JPH11116311A - 壁塗り用モルタル組成物 - Google Patents
壁塗り用モルタル組成物Info
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- JPH11116311A JPH11116311A JP28653597A JP28653597A JPH11116311A JP H11116311 A JPH11116311 A JP H11116311A JP 28653597 A JP28653597 A JP 28653597A JP 28653597 A JP28653597 A JP 28653597A JP H11116311 A JPH11116311 A JP H11116311A
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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- C04B16/00—Use of organic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of organic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B16/04—Macromolecular compounds
- C04B16/08—Macromolecular compounds porous, e.g. expanded polystyrene beads or microballoons
- C04B16/082—Macromolecular compounds porous, e.g. expanded polystyrene beads or microballoons other than polystyrene based, e.g. polyurethane foam
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- C04B2111/00474—Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
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- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温に曝されても、組成物に溶融等の相変化
が生じることがなく、防耐火性能が向上した壁塗り用モ
ルタル組成物を得る。 【解決手段】 無機質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂
発泡体粉砕粒、無機質発泡粒、水溶性と溶解状態におい
て粘性を有する高分子物質、接着剤樹脂組成物、及び繊
維からなる骨材用混和物を得、それをセメント及び水と
に混和して、壁塗り用モルタル組成物を得る。コンクリ
ート下地に容易に塗着層を形成することができかつ強い
強度を持つ。高温下に曝されても、強度低下が少ない。
が生じることがなく、防耐火性能が向上した壁塗り用モ
ルタル組成物を得る。 【解決手段】 無機質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂
発泡体粉砕粒、無機質発泡粒、水溶性と溶解状態におい
て粘性を有する高分子物質、接着剤樹脂組成物、及び繊
維からなる骨材用混和物を得、それをセメント及び水と
に混和して、壁塗り用モルタル組成物を得る。コンクリ
ート下地に容易に塗着層を形成することができかつ強い
強度を持つ。高温下に曝されても、強度低下が少ない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は壁塗り用モルタル組
成物に関し、特に、コンクリート下地に容易に塗布する
ことができ、塗布後はコンクリート面に強固に接着し
て、その上に直接タイル等を貼り付けるこのとできる塗
着層を形成するための壁塗り用モルタル組成物に関す
る。
成物に関し、特に、コンクリート下地に容易に塗布する
ことができ、塗布後はコンクリート面に強固に接着し
て、その上に直接タイル等を貼り付けるこのとできる塗
着層を形成するための壁塗り用モルタル組成物に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】建物の躯体側コンクリート下地にモルタ
ル塗着層を作り、その上にタイル等の外装材を貼り付け
