JPH11114061A - 薬液供給具 - Google Patents

薬液供給具

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JPH11114061A
JPH11114061A JP9297692A JP29769297A JPH11114061A JP H11114061 A JPH11114061 A JP H11114061A JP 9297692 A JP9297692 A JP 9297692A JP 29769297 A JP29769297 A JP 29769297A JP H11114061 A JPH11114061 A JP H11114061A
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elastic body
gasket
plunger
syringe
supply device
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JP9297692A
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Akira Sawada
明 澤田
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作で薬液の供給を開始することができ
る。 【解決手段】薬液供給具1は、筒状のシリンジ2と、シ
リンジ2内で液密に摺動するガスケット3と、ガスケッ
ト3に対し着脱自在なプランジャ4と、ガスケット3を
シリンジ2の先端方向へ押圧し得るコイルバネ5と、コ
イルバネ5を圧縮状態に保持する規制手段6とを有す
る。規制手段6は、互いに係合し得る第1弾性体圧縮部
材7および第2弾性体圧縮部材8で構成され、これらが
係合することにより、コイルバネ5を圧縮状態に保持す
る。ガスケット3から取り外されたプランジャ4の突起
44を溝75に挿入してプランジャ4を回転すると、第
2弾性体圧縮部材8に対し、第1弾性体圧縮部材7が回
転し、それらの係合状態が解除され、コイルバネ5を圧
縮状態に保持する規制が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモルヒネ等
の鎮痛剤、インシュリン製剤、抗生物質、抗ガン剤のよ
うな薬液を供給、特に生体へ投与するための薬液供給具
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、患者に対し薬液を投与するため
の薬液注入具(薬液供給具)としては、病院等の医療機
関において使用されるものと、患者自身が自宅や職場等
で自己投与する際に使用されるものとがある。例えば、
術後疼痛や癌性疼痛の緩和のような疼痛管理のために、
薬液注入具を用いて、モルヒネ等の鎮痛剤を連続的に微
量注入することが行われている。
【0003】このような薬液注入具は、主に、薬液を貯
留するとともに該薬液を排出する機能を有するバルーン
や電気的に駆動するシリンジポンプのような薬液供給源
と、該薬液供給源から延長された薬液供給ラインと、該
薬液供給ラインの途中に設置された流量制御装置とで構
成されている。流量制御装置は、流路の横断面積が微小
な(極細の流路を有する)オリフィスを有し、薬液が該
オリフィスを通過する際の大きな管路抵抗により流量を
微量に制御するものである。
【0004】ところで、前記以外の薬液供給源として、
シリンジと、該シリンジ内で液密に摺動するガスケット
と、該ガスケットに対し着脱自在なガスケット移動操作
用のプランジャと、ガスケットをシリンジの先端方向へ
押圧(付勢)するバネとを備え、プランジャとガスケッ
トの連結状態でプランジャを引き、シリンジ内に薬液を
吸入した後、ガスケットからプランジャを取り外すとと
もに、バネによる押圧力をガスケットに作用させてガス
ケットを先端方向へ押圧し、シリンジ内の薬液を小流量
で連続的に排出、注入する構成のものが知られている
(特開平4−51966号公報、特開平7−67959
号公報)。
【0005】しかしながら、特開平4−51966号公
報に記載された器具は、シリンジ内への薬液の吸入が完
了し、プランジャ(軸棒)を取り外した後、ガスケット
(ピストン)の背面側に圧縮状態に保持されたバネ(弾
