.0〜6.8kwクラスのタイプB
の室外機ではポート数が3(もしくは2)、能力が8.
0kwクラスのタイプCの室外機ではポート数が4のポ
ートアセンブリP−3、P−4が各々組み込まれ、能力
の大きな室外機ほど、室内機を多く接続し得るようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
住宅の高機密化やワイドリビング傾向など住宅事情が多
様化し、このため、上記のように室外機の能力に応じて
接続ポート数が予め定められた構成では、効率的なエア
コンシステムを構築し得なくなるケースが発生してきて
いる。
【0006】例えば、機密住宅において、1.6kwの
小容量室内機を4台設けて4室空調を行うような場合、
図4の中では、接続ポート数が4のタイプCの室外機を
採用することが必要になるが、この室外機における室内
機接続最大容量(13.6kw)からするとオーバース
ペックとなって能力的にアンバランスなものとなり、ま
た、全体的な装置価格も高価なものとなってしまう。
【0007】一方、例えば6.3kwの室内機を2台設
けてワイドリビングなどの2室空調を行う場合には、接
続室内機容量からタイプCの室外機を採用することが必
要となるが、この場合には接続ポート数に空が発生し、
このため、前記した減圧機構などの構成部品が無駄なも
のとなってしまう。
【0008】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、各種住宅
事情の多用化に対応して、それぞれ、より効率的なエア
コンシステムを構築することが可能であると共に、さら
に居住快適性の維持向上やコスト低減が可能なマルチ形
空気調和機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のマルチ
形空気調和機は、室外機1からの冷媒を複数の室内機2
に分流させて循環させるための冷媒分流器34・35を
設けて成るマルチ形空気調和機であって、上記冷媒分流
器34・35を室外機1とは別体で形成し、この冷媒分
流器34・35を、室外機1と室内機2とを相互に接続
する接続配管45・46中に介装していることを特徴と
している。
【0010】上記構成においては、冷媒分流配器34・
35と室外機1とは別体であり、したがって、室外機1
と、接続ポート数の異なる各種冷媒分流配器34・35
との組み合わせに応じて、能力が同じ室外機1に対し、
これへの室内機2の接続台数を種々異ならせて構成する
ことができる。このため、室内機2の能力や台数が設定
されれば、室外機1の選定に当たっては、室内機2の接
続台数によらずに、室内機2のトータル能力に対応する
能力のものを選定し、これに、室内機2の接続台数に応
じた接続ポート数を有する冷媒分流器34・35を組み
合わせて配管接続することで、室外機1側に能力的なア
ンバランスや無駄が極力抑制された効率的なエアコンシ
ステムとして構築することができる。
【0011】請求項2のマルチ形空気調和機は、上記冷
媒分流器34・35を内蔵させた分配ユニット33を室
外機1とは別体で形成し、この分配ユニット33内にお
ける各室内機2に対応させて冷媒分流器35に設けた複
数の液側分岐配管41にそれぞれ減圧機構43を介設し
ていることを特徴としている。
【0012】すなわち、冷媒分流器34・35を室外機
1とは別体にすることに伴い、例えば、減圧機構を各室
内機内に設けた場合には、この減圧機構の動作に伴って
発生する音で室内の居住者に不快感を与えるおそれがあ
るが、上記のように減圧機構43も冷媒分流器34・3
5と共に分配ユニット33内に設けることで、上記の音
が室内に及ぼす影響が低減され、したがって、居住快適
性が維持される。
【0013】なお、上記のような分配ユニット33は、
例えば請求項3のように、接続配管45・46が家屋の
壁面を室外側から貫通する部位に設けることや、請求項
4のように、接続配管45・46が家屋の床面を下から
貫通する部位に設けることが可能である。
【0014】このように、室外機1から室内機2に至る
接続配管経路上における家屋壁面や床面を貫通する部位
に分配ユニット33を設けることで、室外機1からこの
