JPH11117938A - 直線摺動用スライドガイド装置 - Google Patents

直線摺動用スライドガイド装置

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JPH11117938A
JPH11117938A JP27916197A JP27916197A JPH11117938A JP H11117938 A JPH11117938 A JP H11117938A JP 27916197 A JP27916197 A JP 27916197A JP 27916197 A JP27916197 A JP 27916197A JP H11117938 A JPH11117938 A JP H11117938A
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lubricating
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ball holding
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Mitsuru Yamazaki
充 山崎
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英夫 細川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給油構造の組付作業性が良好で、しかもボー
ル保持部に配設されたボールに確実且つ良好に給油する
ことができる実用性に秀れた直線摺動用スライドガイド
装置を提供するものである。 【解決手段】 潤滑油給油孔14から注油された潤滑油が
給油介在体dの第三切欠部10の反対側に設けられた潤滑
油供給孔13からボール保持部cの第二嵌合部3へ供給さ
れることにより、潤滑油がボール保持部cの第二嵌合部
3に沿って拡散移動してボール無限循環路に配設された
ボール8に到達し、潤滑油の一部が徐々にボール保持部
cの第二切欠部4側へ向かって拡散移動していっても、
潤滑油供給孔13が第二切欠部4から最も遠い位置に設け
られているため潤滑油の大半がボール8に到達すること
ができ、しかも、潤滑油を第二嵌合部4の両遊離端側へ
略均一に拡散移動させることができるから潤滑油の無駄
が無くなって的確且つ確実にボール無限循環路のボール
8に給油することができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、的確にボールに給
油することができる直線摺動用スライドガイド装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】直線摺
動用スライドガイド装置には、スライド体をガイドレー
ルに対して直線摺動せしめてスライド体に載置した搬送
物を移動せしめるものが従来からあり、その構造は、設
置したガイドレールと該ガイドレールに嵌合されるスラ
イド体とから成り、このスライド体のガイドレールとの
嵌合部の下方には軸方向に沿って切欠された切欠部が設
けられ、前記スライド体の嵌合部には負荷ボール路,無
負荷ボール路及び両路を連結するリターン路で構成され
るボール無限循環路を有し(周方向に複数配置されてい
る。)前記スライド体の切欠部と略同形状の切欠部が設
けられた縦断面視C状のボール保持部が組み付けられた
もので、負荷ボール路に配設されたボールと前記ボール
保持部に嵌合されたガイドレールとが当接することでス
ライド体をガイドレールに対して直線摺動せしめるもの
である。
【0003】この直線摺動用スライドガイド装置には大
きな搬送物を載置させるためにスライド体の前後長を長
くしたタイプのものがあるが、この場合には、ボール無
限循環路の長さを長くせず、ボール無限循環路を前後に
複数設けてスライド体の長さに対応させている。
【0004】負荷ボール路が前後に長過ぎるとボールが
ガイドレールと長時間連続して当接するため、ボールの
摩耗が激しくなったり、ボールの転動移動が良好に行わ
れずにスライド体がガイドレール上をスムーズに摺動で
きなくなったりする恐れがあるからである。
【0005】一方、直線摺動用スライドガイド装置は、
ボールにグリスなどの潤滑油を給油することでボールの
寿命を延ばしてスライド体の摺動性を良好に保ってい
る。
【0006】この給油方法は、スライド体の前後長が比
較的短くボール無限循環路が単一(前後方向におい
て。)のタイプであれば、ボール保持部とガイドレール
との隙間から注油器等を用いて潤滑油を給油することが
できるが、スライド体の前後長が長くボール無限循環路
が前後方向において複数のタイプではこのような方法で
はスライド体の中間部付近のボールにまで潤滑油を到達
させることが困難となるため(潤滑油を多量に注油すれ
ば可能であるが、潤滑油の無駄となる。)、例えば前後
方向において2群のボール無限循環路を有するスライド
体では、該スライド体の前後中間部に潤滑油給油孔を設
け、該潤滑油給油孔をボール保持部のボール無限循環路
付近にまで連通するよう形成して該潤滑油給油孔からス
ライド体の中間部付近のボールに給油できるよう構成し
ている。
【0007】しかし、潤滑油給油孔の配設位置は、スラ
イド体の上面には搬送物を載置しなければならないた
め、必然的にスライド体の側面となる。
【0008】従って、ボール保持部が縦断面視C状の場
合などにおいては、スライド体の片側面にしか潤滑油給
油孔が設けられていないと、片側面のボール無限循環路
のボールには良好に給油されるが、潤滑油が容易にボー
ル保持部の下方の切欠部から流出してしまうため反対側
側面のボール無限循環路のボールに良好に給油できない
という問題点が生じてしまう。勿論、反対側にも潤滑油
供給孔を配設すれば良いが、それだけコストアップとな
ってしまう。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するもので、
ボール保持部に配設されたボールに確実且つ良好に給油
することができる実用性に秀れた直線摺動用スライドガ
イド装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0011】ガイドレールaと、該ガイドレールaに嵌
合されるスライド体bとから成り、このスライド体bの
ボール保持部cとの第一嵌合部1には一部が軸方向に切
欠された第一切欠部2が設けられ、第一嵌合部1にはガ
イドレールaとの第二嵌合部3を有するボール保持部c
が設けられ、このボール保持部cには一部が軸方向に切
欠された第二切欠部4が前記第一切欠部2と略合致する
位置に設けられ、ボール保持部cには負荷ボール路5,
無負荷ボール路及び両路を連結するリターン路で構成さ
れるボール無限循環路が設けられ、このボール無限循環
路にはボール8が配設され、スライド体bの第一嵌合部
1にボール保持部cを嵌合し、このボール保持部cの第
二嵌合部3にガイドレールaを嵌合し、前記負荷ボール
路5に配設されたボール8と第二嵌合部3に嵌合された
ガイドレールaとが当接することで前記スライド体bを
ガイドレールaに対して直線摺動せしめる直線摺動用ス
ライドガイド装置であって、ボール保持部cを軸方向に
複数設け、該ボール保持部c間にガイドレールaとの第
三嵌合部9を有する給油介在体dを設け、この給油介在
体dには一部が軸方向に切欠された第三切欠部10が前記
第一切欠部2,第二切欠部4と略合致する位置に設けら
れ、この給油介在体dには潤滑油流動路11が設けられ、
この潤滑油流動路11には外部に開口される潤滑油導入孔
12と第三切欠部10の反対側にして第二嵌合部3に通じる
潤滑油供給孔13が設けられ、一方、スライド体bの側部
には第一嵌合部1と連通する潤滑油給油孔14が設けら
れ、この潤滑油給油孔14は前記給油介在体dの潤滑油導
入孔12と合致する位置に設けられていることを特徴とす
る直線摺動用スライドガイド装置に係るものである。
【0012】また、請求項1記載の直線摺動用スライド
ガイド装置において、第一嵌合部1,ボール保持部c及び
給油介在体dが縦断面視C状に構成されていることを特
徴とする直線摺動用スライドガイド装置に係るものであ
る。
【0013】また、請求項2記載の直線摺動用スライド
ガイド装置において、給油介在体dに該給油介在体dが
隣接するボール保持部cに対して回動不能となる回動阻
止手段15が設けられていることを特徴とする直線摺動用
スライドガイド装置に係るものである。
【0014】また、請求項1〜3いずれか1項に記載の
直線摺動用スライドガイド装置において、給油介在体d
を2個の分割給油介在体d’・d’を重合することで構
成し、夫々の分割給油介在体d’・d’には該分割給油
介在体d’・d’を重合することで潤滑油流動路11,潤
滑油導入孔12及び潤滑油供給孔13を形成する分割潤滑油
流動路11’・11’が設けられていることを特徴とする直
線摺動用スライドガイド装置に係るものである。
【0015】また、請求項4記載の直線摺動用スライド
ガイド装置において、分割給油介在体d’・d’を同一
形状に構成し、該分割給油介在体d’・d’夫々に形成
される分割潤滑油流動路11’・11’,分割潤滑油導入孔
12’・12’及び分割潤滑油供給孔13’・13’同志を合わ
せて給油介存体dを構成したことを特徴とする直線摺動
用スライドガイド装置に係るものである。
【0016】また、請求項4,5いずれか1項に記載の
直線摺動用スライドガイド装置において、分割潤滑油流
動路11’・11’を分割給油介在体d’・d’の対向内面
に夫々形成したことを特徴とする直線摺動用スライドガ
イド装置に係るものである。
【0017】また、請求項4〜6いずれか1項に記載の
直線摺動用スライドガイド装置において、分割給油介在
体d’・d’を樹脂製としたことを特徴とする直線摺動
用スライドガイド装置に係るものである。
【0018】また、ガイドレールaと、該ガイドレール
aが嵌合され且つボール無限循環路を有する一部を切欠
した縦断面C状のボール保持部cが複数並設されたスラ
イド体bとから成る直線摺動用スライドガイド装置であ
って、ボール保持部cの間に一部を切欠した縦断面C状
の給油介在体dを設け、この給油介在体dは外部から給
油された潤滑油を内部において貯液、誘導し、切欠部10
の対向側から該潤滑油を流下せしめるように構成されて
いることを特徴とする直線摺動用スライドガイド装置に
係るものである。
【0019】
【発明の作用及び効果】スライド体bの側部の潤滑油給
油孔14から潤滑油を注入すると、該潤滑油は給油介在体
dの潤滑油導入孔12及び潤滑油流動路11を経由して給油
介在体dの第三切欠部10の反対側に設けられた潤滑油供
給孔13へ誘導され、該潤滑油供給孔13からボール保持部
cの第二嵌合部3へ供給され、この潤滑油はボール保持
部cの第二嵌合部3に嵌合されているガイドレールaと
の隙間においてスライド体bの摺動に伴い拡散し、よっ
て、ボール無限循環路に配設されたボール8に到達す
る。
【0020】この際、潤滑油供給孔13からボール保持部
cの第二嵌合部3へ供給された潤滑油は徐々にボール保
持部cの第二切欠部4側へ向かって流下するが、第二切
欠部4は潤滑油供給孔13の反対側に設けられているた
め、潤滑油の殆どがガイドレールaとボール保持部cと
の隙間に拡散して(一部は第二切欠部4から流下す
る。)ボール8に到達することとなり、良好な給油が達
成されると共にガイドレールaとボール保持部cとの隙
間に均一な給油が達成されることになる。
【0021】本発明は上述のように構成したから、給油
構造の組付作業性が良好で、しかもボール保持部に配設
されたボールに潤滑油の無駄なく的確且つ確実に給油す
ることができる実用性に秀れた直線摺動用スライドガイ
ド装置となる。
【0022】
【発明の実施の形態】図面は本発明の一実施例を図示し
たもので、以下に説明する。
【0023】本実施例は、ガイドレールaと、該ガイド
レールaに嵌合されるスライド体bとから成り、このス
ライド体bのボール保持部cとの第一嵌合部1には一部
が軸方向に切欠された第一切欠部2が設けられ、第一嵌
合部1にはガイドレールaとの第二嵌合部3を有するボ
ール保持部cが設けられ、このボール保持部cには一部
が軸方向に切欠された第二切欠部4が前記第一切欠部2
と略合致する位置に設けられ、ボール保持部cには負荷
ボール路5,無負荷ボール路及び両路を連結するリター
