JPH11115419A - 高速走行に供される空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
高速走行に供される空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH11115419A JPH11115419A JP9288234A JP28823497A JPH11115419A JP H11115419 A JPH11115419 A JP H11115419A JP 9288234 A JP9288234 A JP 9288234A JP 28823497 A JP28823497 A JP 28823497A JP H11115419 A JPH11115419 A JP H11115419A
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- Japan
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- tread
- block
- radius
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一般的走行状態でのすぐれた運動性能を確保
してなお、すぐれた高速耐久性能をもたらす。 【解決手段】 ブロックパターン空気入りタイヤであっ
て、ブロック3,4の表面3a,4aを、トレッド幅方
向Bで、トレッド踏面部の外輪郭線5の曲率半径RB よ
り小さい曲率半径r1 ,r2 で形成し、ブロック3,4
に、それの頂部を通ってトレッド周方向Aに延びる浅い
スリット6,7を設けたものである。
してなお、すぐれた高速耐久性能をもたらす。 【解決手段】 ブロックパターン空気入りタイヤであっ
て、ブロック3,4の表面3a,4aを、トレッド幅方
向Bで、トレッド踏面部の外輪郭線5の曲率半径RB よ
り小さい曲率半径r1 ,r2 で形成し、ブロック3,4
に、それの頂部を通ってトレッド周方向Aに延びる浅い
スリット6,7を設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速走行に供さ
れる空気入りラジアルタイヤに関し、特に、一般的走行
状態の下での運動性能を損ねることなしに、高速耐久性
能を有利に高めたものである。
れる空気入りラジアルタイヤに関し、特に、一般的走行
状態の下での運動性能を損ねることなしに、高速耐久性
能を有利に高めたものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤの負荷転動時における接地性を向
上させることを目的に、タイヤの接地面内で、ブロック
表面の接地圧をその全体にわたって均一にするとの考え
方は従来から存在し、そのための手段として、たとえば
トレッド周方向で、ブロック表面の曲率半径を、トレッ
ド踏面部の外輪郭線のそれより小さくすることが提案さ
れている。
上させることを目的に、タイヤの接地面内で、ブロック
表面の接地圧をその全体にわたって均一にするとの考え
方は従来から存在し、そのための手段として、たとえば
トレッド周方向で、ブロック表面の曲率半径を、トレッ
ド踏面部の外輪郭線のそれより小さくすることが提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
技術にあっては、比較的低速の、車両の一般的走行状態
の下では、各ブロックが、それの踏込端から蹴出端に至
るまで、ほぼ均等な接地圧にて接地することになるも、
車両の高速走行時には、遠心力等の作用により、ブロッ
クの頂部部分である周方向中央部分が、他の部分に比し
て外方へ大きく膨出し、その膨出部分の接地圧がとくに
増大することになるため、トレッド周方向中央部分での
ゴムの内部温度が上昇して、ブロックに、チャンクアウ
トが発生するおそれがあった。
技術にあっては、比較的低速の、車両の一般的走行状態
の下では、各ブロックが、それの踏込端から蹴出端に至
るまで、ほぼ均等な接地圧にて接地することになるも、
車両の高速走行時には、遠心力等の作用により、ブロッ
クの頂部部分である周方向中央部分が、他の部分に比し
て外方へ大きく膨出し、その膨出部分の接地圧がとくに
増大することになるため、トレッド周方向中央部分での
ゴムの内部温度が上昇して、ブロックに、チャンクアウ
トが発生するおそれがあった。
【0004】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、一般的走行
状態の下でのブロック表面の接地圧を、その全体にわた
って十分均一ならしめて、すぐれた運動性能を確保し、
この一方で、高速走行時における、ブロックの内部ゴム
温度の上昇を有効に防止して、タイヤの高速耐久性能を
大きく向上させた、高速走行に供される空気入りラジア
ルタイヤを提供するにある。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、一般的走行
状態の下でのブロック表面の接地圧を、その全体にわた
って十分均一ならしめて、すぐれた運動性能を確保し、
この一方で、高速走行時における、ブロックの内部ゴム
温度の上昇を有効に防止して、タイヤの高速耐久性能を
大きく向上させた、高速走行に供される空気入りラジア
ルタイヤを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の、高速走行に
供される空気入りラジアルタイヤは、トレッド踏面部に
ブロックパターンを画成したものであり、少なくとも、
パターンセンタに最も近接して位置するブロック列にお
いて、ブロックの表面を、トレッド周方向およびトレッ
ド幅方向の少なくとも一方向で、トレッド踏面部の外輪
郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形成し、該ブロッ
クに、それの頂部を通って、ほぼトレッド周方向または
ほぼトレッド幅方向に延びる浅いスリットを設けたもの
である。
供される空気入りラジアルタイヤは、トレッド踏面部に
ブロックパターンを画成したものであり、少なくとも、
パターンセンタに最も近接して位置するブロック列にお
いて、ブロックの表面を、トレッド周方向およびトレッ
ド幅方向の少なくとも一方向で、トレッド踏面部の外輪
郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形成し、該ブロッ
クに、それの頂部を通って、ほぼトレッド周方向または
ほぼトレッド幅方向に延びる浅いスリットを設けたもの
である。
【0006】この空気入りラジアルタイヤでは、ブロッ
ク表面の曲率半径を、トレッド踏面部の外輪郭線のそれ
より小さくすることで、比較的低速の一般的走行状態の
下でのブロック表面の接地圧が高くなりがちなブロック
辺縁およびそれらの近傍部分の接地圧を有効に低減させ
て、ブロック表面の接地圧をその全体にわたって十分均
一ならしめ、これによって、一般的走行状態でのすぐれ
た運動性能を確保することができる。
ク表面の曲率半径を、トレッド踏面部の外輪郭線のそれ
より小さくすることで、比較的低速の一般的走行状態の
下でのブロック表面の接地圧が高くなりがちなブロック
辺縁およびそれらの近傍部分の接地圧を有効に低減させ
て、ブロック表面の接地圧をその全体にわたって十分均
一ならしめ、これによって、一般的走行状態でのすぐれ
た運動性能を確保することができる。
【0007】またここでは、ブロックの頂部を通って延
びる浅いスリットを設けて、ブロックの放熱表面積を増
加させることにより、ブロックの、内部発熱量の最も多
い部分からの放熱を円滑ならしめて、ブロックの冷却を
促進して、それのチャンクアウトのおそれを十分に除去
することができ、その結果として、タイヤの高速耐久性
能が大きく向上されることになる。
びる浅いスリットを設けて、ブロックの放熱表面積を増
加させることにより、ブロックの、内部発熱量の最も多
い部分からの放熱を円滑ならしめて、ブロックの冷却を
促進して、それのチャンクアウトのおそれを十分に除去
することができ、その結果として、タイヤの高速耐久性
能が大きく向上されることになる。
【0008】このような空気入りラジアルタイヤにおい
て、好ましくは、前記スリットの幅を0.2〜2.0mm
の範囲とし、最大深さを0.5〜3.0mmの範囲とす
る。すなわち、スリット幅が0.5mm未満の場合およ
び、最大深さが0.5mm未満の場合はいずれも、ブロッ
クの接地時にスリットの開口が閉止されることになるの
で、そのスリットを介した高い放熱効果を期し難く、一
方、スリット幅が2.0mmを越えると、スリットが独立
した溝となり、溝縁部分の接地圧が増加するおそれがあ
り、スリットの最大深さが3.0mmを越えると、ブロッ
ク剛性が低くなりすぎて、操縦安定性が低下するうれい
がある。
て、好ましくは、前記スリットの幅を0.2〜2.0mm
の範囲とし、最大深さを0.5〜3.0mmの範囲とす
る。すなわち、スリット幅が0.5mm未満の場合およ
び、最大深さが0.5mm未満の場合はいずれも、ブロッ
クの接地時にスリットの開口が閉止されることになるの
で、そのスリットを介した高い放熱効果を期し難く、一
方、スリット幅が2.0mmを越えると、スリットが独立
した溝となり、溝縁部分の接地圧が増加するおそれがあ
り、スリットの最大深さが3.0mmを越えると、ブロッ
