JPH11115792A - リーチ型フォークリフト - Google Patents

リーチ型フォークリフト

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JPH11115792A
JPH11115792A JP27883897A JP27883897A JPH11115792A JP H11115792 A JPH11115792 A JP H11115792A JP 27883897 A JP27883897 A JP 27883897A JP 27883897 A JP27883897 A JP 27883897A JP H11115792 A JPH11115792 A JP H11115792A
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steered
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横移動の操縦性を向上する。 【解決手段】 車体中心線CLと直交する右又は左の横
方向に走行しつつ車体の向きを変える横移動を行うリー
チ型フォークリフトであって、横方向に並んで設定され
た右、左の仮想操舵輪VR、VLにおいて横移動の後方
側にある仮想操舵輪VRを横方向と平行に操舵する。ま
たハンドルHの操作量に基づいて他方の仮想操舵輪VL
を仮想操舵する。右、左の仮想操舵輪VR、VLの回転
軸の延長線VR1、VL1が交わる仮想の旋回中心点P
を演算し、この仮想の旋回中心点Pに左右のロードホイ
ール4、5及びドライブホイール6のそれぞれの回転軸
の延長線L1、R1、D1が交わるように操舵するた
め、横移動の方向に関係なく同一の運転フィーリングが
得られ、操縦性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横移動の操縦性を
向上しうるリーチ型フォークリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図12に示すように車体本体部a
に設けられハンドルにより操舵しうるドライブホールe
と、前記車体本体部aから突出する左右のストラドルア
ームf、fに操舵自在に取り付けられたロードホイール
c、dと、前記ロードホイールc、dの操舵角を制御す
る制御手段とを具え、全方向に走行しうるリーチ型フォ
ークリフトが、例えば特開平5−116643号公報、
特開平5−178232号公報、特開平5−20134
9号公報、特開平5−221334号公報、特開平5−
246699号公報などにより提案されている。
【0003】また、図12に示すように、このようなリ
ーチ型フォークリフトは、車体中心線CLと直交する右
又は左の横方向に走行しつつ車体の向きを変える横移動
を行うことができる。このような横移動により、巾狭の
通路bに、横移動して進入でき、かつ通路に面して配さ
れた荷物などを荷役しうる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の横移動は、左右
のロードホイールc、dのうち予め一つ、例えば右のロ
ードホイールdを前記横方向と平行に操舵して固定する
とともに、ハンドルによりドライブホイールeを操舵す
ることによって、前記右のロードホイールdと、ドライ
ブホイールeのそれぞれの回転軸の延長線が交わる旋回
中心点Pを演算するとともに、この旋回中心点に前記左
のロードホイールcの回転軸の延長線が交わるように操
舵することで横方向に対して車体の向き換えを行ってい
る。
【0005】しかしながら、このような横移動に際し
て、ロードホイールc、dの一つ、本例では右のロード
ホイールdを横方向に平行に操舵すると、横移動の方向
が右の場合には、旋回中心点が並ぶ軸が進行方向の先行
側となるが、横移動の方向が左の場合には旋回中心点が
並ぶ軸は進行方向の後方側となり、横移動の方向で運転
