JP3207799B2 - 薬液持続注入器 - Google Patents

薬液持続注入器

Info

Publication number
JP3207799B2
JP3207799B2 JP34846697A JP34846697A JP3207799B2 JP 3207799 B2 JP3207799 B2 JP 3207799B2 JP 34846697 A JP34846697 A JP 34846697A JP 34846697 A JP34846697 A JP 34846697A JP 3207799 B2 JP3207799 B2 JP 3207799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
elastic bag
drug solution
elastic
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34846697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11164885A (ja
Inventor
勝美 坂元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP34846697A priority Critical patent/JP3207799B2/ja
Priority to US09/203,936 priority patent/US6063058A/en
Priority to EP98309922A priority patent/EP0933091A3/en
Publication of JPH11164885A publication Critical patent/JPH11164885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3207799B2 publication Critical patent/JP3207799B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/142Pressure infusion, e.g. using pumps
    • A61M5/145Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
    • A61M5/148Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons flexible, e.g. independent bags
    • A61M5/152Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons flexible, e.g. independent bags pressurised by contraction of elastic reservoirs
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S128/00Surgery
    • Y10S128/12Pressure infusion

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液を長時間かけ
て患者に投与するための薬液持続注入器(インフューザ
ー)に関し、特に弾性袋(バルーン)の押圧力を利用し
て薬液を流出させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、体力消耗の大きい成人病患者等
の治療に使用される薬液の投与には、その患者の体力の
状態に合わせて長時間かけて投与する薬液投与システム
が必要である。このような薬液としては、例えば、制ガ
ン剤、沈痛剤、局所麻酔剤、血糖値調整剤等がある。こ
れらの薬液は、静脈内、動脈内、皮下、あるいは硬膜外
から体内に投与されている。
【0003】このような薬液投与システムの一つとし
て、特開昭64−70069号公報には、バルーンの押
圧力を利用して薬液を持続的に流出させるようにした薬
液持続注入器が開示されている。この薬液持続注入器
は、円筒状の外軸と、この外軸内に摺動自在に内装され
た内軸と、これら両軸の外周に両端部を気密的に固定さ
れた筒状のバルーンとを備え、外軸の開口部には三方活
栓を介して、流量制御部、チューブ、薬液注入針接続用
アダプター等が順次連結されている。
【0004】そして、投与すべき薬液を、三方活栓、外
軸、外軸と内軸との隙間を通して、バルーン内に充填
し、三方活栓を切り替えて流量制御部、チューブ、アダ
プター等を通して薬液注入針から患者の静脈等に薬液を
投与するようになっている。バルーン内に薬液を充填す
るとき、薬液の充填に伴って外軸から内軸が突出するこ
とにより、バルーンが半径方向だけでなく軸方向にも膨
脹するので容積を大きくすることができ、薬液投与終了
時には、外軸内に内軸が収容されてバルーンが軸方向に
も縮小するため、薬液の残留量を少なくすることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
64−70069号公報等に開示されたバルーンを利用
した従来の薬液持続注入器においては、次のような問題
点があった。
【0006】図8は、バルーンの容積と収縮圧力との関
係を示す図表であり、図の横軸はバルーンの容積、縦軸
は収縮圧力を示す。このように、収縮圧力が0の自由状
態(r0)からバルーン容積の増加に伴って収縮圧力は
急激に上昇して(T2)ピーク(r4)を迎え、いった
ん低下した後(r2)、今度はゆるやかに上昇を続ける
(T1)傾向がある。
【0007】これは、ゴム風船を膨らませた人なら誰で
も経験していることと同じである。自由状態に近い状態
では膜厚が厚いので厚い膜を伸ばすためには大きな荷重
が必要であるが、一方ある程度膨脹して薄くなった膜を
更に伸ばすためには小さな荷重ですむのである。
【0008】バルーンを利用した従来の薬液持続注入器
は、バルーン内に薬液を充填して例えばr1の容積にな
るまで膨脹させ、その状態でバルーンが完全に萎んで収
縮圧力が0の自由状態(r0)になるまで、すなわち図
8のT3の範囲でバルーンの押圧力を利用している。
【0009】しかしながら、従来の薬液持続注入器で
は、バルーンが完全に萎んで収縮圧力が0の自由状態
(r0)になっても、薬液が全部押し出されずT5に該
当する薬液の残量が発生するようになっていた。また、
T2の区間では、バルーンの収縮圧力が急激に低下する
ので、薬液の流速が急激に低下してしまうという問題点
があった。
【0010】したがって、本発明の目的は、バルーンの
ような弾性袋を利用した薬液持続注入器において、薬液
を最後まで流出させることができ、薬液の残留量が極め
て少ない、携帯しやすい形状の薬液持続注入器を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、内部に薬液が充填される内袋と、
この内袋を内包する全体として扁平な袋状の弾性袋と、
その対向する偏平面を連結する周壁の一部に前記内袋内
に連通する薬液流出入口とを備え、前記内袋と前記弾性
袋との隙間に流動体が充填されていることを特徴とする
薬液持続注入器を提供するものである。
【0012】本発明の第2は、内部に薬液が充填される
全体として扁平な袋状の弾性袋と、その対向する偏平面
を連結する周壁の一部に弾性袋内に連通する薬液流出入
口と、前記弾性袋内に配置された中子とを備え、前記中
子は、前記弾性袋の自由状態における内容積よりも大き
な体積を有していることを特徴とする薬液持続注入器を
提供するものである。
【0013】本発明の第3は、前記第1又は第2の発明
において、前記弾性袋は、全体として扁平な袋状をな
し、その対向する扁平面の厚さが、それらを連結する周
壁の厚さより厚くされている薬液持続注入器を提供する
ものである。
【0014】本発明の第4は、前記第1〜3のいずれか
の発明において、前記弾性袋は、全体として扁平な袋状
をなし、その対向する扁平面に、前記弾性袋の材質より
も剛性の高い板が添設されている薬液持続注入器を提供
するものである。
【0015】
【0016】
【作用】(発明の作用) 本発明の第1によれば、扁平な形状の弾性袋の周壁の一
部に薬液流出入口が設けられているので、ポケットや小
物入れ等に入れたとき、薬液流出入口をポケットや小物
入れ等の開口部に向けやすくすることができ、それによ
って携帯しやすい薬液持続注入器を提供することができ
るとともに、内袋と弾性袋との隙間に流動体を充填した
ことにより、弾性袋が自由状態になっても、なおかつ流
動体の体積分だけ内袋が押し潰されることになるので、
薬液の残留量を従来のものより少なくすることができ
る。また、内袋と弾性袋との隙間に流動体を充填したこ
とにより、図8におけるT1に該当する区間を長くとる
ことができ、薬液の流速を従来のものより一定化するこ
とができる。
【0017】本発明の第2によれば、扁平な形状の弾性
袋の周壁の一部に薬液流出入口が設けられているので、
ポケットや小物入れ等に入れたとき、薬液流出入口をポ
ケットや小物入れ等の開口部に向けやすくすることがで
き、それによって携帯しやすい薬液持続注入器を提供す
ることができるとともに、弾性袋の自由状態における内
容積よりも、中子の体積の方が大きくされているので、
弾性袋内の薬液の残量がほとんどなくなっても、弾性袋
は、中子の体積によって膨脹された状態にあり、その押
圧力が大幅に低下することがない。このため、薬液の投
与開始から投与終了まで、充填された薬液に対してほぼ
一定した押圧力を付与することができ、薬液の流量をほ
ぼ一定にできると共に、薬液をほとんど残さずに押出す
ことができる。
【0018】(各クレームの作用)本発明の第3によれ
ば、弾性袋は、全体として扁平な袋状をなし、その対向
する扁平面の厚さが、それらを連結する周壁の厚さより
厚くされているので、薬液を充填したとき、全体として
扁平な形状を保ったまま膨脹させることができ、その結
果、使用者がポケットや小物入れ等に入れて携帯しやす
い形状の薬液持続注入器を提供することができる。
【0019】本発明の第4によれば、弾性袋に添設した
剛性の高い板が、扁平面の膨らみを押えるので、薬液を
充填したとき、扁平な形状を保ったまま弾性袋を膨脹さ
せることができ、それによって、前記と同様に携帯しや
すい薬液持続注入器を提供することができる。
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜3には、本発明による薬液
持続注入器の一実施形態が示されている。図1は同薬液
持続注入器に薬液を充填した状態を示し、(a)は側断
面図、(b)は(a)のA−A’矢示線に沿った断面
図、(c)は(b)のB−B’矢示線に沿った断面図、
(d)は(a)の○印部分の拡大断面図、図2は同薬液
持続注入器の外観を示す斜視図、図3は同薬液持続注入
器の薬液を完全に流出させた状態を示す側断面図であ
る。
【0022】この薬液持続注入器は、合成樹脂、金属等
からなる、全体として扁平な枕形状をなす保護ケース1
0を有している。保護ケース10の長手方向の端部に
は、薬液流出入口40の開口部42が外部に突出するよ
うに設けられている。なお、保護ケース10は、上下2
つの部材10a、10bからなり、図示しないヒンジ等
で開閉可能とされ、また、図示しない留め具で閉じた状
態に固定できるようになっている。
【0023】保護ケース10内には、天然ゴム、合成ゴ
ム等の弾性材質からなる、全体として扁平な袋状をなす
弾性袋20が配置されている。なお、図中21は弾性袋
20の扁平面、22は周壁である。更に、弾性袋20内
には、薬液31が充填される内袋30が配置されてい
る。内袋30としては、弾性袋20と同様な弾性材質の
袋が好ましく採用されるが、合成樹脂フィルムや、合成
樹脂フィルムに金属箔等をラミネートしたフィルム等の
袋であってもよい。伸縮性のない合成樹脂フィルム等を
使用する場合は、薬液31をいっぱいに充填した状態の
内容積となる大きさに形成される。また、内袋30とし
て、天然又は合成ゴム等を使用する場合には、ゴム中の
添加剤等が薬液31中に溶出しないように、その内面に
シリコンゴム等の耐薬品性の膜を形成しておくことが好
ましい。
【0024】保護ケース10の端部から突出する薬液流
出入口40は、この実施形態では管状の部材で形成され
ており、弾性袋20の端部を貫通し、内袋30の端部に
連結されて、内袋30内に連通している。弾性袋20
は、薬液流出入口40の外周に気密的に接合されてい
る。薬液流出入口40内には、解除可能な逆止弁41が
配置されている。この逆止弁41は、例えば自動車のタ
イヤの空気注入口のような構造をなし、弁体が、外部か
ら薬液31を注入するときには開き、内部から薬液31
が流出しようとすると閉じるようになっている。そし
て、薬液31を投与する際には、薬液投与チューブ等に
連結されたパイプ状の注入口を外側から差し込むと、内
部の弁体が強制的に開いて薬液31が流出するようにな
っている。
【0025】そして、上記弾性袋20と内袋30との間
隙に、水等の液体や、空気等の気体からなる流動体23
が封入されている。この流動体23の体積と、上記内袋
30を完全に萎ませたときの体積とを合わせた体積が、
弾性袋20の自由状態における内容積よりも大きくされ
ている。その結果、弾性袋20は、内袋30内に薬液3
1が充填されていない状態でも、内袋30の外周に押圧
力を付与するように構成されている。この実施形態の場
合、弾性袋20は、内袋30と流動体23との体積によ
って、内袋30内に薬液31が充填されていない状態で
も、その内容積が図8のr2となるようにされている。
【0026】なお、薬液流出入口40には、逆止弁41
の代わりに、薬液31の流路を三方向に切り替え可能な
三方活栓を取付けてもよい。すなわち、三方活栓に薬液
を注入するための注射器と、薬液投与チューブとを接続
し、注射器から三方活栓を通して薬液を内袋30内に充
填した後、三方活栓の流路を薬液投与チューブ側に開口
させて、内袋30内の薬液を三方活栓を通して薬液投与
チューブに送り、薬液の投与を行うこともできる。
【0027】また、薬液流出入口40としては、薬液流
入口と薬液流出口とを別々に設けたものであってもよ
い。その場合、薬液流入口には、逆止弁を設けて注射器
等から薬液を内袋30内に充填できるようにし、薬液流
出口には、通常の弁体を設けて薬液を投与するときに弁
体を開けるようにすることができる。
【0028】更に、薬液流出入口40には、図示しない
流量制御弁、フィルター、薬液投与チューブ等を介して
薬液投与針が接続される。そして、薬液投与針を患者の
静脈等に差し込んで薬液の投与を開始するようになって
いる。これらの構造は、例えば上記特開昭64−700
69号等に示されるように公知であるため、その説明を
省略することにする。
【0029】次に、本発明による薬液持続注入器の作用
について説明する。前準備として、前記薬液流出入口4
0の開口部42に、図示しない注射器等を挿入して連結
し、注射器等によって投与すべき薬液31を薬液流出入
口40に注入すると、薬液流出入口40内の逆止弁41
が開いて、薬液31が内袋30内に充填される。こうし
て薬液31を内袋30内に充満させると、弾性袋20が
膨脹して、保護ケース10内にいっぱいになる。このた
め、弾性袋20は保護ケース10の内周形状に沿って膨
脹し、保護ケース10が扁平な形状をなすため、ポケッ
ト等に入れて携帯しやすくなっている。
【0030】この状態で、図示しない薬液投与チューブ
の基端に設けたパイプ状の注入口を薬液流出入口40に
挿入して、薬液流出入口40に薬液投与チューブを接続
すると、上記パイプ状の注入口によって逆止弁41が強
制的に開かれ、弾性袋20の押圧力によって、内袋30
内の薬液31が薬液流出入口40を通して薬液投与チュ
ーブに流れ、薬液投与チューブの先端に接続された図示
しない薬液投与針から患者の静脈等に薬液が投与され
る。
【0031】弾性袋20は、内袋30と流動体23との
体積によって、内袋30内に薬液31が充填されていな
い状態でも、その内容積が図8のr2とされており、内
袋30内に薬液31を充填することにより、内容積はr
3となる。そして、薬液31の投与を開始すると、薬液
31の流出に伴って、弾性袋20の内容積は、図8のr
3からr2に変化する。
【0032】しかし、このT4で示す区間において、弾
性袋20の収縮圧力は、ほとんど変化がないので、内袋
30に対して投与の最初から最後までほぼ一定した押圧
力を付与することができる。その結果、薬液31を投与
の最初から最後まで、ほぼ一定した流速で流出させるこ
とができる。また、内袋30内の薬液31がほとんどな
くなっても、内袋30に押圧力を付与するので、内袋3
0内の薬液31をほとんど残さずに最後まで流出させる
ことができる。
【0033】図6には、本発明の薬液持続注入器に使用
される弾性袋20の形状の他の例が示されている。同図
(a)は弾性袋の部分横断面図、(b)は(a)のE−
E’矢示線に沿った断面図である。この弾性袋20は、
全体として扁平な袋状をなし、扁平面21の肉厚の方
が、周壁22の肉厚よりも厚くされている。その結果、
薬液を充填すると、図中の矢印で示すように、周壁22
の方がより大きく伸びて膨脹し、全体として扁平な形状
を保ったまま膨脹しやすくなる。その結果、弾性袋20
を保護ケース10の内周形状に適合した形状に膨脹させ
ることができる。
【0034】図7には、本発明の薬液持続注入器に使用
される弾性袋20の形状の更に他の例が示されている。
同図(a)は弾性袋の部分横断面図、(b)は(a)の
F−F’矢示線に沿った断面図である。この弾性袋20
は、全体として扁平な袋状をなし、扁平面21の周縁部
で肉厚が徐々に薄くされると共に、周壁22の肉厚も薄
くされている。その結果、薬液を充填すると、図中の矢
印で示すように、周壁22の方がより大きく伸びて膨脹
し、全体として扁平な形状を保ったまま膨脹しやすくな
る。その結果、弾性袋20を保護ケース10の内周形状
に適合した形状に膨脹させることができる。
【0035】なお、上記の他、対向する扁平面21に剛
性の高い板、例えば合成樹脂板、金属板等を接着、溶着
等の手段で添設してもよく、それによっても、弾性袋2
0を全体として扁平な形状を保ったまま膨脹しやすくす
ることができる。その場合、剛性の高い板によって弾性
袋20の補強効果も得られる。
【0036】図4、5には、本発明による薬液持続注入
器の別の実施形態が示されている。図4は同薬液持続注
入器に薬液を充填した状態を示し、(a)は側断面図、
(b)は(a)のC−C’矢示線に沿った断面図、
(c)は(b)のD−D’矢示線に沿った断面図、
(d)は(a)の○印部分の拡大断面図、図5は同薬液
持続注入器の薬液を完全に流出させた状態を示す側断面
図である。なお、図1〜3に示した実施形態と実質的に
同じ部分については、同符号を付して詳しい説明を省略
することにする。
【0037】この実施形態では、前記実施例における内
袋がなく、弾性袋20内に直接薬液を充填するようにな
っている。弾性袋20の長手方向の一方の端部に位置す
る周壁22には、管状の薬液流出入口40が一体成形さ
れており、この薬液流出入口40は、保護ケース10の
長手方向の一方の端部から外部に突出している。薬液流
出入口40内には、解除可能な逆止弁41が設けられて
いる。
【0038】この実施形態の特徴は、上記弾性袋20内
に、弾性袋20の自由状態における内容積よりも大きな
体積を有する中子50が挿入されていることにある。こ
の中子50としては、合成樹脂、金属等からなる固体状
のものの他、気体、液体等を充填した袋状のものなどを
使用することができる。固体状の中子の場合、内部を中
空にして重量を軽減することもできる。中子50は、弾
性袋20が収縮したとき、弾性袋20の内周形状に適合
しやすい形状をなすものが好ましい。また、中子50に
よって薬液流出入口40が塞がれてしまうのを防止する
ため、中子50の端部に切り欠き部51等を設けてもよ
い。
【0039】この実施形態においては、弾性袋20は、
中子50の体積によって、弾性袋20内に薬液31が充
填されていない状態でも、その内容積が図8のr2とさ
れており、弾性袋20内に薬液31を充填することによ
り、内容積はr3となる。そして、薬液31の投与を開
始すると、薬液31の流出に伴って、弾性袋20の内容
積は、図8のr3からr2に変化する。
【0040】しかし、このT4で示す区間において、弾
性袋20の収縮圧力は、ほとんど変化がないので、内部
の薬液31に対して投与の最初から最後までほぼ一定し
た押圧力を付与することができる。その結果、薬液31
を投与の最初から最後まで、ほぼ一定した流速で流出さ
せることができる。また、弾性袋20内の薬液31がほ
とんどなくなっても、薬液31に対して押圧力を付与す
るので、弾性袋20内の薬液31をほとんど残さずに最
後まで流出させることができる。
【0041】なお、この実施形態においても、弾性袋2
0は、薬液31を充填する内袋と、薬液31に押圧力を
付与する弾性材質の外袋との2重の袋体で構成されてい
てもよい。その場合、内袋と外袋とが一体にラミネート
された2層構造の袋からなっていてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポケットや小物入れ等に入れたとき、薬液流出入口をポ
ケットや小物入れ等の開口部に向けやすくすることがで
き、それによって携帯しやすい薬液持続注入器を提供す
ることができ、薬液の投与開始から投与終了まで、充填
された薬液に対してできるだけ一定した押圧力を付与す
ることができ、薬液の流量を従来のものより一定化でき
ると共に、薬液をほとんど残さずに押出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薬液持続注入器の一実施形態であ
って薬液を充填した状態を示し、(a)は側断面図、
(b)は(a)のA−A’矢示線に沿った断面図、
(c)は(b)のB−B’矢示線に沿った断面図、
(d)は(a)の○印部分の拡大断面図である。
【図2】同薬液持続注入器の外観を示す斜視図である。
【図3】同薬液持続注入器の薬液を完全に流出させた状
態を示す側断面図である。
【図4】本発明による薬液持続注入器の別の実施形態で
あって薬液を充填した状態を示し、(a)は側断面図、
(b)は(a)のC−C’矢示線に沿った断面図、
(c)は(b)のD−D’矢示線に沿った断面図、
(d)は(a)の○印部分の拡大断面図である。
【図5】同薬液持続注入器の薬液を完全に流出させた状
態を示す側断面図である。
【図6】本発明による薬液持続注入器に使用される弾性
袋の別の例を示し、(a)は部分横断面図、(b)は
(a)のE−E’矢示線に沿った断面図である。
【図7】本発明による薬液持続注入器に使用される弾性
袋の更に別の例を示し、(a)は部分横断面図、(b)
は(a)のF−F’矢示線に沿った断面図である。
【図8】一般的なバルーンの容積と収縮圧力との関係を
示す図表である。
【符号の説明】
10 保護ケース 20 弾性袋 21 扁平面 22 周壁 23 流動体 30 内袋 31 薬液 40 薬液流出入口 41 逆止弁 42 開口部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/142 A61M 5/168

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に薬液が充填される内袋と、この内
    袋を内包する全体として扁平な袋状の弾性袋と、その対
    向する偏平面を連結する周壁の一部に前記内袋内に連通
    する薬液流出入口とを備え、前記内袋と前記弾性袋との
    隙間に流動体が充填されていることを特徴とする薬液持
    続注入器。
  2. 【請求項2】 内部に薬液が充填される全体として扁平
    な袋状の弾性袋と、その対向する偏平面を連結する周壁
    の一部に弾性袋内に連通する薬液流出入口と、前記弾性
    袋内に配置された中子とを備え、前記中子は、前記弾性
    袋の自由状態における内容積よりも大きな体積を有して
    いることを特徴とする薬液持続注入器。
  3. 【請求項3】 前記弾性袋は、全体として扁平な袋状を
    なし、その対向する扁平面の厚さが、それらを連結する
    周壁の厚さより厚くされている請求項1又は2記載の薬
    液持続注入器。
  4. 【請求項4】 前記弾性袋は、全体として扁平な袋状を
    なし、その対向する扁平面に、前記弾性袋の材質よりも
    剛性の高い板が添設されている請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の薬液持続注入器。
JP34846697A 1997-03-12 1997-12-03 薬液持続注入器 Expired - Fee Related JP3207799B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34846697A JP3207799B2 (ja) 1997-12-03 1997-12-03 薬液持続注入器
US09/203,936 US6063058A (en) 1997-03-12 1998-12-02 Liquid medicine continous infuser
EP98309922A EP0933091A3 (en) 1997-12-03 1998-12-03 Liquid medicine continuous infuser

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34846697A JP3207799B2 (ja) 1997-12-03 1997-12-03 薬液持続注入器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11164885A JPH11164885A (ja) 1999-06-22
JP3207799B2 true JP3207799B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=18397205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34846697A Expired - Fee Related JP3207799B2 (ja) 1997-03-12 1997-12-03 薬液持続注入器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6063058A (ja)
EP (1) EP0933091A3 (ja)
JP (1) JP3207799B2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19701494A1 (de) * 1997-01-17 1998-07-23 Boehringer Mannheim Gmbh Transdermales Injektionssystem
JP2003111839A (ja) * 2001-10-02 2003-04-15 Daiken Iki Kk 充填補助機能を備えた薬液注入装置
US8177740B1 (en) * 2004-06-24 2012-05-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Medicinal liquid infuser with integral agitator means
JP2006239175A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Suzuka Enji Kk 薬液注入器用薬液充填筒とその製造方法
EP1746479A1 (de) 2005-07-22 2007-01-24 RoweMed AG - Medical 4 Life Mechanisch betriebene Flüssigkeitspumpe
US7704230B2 (en) * 2005-12-29 2010-04-27 Ethicon, Inc. Pressurized fluid reservoir for an infusion system
US8038650B2 (en) * 2010-02-22 2011-10-18 Microsert Ltd. Slow release liquid drug delivery device
WO2012061140A1 (en) 2010-10-25 2012-05-10 Medrad, Inc. Bladder syringe fluid delivery system
US9498570B2 (en) 2010-10-25 2016-11-22 Bayer Healthcare Llc Bladder syringe fluid delivery system
US9180252B2 (en) 2012-04-20 2015-11-10 Bayer Medical Care Inc. Bellows syringe fluid delivery system
FR2991881B1 (fr) * 2012-06-13 2014-09-05 Medex Sa Dispositif d'injection d'un produit liquide comprenant deux demi-coques mobiles en rotation l'une par rapport a l'autre
US9814871B2 (en) 2013-03-15 2017-11-14 Bayer Healthcare Llc Connector assembly for syringe system
US9498574B2 (en) * 2013-03-15 2016-11-22 Carefusion 303, Inc. Infusion system with dual-chambered reservoir
WO2015121275A1 (en) * 2014-02-12 2015-08-20 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Compressible reservoir for liquid medicament
JP2016087180A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 フォルテ グロウ メディカル株式会社 電気メスの給水装置
AR106795A1 (es) 2015-11-25 2018-02-21 Bayer Healthcare Llc Jeringa y sistema conector
WO2017181325A1 (en) * 2016-04-18 2017-10-26 Medtrum Technologies Inc. Multi-mode power supply system for a portable infusion device
US11497680B2 (en) 2016-12-16 2022-11-15 Rockfield Medical Devices Limited Portable enteral feeding apparatus
US11351301B2 (en) 2017-02-20 2022-06-07 Avent, Inc. Mandrel for an infusion assembly
US11253644B2 (en) 2017-02-20 2022-02-22 Avent, Inc. Bladder for an infusion assembly
US11344670B2 (en) * 2019-10-03 2022-05-31 Mark Shal Small non-electrically driven portable infusion device
BR112022014156A2 (pt) 2020-02-21 2022-09-13 Bayer Healthcare Llc Conectores de percurso de fluido para distribuição de fluido médico
EP4168064A1 (en) 2020-06-18 2023-04-26 Bayer HealthCare, LLC In-line air bubble suspension apparatus for angiography injector fluid paths

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3506005A (en) * 1967-02-23 1970-04-14 Arthur S Gilio Pressure infusion device for medical use
US4909790A (en) * 1987-06-18 1990-03-20 Nissho Corporation Liquid infusion device
JPH0687895B2 (ja) 1987-06-18 1994-11-09 株式会社ニッショ− バル−ンインフユ−ザ−
US4968301A (en) * 1989-02-02 1990-11-06 Imed Corporation Disposable infusion device
US5649910A (en) * 1989-06-16 1997-07-22 Science Incorporated Fluid delivery apparatus and method of making same
EP0576604B1 (en) * 1991-03-22 2000-01-12 Deka Products Limited Partnership Constant-pressure fluid supply system with multiple fluid capability
US5921962A (en) * 1995-10-11 1999-07-13 Science Incorporated Fluid delivery device with flow indicator and rate control
US5830187A (en) * 1995-12-22 1998-11-03 Science Incorporated Fluid delivery device with conformable ullage and fill assembly
US5807335A (en) * 1995-12-22 1998-09-15 Science Incorporated Fluid delivery device with conformable ullage and fill assembly
US5961492A (en) * 1997-08-27 1999-10-05 Science Incorporated Fluid delivery device with temperature controlled energy source
US5897530A (en) * 1997-12-24 1999-04-27 Baxter International Inc. Enclosed ambulatory pump

Also Published As

Publication number Publication date
EP0933091A3 (en) 1999-08-18
JPH11164885A (ja) 1999-06-22
EP0933091A2 (en) 1999-08-04
US6063058A (en) 2000-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3207799B2 (ja) 薬液持続注入器
US5308334A (en) Closed system for iv site flush
JP3188689B2 (ja) 薬剤注入投薬装置
US4687468A (en) Implantable insulin administration device
US6582418B1 (en) Drug pump with reinforcing grooves
US6666845B2 (en) Implantable infusion pump
US5722957A (en) Implantable infusion pump
JP3895799B2 (ja) 埋込型インフュージョンポンプ
US4898582A (en) Portable infusion device assembly
US20060041229A1 (en) Flow restriction system and method for patient infusion device
JPH0852222A (ja) 改良圧力リザーバを備えた医薬注入ポンプ
CA2068563A1 (en) Method and apparatus for infusing medical solutions
JP4898183B2 (ja) 薬液自己注入システム
WO2002053207A2 (en) Implantable infusion pump
US7601148B2 (en) Infusion pump
JP3930735B2 (ja) 携帯鎮痛装置
US20050267422A1 (en) Fluid delivery apparatus
CA1238830A (en) Implantable insulin administration device
US20220211934A1 (en) Cassette assembly for ambulatory drug pump
JP2001104477A (ja) 薬液持続注入器
JPH067722Y2 (ja) 蛇腹状容器付き薬液持続注入器
JP7213528B2 (ja) 加圧式医薬品注入器
WO2000071190A1 (fr) Dispositif portatif de soulagement de la douleur
JPH0646739U (ja) 薬液持続注入器
JPH0727591U (ja) 薬液持続注入器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees