JPH11116507A - 吸着分離剤及び吸着分離方法 - Google Patents

吸着分離剤及び吸着分離方法

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JPH11116507A
JPH11116507A JP27695397A JP27695397A JPH11116507A JP H11116507 A JPH11116507 A JP H11116507A JP 27695397 A JP27695397 A JP 27695397A JP 27695397 A JP27695397 A JP 27695397A JP H11116507 A JPH11116507 A JP H11116507A
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zeolite
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adsorption
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cbv
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Tetsuji Kitagawa
哲司 北川
Yoichi Mori
与一 森
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Toray Industries Inc
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼオライトを用いて光学異性体を吸着分離す
る。 【解決手段】 ゼオライトの水酸基を光学活性化合物で
修飾した吸着分離剤を用いることで光学異性体を分離す
ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学異性体の吸着分
離剤及び吸着分離方法に関するものである。
【0002】光学異性体は、様々なケミカル製品として
例えば農薬、医薬、食品添加物さらにはこれら中間体と
して広く用いられている。
【0003】具体的には光学活性なアミノ酸類、アミノ
酸誘導体、カルボン酸類、カルボン酸誘導体、アミン含
有化合物、アルコール化合物、ヒドロキシカルボン酸、
ヒドロキシカルボン酸誘導体等である。
【0004】
【従来の技術】従来からゼオライトは幾何異性体の吸着
分離剤として工業的に広く利用されている。例えば、U
OP社のPAREXプロセスに代表されるSORBEX
の装置による吸着分離(D.B.Broughton,
Sepraration science and t
echnology,19,723−236p(198
4−1985))においては、フォージャサイト型ゼオ
ライト吸着分離剤を用いてp-キシレンなどの芳香族異性
体や異性化糖などが分離されている。
【0005】また、光学異性体の分離においては多糖誘
導体(セルロースやアミロースなどのエステルあるいは
カルバメートなど)や多糖誘導体をシリカゲルに担持し
たもの、シクロデキストリンの誘導体、シクロデキスト
リン誘導体をシリカゲルなどに担持したもの、ポリアク
リレート誘導体、ポリアクリレート誘導体をシリカゲル
などに担持したものなどが吸着分離剤がとして利用でき
る。多糖誘導体を用いた光学異性体の分離については、
八島、岡本により報告(Bull.Chem.Soc.
Jpn.,68,3289ー3307(1995)され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
での工業的な吸着分離プロセスでは、ゼオライトを用い
たキシレン異性体などの幾何異性体の分離が知られてい
るが、ゼオライトを用いて光学異性体を分離しようとす
る試みは知られていない。
【0007】さらに、多糖誘導体などをシリカゲルに担
持した吸着分離剤を利用した光学異性体の分離について
は、これら吸着分離剤は機械的強度が弱く、工業的な分
離プロセスでは用いることが困難であった。さらにこれ
ら吸着剤の調製は工程が長く非常に高価なものであり、
また多糖誘導体が担持されているだけであるため、長期
の利用においては多糖誘導体が溶出してしまう問題があ
った。また、数多くの光学異性体をすべて分離できる吸
着分離剤がないため、様々な新しい吸着分離剤の研究が
行われている。
【0008】このような様々な問題点に対して、既存の
吸着分離剤とは異なった化学構造を有し、そのことによ
って、異なった分離特性を有する新規な光学異性体用の
吸着分離剤で、かつ機械的強度が強く、簡易に調製でき
る吸着分離剤及びその吸着分離方法が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、吸着分離
剤及び光学異性体の吸着分離方法について鋭意研究した
結果、ゼオライトの水酸基を光学活性化合物で修飾した
吸着分離剤およびその吸着分離剤を用いて光学異性体を
吸着分離する方法が優れていることを見出した。 すな
わち本発明は、ゼオライトの水酸基を光学活性化合物で
修飾した吸着分離剤およびその吸着分離剤を用いて光学
異性体を吸着分離する方法に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明におけるゼオライトとは、いわゆる
モレキュラ・シーブとも言われるものであり、結晶性の
3次元的に規則的な空間を有する無機多孔体である。一
般的にゼオライトとはフォージャサイト型ゼオライトや
β型ゼオライト、モルデナイト型ゼオライト、ペンタシ
ル型ゼオライト等の結晶性アルミノシリケートや結晶性
アルミノホスフェート、シリカアルミノホスフェート等
を指す。本発明におけるこれらゼオライトについては、
ALTAS OF ZEOLITE STRUCTUR
E TYPES(W.M.Meier、D.H.Ols
on著、Butterworths、1992)に詳し
く記載されている。ゼオライトが結晶性アルミノシリケ
ートである場合は、シリカ/アルミナ比が2.1以上で
あることが好ましい。何故なら、通常のアルミノシリケ
ートは、シリカ/アルミナ比が小さいと十分に大きな細
孔を形成しにくくなるためである。特に本発明において
は、フォージャサイト型ゼオライト及びβ型ゼオライト
が好ましい。
【0012】ゼオライトの水酸基は通常、ゼオライト結
晶の外表面や格子欠陥に存在する。本発明で用いるゼオ
ライトの水酸基としては、これら水酸基をそのまま用い
てもかまわないが、光学活性化合物を修飾するための水
酸基を増加させるため、脱アルミニウム処理をしたもの
を用いるのが好ましい。脱アルミニウム処理の方法とし
ては、水熱処理法、鉱酸処理法、珪素置換法やEDTA
処理を行う方法等が知られており、どのような方法で行
ってもかまわない。脱アルミニウム処理の方法について
は、例えば 、季刊化学総説No.21、マイクロポーラス・
クリスタル(日本化学会編、学会出版センター、22p〜(1
994))に詳しく記載されている。脱アルミニウムの量
は、脱アルミニウム処理するゼオライト種によって異な
るが、5mol%以上が好ましく、50mol%が特に
好ましい。フォージャサイト型Yゼオライト(シリカ/
アルミナ比=3〜(mol/mol))では、脱アルミニウム処
理により、シリカ/アルミナ比が5以上になるのが好ま
しく、10以上がさらに好ましい。
【0013】本発明においては、脱アルミニウム処理す
ることでゼオライトの細孔内に水酸基が生成してくるた
め、より多くの光学活性化合物を修飾できるようにな
る。また、本発明の吸着分離剤は、このゼオライトが光
学活性化合物を修飾する母体となるため、機械的強度に
優れ、工業的な利用には好ましい材料となる。通常ゼオ
ライトは、工業的な利用においては通常シリカやアルミ
ナ、ベントンなどのバインダを用いて成型した後使用す
ることが好ましい。本発明では、成型したゼオライトで
も粉末状のゼオライトでもかまわないが、特に成型した
ものが好ましい。成型品の粒子半径は1mm以下が好ま
しい。
【0014】本発明における光学活性化合物とは、天然
型、非天然型を問わず光学活性な部位を1カ所以上有す
る化合物のことをいう。例えば、アミノ酸、光学活性ア
ミン、光学活性カルボン酸、光学活性ヒドロキシカルボ
ン酸、光学活性アルコール又はこれらの誘導体である。
特に光学活性で水酸基を有するもの、すなわち光学活性
アルコール、光学活性ヒドロキシカルボン酸またはこれ
らの誘導体が好ましい。
【0015】これら光学活性化合物の光学純度は、高け
れば高いほど好ましいが、低くても本発明の効果は発現
するため問題ない。好ましくは30%ee(enatiomer
excess)以上、さらに好ましくは50%ee以上で、9
0%ee以上が特に好ましい。
【0016】本発明におけるゼオライトの修飾とは、光
学活性化合物がゼオライトの水酸基と直接および/また
は間接的に共有結合により結合した状態を表す。
【0017】直接的に光学活性化合物を結合させる方法
としては、ゼオライトの水酸基に対して反応性の高い官
能基を有する光学活性化合物を用いてゼオライトの水酸
基を修飾する方法である。水酸基に対して反応性の高い
官能基とは、例えばイソシアネート、カルボン酸、エス
テル、アルコキシシラン等が挙げられる。
【0018】間接的に光学活性化合物を結合させる方法
とは、ゼオライトの水酸基をいったん処理した後、光学
活性化合物で修飾する方法のことをいう。間接的に光学
活性化合物を結合させる方法としては、様々な方法があ
りどのような方法で行っても良いが、例えば、(1)ゼ
オライトの水酸基を塩化チオニルのような塩素化剤で塩
素化した後、塩素化したサイトを光学活性なアルコール
やアミン、カルボン酸等で修飾する方法や、(2)3−
クロロプロピルトリメトキシシラン等のようなアルキル
トリアルコキシシラン等のいわゆるシランカップリング
剤によりゼオライトの水酸基を修飾した後、シランカッ
プリング剤により導入された官能基を光学活性化合物で
修飾する方法などがある。(1)の場合は塩素化したサ
イトを光学活性でない化合物で修飾した後、修飾した部
分の官能基へ光学活性化合物を修飾する方法もある。特
に、吸着分離剤の調製のしやすさや安価な試薬を用いて
製造可能であることなどから、(1)による製造方法が
好ましく、塩化チオニルで塩素化する工程を含む吸着剤
の製造方法が特に好ましい。
【0019】ゼオライトに修飾する光学活性化合物の量
としては、修飾する前のゼオライトの重量に対して、1
〜40重量%が好ましく、1〜30重量%がさらに好ま
しく、1〜25重量%が特に好ましい。修飾する前のゼ
オライトの吸着容量(重量)に対する修飾量としては、
吸着容量の1〜95%、さらに好ましくは1〜90%で
あり、1〜50%が特に好ましい。この場合、修飾する
前後のゼオライトの吸着容量は、n−ノナンを内標標準
物質として、ベンゼンの吸着容量を測定した値とする。
【0020】分離しようとする光学異性体としてはアミ
ノ酸、光学活性アミン、光学活性カルボン酸、光学活性
ヒドロキシカルボン酸、光学活性アルコール又はこれら
の誘導体が挙げられるが、本発明においては特にカルボ
ン酸又はその誘導体が好ましい。
【0021】本発明の方法を用いた吸着分離するための
技術は、いわゆるクロマトグラフィ法による回分方式
や、これを連続化した移動床または擬似移動床による吸
着分離方法が好ましい。特に擬似移動床による連続的吸
着分離技術が、工業的なプロセスとして好ましい。擬似
移動床方式による吸着分離の基本操作としては以下の吸
着操作、濃縮操作、脱着操作を連続的に循環して実施す
る。
【0022】(1)吸着操作:分離対象物は吸着分離剤
と接触し、弱吸着成分を選択的に残して強吸着成分が吸
着される。強吸着成分はエクストラクト成分として脱着
剤とともに回収される。
【0023】(2)濃縮操作:弱吸着成分を多く含むラ
フィネートはさらに吸着剤と接触させられ強吸着成分が
選択的に吸着されて、ラフィネート中の弱吸着成分が高
純化される。
【0024】(3)脱着操作:高純化された弱吸着成分
はラフィネートとして回収され、一方、強吸着成分は脱
着剤により吸着剤から追い出され脱着剤を伴ってエクス
トラクト成分として回収される。
【0025】なお、この方法ではエクストラクトから得
られる成分を高純度化する事もできる。また、目的とし
ない異性体は回収した後、異性化(光学異性体の場合は
ラセミ化)して吸着分離物として返還することもでき
る。
【0026】
【実施例】次に本発明の効果を実施例を挙げて説明す
る。
【0027】実施例では吸着剤の特性を次式の吸着選択
係数αA/Bにより表す。
【0028】 αA/B =(吸着相A/吸着相B)/(液相A/液相B) ここでA,Bは各成分の濃度を示している。この吸着選
択係数は、液相の各成分の濃度をガスクロマトグラフィ
で分析することにより容易に算出することができる。
【0029】αA/B が1より大の時にはA成分が吸着さ
れ、1より小の時にはB成分が吸着される。また、この
値が1より大きければ大きいほど(あるいは1より小さ
く0に近いほど)AとBは吸着分離が容易となる。
【0030】実施例における吸着容量は内標(n−ノナ
ン)により液相の濃度変化から算出した。
【0031】本実施例における吸着選択係数は静的な条
件で測定したものであるが、流通式など別の評価方法で
得られるいわゆる吸着選択係数と実質同一のものと見な
すことができる。このため、吸着選択係数に差異の得ら
れたものは実質回分方式や移動床方式によるクロマトグ
ラフィ法により、分離可能である。
【0032】(光学活性化合物を修飾したゼオライト吸
着剤の調製) (1)ゼオライト水酸基の塩素化 ゼオライトとして、PQ社製脱アルミニウムY(CBV
−712(シリカ/アルミナ比=12)、720(シリ
カ/アルミナ比=20)、740(シリカ/アルミナ比
=40))を用いた。脱アルミニウムYを400℃で2
時間焼成した。ゼオライトを10g秤取り、100gの
塩化チオニル(東京化成社製)中へ加えた。70℃で加
熱し、一晩攪拌した。その後、固形物を濾別し、脱水し
たn−ヘキサンで十分洗浄した。60℃で一晩真空乾燥
(約1mmHg)した後、Cl−CBV−712、Cl
−CBV−720、Cl−CBV−740を得た。
【0033】(2)光学活性化合物の修飾 (2−1)吸着剤MEN−CBV−12の調製 n−ヘキサン20ml中へCl−CBV−12(1g)
とl−メントール(Aldrich社製)0.1gを加
えて室温で一晩攪拌した。固形物を濾別し、メタノー
ル、n−ヘキサン十分に洗浄し、未修飾のl−メントー
ルを完全に取り除いた後、60℃で一晩真空乾燥(約1
mmHg)し、MEN−CBV−12を得た。乾燥後の
重量が仕込みのゼオライト(Cl−CBV−12)に比
較して増加していることから、l−メントール(光学活
性化合物)がゼオライトに修飾されていることを確認し
た。
【0034】(2−2)吸着剤MEN−CBV−12
(2)の調製 (2−1)と同様の方法でl−メントールの量を2.0
gに変えて調製し、吸着剤MEN−CBV−12(2)
を得た。乾燥後、重量が仕込みのゼオライト(Cl−C
BV−12)に比較して22.2%増加していた。この
ことから、l−メントール(光学活性化合物)がゼオラ
イトに対し22.2重量%修飾されていることを確認し
た。
【0035】(2−3)吸着剤MEN−CBV−20の
調製 (2−2)と同様の方法でCl−CBV−12をCl−
CBV−20に変えて調製し、吸着剤MEN−CBV−
20を得た。乾燥後、重量が仕込みのゼオライト(Cl
−CBV−20)に比較して21.8%増加していた。
このことから、l−メントール(光学活性化合物)がゼ
オライトに対し21.8重量%修飾されていることを確
認した。
【0036】(2−4)吸着剤TART−CBV−20
の調製 (2−3)と同様の方法で、(−)−メントールをL−
酒石酸ジメチル(Aldrich社製)に変えて調製
し、吸着剤TART−CBV−20を得た。乾燥後、重
量が仕込みのゼオライト(Cl−CBV−20)に比較
して20.9%増加していた。このことから、(−)−
メントール(光学活性化合物)がゼオライトに対し2
0.9重量%修飾されていることを確認した。
【0037】(2−5)吸着剤LAC−CBV−12の
調製 (2−3)と同様の方法で、(−)−メントールをS−
乳酸メチル(Aldrich社製)に変えて調製し、吸
着剤TART−CBV−20を得た。乾燥後、重量が仕
込みのゼオライト(Cl−CBV−20)に比較して1
9.6%増加していた。このことから、S−メチル乳酸
(光学活性化合物)がゼオライトに対し19.6%修飾
されていることを確認した。
【0038】(2−6)吸着剤LAC−CBV−40の
調製 (2−5)と同様の方法で、Cl−CBV−12をCl
−CBV−40に変えて調製し、吸着剤MEN−CBV
−40を得た。
【0039】(2−7)吸着剤PROME−CBV−1
2の調製 ゼオライトとして、PQ社製脱アルミニウムY(CBV
−712)を用いた。脱アルミニウムYを400℃で2
時間焼成した。n−ヘキサン中へ、ゼオライト10gと
3−クロロプロピルトリメトキシシラン(信越化学社
製)2gを加えた。70℃で加熱し、一晩攪拌した。固
形物を濾別し、脱水したn−ヘキサン、メタノールで十
分洗浄した。60℃で一晩真空乾燥(約1mmHg)し
た。その後、乾燥物1gを秤取り、L−プロリンメチル
エステル塩酸塩(東京化成社製)0.2gとともにn−
ヘキサン20ml中へ加え、70℃で加熱し、一晩攪拌
した。固形物をろ別し、脱水したn−ヘキサン、メタノ
ールで十分洗浄し、60℃で一晩真空乾燥(約1mmH
g)した後、吸着剤PROME−CBV−12を得た。
【0040】(2−8)吸着剤TART−N−CBV−
12の調製 (2−7)と同様の方法で、3−クロロプロピルトリメ
トキシシランを3−アミノプロピルエトキシシラン(信
越化学社製)に変え、L−プロリンメチルエステル塩酸
塩(東京化成社製)をL−酒石酸ジメチルに変えて調製
し、吸着剤TART−N−CBV−12を得た。
【0041】(2−9)吸着剤TART−N−CBV−
30の調製 (2−8)と同様の方法で、CBV−12をCBV−3
0に変えて調製し、吸着剤TART−N−CBV−30
を得た。
【0042】(吸着分離性能の評価) (実施例1〜9)DL−2−クロロプロピオン酸メチル
(東京化成社製)0.4gを容量10mlのステンレス
製オートクレーブ中へ入れ、さらに上述の各種吸着剤
1.00gと内部標準物質であるn−ノナン(ナカライ
テスク社製)1.6gを加え密閉した。表1に示した温
度、時間で吸着させた後、上澄み液をガスクロマトグラ
フィ(CHIRALDEX(B−TA):30m(東京
化成社製))により分析した。
【0043】得られた結果を表1に示した。本実施例か
ら、本発明の吸着剤により光学異性体を吸着分離できる
ことが分かった。
【0044】(比較例)実施例で用いた吸着剤の代わり
に、CBV−20を用いて同様の実験を行ったが、吸着
選択性は得られなかった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】ゼオライトの水酸基を光学活性化合物で
修飾した吸着分離剤を用いることで光学異性体を吸着分
離できた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 69/63 C07C 69/63

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライトの水酸基を光学活性化合物で
    修飾した吸着分離剤。
  2. 【請求項2】 光学活性化合物が水酸基を有する化合物
    である請求項1記載の吸着分離剤。
  3. 【請求項3】 ゼオライトのシリカ/アルミナ比が2.
    1以上(mol/mol)である請求項1または2記載
    の吸着分離剤。
  4. 【請求項4】 ゼオライトが脱アルミニウム処理したも
    のである請求項1〜3のいずれかに記載の吸着分離剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の吸着分
    離剤を用いて光学異性体を吸着分離することを特徴とす
    る吸着分離方法。
  6. 【請求項6】 分離しようとする光学異性体がカルボン
    酸またはその誘導体を含有する化合物であることを特徴
    とする請求項5記載の吸着分離方法。
  7. 【請求項7】 吸着分離方法が回分式および/または移
    動床方式である請求項5または6に記載の吸着分離方
    法。
  8. 【請求項8】 脱アルミニウム処理したゼオライトを塩
    化チオニルで塩素化する工程を含む請求項1〜4のいず
    れかに記載の吸着分離剤の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT413484B (de) * 2002-02-26 2006-03-15 Hraschan Jakob Verwendung von zeolithen zur senkung der anteile von lactaten im menschlichen und tierischen organismus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT413484B (de) * 2002-02-26 2006-03-15 Hraschan Jakob Verwendung von zeolithen zur senkung der anteile von lactaten im menschlichen und tierischen organismus

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