分配ユニット33までは、1本(正確にはガス側配管と
液側配管との一対)の接続配管45を設けるだけで済
む。したがって、従来における室外機から各室内機に至
る配管経路の全体にわたって各室内機毎に接続配管を設
ける場合に比べ、全体的な配管長さをより短くすること
ができるので、配管接続作業における配管材料コストや
施工費をより安価なものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明のマルチ形空気調
和機の具体的な実施形態について、図面を参照しつつ詳
細に説明する。
【0016】図2には、2階建て住宅における1階2室
と、2階3室とを各々空調するための2種類のマルチ形
空気調和機(以下、エアコンシステムという)の概略図
を示している。屋外に2台の室外機1・1が上下に重ね
て設置され、下段の室外機1に1階2室に各々設置され
た2台の室内機2・2が接続されて、1階2室空調用の
第1のエアコンシステムS1が構成されている。また、
上段の室外機1には、2階3室に各々設置された3台の
室内機2…が接続されて、2階3室空調用の第2のエア
コンシステムS2が構成されている。
【0017】これらエアコンシステムS1・S2のさら
に詳細な構成について、まず、第1のエアコンシステム
S1を例に挙げて説明する。
【0018】このエアコンシステムS1における室外機
1内には、図1に示すように、インバータ制御による回
転数可変形の圧縮機1が内装されている。この圧縮機1
の吐出配管11と吸込配管12とはそれぞれ四路切換弁
13に接続され、この四路切換弁13の一方の切換ポー
トに第1ガス管14が、また、他方の切換ポートに第2
ガス管15がそれぞれ接続されている。第1ガス管14
にはその先端側にガス閉鎖弁16が介設される一方、第
2ガス管15には、さらに室外側熱交換器17と液管1
8とが順次接続されている。
【0019】なお、吐出配管11にはマフラー19が介
設され、また、この配管11内を流れる吐出ガスの温度
を検出するための吐出管温度センサ20がこの配管11
に付設されている。一方、吸込配管12には、アキュム
レータ21とフィルタ22とがそれぞれ介設されてい
る。
【0020】前記室外側熱交換器17は、その前後に冷
媒分流器23・24を設けることにより、この熱交換器
17内を冷媒が複数の分流配管を通して流通するように
構成されている。また、この室外側熱交換器17には、
プロペラファンより成る室外ファン25と、この熱交換
器17を流れる冷媒温度を検出するための室外熱交換器
温度センサ26とが付設されている。
【0021】前記液管18には、室外側熱交換器17側
にフィルタ27が介設されており、また、先端側に液閉
鎖弁28が設けられている。なお、この液管18は、フ
ィルタ27と液閉鎖弁28との間の部位が、電磁弁29
の介設されたデフロスト用バイパス配管30によって前
記吸込配管12に接続されている。
【0022】前記した2台の室内機2・2内には、それ
ぞれ、シロッコファンまたはクロスフローファンより成
る室内ファン31が付設された室内側熱交換器32が内
装されている。
【0023】そして、これら室内機2・2と前記室外機
1との間には、これらとは別体で形成されたポートユニ
ット(分配ユニット)33が設けられている。このユニ
ット33には、冷媒分流器としての一対のヘッダー34
・35が内装され、図において下側のヘッダー(以下、
ガス管ヘッダーという)34には、管継手より成る1個
の室外機接続ポート36と、2本のガス側分岐配管37
・37とが接続され、これら分岐配管37・37の各先
端には、それぞれ上記同様の管継手より成る室内機接続
ポート38・38が設けられている。なお、上記分岐配
管37・37には、これら配管37・37を通して流れ
るガス冷媒の温度を検出するためのガス管温度検出セン
サ39・39がそれぞれ付設されている。
【0024】一方、図において上側のヘッダー(以下、
液管ヘッダーという)35にも、上記とほぼ同様に、1
個の室外機接続ポート40と2本の液側分岐配管41・
41とが接続され、これら分岐配管41・41の各先端
に、それぞれ管継手より成る室内機接続ポート42・4
2が設けられている。なお、各液側分岐配管41・41
には、それぞれ、減圧機構としての電動膨張弁43とフ
ィルタ44とが介設されている。
【0025】上記構成のポートユニット33を介して、
前記室外機1と2台の室内機2・2とが相互に接続され
る。すなわち、室外機1における前記第1ガス管14の
先端とガス管ヘッダー34の室外機接続ポート36と
が、室外側接続ガス管45aによって相互に接続され、
液管18の先端と液管ヘッダー35の室外機接続ポート
40とが、室外側接続液管45bによって相互に接続さ
れている(以下、上記した室外側接続ガス管45aと室
外側接続液管45bとの一対の配管をまとめて室外側接
続配管45という)。
【0026】そして、2台の室内機2・2における各室
内側熱交換器32が、室内側接続ガス管46a・46a
および室内側接続液管46b・46bによって、ポート
ユニット33におけるガス管ヘッダー34の各室内機接
続ポート38・38と液管ヘッダー35の各室内機接続
ポート42・42との間に互いに並列に接続ることによ
って、室外機1から各室内機2・2に冷媒が循環する循
環回路が構成されている(以下、一つの室内側熱交換器
32の両端に各々接続される室内側接続ガス管46aと
室内側接続液管46bとの一対の配管をまとめて室内側
接続配管46という)。
【0027】上記回路構成において、四路切換弁13
を、その内部流路が同図中実線で示す切換位置に位置さ
せ、圧縮機10からの吐出ガスを図中実線矢印で示すよ
うに循環させることで暖房運転が行われる。このとき、
室外側熱交換器17が蒸発器として機能して外部から吸
熱する一方、各室内側熱交換器32・32が凝縮器とし
て機能し、その放熱によって室内暖房が行われる。
【0028】一方、四路切換弁13を上記から切換え、
圧縮機10からの吐出ガスを図中破線矢印で示すように
循環させることで、室外側熱交換器17が凝縮器として
機能すると共に、各室内側熱交換器32・32が蒸発器
として機能する冷房運転が行われる。
【0029】次に、上記した構成の第1のエアコンシス
テムS1を、図2に示す住宅に取り付ける際の手順につ
いて説明する。
【0030】まず、1階2室の各部屋の広さや壁面等の
断熱性・機密性等の観点から、これら各部屋に各々適す
る能力、例えば6.3kwクラスの室内機2・2が選定
されたとすると、次いで、これら室内機2・2のトータ
ル能力に見合った能力、例えば8.0kwクラス(室内
機接続最大容量13.6kw)の室外機1が選定され
る。さらに、室内機2・2の台数に応じて、前記したポ
ートユニット33、すなわち、ガス管ヘッダー34と液
管ヘッダー35とに、それぞれ2個ずつの室内機接続ポ
ート38・38、42・42が設けられた2ポート用の
ポートユニット33が選定される。
【0031】そして、屋外への室外機1の据え付け、お
よび各室への室内機2・2の取り付けが行われ、また、
室外機1から各室内機2・2に至る配管経路において、
この経路上における室外から室内側に貫通する部位、図
の場合には両室を仕切る壁面直下の床下に、ポートユニ
ット33が設置される。
【0032】次いで、このポートユニット33と室外機
1とが室外側接続配管45にて接続され、また、ポート
ユニット33と各室内機2・2とが室内側接続配管46
・46にて接続されて、図2における1階2室空調用の
エアコンシステムS1が構築される。
【0033】なお、2階3室空調用の第2のエアコンシ
ステムS2は、例えば2.2kwクラスの3台の室内機
2…が、例えば5.2kwクラス(室内機接続最大容量
6.8kw)の室外機1に接続されている。このシステ
ムでは、図1における2ポート用のポートユニット33
に替えて、3ポート用のポートユニットが用いられるこ
とになる。すなわち、この接続ポートユニットは、ガス
管ヘッダーおよび液管ヘッダーに各々3本の分岐配管が
設けられ、これらガス管ヘッダーにおけるガス側分岐配
管先端の室内機接続ポートと、液管ヘッダーにおける液
側分岐配管先端の室内機接続ポートとの間に、3台の室
内機2…が互いに並列に接続される。
【0034】図2においては、上記した3ポート用のポ
ートユニット33’が外壁上方箇所に設置されている。
このポートユニット33’と室外機1とを前記同様の室
外側接続配管45にて接続し、また、ポートユニット3
3’と各室内機2…とを3本の室内側接続配管46…に
て接続することによって、この2階3室空調用の第2の
エアコンシステムが構成されている。
【0035】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、ヘッダー(冷媒分流機)を内蔵するポー
トユニットが室外機とは別体で構成されている。したが
って、室外機は能力別に、ポートユニットはポート数別
にそれぞれ何種類か用意し、室内機の接続台数からポー
トユニットを、また、室内機のトータル能力から室外機
を選定し、これらを組み合わせることで、各種住宅事情
に応じた効率的なエアコンシステムを構築できる。
【0036】すなわち、図3に示すように、例えば5.
2kwタイプや、6.8kwタイプあるいは8.0kw
タイプの室外機のいずれに対しても、2ポート用のポー
トユニットを組み合わせれば、それぞれ2台の室内機を
接続して構成することが可能であり、3ポート用あるい
は4ポート用のものを組み合わせれば、それぞれ、3台
あるいは4台の室内機を接続して構成することが可能と
なる。
【0037】このようにポートユニットを室外機とは別
体とした構成による効果をまとめれば、以下のようであ
る。 機種の選定が容易 高機密住宅やワイドリビング等のあらゆる住宅事情に対
して、室外機と室内機との間にミスマッチ(無駄)のな
い効率的なシステム構成とすることができる。すなわ
ち、各室に応じた能力の室内機が選定されれば、室外機
の選定に当たっては、室内機の接続台数によらずに、各
室内機のトータル能力に応じた室外機を選定することが
できる。 工事コストの低減および施工性向上 ポートユニットは室外機の側部に一体的に設けることも
可能であるが、この位置から離して、例えば、家屋外壁
に沿う位置、さらに、内壁や天井裏、床下などの屋内位
置に設けることも可能であり、その設定は自由である。
したがって、例えば各室内機設置箇所の中間的位置に設
置すれば、トータル配管長の短縮が図れる。この結果、
配管材料費がより安価なものとなり、また、工事コスト
を低減することが可能となる。さらに、各接続配管長を
より短くし得るので、最大配管長に基づく据え付け制約
が緩和される。 室外側エクステリア性の向上および家屋ダメージの低
減 室外機からポートユニットに至る屋外側の接続配管は1
本で済むので、屋外のエクステリア性が向上する。ま
た、ポートユニットを前記した天井裏や床下などの屋内
に設置する場合には、外壁には1本の接続配管用の貫通
孔を設けるだけで済むので、この貫通孔もより小さくて
済み、さらに、室内機台数の増減に伴うエアコンシステ
ムの更新時等に貫通孔を流用することができるので、家
屋ダメージの低減が可能となる。 装置価格の低減 能力が同クラスの室外機については、ポート数の相異に
よる機種数の増加が生じないので、全体的な機種数をよ
り少なくすることができる。この結果、構成部品も統合
されて種類数が少なくなり、全体的な管理が容易にな
る。また、開発工数も削減される結果、装置価格をより
安価なものとすることができる。
【0038】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば上記では、ポートユニット33内に
おける各液側分岐管41に、それぞれ電動膨張弁43か
ら成る減圧機構を介設し、これによって、減圧機構の作
動に伴って発生する音が室内の居住者に不快感を与えな
いように、したがって、居住快適性を極力維持し得る構
成としたが、本発明の請求項1の範囲においては、例え
ば静音タイプの減圧機構を室内機に設ける等の構成とす
ることも可能であり、さらに、ヘッダー34・35を内
部に収容させたポートユニット33を格別設けずとも、
各ヘッダー34・35自体に、壁面や床下への固定手段
を具備させた構成とすることも可能である。
【0039】また、ガス管ヘッダー34と液管ヘッダー
35とを各々個別に収容するポートユニットを互いに別
体で設けることや、室外側から各室内機に至る接続配管
経路上に設けた第1のポートユニットに1番目の室内機
と第2のポートユニットを接続し、この第2のポートユ
ニットに2番目・3番目の室内機を接続する等、複数の
ポートユニットをシーケンシャルに接続した構成とする
ことも可能であり、これによって、全体的な接続配管長
をさらに短くすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明の請求項
1のマルチ形空気調和機においては、室外機からの冷媒
を複数の室内機に分流させて循環させるための冷媒分流
器が室外機とは別体で形成されるので、室外機は、接続
する室内機の台数によらずに、室内機のトータル能力に
対応する能力のものを選定することができる。この結
果、室外機と室内機との間の能力差が極力抑制された無
駄のない効率的なシステム構成とすることができる。
【0041】請求項2のマルチ形空気調和機は、上記冷
媒分流器を内蔵させた分配ユニット内における各液側分
岐配管にそれぞれ減圧機構を介設しているので、この減
圧機構の動作に伴って発生する音が室内に及ぼす影響が
低減され、居住快適性が維持される。
【0042】請求項3における接続配管が家屋の壁面を
室外側から貫通する部位に設けたマルチ形空気調和機、
或いは、請求項4における接続配管が家屋の床面を下か
ら貫通する部位に設けたマルチ形空気調和機において
は、従来における室外側と室内側との全体にわたって各
室内機に応じた数の接続配管を設ける場合に比べ、全体
的な配管長がより短くなり、これによって、全体的な費
用をより安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるマルチ形空気調和
機の冷媒配管系統図である。
【図2】上記マルチ形空気調和機の住宅への設置例を示
す模式図である。
【図3】各種能力の室外機と接続ポート数が異なるポー
トユニットとの組み合わせについての説明図である。
【図4】従来の室外機能力と接続ポート数との関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 室外機 2 室内機 33 ポートユニット(分配ユニット) 34 ガス管ヘッダー(冷媒分流器) 35 液管ヘッダー(冷媒分流器) 41 液側分岐配管 43 電動膨張弁(減圧機構) 45 室外側接続配管 46 室内側接続配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機(1)からの冷媒を複数の室内機
    (2)に分流させて循環させるための冷媒分流器(3
    4)(35)を設けて成るマルチ形空気調和機であっ
    て、上記冷媒分流器(34)(35)を室外機(1)と
    は別体で形成し、この冷媒分流器(34)(35)を、
    室外機(1)と室内機(2)とを相互に接続する接続配
    管(45)(46)中に介装していることを特徴とする
    マルチ形空気調和機。
  2. 【請求項2】 上記冷媒分流器(34)(35)を内蔵
    させた分配ユニット(33)を室外機(1)とは別体で
    形成し、この分配ユニット(33)内における各室内機
    (2)に対応させて冷媒分流器(35)に設けた複数の
    液側分岐配管(41)にそれぞれ減圧機構(43)を介
    設していることを特徴とする請求項1のマルチ形空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 分配ユニット(33)を、接続配管(4
    5)(46)が家屋の壁面を屋外から貫通する部位に設
    けていることを特徴とする請求項2のマルチ形空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 分配ユニット(33)を、接続配管(4
    5)(46)が家屋の床面を下から貫通する部位に設け
    ていることを特徴とする請求項2のマルチ形空気調和
    機。
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JP (1) JPH11118275A (ja)

Cited By (3)

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