JPH067722Y2

JPH067722Y2 - 蛇腹状容器付き薬液持続注入器

Info

Publication number: JPH067722Y2
Application number: JP1990095438U
Authority: JP
Inventors: 修塚田
Original assignee: 株式会社塚田メディカル・リサーチ
Priority date: 1990-09-11
Filing date: 1990-09-11
Publication date: 1994-03-02
Anticipated expiration: 2004-03-02
Also published as: JPH0451960U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、蛇腹状容器付き薬液持続注入器に関するもの
である。

（ロ）従来技術輸液セットの一部品として、蛇腹状容器の内部に薬液
（例えば、生理食塩水、ブドウ糖液、抗生物質液、鎮静
剤、鎮痛剤、ヘパリン、ニトログリセリン溶液等）を封
入したものがある。

他方、本出願人が開発した薬液持続注入器（特許第1384
289号）がある。この注入器は、薬液の注入部と流出部
とをバルーンによって接続し、バルーン内に薬液を注入
し、流出部から薬液を長時間にわたって流出する機能を
有している。

しかし、従来では両者を結合したものはない。薬液持続
注入器は、別の注射器等によって薬液を注入しなければ
ならず、手間が煩雑で、保管に不便であった。また、輸
液セット自体は大掛りで患者の行動を拘束し、使用に不
便をきたしていた。さらに、救急患者等の応急手当ての
さいに必要な薬品と注射器等が分離していると、必要迅
速な処理がとれない。

（ハ）考案が解決しようとする課題本考案が解決しようとする課題は、従来の薬液封入蛇腹
状容器と本出願人に係る薬液持続注入器とを有効に連結
し、両者の使用範囲を広げ、かつ、医療施術の簡便化お
よび高度化を図ることのできる蛇腹状容器付き薬液持続
注入器を得ることにある。

（ニ）（課題を解決するための手段）本考案の蛇腹状容器付き薬液持続注入器は、蛇腹状容器
の一端に押圧式連結部を設け、該連結部に所定の間隔を
あけて薬液持続注入器の薬液注入部に連結した構成にな
っている。

（ホ）作用この蛇腹状容器付き薬液持続注入器においては、使用時
に手動による押圧力によって前記連結部を前記薬液注入
部に結合し、蛇腹状容器内の全薬液を手動による押圧力
で前記注入器のバルーン内に注入する。注入後、蛇腹状
容器は該注入器から取り外される。

（ヘ）実施例図面を参照して、本考案にもとづく蛇腹状容器付き薬液
持続注入器の実施例について説明する。

本考案の注入器は、第１図に示すように、前述した本出
願人に係る特許第1384289号等の薬液持続注入器１に従
来の蛇腹状容器２を連結した構成になっている。

薬液持続注入器１は、円筒本体11の両端に薬液注入部12
と薬液流出部13とを取り付け、円筒本体11の外周にバル
ーン14を取り付け、バルーン14の内部と円筒本体11の内
部とを連通孔15によって連通した構成になっている。

円筒本体11を省略し、注入部12と流出部13とをバルーン
14によって直接に連結してもよい。

注入部12は逆止弁（図示せず）が設けられていて、注入
薬液の逆流を防止する。バルーン14は弾性材料からつく
られ、所定量の薬液を収容することができる。流出部13
には制御通路（図示せず）が設けられていて、薬液の流
出時間を制御する。

蛇腹状容器２は可撓性材料（例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等）からつくられていて、少なくとも一端
に押圧式連結部21が設けられている。容器２の内部には
所定の薬液が封入されている。

容器２は、第２図に示すように、通常の薬液抽出部22と
折曲げ式フック23とが設けられたものでもよい。

使用前の保管時においては、第１図および第２図に示す
ように、注入器１の注入部12と容器２の連結部21とは所
定の間隔をあけて保護カバー３によって外気と遮断され
ている。

この両者の連結構造は、使用時に手動による押圧力によ
って簡単確実に連結される機能を有しているものであれ
ばよい。例えば、第３図に示すように、逆止弁とオスル
アまたはオスロック（Ａ）、インジェクションポートと
針（Ｂ）、活栓とオスルアまたはオスロック（Ｃ）等が
ある。

第２図の蛇腹状容器２を使用している場合には、フック
23は折り曲げて連結されている（第４図）。

本考案の注入器の使用にさいしては、第５図に示すよう
に、蛇腹状容器２を手で押して連結部21を注入器１の注
入部12に押し込み結合し、さらに容器２を手で押し潰
し、容器２内の全薬液を注入器１のバルーン14内に移し
換える次いで、第６図に示すように、容器２を取り外し、注入
器１の流出部13に針４等を取り付け、通常の治療に用い
る。

（ト）効果本考案によれば、従来の医療施術を簡略化、高度化する
ばかりではなく、薬液の残留量を最小にすることができ
る。特に、救急患者の応急手当てに有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の蛇腹状容器付き薬液持続注入器の実施
例の平面図。第２図は別の実施例の平面図。第３図は連
結構造の説明図。第４図は第２図のIV−IV線からみた正
面図。第５図および第６図は本考案の注入器の動作説明
図。１：薬液持続注入器２：蛇腹状容器３：保護カバー、４：針 21：連結部、12：薬液注入部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】蛇腹状容器の一端に押圧式連結部を設け、
該連結部に所定の間隔をあけて薬液持続注入器の薬液注
入部に連結し、使用時に手動による押圧力によって前記
連結部を前記薬液注入部に結合し、蛇腹状容器内の全薬
液を手動による押圧力で前記注入器のバルーン内に流入
し、注入後蛇腹式容器を取り外すことを特徴とした蛇腹
状容器付き薬液持続注入器。