JPH04351316A - 直線摺動用ベアリング - Google Patents

直線摺動用ベアリング

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JPH04351316A
JPH04351316A JP14933091A JP14933091A JPH04351316A JP H04351316 A JPH04351316 A JP H04351316A JP 14933091 A JP14933091 A JP 14933091A JP 14933091 A JP14933091 A JP 14933091A JP H04351316 A JPH04351316 A JP H04351316A
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load ball
groove
load
balls
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徹 高橋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械や精密テーブ
ル等、各種産業用機械の直線案内部に使用される直線摺
動用ベアリングに係り、詳細には、ベアリングの潤滑構
造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】直線摺動用ベアリングは、軌道レールに
形成されたボール転走溝と相俟って多数のボールを挟み
込む負荷ボール溝と、この負荷ボール溝の終端からボー
ルを掬い上げると共に負荷ボール溝の始端にボールを流
し込む無負荷ボール通路とを有し、ボールの転がり運動
を利用して軌道レールに沿った高速且つ高精度の無限直
線運動を成し得るベアリングである。
【0003】そして、その使用に際しては、ボールや負
荷ボール溝の磨耗を抑え、且つ、荷重作用時の負荷ボー
ル溝の傷つきやボールの破損を防止するために、使用状
況に応じて定期的にベアリング内にグリースを封入した
りあるいは負荷ボール溝に潤滑油を注油するのが一般的
である。
【0004】このため、この種の直線摺動用ベアリング
には潤滑油の供給路が設けられ、ベアリングをテーブル
等に組付けた状態のままで定期的に潤滑油を注油できる
ようになっている。この供給路に注油した潤滑油を負荷
ボール溝に導くための構成は各種ベアリングによって異
なるが、通常、一の供給路が途中から分岐して複数の負
荷ボール溝へ潤滑油を導くように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに潤滑油の供給路が複数に分岐している従来の直線摺
動用ベアリングは、以下に示すような問題点を有してい
る。すなわち、供給路内において潤滑油は自重により流
動するので、供給路が上方と下方とに分岐する場合は下
方の供給路に潤滑油が流動し、上方に分岐した供給路に
は潤滑油が流動しないのである。従って、ベアリングの
取付け姿勢によっては潤滑油が充分に注油されない負荷
ボール溝が生じ、当該負荷ボール溝では油切れによりボ
ールの磨耗や破損が生じる一方、負荷ボール溝には傷が
発生し、ベアリングの運動精度が損なわれると共に、寿
命が短命化するという問題点が発生する。特に、この種
の直線摺動用ベアリングはその性格上様々な姿勢で各種
機器類の直線案内部へ組込まれ、水平方向への直線運動
のみならず垂直方向への直線運動や上下左右斜め方向へ
の直線運動に利用されるのが常であり、上述した従来の
直線摺動用ベアリングではこのような問題点を避けるこ
とは出来なかった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、あらゆる運動姿
勢においても全ての負荷ボール溝に十分な潤滑油を供給
することが可能な直線摺動用ベアリングを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
願発明者らは検討を重ね、以下に示す二つの直線摺動用
ベアリングを提案するに到った。
【0008】すなわち、第1の直線摺動用ベアリングは
、軌道レールと相俟ってボールを挟み込む2条の負荷ボ
ール溝が互いに相隣接して形成されると共に、これら負
荷ボール溝を転走したボールが戻る2条の無負荷ボール
孔が穿設された摺動台と、互いに対応する上記負荷ボー
ル溝の端部と無負荷ボール孔の端部とを連通連結するボ
ールリターン通路を有して上記摺動台の両端に取り付け
られる一対の蓋体と、上記無負荷ボール孔及びボールリ
ターン通路を経て無限循環する多数のボールとから構成
される直線摺動用ベアリングにおいて、上記摺動台に2
条の無負荷ボール孔を貫通する油穴を穿設したことを特
徴とするものである。
【0009】また、第2の直線摺動用ベアリングは、一
対の袖部を有して断面略門形状に形成され、各袖部の内
面側には軌道レールと相俟って多数のボールを挟み込む
負荷ボール溝を有すると共に、これら負荷ボール溝を転
走したボールが戻る無負荷ボール孔が各袖部に穿設され
た摺動台と、互いに対応する上記負荷ボール溝の端部と
無負荷ボール孔の端部とを連通連結するボールリターン
通路を複数有して上記摺動台の両端に取り付けられる一
対の蓋体と、上記無負荷ボール孔及びボールリターン通
路を経て無限循環する多数のボールとから構成される直
線摺動用ベアリングにおいて、上記各蓋体の内面には各
ボールリターン通路へ潤滑油を導くための油溝が形成さ
れると共に、この油溝内の任意の位置には当該位置から
先への潤滑油の流入を規制する栓部材が詰め込まれてい
ることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記第1の直線摺動用ベアリングによれば、摺
動台に形成された2条の無負荷ボール孔を貫通して油穴
が穿設されているので、この油穴に潤滑油を注油すれば
いずれの無負荷ボール孔を転走するボールにも潤滑油が
付着し、これらボールが潤滑油を各負荷ボール溝に搬送
して2条の負荷ボール溝を同時に且つ確実に潤滑するこ
とができる。
【0011】また、第2の直線摺動用ベアリングによれ
ば、栓部材を詰め込んだ位置から先の油溝には潤滑油が
流入しないので、ベアリングの組み付け姿勢に応じて栓
部材を詰め込む位置を任意に選定すれば、上方あるいは
下方の区別なく特定の負荷ボール溝へ連通する油溝にの
み潤滑油を流動させることができる。加えて、摺動台に
はその前後両端面に一対の蓋体が取り付けられるのでこ
れら双方に形成された油溝を利用し、あるいは潤滑油が
摺動台の内壁を伝わって上方に位置する負荷ボール溝か
ら下方に位置する負荷ボール溝に流動する現象を利用す
ることにより、全ての負荷ボール溝を確実に潤滑するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の直線摺動
用ベアリングを詳細に説明する。図1乃至図10は本発
明を適用した直線摺動用ベアリングの第一実施例を示す
ものである。
【0013】符号1は摺動台であり、図1乃至図5に示
すように、その一側面には軌道レール2のボール転走面
21と相俟ってボール3を挟み込むための2条の負荷ボ
ール溝11,11が互いに隣接し、且つ互いに収束する
方向に面して形成される一方、これら負荷ボール溝11
,11に対応した無負荷ボール孔12,12が長手方向
に沿って穿設されている。上記無負荷ボール孔12の長
手方向に沿った1箇所には2つの無負荷ボール孔12,
12を貫通するようにして摺動台1の一面から油穴13
が穿設されており、潤滑油はこの油穴13から無負荷ボ
ール孔12,12へ注油されるようになっている。尚、
符号14はベアリングBをテーブル等の可動体Tに取り
付けるための固定ボルト(図示せず)が貫通する取付孔
である。
【0014】また、符号4は合成樹脂製の蓋体であり、
図6乃至図8に示すように、その内面側には、上記摺動
台1の長手方向端部にこの蓋体4を取付けた際に、摺動
台1に形成された負荷ボール溝11の端部とこれに対応
する無負荷ボール孔12の端部とを夫々連通連結する2
条のボールリターン通路41が形成されており、負荷ボ
ール溝11あるいは無負荷ボール孔12を転走する各ボ
ール3をこのボールリターン通路41で方向転換して無
負荷ボール孔12あるいは負荷ボール溝11に案内する
ようになっている。 又、上記ボールリターン通路41は、各負荷ボール溝1
1,11に連続する一対の案内面42を有する半円形状
のRピース43を蓋本体44に形成されたボール案内溝
45に嵌合させることにより形成される。従って、この
蓋体4を摺動台1の両端部に取り付けることにより無負
荷ボール孔12とボールリターン通路41からなる無負
荷ボール通路が構成され、負荷ボール溝11の両端がこ
の無負荷ボール通路で連通連結されてボール3を無限循
環させることができる。 尚、この蓋体4は蓋本体44及びRピース43の略中央
部に設けられた貫通孔48,48’を貫通するボルト4
6によって上記摺動台1の両端部に取り付けられるが、
各Rピース43に突設した一対の突起47を上記摺動台
1の両端部に形成した各止め穴内に嵌合させることで正
確に位置決めされ固定されている。
【0015】符号5はベアリングBを軌道レール2から
