JPH11117743A - 自動車エンジンの高冷却効率のワックス型 サーモスタット - Google Patents

自動車エンジンの高冷却効率のワックス型 サーモスタット

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JPH11117743A
JPH11117743A JP31883497A JP31883497A JPH11117743A JP H11117743 A JPH11117743 A JP H11117743A JP 31883497 A JP31883497 A JP 31883497A JP 31883497 A JP31883497 A JP 31883497A JP H11117743 A JPH11117743 A JP H11117743A
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thermostat
wax
rod
valve
temperature
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義一 久世
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動車エンジンの冷却液の温度の上限を従来
の130℃を99℃に低下させる高い冷却効率のワック
ス型サーモスタットを得る。 【解決手段】 ロッド3に係合する弾性シール・スプー
ル5の中心孔の側壁の肉厚を超薄くし、更にフランジ面
15に小孔を開口し、その分、サーモスタットのリター
ン・スプリング9のバネ定数を低下させ、サーモスタッ
トの作動温度範囲をワックスが固体から液化する状態変
化領域に集中させ、適切時に円滑に冷却液が急増するよ
うに構成してエンジンの熱効率を大巾に上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車エンジンの冷却液
の温度を制御するワックス型サーモスタットに関する。
【0002】
【従来の技術】サーモスタットの作動範囲は弁のリフト
・アップの大きなワックスが固体から液化する状態変化
領域の85℃から100℃間の15℃と、弁のリフト・
アップの微少なワックス液の体膨張領域の100℃から
130℃間の30℃に亘る合計45℃なので、これが従
来自動車エンジンの熱効率の著しく低い原因となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サーモスタットの作動
温度範囲をワックスが固体から液化する弁のリフト・ア
ップの大きな状態変化領域の15℃間に集中し、更に、
その領域の弁のリフト・アッブの拡大、増長手段を講じ
て自動車エシジンの冷却液温の上限を100℃以内に抑
制し、自動車エンジンの熱効率を向上させるのである。
【0004】
【発明が解決するための手段】弁のリフト・アップの拡
大、増長手段は、第1にロッドに係合する弾性シール・
スプールの中心孔の側壁の肉厚をロッドの直径の25%
から5%の範囲内に超薄くするにあり、又、第2にサー
モスタットのフランジ面に少なくとも1個の小孔をあ
け、サーモスタット・ハウジング内とラジエーターに連
通するサーモスタット・キャップ間を同圧にして、その
分、サーモスタットのリターン・スプリングのバネ定数
を低下させるにある。
【0005】
【実施例】図2は後述する従来のワックス型サーモスタ
ットの自動車エンジンの冷却システム、図3は同じく後
述する本発明の高冷却効率のワックス型サーモスタット
で構成する自動車エンジン冷却システムの一実施例であ
る。図3に於いて、ワックス型サーモスタット1に装着
するサーモ・アクチュエータ2(図6)はロッド3とロ
ッド3に摺動自在に係合するガイド・メンバ4とガイド
・メンバ4の下端面に気密に係合し、同じくロッド3に
摺動自在に係合する弾性シール・スプール5の底内面と
ロッドの下端面との間に形成される空間に所要量の潤滑
油6を封じ込み、これ等4者を一体にしてワックス7を
充填する感熱シリンダ筒8内に挿入し、気密に圧着して
構成する。
【0006】冷却液がサーモスタットの規定する温度を
超えて上昇するに連れ、図7に示す様に感熱シリンダ筒
8内に密封充満するワックス7は溶融膨張し、その体積
を増す。従って、ロッド3に係合する弾性シール・スプ
ール5はリターン・スプリング9に抗してロッド3を絞
り上げ、主弁10のリフトを増す。逆に温度が下がる
と、ワックス7は逐次、凝固収縮し、弾性シール・スプ
ール5はリターン・スプリング9により、ロッド3に押
されて主弁10のリフトを低下し閉弁に至る(図6)。
【0007】ロッド3に係合する弾性シール・スプール
5の肉厚を超薄くすると、シリンダの内容積に余裕が出
来ると共に、これを絞り上げるに要するワックス圧は従
来のものより極めて低くなるから、シリンダの肉厚も薄
く出来、シリンダの内容積は更に余裕を増す。そこで、
ロッド3の径を太くしてシリンダ内の溶融ワックス圧の
上限をロッド3の径の2乗に逆比例して激減させ、更に
サーモスタットのフランジ15面に少なくとも1個の小
孔16を開口し(図8)、主弁が閉じている時、主弁の
内外を同圧にし、その分、リターン・スプリング9のバ
ネ定数を従来のものより低減させて溶融ワックス7の液
化を促進し、適切時に弁のリフトを激増させて自動車エ
ンジンの熱効率を大巾に上げるのである。
【0008】ワックス圧の代りに油圧を利用した簡易な
弾性シール・スプールの油圧力−主弁リフトの卓上試験
装置を図1に示す。 31.油圧供給口 32.サーモ・アクチュエータ 内部の弾性シール・スプールを観察出来る様に感熱シリ
ンダを切断して装着する 33.外部から内部を観察する窓 34.透明なアクリルパイプ 35.弾性シール・スプール 36.ロッド 37.潤滑油 38.リターン・スプリング 39.ダイヤル・インジケータ(図示せず)
【0009】図1の試験装置で測定した油圧−主弁リフ
トの実測値を表1に示す。 表1に於いて (A)は従来のロッド3の径3.8mmで、その径の4
5%の肉厚1.7mmのもの (B)はロッド3の径4.5mmで、その径の25%の
肉厚1.25mmのもの (C)はロッド3の径4.5mmで、その径の5%の肉
厚0.225mmのもの であって係合するリターシ・スプリング9のバネ定数は
0.55kg/mmである。
【0010】弾性シール・スプール5の肉厚が(C)の
ように超薄いとスプール内部の潤滑油6の圧力はワック
ス圧と等価になる。弾性シール・スプール5はその内外
から等価の圧力で支えられ浮遊状態になるので、ロッド
3間の摩擦抵抗が0となり、ロッド3のリフト・アップ
はロッド3の下端面に加えられる潤滑油6の圧力によっ
てもたらされる。
【0011】(A)は肉厚1.7mmのため起動圧力は
80kg/cmで、リフトが0.6mmであり、バネ
荷重15.1kgに抗し、ロッド3を10mm絞り上げ
るのに140kg/cmの圧力を要し論外である。
【0012】ロッド3を起動する圧力は(B)、(C)
共に50kg/cmで、その時の主弁のリフトは同じ
く0.4mmであるが、それ以後はバネ荷重15.1k
gに抗してロッドを10mm絞り上げるのに、(C)は
超薄肉0.225mmのため、90kg/cmで達
し、(B)は遅れて100kg/cmで達す。
【0013】従って、これ等を考えると、弾性シール・
スプール5の肉厚を(B)以上に厚くすると、起動圧力
は50kg/cmを超すので、肉厚の上限はロッド3
の径の25%とする。又、弾性シール・スプール5の肉
厚は(C)に示す5%で充分で、これ以上薄くすると、
その製造が困難になり、コスト高になるので、肉厚の下
限はロッド3の径の5%とする。
【0014】更に、表1の(C)のリターン・スプリン
グ9のバネ定数0.55kg/mmを0.27kg/m
mに変えて、図1の試験装置で測定した油圧−主弁リフ
トの実測値(D)を表2に示す。
【0015】(D)の起動圧力30kg/cmで弁リ
フトは0.3mm、圧力60kg/cmで弁リフトは
13.5mmとなる。超薄肉の弾性シール・スプール5
に、更にバネ定数を従来、0.55kg/mmを0.2
7kg/mmと約半減にしたリターシ・スプリング9を
係合して、ワックス7の液化を促進し、その液化の量を
急増させて弁リフトを上げる相乗効果は群を抜くのであ
る。
【0016】本発明のサーモ・アクチュエータ(D)を
組み付けた実施例に就き説明する。図6及び図7は自動
車エンジン冷却液の温度制御用ワックス型サーモスタッ
トの断面図で前者は主弁10の閉弁時を、後者はその全
開リフト時を示す。一般にワックス型サーモスタットは
図7に示す様に、弁座11を形成するハウジング12に
固定するフレーム13と、弁座11に係合する主弁1