フィーリングが異なり、操縦性が悪いという問題があっ
た。
【0006】本発明は以上のような問題点に鑑み案出さ
れたもので、横移動の方向に拘わらず、運転フィーリン
グを同じにすることによって横移動の操縦性を向上しう
るリーチ型フォークリフトを提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、車体本体部に設けられかつ原動機により回
転駆動しうるドライブホールと、前記車体本体部から突
出する左右のストラドルアームを有しこのストラドルア
ームに操舵自在に取り付けられたロードホイールと、前
記ロードホイールの操舵角を制御する制御手段とを具
え、車体中心線と直交する右又は左の横方向に走行しつ
つ車体の向きを変える横移動を行いうるリーチ型フォー
クリフトであって、前記制御手段は、前記横方向に並ん
で設定された右の仮想操舵輪、左の仮想操舵輪において
前記横移動の移動方向後方側にある前記一方の仮想操舵
輪を前記横方向と平行に仮想操舵する横方向設定処理
と、ハンドル操作に応じた操舵角指令値に基づいて前記
他方の仮想操舵輪を仮想操舵する仮想操舵処理と、右、
左の仮想操舵輪の回転軸の延長線が交わる仮想の旋回中
心点を演算する仮想旋回中心点演算処理と、この仮想旋
回中心点に前記左右のロードホイール及びドライブホイ
ールのそれぞれの回転軸の延長線が交わる各目標操舵角
を演算する目標操舵角演算処理と、前記左右のロードホ
イール及びドライブホイールを前記目標操舵角に制御す
る操舵角制御処理とを行うことを特徴としている。
【0008】また請求項2記載の発明では、前記ハンド
ルは、前記ドライブホイールと機械的に切り離された非
連係状態を有し、かつこのハンドルの操作に対応した信
号を出力する操舵指令値を出力するハンドルセンサを具
えるとともに、前記ドライブホイールは、電気モータを
含む操舵手段により操舵されることを特徴とする請求項
1記載のリーチ型フォークリフトである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1に示すように、本実施形態のリ
ーチ型フォークリフト1は、車体本体部2から前方に突
出する左右のストラドルアーム3L、3Rに操舵角を制
御可能に取り付けられた操舵自在な左右のロードホイー
ル4、5と、前記車体本体部2に設けられたドライブホ
イール6と、前記ストラドルアーム3L、3Rに沿って
前後に移動しかつ本例では荷役具としてのフォークFを
有するマスト装置Mとを具えている。
【0010】前記左右のロードホイール4、5は、それ
ぞれ旋回ギヤケース8B、8Cに支持されるとともに、
これらの各旋回ギヤケース8B、8Cには、ベルトなど
の伝導具7を介してサーボモータ9L、9Rが連係して
いる。したがって、左右の各ロードホイール4、5は、
サーボモータ9L、9Rを駆動することによりそれぞれ
個別に操舵角を制御できかつその位置を保持しうる。ま
た各ロードホイール4、5の操舵中心点は、本例ではホ
イールの巾方向及び周方向の中央位置L、Rに設定した
ものを例示している。
【0011】前記ドライブホイール6は、バッテリを駆
動源とする原動機としての電気モータM(図3に示す)
と連係している。このドライブホイール6の回転駆動力
は、運転席に設けられたアクセル装置ACの操作により
調節しうる。
【0012】また、ドライブホイール6は、本実施形態
ではハンドルHの操作により操舵することができる。前
記ハンドルHは、本例では、図3に示すように、ドライ
ブホイール6と機械的に切り離された非連係状態を有す
る、いわゆるフライ・バイ・ワイヤ方式によって前記ド
ライブホイール6を操舵するものを例示している。すな
わち前記ハンドルHは、このハンドルHの操作に対応し
た操舵角指令値θSを出力するハンドルセンサ16を有
し、このハンドルセンサ16の出力に応じてドライブホ
イール6を操舵するサーボモータ9Dを回転駆動するこ
とにより、ドライブホイール6を操舵することができ
る。なお、本例ではドライブホイール6の操舵中心点が
図1に示すように点Dであるものを例示している。
【0013】また前記ドライブホイール6は、図3に示
すように、本例では、車体本体部2に旋回自在に取り付
けられかつその上部に回転駆動用の電気モータMが直結
された旋回ギヤケース8Aに枢支されている。この旋回
ギヤケース8Aには、操舵用のサーボモータ9Dが減速
機Gを介して取り付けられる。またサーボモータ9D
は、後述する制御装置17からの駆動信号によって駆動
される。なおこの駆動信号は、前記ハンドルHの操作に
基づく操舵角指令値θSに基づき定めうる。
【0014】なお前記ハンドルセンサ16は、例えばハ
ンドルHの回転角を検知しうるポテンショメータ、エン
コーダなどを用いることができ、また、単位時間内のハ
ンドルHの回転角の変化を検出して、ハンドルHの角速
度をも指令情報として含ませることができる。なお本例
のように、ハンドルHとドライブホイール6との機械的
な非連係状態を有する場合には、ハンドルHの回転角を
所定範囲に制限するストッパなどを機械的に又は電気的
に付設することが望ましい。
【0015】また前記各旋回ギヤケース8A、8B、8
Cには、各ホイール4、5、6の操舵角をそれぞれ検知
しうるポテンショメータ10L、10R、10Dが取り
付くことにより、常に現在の操舵角を検知しうるよう構
成されている。
【0016】図2には、このようなリーチ型フォークリ
フトの制御装置17を例示している。図において制御装
置17は、中央演算装置であるCPUと、CPUの処理
手順や既知データなどが予め記憶される記憶手段として
のROMと、作業用の一時記憶メモリであるRAMと、
入、出力ポートI/Oと、これらを適宜結ぶデータバス
と、前記左右のロードホイール4、5に取り付くサーボ
モータ9L、9R及びドライブホイール6を操舵するサ
ーボモータ9Dを駆動制御するモータコントローラ20
L、20R、20Dとから構成されているものを例示し
ている。
【0017】前記入力用のI/Oポートには、前記各ポ
テンショメータ10D、10L、10Rの操舵角θD、
θL、θRと、前記ハンドルセンサ16の操舵角指令値
θHなどが入力される。またCPUでは、前記各信号を
ROMに記憶されている処理手順に従って用いることに
より、本例では左右の各ロードホイール4、5及びドラ
イブホイール6の目標操舵角θLO、θRO、θDOな
どを演算し、この目標操舵角などを出力ポートI/Oを
介してモータコントローラ20L、20R、20Dへと
出力するように構成されている。
【0018】また、本実施形態のリーチ型フォークリフ
ト1は、2以上の走行モードを切換えでき、本例では図
11(a)に示すように、左右のロードホイール4、5
の操舵角θL、θRをドライブホイール6の操舵角θD
に一致させ車体の向きを一定に保持したまま縦横斜めに
移動する平行移動走行モードや、図11(b)に示すよ
うに、左右のロードホイール4、5を直進状態に操舵固
定し、ドライブホイール6のみを操舵することにより車
体の向きを変化させるノーマルモード、さらには図11
(c)に示すように、左右のロードホイール4、5を略
ハ字状かつ最小の旋回半径で旋回しうる角度とするその
場旋回モードなどの複数種類の走行モードで走行でき
る。なお、これらの各走行モードは、運転席近傍などに
配される切換スイッチ19(図1に示す)により、適宜
切り換えて走行しうるものを例示している。
【0019】そして、本例のリーチ型フォークリフト1
においては、上記各走行モードの他、図4〜6に示すよ
うに、車体中心線CLと直交する右又は左の横方向に走
行しつつ車体の向きを変える横移動(以下、単に横移動
モードという)を行いうるとともに、本実施形態の横移
動モードは、右、又は左の横移動の向きに拘わらず、運
転フィーリングを同じにしうることを特徴としている。
以下、その処理手順について、横移動の方向が図5に示
すように左である場合を例にとり説明する。
【0020】先ず、制御装置17は、図4に示すよう
に、横方向に並んで設定された右の仮想操舵輪VR、左
の仮想操舵輪VLにおいて前記横移動の移動方向後方側
にある一方の仮想操舵輪、すなわち右の仮想操舵輪VR
を前記横方向と平行に操舵する横方向設定処理を行う。
なお、本例では前記左右の仮想操舵論VL、VRは、車
体中心線CLを挟む対称位置に設けられたものを例示し
ている。また横移動の方向は、図4に示すように、車体
を前向きとして左、右を定める。
【0021】また「仮想操舵輪」とは、操舵指令値を与
えられることにより、リーチ型フォークリフトの旋回中
心点Pを決定するために設けられる実在しない操舵輪で
あって、リーチ型フォークリフト上に固定された仮想の
平面座標X−Yに設ける。
【0022】本実施形態では、前記平面座標X−Yは、
図4に示すようにリーチ型フォークリフト1の右ロード
ホイール5の操舵中心点Rを通り車体中心線CLと平行
なX軸、前記左又は右のロードホイール4、5の操舵中
心点L又はRと、ドライブホイール6の操舵中心点Dと
の中間位置を通るY軸とにより構成される。なお本例で
は、前記右の仮想操舵輪VRの操舵中心点VRCを前記
座標の原点上に設けかつ前記左の仮想操舵輪VLの操舵
中心点VLCをこのY軸上かつ前記左のロードホイール
の操舵中心点Lと同一のY座標値の位置に設けたものを
例示している。なお仮想操舵輪の位置は、この例に限定
されるものではなく、図4に点線で示す如く、種々の位
置に設けることができる。
【0023】次に制御装置17は、ハンドルHの操作量
に応じた操舵角指令値θSに基づいて前記他方の仮想操
舵輪、本例では左の仮想操舵輪VLを仮想操舵する。
【0024】次に、左、右の仮想操舵輪VL、VRの回
転軸の延長線VR1、VL1が交わる仮想の旋回中心点
Pを演算する仮想旋回中心点演算処理を行う。旋回中心
点P(Xp,0)のX座標値Xpは、左、右の仮想操舵
輪の操舵中心点VLC、VRCのY方向距離である仮想
ホイールベースをBとすると、下記の式で求めること
ができる。 Xp=B/tan(θS) …
【0025】次に、前記演算で求まった仮想の旋回中心
点Pに前記左右のロードホイール4、5及びドライブホ
イール6のそれぞれの回転軸の延長線L1、R1、D1
が交わる各目標操舵角θLO、θRO、θDOを演算す
る目標操舵角演算処理を行う。各目標操舵角θLO、θ
RO、θDOは、左右のロードホイール4、5の操舵中
心点L又はRと前記ドライブホイールの操舵中心点Dと
の間のX方向距離である実ホイールベースをAとする
と、下記式〜で求めることができる。 θLO=tan-1{B/(Xp−0.5A)} … θRO=0 … θDO=tan-1{B/(Xp+0.5A)} …
【0026】次に、前記左右のロードホイール4、5及
びドライブホイール6をこの目標操舵角θLO、θR
O、θDOに操舵する操舵制御処理を行う。この処理で
は、上記式〜により求まった左右のロードホイール
4、5及びドライブホイール6の各目標操舵角θLO、
θRO、θDOが前記モータコントローラ20L、20
R、20Dへと出力され、該モータコントローラ20
L、20R、20Dが現在の操舵角θL、θR、θDと
前記目標操舵角θLO、θRO、θDOとの偏差をゼロ
となるように前記サーボモータ9L、9R、9Dを駆動
しうる。
【0027】なお横移動の方向が右の場合、図6に示す
ように、左の仮想操舵輪VLを前記横方向と平行に操舵
し、次に、ハンドルHの操作量に応じた操舵角指令値θ
Sに基づいて右の仮想操舵輪VRをθSだけ仮想操舵す
る。
【0028】次に、左、右の仮想操舵輪VL、VRの回
転軸の延長線VR1、VL1が交わる仮想の旋回中心点
Pを演算する仮想旋回中心点演算処理を行う。旋回中心
点P(Xp,B)は、左、右の仮想操舵輪の操舵中心点
VLC、VRCのY方向距離をBとすると、下記の式
で求めることができる。 Xp=B/tan(θS) …
【0029】次に、前記演算で求まった仮想の旋回中心
点Pに前記左右のロードホイール4、5及びドライブホ
イール6のそれぞれの回転軸の延長線L1、R1、D1
が交わる各目標操舵角θLO、θRO、θDOを演算す
る目標操舵角演算処理を行う。各目標操舵角θLO、θ
RO、θDOは、下記式〜で求め、上記操舵角制御
処理を行う。 θLO=0 … θRO=tan-1{B/(Xp−0.5A)} … θDO=tan-1{B/(Xp+0.5A)} …
【0030】このように、本発明では、横移動の進行方
向後方側の右又は左の仮想操舵輪VR、VLを横方向と
平行に操舵するとともに、他方の仮想操舵輪をハンドル
Hの操舵量に応じて仮想操舵しているため、横移動の進
行方向に拘わらず、旋回中心点が進行方向後方側に並ぶ
ため、車体の向きを変える際の運転フィーリングが同じ
になり、横移動の操縦性が大巾に向上しうる。
【0031】また、リーチ型フォークリフト1は、ドラ
イブホイール6及び左右のロードホイール4、5の回転
軸の延長線が一つの旋回中心点Pに交わって旋回するい
わゆるアッカーマンジャントの理論を満たしつつ横移動
しうるため、各ホイールのスリップを最小とし、円滑な
横移動動作を実現しうる利点がある。
【0032】また、ハンドルHの操作量を一旦、仮想操
舵輪VR又はVLに与えることによって、右、左の仮想
操舵輪VR、VLの操舵中心点VRC、VLC間の仮想
ホイールベースBを種々設定したり、さらには実ホイー
ルベースAと等しく設定することによって、例えばリー
チ型フォークリフト1が車体中心線CLの方向に走行す
るノーマル走行時と同一ホイールベースに基づく運転フ
ィーリングを横移動において実現することもできる。
【0033】さらに、横移動の進行方向後方側となる一
方の仮想操舵輪を前記横方向と平行に仮想操舵している
ため、旋回中心点Pが横移動の移動方向後方側に連続し
て並ぶこととなるため、いわゆる自動車の運転感覚で操
舵でき、さらに操縦性が向上しうる。
【0034】なお、このような横移動に際して、右方向
に横移動していたものを左方向に移動の向きを切り換え
るような場合、制御的にも切れ目がないものが好ましい
ものとなる。このような制御的な切れ目を防止するため
のCPUが行う詳細な処理手順を図7、8に示す。
【0035】図において、CPUは、入力ポートI/O
からハンドル操作に応じた操舵角指令値θSを読み込み
(ステップS1)、しかる後、横移動の進行方向を調べ
る(ステップS2)。なおこの進行方向はアクセル装置
ACの傾動方向から検知できる。
【0036】次に、横移動の方向が左である場合(ステ
ップS2でY)、ハンドルをどちらの方向に操作して
も、右の仮想操舵論VRの操舵角θVRが0に近づく角
度αを求める。この角度αは、図7に示すように、操舵
角指令値θSと、右の仮想操舵輪VRの操舵θVRとの
符号の組合わせによって、4つの類型で処理される(ス
テップS5〜7、S8〜10、S11〜14、S15〜
17)。なお各角度は、左回りを正とし、図4に示す状
態0度とする。
【0037】次に、右の仮想操舵輪VRの操舵角θVR
と前記角度αとの差の角度βを求める(ステップS1
8)。また、右の仮想操舵輪VRの操舵角θVRを角度
αとする(ステップS19)。これにより、右の仮想操
舵輪VRの操舵角θVRは0ないし0度に近づく。ま
た、左の仮想操舵輪VLの操舵角θVLは、前記操舵角
指令値θSから角度βを差し引くことにより求めうる
(ステップ20)。
【0038】他方、横移動の方向が右である場合(ステ
ップS2でN)、図8に示すように、ハンドルHをどち
らの方向に操作しても、左の仮想操舵輪VLの操舵角θ
VLが0に近づく角度αを求める。この角度αは、図8
に示すように、操舵角指令値θSと、左の仮想操舵輪V
Lの操舵角θVLとの符号の組合わせによって、4つの
類型で処理される(ステップS26〜28、S32〜3
4、S35〜38、S39〜41)。
【0039】次に、左の仮想操舵輪VLの操舵角θVL
と前記角度αとの差の角度βを求める(ステップS2
9)。また、左の仮想操舵輪VLの操舵角θVLは角度
αとして決定する(ステップS30)。これにより、左
の仮想操舵輪VLの操舵角θVLは0ないし0度に近づ
く。また、右の仮想操舵輪VRの操舵角θVRは、前記
ハンドルの操舵角指令値θSから角度βを差し引くこと
により求める(ステップS31)。
【0040】そして、これらで求まった左右の仮想操舵
輪VL、VRの操舵角θVL、θVRを基に、前述した
仮想旋回中心点演算処理、目標操舵角演算処理、操舵角
制御処理を行い、リーチ型フォークリフトが横移動しう
る。
【0041】このようにして、右、左の仮想操舵輪V
R、VLの操舵角θVR、θVLを決定することによ
り、横移動の向きを変化させた場合でも、図9に示すよ
うに、制御的切れ目を有することなくアッカーマンジャ
ントの理論を満たすことができる。
【0042】図10には本発明の他の実施形態を示して
いる。本例では、前記ハンドルHと、ドライブホイール
6との間を機械的に係脱しうるクラッチ手段24を設け
たものを例示している。前記クラッチ手段24の入力側
24iには、ハンドルHの回転がチェーン25を介して
伝達される入力軸27が接続されている。なおハンドル
センサ16は、例えばチェーン25に連係させる。また
クラッチ手段24の出力側24oには、自在継手を介し
て減速機Gの出力軸29に連結される。なお減速機Gに
は、前記実施形態同様、フライ・バイ・ワイヤ時の操舵
用のモータ9Dが取り付く。
【0043】そして、前記横移動モードにおいては、こ
のクラッチ手段24を切ることにより、ハンドルHとド
ライブホイール6とが機械的に切り離された非連係状態
を形成し、前記のようにハンドルHの操作量に応じた操
舵角指令値DSをドライブホイール6を操舵することな
く仮想操舵輪VL、VRへの出力値として用いることが
できる。他方、通常のノーマルモードなどドライブホイ
ール6を操舵する必要があるときには、前記クラッチ手
段24を噛み合わすことにより、ハンドルHとドライブ
ホイール6とを機械的に連係するようにも構成しうる。
【0044】以上詳述したが、本発明は上記の実施形態
に限定されるものではなく、例えばハンドルHとして、
第1のハンドル、第2のハンドルを設け、第1のハンド
ルにてドライブホイール6を操舵するとともに、第2の
ハンドルを仮想操舵輪Vへの操舵角指令用として用いる
ことができ、この場合には、既存のフォークリフトに少
ない改造で横移動モードを実現しうる利点があるなど、
本発明は種々の態様に変形しうる。
【0045】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明で
は、横移動の進行方向後方側の仮想操舵輪を横方向と平
行に操舵し、かつ他方の仮想操舵輪をハンドルの操舵量
に応じて仮想操舵しているため、横移動の走行方向に拘
わらず、旋回中心点が常に進行方向後方側に並ぶため車
体の向きを変える際の運転フィーリングが同じになり、
横移動の操縦性が大巾に向上しうる。また、リーチ型フ
ォークリフトは、ドライブホイール及び左右のロードホ
イールの回転軸の延長線が一つの旋回中心点に交わって
旋回するいわゆるアッカーマンジャントの理論を満たし
つつ横移動しうるため、各ホイールのスリップを最小と
し、円滑な横移動動作を実現しうる利点がある。
【0046】また、ハンドルの操作量を一旦、仮想操舵
輪に与えることによって、右、左の仮想操舵輪の操舵中
心間の距離を設定したり、さらにはハンドルの操作量に
各種のゲインを与えることによって、例えばリーチ型フ
ォークリフトが車体中心線方向に走行するノーマル走行
時と同一の運転フィーリングを横移動において実現する
こともできる。
【0047】さらに、横移動の後方側となる前記一方の
仮想操舵輪を前記横方向と平行に仮想操舵しているた
