JPH11116830A - 高吸水性ポリマー組成物 - Google Patents

高吸水性ポリマー組成物

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JPH11116830A
JPH11116830A JP28026097A JP28026097A JPH11116830A JP H11116830 A JPH11116830 A JP H11116830A JP 28026097 A JP28026097 A JP 28026097A JP 28026097 A JP28026097 A JP 28026097A JP H11116830 A JPH11116830 A JP H11116830A
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JP
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salt
superabsorbent polymer
dehydroacetic acid
polymer composition
compound
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JP28026097A
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Seiichiro Iida
誠一郎 飯田
Sueichi Kato
末一 加藤
Kiichi Ito
喜一 伊藤
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高吸水性ポリマー本来の吸水性能を損なうこ
となく、尿吸収した状態で高い消臭効果を有する高吸水
性ポリマー組成物の提供。 【解決手段】 (A)架橋構造を有し、且つカルボキシ
ル基及び/又はカルボキシレート基を重合体の構成成分
として含有する高吸水性ポリマー及び(B)デヒドロ酢
酸(塩)化合物からなり、(A)100重量部に対して
(B)が0.01〜10重量部であることを特徴とする
高吸水性ポリマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高吸水性ポリマー
組成物に関するものである。詳しくは、高吸水性ポリマ
ーにデヒドロ酢酸(塩)化合物を配合してなる高吸水性
ポリマー組成物に関するものである。本発明の高吸水性
ポリマー組成物は、高吸水性ポリマー組成物の本来の吸
水性能を損なうことなく、更に優れた消臭機能を合わせ
持つことによりアンモニア等の悪臭物質の発生を強く押
えることができる。このため尿、血液、汗等の体液に対
して非常に有効であり、子供用/大人用紙おむつや生理
用品更に各種パッド等の衛生材料として、有効に使用す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】近年、高吸水性ポリマーは生理用品や使
い捨て紙おむつ等の衛生分野のみならず、止水材、結露
防止剤、鮮度保持材、溶剤脱水剤等の各種産業用品、更
には緑化、農園芸分野にも実用化されており、その応用
範囲は更に拡大しつつある。これら応用分野の中でも生
理用品、使い捨て紙おむつや失禁パッド等の衛生用品
は、最近、使用材料の改良、立体断裁、各種のギャザー
等により装着感が改良され、その装着時間が長くなりつ
つある。
【0003】高吸水性ポリマーは尿、経血、汗等の体液
を吸収すると、時間経過に伴い体液中の細菌、酵素の繁
殖によりアンモニア、硫化水素等の悪臭物質を発生す
る。従って、高吸水性ポリマーには、これら悪臭物質を
取り除くことができる消臭性に優れた高吸水性ポリマー
の出現も望まれていた。
【0004】体液から発生する悪臭物質を取り除く方法
として、特開昭59−105448号公報には活性炭を
含有させる方法、特開昭60−158861号公報には
ツバキ科植物の葉抽出物を含有させる方法、特開平1−
5546号公報、特開平1−5547号公報には特定金
属の酸化物を含有させる方法、特開平2−41155号
公報には製茶を含有させる方法、特開平5−27714
3号公報には金属錯体を含有させる方法、等々が提案さ
れている。
【0005】しかしながら、これらいずれの方法におい
ても、ポリマー粉体状態では悪臭物質を幾分取り除くこ
とはできるが、尿等の体液を吸収し後では消臭性能が大
きく低下する問題点を有している。また、尿を吸収した
後でも消臭機能を保持する方法として、特開平7−15
7671号公報には、マレイミドを含有させる方法が、
特開平8−332379号公報には四ホウ酸ナトリウム
/メタホウ酸ナトリウムを含有させる方法等々が提案さ
れている。
【0006】しかしながら、特開平7−157671号
