JPH111145A - 車両用ハンガー - Google Patents

車両用ハンガー

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JPH111145A
JPH111145A JP10159198A JP10159198A JPH111145A JP H111145 A JPH111145 A JP H111145A JP 10159198 A JP10159198 A JP 10159198A JP 10159198 A JP10159198 A JP 10159198A JP H111145 A JPH111145 A JP H111145A
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JP
Japan
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hanger
vehicle
hanging
mounting plate
support stay
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JP10159198A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Ebata
義則 江端
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付け替えることなく、不使用時にハンガー部
が邪魔になることを回避する。 【解決手段】 ヘッドレスト支持ステイ13に取付板1
4を着脱可能に設けるとともに、この取付板14に回動
片19を介して支持ステイ23を起伏回動可能に設け
る。さらに、この支持ステイ23の上端部にハンガー部
26を折り畳み可能に設ける。そして、上着等を吊るす
場合には、ハンガー部26を開き、吊るさない場合には
折り畳んでおく。従って、従来のようにハンガー部材の
付け替えを行わずに不使用時にハンガー部26が邪魔と
なることを回避できるから、上着の吊り下げ・取り外し
が頻繁に行われる場合でも面倒でない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに着
脱可能に設けられた車両用ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ハンガーとして実開平5−
93343号公報に開示されているものが知られてい
る。これは、図18及び図19に示すように、シートバ
ック1とヘッドレスト2との間に、取付ベース3が装着
され、この取付べース3にハンガー部材4を着脱可能に
設けた構成である。ハンガー部材4は、ステー5の先端
にハンガー部6を一体に備えてなり、そのハンガー部6
は略三角形状に形成され、通常家庭において使用される
ハンガーとほぼ同様の形状をなしている。
【0003】また、図19に示すように、ハンガー部材
4はハンガー部6を上下反転した状態に付け替え可能に
なっている。さらに、ハンガー部材4が着脱される取付
ベース3自体がシートバック1の前後どちら側からでも
装着することができるようになっている。そして、使用
する際には、ハンガー部6が上向きとなるように装着
し、この上向きに突出したハンガー部6に上着を吊る
す。また、使用しない場合には、邪魔にならないように
ハンガー部6が下向きとなるように装着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上着を頻繁
に吊り下げたり、取り外したりすることがあるが、この
ような場合に、その都度、ハンガー部材をハンガー部が
上向き・下向きとなるように付け替えるのは面倒であ
る。そうかといって、ハンガー部が上向きのままでは、
使用しない時に邪魔になってしまうことになる。また、
使用しない時には、邪魔にならないように下向きに付け
替えたとしても、上記構成のものでは美観を損なうこと
になる。そこで、全く使用しない場合には、ハンガー部
材を取り外して別の場所に保管しておくことが考えられ
るが、この場合上記構成のものではコンパクトに折り畳
むことができないため多くの保管空間を占有することに
なる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、付け替えせずに、使用しない時にハン
ガー部が邪魔になることを回避でき、かつ全く使用しな
い場合にはコンパクトに折り畳んで保管しておくことが
できる車両用ハンガーを提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の車両用ハンガーは、上着等を吊すハンガ
ー部をシートバックから突出した状態に保持可能な車両
用ハンガーであって、シートバックとヘッドレストとの
間に着脱可能な取付板と、その取付板に、取付板上また
は取付板の近傍に倒伏する位置と上方に向けて突出する
位置との間で起伏回動可能に設けられた支持部とを備
え、ハンガー部は、支持部の突出端部に取り付けられる
とともに、一対の吊り下げ部を備え、かつその両吊り下
げ部は、支持部からそれぞれ反対方向へ張り出して上着
等を吊るすことができる使用状態と、支持部に接近する
方向へ折り畳まれる待機状態とが設定されていることに
特徴を有する。
【0007】請求項2の車両用ハンガーは、請求項1記
載の車両用ハンガーにおいて、支持部は、その突出端部
がシートバックの前後両側へ突出するように取付板に回
動可能に設けられていることに特徴を有する。
【0008】請求項3の車両用ハンガーは、請求項2記
載の車両用ハンガーにおいて、支持部には、突出端部が
シートバックから突出した状態でその突出端部を上下に
回転可能とする補助関節が備えられているところに特徴
を有する。
【0009】請求項4の車両用ハンガーは、請求項1〜
3のいずれかに記載の車両用ハンガーにおいて、ハンガ
ー部の各吊り下げ部の一端を、支持部に回動可能に取り
付け、両吊り下げ部の回動軸側の端部に、互いに噛合し
て両吊り下げ部を連動回転されるためのギヤ部を設けた
ところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によれば、通常状
態では、シートバックとヘッドレストとの間には取付板
が装着されており、支持部はその取付板から上方に向け
て突出する状態とされている。そして、ハンガー部を使
用する場合には、吊り下げ部を支持部の突出端部から両
側へほぼ水平に広げた状態に回動し、そこに上着等を吊
り下げる。また、ハンガー部を使用しない場合には、吊
り下げ部は支持部に重ね合わすように折り畳んでおく。
従って、従来のように付け替え作業を要しないから、上
着等の吊り下げ・取り外しが頻繁に行われる場合でも面
倒なくハンガー部が邪魔になることを回避できる。一
方、車両用ハンガーを全く使用しない場合には、シート
バックとヘッドレストとの間に装着された取付板を取り
外し、ハンガー部を折り畳むとともに上方に向けて突出
する支持部を取付板上に倒伏させる。そして、トランク
ルーム等、別の場所に保管しておく。このように、車両
用ハンガーをコンパクトに折り畳むことができるから、
保管する際に保管空間を占有することを回避できる。
【0011】請求項2の発明によれば、支持部の端部が
シートバックの前後両側へ回動するようになっているか
ら、シートバックの前後両側にハンガー部を配すること
ができ、使い勝手をよくすることができる。
【0012】請求項3の発明によれば、補助関節によっ
て突出端部の向きの自由度が高まる。そして、例えば、
車両用ハンガーの不使用時に、補助関節を動かして、突
出端部をシートバックの側部に垂下させた状態とすれ
ば、後部座席の着座者の邪魔にならない。
【0013】請求項4の発明によれば、どちらか一方の
吊り下げ部を回転させると、ギヤ部を介して他方の吊り
下げ部が連動回転し、ハンガー部が使用状態と待機状態
とに切り替えられる。このように、一方の吊り下げ部の
みでハンガー部を開閉操作でき、作業性に優れる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の第1実施形態について
図1〜図7を参照して説明する。図6に示すように、シ
ートバック11の上端部にはヘッドレスト12が2本の
ヘッドレスト支持ステイ13によって支持されており、
本実施形態の車両用ハンガーは、このシートバック11
とヘッドレスト12との間に着脱可能とされている。
【0015】さて、図1には車両用ハンガーの分解斜視
図を示す。図中、14は取付板であり、その左右両側部
には嵌め込み溝15,16が形成されており、そこに各
ヘッドレスト支持ステイ13が嵌め込まれるようになっ
ている。図中、右側の嵌め込み溝15は、前縁部(図
中、手前側の縁部)から後方にかけてまっすぐに延び、
その奥部には係止突部17が形成されている。また、図
中、左側の嵌め込み溝16は、前縁部中央から左方に斜
めに延びた後、さらに左方へまっすぐに延びて調節部1
6Aを形成し、この嵌め込み溝16の調節部16Aと右
側の嵌め込み溝15の奥端部との間の距離がヘッドレス
ト支持ステイ13間の距離が異なるシートでも対応可能
に設定されている。
【0016】取付板14の図中左端部には、軸挿通孔1
4Aが形成されており、そこには軸ネジ18が下面側か
ら嵌め込まれている。そして、その軸ネジ18に回動片
19がナット20を介して回動可能に設けられている。
つまり、回動片19は軸ネジ18を中心に取付板14に
対して前後両側方へほぼ90度回動可能とされている。
なお、ナット20と取付板14との間にはワッシャ21
が配されている。
【0017】さらに、回動片19の先端部(図1中、左
端部)には、連結片22を介して後述する支持ステイ2
3が起伏回動可能に連結されている。即ち、回動片19
の先端に連結片22の一端部が横向きに貫通する枢軸2
4を介して回動可能に連結されるとともに、その連結片
22の他端部にはやはり横向きに貫通する枢軸25を介
して支持ステイ23の下端部が回動可能に連結されてい
る。これにより、支持ステイ23が回動片19の先端か
らほぼ直角に起立する姿勢と、回動片19の上面に倒伏
した姿勢との間で回動可能とされる。
【0018】支持ステイ23は、外側へ僅かに湾曲しつ
つ上方へ延び、その上端部に、上着等を吊り下げるため
のハンガー部26が折り畳み可能に支持されている。即
ち、ハンガー部26は2つの吊り下げバー27に分割さ
れ、その両吊り下げバー27の一端部がそれぞれ支持軸
28を介して支持ステイ23の上端部における前後に並
んで支持されている。これにより、ハンガー部26は支
持ステイ23の上端部においてほぼ水平に広げられる姿
勢(以下、拡開状態という。)と、支持ステイ23に重
なり合うように折り畳まれる姿勢(以下、折り畳み状態
といい、本発明の待機状態に相当する。)との間で回動
可能とされる。また、支持ステイ23の高さ方向に対す
る中間部位には前後両側面に板片29がねじ止めされて
いる。この各板片29は上方に向けて拡開しかつ内方へ
撓み変形可能に取り付けられている。
【0019】各吊り下げバー27の側縁部は垂下して側
壁27Aを形成し、折り畳み状態で支持ステイ23が側
壁27A内に収容されるようになっている。また、付け
根部分は支持ステイ23の上端部に覆い被さり、拡開状
態において両対向縁部同士が相互に重なり合うようにな
っている。さらに、各吊り下げバー27の上面部は、付
け根部分が内側へ湾曲し、図2及び図3に示すように保
持部27Bを形成している。つまり、拡開状態では各板
片29の先端が保持部27Bの僅かに外側部位に当接し
て吊り下げバー27はその状態に保持される(図3中、
実線で示す状態)。そして、その状態から各板片29を
内方へ撓ませると各吊り下げバー27に対する支持が外
れ(図3中、二点鎖線で示す状態)、吊り下げバー27
は下方向(図3中、矢印方向)へ折り曲げ可能とされ
る。また、折り畳み状態では、各板片29のほぼ中央部
分が保持部27Bを斜め下方向(図2中、矢印方向)へ
押圧し、吊り下げバー27はその状態に保持される。
【0020】次に、本実施形態の作用について述べる。
本実施形態の車両用ハンガーは、全く使用しない場合に
はシートバック11から取り外して別の場所に保管して
おく。保管するには、支持ステイ23を取付板14側に
倒伏する方向(図4中、矢印方向とは反対方向)に回動
し、取付板14上に重ね合わすように折り畳む(図4
中、実線で示す状態)。
【0021】そして、車両用ハンガーを使用するには、
折り畳まれた状態で保管された車両用ハンガーを取り出
し、シートバック11とヘッドレスト12との間に装着
する。それには、まず、支持ステイ23を図4中、矢印
方向に回動して取付板14の一端部に起立させる(図4
中、二点鎖線で示す状態)。その後、一方のヘッドレス
ト支持ステイ13(図5中、内側に位置するヘッドレス
ト支持ステイ13)を取付板14の嵌め込み溝16内へ
嵌め込み、奥端部まで移動させる。さらに、取付板14
の端部(支持ステイ23が起立する側とは反対側の端
部)を引っ張るようにして嵌め込み溝15内へもう一つ
のヘッドレスト支持ステイ13を押し入れる。すると、
ヘッドレスト支持ステイ13が係止突部17と係合し、
車両用ハンガーの装着は完了する(図5中、実線で示す
状態)。なお、取付板14はシートバック11に対して
前後どちら側からでもヘッドレスト支持ステイ13に装
着することができ、前方から装着した場合には支持ステ
イ23が図5で示す側とは反対側であるシートバック1
1に対する外側に配されることになる。
【0022】ヘッドレスト支持ステイ13への装着が完
了したら、各吊り下げバー27の下端部を把持して上方
向(図5中、矢印方向)へ回動する。すると、吊り下げ
バー27の回動に伴って、各板片29の先端が徐々に開
き、支持ステイ23がほぼ水平に広げられた状態(図5
中、二点鎖線で示す状態)となると、各板片29の先端
は保持部27Bを乗り越えて各板片29を支持する(図
3中、実線で示す状態)。これにより、各吊り下げバー
27は拡開状態に保持される。
【0023】そして、使用状況に応じて支持ステイ23
を、軸ネジ18を中心に前方(図7中、矢印方向)或い
は後方(図6中、矢印方向)へ回動する。すると、ハン
ガー部26は、広げられた状態でシートバック11の前
面側或いは裏面側に配され、上着等を吊り下げることが
可能となる。
【0024】ここで、車両用ハンガーをヘッドレスト支
持ステイ13に装着したが、上着等を吊り下げない場合
には、邪魔にならないようにハンガー部26を折り畳ん
でおく。それには、各板片29の付け根部分を指で摘ん
で板片29を内方へ撓み変形させる。すると、各吊り下
げバー27に対する板片29の支持が外れるから、吊り
下げバー27は下方向(図3中、矢印方向)に回動可能
となる。そして、各吊り下げバー27を下方向に回動し
て相互に重ね合わせると、各板片29は吊り下げバー2
7の回動とともに内方へ撓み、各吊り下げバー27が相
互に重なり合う状態では保持部27Bが板片29のほぼ
中央部分で斜め下方(図2中、矢印方向)へ押圧され
る。これにより、吊り下げバー27は折り畳み状態に保
持される。
【0025】このように本実施形態では、ハンガー部2
6を折り畳み可能に構成したことにより、従来のように
ハンガー部材の付け替え作業を必要としない。従って、
上着等の吊り下げ・取り外しが頻繁に行われる場合でも
面倒なくハンガー部26が邪魔になることを回避でき
る。また、取付板14がヘッドレスト支持ステイ13に
着脱可能とされているから、車両用ハンガーを全く使用
しない場合には、これを取り外して別の場所に保管して
おくことができ、しかもその際、支持ステイ23が取付
板14に対して起伏回動可能に設けられているから、コ
ンパクトに折り畳んでおくことができる。さらに、支持
ステイ23をシートバック11の前後両側へ回動可能に
構成したから、使用状況に応じてハンガー部26の位置
をシートバック11の前面側或いは裏面側へ替えること
ができ、使い勝手をよりよくすることができる。
【0026】<第2実施形態>本発明の第2実施形態に
ついて図8〜図11を参照して説明する。上記第1実施
形態では、吊り下げバー27を拡開状態に保持するため
に板片29が設けられていたが、本実施形態では、板片
29の代わりに図8及び図9に示すロック機構30を設
けて構成される。その他の構成については上記実施形態
と同様であるため、同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0027】さて、ロック機構30は、支持ステイ23
の上端部に一対のロックボタン31を備えて構成され
る。支持ステイ23の上端部には凹部32が形成されて
おり、かつその凹部32の開口はプレート33によって
塞がれている。プレート33には前後両側部(図中、左
右両側部)に挿通孔33Aが形成されており、その挿通
孔33Aを介してロックボタン31が先端部を突出させ
た状態で凹部32内に配されている。また、凹部32内
には前後両側部に一対のコイルスプリング34が配設さ
れており、これにより各ロックボタン31が突出する方
向へ付勢されている。
【0028】一方、各吊り下げバー27には、その付け
根端部にロック孔35が形成されており、拡開状態で各
ロック孔35にロックボタン31が嵌り込むようになっ
ている。また、折り畳み状態では各吊り下げバー27の
付け根側の縁部がロックボタン31に対し外方に位置し
てこれに係合するように設定されている。
【0029】これにより、拡開状態では、ロックボタン
31がロック孔35に嵌り込み、吊り下げバー27は拡
開状態に保持される(図10参照)。また、これを折り
畳みたい場合には、まず、ロックボタン31を押し込ん
でロックを解除し、そのまま吊り下げバー27を支持ス
ティ23に重ね合わす方向に折り畳む。そして、吊り下
げバー27の付け根側の縁部がロックボタン31を乗り
越えてその外側に位置すると、押し込まれたロックボタ
ン31が復帰し、吊り下げバー27の付け根側の縁部が
ロックボタン31に係合して吊り下げバー27は折り畳
み状態に保持される(図11参照)。
【0030】従って、本実施形態でも、吊り下げバー2
7を拡開状態及び折り畳み状態に保持することができ、
これらにより、上記実施形態同様に、上着等の吊り下げ
・取り外しが頻繁に行われる場合でも面倒なくハンガー
部26が邪魔になることを回避できる等の効果を奏す
る。
【0031】<第3実施形態>第3実施形態は、図12
〜図17に示されている。以下、本実施形態における前
記第1実施形態及び第2実施形態と異なる構成のみを説
明する。なお、同一構造に関しては、同一符号を付すこ
とにより重複した説明を省略する。
【0032】本実施形態の支持ステイ23は、ヒンジ体
40と支柱体41とを補助関節42によって回転可能に
連結して構成され、全体としてL字型となっている。補
助関節42はL字の短辺の途中に配され、それよりも短
辺の先端側にヒンジ体40が連結されている。
【0033】ヒンジ体40の一端には、平板部43が設
けられ、それが回動片19に縦方向に回転可能に連結さ
れている。ヒンジ体40のうち補助関節42側の端部に
は、ヒンジ体40の本体部40Aよりも外径が小さい円
筒部44が備えられ、その円筒部44の内部空間44A
が支柱体41に向けて開放されている。円筒部44の周
壁には、図13に示すようにカム溝45が形成されてい
る。カム溝45は、円筒部44のうち図13における上
部と下部とに配置されて、円筒部44の軸方向に並行し
て延びる一対の縦溝45A,45Aと、これら縦溝45
Aのうち円筒部44の基端側の端部同士を連絡する横溝
45Bとからなっている。
【0034】支柱体41は、支持ステイ23のL字の長
辺から短辺の途中部分までを構成し、短辺側の端部が前
記ヒンジ体40に回転可能に連結される回転基部46と
なっている。回転基部46は、図13に示すように、前
記円筒部44と同一外径のベース部46Aの先端から回
転軸46Bを延ばした構造となっており、この回転軸4
6Bが円筒部44の内部空間44Aに挿入される。回転
軸46Bの周面のうち図13における上部には、ネジ孔
47が形成されており、ここにカムピン48の先端に形
成した雄ネジ部48Aが螺合される。
【0035】回転基部46のベース部46Aには、円筒
状のカラー49が嵌着される。カラー49は、ベース部
46Aの基端側の段差面46Cに突き当て状態にされ、
図14に示すように、前記回転軸46Bのネジ孔47と
対面位置に形成した通し孔49Aに前記カムピン48が
通されて、ベース部46Aに固定されている。
【0036】補助関節42は、以下のようにして組み付
けられている。まず、ヒンジ体40の円筒部44の内側
に圧縮コイルバネ50を収容し、円筒部44の外側に嵌
着させておく。そして、圧縮コイルバネ50を圧縮させ
るようして支柱体41の回転軸46Bを円筒部44の内
側に押し込む。その状態で、回転軸46Bのネジ孔47
とカラー49の通し孔49Aとを整合させ、そこにカム
ピン48を通してカムピン48の雄ネジ部48Aをネジ
孔47に螺合させ、これにより組み付けが完了する。
【0037】一方、支持ステイ23のうちL字の長辺の
先端には、図12に示すように、円盤部51が形成さ
れ、ここに吊り下げバー27が回転可能に取り付けられ
ている。より詳細には、円盤部51を各吊り下げバー2
7の両側壁27A,27Aの間に収容した状態で、吊り
下げバー27と円盤部51とにカシメピン52を貫通さ
せ、そのカシメピン52を中心として吊り下げバー27
が回動するようになっている。
【0038】吊り下げバー27の一方の側壁27Aのう
ち回転中心側の縁部には、平ギヤ53が形成されてお
り、図15に示すように、両吊り下げバー27,27の
平ギヤ53,53同士が噛合している。これにより、両
吊り下げバー27,27が左右対称の姿勢となるように
相互に連動回転する。また、側壁27Aのうち回転中心
側の端部には、両吊り下げバー27,27が開いた状態
で隣接する部分にロック孔54,54が形成されてお
り、次述の可動板55に設けたロック突部56,56と
係合可能となっている。
【0039】円盤部51には、図12に示すように、凹
所51Aが陥没形成されており、ここに圧縮コイルバネ
57と共に横長の可動板55が収容され、その上に縦長
の押さえ板58が重ねられてボルト58A,58Aで円
盤部51に固定されている。圧縮コイルバネ57は、凹
所51Aの奥壁と可動板55との間に圧縮状態となって
おり、可動板55が凹所51Aの開放側に付勢されてい
る。
【0040】可動板55の左右の両端には、一対のロッ
ク突部56,56が前記押さえ板58の側方を通って凹
所51Aの外方へと突設されており、前記吊り下げバー
27のロック孔54に係合して吊り下げバー27,27
を開いた状態に保持する(図15(B)参照)。また、
可動板55の中央部には、押さえ板58に形成した貫通
孔58Bを通って凹所51Aの外方に突出するボタン5
9が設けられており、このボタン59を押すことによっ
て可動板55が凹所51Aの奥側に移行されて、前記ロ
ック突部56とロック孔54との係合が解除される。
【0041】上記したように構成された本実施形態の車
両用ハンガーは、前記第1実施形態の車両用ハンガーと
同様に、ヘッドレスト支持ステイ13に取り付けられる
(図16参照)。
【0042】この車両用ハンガーに服を掛ける場合に
は、以下のようである。図16の姿勢S2に示すように
支持ステイ23の支柱体41を起立させた状態にして、
両吊り下げバー27,27を開く。ここで、両吊り下げ
バー27,27は、ギヤ53,53同士の噛合によって
連動回転するようになっているから(図15参照)、ど
ちらか一方の吊り下げバー27を回転させるだけでハン
ガー部26が開かれる(図17参照)。また、このとき
支持ステイ23に横から力がかかっても、補助関節42
に設けたカムピン48とカム溝45の縦溝45Aとの係
合により、支柱体41が回転規制されているから、支持
ステイ23が不用意に倒れてしまうことがない。そし
て、回動片19を旋回させて、支持ステイ23をシート
バック11に対して所望の方向に突出させて、そこに服
を掛ける。
【0043】さて、ハンガー部26を乗客の邪魔になら
ない姿勢にしておきたい場合には、以下のようである。
まず、吊り下げバー27を閉じる。このとき、可動板5
5のボタン59を押し、ロック突部56とロック孔54
との係合を解除する。すると、両吊り下げバー27,2
7の自重で両者が閉じた状態となる。なお、作業者が手
で一方の吊り下げバー27を押し下げてもよい。そし
て、一方の吊り下げバー27を押し下げれば、他方が連
動して押し下がる。
【0044】次いで、補助関節42を回転させて、支持
ステイ23を垂下姿勢にする。そのためには、支持ステ
イ23の支柱体41を圧縮コイルバネ50に抗してヒン
ジ体40側に押す。すると、回転軸46Bに取り付けた
カムピン48がカム溝45の縦溝45A内をスライドし
て横溝45Bの一端に臨んだ状態となり、支柱体41の
回転規制が解除される。そして、支柱体41に横方向か
ら力を加えると、支柱体41が回転してカムピン48が
横溝45Bに沿って移行し、ハンガー部26が垂下姿勢
となり、カムピン48が他方の縦溝45Aに至る。そし
て、圧縮コイルバネ50の反力によって回転軸46Bが
前方に押されてカムピン48が縦溝45Aに奥部にスラ
イドし、再び支柱体41が回転規制される。そして、回
動片19を旋回させて、図16の姿勢S1のように、ハ
ンガー部26をシートバック11の側方に配置する。
【0045】このように、本実施形態の車両用ハンガー
によれば、補助関節42によって待機姿勢の自由度が高
まり、不使用時にハンガー部26をシートバック11の
側部に垂下させた状態とすることができるから、後部座
席の着座者の邪魔にならない。これにより、シートバッ
ク11の前後に乗客が座る場合にも、逐一、車両用ハン
ガーを取り外さなくても済む。また、両吊り下げバー2
7,27同士がギヤ53,53によって連動回転するか
ら、どちらか一方の吊り下げバー27のみの操作でハン
ガー部26を開閉でき、作業性に優れる。さらに、ハン
ガー部26から服を取り外すときに、ボタン59を押せ
ば、両吊り下げバー27,27が閉じるから、片手で服
を取り外すことができる。
【0046】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形
して実施することができ、これらの実施形態も本発明の
技術的範囲に属する。 (1)上記実施形態では、支持ステイ23は前後両側へ
回動可能となるように回動片19を介して取付板14に
設けられていたが、支持ステイはシートバックに対して
前方或いは後方へ突出した状態となるように取付板に一
体に設けられた構成であってもよい。
【0047】(2)上記実施形態では、支持ステイ23
は、取付板14に対して起伏回動可能に設けられていた
が、単に取付板の端部に起立した状態に設けられたもの
であってもよい。
【0048】(3) 上記実施形態では、取付板14に
は嵌め込み溝15,16が形成され、ヘッドレスト支持
ステイ13を抜くことなく車両用ハンガーの着脱が可能
となっていたが、取付板に挿通孔を形成し、ヘッドレス
ト支持ステイを一旦抜いて挿通孔に挿通させながらシー
トバックに差し込むことにより車両用ハンガーの着脱を
可能にする構成であってもよい。
【0049】(4) 支持ステイは回動する方式の他、
伸縮する方式によって拡張を図るようにしてもよい。そ
の他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の車両用ハンガーを示す分解斜視
図である。
【図2】その折り畳み状態を示す断面図である。
【図3】その拡開状態を示す断面図である。
【図4】その保管状態を示す斜視図である。
【図5】その装着状態を示す斜視図である。
【図6】その使用状態(後方へ回動した場合)を示す斜
視図である。
【図7】その使用状態(前方へ回動した場合)を示す斜
視図である。
【図8】第2実施形態の車両用ハンガーの一部を示す分
解斜視図である。
【図9】そのロック機構を示す断面図である。
【図10】ハンガー部の拡開状態を示す側面図である。
【図11】その折り畳み状態を示す側面図である。
【図12】第3実施形態の車両用ハンガーを示す分解斜
視図である。
【図13】その補助関節の詳細を示す分解斜視図であ
る。
【図14】補助関節の動作を示す斜視図である。
【図15】ハンガー部に備えたギヤ部の動作を示す斜視
図である。
【図16】車両用ハンガーの装着状態を示す斜視図であ
る。
【図17】車両用ハンガーの使用状態を示す斜視図であ
る。
【図18】従来の車両用ハンガーを示す斜視図である。
【図19】従来における使用状態を側面図である。
【符号の説明】
11…シートバック 12…ヘッドレスト 14…取付板 23…支持ステイ(支持部) 26…ハンガー部 27…吊り下げバー(吊り下げ部) 42…補助関節 53…ギヤ(ギヤ部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上着等を吊すハンガー部をシートバック
    から突出した状態に保持可能な車両用ハンガーであっ
    て、 シートバックとヘッドレストとの間に着脱可能な取付板
    と、 その取付板に、前記取付板上または前記取付板の近傍に
    倒伏する位置と上方に向けて突出する位置との間で起伏
    回動可能に設けられた支持部とを備え、 前記ハンガー部は、前記支持部の突出端部に取り付けら
    れるとともに、一対の吊り下げ部を備え、かつその両吊
    り下げ部は、前記支持部からそれぞれ反対方向へ張り出
    して上着等を吊るすことができる使用状態と、前記支持
    部に接近する方向へ折り畳まれる待機状態とが設定され
    ていることを特徴とする車両用ハンガー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用ハンガーにおい
    て、前記支持部は、その突出端部が前記シートバックの
    前後の両側へ突出するように前記取付板に回動可能に設
    けられていることを特徴とする車両用ハンガー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用ハンガーにおい
    て、前記支持部には、前記突出端部が前記シートバック
    から突出した状態でその突出端部を上下に回転可能とす
    る補助関節が備えられていることを特徴とする車両用ハ
    ンガー。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
    ハンガーにおいて、前記ハンガー部の各吊り下げ部の一
    端を、前記支持部に回動可能に取り付け、両吊り下げ部
    の回動軸側の端部に、互いに噛合して両吊り下げ部を連
    動回転されるためのギヤ部を設けたことを特徴とする車
    両用ハンガー。
JP10159198A 1997-04-15 1998-04-13 車両用ハンガー Pending JPH111145A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112721814A (zh) * 2020-12-07 2021-04-30 浙江合众新能源汽车有限公司 一种安装于后排座椅的鞋类固定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112721814A (zh) * 2020-12-07 2021-04-30 浙江合众新能源汽车有限公司 一种安装于后排座椅的鞋类固定装置
CN112721814B (zh) * 2020-12-07 2023-09-01 合众新能源汽车股份有限公司 一种安装于后排座椅的鞋类固定装置

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