め、旋回中心点が横移動の移動方向後方側に連続して並
ぶこととなるため自動車感覚で操舵でき、さらに操縦性
が向上しうる。
【0048】また、請求項2記載の発明では、ハンドル
は、ドライブホイールと機械的に切り離された非連係状
態を有し、かつこのハンドルの操作に対応した信号を出
力する操舵指令値を出力するハンドルセンサを具えるこ
とによって、ドライブホイールを操舵することなく仮想
の操舵輪への指令情報を与えることができる。またドラ
イブホイールは、ハンドルと機械的に切り離されていて
も電気モータを含む操舵手段により操舵されることによ
り、前記目標操舵角に操舵しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すリーチ型フォークリフ
トの概略平面図である。
【図2】制御装置の一例を説明するブロック図である。
【図3】ドライブホイールとハンドルとの関連状態の一
例を示す概念図である。
【図4】リーチ型フォークリフトの横移動モードを説明
する平面図である。
【図5】リーチ型フォークリフトの横移動モードを説明
する平面図である。
【図6】リーチ型フォークリフトの横移動モードを説明
する平面図である。
【図7】本実施形態の制御手順を説明するフローチャー
トである。
【図8】本実施形態の制御手順を説明するフローチャー
トである。
【図9】横移動の向きの切換時の状態を説明する平面図
である。
【図10】ドライブホイールとハンドルとの連係状態の
他の例を示す概念図である。
【図11】(a)〜(c)は、リーチ型フォークリフト
の走行モードを説明するための平面図である。
【図12】従来のリーチ型フォークリフトの横移動を説
明するための平面図である。
【符号の説明】
1 リーチ型フォークリフト 2 車体本体部 3L、3R ストラドルレッグ 4、5 ロードホイール 6 ドライブホイール 16 ハンドルセンサ 17 制御装置 H ハンドル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体本体部に設けられかつ原動機により回
    転駆動しうるドライブホールと、前記車体本体部から突
    出する左右のストラドルアームを有しこのストラドルア
    ームに操舵自在に取り付けられたロードホイールと、前
    記ロードホイールの操舵角を制御する制御手段とを具
    え、車体中心線と直交する右又は左の横方向に走行しつ
    つ車体の向きを変える横移動を行いうるリーチ型フォー
    クリフトであって、 前記制御手段は、前記横方向に並んで設定された右の仮
    想操舵輪、左の仮想操舵輪において前記横移動の移動方
    向後方側となる前記一方の仮想操舵輪を前記横方向と平
    行に仮想操舵する横方向設定処理と、 ハンドル操作に応じた操舵角指令値に基づいて前記他方
    の仮想操舵輪を仮想操舵する仮想操舵処理と、 右、左の仮想操舵輪の回転軸の延長線が交わる仮想の旋
    回中心点を演算する仮想旋回中心点演算処理と、 この仮想旋回中心点に前記左右のロードホイール及びド
    ライブホイールのそれぞれの回転軸の延長線が交わる各
    目標操舵角を演算する目標操舵角演算処理と、 前記左右のロードホイール及びドライブホイールを前記
    目標操舵角に制御する操舵角制御処理とを行うことを特
    徴とするリーチ型フォークリフト。
  2. 【請求項2】前記ハンドルは、前記ドライブホイールと
    機械的に切り離された非連係状態を有し、かつこのハン
    ドルの操作に対応した信号を出力する操舵指令値を出力
    するハンドルセンサを具えるとともに、 前記ドライブホイールは、電気モータを含む操舵手段に
    より操舵されることを特徴とする請求項1記載のリーチ
    型フォークリフト。
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