ン路で構成されるボール無限循環路が設けられ、このボ
ール無限循環路にはボール8が配設され、前記負荷ボー
ル路5に配設されたボール8と前記ガイドレールaとが
当接することで前記スライド体bをガイドレールaに対
して直線摺動せしめる直線摺動用スライドガイド装置で
あって、ボール保持部cを軸方向に複数設け、該ボール
保持部c間にガイドレールaとの第三嵌合部9を有する
給油介在体dを設け、この給油介在体dには一部が軸方
向に切欠された第三切欠部10が前記第一切欠部2,第二
切欠部4と略合致する位置に設けられ、この給油介在体
dには潤滑油流動路11が設けられ、この潤滑油流動路11
には外部に開口される潤滑油導入孔12と第三切欠部10の
反対側にして第二嵌合部3に通じる潤滑油供給孔13が設
けられ、一方、スライド体bの側部には第一嵌合部1と
連通する潤滑油給油孔14が設けられ、この潤滑油給油孔
14は前記給油介在体dの潤滑油導入孔12と合致する位置
に設けられているものである。
【0024】図中符号6はスライド体bに載置する運搬
物を取り付ける取付部、符号7はグリスニップル、符号
16は防塵カバーである。
【0025】スライド体bの第一嵌合部1は縦断面視C
状に構成されており、また、第一嵌合部1に設けられる
ボール保持部c及び給油介在体dも縦断面視C状に構成
されており、ボール保持部cの第二嵌合部3がガイドレ
ールaに嵌合される。このように構成することにより、
ガイドレールa及びスライド体bを金属製とする場合に
切削により容易に成形でき、また、給油介在体dを樹脂
製とする場合に成形するための金型を切削により容易に
成形できることとなって量産性に秀れることとなる。
【0026】尚、本実施例では給油介在体dの第三嵌合
部9とボール保持部cの第二嵌合部3とが面一となるよ
う設定することで、潤滑油を潤滑油供給孔13から第二嵌
合部3へスムーズに拡散移動(流下)できるよう構成し
ている。
【0027】また、給油介在体dがスライド体bに対し
て(即ち、ボール保持部cに対しても。)回動してしま
うと、給油介在体dの潤滑油導入孔13とスライド体bの
潤滑油供給孔14とが合致しなくなってしまうため、本実
施例では、給油介在体dがスライド体bに対して回動不
能となる回動阻止手段15を設けている。尚、ボール保持
部cの回動は前記防塵カバー16により阻止される。
【0028】回動阻止手段15について詳述する。
【0029】給油介在体dの両遊離端部の長さをボール
保持部cの両遊離端部の長さより短く設定して給油介在
体dをスライド体bに組み付けたときボール保持部cの
両遊離端部に対して給油介在体dの両遊離端部が凹部23
となるよう構成する(図3参照。)。
【0030】一方、前記左右の防塵カバー16・16に突出
片17・17を設け、この防塵カバー16・16をスライド体b
に組み付けたとき該防塵カバー16・16の突出片17・17が
前記凹部23に挿入されて給油介在体dの両遊離端部に当
接するよう設定し、当該当接で給油介在体dの回動を阻
止するよう構成する。尚、本実施例では、給油介在体d
の両遊離端部の先端部に突出部18・18を設けて給油介在
体dの両遊離端部と突出片17・17との当接面積を広く設
定しており、前記当接の解除が確実に防止されて給油介
在体dの回動をより一層確実に防止している。
【0031】給油介在体dは2個の樹脂製の分割給油介
在体d’・d’から成り、該分割給油介在体d’・d’
を重合することで構成される。
【0032】この分割給油介在体d’・d’には該分割
給油介在体d’・d’を重合することで潤滑油流動路11
を形成する分割潤滑油流動路11’・11’,分割潤滑油導
入孔12’・12’及び分割潤滑油供給孔13’・13’が設け
られており、内径の小さい潤滑油流動路11を分割給油介
在体d’・d’の樹脂成形時に簡単に形成できることと
なる。
【0033】また、分割潤滑油流動路11’・11’は分割
給油介在体d’・d’の対向内面に夫々設けられてお
り、よって、該分割潤滑油流動路11’・11’により形成
される潤滑油流動路11を注油した潤滑油が流動するとき
に該潤滑油が給油介在体dとスライド体bの第一嵌合部