ク剛性が低くなりすぎて、操縦安定性が低下するうれい
がある。
【0009】また、このラジアルタイヤにおいて、ブロ
ックの表面を、トレッド幅方向でのみ、トレッド踏面部
の外輪郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形成すると
ともに、ほぼトレッド周方向に延在させたスリットを、
ブロックに貫通させて設けた場合には、ブロックは、頂
部がトレッド周方向に連なるほぼ蒲鉾形状をなし、ブロ
ックのその頂部を通って周方向に延びるスリットの両側
部でのブロック剛性を十分高く保つことができるので、
ブロックの接地に際するサイプ開口の閉止を有効に防止
することができる。
ックの表面を、トレッド幅方向でのみ、トレッド踏面部
の外輪郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形成すると
ともに、ほぼトレッド周方向に延在させたスリットを、
ブロックに貫通させて設けた場合には、ブロックは、頂
部がトレッド周方向に連なるほぼ蒲鉾形状をなし、ブロ
ックのその頂部を通って周方向に延びるスリットの両側
部でのブロック剛性を十分高く保つことができるので、
ブロックの接地に際するサイプ開口の閉止を有効に防止
することができる。
【0010】そしてまた、先に述べた空気入りラジアル
タイヤにおいて、ブロックの表面を、トレッド周方向お
よびトレッド幅方向の両方向で、トレッド踏面部の外輪
郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形成するととも
に、ほぼトレッド周方向に延在させたスリットを、ブロ
ックに貫通させて設けた場合には、ブロックは、ドーム
状の中高形状となるので、ブロック表面の接地圧を、ト
レッド周方向、幅方向等の各方向により一層均一ならし
めることができる。
タイヤにおいて、ブロックの表面を、トレッド周方向お
よびトレッド幅方向の両方向で、トレッド踏面部の外輪
郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形成するととも
に、ほぼトレッド周方向に延在させたスリットを、ブロ
ックに貫通させて設けた場合には、ブロックは、ドーム
状の中高形状となるので、ブロック表面の接地圧を、ト
レッド周方向、幅方向等の各方向により一層均一ならし
めることができる。
【0011】なお、かかるタイヤでは、スリットは、ブ
ロックの中高頂部部分に設けることで、それ本来の放熱
機能を有効に発揮することができるも、ここでは、ブロ
ックに貫通させて延在させることで、放熱機能をより一
層高めることができる。
ロックの中高頂部部分に設けることで、それ本来の放熱
機能を有効に発揮することができるも、ここでは、ブロ
ックに貫通させて延在させることで、放熱機能をより一
層高めることができる。
【0012】また、そのスリットの延在方向をトレッド
周方向とすることで、スリットの開閉変形なしに、スリ
ット壁面を有効に空冷して、放熱機能のさらなる向上を
実現することができる。
周方向とすることで、スリットの開閉変形なしに、スリ
ット壁面を有効に空冷して、放熱機能のさらなる向上を
実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の実施形態を示す略線断面斜視図であり、図中矢印Aは
トレッド周方向を、矢印Bはトレッド幅方向をそれぞれ
示し、また、一点鎖線PCは、図ではトレッドセンタに
一致するパターンセンタを示す。
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の実施形態を示す略線断面斜視図であり、図中矢印Aは
トレッド周方向を、矢印Bはトレッド幅方向をそれぞれ
示し、また、一点鎖線PCは、図ではトレッドセンタに
一致するパターンセンタを示す。
【0014】この空気入りラジアルタイヤは、トレッド
踏面部に画成されたブロックパターンのうち、三列のブ
ロック列1,2だけを表わしたものである。ここでは、
少なくとも、パターンセンタPCに最も近接して位置す
るブロック列1、図では全てのブロック列1,2におい
て、各ブロック3,4の表面3a,4aを、トレッド幅
方向Bでのみ、トレッド踏面部の外輪郭線5の曲率半径
RB より小さい曲率半径r1 ,r2 で形成して、各ブロ
ック3,4を、その幅方向の中央部分に、トレッド周方
向Aに延びる頂部を有するほぼ蒲鉾形状とし、また、そ
れらの各ブロック3,4に、その頂部を通ってトレッド
周方向Aに延在して、ブロック3,4に貫通するスリッ
ト6,7を設ける。
踏面部に画成されたブロックパターンのうち、三列のブ
ロック列1,2だけを表わしたものである。ここでは、
少なくとも、パターンセンタPCに最も近接して位置す
るブロック列1、図では全てのブロック列1,2におい
て、各ブロック3,4の表面3a,4aを、トレッド幅
方向Bでのみ、トレッド踏面部の外輪郭線5の曲率半径
RB より小さい曲率半径r1 ,r2 で形成して、各ブロ
ック3,4を、その幅方向の中央部分に、トレッド周方
向Aに延びる頂部を有するほぼ蒲鉾形状とし、また、そ
れらの各ブロック3,4に、その頂部を通ってトレッド
周方向Aに延在して、ブロック3,4に貫通するスリッ
ト6,7を設ける。
【0015】ここで、これらの各スリット6,7は、好
ましくは、0.5〜2.0mmの範囲の幅と、0.5〜
3.0mmの範囲の最大深さを有するものとする。なおこ
こにおいて、ブロック3,4の表面3a,4aのそれぞ
れの曲率半径r 1 ,r2 はともに等しい値とすることも
できる。
ましくは、0.5〜2.0mmの範囲の幅と、0.5〜
3.0mmの範囲の最大深さを有するものとする。なおこ
こにおいて、ブロック3,4の表面3a,4aのそれぞ
れの曲率半径r 1 ,r2 はともに等しい値とすることも
できる。
【0016】ところで、ここにおける各ブロック3,4
の表面3a,4aは、トレッド周方向Aでは、トレッド
踏面部の外輪郭線8の曲率半径RA と同一の曲率半径を
有するものとし、この場合の、外輪郭線8の曲率半径R
A は、各ブロック列1,2のブロック3,4の、幅方向
中央部分に位置する頂部の稜線を通るものとする。
の表面3a,4aは、トレッド周方向Aでは、トレッド
踏面部の外輪郭線8の曲率半径RA と同一の曲率半径を
有するものとし、この場合の、外輪郭線8の曲率半径R
A は、各ブロック列1,2のブロック3,4の、幅方向
中央部分に位置する頂部の稜線を通るものとする。
【0017】このように構成してなる空気入りラジアル
タイヤによれば、それぞれのブロック表面3a,4aの
曲率半径r1 ,r2 を、外輪郭線5の曲率半径RB より
小さくして、各ブロック3,4の幅方向中央部分に、ト
レッド周方向に延びる頂部を設けたことで、先に述べた
ように、タイヤの一般的走行状態におけるブロック表面
3a,4aの接地圧を、その全体にわたって十分均一な
らしめて、すぐれた運動性能をもたらすことができ、ま
た、ブロック3,4の頂部を通ってトレッド周方向Aに
貫通するスリット6,7をもって、とくに高速走行時に
おけるブロック3,4の冷却を促進することで、ブロッ
ク3,4、ひいては、トレッド踏面部の耐久性能を大き
く向上させることができる。
タイヤによれば、それぞれのブロック表面3a,4aの
曲率半径r1 ,r2 を、外輪郭線5の曲率半径RB より
小さくして、各ブロック3,4の幅方向中央部分に、ト
レッド周方向に延びる頂部を設けたことで、先に述べた
ように、タイヤの一般的走行状態におけるブロック表面
3a,4aの接地圧を、その全体にわたって十分均一な
らしめて、すぐれた運動性能をもたらすことができ、ま
た、ブロック3,4の頂部を通ってトレッド周方向Aに
貫通するスリット6,7をもって、とくに高速走行時に
おけるブロック3,4の冷却を促進することで、ブロッ
ク3,4、ひいては、トレッド踏面部の耐久性能を大き
く向上させることができる。
【0018】図2は、この発明の他の実施形態を一のブ
ロックを例として示す略線斜視図であり、ブロック3に
代表させたこの実施形態では、ブロック3の表面3a
を、トレッド周方向Aおよびトレッド幅方向Bの両方向
で、トレッド踏面部のそれぞれの外輪郭線8,5の曲率
半径RA ,RB より小さいそれぞれの曲率半径r3 ,r
1 をもって形成して、ブロック3をほぼドーム状の中高
形状とするとともに、このブロック3に、トレッド周方
向および幅方向の両中央部分に位置するそれの頂部を通
って、ブロック3をトレッド周方向に貫通して延びるス
リット6を設ける。なおここで、それぞれの外輪郭線
8,5は、トレッド周方向およびトレッド幅方向のそれ
ぞれの方向で、ブロック3,4の頂点を通って延在す
る。
ロックを例として示す略線斜視図であり、ブロック3に
代表させたこの実施形態では、ブロック3の表面3a
を、トレッド周方向Aおよびトレッド幅方向Bの両方向
で、トレッド踏面部のそれぞれの外輪郭線8,5の曲率
半径RA ,RB より小さいそれぞれの曲率半径r3 ,r
1 をもって形成して、ブロック3をほぼドーム状の中高
形状とするとともに、このブロック3に、トレッド周方
向および幅方向の両中央部分に位置するそれの頂部を通
って、ブロック3をトレッド周方向に貫通して延びるス
リット6を設ける。なおここで、それぞれの外輪郭線
8,5は、トレッド周方向およびトレッド幅方向のそれ
ぞれの方向で、ブロック3,4の頂点を通って延在す
る。
【0019】このように構成してなるタイヤでは、ブロ
ックが、ほぼドーム状の中高形状をなすことから、ブロ
ック表面の接地圧は、トレッド周方向およびトレッド幅
方向のそれぞれにおいてより一層均一なものとなる。
ックが、ほぼドーム状の中高形状をなすことから、ブロ
ック表面の接地圧は、トレッド周方向およびトレッド幅
方向のそれぞれにおいてより一層均一なものとなる。
【0020】またここでは、スリットをブロックに貫通
させて設けることで、冷却が必要なブロック頂部以外の
部分にもスリットが延在することになるも、この場合に
は、頂部以外の部分に存在するスリット部分は、ブロッ
クの接地圧の均一化をもたらし、耐摩耗性の向上に寄与
することになる。
させて設けることで、冷却が必要なブロック頂部以外の
部分にもスリットが延在することになるも、この場合に
は、頂部以外の部分に存在するスリット部分は、ブロッ
クの接地圧の均一化をもたらし、耐摩耗性の向上に寄与
することになる。
【0021】
【実施例】以下にこの発明の実施例について述べる。図
3に示すトレッドパターンを有する、PSR 205/
60R15 91Hのタイヤにおいて、ブロック形状
を、図1に示すような蒲鉾形状とした実施例タイヤ1お
よび、図2に示すようなドーム状中高形状とした実施例
タイヤ2のそれぞれにおいて、スリットの幅をともに
1.0mm、最大深さをともに1.5mmとした場合のそれ
ぞれのタイヤの高速耐久性能は表1に示す通りとなっ
た。なおここでは、本発明が最高速度がHR(210km
/h)以上のタイヤに適用されて効果があることを示す
ため、高速での試験設定としている。
3に示すトレッドパターンを有する、PSR 205/
60R15 91Hのタイヤにおいて、ブロック形状
を、図1に示すような蒲鉾形状とした実施例タイヤ1お
よび、図2に示すようなドーム状中高形状とした実施例
タイヤ2のそれぞれにおいて、スリットの幅をともに
1.0mm、最大深さをともに1.5mmとした場合のそれ
ぞれのタイヤの高速耐久性能は表1に示す通りとなっ
た。なおここでは、本発明が最高速度がHR(210km
/h)以上のタイヤに適用されて効果があることを示す
ため、高速での試験設定としている。
【0022】ここで比較タイヤは、図4に示すトレッド
パターンを有するものにおいて、ブロック形状を図1に
示すような蒲鉾形状としたものである。またここで、高
速耐久性能試験は、JIS D4230に従って、適用
リムを6J−15、空気圧を210Kpa、荷重を54
0kgとして行った。
パターンを有するものにおいて、ブロック形状を図1に
示すような蒲鉾形状としたものである。またここで、高
速耐久性能試験は、JIS D4230に従って、適用
リムを6J−15、空気圧を210Kpa、荷重を54
0kgとして行った。
【0023】
【表1】
【0024】上記表1によれば、実施例タイヤはいずれ
も、スリットの作用下で、ブロックの冷却を促進するこ
とで、タイヤの高速耐久性能を大きく向上させ得ること
が明らかである。
も、スリットの作用下で、ブロックの冷却を促進するこ
とで、タイヤの高速耐久性能を大きく向上させ得ること
が明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、ブロック表面を、トレッド周方
向およびトレッド幅方向の少なくとも一方向で、トレッ
ド踏面部の外輪郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形
成して、比較的低速の一般的走行状態でのブロック表面
の接地圧をその全体にわたって十分均一ならしめること
で、タイヤのすぐれた運動性能を確保することができ、
また、ブロックに、それの頂部を通って延びるスリット
を設けることで、とくに高速走行時におけるゴム温度の
上昇を有効に防止して、トレッド踏面部、ひいては、タ
イヤの高速耐久性能を大きく向上させることができる。
に、この発明によれば、ブロック表面を、トレッド周方
向およびトレッド幅方向の少なくとも一方向で、トレッ
ド踏面部の外輪郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形
成して、比較的低速の一般的走行状態でのブロック表面
の接地圧をその全体にわたって十分均一ならしめること
で、タイヤのすぐれた運動性能を確保することができ、
また、ブロックに、それの頂部を通って延びるスリット
を設けることで、とくに高速走行時におけるゴム温度の
上昇を有効に防止して、トレッド踏面部、ひいては、タ
イヤの高速耐久性能を大きく向上させることができる。
【図1】この発明の実施形態を示す略線断面斜視図であ
る。
る。
【図2】この発明の他の実施形態を一のブロックについ
て示す略線斜視図である。
て示す略線斜視図である。
【図3】実施例タイヤのトレッドパターン展開図であ
る。
る。
【図4】比較タイヤのトレッドパターン展開図である。
1,2 ブロック列 3,4 ブロック 3a,4a 表面 5,8 外輪郭線 6,7 スリット A トレッド周方向 B トレッド幅方向 RA ,RB 外輪郭線曲率半径 r1 ,r2 ,r3 ブロック表面曲率半径
Claims (4)
- 【請求項1】 トレッド踏面部にブロックパターンを画
成してなる空気入りタイヤであって、 少なくとも、パターンセンタに最も近接して位置するブ
ロック列において、ブロックの表面を、トレッド周方向
およびトレッド幅方向の少なくとも一方向で、トレッド
踏面部の外輪郭線の曲率半径より小さい曲率半径で形成
し、該ブロックに、それの頂部を通って延びる浅いスリ
ットを設けてなる高速走行に供される空気入りラジアル
タイヤ。 - 【請求項2】 前記スリットの幅を0.5〜2.0mmの
範囲とし、最大深さを0.5〜3.0mmの範囲としてな
る請求項1に記載の高速走行に供される空気入りラジア
ルタイヤ。 - 【請求項3】 ブロックの表面を、トレッド幅方向での
み、トレッド踏面部の外輪郭線の曲率半径より小さい曲
率半径で形成するとともに、ほぼトレッド周方向に延在
させたスリットを、ブロックに貫通させて設けてなる請
求項1もしくは2に記載の高速走行に供される空気入り
ラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 ブロックの表面を、トレッド周方向およ
びトレッド幅方向の両方向で、トレッド踏面部の外輪郭
線の曲率半径より小さい曲率半径で形成するとともに、
ほぼトレッド周方向に延在させたスリットを、ブロック
に貫通させて設けてなる請求項1もしくは2に記載の高
速走行に供される空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9288234A JPH11115419A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 高速走行に供される空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9288234A JPH11115419A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 高速走行に供される空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115419A true JPH11115419A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17727575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9288234A Withdrawn JPH11115419A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 高速走行に供される空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11115419A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005126007A (ja) * | 2003-10-27 | 2005-05-19 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
JP2006123760A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2009241882A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用空気入りタイヤ |
US20110079334A1 (en) * | 2009-10-02 | 2011-04-07 | Andreas Bott | Tire tread having improved contact pressure distribution |
WO2015004850A1 (ja) | 2013-07-12 | 2015-01-15 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
-
1997
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