0、及びこれを圧入固定するサーモ・アクチュエータ2
及び、主弁10とフレーム13との間に介装するリター
ン・スプリング9とよりなる。
【0017】液温が規定温度を超えて上昇すると、サー
モ・アクチュエータ2の感熱シリンダ筒8内に密封充満
するワックス7の溶融膨張によるワックス圧と等価の弾
性シール・スプール5内の潤滑油6は、リターン・スプ
リング9に抗してロッド3を上方へ押し上げる。然し、
ロッド3はハウジング12の頂点14に係合支持されて
いるので、相対的に主弁10は下方へ開く(図7)。液
温が下降に転ずると感熱シリンダ筒8内の溶融ワックス
7は逐次凝固収縮するからリターン・スプリング9によ
り主弁10は全閉に至る(図6)。この様にしてハウジ
ング12の頂点14に係合支持されているロッド3に対
しサーモ・アクチュエータ2のガイド・メンバ4は上下
に摺動し、これに固定される主弁10及び主弁と一体構
成のバイパス弁17はこれに対応して開閉する。
【0018】従来の自動車エンジンの冷却システムのサ
ーモスタット1のフランジ面15にはエンジンの冷態時
の冷却水の温度上昇を早める目的で必ず公知のジグル弁
機構(図示せず)を装着する。エンジンの作動中は水圧
で閉弁し、エンジンが停止すると自重でジグル弁が開
き、冷却水の補給に備える。図2に示すように、エンジ
ンのウォータ・ジャケット20の流出口21とラジエー
タ23の流入口24間の第1水路22と、ラジエータの
流出口25とサーモスタット・キャップ19、サーモス
タット・ハウジング18、ウォータ・ポンプ27を経て
ウォータ・ジャケット20の流入口28に至る第2水路
26と、第1水路22及び第2水路26間を連通するバ
イパス水路29と、バイパス水路29の開口30を開閉
するバイパス弁17及び第2水路を開閉する主弁10を
有するバイパス型サーモスタット1は、サーモスタット
・キャップ19によってサーモスタット・ハウジング1
8内に気密に固定される。
【0019】尚、図に於いてA’はサーモスタット・ハ
ウジング18内、B’はサーモスタット・キャップ19
内に近接する部位の水温の測定点、Cは流量の測定点で
ある。
【0020】エンジンの冷態時、バイパス型サーモスタ
ット1の主弁10は密閉し、ジグル弁も水圧で閉弁して
いるので、ウォータ・ジャケット20の流出口21から
の高温の冷却水は、ラジエータ23内を還流出来ず、第
1水路22の分岐点Jからバイパス水路29→サーモス
タット・ハウジング18→ウォータ・ボンプ27→ウォ
ータ・ジャケット20の流入口28へと矢印の様に短絡
還流する。従ってサーモスタット・ハウジング18内の
水温の上昇は早くなる。
【0021】然し、ラジエータ23とサーモスタット・
キャップ19間の冷却水は流れないで滞留しているから
水温の上昇率は低く、図4に示す自記記録で明らかなよ
うに、サーモスタット・ハウジング18内の測定点A’
における水温Aがバイパス型サーモスタット1の主弁1
0の開弁温度87℃になっても、第2水路26の図示測
定点B’の水温Bは45℃になるに過ぎず、その差は4
2℃である。サーモスタット1の主弁10が開弁する瞬
間、ラジエータ23の下部からの低温冷却水が流入する
ため、Bの水温は更に13℃下がり、結局、サーモスタ
ット・ハウジング18内の水温との差は55℃に拡大す
る。A、B間の斜線で示す面積はその間の熱エネルギー
損失となる。
【0022】サーモスタット1の熱応答は冷却水の熱応
答よりかなり遅れる。従って、主弁10は水温が規定の
開弁温度よりかなり高くなってから弁を開く。同様に、
水温が規定の閉弁温度よりかなり下がってから弁を閉じ
る。この主弁10の開閉初期に大きな熱オーバー・シュ
ートが発生し、又、主弁が閉じたとき主弁の上流側にサ
ージ圧のピークが発生する。この間の経緯は図4の自記
記録で明らかである。
【0023】この熱オーバー・シュートとサージ圧によ
って、シリンダ・ブロック、シリンダ・ヘッドに亀裂が
発生することがあり、サーモスタット1、ラジエータ2
3、ウォータ・ポンプ27の寿命を縮める。又、主弁1
0の開弁直後の水温のこの低下はシリンダ内の不完全燃
焼を誘発し、有害排気物の発生を多くし、更に燃料消費
量も増す。
【0024】図2の従来の自動車エンジンの冷却システ
ムのサーモスタット1のフランジ面15に装着するジグ
ル弁を取り去り、あとに残るフランジ面15の直径2.
8mmの小孔16をそのまま残し、主弁3が閉じている
時でも、この小孔により少量の冷却水がラジエータ内を
還流出来るようにする。
【0025】すると、図5の自記記録で明らかな様にサ
ーモスタットの開弁直前のA、B間の温度差は6℃とな
り、図4の55℃の9分の1になる。従って図4に見ら
れる様な熱オーバー・シュートやサージ圧現象が全く無
く、斜線で示す熱エネルギー損失は激減する。
【0026】自記記録図4、と図5に於いて、Aの水温
が60℃になった時を0とし、それを基準としてバイパ
ス弁が全閉し、冷却水の全量がラジエータに還流するま
での経過時間を比較する。ジグル弁付のもの(図4)は
39.5分、ジグル弁を外した孔丈のもの(図5)は3
8.8分で、図5の方が予想に反し逆に0.7分早くバ
イパス弁を全閉して、冷却水の全量がラジエータを還流
する。これは冷却水の温度上昇を早める目的で設けたジ
グル弁機構自体が、図4に示す巨大な熱エネルギー損失
を自ら招いて、逆効果をもたらしたものである。要する
に、従来のジグル弁機構は不要であり、ジグル弁を外し
たあとのフランジ面の小孔は熱エネルギー損失を激減さ
せるためにも絶対に必要であることが明らかになった。
【0027】本発明のサーモスタットのフランジ面に開
口する小孔16(図8)は主弁10表裏の水圧を同圧に
し、リターン・スプリングのバネ定数を低下させる本発
明の効果は、主弁の開弁初期に於けるこの大きな熱エネ
ルギー損失を激減させる効果も秘めているのである。
【0028】本発明のフランジ面の小孔16(図8)は
従来のジグル弁機構の弁を外したあとの孔を取り敢えず
代用する。
【0029】図9は従来型の(A)のサーモ・アクチュ
エータで構成したワックス型サーモスタットAと、
(D)のサーモ・アクチュエータ(但しスプールの肉厚
を0.4mmとするもの)で構成した本発明のワックス
型サーモスタットDの夫々冷却液温−主弁リフトのダイ
ヤグラムである。
【0030】Aは87℃で開弁し、100℃で主弁のリ
フトは8.6mmで液化膨張領域を終了し、以後液体膨
張領域に入り、その後は主弁リフトの上昇率一定とな
る。従って、以後開弁リフトの不足、不足の連続で主弁
リフトが11mmになるのに冷却液の温度は130℃に
も達する。
【0031】これに対し、本発明のDは86℃で開弁
し、99℃で主弁リフトは11mmに達す。而も未だ固
体が液化する状態変化領域内にある。当然バイパス弁1
7はそれ以前に全閉する。従って本発明のエンジシの冷
却液の上限は99℃止まりになる。
【0032】図9に於いて、同じ温度範囲χでリフト
8.6mmを基準としてD曲線の占める斜線の面積dと
従来のΛ曲線の占める斜線の面積aを比較するとdはa
の約13倍で、本発明のサーモスタットが従来のサーモ
スタットより適切時に冷却液が急増して如何に高冷却効
率を発揮し、エンジンの熱効率を上げるか明らかであ
る。
【0033】本発明のDのサーモスタット4ヶの耐久試
験の結果を表3に、従来のもの4ヶを表4に示す。サー
モスタットの耐久性に最も重要な要素であるリフトの変
化値は本発明の方が従来のものより一桁以上も小さく更
に初期との変化は少なく優れている。
【0034】図10は本発明のワックス型サーモスタッ
トで構成する自動車エンジンの冷却システム図3の冷却
水の温度、流量、時間の自記記録を示す。
【0035】主弁10が開き始めるX点から、A、B線
がクロスするY点(バイパス弁17が全閉して冷却水の
全量がラジエータ23を還流する点)迄の経過時間は従
来の図4では17分、本発明の図10では7.6分であ
り、図10のものは早期に而も極めて滑らかにA、Bが
交差して切り変わり、図4に比較すれば熱エネルギー損
失は皆無に等しい。
【0036】又、図4では冷却水の温度は130℃迄上
昇するが、図10では冷却水の温度は99℃止まりでそ
れ以上上昇しない。
【0037】試しにZ部でクーリング・ファンを2〜3
秒ONすると冷却水温は実に敏感に3.5℃下がり、ク
ーリング・ファンをOFFすると2.5分で元の99℃
に戻る。このようにクーリング・ファンによって極めて
敏感に冷却水温が下がるので車の渋滞時、或いはエンジ
ンの過負荷時の対応はクーリング・ファンのON、OF
F制御で十分可能である。
【0038】
【発明の効果】弾性シール・スプールの肉厚を超薄く
し、更にサーモスタットのフランジ面に小孔を開口し、
その分、リターン・スプリングのバネ定数を低下させ、
ワックスの液化の増加を促進し、最適切時に冷却液の流
量を激増させ、従来の自動車エンジン冷却液の温度上限
130℃を99℃に下げる本発明はエンジンの熱効率を
大巾に上げ、エンジンの寿命を増し、燃費の節約、有排
気物の減少等、省エネルギー、環境保善をもたらす効果
は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワックス圧の代りに油圧を利用した弾性シ
ール・スプールの油圧力−弁リフトの試験装置。
【図2】 従来のジグル弁機構を装着したワックス型
サーモスタットの主弁の全閉時を示す自動車エンジンの
冷却システム。
【図3】 本発明の自動車エンジン用ワックス型サー
モスタットの主弁の全閉時を示す自動車エンジンの冷却
システム。
【図4】 従来のジグル弁付サーモスタットを含む自
動車エンジン冷却システム図2の流量、温度、時間の自
記記録を示す。
【図5】 ジグル弁を外し、バルブ孔を残したサーモ
スタットを含む図2の流量、温度、時間の自記記録を示
す。
【図6】 本発明の自動車エンジン用ワックス型サー
モスタットの断面図で主弁の全閉時を示す。
【図7】 本発明の自動車エンジン用ワックス型サー
モスタットの断面図示で主弁の全開時を示す。
【図8】 本発明の自動車エンジン用ワックス型サー
モスタットのフランジ面の小孔を示す断面図。
【図9】 従来のワックス型サーモスタットAと本発
明のワックス型サーモスタットDの冷却液温−弁リフト
のダイヤグラムである。
【図10】 本発明のサーモスタットで構成する自動車
エンジン冷却システム図3の流量、温度、時間の自記記
録を示す。
【符号の説明】
1 サーモスタット 18 サーモスタッ
ト。ハウジング 2 サーモ・アクチュエータ 19 サーモスタット
・キャップ 3 ロッド 20 ウォータ・ジャ
ケット 4 ガイド・メンバ 21 ウォータ・ジャ
ケットの流出口 5 弾性シール・スプール 22 第1水路 6 潤滑油 23 ラジエータ 7 ワックス 24 ラジエータの流
入口 8 感熱シリンダ筒 25 ラジエータの流
出口 9 リターン・スプリング 26 第2水路 10 主弁 27 ウォータ・ポ
ンプ 11 弁座 28 ウォータ・ジ
ャケットの流入口 12 ハウジング 29 バイパス水路 13 フレーム 30 バイパス水路
の開口 14 頂点 15 フランジ面 16 小孔 17 バイパス弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドとロッドに摺動自在なガイド・メ
    ンバとガイド・メンバの端面に気密に係合する弾性シー
    ル・スプールとロッドの下端と弾性シール・スプールの
    底面との空間に封じ込まれた潤滑油の4者を一体にして
    ワックスを充填する感熱シリンダ筒内に挿入し、気密に
    圧着して構成するワックス型サーモスタットのサーモ・
    アクチュエータに於いて、 ロッドに係合する弾性シール・スプールの中心孔の側壁
    の肉厚をロッドの直径の25%から5%の範囲に超薄く
    し、更にサーモスタットのフランジ面に少なくとも1個
    の小孔を開口し、その分、サーモスタットのリターン・
    スプリングのバネ定数を低下させ、サーモスタットの作
    動温度範囲をワックスが固体から液化する弁のリフト・
    アップの大きな状態変化領域に集中してワックスの液化
    を促進し、最適切時に冷却液の流量を激増させるように
    構成することを特徴とする自動車エンジンの高冷却効率
    のワックス型サーモスタット。
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