1との隙間に入り込まないこととなる。
【0034】また、給油介在体dをスライド体bに組み
付けるときに重合した分割給油介在体d’・d’同志が
ずり動してしまうと該分割給油介在体d’・d’がバラ
バラになってしまう恐れがあるため、夫々の分割給油介
在体d’・d’には凸状係止部19と凹状係止部20とが設
けられており、該凸状係止部19を凹状係止部20に係止す
ることで重合した分割給油介在体d’・d’が回動もず
り動も不能となる。
【0035】また、本実施例では同一形状の分割給油介
在体d’・d’を重合して給油介在体dを形成するよう
構成している。
【0036】即ち、夫々の分割給油介在体d’・d’の
同位置に分割潤滑油流動路11’・11’,分割潤滑油導入
孔12’・12’及び分割潤滑油供給孔13’・13’を設け、
該分割潤滑油流動路11’・11’同志,分割潤滑油導入孔
12’・12’同志及び分割潤滑油供給孔13’・13’同志を
合わせることで潤滑油流動路11,潤滑油導入孔12及び潤
滑油供給孔13が形成されることとなる。尚、給油介在体
dには潤滑油導入孔12が左右対称に2箇所形成されるこ
ととなるが、一方の潤滑油導入孔12はスライド体bの潤
滑油給油孔14に連通されるが他方の潤滑油導入孔21はス
ライド体bの第一嵌合部1により閉塞されて疑似的な孔
となるため、他方の潤滑油導入孔21が良好な潤滑油の流
動を阻害することはない。また、分割潤滑油導入孔12’
は左右対称に設けずともどちらか一方に設けることで潤
滑油を導入する潤滑油導入孔12を形成することができ
る。
【0037】また、凸状係止部19と凹状係止部20とを分
割給油介在体d’・d’の縦断面において左右対称位置
に配設すると、分割給油介在体d’・d’は2箇所の凹
凸嵌合だけで係止することができ、回動もずり動も不能
となる。
【0038】図中、符号22は分割給油介在体d’・d’
の分割潤滑油流動路11’・11’形成面の裏面に設けられ
た該分割潤滑油流動路11’・11’と近似した形状の変形
防止凹部で、該変形防止凹部22により分割給油介在体
d’・d’は断面形状が略前後対称となり、樹脂成形時
に樹脂のひけによる変形を防止することができる。
【0039】以下、本実施例の組み付け方法について詳
述する。
【0040】尚、予め別工程で、ボール保持部cのボー
ル無限循環路にボール8を配設し、該ボール保持部cを
組み立てておく。
【0041】先ず、スライド体bの第一嵌合部1に一つ
めのボール保持部cを組み付ける。
【0042】続いて、分割給油介在体d’・d’を重合
して給油介在体dを構成し、スライド体bの第一嵌合部
1の一つめのボール保持部c上に組み付ける。このと
き、分割給油介在体d’・d’が同一形状であるから、
給油介在体dには前後の方向性がないこととなり組み付
けが容易となる。
【0043】続いて、スライド体bの第一嵌合部1の給
油介在体d上に2つめのボール保持部cを組み付ける。
【0044】尚、ボール無限循環路(ボール保持部c)
を前後に3つ以上設ける場合には、再度給油介在体dを
組み付けてからボール保持部cを組み付け、以後、この
作業を繰り返す。
【0045】ボール保持部cと給油介在体dとを組み付
けたら、スライド体bに防塵カバー16を付設して給油介
在体dを固定し、組み付け作業を終了する。
【0046】本実施例は上述のように構成したから、潤
滑油給油孔14から注油された潤滑油が給油介在体dの第
三切欠部10の反対側に設けられた潤滑油供給孔13からボ
ール保持部cの第二嵌合部3へ供給されることとなり、
この潤滑油はボール保持部cの第二嵌合部3に沿って拡
散移動してボール無限循環路に配設されたボール8に到
達し、潤滑油の一部が徐々にボール保持部cの第二切欠
部4側へ向かって拡散移動していっても、潤滑油供給孔
13が第二切欠部4から最も遠い位置に設けられているた
め潤滑油の大半がボール8に到達することができ、しか
も、潤滑油を第二嵌合部4の両遊離端側へ略均一に拡散
移動させることができるから潤滑油の無駄が無くなって
的確且つ確実にボール無限循環路のボール8に給油する
ことができる実用性,給油性に秀れた直線摺動用スライ
ドガイド装置となる。