ることが行われる。コンクリート面とモルタルとの親和
性を高めるために、従来、いわゆるノロを塗布し、その
上からモルタルの塗布が行われていたが、近年、ノロ塗
工を省略し得るモルタル組成物として、独立気泡性合成
樹脂発泡体破砕粒、発泡ガラス粒、水溶性と溶解状態に
おいて粘性を有する高分子物質、接着剤樹脂組成物、及
び繊維からなる骨材用混和物をセメント及び水とに混和
して作られる壁塗り用モルタル組成物が提案され（特公
平３−５９０３５号公報参照）、この壁塗り用モルタル
組成物を用いることにより、建物の外壁装飾作業が大幅
に省力化されるようになっている。
ル塗着層を作り、その上にタイル等の外装材を貼り付け
ることが行われる。コンクリート面とモルタルとの親和
性を高めるために、従来、いわゆるノロを塗布し、その
上からモルタルの塗布が行われていたが、近年、ノロ塗
工を省略し得るモルタル組成物として、独立気泡性合成
樹脂発泡体破砕粒、発泡ガラス粒、水溶性と溶解状態に
おいて粘性を有する高分子物質、接着剤樹脂組成物、及
び繊維からなる骨材用混和物をセメント及び水とに混和
して作られる壁塗り用モルタル組成物が提案され（特公
平３−５９０３５号公報参照）、この壁塗り用モルタル
組成物を用いることにより、建物の外壁装飾作業が大幅
に省力化されるようになっている。
【０００３】前記の壁塗り用モルタル組成物は、コンク
リート下地に塗着したときに、コンクリート下地に強固
に接着することができ、単に後押さえをするだけで、平
滑な面が形成される。また、その塗着層はクラツクが生
じることもなく、直接タイルを貼り付けることができ
る。さらに、コテ塗りもスムーズであり、塗工作業も容
易である。
リート下地に塗着したときに、コンクリート下地に強固
に接着することができ、単に後押さえをするだけで、平
滑な面が形成される。また、その塗着層はクラツクが生
じることもなく、直接タイルを貼り付けることができ
る。さらに、コテ塗りもスムーズであり、塗工作業も容
易である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の壁塗り用モルタ
ル組成物において、独立気泡性合成樹脂発泡体破砕粒と
して通常発泡ポリスチレンの破砕粒が用いられるが、こ
の場合、発泡ポリスチレンは高い温度に熱せられると、
収縮あるいは溶融して、塗着層内に空洞が形成されるこ
とが起こりうる。通常の建築物において、このような塗
着層に空洞が形成されるとしても、それはわずかな量で
あり強度的な問題等は生じない。しかし、建築物によっ
ては、このようにして強度が低下するのを回避しなけれ
ばならない場合もあり、そのために、高温に曝されて
も、組成物に溶融等の相変化が生じないようにした壁塗
り用モルタル組成物が求められる場合がある。本発明の
目的は、上記のような要請に答えることのできる壁塗り
用モルタル組成物を提供することにある。
ル組成物において、独立気泡性合成樹脂発泡体破砕粒と
して通常発泡ポリスチレンの破砕粒が用いられるが、こ
の場合、発泡ポリスチレンは高い温度に熱せられると、
収縮あるいは溶融して、塗着層内に空洞が形成されるこ
とが起こりうる。通常の建築物において、このような塗
着層に空洞が形成されるとしても、それはわずかな量で
あり強度的な問題等は生じない。しかし、建築物によっ
ては、このようにして強度が低下するのを回避しなけれ
ばならない場合もあり、そのために、高温に曝されて
も、組成物に溶融等の相変化が生じないようにした壁塗
り用モルタル組成物が求められる場合がある。本発明の
目的は、上記のような要請に答えることのできる壁塗り
用モルタル組成物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による壁塗り用モルタル組成物は、無機質高
充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒、無機質発
泡粒、水溶性と溶解状態において粘性を有する高分子物
質、接着剤樹脂組成物、及び繊維からなる骨材用混和
物、セメント及び水からなることを特徴とする。
めの本発明による壁塗り用モルタル組成物は、無機質高
充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒、無機質発
泡粒、水溶性と溶解状態において粘性を有する高分子物
質、接着剤樹脂組成物、及び繊維からなる骨材用混和
物、セメント及び水からなることを特徴とする。
【０００６】本発明の壁塗り用モルタル組成物におい
て、その骨材用混和物がセメント及び水と混合されてモ
ルタル混合物を形成する。このモルタル混合物がコンク
リート下地に塗着され、それによりコンクリート下地上
に塗着層が形成される。この塗着層において、前記無機
質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒及び無
機質発泡粒は主要な骨材となり、この骨材がセメント、
水、水溶性と溶解状態において粘性を有する高分子物質
及び接着剤樹脂組成物とによつて形成された接着層によ
って強固に接着される。
て、その骨材用混和物がセメント及び水と混合されてモ
ルタル混合物を形成する。このモルタル混合物がコンク
リート下地に塗着され、それによりコンクリート下地上
に塗着層が形成される。この塗着層において、前記無機
質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒及び無
機質発泡粒は主要な骨材となり、この骨材がセメント、
水、水溶性と溶解状態において粘性を有する高分子物質
及び接着剤樹脂組成物とによつて形成された接着層によ
って強固に接着される。
【０００７】本発明における無機質高充填ポリオレフィ
ン系難燃樹脂発泡体粉砕粒は、ポリオレフィン樹脂３５
〜４３重量％、無機質材料４５〜５４重量％、その他適
宜量の難燃材等からなる組成物を発泡難燃処理したもの
であり、適度の大きさ（好ましくは粒径５ｍｍ以下、平
均粒径２〜３ｍｍ程度）に粉砕される。その際に、好ま
しくは、前記組成物の樹脂類は、化学架橋剤や電離性放
射線を用いて架橋構造を形成させる。粉砕粒の粒径が５
ｍｍ以上の場合には、コテ塗りが困難であり、平坦な表
面が得られない。
ン系難燃樹脂発泡体粉砕粒は、ポリオレフィン樹脂３５
〜４３重量％、無機質材料４５〜５４重量％、その他適
宜量の難燃材等からなる組成物を発泡難燃処理したもの
であり、適度の大きさ（好ましくは粒径５ｍｍ以下、平
均粒径２〜３ｍｍ程度）に粉砕される。その際に、好ま
しくは、前記組成物の樹脂類は、化学架橋剤や電離性放
射線を用いて架橋構造を形成させる。粉砕粒の粒径が５
ｍｍ以上の場合には、コテ塗りが困難であり、平坦な表
面が得られない。
【０００８】基本樹脂としてのポリオレフィン系樹脂組
成物としては、ポリエチレン樹脂が有効に用いられる
が、他に、ポリプロピレン樹脂であってもよい。最も好
ましくは、エチレン酢酸ビニル共重合体である。充填材
としての無機質材料は、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム等の水和金属酸化物、アルミナ、酸化チタン
等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等
の炭酸塩、リン酸カルシウム、メタリン酸カリウム等の
リン酸塩、石膏等の硫酸塩等があげられる。
成物としては、ポリエチレン樹脂が有効に用いられる
が、他に、ポリプロピレン樹脂であってもよい。最も好
ましくは、エチレン酢酸ビニル共重合体である。充填材
としての無機質材料は、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム等の水和金属酸化物、アルミナ、酸化チタン
等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等
の炭酸塩、リン酸カルシウム、メタリン酸カリウム等の
リン酸塩、石膏等の硫酸塩等があげられる。
【０００９】なお、上記した無機質高充填ポリオレフィ
ン系難燃樹脂発泡体は、屋根用耐火断熱材として従来知
られているもの（例えば、商品名「タイカソフトロン」
積水化学工業株式会社製、「フネンエース」古河電工株
式会社製）等であってもよく、その場合には、例えば、
折板屋根材の裏面に接着積層して用いられる上記のよう
な難燃樹脂発泡体の裁断片等の残材、あるいはそれらの
廃材を所要の大きさに破砕したものを本発明による無機
質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒として
利用することができ、コスト的にも有利となる。
ン系難燃樹脂発泡体は、屋根用耐火断熱材として従来知
られているもの（例えば、商品名「タイカソフトロン」
積水化学工業株式会社製、「フネンエース」古河電工株
式会社製）等であってもよく、その場合には、例えば、
折板屋根材の裏面に接着積層して用いられる上記のよう
な難燃樹脂発泡体の裁断片等の残材、あるいはそれらの
廃材を所要の大きさに破砕したものを本発明による無機
質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒として
利用することができ、コスト的にも有利となる。
【００１０】本発明で用いる無機質発泡粒は、発泡ガラ
ス粒、シラスバルーンと呼ばれる火山噴火物であるシラ
スを加熱発泡させた火山ガラス粒子、黒耀石を発泡させ
て得られる球状パーライト、あるいは球状の形をしたフ
ライアッシュやシリカバルーン等であってよく、特に、
ガラス粉末（廃ガラスであってよい）７０〜９０重量％
からなる無機質の独立気泡を内蔵する軽量の発泡体構造
を持つ発泡ガラス粒（粒径１．２〜２．５ｍｍ程度）
は、好ましい態様である。このような無機質発泡粒によ
り塗着層の表面平滑性を高めることができ、また、塗着
層自体の強度を向上する。無機質発泡粒の使用量はセメ
ント１袋（２５ｋｇ）に対して５Ｌ程度である。
ス粒、シラスバルーンと呼ばれる火山噴火物であるシラ
スを加熱発泡させた火山ガラス粒子、黒耀石を発泡させ
て得られる球状パーライト、あるいは球状の形をしたフ
ライアッシュやシリカバルーン等であってよく、特に、
ガラス粉末（廃ガラスであってよい）７０〜９０重量％
からなる無機質の独立気泡を内蔵する軽量の発泡体構造
を持つ発泡ガラス粒（粒径１．２〜２．５ｍｍ程度）
は、好ましい態様である。このような無機質発泡粒によ
り塗着層の表面平滑性を高めることができ、また、塗着
層自体の強度を向上する。無機質発泡粒の使用量はセメ
ント１袋（２５ｋｇ）に対して５Ｌ程度である。
【００１１】本発明で用いる水溶性と溶解状態において
粘性を有する高分子物質は、水溶性であり、また水に溶
解したときに粘性又は粘着性を示す性質を有するもので
あれば、いかなる高分子物質であってもよい。好ましく
は、メチルセルロース及びポリビニルアルコールであ
る。これらは、骨材用混和物とセメント及び水とを混合
してモルタル混合物としたときに、前記骨材（無機質高
充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒及び無機質
発泡粒）とセメントとの粘着性を向上させ、かつ、保水
性を向上させる。これらは、４重量％程度の割合で混入
される。
粘性を有する高分子物質は、水溶性であり、また水に溶
解したときに粘性又は粘着性を示す性質を有するもので
あれば、いかなる高分子物質であってもよい。好ましく
は、メチルセルロース及びポリビニルアルコールであ
る。これらは、骨材用混和物とセメント及び水とを混合
してモルタル混合物としたときに、前記骨材（無機質高
充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒及び無機質
発泡粒）とセメントとの粘着性を向上させ、かつ、保水
性を向上させる。これらは、４重量％程度の割合で混入
される。
【００１２】本発明で用いる接着剤樹脂組成物は、変性
酢酸ビニル樹脂、ポリアクリレート樹脂、エポキシ樹脂
等を使用できる。これらの接着剤樹脂組成物は、前記モ
ルタル混合物をコンクリート下地に塗着して塗着層を形
成したときに、前記高分子物質によりもたらされたセメ
ントの粘着性及び保水性の向上をさらに効果的にすると
共に、塗着層をコンクリート下地により強力に接着す
る。これらは、２重量％程度の割合で混入される。
酢酸ビニル樹脂、ポリアクリレート樹脂、エポキシ樹脂
等を使用できる。これらの接着剤樹脂組成物は、前記モ
ルタル混合物をコンクリート下地に塗着して塗着層を形
成したときに、前記高分子物質によりもたらされたセメ
ントの粘着性及び保水性の向上をさらに効果的にすると
共に、塗着層をコンクリート下地により強力に接着す
る。これらは、２重量％程度の割合で混入される。
【００１３】本発明で用いる繊維は、壁塗り施工として
これまでつなぎ材として使用されているもの、すなわ
ち、繊維屑、例えば麻の繊維屑、絹の繊維屑、綿の繊維
屑等の天然繊維に加えて、ガラス繊維、ポリエステル、
アクリル、ナイロン、ポリプロピレン等の合成繊維等を
用いることができる。これらは、１重量％程度の割合で
混入される。
これまでつなぎ材として使用されているもの、すなわ
ち、繊維屑、例えば麻の繊維屑、絹の繊維屑、綿の繊維
屑等の天然繊維に加えて、ガラス繊維、ポリエステル、
アクリル、ナイロン、ポリプロピレン等の合成繊維等を
用いることができる。これらは、１重量％程度の割合で
混入される。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例について比較例と対比
して具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例
に限定されず、種々の変更が可能である。 〔実施例１〕エチレン酢酸ビニル共重合体等の有機質
（うち、エチレン酢酸ビニル共重合体８０〜９５重量
％、その他、ポリエチレン等）４１重量％、水酸化アル
ミニウム粉末（平均粒径０．０９ｍｍ）４７重量％、ブ
ロム系難燃材料１２重量％とからなる発泡倍率約２０倍
の無機質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体を粉砕
して表１に示すような分布を持つ破砕粒１３Ｌと、ガラ
ス廃材を粉砕し焼成発泡したガラス粉末発泡粒（Ｇライ
ト、株式会社サンライト製）６Ｌとを主骨材とし、メチ
ルセルロース３０ｇとポリビニルアルコール６０ｇ（水
溶性と溶解状態において粘性を有する高分子物質）、及
び粉末状エチレン酢酸ビニル樹脂６０ｇ（接着剤樹脂組
成物）、ガラス繊維からなる左官用下塗り軽量発泡骨材
（骨材用混和物）１９Ｌをモルタルミキサーに入れ、セ
メント２５ｋｇと混合し、空練りを１分間した後、水を
約１０Ｌ入れながら３分間攪拌して下塗り材（壁塗り用
モルタル組成物）を得た。
して具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例
に限定されず、種々の変更が可能である。 〔実施例１〕エチレン酢酸ビニル共重合体等の有機質
（うち、エチレン酢酸ビニル共重合体８０〜９５重量
％、その他、ポリエチレン等）４１重量％、水酸化アル
ミニウム粉末（平均粒径０．０９ｍｍ）４７重量％、ブ
ロム系難燃材料１２重量％とからなる発泡倍率約２０倍
の無機質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体を粉砕
して表１に示すような分布を持つ破砕粒１３Ｌと、ガラ
ス廃材を粉砕し焼成発泡したガラス粉末発泡粒（Ｇライ
ト、株式会社サンライト製）６Ｌとを主骨材とし、メチ
ルセルロース３０ｇとポリビニルアルコール６０ｇ（水
溶性と溶解状態において粘性を有する高分子物質）、及
び粉末状エチレン酢酸ビニル樹脂６０ｇ（接着剤樹脂組
成物）、ガラス繊維からなる左官用下塗り軽量発泡骨材
（骨材用混和物）１９Ｌをモルタルミキサーに入れ、セ
メント２５ｋｇと混合し、空練りを１分間した後、水を
約１０Ｌ入れながら３分間攪拌して下塗り材（壁塗り用
モルタル組成物）を得た。
【００１５】この下塗り材を、養生後の充分清掃し、油
分等の汚れを取り除いたコンクリート下地面に１０ｍｍ
厚で、モルタル塗りと同様に塗り付け、風通しの良い場
所で養生した。得られた諸物性値を表２に示す。
分等の汚れを取り除いたコンクリート下地面に１０ｍｍ
厚で、モルタル塗りと同様に塗り付け、風通しの良い場
所で養生した。得られた諸物性値を表２に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】〔実施例２〕実施例１と同じ破砕粒１６Ｌ
と、ガラス廃材を粉砕し焼成発泡したガラス粉末発泡粒
６Ｌとを主骨材とし、メチルセルロース３０ｇとポリビ
ニルアルコール５０ｇ、及び粉末状エチレン酢酸ビニル
樹脂４０ｇ、アクリル繊維からなる左官用下塗り軽量発
泡骨材２２Ｌをモルタルミキサーに入れ、セメント２５
ｋｇと混合し、空練りを１分間した後、水を約１０Ｌ入
れながら３分間攪拌して下塗り材（壁塗り用モルタル組
成物）を得た。この下塗り材を、養生後の充分清掃し、
油分等の汚れを取り除いたコンクリート下地面に１０ｍ
ｍ厚で、モルタル塗りと同様に塗り付け、風通しの良い
場所で養生した。得られた諸物性値を表３に示す。
と、ガラス廃材を粉砕し焼成発泡したガラス粉末発泡粒
６Ｌとを主骨材とし、メチルセルロース３０ｇとポリビ
ニルアルコール５０ｇ、及び粉末状エチレン酢酸ビニル
樹脂４０ｇ、アクリル繊維からなる左官用下塗り軽量発
泡骨材２２Ｌをモルタルミキサーに入れ、セメント２５
ｋｇと混合し、空練りを１分間した後、水を約１０Ｌ入
れながら３分間攪拌して下塗り材（壁塗り用モルタル組
成物）を得た。この下塗り材を、養生後の充分清掃し、
油分等の汚れを取り除いたコンクリート下地面に１０ｍ
ｍ厚で、モルタル塗りと同様に塗り付け、風通しの良い
場所で養生した。得られた諸物性値を表３に示す。
【００１９】
【表３】
【００２０】〔比較例〕無機質高充填ポリオレフィン系
難燃樹脂発泡体を粉砕して得られた破砕粒に代えて、発
泡スチロールを破断して径２〜３ｍｍとして発泡スチロ
ール破砕粒（比重：０．０２ｇ／ｃｍ3 ）、ガラス粉末
発泡粒に代えて黒耀石、パーライトを用いた以外は、実
施例２と同様にして発泡骨材を得、それを実施例１と同
様にしてモルタルミキサーに入れてセメントと混合し下
塗り材を得た。この下塗り材を、養生後の充分清掃し、
油分等の汚れを取り除いたコンクリート下地面に１０ｍ
ｍ厚で、モルタル塗りと同様に塗り付け、風通しの良い
場所で養生した。得られた諸物性値を表４に示す。
難燃樹脂発泡体を粉砕して得られた破砕粒に代えて、発
泡スチロールを破断して径２〜３ｍｍとして発泡スチロ
ール破砕粒（比重：０．０２ｇ／ｃｍ3 ）、ガラス粉末
発泡粒に代えて黒耀石、パーライトを用いた以外は、実
施例２と同様にして発泡骨材を得、それを実施例１と同
様にしてモルタルミキサーに入れてセメントと混合し下
塗り材を得た。この下塗り材を、養生後の充分清掃し、
油分等の汚れを取り除いたコンクリート下地面に１０ｍ
ｍ厚で、モルタル塗りと同様に塗り付け、風通しの良い
場所で養生した。得られた諸物性値を表４に示す。
【００２１】
【表４】
【００２２】〔実施例３〕実施例２及び比較例の下塗り
材をモルタル塗りと同様に舗装用コンクリート平板（Ｊ
ＩＳ Ａ ５３０４）に１０ｍｍ厚で塗り付け、標準恒
温室で２８日間養生した。その後、赤外線ランプ照射に
よる「熱冷繰り返し抵抗性試験」（７０℃照射１０分−
４０℃まで冷却を１サイクルとして６０サイクル）を実
施した。試験後の付着強さ測定値を表５に示す。
材をモルタル塗りと同様に舗装用コンクリート平板（Ｊ
ＩＳ Ａ ５３０４）に１０ｍｍ厚で塗り付け、標準恒
温室で２８日間養生した。その後、赤外線ランプ照射に
よる「熱冷繰り返し抵抗性試験」（７０℃照射１０分−
４０℃まで冷却を１サイクルとして６０サイクル）を実
施した。試験後の付着強さ測定値を表５に示す。
【００２３】
【表５】
【００２４】〔実施例４〕実施例２及び比較例の下塗り
材をモルタル塗りと同様にラス入り木枠パネルに１７ｍ
ｍ厚で塗り付け７０日間、室内養生した。その後、防火
構造試験（ＪＩＳ Ａ １３０１建築物の木造部分の防
火試験方法）を実施した。最高温度は９分後に８４０℃
とした。冷却後、断面を観察すると、実施例２品の無機
質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒の残存
が認められ、ひび割れ部は黒く炭化が認められた。比較
品の場合は、表層部の発泡ポリスチレン粉砕粒は無くな
り、空洞となっていた。
材をモルタル塗りと同様にラス入り木枠パネルに１７ｍ
ｍ厚で塗り付け７０日間、室内養生した。その後、防火
構造試験（ＪＩＳ Ａ １３０１建築物の木造部分の防
火試験方法）を実施した。最高温度は９分後に８４０℃
とした。冷却後、断面を観察すると、実施例２品の無機
質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂発泡体粉砕粒の残存
が認められ、ひび割れ部は黒く炭化が認められた。比較
品の場合は、表層部の発泡ポリスチレン粉砕粒は無くな
り、空洞となっていた。
【００２５】〔考察〕本発明による壁塗り用モルタル組
成物を用いて下塗りしたものは、従来のものと比較し
て、コンクリート下地に対する付着強さ、曲げ強さ、圧
縮強さ及び保水性のいずれも改善された。また、熱冷繰
り返し抵抗性は従来品が６０サイクルで都市整備公団基
準の付着強さ（＝６ｋｇｆ／ｃｍ2 ）を下回る強度とな
ってしまうのに比べ約３倍の強度を保った。防火試験の
結果からも充分な耐火性を有している。
成物を用いて下塗りしたものは、従来のものと比較し
て、コンクリート下地に対する付着強さ、曲げ強さ、圧
縮強さ及び保水性のいずれも改善された。また、熱冷繰
り返し抵抗性は従来品が６０サイクルで都市整備公団基
準の付着強さ（＝６ｋｇｆ／ｃｍ2 ）を下回る強度とな
ってしまうのに比べ約３倍の強度を保った。防火試験の
結果からも充分な耐火性を有している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０４Ｂ 24:26 14:18 14:14 24:38）
Claims (6)
- 【請求項１】 無機質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂
発泡体粉砕粒、無機質発泡粒、水溶性と溶解状態におい
て粘性を有する高分子物質、接着剤樹脂組成物、及び繊
維からなる骨材用混和物、セメント及び水からなること
を特徴とする壁塗り用モルタル組成物。 - 【請求項２】 無機質高充填ポリオレフィン系難燃樹脂
発泡体粉砕粒は、ポリオレフィン樹脂３５〜４３重量
％、無機質材料４５〜５４重量％、その他、難燃材等
を、充填して発泡難燃処理したものであることを特徴と
する請求項１記載の壁塗り用モルタル組成物。 - 【請求項３】 無機質発泡粒が、発泡ガラス粒、シラ
ス、パーライトのいずれかであることを特徴とする請求
項１又は２記載の壁塗り用モルタル組成物。 - 【請求項４】 水溶性と溶解状態において粘性を有する
高分子物質が、メチルセルロース、エチルセルロース及
び／又はポリビニルアルコールであることを特徴とする
請求項１ないし３いずれか記載の壁塗り用モルタル組成
物。 - 【請求項５】 接着剤樹脂組成物が、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体及び／又はアクリル酸共重合体であることを
特徴とする請求項１ないし４いずれか記載の壁塗り用モ
ルタル組成物。 - 【請求項６】 繊維が、天然繊維、合成繊維、鉱物繊維
及びこれらの混合物であることを特徴とする請求項１な
いし５いずれか記載の壁塗り用モルタル組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28653597A JPH11116311A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 壁塗り用モルタル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28653597A JPH11116311A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 壁塗り用モルタル組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11116311A true JPH11116311A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17705676
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28653597A Pending JPH11116311A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 壁塗り用モルタル組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11116311A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2002226249A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-08-14 | Kuraray Co Ltd | 繊維補強セメント成形体 |
| KR100362884B1 (ko) * | 1999-11-26 | 2002-11-30 | 이광철 | 건축 내장용 항균성 마감재 조성물 |
| KR100436208B1 (ko) * | 2001-11-02 | 2004-06-16 | 주식회사 일진씨피에스 | 통기성 기능을 갖는 발수 마감재 |
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| KR101205899B1 (ko) | 2010-10-19 | 2012-11-28 | 신강하이텍(주) | 건물 내벽면 미장용 화산쇄설물 도료 |
| WO2015194958A1 (en) * | 2014-06-20 | 2015-12-23 | Ceves-Vergeer Bv | Dry mortar mixture with grains of expanded glass |
| CN105523728A (zh) * | 2014-10-22 | 2016-04-27 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种彩色路面材料及其制备方法 |
| US20170152182A1 (en) | 2014-06-20 | 2017-06-01 | Ceves-Vergeer Bv | Dry mortar mixture with grains of expanded glass |
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-
1997
- 1997-10-20 JP JP28653597A patent/JPH11116311A/ja active Pending
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