公報で使用したマレイミドは高価な上、それ自体が腐蝕
性を有するという欠点を有する。特開平8−33237
9号公報で使用した四ホウ酸ナトリウム/メタホウ酸ナ
トリウムは、消臭効果が低いため多量に添加する必要が
あり、更に尿種によっては消臭効果が低減するという欠
点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、尿等
の体液吸収後発生する悪臭物質の消臭という問題につい
ては、従来からいろいろ提案がなされているが、今のと
ころ、この問題を十分満足に解決する方法は見い出され
ていない。本発明は、安価且つ高い安全性を有する手段
により、高吸水性ポリマー本来の吸水性能を損なうこと
なく、尿吸収した状態で高い消臭効果を有する高吸水性
ポリマー組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、デヒドロ酢酸(塩)化
合物を含有してなる高吸水性ポリマー組成物が優れた消
臭効果を示すことを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明の要旨は、(A)架橋構造を有し、且
つカルボキシル基及び/又はカルボキシレート基を重合
体の構成成分として含有する高吸水性ポリマー及び
(B)デヒドロ酢酸(塩)化合物からなり、(A)10
0重量部に対して(B)が0.01〜10重量部である
ことを特徴とする高吸水性ポリマー組成物、にある。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
(高吸水性ポリマー(A))本発明に用いられる高吸水
性ポリマーとしては架橋構造を有し、重合体の構成成分
としてカルボキシル基及び/又はカルボキシレート基を
有する高吸水性ポリマーであればいかなるものでも使用
でき、重合体の種類及び重合法は問わない。中でもポリ
アクリル酸塩架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合
体架橋物、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体架
橋物の加水分解物、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共
重合体の加水分解物、アクリル酸塩−アクリルアミド共
重合体架橋物及びポリアクリロニトリル架橋体物の加水
分解物が好適な例として挙げられる。上記以外でもアク
リル酸で架橋されたポリエチレンオキサイド、ナトリウ
ムカルボキシセルロースの架橋物、無水マレイン酸塩−
イソブチレン、アクリル酸にマレイン酸塩、イタコン酸
塩、2−アクリルアミド−2メチルスルホン酸塩、2−
アクロイルエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチルア
クリレート等のコモノマーを共重合させたものを例示す
ることができる。高吸水性ポリマー中の上記カルボキシ
レート基の塩の型としてはアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられるが、中でもア
ルカリ金属塩が好適である。
【0010】上記の高吸水性ポリマーは一般的にはアク
リル酸(塩)や無水マレイン酸(塩)等カルボキシル基
及び/又はカルボキシレート基を有する重合性単量体を
水、ラジカル重合開始剤、架橋剤存在下又は不存在下で
公知の水溶液重合法、溶液重合法、逆相懸濁重合法によ
り重合して得られる。例えば、特公昭60−25045
号、特開昭57−158210号、特開昭57−214
05号、特公昭53−46199号、特開昭58−71
907号、特開昭55−84304号、特開昭56−9
1837号、特開平2−49002号、及び特開昭62
−62807号各公報等々に記載の方法により製造する
ことができる。
【0011】本発明に用いる高吸水性ポリマーが有する
架橋構造は内部架橋又は表面架橋であるが、内部架橋は
重合前又は重合後、架橋剤をポリマー内部に均一に分散
させ、ポリマー内部を均一に架橋せしめてなるものであ
る。また、この内部架橋は架橋剤を使用しなくても例え
ば重合時の熱による重合性単量体自身に由来する自己架
橋も含まれる。内部架橋剤を用いる架橋剤としては、例
えば分子内に二重結合を二個以上有し、重合性単量体と
共重合性を示すもの或いは分子内に重合性単量体中の官
能基、例えばカルボキシル基及び又はカルボキシレート
基と重合中或いは重合後の乾燥時に反応しうるような官
能基を二個以上有するものが挙げられる。
【0012】前者の架橋剤の一例を挙げればN−N′−
メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジ
アリルテレフタレート、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルホスフェート等が挙げられる。また、後者の架橋
剤の一例を挙げると、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリエチレングコリールジグリシジルエーテ
ル、脂肪族多価アルコールのジ又はポリグリシジルエー
テル等が挙げられる。更に前者と後者の両機能を備えた
ものとして、N−メチロールアクリルアミド、グリシジ
ルメタアクリレート等が挙げられる。
【0013】上記の高吸水性ポリマーは一般に重合物は
水を含んだゲルとして得られるが、通常この含水ゲルは
このまま、或いは不活性溶媒との共沸等により脱水さ
れ、必要に応じて粉砕/分級等が行われて製品となる。
本発明の表面架橋は高吸水性ポリマーの粒子の内部を処
理するものではなく製造プロセスの過程又は製品に対し
表面を架橋したり疎水変成したりして改質することを意
味する。
【0014】このような表面架橋に使用する架橋剤とし
ては、カルボキシル基及び/又はカルボキシレート基と
反応しうる二個以上の官能基を有する架橋剤であれば、
いずれも使用することができる。例えば、ポリジグリシ
ジルエーテル化合物、ハロエポキシ化合物、アルデヒド
化合物、イソシアネート化合物等が使用できるが、特に
ボリグリシジルエーテル類が一般的である。これらの架
橋剤の使用量及び添加方法は特に限定されないが、通
常、ポリマーに対して0.005〜5重量%の範囲で使
用される。上記の架橋剤に加えて水酸化アルミニウム等
の多価金属塩や、下記シラン化合物も表面架橋に使用す
ることができる。
【0015】
【化1】X(R)m Si(Y)3-m
【0016】(式中、Xは高吸水性ポリマー中のカルボ
キシル基及び/又はカルボキシレート基と反応しうる官
能基を表し、Rは炭化水素基を表し、Yは加水分解基を
表す。また、mは0、1又は2である。) 具体的には、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシ
シラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、
オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキシシリル)プ
ロピル〕アンモニウムクロライド等が挙げられる。多価
金属化合物としてはMg、Ca、Ba、Zn等の二価金
属化合物、Al、Fe等の三価金属化合物で、具体的に
は硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化第二鉄、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウ
ム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸鉄、硝酸カルシウム、
硝酸アルミニウム、水酸化アルミニウム等が使用され
る。これらの化合物の使用量及び添加方法は特に限定さ
れるものではないが、通常使用量として、ポリマーに対
し0.001〜10重量%である。
【0017】これ等の化合物で高吸水性ポリマーの表面
を処理すると、表面のポリマーと反応して、これ等の化
合物が疎水化変成したり、場合によっては架橋を生じた
りして表面を疎水化し、粒子の融着を防止し、吸水速度
を大きくすることができる。また、本発明で使用される
高吸水性ポリマーの平均粒子径としては通常10〜20
00μm、好ましくは50〜1000μmである。
【0018】(デヒドロ酢酸(塩)化合物)本発明で使
用されるデヒドロ酢酸(塩)化合物はデヒドロ酢酸及び
デヒドロ酢酸をベースとしたあらゆる金属塩、複塩、有
機化合物を示す。中でも、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸
アルカリ金属塩が好ましく、特に中でも食品衛生法によ
り特定食品保存剤として指定されているデヒドロ酢酸と
デヒドロ酢酸ナトリウムが安全性/価格の面から好まし
い。
【0019】上記化合物の使用量は、使用する高吸水性
ポリマーの種類、性状、平均粒径によって異なるが、一
般的には高吸水性ポリマー100重量部に対して0.0
1〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。
0.01重量部未満の添加量では効果の発現が不十分で
あり、10重量部超過では使用した量に対する効果が飽
和する。
【0020】本発明の高吸水性ポリマー組成物を得る方
法としては特に制限はなく、上記の高吸水性ポリマー
(A)に、上記デヒドロ酢酸(塩)化合物を所定量均一
に添加分散又は含浸させることにより得ることができ
る。添加分散又は含浸は、従来公知の任意の方法ないし
は手段により行うことができ、一般的に粉末混合或いは
固液混合に用いられる混合機、例えば撹拌翼の付いた槽
形混合機、転動式混合機、流動式混合機、気流型混合
機、振動型混合機、高速回転パドル機を用いて容易に行
うことができる。
【0021】また、場合によっては、重合した高吸水性
ポリマーの熟成、脱水、表面改質、造粒等の工程中に添
加分散、又は含浸させてもよい。含浸させる場合の溶媒
としてはデヒドロ酢酸(塩)化合物が溶解可能な液体で
あれば、水、各種アルコール等の極性溶媒或いは脂肪
族、脂環族炭化水素等の非極性溶媒のいずれでもよい。
中でも作業面等の点から水が好ましい。混合若しくは含
浸する場合の温度は、一般的に常温〜150℃、好まし
くは常温〜100℃である。
【0022】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない
限り実施例に限定されるものではない。尚、実施例によ
って得られた高吸水性ポリマーの後述の特性値は下記の
方法により限定したものである。 (吸水能)吸水性ポリマー約0.5gを精秤し、250
メッシュのナイロン袋(20cm×10cmの大きさ)
に入れ、500ccの人工尿に30分浸漬する。その後
ナイロン袋を引き上げ、15分水切りした後、重量を測
定し、ブランク補正し吸水能を算出した。
【0023】尚、人工尿の組成は以下の通りである。 尿素 1.94% 塩化ナトリウム 0.80% 塩化カルシウム 0.06% 硫酸マグネシウム 0.11% 純水 97.09%
【0024】(ゲル消臭性試験)高吸水性ポリマー4g
をコットン製不織布(目付:150g/m2 、大きさ1
1×8cm)の上に均一に散布する。更に本不織布の上
に同素材、同サイズのコットン製不織布を被せ、簡易的
な吸液パッドを作成する。本吸液パッドを250mlの
蓋付きガラス製容器に入れ、成人の人尿(成人5名の人
尿を混合)を100g吸収後、蓋をして設定温度40℃
にて、恒温槽中に放置した。72時間放置後、容器内部
の異臭温度をガステック製検知管式気体測定器を使用し
て測定した。測定した悪臭物質及び、使用した検知管番
号は以下の通りである。 アンモニア ガステック検知管:3L 硫化水素 ガステック検知管:4LT 後述の実験例及び比較例においては、下記の高吸水性ポ
リマー及び化合物を使用した。
【0025】高吸水性ポリマー(a1) 攪拌機、還流冷却器、温度管、窒素ガス導入管を付設し
た容量5000mlの四つ口丸底フラスコにシクロヘキ
サン1210gを入れ、ソルビタンモノステアレート9
gを添加して溶解させた後、窒素ガスを吹き込んで、溶
存酸素を追い出した。別に、容量2000mlのビーカ
ー中でアクリル酸350gを外部より冷却しながらこれ
に水727.7gに溶解した143.1gの純度95%
の水酸化ナトリウムを加えてカルボキシル基の70%を
中和した。この場合の水に対するモノマー温度は、中和
後のモノマー濃度として35重量%に相当する。次い
で、これにN,N′−メチレンビスアクリルアミド0.
37g、過硫酸カリウム0.94gを加えて溶解した
後、窒素ガスを吹き込んで溶存酸素を追い出した。前記
の四つ口丸底フラスコの内容物にこの容量2000ml
のビーカーの内容物を添加し、撹拌して分散させ、窒素
ガスをバブリングさせながら油浴によりフラスコ内温を
昇温させたところ、60℃付近に達してから内温が急激
に上昇し、数十分後には75℃に達した。次いで、撹拌
しながら3時間反応させた後、撹拌を停止すると、湿潤
ポリマー粒子が丸底フラスコの底に沈降したので、デカ
ンテーションでシクロヘキサン相と容易に分離できた。
分離した湿潤ポリマーを減圧乾燥機に移し、90℃に加
熱して付着したシクロヘキサン及び水を除去したとこ
ろ、さらさらとした高吸水性ポリマー400gが得られ
た。
【0026】このようにして得られた乾燥ポリマー10
0gを500mlナス型フラスコに入れ、次いでシクロ
ヘキサン122.5gを加えてスラリーとした。このス
ラリーを撹拌しながら水22.5gにγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン0.44gを分散させた液
を添加し、室温で30分間撹拌した。次いで105℃油
浴中に30分間浸漬した後、同油浴温度を保持しながら
蒸発乾固させ、乾燥ポリマー95gを得た。
【0027】高吸水性ポリマー(a2) 澱粉−アクリル酸塩グラフト共重合体架橋物(商品名:
サンウエットlM−1000、三洋化成工業製)を使用
した。 高吸水性ポリマー(a3) ポリアクリル酸塩架橋物(商品名:アクアリックCAW
−4、日本触媒製)を使用した。
【0028】実施例1〜8 上記(a1)〜(a3)の高吸水性ポリマーにデヒドロ
酢酸(塩)化合物を加え、Vブレンダー(筒井理化学器
機株式会社製、S−5型)を用いて30分間室温にて均
一に混合し、高吸水性ポリマー組成物を得た。使用した
高吸水性ポリマー、デヒドロ酢酸(塩)化合物の種類並
びに使用量は、第1表に示される通りである。得られた
高吸水性ポリマー組成物につき上記の測定を行った。結
果を第1表に示す。
【0029】実施例9〜10 上記高吸水性ポリマー(a1)100gを500mlナ
ス型フラスコに入れ、次いでシクロヘキサン122.5
gを加えてスラリーとした。このスラリーを撹拌しなが
ら10%濃度デヒドロ酢酸塩(塩)水溶液10gを添加
し、室温で30分間撹拌した。次いで105℃の油浴中
に30分間浸漬した後、同油浴温度を保持しながら蒸発
乾固させ、高吸水性ポリマー組成物を得た。使用した高
吸水性ポリマー、デヒドロ酢酸(塩)化合物の種類並び
に使用量は、第1表に示される通りである。得られた高
吸水性ポリマー組成物につき上記の測定を行った。結果
を第1表に示す。
【0030】比較例1〜3 上記デヒドロ酢酸(塩)化合物を添加していない高吸水
性ポリマー組成物自体につき上記の測定を行った。使用
した高吸水性ポリマーを及び測定結果を第1表に示す。 比較例4 特開平8−332379号公報に記載の方法に従って実
験を行った。実施例1のデヒドロ酢酸を四ホウ酸ナトリ
ウム無水物(Na2 4 7 和光純薬工業(株)製、試
薬特級)に、また添加量を0.5gを4gに変更した以
外は実施例1と同様な操作にて混合して得た高吸水性ポ
リマー組成物について上記の測定を行った。測定結果を
第1表に示す。第1表から示される結果より明らかなよ
うに、本発明による高吸水性ポリマー組成物は高吸水性
ポリマー本来の吸水性能を損なうことなく、尿吸収状態
時において優れた消臭効果を示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明による高吸水性ポリマー組成物
は、高吸水性ポリマー本来の吸水性能を損なうことな
く、更に優れたゲル消臭機能を示す。従って、本発明の
高吸水性ポリマー組成物は、紙おむつや生理用ナプキン
その他各種パッド等の衛生材料の分野において特に好適
に用いることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)架橋構造を有し、且つカルボキシ
    ル基及び/又はカルボキシレート基を重合体の構成成分
    として含有する高吸水性ポリマー及び(B)デヒドロ酢
    酸(塩)化合物からなり、(A)100重量部に対して
    (B)が0.01〜10重量部であることを特徴とする
    高吸水性ポリマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記高吸水性ポリマー(A)が、ポリア
    クリル酸塩架橋物、澱粉−アクリル酸塩グラフト共重合
    体架橋物、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体架
    橋物の加水分解物、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共
    重合体架橋物の加水分解物、アクリル酸塩−アクリルア
    ミド共重合体架橋物及びポリアクリロニトリル架橋物の
    加水分解物からなる群より選ばれた少なくとも一種であ
    る請求項1に記載の高吸水性ポリマー組成物。
  3. 【請求項3】 デヒドロ酢酸(塩)化合物がデヒドロ酢
    酸アルカリ金属塩である請求項1又は2に記載の吸水性
    ポリマー組成物。
  4. 【請求項4】 デヒドロ酢酸(塩)化合物がデヒドロ酢
    酸ナトリウムである請求項1又は2に記載の吸水性ポリ
    マー組成物。
JP28026097A 1997-10-14 1997-10-14 高吸水性ポリマー組成物 Pending JPH11116830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1224947A1 (en) * 2001-01-23 2002-07-24 Sumitomo Chemical Co.,Ltd. Deodorant composition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1224947A1 (en) * 2001-01-23 2002-07-24 Sumitomo Chemical Co.,Ltd. Deodorant composition

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