圧手段)を装着する操作と、バネの圧縮状態の規制を解
除する操作とを行う必要があり、操作に手間がかかると
いう欠点がある。
【0006】また、特開平7−67959号公報も、同
様に、シリンジ内への薬液の吸入が完了し、プランジャ
を取り外した後、バネ圧縮部材とバネ受けの係合により
圧縮状態に保持されているバネに対し、バネ圧縮部材と
バネ受けの係合を解除する操作を外部より行ってその圧
縮状態を解除する必要があり、操作に手間がかかるとい
う欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薬液
の供給開始のための操作が簡単な薬液供給具を提供する
ことにある。
【0008】
【発明を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0009】(1) 先端側に薬液を排出する排出口が
設けられた筒状のシリンジと、該シリンジ内で液密に摺
動するガスケットと、該ガスケットに対し着脱自在に装
着され、前記ガスケットを移動操作するプランジャと、
前記ガスケットを前記シリンジの先端方向へ押圧し得る
弾性体と、該弾性体を圧縮状態に保持する規制手段とを
備え、前記プランジャの除去操作に起因して、前記規制
手段により前記弾性体を圧縮状態に保持する規制が解除
され、前記弾性体による前記ガスケットの押圧動作が開
始するよう構成されていることを特徴とする薬液供給
具。
【0010】(2) 先端側に薬液を排出する排出部が
設けられた筒状のシリンジと、該シリンジ内で液密に摺
動するガスケットと、該ガスケットに対し着脱自在に装
着され、前記ガスケットを移動操作するプランジャと、
前記ガスケットを前記シリンジの先端方向へ押圧し得る
弾性体と、互いに係合し得る一対の弾性体圧縮部材で構
成され、それらの係合により前記弾性体を圧縮状態に保
持する規制手段とを備え、前記プランジャを前記ガスケ
ットから取り外して前記シリンジ内から抜き取る操作に
起因して、前記両弾性体圧縮部材の係合が解除され、前
記弾性体による前記ガスケットの押圧動作が開始するよ
う構成されていることを特徴とする薬液供給具。
【0011】(3) 前記プランジャは、前記両弾性体
圧縮部材の内側に挿通されている上記(2)に記載の薬
液供給具。
【0012】(4) 両弾性体圧縮部材は、それぞれ円
筒状をなす胴部を有し、その一方が他方の内側に挿入さ
れた状態で係合する上記(2)または(3)に記載の薬
液供給具。
【0013】(5) 一方の弾性体圧縮部材の胴部の外
周面に形成された凸部と、他方の弾性体圧縮部材の胴部
の内周面に形成された凸部とが係合することにより、前
記弾性体を圧縮状態に保持する上記(4)に記載の薬液
供給具。
【0014】(6) 両弾性体圧縮部材は、相対的に回
転可能に設置され、これらを前記プランジャで回転させ
ることにより両弾性体圧縮部材の係合が解除される上記
(2)ないし(5)のいずれかに記載の薬液供給具。
【0015】(7) 前記プランジャの先端部に、前記
両弾性体圧縮部材のうちの一方へ回転力を伝達する回転
力伝達部が形成されている上記(6)に記載の薬液供給
具。
【0016】(8) 前記両弾性体圧縮部材の係合が解
除されたとき、前記回転力伝達部が前記弾性体圧縮部材
の内側を通過し、前記プランジャの抜き取りが可能とな
る上記(7)に記載の薬液供給具。
【0017】(9) 前記弾性体は、コイルバネで構成
される上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の薬液
供給具。
【0018】(10) 前記シリンジは、薬液をシリンジ
内に導入する導入口を有する上記(1)ないし(9)の
いずれかに記載の薬液供給具。
【0019】(11) 前記導入口に、一方向弁が設けら
れている上記(10)に記載の薬液供給具。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の薬液供給具を、添
付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の薬液供給具の実施例の外
観を示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図
3は、第1弾性体圧縮部材の構成(縦断面および両端
面)を示す図、図4は、第2弾性体圧縮部材の構成(縦
断面および両端面)を示す図、図5は、プランジャの構
成(側面および先端側端面)を示す図、図6、図7、図
8および図9は、それぞれ規制手段の作動状態を示す縦
断面図(図6〜図8では、先端側端面図も併記する)、
図10、図11、図12および図13は、それぞれ本発
明の薬液供給具の使用状態を示す縦断面図である。
【0022】なお、本明細書では、図1、図2、図10
〜図13中の左右方向(シリンジの長手方向)を「軸方
向」、右側を「基端」、左側を「先端」、として説明す
る。
【0023】各図に示すように、本発明の薬液供給具1
は、筒状のシリンジ(外筒)2と、シリンジ2内で液密
に摺動するガスケット3と、ガスケット3を移動操作す
る棒状のプランジャ4と、ガスケット3をシリンジ2の
先端方向へ押圧し得るコイルバネ(弾性体)5と、コイ
ルバネ5を圧縮状態に保持する規制手段6と、シリンジ
の先端部に装着されるキャップ10とで構成されてい
る。以下、これらの構成を詳細に説明する。
【0024】シリンジ2は、樹脂材料よりなる略円筒状
の部材で構成されている。シリンジ2の少なくとも薬液
Qが収納される部分は、視認性を確保するために、透明
または半透明な樹脂材料で構成されているのが好まし
い。また、シリンジ2の基端部分、すなわち後述するコ
イルバネ5および規制手段6が収納される部分は、不透
明な材料で構成されていてもよい。
【0025】シリンジ2の先端には、薬液Qをシリンジ
2内に導入する導入口21と、薬液Qを排出する排出口
23とが突出形成されている。
【0026】導入口21は、シリンジ2先端のほぼ中心
に突出し、その先端部は、針管のハブまたは各種コネク
タ(例えばルアーテーパ)等が接続可能な形状とされて
いる。また、導入口21の途中には、流体のシリンジ2
内への流入のみを許容する一方向弁22が設置されてい
る。これにより、薬液供給(微量注入)時に、シリンジ
2内の薬液Qが導入口21から漏れ出すことが防止され
る。
【0027】また、排出口23は、シリンジ2先端の側
部近傍に突出している。排出口23には、シリンジ2の
内部に連通する流路24が形成され、この流路24は、
途中で直角に屈曲し、シリンジ2の外周方向へ向いてい
る。
【0028】この排出口23の先端部には、薬液供給ラ
イン(図示せず)を構成するチューブ等が例えばコネク
タを介して接続される。この薬液供給ラインは、例えば
流路の横断面積が微小な(極細の流路を有する)オリフ
ィスで構成される流量制御装置(図示せず)を備える。
この流量制御装置により、排出口23から排出された薬
液Qは、その流量が微量(例えば、0.2〜20.0ml
/時間程度)に制御される。
【0029】なお、図示と異なり、薬液Qの導入口およ
び排出口を1つのもので兼用する構成であってもよい。
【0030】また、シリンジ2の先端には、キャップ1
0を保持するための一対のキャップ止め25が突出形成
されている。このキャップ止め25は、弾性変形可能な
L字状の板片で構成されている。
【0031】また、シリンジ2の先端部外周には、後述
するプランジャ4の操作時等にシリンジ2を把持するた
めの一対の把持部26が突出形成されている。
【0032】シリンジ2は、内部の薬液Qの残量を視認
し得るように、透光性を有するもの、すなわち透明また
は半透明であるのが好ましい。そして、シリンジ2の外
周面には、シリンジ2内の薬液Qの液量を表示し得る目
盛り27が付されている。
【0033】シリンジ2の最大容量は、特に限定され
ず、収納される薬液Qの種類、使用形態、症例等に応じ
て、適宜決定されるが、通常は、10〜400ml程度の
ものが好ましく、30〜250ml程度のものがより好ま
しい。
【0034】ガスケット3は、弾性材料で構成されたガ
スケット本体31と、ガスケット本体31の中心部に嵌
入され、固定された硬質材料よりなるヘッド33とで構
成されている(図2参照)。
【0035】ガスケット本体31を構成する弾性材料と
しては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、ポリ
ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の各種熱
可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0036】ガスケット本体31の外周部には、全周に
渡って、一対のリング状の突部32が軸方向に所定間隔
をおいて形成され、ガスケット3が軸方向に移動する
際、両突部32がシリンジ2の内周面に密着しつつ摺動
する。これにより、シリンジ2とガスケット3とで囲ま
れる空間(薬液貯留空間)の液密性が良好に保たれ、ま
た、適度な摺動性も得られる。
【0037】ヘッド33の中心部には、横断面が円形の
凹部34が形成され、該凹部34の先端側には、凹部3
4に連通する螺子孔35が形成されている。螺子孔35
には、後述するプランジャ4の先端部に形成された雄螺
子43が螺合される。
【0038】また、凹部34の内径は、螺子孔35の内
径より大きく、雄螺子43を螺子孔35に螺合したと
き、螺子孔35の基端側近傍に形成された各突起44
は、凹部34内に収納される(図10参照)。
【0039】プランジャ4は、軸部41と、軸部41の
基端に形成された操作板42と、軸部41の先端部に形
成された雄螺子43とで構成され(図5参照)、雄螺子
43をガスケット本体31の螺子孔35に螺合すること
により、ガスケット3に対し着脱自在に装着される。
【0040】なお、軸部41は、図示の例では、中空軸
であるが、中実軸であってもよい。
【0041】操作板42は、これを把持してプランジャ
4を基端方向へ引いたり、これに指を当てて先端方向へ
押したりするのに用いられるとともに、プランジャ4を
回転させる際にも用いられる。
【0042】この操作板42は、非円形(図示の実施例
では、楕円形)をなしている。これにより、プランジャ
4の回転操作をより容易にし、また、その操作の際等
に、プランジャ4のシリンジ2に対する回転角度を認識
し易くなるという効果がある。
【0043】また、螺子孔35の基端側近傍の軸部41
の外周には、4つの突起44が90°間隔で突出形成さ
れている。これらの突起44は、プランジャ4の回転力
を第1弾性体圧縮部材7へ伝達して第1弾性体圧縮部材
7を回転させるためのものであり、従って、各突起44
が形成された部位は、回転力伝達部を構成する。
【0044】なお、突起44の形状、設置数等は、図示
のものに限定されないことは、言うまでもない。
【0045】コイルバネ5は、その弾性力によりプラン
ジャ4が取り外されたガスケット3をシリンジ2内で先
端方向へ付勢し、押圧するためのものである。このコイ
ルバネ5は、通常(薬液Qの供給を開始するまで)は、
規制手段6により圧縮状態が保たれ、ガスケット3を先
端方向へ押圧しない。
【0046】以下、コイルバネ5を圧縮状態に保持する
規制手段6の構成について説明する。
【0047】規制手段6は、互いに係合し得る第1弾性
体圧縮部材7および第2弾性体圧縮部材8で構成され、
これらが係合することにより、コイルバネ5を圧縮状態
に保持する(図6〜図9参照)。
【0048】第1弾性体圧縮部材7は、円筒状をなす胴
部71と、その先端側に位置し、プランジャ4の回転力
を受ける回転力受け部73とで構成されている(図3参
照)。
【0049】胴部71の基端側内周面には、4つの楔状
の係合凸部72が90°間隔で突出形成されている。こ
の場合、各係合凸部72は、その楔形状の頂部(尖端)
721が基端方向に、底部722が先端方向に向くよう
に形成されている。
【0050】また、隣接する係合凸部72同士の間隙
(特に底部722付近の間隙723)は、後述する第2
弾性体圧縮部材8側の係合凸部82が通過可能な程度と
される。
【0051】回転力受け部73の中心部には、胴部71
の内部に連通し、プランジャ4の軸部41が挿通可能な
孔74が形成されている。この孔74は、ほぼ円形で、
かつその外周部にプランジャ4の突起44に対応する4
つの溝75を有する形状をなしている。各溝75は、突
起44が挿入可能な形状、寸法をなし、突起44の挿入
状態でプランジャ4を回転したとき、突起44が溝75
の内面に係合し、回転力を伝達する。
【0052】また、各溝75の片方の側部には、それぞ
れ、第1弾性体圧縮部材7の先端面に開放する凹部76
が形成されている。
【0053】また、第1弾性体圧縮部材7の基端外周部
には、コイルバネ5の先端側が当接する鍔状のバネ座7
7が形成されている。
【0054】一方、第2弾性体圧縮部材8は、円筒状を
なす胴部81と、その先端に設けられた規制板83と、
その基端に設けられた蓋部87とで構成されている(図
4参照)。
【0055】胴部81の先端側外周面には、4つの楔状
の係合凸部82が90°間隔で突出形成されている。こ
の場合、各係合凸部82は、その楔形状の頂部(尖端)
821および底部822がそれぞれ前記係合凸部72と
逆方向に向くように形成されている。
【0056】また、隣接する係合凸部82同士の間隙
(特に底部822付近の間隙823)は、前記係合凸部
72が通過可能な程度とされる。
【0057】図6に示すように、第2弾性体圧縮部材8
は、その胴部81が第1弾性体圧縮部材7の胴部71内
に挿入され、各係合凸部82の底部822が対応する係
合凸部72の底部722と当接することにより、第1弾
性体圧縮部材7と係合する。以下この状態を「係合状
態」と言う。
【0058】第1、第2弾性体圧縮部材7、8の係合状
態(ロック状態)においては、第1弾性体圧縮部材7の
胴部71内に第2弾性体圧縮部材8の胴部81が挿通さ
れ、さらにその胴部81内にプランジャ4の軸部41が
挿通される。また、コイルバネ5は、第1弾性体圧縮部
材7の胴部71の外周を囲むように装填され、第1、第
2弾性体圧縮部材7、8の係合状態においては、それら
の間に挟持され、圧縮状態が保持される。
【0059】規制板83は、プランジャ4の突起44の
通過を規制する機能を有するものであり、その中心部に
は、胴部81の内部に連通し、プランジャ4の軸部41
が挿通可能な孔84が形成されている。この孔84は、
ほぼ円形で、かつその外周部にプランジャ4の突起44
が通過可能な4つの溝85を有する形状をなしている。
そして、隣接する溝85の間には、係止片86が存在し
ている。
【0060】この場合、第1、第2弾性体圧縮部材7、
8の係合状態において、各溝85は、各溝75に対しそ
れぞれ45°ずれた位置に形成されている。従って、係
合状態では、各溝75は、各係止片86と一致するの
で、各溝75内にプランジャ4の各突起44が挿入され
たとき、各突起44は各係止片86に当接し、規制板8
3を通過して基端方向へ移動することができない。
【0061】蓋部87は、シリンジ2の基端に接合され
る。この場合、シリンジ2の基端と蓋部87との接合部
には、内側に固定リング9が嵌入され、これらが離反し
ないように固定される(図10〜図13参照)。
【0062】蓋部87の内側(裏面側)には、コイルバ
ネ5の基端側が当接するバネ座88が形成されている。
【0063】第1弾性体圧縮部材7は、第2弾性体圧縮
部材8に対し、少なくとも45°回転することができ
る。すなわち、図7に示す係合状態から、図8に示すよ
うに、第1弾性体圧縮部材7が第2弾性体圧縮部材8に
対し45°回転すると、係合凸部72、82同士の係合
が外れ、図9に示すように、コイルバネ5の圧縮状態の
規制が解除される。以下この状態を「係合解除状態」と
言う。
【0064】以上のような構成の規制手段6は、一方の
胴部81が他方の胴部81内に回転可能に挿入された2
重管構造をなしていること、さらには、これらがコイル
バネ5の内側に挿入されていること等から、小型化、省
スペース化を図ることができるという利点がある。
【0065】なお、規制手段6の構成、すなわち、第1
弾性体圧縮部材7および第2弾性体圧縮部材8の形状や
位置関係、特に係合凸部72、82の形状、設置位置、
設置数等は、図示のものに限定されないことは言うまで
もない。
【0066】シリンジ2の先端部には、例えば円錐台形
状または砲弾形状をなすキャップ10が着脱自在に装着
される。キャップ10を装着した状態では、キャップ1
0により導入口21および排出口23が被包される。
【0067】このキャップ10には、シリンジ2側のキ
ャップ止め25が係止可能な一対のスリット101が形
成されている。キャップ止め25の端部をスリット10
1に挿入、係止することにより、キャップ10の装着状
態が保持される。
【0068】また、キャップ10には、シリンジ2の先
端部への装着状態において、排出口23の側面を露出さ
せる切欠き102が形成されている。これにより、キャ
ップを装着したまま、薬液Qの排出、供給を行うことが
できる。
【0069】シリンジ2内に収納される薬液Qは、その
使用目的に応じて適宜選択され、例えばモルヒネ(麻薬
性鎮痛剤)等の鎮痛剤、インシュリン製剤、抗生物質、
抗ガン剤、局麻剤等が挙げられる。なお、薬液Qの種類
は、これに限定されるものではなく、例えば、生理食塩
水、電解水、蒸留水、洗浄液、栄養剤、抗凝固剤、造影
剤等の直接薬効を発揮しないものも含まれる。
【0070】次に、薬液供給具1の使用方法(作用)の
一例を図6〜図13に基づき説明する。
【0071】[1]第1弾性体圧縮部材7と第2弾性体
圧縮部材8との間にコイルバネ5を装填するとともにこ
れらを係合状態とし、かつ、第2弾性体圧縮部材8内に
プランジャ4を挿通させた状態で(図6参照)、蓋部8
7を固定リングを介してシリンジ2の基端に接続、固定
する。また、プランジャ4を所定方向に回転して、その
先端の雄螺子43をガスケット3の螺子孔35に螺合
し、プランジャ4をガスケット3に連結しておく。
【0072】この状態で、プランジャ4を先端方向に押
圧操作し、ガスケット3をシリンジ3内の最先端に移動
させておく(図10参照)。このとき、シリンジ2とガ
スケット3とで囲まれる空間内の空気は、排出口23の
流路24を介して外部に排出される。
【0073】なお、本項[1]で述べた操作は、薬液供
給具1の組み立て時に既に完了していてもよい。
【0074】[2]シリンジ2の先端からキャップ10
を取り外し、排出口23の先端部に薬液供給ライン(図
示せず)を接続する。このとき、例えば薬液供給ライン
を構成するチューブの途中をクレンメ等により閉塞して
おく。
【0075】また、導入口21の先端部に、針管のハブ
または該針管に連通するコネクタ等(図示せず)を接続
し、薬液を吸入可能とする。
【0076】この状態で、プランジャ4を基端方向へ引
き、薬液Qを導入口21を介してシリンジ2内へ導入す
る(図11参照)。目盛りを視認しつつ、シリンジ2内
の液量が目的とする投与量に達したら、その時点でプラ
ンジャ4の操作を停止する。
【0077】[3]プランジャ4を回転して、雄螺子4
3と螺子孔35との螺合を解除する。次いで、プランジ
ャ4を基端方向へ引き、その先端部に形成された各突起
44を、第1弾性体圧縮部材7の対応する溝75内に挿
入する(図12参照)。この場合、各突起44は、まず
凹部76内に挿入され、次いでこの状態からプランジャ
4を図7(端面図)中の時計方向に45°回転させつ
つ、さらに基端方向へ引くことにより、溝75内に挿入
される(図7参照)。
【0078】なお、このとき、各突起44は、各係止片
86に当接するので、規制板83を通過することはでき
ず、よって、誤ってプランジャ4を基端方向へ抜き取っ
てしまうことが防止される。
【0079】[4]図7に示す状態から、プランジャ4
をさらに図8(端面図)中の時計方向に45°回転させ
る。このプランジャ4の回転力は、各突起(回転力伝達
部)44およびこれに係合している溝75の内面を介し
て回転力受け73に伝達され、第1の弾性体圧縮部材7
が同方向に回転される。
【0080】図8に示すように、第1の弾性体圧縮部材
7が係合状態から45°回転すると、係合凸部72、8
2同士の係合が外れ、図9および図13に示すように、
第1、第2弾性体圧縮部材7、8は係合解除状態とな
る。これにより、コイルバネ5の圧縮状態の規制が解除
され、コイルバネ5が伸長して、第1の弾性体圧縮部材
7の基端がガスケット3に当接し、ガスケット3を先端
方向へ押圧する(図13参照)。
【0081】また、このとき、各溝75は、対応する各
溝85と一致するので、各突起44は、各溝75および
85を通過し、基端方向へ移動可能となる。そのため、
プランジャ4を基端方向へ移動して、シリンジ2内より
抜き取ることができ、それを行う(図13参照)。
【0082】[5]シリンジ2内の薬液Qは、ガスケッ
ト3の押圧により加圧され、薬液供給ライン(図示せ
ず)における前記クレンメによる閉塞を解除すると、そ
の薬液Qが排出口23から排出され、薬液供給ラインへ
供給される。そして、その薬液Qは、薬液供給ラインに
設置された流量制御装置により、その流量が微量に制御
されつつ、投与される。
【0083】なお、このとき、一方向弁22の作用によ
り、導入口21から薬液Qが漏れ出すことはない。
【0084】また、このような薬液供給の最中に、キャ
ップ10をシリンジ2の先端部に装着して、導入口21
やその周辺部への塵、埃の侵入、付着を防止することも
できる。
【0085】以上のように、本発明の薬液供給具1は、