取り外した際にボール3が摺動台1から脱落するのを防
止するボール保持器である。このボール保持器5は金属
板のプレス成形により製作され、ボール直径より開口幅
の狭い一対の長孔51が摺動台1の負荷ボール溝11,
11に対応して形成されている。又、ボール保持器5の
両端部は上記蓋体4に係合するよう形成されており、一
対の蓋体4を摺動台1に取り付けることによって上記長
孔51と摺動台1の負荷ボール溝11とを正確に対応さ
せて固定できるようになっている。
【0016】そして、以上のように構成される本実施例
の直線摺動用ベアリングは、摺動台1を挿通する固定ボ
ルトによって直線案内すべきテーブル等の可動体Tに組
み付けられて使用されるのであるが、この際、上記可動
体Tには図10に示すように摺動台1の油穴13に連通
する注油穴15を加工し、ベアリングBに対してこの注
油穴15から定期的に潤滑油を注油して使用される。
【0017】このとき、本実例の直線摺動用ベアリング
によれば、油穴13が2条の無負荷ボール孔12,12
を貫通して穿設されているので、潤滑油はベアリングB
の組み付け姿勢に関係なくこれら無負荷ボール孔12を
転走するボール3に確実に供給される。従って、ボール
3に付着した潤滑油がボール3の循環に伴って負荷ボー
ル溝11,11をも潤滑することとなり、ベアリングB
の組み付け姿勢に影響を受けることなく各負荷ボール溝
11,11を確実に潤滑することができるものである。
【0018】次に、図11乃至図18は本発明を適用し
た直線摺動用ベアリングの第二実施例を示すものである
【0019】符号6は摺動台であり、図11乃至図13
に示すように、断面略門形状に形成され、その各袖部6
a,6aの内面側には軌道レール7のボール転走面71
と相俟ってボール3を挟み込む2条の負荷ボール溝62
,62が互いに隣接して、且つ、互いに収束する方向に
面して形成される一方、上記各袖部6a,6aには各負
荷ボール溝62,62に対応した無負荷ボール孔63,
63が形成されている。又、摺動台6の両側面にはボル
ト取付孔64が貫通する取付部65が突設されている。
【0020】符号10a,10bは各負荷ボール溝62
,62を転走するボール3が摺動台6から脱落するのを
防止するボール保持プレートであり、金属板のプレス成
形や硬質合成樹脂の射出成形等により形成され、摺動台
6の各袖部6a,6aの下端並びに摺動台6の水平部6
bの下面にビスで取付けられている。
【0021】一方、符号9は摺動台6の長手方向両端部
に取り付けられる合成樹脂製の蓋体9であり、図15乃
至図17に示すように、その内面側には、第一実施例と
同様、摺動台6の各負荷ボール溝62,62,…とこれ
らに対応する無負荷ボール孔63,63,…とを夫々連
通連結するボールリターン通路91,91,…が設けら
れている。又、上記ボールリターン通路91も第一実施
例と同様に、負荷ボール溝62に連続する案内面92を
有する半円形状のRピース93を蓋本体94に形成され
たボール案内溝95に嵌合させることにより形成される
。そして、この蓋体9は貫通孔96を貫通する六角孔付
ボルト97により摺動台6の両端面に取付けられるので
あるが、蓋体9内面側の貫通孔96の周囲には位置決め
用のボス98が突設されており、このボス98を摺動台
6の両端面に設けた凹溝(図示せず)に嵌め込むことで
蓋体9を摺動台6に対して正確に取り付けることができ
るようになっている。
【0022】更に、この蓋体9の内面側には潤滑油をボ
ールリターン通路91に導く油溝8が形成されている。 図15に示すように、この油溝8は、蓋本体94を貫通
する注油口99の内面側端部と蓋本体94に嵌合するR
ピース93とを連結する凹溝81と、互いに隣接するR
ピース93,93を連結する凹溝82と、上記凹溝81
と凹溝82とを連結すべく各Rピース93に形成された
連絡溝83とで構成されており、注油口99に注油され
た潤滑油がこれらの溝81,82,83を介して各Rピ
ース93に達するように形成されている。また、各Rピ
ース93には、油溝8の一部を構成して上記連絡溝83
と案内面92とを連通する導入孔84が貫通する一方、
上記案内面92には潤滑油をボールリターン通路91の
周方向へ拡散させるための円周溝85が形成され、連絡
溝83に達した潤滑油をボールリターン通路91に引き
込むことができるようになっている。
【0023】そして、以上のように構成された本実施例
の直線摺動用ベアリングは、摺動台6に形成されたボル
ト取付孔64を貫通する固定ボルト(図示せず)により
可動体(図示せず)に組み付けられ使用されるが、使用