【0047】また、給油構造が設けられた給油介在体d
はボール保持部cと別体に設けられるから、複雑な形状
である潤滑油流動孔11をボール保持部cに設ける構造を
採用していないため、給油構造を簡易に配設することが
できる実用性,生産性に秀れた直線摺動用スライドガイ
ド装置となる。
【0048】また、給油介在体dに設けられる潤滑油流
動孔11,潤滑油導入孔12及び潤滑油供給孔13は給油介在
体dを構成する分割給油介在体d’・d’に分割潤滑油
流動路11’・11’,分割潤滑油導入孔12’・12’及び分
割潤滑油供給孔13’・13’として設けられるから、樹脂
や金属などで給油介在体dを構成するときに細長い孔と
なる潤滑油流動孔11,潤滑油導入孔12及び潤滑油供給孔
13を簡単に形成することができる生産性に秀れた直線摺
動用スライドガイド装置となる。
【0049】また、給油介在体dは全く同一形状の分割
給油介在体d’・d’を重合することで構成されるか
ら、給油介在体dに表裏の方向性がないこととなり、給
油介在体dの組み付け作業が容易となる生産性に秀れた
直線摺動用スライドガイド装置となる。
【0050】また、分割給油介在体d’・d’は樹脂製
であるから、金属製のスライド体bの第一嵌合部1や樹
脂製のボール保持部cに若干の弾性をもったまま弾圧状
態で接合されることとなり、潤滑油導入孔12と潤滑油給
油孔14とが隙間なく連通し、また、分割給油介在体d’
・d’間に隙間が生じて該隙間から潤滑油が漏洩したり
する恐れがなくなるなどの秀れた密閉性を有することと
なる実用性に秀れた直線摺動用スライドガイド装置とな
る。
【0051】図7,8は本実施例の給油介在体dの別例
を図示したもので、分割給油介在体d’・d’に設ける
分割潤滑油流動路11’・11’を分割給油介在体d’・
d’の外周面近傍に設けたものである。
【0052】この別例によれば分割潤滑油流動路11’・
11’の形成がより一層容易となる。
【0053】また、その余は本実施例の給油介在体d同
様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明分解斜視図である。
【図2】本実施例の要部の説明縦断面図である。
【図3】本実施例の要部の説明側断面図である。
【図4】本実施例の給油介在体dの説明斜視図である。
【図5】本実施例の給油介在体dの説明正面図及び説明
背面図である。
【図6】本実施例の給油介在体dの説明部分断面側面図
である。
【図7】本実施例の別例の給油介在体dの説明正面図及
び説明背面図である。
【図8】本実施例の別例の給油介在体dの説明部分断面
側面図である。
【符号の説明】
a ガイドレール b スライド体 c ボール保持部 d 給油介在体 d’ 分割給油介在体 1 第一嵌合部 2 第一切欠部 3 第二嵌合部 4 第二切欠部 5 負荷ボール路 8 ボール 9 第三嵌合部 10 第三切欠部 11 潤滑油流動路 11’ 分割潤滑油流動路 12 潤滑油導入孔 12’ 分割潤滑油導入孔 13 潤滑油供給孔 13’ 分割潤滑油供給孔 14 潤滑油給油孔 15 回動阻止手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールと、該ガイドレールに嵌合
    されるスライド体とから成り、このスライド体のボール
    保持部との第一嵌合部には一部が軸方向に切欠された第
    一切欠部が設けられ、第一嵌合部にはガイドレールとの
    第二嵌合部を有するボール保持部が設けられ、このボー
    ル保持部には一部が軸方向に切欠された第二切欠部が前
    記第一切欠部と略合致する位置に設けられ、ボール保持
    部には負荷ボール路,無負荷ボール路及び両路を連結す
    るリターン路で構成されるボール無限循環路が設けら
    れ、このボール無限循環路にはボールが配設され、スラ
    イド体の第一嵌合部にボール保持部を嵌合し、このボー
    ル保持部の第二嵌合部にガイドレールを嵌合し、前記負
    荷ボール路に配設されたボールと第二嵌合部に嵌合され
    たガイドレールとが当接することで前記スライド体をガ
    イドレールに対して直線摺動せしめる直線摺動用スライ
    ドガイド装置であって、ボール保持部を軸方向に複数設
    け、該ボール保持部間にガイドレールとの第三嵌合部を
    有する給油介在体を設け、この給油介在体には一部が軸
    方向に切欠された第三切欠部が前記第一切欠部,第二切
    欠部と略合致する位置に設けられ、この給油介在体には
    潤滑油流動路が設けられ、この潤滑油流動路には外部に
    開口される潤滑油導入孔と第三切欠部の反対側にして第
    二嵌合部に通じる潤滑油供給孔が設けられ、一方、スラ
    イド体の側部には第一嵌合部と連通する潤滑油給油孔が
    設けられ、この潤滑油給油孔は前記給油介在体の潤滑油
    導入孔と合致する位置に設けられていることを特徴とす
    る直線摺動用スライドガイド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の直線摺動用スライドガイ
    ド装置において、第一嵌合部,ボール保持部及び給油介
    在体が縦断面視C状に構成されていることを特徴とする
    直線摺動用スライドガイド装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の直線摺動用スライドガイ
    ド装置において、給油介在体に該給油介在体が隣接する
    ボール保持部に対して回動不能となる回動阻止手段が設
    けられていることを特徴とする直線摺動用スライドガイ
    ド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の直線
    摺動用スライドガイド装置において、給油介在体を2個
    の分割給油介在体を重合することで構成し、夫々の分割
    給油介在体には該分割給油介在体を重合することで潤滑
    油流動路,潤滑油導入孔及び潤滑油供給孔を形成する分
    割潤滑油流動路が設けられていることを特徴とする直線
    摺動用スライドガイド装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の直線摺動用スライドガイ
    ド装置において、分割給油介在体を同一形状に構成し、
    該分割給油介在体に夫々に形成される分割潤滑油流動
    路,分割潤滑油導入孔及び分割潤滑油供給孔同志を合わ
    せて給油介存体dを構成したことを特徴とする直線摺動
    用スライドガイド装置。
  6. 【請求項6】 請求項4,5いずれか1項に記載の直線
    摺動用スライドガイド装置において、分割潤滑油流動路
    を分割給油介在体の対向内面に夫々形成したことを特徴
    とする直線摺動用スライドガイド装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6いずれか1項に記載の直線
    摺動用スライドガイド装置において、分割給油介在体を
    樹脂製としたことを特徴とする直線摺動用スライドガイ
    ド装置。
  8. 【請求項8】 ガイドレールと、該ガイドレールが嵌合
    され且つボール無限循環路を有する一部を切欠した縦断
    面C状のボール保持部が複数並設されたスライド体とか
    ら成る直線摺動用スライドガイド装置であって、ボール
    保持部の間に一部を切欠した縦断面C状の給油介在体を
    設け、この給油介在体は外部から給油された潤滑油を内
    部において貯液、誘導し、切欠部の対向側から該潤滑油
    を流下せしめるように構成されていることを特徴とする
    直線摺動用スライドガイド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI696769B (zh) * 2019-09-06 2020-06-21 上銀科技股份有限公司 具有注油結構的滾珠花鍵
CN112963445A (zh) * 2021-01-21 2021-06-15 南京工程学院 一种新型直线轴承

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