JPH11116881A - 着色剤組成物、インクジェット記録用インク及びその製造方法 - Google Patents

着色剤組成物、インクジェット記録用インク及びその製造方法

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JPH11116881A
JPH11116881A JP28205997A JP28205997A JPH11116881A JP H11116881 A JPH11116881 A JP H11116881A JP 28205997 A JP28205997 A JP 28205997A JP 28205997 A JP28205997 A JP 28205997A JP H11116881 A JPH11116881 A JP H11116881A
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JP
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resin
pigment
ink
hydrophilic
water
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Application number
JP28205997A
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English (en)
Inventor
Naoya Yabuuchi
尚哉 藪内
Yutaka Ishida
裕 石田
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録用インクとして用いた場
合に、ノズルの目詰まりを生じることなく、かつ耐候性
及び耐水性に優れた着色剤組成物及びインクジェット記
録用インクを得る。 【解決手段】 水に対して乳化性を有する親水性樹脂と
水に対して乳化性を有しない疎水性樹脂によって顔料を
カプセル化して得られたカプセル粒子を着色剤として含
有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用インクなどの印刷インキ、塗料、レジスト材料、液
晶カラーフィルタ等に用いることができる着色剤組成
物、並びに該着色剤組成物を用いたインクジェット記録
用インク及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インク
ジェット記録用インクとしては、着色剤としての染料と
水系媒体とを含む水性インク組成物が現在実用化されて
いる。しかしながら、このような水性インク組成物にお
いては、着色剤として染料が用いられているいるため、
耐候性が悪く、また耐水性に劣るため滲みが生じ易いと
いう問題があった。
【0003】このような着色剤として染料を用いること
による問題を解消する方法として、着色剤としての顔料
を分散したペーストをインクジェット記録用インクとし
て用いる方法が提案されている(特開平6−16684
0号公報、特開平8−113738号公報、国際公開W
O95/16002号公報等)。
【0004】しかしながら、これらの顔料を分散したイ
ンク組成物は、顔料が十分に親水化されていないためノ
ズル内部に付着し易く、ノズルの目詰まりを生じ易いと
いう問題があった。また水溶性の顔料分散剤や、その他
の樹脂成分を用いているため、インク組成物の粘度が高
いという問題もあった。
【0005】また、特開平9−151342号公報で
は、着色剤として顔料を用い、顔料をアニオン性の有機
高分子化合物でマイクロカプセル化する技術が提案され
ているが、カプセル化する樹脂の親水性が高いため、樹
脂が顔料表面から脱離し易く、顔料が露出するために、
ノズルに目詰まりを生じ易いという問題がある。
【0006】本発明の目的は、これら従来の問題を解消
し、ノズルの目詰まりを生じることなく、かつ耐候性及
び耐水性に優れた、インクジェット記録用インクとして
適した着色剤組成物、並びに該着色剤組成物を用いたイ
ンクジェット記録用インク及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面は、
水に対して乳化性を有する親水性樹脂と水に対して乳化
性を有しない疎水性樹脂によって顔料をカプセル化して
得られるカプセル粒子を着色剤として含有することを特
徴とする着色剤組成物及びインクジェット記録用インク
である。
【0008】第1の局面において、水に対して乳化性を
有する親水性樹脂とは、水中に添加し攪拌混合すること
により乳化状態となる樹脂をいう。具体的には、固形分
60重量%の樹脂のトルエン溶液100gを、イオン交
換水300g中に添加し、攪拌混合することにより乳化
状態となるか否かにより判断する。乳化状態におけるエ
マルションの平均粒子径は、好ましくは20μm以下で
ある。
【0009】同様に、水に対して乳化性を有しない疎水
性樹脂とは、上記条件で水中に添加し攪拌混合した時
に、乳化状態とならないものをいう。本発明の第2の局
面は、親水性基含有量が8.0×10-3〜1.4×10
-2mol/gである親水性樹脂と、親水性基含有量が
8.0×10-3mol/g未満である疎水性樹脂によっ
て顔料をカプセル化して得られるカプセル粒子を着色剤
として含有することを特徴とする着色剤組成物及びイン
クジェット記録用インクである。
【0010】第2の局面において、親水性樹脂の親水性
基含有量は、8.0×10-3〜1.4×10-2mol/
gであり、さらに好ましくは7.5×10-3〜1.4×
10 -2mol/gである。ここで親水性基とは、酸基
(カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基など)、塩基
性基(4級アンモニウム塩基など)、及び水溶性ノニオ
ン性基(ポリエチレングリコール鎖など)である。これ
らの親水性基のうち、自己乳化能力を有し、雑イオンが
少なく、立体的安定効果があることなどから、ポリエチ
レンオキシの繰り返し単位の数(以下、「重合度」とい
う)が8以上であるポリエチレングリコール鎖が最も好
ましい。このようなポリエチレングリコール鎖は、親水
性基のうちモル数で50%以上であることが好ましく、
さらに好ましくは75%以上である。なお、ポリエチレ
ングリコール鎖のモル数の計算は1つの繰り返し単位を
1モルとしている。従って、例えば重合度15のポリエ
チレングリコール鎖の場合は、15モルとして計算す
る。
【0011】第2の局面における親水性樹脂の親水性基
のモル数が、8.0×10-3mol/g未満であると、
親水性が低くなるため水中に添加混合したとき、乳化状
態とならず、所望の平均粒子径で顔料をカプセル化でき
ない場合がある。また、親水性基含有量が1.6×10
-3mol/gを超えると、親水性が高くなりすぎ、水に
膨潤して分散液の粘度が上がりすぎるばかりでなく、顔
料表面から脱離し易いために、インクジェット記録用イ
ンク等として不適当な場合がある。
【0012】第2の局面における親水性樹脂は、一般に
第1の局面における親水性樹脂として用いることができ
るものである。第2の局面において、疎水性樹脂の親水
性基含有量は、上述のように8.0×10-3mol/g
未満である。ここでの親水性基は、上記親水性樹脂にお
ける親水性基と同様である。疎水性樹脂における親水性
基含有量が8.0×10-3mol/gより大きくなる
と、顔料の表面を被覆しカプセル化する能力が低下する
ため、顔料表面から脱離し易くなり、ノズルの目詰まり
等を生じる場合がある。
【0013】第2の局面における疎水性樹脂は、一般に
第1の局面における疎水性樹脂として使用することがで
きるものである。以下、第1の局面及び第2の局面にお
ける親水性樹脂及び疎水性樹脂に共通の事項について説
明する。
【0014】親水性樹脂 第1の局面及び第2の局面における親水性樹脂の分子量
は、1000〜500,000の範囲内であることが好
ましく、さらに好ましくは1500〜150,000の
範囲内である。分子量が低すぎると、親水性が高くなる
ため、顔料の表面から樹脂が脱離し易くなる。また分子
量が高すぎると、樹脂の粘度が高くなりすぎ、顔料分散
工程や乳化工程において取扱いが困難になる場合があ
る。ガラス転移点は、−50〜70℃の範囲内であるこ
とが好ましい。−50℃未満であると、一般に画像定着
強度が低くなる傾向にある。また、70℃以上である
と、紙などの転写体との密着性が悪くなるため、同様に
画像定着強度が低くなる傾向にある。
【0015】樹脂の種類としては、特に限定されない
が、一般的には、アクリル樹脂、スチレン/アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア
樹脂などが好ましい。
【0016】また、第1の局面及び第2の局面における
親水性樹脂は、光硬化性または常温硬化性の樹脂であっ
てもよい。光硬化性樹脂とする場合には、一般に光硬化
性基を含有させることが好ましい。このような光硬化性
基としては、例えば、ラジカル重合性二重結合を含むア
クリロイル基やメタアクリロイル基、光カチオン重合に
適するエポキシ基やビニルエーテル基などが挙げられ
る。光硬化性基の含有量としては、5.0×10-5
5.0×10-3mol/gの範囲内であることが好まし
い。5.0×10-5mol/g未満であると、一般に硬
化反応が起こりにくくなり、5.0×10-3mol/g
を超えると、ゲル化が促進されるため、かえって画像定
着強度の低下を招くおそれがある。
【0017】また、常温硬化性樹脂とする場合には、例
えばアリール二重結合と公知の触媒(例えばナフテン酸
コバルト)からなる酸化重合系を用いることができる。
二重結合の含有量としては、5.0×10-5〜5.0×
10-3mol/gの範囲内であることが好ましい。5.
