JPH11116214A - 三フッ化窒素ガスの精製方法 - Google Patents
三フッ化窒素ガスの精製方法Info
- Publication number
- JPH11116214A JPH11116214A JP28564397A JP28564397A JPH11116214A JP H11116214 A JPH11116214 A JP H11116214A JP 28564397 A JP28564397 A JP 28564397A JP 28564397 A JP28564397 A JP 28564397A JP H11116214 A JPH11116214 A JP H11116214A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nitrogen trifluoride
- gas
- metal fluoride
- dinitrogen difluoride
- gaseous nitrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
除去精製する方法を提供する。 【解決手段】 温度150〜350℃の範囲で、三フッ
化窒素ガス中に含まれる二フッ化二窒素ガスと金属フッ
化物とを接触反応させる。
Description
チャンバー内のクリーニングガスとして使用される三フ
ッ化窒素ガスの高純度化に関するもので、さらに詳しく
は、三フッ化窒素ガスの不純物である二フッ化二窒素ガ
スの除去精製方法に関する。
ッ化窒素(NF3)ガスは、近年、半導体クリーニング
ガス、エッチングガスとして使用されており、純度の高
いものが要求されている。
れ、例えば、銅触媒の存在下にアンモニアをフッ素化
する(USP3,214,237号公報)、窒素ガス
とフッ素ガスをプラズマアーク中で反応させる方法(U
SP3,304,248号公報)、アンモニアとフッ
化水素を酸性フッ化アンモニウム中に供給しながら電気
分解する方法(「DENKI KAGAKU」59,N
o5,p−372)、さらにアンモニウム塩とフッ素の
反応、等で製造される。いずれの方法においても、目的
物である三フッ化窒素ガスの他に、微量の二フッ化二窒
素(N2F2)が副生するため、三フッ化窒素ガス中より
除去しなければならない。
る方法としては、例えば二フッ化二窒素ガスを含む三フ
ッ化窒素ガスを加熱したニッケル等の金属と接触させる
方法(特公昭59−15081号公報)がある。この方
法は、ニッケル金属の表面において、二フッ化二窒素ガ
スを脱フッ素化させ、フッ化ニッケルと窒素が生成し、
ニッケル金属の表面がフッ化ニッケルの被膜で覆われる
と脱フッ素化の効果がなくなる。したがって工業的に行
う場合、一旦容器より、ニッケルを取り出し表面の再生
を行わなければならない。また、フッ化ニッケルでコー
ティングした容器中や該容器中に固体フッ化物を充填し
た層を加熱することにより接触分解する方法(特公平4
−71842号公報、特公平4−71843号公報等)
がある。この方法ではN2F2が分解してフッ素と窒素が
生成し、後の精製工程でこれらを除かなければならな
く、精製工程の負担が大きくなる。さらに、酸性ヨウ化
カリ溶液と反応させる方法もあるが、この方法は、水溶
液と接触させることから、二フッ化二窒素を除去した
後、三フッ化窒素中に含まれる飽和水を脱水しなければ
ならなく、工程数が増してくる。その他、活性炭やモレ
キュラシーブ等の吸着剤を用い二フッ化二窒素ガスを吸
着除去する方法(特公平2−42766号公報)がある
が、この方法においては、多量の三フッ化窒素ガスも吸
着され、吸着剤を再生する際、この吸着された三フッ化
窒素が損失する。以上、これらの方法において、二フッ
化二窒素ガスは、最終的に反応によって他のフッ化物と
窒素に分解されるか、また回収されないまま廃棄され
る。
ッ化窒素ガス中の不純物である二フッ化二窒素ガスを除
去する方法について鋭意検討を行った結果、特定のフッ
化物を用いることにより選択的に除去できることを見出
し本発明に到達した。
含まれる二フッ化二窒素ガスと金属フッ化物とを150
〜350℃の温度範囲で接触させ、二フッ化二窒素ガス
を反応除去することを特徴とする三フッ化窒素ガスの精
製方法で、特に金属フッ化物が、CoF3、KCoF4、
K2NiF6・KF、CeF4、IrF6のうち少なくとも
1種以上の化合物であることを特徴とする三フッ化窒素
ガスの精製方法を提供するものである。
を、フッ素化し、三フッ化窒素ガスとするもので、フッ
素化剤として、金属フッ化物を用いるものである。本発
明で用いられる金属フッ化物としては、CoF3、KC
oF4、K2NiF6・KF、CeF4、IrF6等があ
る。例えばCoF3を用いた場合の反応を下記の反応式
(1)に示す。1価、2価の低次金属のフッ化物では、
N2F2をフッ素化する能力がなく、N2F2が分解してし
まう。その他のフッ化物では、高温を必要とし、その場
合、三フッ化窒素ガスの分解が起こり好ましくない。 反応式(1) N2F2+4CoF3→2NF3+4CoF2
2NiF6・KF、CeF4、IrF6等の金属フッ化物
は、接触面積をできるだけ確保するために、平均粒径1
μm〜数mmのものが好ましい。また、CoF3、KC
oF4、K2NiF6・KF、CeF4、IrF6等との反
応は、特に限定されないが、ニッケルやニッケル合金の
パイプまたはステンレスパイプ等に充填して用いること
が好適である。また、CoF3、KCoF4、K2NiF6
・KF、CeF4、IrF6等との反応させる温度は、1
50〜350℃が好ましく、最適には150〜300℃
の温度範囲である。なお、150℃以下では、完全に二
フッ化二窒素ガスを完全にフッ素化することができず、
一部未反応の二フッ化二窒素ガスが残り、350℃以上
では、一部、三フッ化窒素ガスが分解するため三フッ化
窒素ガスの収率が低下するため好ましくない。
CoF2は、充填パイプより取り出すことなく、フッ素
と反応させることによりCoF3へ再生することがで
き、繰り返し使用することが可能である。
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
×600L)を所定の温度まで加熱し、不純物としてN
2F2約100ppm含む三フッ化窒素を50cc/mi
nで流し反応管出口のガスをガスクロで分析した。これ
らの結果を表1に示した。
径20μmのCoF2を300℃でフッ素ガスによりフ
ッ素化し、CoF3としたものを用いた。