に先だっては摺動台の組みつけ姿勢に応じて各蓋体9に
形成された油溝8内の任意の位置に栓部材(図示せず)
を詰め込み、注油口99に注油された潤滑油が特定のボ
ールリターン通路91にのみ流動するように調整する。
【0024】上記栓部材は油溝8の断面形状に合致した
樹脂片であり、接着によって油溝内に固定される。また
、この外にも熱可塑性樹脂を油溝に溶かし込み、これを
固化させて栓部材としても差し支えない。以下、図19
及び図20に基づき、具体的な栓部材の詰め込み位置を
ベアリングの組み付け姿勢に応じて数例示す。尚、説明
の便宜上、各ボールリターン通路には図の如く91a,
91b,91c,91dの符号を付すことにする。
【0025】■  図19(A)は水平面に軌道レール
7を固定した例を示すものである。この場合、4条の負
荷ボール溝62,62…のうち上側に位置する2条の負
荷ボール溝を潤滑した潤滑油は自重により摺動台袖部6
a,6aの内面を伝わって下側に位置する2条の負荷ボ
ール溝をも潤滑するので、下側の負荷ボール溝に対応し
たボールリターン通路91c,91dに潤滑油を供給す
る必要はない。そこで、この姿勢でベアリングを使用す
る場合には蓋体9に形成された凹溝82に栓部材を詰め
込み、下側のボールリターン通路91c,91dへの潤
滑油の流動を遮断して上側のボールリターン通路91a
,91bにのみ潤滑油を供給する。このようにすれば、
注油された全ての潤滑油が上側の負荷ボール溝を介して
下側の負荷ボール溝を潤滑するので4条の負荷ボール溝
62を確実に潤滑することかできる。又、この例では蓋
体9a,9bのいずれに潤滑油を注油しても差し支えな
い。
【0026】■  図19(B)は傾斜した固定部に上
下方向に沿って軌道レール7を固定した例を示すもので
ある。 この場合は上記■の例と同様の位置に栓部材を詰め込む
ことにより各負荷ボール溝を確実に潤滑させることがで
きる。但し、潤滑油を注油する蓋体9は一対の蓋体9a
,9bのうち上方に位置する蓋体9aである。
【0027】■  図19(C)は垂直方向に沿って軌
道レール7を固定した例を示すものである。この場合は
栓部材を使用せず、又、一対の蓋体9a,9bのうち上
方に位置する蓋体9aから潤滑油を注油する。これによ
り各ボールリターン通路91a,91b,91c,91
dに略均等に潤滑油を供給することができる。
【0028】■  図20(A)は垂直面に水平方向に
沿って軌道レールを固定した例を示すものである。この
場合、一方の蓋体9a,9bから全てのボールリターン
通路に潤滑油を供給したのでは、下方に位置する摺動台
袖部6aの負荷ボール溝に偏って潤滑油が供給され、上
方に位置する摺動台袖部6aの負荷ボール溝で潤滑油が
不足することとなる。そこで、各蓋体9a,9bからは
いずれか一方の袖部に対応したボールリターン通路にの
み潤滑油を供給することとし、各蓋体9a,9bに形成
した凹溝81が各袖部6a,6bに分岐する分岐点の近
傍で栓部材を凹溝81に詰め込んだ。これにより、例え
ば、摺動台の左側に取り付けられた蓋体9aからは上側
の袖部に対応するボールリターン通路91b,91dへ
潤滑油が供給され、又、右側に取り付けられた蓋体9b
からは下側の袖部に対応するボールリターン通路91a
,91cへ潤滑油が供給され、各ボールリターン通路9
1a,91b,91c,91dに略均等に潤滑油を供給
することができる。
【0029】■  図20(B)は傾斜した固定部に水
平方向に沿って軌道レール7を固定した例を示すもので
ある。 この場合は上記■の例と同様の位置に栓部材を詰め込む
ことにより各負荷ボール溝62を確実に潤滑させること
ができる。
【0030】■  図20(C)は水平面に下側から軌
道レール7を固定した例を示すものである。この場合は
■の例と同様の理由により、上側に位置するボールリタ
ーン通路91c,91dにのみ潤滑油を供給すれば全て
の負荷ボール溝62を潤滑することができる。そこで、
このようにベアリングを使用する場合は、下側のボール
リターン通路91a,91bに対応するRピース93の
導入孔84に栓部材を詰め込み、上側に位置するボール
リターン通路91c,91dにのみ潤滑油を供給する。
【0031】このように本実施例の直線摺動用ベアリン
グは、各蓋体9に形成された油溝8の任意の位置に栓部
材を詰め込むことにより、特定のボールリターン通路に
対して潤滑油を注油し4条ある負荷ボール溝を効果的に
潤滑することができるといった利点を有している。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1記載の直線摺動用ベアリングによれば、摺動台に形
成された2条の無負荷ボール孔を貫通して油穴を穿設し
たことにより、この油穴に潤滑油を注油すればベアリン
グの組みつけ姿勢に拘わらずいずれの無負荷ボール孔を
転走するボールにも潤滑油を供給することができ、これ
らボールが潤滑油を各負荷ボール溝に搬送して2条の負
荷ボール溝を確実に潤滑することができる。
【0033】また、請求項2記載の直線摺動用ベアリン
グによれば、蓋体に形成された油溝に栓部材を詰め込む
際にベアリングの組み付け姿勢に応じて栓部材を詰め込
む位置を任意に選定すれば、上方あるいは下方の区別な
く特定の負荷ボール溝へ連通する油溝にのみ潤滑油を流
動させることができ、加えて、摺動台にはその前後両端
面に一対の蓋体が取り付けられるのでこれら双方に形成
された油溝を利用し、あるいは潤滑油が摺動台の内壁を
伝わって上方に位置する負荷ボール溝から下方に位置す
る負荷ボール溝に流動する現象を利用することにより、
全ての負荷ボール溝を確実に潤滑することが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の直線摺動用ベアリングの第一実施
例を示す斜視図である。
【図2】  第一実施例に係る直線摺動用ベアリングの
側面図である。
【図3】  図2のIII−III線断面図である。
【図4】  図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】  第一実施例に係る蓋体を示す裏面図である
【図7】  図6のVII−VII線断面図である。
【図8】  図7のVIII−VIII線断面図である
【図9】  第一実施例に係るRピースを示す斜視図で
ある。
【図10】  第一実施例に係る直線摺動用ベアリング
の組み付け状態を示す断面図である。
【図11】  本発明の直線摺動用ベアリングの第二実
施例を示す正面図である。
【図12】  第二実施例に係る直線摺動用ベアリング
を示す斜視図である。
【図13】  第二実施例に係る直線摺動用ベアリング
を示す断面図である。
【図14】  図13のXIV−XIV線断面図である
【図15】  第二実施例に係る蓋体を示す裏面図であ
る。
【図16】  図15のXVI−XVI線断面図である
【図17】  図16のXVII−XVII線断面図で
ある。
【図18】  第二実施例に係るRピースを示す斜視図
である。
【図19】  第二実施例に係る直線摺動用ベアリング
の組みつけ状態に応じた潤滑方法を示す第一の説明図で
ある。
【図20】  第二実施例に係る直線摺動用ベアリング
の組みつけ状態に応じた潤滑方法を示す第二の説明図で
ある。
【符号の説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  軌道レールと相俟ってボールを挟み込
    む2条の負荷ボール溝が互いに相隣接して形成されると
    共に、これら負荷ボール溝を転走したボールが戻る2条
    の無負荷ボール孔が穿設された摺動台と、互いに対応す
    る上記負荷ボール溝の端部と無負荷ボール孔の端部とを
    連通連結するボールリターン通路を有して上記摺動台の
    両端に取り付けられる一対の蓋体と、上記無負荷ボール
    孔及びボールリターン通路を経て無限循環する多数のボ
    ールとから構成される直線摺動用ベアリングにおいて、
    上記摺動台には、2条の無負荷ボール孔を貫通する油穴
    が穿設されていることを特徴とする直線摺動用ベアリン
    グ。
  2. 【請求項2】  一対の袖部を有して断面略門形状に形
    成され、各袖部の内面側には軌道レールと相俟って多数
    のボールを挟み込む負荷ボール溝を有すると共に、これ
    ら負荷ボール溝を転走したボールが戻る無負荷ボール孔
    が各袖部に穿設された摺動台と、互いに対応する上記負
    荷ボール溝の端部と無負荷ボール孔の端部とを連通連結
    するボールリターン通路を複数有して上記摺動台の両端
    に取り付けられる一対の蓋体と、上記無負荷ボール孔及
    びボールリターン通路を経て無限循環する多数のボール
    とから構成される直線摺動用ベアリングにおいて、上記
    各蓋体の内面には各ボールリターン通路へ潤滑油を導く
    ための油溝が形成されると共に、この油溝内の任意の位
    置には当該位置から先への潤滑油の流入を規制する栓部
    材が詰め込まれていることを特徴とする直線摺動用ベア
    リング。
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