0×10-5mol/g未満であると、一般に硬化反応が
起こりにくくなり、5.0×10-3mol/gを超える
と、ゲル化が促進されるため、かえって画像定着強度の
低下を招くおそれがある。
【0018】疎水性樹脂 第1の局面及び第2の局面における疎水性樹脂の分子量
としては、1000〜500,000が好ましく、さら
に好ましくは1500〜150,000である。分子量
が低すぎると、顔料の分散能力及び安定化能力に乏しく
なる傾向にあり、分子量が高すぎると、樹脂の粘度が高
くなりすぎて顔料分散工程や乳化工程における取扱いが
困難になる傾向にある。また、ガラス転移点は、−50
〜70℃が好ましい。ガラス転移点が−50℃未満であ
ると画像定着強度が低くなる傾向にある。また、70℃
を超えると、紙などの転写体との密着性が悪くなり、同
様に画像定着強度が低下するおそれがある。
【0019】樹脂の種類としては、特に限定されるもの
ではなく、アクリル樹脂、スチレン/アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂な
どを用いることができる。
【0020】第1の局面及び第2の局面における疎水性
樹脂は、必要に応じて、上述のような酸基、塩基性基及
び水溶性ノニオン性基などの親水性基を有していてもよ
い。さらに、画像定着強度を高めるため、光硬化性また
は常温硬化性の樹脂であってもよい。この場合、上記親
水性樹脂と同様にして光硬化性または常温硬化性を付与
することができる。
【0021】また、第1の局面及び第2の局面における
疎水性樹脂としては、商品名「ソルスパース2400
0」(ゼネカ社製)のような顔料分散剤として一般に知
られている樹脂を用いてもよい。
【0022】親水性樹脂と疎水性樹脂の相溶性 第1の局面及び第2の局面における親水性樹脂と疎水性
樹脂は、相溶性を有することが好ましい。相溶性を有す
るか否かの判断基準は、親水性樹脂及び疎水性樹脂をそ
れぞれ同量混合し、厚さ10μmのフィルムを形成した
ときに、その光透過率が70%以上であることであり、
好ましくは80%以上であることである。親水性樹脂と
疎水性樹脂の相溶性が低い場合には、親水性樹脂と疎水
性樹脂の相分離が起こり、顔料粒子からの樹脂の脱離を
引き起こすおそれがあるばかりか、画像の透明性を損な
うために鮮鋭性が著しく低下する。
【0023】親水性樹脂と疎水性樹脂の配合割合 親水性樹脂と疎水性樹脂の配合割合は、親水性樹脂/疎
水性樹脂の重量比で、95/5〜10/90であること
が好ましく、さらに好ましくは90/10〜40/60
である。親水性樹脂の配合割合が多すぎると、顔料から
樹脂が脱離し易くなり、樹脂自体が凝集し易くなり、イ
ンクジェット記録用インクとして用いた場合にノズルの
目詰まりが生じ易くなる。また、親水性樹脂の配合割合
が少なすぎると、カプセル粒子を小さな平均粒子径にす
ることが困難となり、インクジェット記録用インクとし
て用いた場合にノズルの目詰まりが生じ易くなり、また
貯蔵安定性が低下する傾向にある。
【0024】顔料 本発明において用いられる顔料は、特に限定されるもの
ではなく、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用するこ
とができ、また天然顔料及び合成顔料のいずれも使用す
ることができる。また、好ましくは非水溶性の顔料が用
いられ、水に対する溶解度が、0.01重量%以下であ
ることが好ましい。
【0025】顔料を樹脂中に分散させた後の粒子径とし
ては、200nm以下であることが好ましく、さらに好
ましくは120nm以下である。分散粒子径を小さくす
ることにより、インクジェット記録用インクとして用い
た場合のノズルの目詰まりを防止することができ、また
高精細な画像を得ることができる。
【0026】親水性樹脂及び疎水性樹脂からなるカプセ
ル粒子中の顔料の含有率は、1〜95重量%であること
が好ましく、さらに好ましくは10〜80重量%であ
る。顔料含有率が低すぎると画像濃度が低下する傾向に
あり、顔料含有率が高すぎると親水性樹脂及び疎水性樹
脂による被覆が不十分となり、顔料粒子同士の凝集等が
発生しノズルの目詰まり等が生じる場合がある。
【0027】カプセル粒子の平均粒子径 本発明におけるカプセル粒子は、上述のように、親水性
樹脂と疎水性樹脂によって顔料をカプセル化することに
より得られる。このようなカプセル粒子の平均粒子径
は、1μm以下であることが好ましく、さらに好ましく
は0.6μm以下である。このような小さな平均粒子径
とすることにより、インクジェット記録用インクとして
用いた場合、ノズルの目詰まりが生じにくくなり、また
貯蔵安定性も向上する傾向にある。
【0028】インクジェット記録用インク 本発明におけるインクジェット記録用インクは、上述の
ようなカプセル粒子からなる着色剤を含有しており、一
般には、このような着色剤を水等の水系媒体中で分散し
た状態で含有している。本発明におけるインクジェット
記録用インクは、別途調製した着色剤を、このような水
系媒体中に分散することにより製造してもよいし、水系
媒体中で上記カプセル粒子からなる着色剤を形成するこ
とにより製造してもよい。
【0029】本発明のインクジェット記録用インクにお
いて、インク中の固形分濃度は、2〜60重量%である
ことが好ましく、さらに好ましくは10〜40重量%で
ある。固形分濃度が低すぎると、十分な画像濃度を得る
ことができず、固形分濃度が高すぎると、一般に粘度が
高くなりノズルからの吐出が不安定になる傾向にある。
【0030】また、インク中での顔料濃度は、4重量%
以上が好ましく、さらに好ましくは8重量%以上であ
る。顔料濃度を高めることにより高濃度の画像を得るこ
とができる。また、インク中には、必要に応じて、乳化
剤を添加してもよい。乳化剤の添加量としては、固形分
100重量部に対し、10重量部以下が好ましく、さら
に好ましくは1重量部以下である。乳化剤の添加量が多
すぎると、その乳化力により顔料から樹脂が剥離するお
それがある。
【0031】また、インク中には、インクの乾燥を防止
するため、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ールなどの乾燥防止剤を含有させてもよい。これらの乾
燥防止剤の添加量は、水等の水系媒体100重量部に対
して40重量部以下が好ましく、さらに好ましくは10
重量部以下である。乾燥防止剤の添加量が多すぎると、
インクの粘度が所望の範囲を超え、さらには紙面上での
インクの乾燥に時間を要する場合がある。
【0032】製造方法 本発明における液中乾燥法による製造方法は、顔料、上
記親水性樹脂、上記疎水性樹脂、及び溶剤を混合して顔
料が均一に分散した混合物を得る工程と、該混合物を水
中に分散してエマルションにする工程と、該エマルショ
ン中の溶剤を除去することにより該エマルションを上記
親水性樹脂及び上記疎水性樹脂により顔料がカプセル化
されたカプセル粒子にする工程とを備えている。
【0033】上記製造方法に従う好ましい実施形態で
は、混合物を得る工程が、疎水性樹脂と顔料とを混合し
ておき、これに溶剤及び親水性樹脂を添加し混合する工
程である。
【0034】上述のように乳化剤や乾燥防止剤等を添加
する場合には、水に添加する前の混合物中にこれらを添
加してもよいし、水中に混合物を分散した後、エマルシ
ョン液中にこれらを添加してもよい。
【0035】上述のように、インクジェット記録用イン
クは、一般に水系媒体中に着色剤を分散しているので、
上記製造方法によれば、得られたエマルションの分散液
をそのままインクとして用いることができる。しかしな
がら、必要に応じて、カプセル粒子の製造工程で用いた
水を除去し、得られたカプセル粒子を新たな水系媒体中
に分散させ、インクジェット記録用インクとしてもよ
い。
【0036】また、本発明の着色剤組成物を、インクジ
ェット記録用インク以外の用途に用いる場合には、必要
に応じて上記製造工程における媒体である水を除去した
後、その他の分散媒中に、カプセル粒子からなる着色剤
を分散させてよい。
【0037】
【発明の実施の形態】
〔調製例1:親水性樹脂の構成〕親水性樹脂1A 温度調節計、窒素導入口、イカリ型攪拌翼、及び還流管
を備えた2リットルのセパラブルフラスコに、片方の末
端にOH基を有する重合度15のポリエチレングリコー
ル(商品名「MPG−081」、日本乳化剤社製)69
2.0gと、下記の(化1)式で示される芳香族グリコ
ールエーテル(商品名「BA−4U」、日本乳化剤社
製)808.0gと、トルエン375gと、ジブチル錫
ラウレート0.12gとを仕込み、温度を140℃まで
上げ、混合物中に含まれる水を除去した。その後、温度
を100℃に下げ、イソホロンジイソシアネート(ヒュ
ルス社製)444.0gと、トルエン166.0gの混
合液を添加した。徐々に温度を165℃まで上昇させ
て、2時間反応させた後、赤外吸収スペクトルのイソシ
アネート基のピークが消失したのを確認して反応を終了
した。この反応液にトルエンを添加し、固形分を80重
量%に調節した。なお、得られた樹脂について親水性基
含有量を算出したところ、1.18×10-2mol/g
であった。
【0038】
【化1】
【0039】なお、(化1)においてPhはベンゼン環
を示している。
【0040】親水性樹脂1B 上記と同様のセパラブルフラスコに、トルエン360.
0gを仕込み、温度を90℃に上げた。これに、トルエ
ン180.0gと、スチレンモノマー300.0gと、
下記の(化2)式で示されるポリエチレングリコールマ
クロマー(商品名「RMA150M」、日本乳化剤社
製)300.0gと、t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサネート(商品名「カヤエステル−O」、日本化
薬社製)18.0gの混合液を2時間かけて滴下した。
さらに、2時間ラジカル重合を継続した後、トルエン6
0.0gと、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ネート(商品名「カヤエステル−O」)1.80gとを
30分かけて滴下し、滴下終了後2時間反応させた。反
応終了後、一部のトルエンを除去して固形分が80重量
%となるように調節した。得られた樹脂の親水性基含有
量を算出したところ、1.04×10-2mol/gであ
った。
【0041】
【化2】
【0042】〔調製例2:疎水性樹脂の合成〕疎水性樹脂2A 上記と同様のセパラブルフラスコに、芳香族グリコール
エーテル(商品名「BA−4U」)1212.0gと、
トルエン303.0gを仕込み、温度を140℃に上げ
て混合物中に含まれる水を除去した。その後、温度を1
00℃に下げ、上記と同様のイソホロンジイソシアネー
ト444.0gと、トルエン148.0gと、ジブチル
錫ラウレート0.12gの混合液を添加した。徐々に温
度を160℃まで上昇させて2時間反応させた後、赤外
吸収スペクトルのイソシアネート基のピークが消失した
のを確認して反応を終了した。得られた樹脂溶液にトル
エンを添加し、固形分を80重量%に調節した。なお、
得られた樹脂の親水性基含有量を算出したところ、7.
25×10-3mol/gであった。
【0043】疎水性樹脂2B 上記と同様のセパラブルフラスコに、トルエン360.
0gを仕込んで、温度を100℃に上げた。これに、ト
ルエン180.0gと、スチレンモノマー480.0g
と、ポリエチレングリコールマクロマー(商品名「RM
A150M」)90.0gと、メタクリル酸30.0g
と、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート
(商品名「カヤエステル−O」)18.0gの混合液を
2時間かけて滴下した。さらに2時間ラジカル重合を継
続した後、トルエン60.0gと、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサネート(商品名「カヤエステル−
O」)1.8gとを30分かけて滴下し、滴下終了後2
時間反応を行った。反応終了後、一部のトルエンを除去
して、固形分を80重量%に調節した。得られた樹脂の
親水性基含有量を算出したところ、3.71×10-3
ol/gであった。
【0044】疎水性樹脂2C 上記と同様のセパラブルフラスコに、トルエン360.
0gを仕込んで、温度を100℃に上げた。これに、ト
ルエン180.0gと、スチレンモノマー480.0g
と、ポリエチレングリコールマクロマー(商品名「RM
A150M」)90.0gと、ジメチルアミノエチルメ
タクレート30.0gと、t−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサネート(商品名「カヤエステル−O」)1
8.0gの混合液を2時間かけて滴下した。さらに2時
間ラジカル重合を継続した後、トルエン60.0gと、
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート(商品
名「カヤエステル−O」)1.8gとを30分かけて滴
下し、滴下終了後2時間反応を行った。反応終了後、一
部のトルエンを除去して、固形分を80重量%に調節し
た。得られた樹脂の親水性基含有量を算出したところ、
3.42×10-3mol/gであった。
【0045】乳化性の有無 親水性樹脂1A、1B及び疎水性樹脂2A、2B、2C
のそれぞれについて、水に対する乳化性の有無を評価し
た。上記の80重量%の樹脂のトルエン溶液にトルエン
を添加して、60重量%のトルエン溶液とし、このトル
エン溶液100gをイオン交換水300g中に添加し攪
拌混合して、乳化状態になるか否かについて観察した。
また乳化状態となったものについては、エマルションの
平均粒子径を光散乱法によって測定した。結果は、表1
に示す通りである。
【0046】
【表1】
【0047】表1から明らかなように、親水性樹脂1A
及び1Bは水に対する乳化性を有しているのに対し、疎
水性樹脂2A、2B及び2Cは水に対する乳化性を有し
ていない。
【0048】親水性樹脂と疎水性樹脂の相溶性 親水性樹脂1A及び1Bと、疎水性樹脂2A、2B及び
2Cとの相溶性について評価した。評価方法としては、
親水性樹脂と疎水性樹脂とを固形分で同量となるように
混合し、この混合樹脂を用いて厚さ10μmのフィルム
を形成し、該フィルムの光線透過率を測定した。なお、
肉眼で不透明なものについては「不透明」として評価し
た。評価結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】表2の結果から明らかなように、親水性樹
脂1Aと疎水性樹脂2A、親水性樹脂1Bと疎水性樹脂
2B、及び親水性樹脂1Bと疎水性樹脂2Cは、互いに
相溶性を有している。
【0051】実施例1 (液中乾燥法によるマイクロカプセル粒子の形成)親水
性樹脂1A70重量部と、疎水性樹脂2A30重量部
と、顔料(Pig.Blue15)20重量部とをロー
ルミルで混和し、この混合物にトルエン46.7重量部
を加えて、固形分を60.0重量%に調節した。この分
散ペースト100重量部と、イオン交換水240重量部
と、乳化剤としてのジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ム1.2重量部の混合水溶液を攪拌し乳化状態とした。
得られたエマルションの平均粒子径を測定したところ
0.42μmであった。
【0052】次に、減圧にし、エマルション中のトルエ
ンを除去した。トルエン除去による凝集物の発生は認め
られず、またエマルションの平均粒子径は0.42μm
であり変化はなかった。得られたエマルション粒子につ
いて透過型電子顕微鏡で観察したところ、顔料の脱離は
認められず、顔料は樹脂中に内包化されていた。
【0053】実施例2〜4 表3に示す親水性樹脂、疎水性樹脂、及び顔料を用い
て、上記実施例1と同様にして顔料をカプセル化した。
得られたエマルション粒子について、平均粒子径を測定
するとともに、透過型電子顕微鏡で顔料の内包化状態を
観察した。結果を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】なお表3において、顔料C.B.はキャボ
ット社製の商品名「MGL」である。
【0056】実施例5 (液中乾燥法によるマイクロカプセル粒子の形成)疎水
性樹脂2A30重量部と、顔料(Pig.Blue1
5)20重量部とをロールミルで混和し、この混合物
に、トルエン46.7重量部に親水性樹脂1A70重量
部を溶解させた溶液を加えて、固形分を60.0重量%
に調節した。この分散ペースト100重量部と、イオン
交換水240重量部と、乳化剤としてのジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム1.2重量部の混合水溶液を攪拌
し乳化状態とした。得られたエマルションの平均粒子径
を測定したところ0.42μmであった。
【0057】次に、減圧にし、エマルション中のトルエ
ンを除去した。トルエン除去による凝集物の発生は認め
られず、またエマルションの平均粒子径は0.41μm
でありほとんど変化はなかった。得られたエマルション
粒子について透過型電子顕微鏡で観察したところ、顔料
の脱離は認められず、顔料は樹脂中に内包化されてい
た。
【0058】比較例1 上記の実施例1において、親水性樹脂1A70重量部及
び疎水性樹脂2A30重量部の代わりに、親水性樹脂1
Aのみを100重量部用い、それ以外は実施例1と同様
にして顔料をカプセル化しカプセル粒子を得た。得られ
たカプセル化粒子の顔料内包状態を透過型電子顕微鏡で
観察したところ、カプセル粒子の樹脂被覆が部分的にや
ぶれ、カプセル粒子からの顔料の脱離が観察された。
【0059】〔調製例3:光硬化性の親水性樹脂及び疎
水性樹脂の合成〕親水性樹脂3A 光硬化性基としてのメタクリル基を有する親水性樹脂を
合成した。温度調節計、窒素導入口、イカリ型攪拌翼、
及び還流管を備えた2リットルのセパラブルフラスコ
に、片方の末端にOH基を有する重合度15のポリエチ
レングリコール(商品名「MPG−081」)692.
0gと、芳香族グリコールエーテル(商品名「BA−4
U」)404.0gと、トルエン215.0gと、ジブ
チル錫ラウレート0.12gとを仕込み、温度を140
℃に上げて、混合物中に含まれる水を除去した。その
後、温度を20℃に下げ、トリレンジイソシアネート
(武田薬品社製)348.0gと、トルエン166.0
gの混合液を添加し、3時間反応を継続し、次いでヒド
ロキシエチルメタクリレート136.5gと、トルエン
136.5gとを添加してさらに3時間反応を継続し、
赤外吸収スペクトルのイソシアネート基のピークが消失
したのを確認して反応を終了した。得られた樹脂溶液に
トルエンを添加し、固形分を80重量%に調節した。得
られた樹脂の親水性基含有量を算出したところ、1.2
1×10-2mol/gであった。
【0060】疎水性樹脂3B 光硬化性基としてのメタクリル基を有する疎水性樹脂を
合成した。上記と同様のセパラブルフラスコに、芳香族
グリコールエーテル(商品名「BA−4U」)404.
0gと、トルエン202.0gを仕込み、温度を140
℃に上げて混合物中に含まれる水を除去した。その後、
温度を20℃に下げ、トリレンジイソシアネート(ヒュ
ルス社製)348.0gと、トルエン116.0gと、
ジブチル錫ラウレート0.12gの混合液を添加した。
徐々に温度を160℃まで上昇させて2時間反応を継続
し、次いでヒドロシキエチルメタクリレート120.8
gと、トルエン120.8gとを添加してさらに3時間
反応を継続し、赤外吸収スペクトルのイソシアネート基
のピークが消失したのを確認して反応を終了した。得ら
れた樹脂溶液にトルエンを添加して、固形分を80重量
%に調節した。得られた樹脂の親水性基含有量を算出し
たところ、2.04×10-3mol/gであった。
【0061】乳化性の有無 親水性樹脂3A及び疎水性樹脂3Bについて、上記と同
様にして水に対する乳化性の有無を評価した。親水性樹
脂3Aは乳化状態となり、その平均粒子径は0.13μ
mであった。これに対し、疎水性樹脂3Bは乳化不能で
あった。
【0062】親水性樹脂と疎水性樹脂の相溶性 親水性樹脂3A及び疎水性樹脂3Bの相溶性について、
上記と同様にして、それぞれ同量混合した樹脂混合物か
ら厚さ10μmのフィルムを形成し、その光線透過率を
測定したところ88%であり、互いに相溶性を有するこ
とが確認された。
【0063】実施例6 (液中乾燥法によるマイクロカプセル粒子の形成)親水
性樹脂3A70重量部と、疎水性樹脂3A30重量部
と、顔料(Pig.Blue15)20重量部とをロー
ルミルで混和し、この混合物にトルエン46.7重量部
を加えて、固形分を60重量%に調節した。この分散ペ
ースト100重量部と、イオン交換水240重量部と、
乳化剤としてのジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
1.2重量部の混合水溶液を攪拌し乳化状態とした。得
られたエマルションの平均粒子径を測定したところ0.
52μmであった。
【0064】次に、減圧にし、エマルション中のトルエ
ンを除去した。トルエン除去による凝集物の発生は認め
られず、またエマルションの平均粒子径は0.52μm
であり変化はなかった。得られたエマルション粒子につ
いて透過型電子顕微鏡で観察したところ、顔料の脱離は
認められず、顔料は樹脂中に内包化されていた。
【0065】インクジェット記録用インクとしての評価 実施例1〜6及び比較例1で得られた樹脂分散液をイン
クジェット記録用インクとして評価した。インクジェッ
ト記録用インクとしての評価は、ピエゾ方式とバブルジ
ェット方式の両方で行った。その結果、実施例1〜6に
ついては、全て鮮明な高濃度の画像が得られた。これに
対し、比較例1は、いずれの方式においても、ノズルの
目詰まりが生じ、画像が得られなかった。
【0066】また、実施例6については、印字直後と屋
外20日放置後における画像定着強度を評価した。画像
定着強度は、紙面上の画像を消しゴムでこすることによ
り評価した。印字直後は、微量のインクが消しゴムに付
着したが、屋外20日放置後では、消しゴムに対するイ
ンクの付着は認められなかった。従って、実施例6のよ
うにカプセル粒子の樹脂として光硬化性の親水性樹脂3
A及び光硬化性の疎水性樹脂3Bを用いた場合には印刷
後の光照射により画像定着強度が向上することが確認さ
れた。
【0067】また、実施例1〜6のインクについて、印
刷後屋外に20日間放置し、画像の色相及び彩度の変化
を観察したところ、いずれについてもほとんど変化が認
められなかった。これに対し、比較として従来の染料溶
解型インクで印刷し、得られた画像について同様に屋外
に20日間放置してその変化を観察したところ、明らか
な退色が認められた。
【0068】
【発明の効果】本発明の着色剤組成物及びインクジェッ
ト記録用インク中の着色剤は、親水性樹脂と疎水性樹脂
によって顔料をカプセル化したカプセル粒子であり、そ
の表面には親水性樹脂が多く存在しているものと思われ
る。従って、水系媒体中での安定性が良好であり、貯蔵
安定性に優れるとともに、再凝集しにくいため、ノズル
での目詰まりが生じにくい。
【0069】また、顔料を用いているため、耐候性及び
耐水性に優れており、滲み等が生じることがない。ま
た、顔料の周囲に樹脂が存在するため、例えばインクジ
ェット記録用インクとして用いた場合、紙面上での顔料
の凝集がなく、高解像度で、かつ高精細な画像を得るこ
とができる。また、紙面上での水の蒸発と同時にインク
の定着が成されるため、画像定着強度が高くなる。
【0070】さらに、親水性樹脂及び疎水性樹脂のうち
の少なくともいずれか一方を光硬化性または常温硬化性
樹脂とすることにより、さらに画像定着強度を高めるこ
とができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に対して乳化性を有する親水性樹脂と
    水に対して乳化性を有しない疎水性樹脂によって顔料を
    カプセル化して得られるカプセル粒子を着色剤として含
    有することを特徴とする着色剤組成物。
  2. 【請求項2】 親水性基含有量が8.0×10-3〜1.
    4×10-2mol/gである親水性樹脂と親水性基含有
    量が8.0×10-3mol/g未満である疎水性樹脂に
    よって顔料をカプセル化して得られるカプセル粒子を着
    色剤として含有することを特徴とする着色剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記親水性樹脂と前記疎水性樹脂が互い
    に相溶性を有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の着色剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の着
    色剤組成物を含有することを特徴とするインクジェット
    記録用インク。
  5. 【請求項5】 前記カプセル粒子中の親水性樹脂/疎水
    性樹脂の重量比が、95/5〜10/90である請求項
    4に記載のインクジェット記録用インク。
  6. 【請求項6】 前記カプセル粒子中の顔料の含有率が1
    〜95重量%である請求項4または5のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録用インク。
  7. 【請求項7】 前記親水性樹脂及び前記疎水性樹脂のう
    ちの少なくともいずれか一方が、光硬化性または常温硬
    化性の樹脂である請求項4〜6のいずれか1項に記載の
    インクジェット記録用インク。
  8. 【請求項8】 前記カプセル粒子の平均粒子径が1μm
    以下であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1
    項に記載のインクジェット記録用インク。
  9. 【請求項9】 顔料と、水に対して乳化性を有する親水
    性樹脂と、水に対して乳化性を有しない疎水性樹脂と、
    溶剤とを混合して、顔料が均一に分散した混合物を得る
    工程と、 前記混合物を水中に分散してエマルションにする工程
    と、 前記エマルション中の前記溶剤を除去することにより、
    前記エマルションを、前記顔料が前記親水性樹脂及び疎
    水性樹脂によってカプセル化されたカプセル粒子にする
    工程とを備えるインクジェット記録用インクの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 顔料と、親水性基含有量が8.0×1
    -3〜1.4×10 -2mol/gである親水性樹脂と、
    親水性基含有量が8.0×10-3mol/g未満である
    疎水性樹脂と、溶剤とを混合して、顔料が均一に分散し
    た混合物を得る工程と、 前記混合物を水中に分散してエマルションにする工程
    と、 前記エマルション中の前記溶剤を除去することにより、
    前記エマルションを、前記顔料が前記親水性樹脂及び疎
    水性樹脂によってカプセル化されたカプセル粒子にする
    工程とを備えるインクジェット記録用インクの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記混合物を得る工程が、前記疎水性
    樹脂と顔料とを混合した後、これに前記溶剤及び前記親
    水性樹脂を添加し混合する工程である請求項9または1
    0に記載のインクジェット記録用インクの製造方法。
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