プランジャ4をガスケット3から取り外してシリンジ2
内から抜き取る操作(プランジャ4の除去操作)に伴っ
て(起因して)、特に、プランジャ4を所定角度回転さ
せることにより、第1、第2弾性体圧縮部材7、8の係
合解除状態を得、コイルバネ5によるガスケット5の押
圧を開始させることができるので、その操作が極めて簡
単である。また、誤って係合解除状態となるという誤動
作も生じ難い。
【0086】また、薬液供給具1は、薬液を供給するた
めの機構として、モータやソレノイドのような電気的に
駆動する機構等を備えておらず、そのため、構造が簡単
で、故障も少なく、小型化、軽量化、低コスト化が図れ
る。
【0087】このような薬液供給具1は、医師、看護婦
または患者自身が病院等の医療機関内で使用することも
できるが、前述したように、小型、軽量であり、しか
も、薬液投与に至る操作を簡単、迅速に行うことがで
き、また、安全性も高く、衛生的であるという点から、
患者自身が携帯し、自宅や職場等において使用するのに
も適している。
【0088】この場合、薬液供給具1は、小型であるた
め、薬液供給具を患者の身体に付けたり、衣服のポケッ
ト等に入れたりして携帯することができ、便利である。
【0089】また、本発明の薬液供給具は、生体への薬
液の投与に用いる場合に限らず、例えば、薬液を他の容
器へ移送、特に薬液を輸液バッグ内や血液バッグ内に注
入(配合)するのに適用することもでき、その使用目的
は任意可能である。
【0090】以上、本発明の薬液供給具を図示の実施例
に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されず、
薬液供給具を構成する各部の構成は、同様の機能を発揮
し得る任意のものに置換することができる。
【0091】例えば、弾性体は、コイルバネに限らず、
他の種類のバネや弾性材料で構成されたものであっても
よい。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の薬液供給具
によれば、プランジャの除去操作と、弾性体の圧縮規制
解除操作(係合解除状態を得る操作)とを単一の操作ま
たは一連の操作で行うことができ、薬液の供給開始のた
めの操作が極めて簡単である。
【0093】特に、プランジャを所定角度回転させて係
合解除状態を得る構成とした場合には、前記効果がより
顕著であるとともに、誤って係合解除状態となるという
誤動作も防止できる。
【0094】また、本発明の薬液供給具は、構成が簡易
であり、小型化、軽量化にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬液供給具の実施例の外観を示す平面
図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】第1弾性体圧縮部材の構成(縦断面および両端
面)を示す図である。
【図4】第2弾性体圧縮部材の構成(縦断面および両端
面)を示す図である。
【図5】プランジャの構成(側面および先端側端面)を
示す図である。
【図6】規制手段の作動状態を示す縦断面図である。
【図7】規制手段の作動状態を示す縦断面図である。
【図8】規制手段の作動状態を示す縦断面図である。
【図9】規制手段の作動状態を示す縦断面図である。
【図10】本発明の薬液供給具の使用状態を示す縦断面
図である。
【図11】本発明の薬液供給具の使用状態を示す縦断面
図である。
【図12】本発明の薬液供給具の使用状態を示す縦断面
図である。
【図13】本発明の薬液供給具の使用状態を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 薬液供給具 2 シリンジ 21 導入口 22 一方向弁 23 排出口 24 流路 25 キャップ止め 26 把持部 27 目盛り 3 ガスケット 31 ガスケット本体 32 突部 33 ヘッド 34 凹部 35 螺子孔 4 プランジャ 41 軸部 42 操作板 43 雄螺子 44 突起 5 コイルバネ 6 規制手段 7 第1弾性体圧縮部材 71 胴部 72 係合凸部 721 頂部 722 底部 723 間隙 73 回転力受け部 74 孔 75 溝 76 凹部 77 バネ座 8 第2弾性体圧縮部材 81 胴部 82 係合凸部 821 頂部 822 底部 823 間隙 83 規制板 84 孔 85 溝 86 係止片 87 蓋部 88 バネ座 9 固定リング 10 キャップ 101 スリット 102 切欠き Q 薬液

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に薬液を排出する排出口が設けら
    れた筒状のシリンジと、該シリンジ内で液密に摺動する
    ガスケットと、該ガスケットに対し着脱自在に装着さ
    れ、前記ガスケットを移動操作するプランジャと、前記
    ガスケットを前記シリンジの先端方向へ押圧し得る弾性
    体と、該弾性体を圧縮状態に保持する規制手段とを備
    え、 前記プランジャの除去操作に起因して、前記規制手段に
    より前記弾性体を圧縮状態に保持する規制が解除され、
    前記弾性体による前記ガスケットの押圧動作が開始する
    よう構成されていることを特徴とする薬液供給具。
  2. 【請求項2】 先端側に薬液を排出する排出部が設けら
    れた筒状のシリンジと、該シリンジ内で液密に摺動する
    ガスケットと、該ガスケットに対し着脱自在に装着さ
    れ、前記ガスケットを移動操作するプランジャと、前記
    ガスケットを前記シリンジの先端方向へ押圧し得る弾性
    体と、互いに係合し得る一対の弾性体圧縮部材で構成さ
    れ、それらの係合により前記弾性体を圧縮状態に保持す
    る規制手段とを備え、 前記プランジャを前記ガスケットから取り外して前記シ
    リンジ内から抜き取る操作に起因して、前記両弾性体圧
    縮部材の係合が解除され、前記弾性体による前記ガスケ
    ットの押圧動作が開始するよう構成されていることを特
    徴とする薬液供給具。
  3. 【請求項3】 前記プランジャは、前記両弾性体圧縮部
    材の内側に挿通されている請求項2に記載の薬液供給
    具。
  4. 【請求項4】 両弾性体圧縮部材は、それぞれ円筒状を
    なす胴部を有し、その一方が他方の内側に挿入された状
    態で係合する請求項2または3に記載の薬液供給具。
  5. 【請求項5】 一方の弾性体圧縮部材の胴部の外周面に
    形成された凸部と、他方の弾性体圧縮部材の胴部の内周
    面に形成された凸部とが係合することにより、前記弾性
    体を圧縮状態に保持する請求項4に記載の薬液供給具。
  6. 【請求項6】 両弾性体圧縮部材は、相対的に回転可能
    に設置され、これらを前記プランジャで回転させること
    により両弾性体圧縮部材の係合が解除される請求項2な
    いし5のいずれかに記載の薬液供給具。
  7. 【請求項7】 前記プランジャの先端部に、前記両弾性
    体圧縮部材のうちの一方へ回転力を伝達する回転力伝達
    部が形成されている請求項6に記載の薬液供給具。
  8. 【請求項8】 前記両弾性体圧縮部材の係合が解除され
    たとき、前記回転力伝達部が前記弾性体圧縮部材の内側
    を通過し、前記プランジャの抜き取りが可能となる請求
    項7に記載の薬液供給具。
  9. 【請求項9】 前記弾性体は、コイルバネで構成される
    請求項1ないし8のいずれかに記載の薬液供給具。
  10. 【請求項10】 前記シリンジは、薬液をシリンジ内に
    導入する導入口を有する請求項1ないし9のいずれかに
    記載の薬液供給具。
  11. 【請求項11】 前記導入口に、一方向弁が設けられて
    いる請求項10に記載の薬液供給具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003522608A (ja) * 2000-02-15 2003-07-29 ディセトロニック・ライセンシング・アクチェンゲゼルシャフト 複数構成要素から成るピストン
JP2008188939A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Menicon Co Ltd モノマー充填シリンジの製造方法
CN104943962A (zh) * 2015-06-29 2015-09-30 宁波江东晟利工业产品设计有限公司 具有按压结构膏状推管

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