600mmL)を所定の温度に加熱し、不純物としてN
2F22.5vol%含む三フッ化窒素ガスを50cc/
minで流し反応管出口のガスをガスクロで分析した。
これらの結果を表2に示した。
の分解もなく、低温でかつ容易に、二フッ化二窒素ガス
を除去できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 三フッ化窒素ガス中に含まれる二フッ化
二窒素ガスと、金属フッ化物とを150〜350℃の温
度範囲で接触させ、二フッ化二窒素ガスを反応除去する
ことを特徴とする三フッ化窒素ガスの精製方法。 - 【請求項2】 金属フッ化物が、CoF3、KCoF4、
K2NiF6・KF、CeF4、IrF6のうち少なくとも
1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1記載
の三フッ化窒素ガスの精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28564397A JP3402574B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 三フッ化窒素ガスの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28564397A JP3402574B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 三フッ化窒素ガスの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11116214A true JPH11116214A (ja) | 1999-04-27 |
JP3402574B2 JP3402574B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=17694196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28564397A Expired - Fee Related JP3402574B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 三フッ化窒素ガスの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3402574B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004307261A (ja) * | 2003-04-07 | 2004-11-04 | Central Glass Co Ltd | 二フッ化キセノンの精製方法 |
-
1997
- 1997-10-17 JP JP28564397A patent/JP3402574B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004307261A (ja) * | 2003-04-07 | 2004-11-04 | Central Glass Co Ltd | 二フッ化キセノンの精製方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3402574B2 (ja) | 2003-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0657408B1 (fr) | Fluoration en phase gazeuse au moyen de catalyseurs cristallisés | |
CN104918700B (zh) | 氟化催化剂的活化和再生 | |
KR940007091B1 (ko) | 삼불화 질소가스의 정제방법 | |
US4156598A (en) | Purification of nitrogen trifluoride atmospheres | |
RU2251448C2 (ru) | Адсорбент для очистки перфторуглерода, способ получения адсорбента, октафторпропан высокой чистоты и его применение | |
JPH0588690B2 (ja) | ||
JP4539793B2 (ja) | オクタフルオロプロパンの製造方法及びその用途 | |
WO1994014737A1 (en) | Process for producing 1,1,2,2,3-pentafluoropropane | |
JP3402574B2 (ja) | 三フッ化窒素ガスの精製方法 | |
JP3640601B2 (ja) | フッ素含有化合物ガスの検出方法 | |
JP4356149B2 (ja) | 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの処理方法 | |
CN1384049A (zh) | 三氟化氮的制备方法 | |
WO2003008366A1 (fr) | Procedes de preparation d'hexafluoroacetone et de son hydrate | |
JP2606875B2 (ja) | 有機化合物のフッ素化方法 | |
JP4225736B2 (ja) | フルオロエタンの製造方法およびその用途 | |
KR100543253B1 (ko) | 헥사플루오로에탄의 제조 방법 및 용도 | |
JPH09255596A (ja) | 低級パーフルオロアルカンの製造方法 | |
JP2930351B2 (ja) | Nf▲下3▼の製造法 | |
JP4104320B2 (ja) | 二フッ化カルボニルの製造方法 | |
JP5025052B2 (ja) | ヘキサフルオロエタンの製造方法およびその用途 | |
JP2005097245A (ja) | ヘキサフルオロエタンの製造方法およびその用途 | |
JP3730767B2 (ja) | フッ化シランの精製法 | |
JP2010116395A (ja) | デカフルオロシクロヘキセンの製造方法 | |
JP3880301B2 (ja) | ヘキサフルオロアルミニウムアンモニウムの製造方法 | |
CN1713958A (zh) | 多孔性氟化铝 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |