JPH1111365A - 駐輪装置における自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構 - Google Patents

駐輪装置における自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構

Info

Publication number
JPH1111365A
JPH1111365A JP16621297A JP16621297A JPH1111365A JP H1111365 A JPH1111365 A JP H1111365A JP 16621297 A JP16621297 A JP 16621297A JP 16621297 A JP16621297 A JP 16621297A JP H1111365 A JPH1111365 A JP H1111365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bicycle
front wheel
pallet
wheel
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16621297A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Nagai
幸彦 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANOYAS HISHINO MEISHO CORP
Original Assignee
SANOYAS HISHINO MEISHO CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANOYAS HISHINO MEISHO CORP filed Critical SANOYAS HISHINO MEISHO CORP
Priority to JP16621297A priority Critical patent/JPH1111365A/ja
Publication of JPH1111365A publication Critical patent/JPH1111365A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を複雑化することなく操作性をより一層
向上させた駐輪装置における自転車の定位置保持機構、
およびパレット上の自転車受払駆動機構を提供する。 【解決手段】 自転車Gを直立状態で搭載するパレット
1上でガイドレール5に沿って進退可能な前輪受け台6
と、この前輪受け台6の移動軸線に沿って定位置に固着
される後輪受支台20を有し、その前輪受け台6は、前
輪G1 の両側面を規制する側板と前後から前輪G1 の載
置位置を規制する位置決め体を備え、かつ前輪G1 を所
定位置に載置されると前記パレットフレーム4に対する
ロックを解除するロック手段が付設されており、前記後
輪受支台20には、前記前輪受け台6に前輪G1 を受支
されてその前輪受け台6が所定位置まで前進すると後輪
2を受け入れる車輪受け止め孔21が形成され、入出
庫位置に設けられる支持部材に、前記パレット1が入出
庫位置に停止すると前記後輪受支台20の車輪受け止め
孔21に受け入れられて後輪G2 を移動レベルに戻す受
け座を備えた支持台25が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の立体駐輪
設備として用いられる駐輪装置における自転車の定位置
保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば駅周辺の駐輪設備において
土地の狭隘化に対処したものとして、立体駐輪設備が注
目されつつある。この立体駐輪設備に関しては、既に種
々提案されており、複数台の自転車を自立状態でパレッ
ト上に載せ、このパレットを循環式の昇降装置により昇
降させて格納する方式のものがある。この場合、自動車
と違って、パレット上に自転車を確実に自立させる構造
であることが要求される。
【0003】そこで、本発明者は、従来のこの種自転車
の自立格納手段における構造上において、自転車の安定
保持に問題のあった前輪受け台に対する保持を確実に行
うことができ、かつその自転車をパレット上に載せる作
業を容易に自動化できる構成の駐輪装置用スライドブロ
ックおよびそのスライドブロックを搭載した駐輪装置用
パレットを、特願平8−66924号によって得たので
ある。
【0004】前記の先行技術のものは、自転車の自立保
持を確実に行わせることに重点をおいて、自転車の前輪
の両側面を規制する側板とこの前輪が所定の載置位置に
あるときにその前輪の前後位置を規制する位置決め体と
を有する前輪受け台が、パレットフレームに設けられる
ガイドレール上を案内移動されるようにして、この前輪
受け台に前輪を載置する位置ではパレットフレームにロ
ックされ、パレットフレーム上に格納するときにはその
ロックが解除されるように構成されたスライドブロック
を主体とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
先行技術による駐輪装置にあっては、自転車の前輪につ
いてその自立保持に重点をおいて構成されているので、
正常な取り扱いで入出庫されるときには問題が生じない
が、取り扱いによってはパレットの移動時に自転車を所
定の位置にて確実に保持させることにおいて未だ不十分
であることが判った。特に、パレット上に搭載された自
転車がその前輪の両側面を規制されて自立保持されるこ
と以外に前後にずれることなく定位置に固定される、言
い換えれば位置固定について不十分であり、この位置固
定を確実にしようとすると、自転車の出し入れ操作が簡
便に行えなくなることが判明した。すなわち、パレット
上で自転車を定位置で自立保持できる状態にしようとす
ると入出庫時の取り扱いが不便になる、という問題点が
あるということである。
【0006】また、この種の駐輪装置、特に立体駐輪設
備では、利用者が自転車の入庫あるいは出庫に際して、
パレット上に自転車を搭載したり、取り出すとき、危険
を伴うのでできるだけ利用者がパレット上に乗り移って
操作することのない構造であることが要求される。しか
しながら、自動化しようとすると駆動部を伴うことにな
るので構造が複雑化して設備費が嵩み、コスト高となる
のが避けられない。
【0007】本発明では、このような自立保持を確実に
しようとすると入出庫時の取り扱いが不便になる、また
自転車の入出庫を自動化しようとすると構造が複雑化し
て高価になるという問題点を解決することを目的とする
もので、構造を複雑化することなく操作性をより一層向
上させた駐輪装置における自転車の定位置保持機構、お
よびパレット上の自転車受払駆動機構を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】このよ
うな目的を達成するためになされた本発明の駐輪装置に
おける自転車の定位置保持機構は、自転車を直立状態で
搭載するパレット上に設けられたガイドレールに沿って
進退可能な前輪受け台と、この前輪受け台の移動軸線に
沿って定位置に固着される後輪受支台とを有し、前記前
輪受け台は、前輪の両側面を規制する側板と前後から前
輪の載置位置を規制する位置決め体を備え、かつ前輪を
所定位置に載置されると前記パレットのフレームに対す
るロックを解除するロック手段が付設されており、前記
後輪受支台には、前記前輪受け台に前輪を受支されてそ
の前輪受け台が所定位置まで前進すると後輪を受け入れ
る車輪受け止め孔が形成され、入出庫位置に設けられる
支持部材に、前記パレットが入出庫位置に停止すると前
記後輪受支台の車輪受け止め孔に受け入れられて後輪を
移動レベルに戻す受け座を備えた支持台が配設されてい
ることを特徴とするものである。
【0009】このように構成される本発明によれば、利
用者が自転車の入庫時に前輪を入庫位置にあるパレット
上の前輪受け台に挿入して所定の載置位置に載置する
と、この前輪が前輪受け台の両側板と位置決め体によっ
て確実に保持され、この状態で前輪受け台を所定位置ま
で前進させると後輪が後輪受支台に設けられた車輪受け
止め孔上に位置することになり、パレットが昇降装置の
作動で持ち上げられるとその後輪受支台に設けられた車
輪受け止め孔に受け入れられていた支持部材上に配設の
支持台受け座が離れることで、後輪が前記車輪受け止め
孔に一部を受入れられてパレットの定位置で支持され
る。したがって、パレット上に搭載された自転車は前輪
および後輪がともに直立して確実に自立保持され、格納
位置での保管ならびに入出庫時の移動に際して安定性を
損なわれることなく保持できることになる。さらに、出
庫時には、パレットが入出庫位置に停止すると前記後輪
受支台の車輪受け止め孔に支持台の受け座が挿入され
て、後輪が移動レベルまで持ち上げられるので、自転車
の出庫について支障を来すことはない。
【0010】本発明における前記入出庫位置の支持部材
上に設けられる後輪の支持台は、前記パレット側の後輪
受支台の車輪受け止め孔に挿入できる寸法の受け座と、
前記支持部材上に取り付ける取付座とを、中間部で屈曲
された形状の連結部材で所定高さに連結した構成である
のが好ましい。こうすると、入出庫に際して入出庫位置
にパレットを移動させて下降時に、万一下限位置以下に
昇降台が降下することになっても、前記後輪の支持台に
おける連結部材が屈曲部で座屈して衝撃を緩衝でき、搭
載自転車に損傷を与えるのが防止できる効果を奏する。
【0011】また、前記入出庫位置の支持部材上に設け
られる後輪の支持台としては、支持部材上に取り付ける
取付座上に筒体を立設して、この筒体に挿入支持される
支持桿の上端に後輪の受け座を取り付け、この受け座と
前記筒体との間に緩衝体を介在させる構成とするのがよ
い。こうすると、入出庫に際して入出庫位置にパレット
を移動させて下降時に、万一下限位置以下に昇降台が降
下することになっても、前記後輪の支持台において緩衝
体による緩衝機能が作用して搭載自転車に損傷を与える
ことなく処置できる効果を奏する。
【0012】さらに、本発明のパレット上の自転車受払
駆動機構は、ガイドレールに沿って進退可能な前輪受け
台と、この前輪受け台の移動軸線に沿って定位置に固着
される後輪受支台とを備えて、自転車を直立状態で搭載
するパレットを有する立体駐輪装置におけるパレットの
入出庫位置に、そのパレット上に配設されたガイドレー
ルに沿って移動させる前輪受け台の走行中心線に対応す
る線上で補助駆動機構が設けられ、入出庫時にはこの補
助駆動機構を作動させることによって所定の区間で前記
前輪受け台を停止位置まで前進させ、あるいは自転車を
取り出し可能な位置まで後退させ得るように構成されて
いることを特徴とするものである。
【0013】このようにパレット上の自転車受払駆動機
構を構成されることにより、利用者が入出庫位置で自転
車をパレット上の自転車自立搭載部に送り込むには、パ
レット上の前輪受け台に前輪を挿入してそのまま自転車
を押し込むようにすれば、その前輪受け台がガイドレー
ルに沿って前進することで補助駆動機構との接触位置に
達すると自動的にその補助駆動機構によって前輪受け台
が停止位置まで移動させられてパレット上に搭載され
る。また、自転車を取り出すには、周知の手段で前記補
助駆動機構を作動させて前輪受け台を後退させると自転
車の後半部が引き出せる位置まで移動するので、利用者
はそのまま自転車を引き出すことにより、自身がパレッ
ト側に移動しなくとも安全な位置で出庫させることがで
きる。しかも、このパレット上の自転車受払駆動機構
は、自転車を自立搭載するパレットとは別個に設置され
るので、最小限の数だけあればよく、経済的に有効であ
ると言える。
【0014】前記補助駆動機構は、基幹部に取り付く枢
支軸を軸受で支持されて上下揺動可能で上下方向に適宜
角度で屈曲される梃子桿と、この梃子桿の先端部に支持
されてモーターにより回転駆動される摩擦駆動輪と、前
記梃子桿の後端部に付設されてその摩擦駆動輪を常時前
記前輪受け台の移動領域側に押し上げる働きをするウエ
イト、および梃子桿の後端部に付設されて前記摩擦駆動
輪の押し上げ高さを規制するストッパーを備え、入出庫
操作時に前記前輪受け台の底板が前記摩擦駆動輪と接触
する区間でその摩擦駆動輪により走行駆動されるように
構成されるのがよい。こうすることで、別個であるパレ
ット上の自転車の自立保持手段(前輪受け台)に対して
特別な接続手段などを必要とせずに、有効に動力を伝達
して入出庫の操作を安全確実に行わしめる効果を奏する
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による駐輪装置にお
ける自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受
払駆動機構の具体的な実施の形態について、図面を参照
しつつ説明する。
【0016】図1には本発明一実施例に係る駐輪装置の
全体を表す概要図が、図2に本実施例のパレットの平面
図が、図3に図2のIII −III 視側断面図が、図4に本
実施例のパレットに付設される前輪受け台の拡大側面図
が、図5に図4の平面図が、図6に図4のVI−VI視側面
図が、図7(a)に後輪受支台に設けられた車輪受け止
め孔,(b)に後輪受支台の車輪受け止め孔に受け入れ
られて自転車の後輪を入出庫時の移動レベルに戻す支持
台の側面図が、それぞれ示されている。
【0017】本実施例の駐輪装置では、所要の階高で自
転車Gを搭載した収納用のパレット1を受け入れる収納
棚41が多段に設けられる収納塔40が複数基(図1に
示す例では2基、他の部分を図示省略している)中間に
昇降スペース42を置いて配置される。その昇降スペー
ス42には、最下位の入出庫位置Aから収納塔40の最
上位階までの間で各階の収納棚41にパレット1を移動
収納させる昇降装置45が設けられる。
【0018】本実施例の自転車収納用のパレット1は、
矩形枠状のパレットフレーム4に、その各コーナー部に
て垂直荷重を支持する二個の車輪2と、水平荷重を支持
する一個の車輪3が取り付けられ、これら車輪2,3に
よってパレットフレーム4が前後方向(図1のA−B方
向)に移動できるようにされている。
【0019】このパレットフレーム4には、両端部が支
持座4’に固着されるパイプ材にてなるガイドレール5
が自転車の両側に位置するように間隔をおいて2本一組
として、そのパレットフレーム4の移動方向に沿って配
置されている。なお、このガイドレール5は、前記パレ
ットフレーム4に載置される自転車の台数(本実施例で
は6台)に対応して設けられる。そして、これら各左右
一対のガイドレール5,5に沿って往復移動できるよう
にして前輪受け台6が配設される。また、各左右一対の
ガイドレール5,5間において自転車の収納受入れ側に
は、その自転車の車輪が走行できる所要幅で後輪受支台
20が固着されている。
【0020】前記前輪受け台6は、図4乃至図6にて示
されるように、自転車の前輪を受け入れて支持できるよ
うに側面視略L字形の二枚の鋼板(側板)6a,6bの
各下端部が直角に折り曲げられてその端部同士を溶着さ
れるとともに前端部にコ字状の端板6cが溶接されて、
上側と手前側(後端部)とを開放された箱状に形成さ
れ、その後端部が前輪の挿入を容易にするために八の字
状に広げられた形状とされる。そして、この前輪受け台
6の下面には、後部に山形状の第1保持座7を設けられ
るとともに、前部に傾斜形状の第2保持座8を取り付け
られて前輪の位置決め体が構成されている。このように
形成される前輪受け台6の内部に、図4で矢印C方向に
自転車の前輪が挿入されると、この前輪が両側を左右の
側板6a,6bにより規制されつつ第1保持座7と第2
保持座8との間に入り込むことになり、挿入された前輪
は、左右位置を側板6a,6bにより規制され、前後位
置を第1保持座7および第2保持座8にて規制されてそ
の前輪受け台6の所定位置に確実に位置決めされる。
【0021】前記前輪受け台6の下部には両側板6a,
6bを貫通して二本の軸9が取り付けられ、各軸9の両
端部にはバックアップローラ10が回転自在に支持され
て、これら各バックアップローラ10に対向するように
し上側にブラケット11を介し鼓形のガイドローラ12
が回転自在に支持されている。これらガイドローラ12
およびバックアップローラ10は、前記ガイドレール5
を上下から挟むようにして配置され、横振れすることな
くガイドレール5,5に沿ってスムーズに移動できるよ
うにされている。
【0022】また、前記前輪受け台6の下部側面には、
ロック手段としてキャッチャー15が取り付けられてい
る。このキャッチャー15は、支軸15aの周りに回動
可能に設けられるレバー15bと、このレバー15bの
前端部に設けられて側板6aに穿設の孔16からこの前
輪受け台6の内部空間に突出する当接片15cと、前記
レバー15bの後端部に設けられるロック片15dとを
備える構造とされている。なお、このキャッチャー15
は、外力が加わらない状態では支軸15aより後方が重
くなっているので(必要に応じてバネ力を利用してロッ
ク片を下げるようにすることもできる)、当接片15c
が前輪受け台6の前輪受入部に持ち上げられるととも
に、ロック片15dがパレットフレーム4に付設される
係止片17に係合して前輪受け台6の移動を阻止される
ようになっている(図4に示される状態)。
【0023】さらに、前記パレットフレーム4に載置さ
れる自転車の後輪を支持するために、自転車の入口側に
位置する各対のガイドレール5,5間の中央部下側に
は、後輪受支台20が所要の区間で固着されている。こ
の後輪受支台20は、前記前輪受け台6により自転車の
前輪がパレット1上に引き込まれる際に、自転車の後輪
を支持する役目をする。そして、この後輪受支台20に
は、前輪受け台6の移動によって丁度自転車がパレット
1上に受け入れられた状態で、その後輪が受け止められ
る位置に、後輪の一部が嵌まり込む長さ寸法の後輪受け
止め孔21が形成される(図7(a)参照)。
【0024】このような構成の自転車自立搭載手段を備
えるパレット1は、前述の収納塔40における各収納棚
41に対して入出庫位置Aから昇降装置45の搬器46
によって昇降搬送され、所要番地の収納棚41に移載さ
れる。
【0025】通常、入出庫位置A(一般に地上階)に
は、図1に例示されるように、利用者の自転車搬入通路
43が設けられ、安全を確保するために、昇降装置45
や収納塔40内に利用者が立ち入らないで自転車Gの入
出庫ができるようにされる。そこで、その入出庫位置A
には、図8で示されるように昇降装置45のパレット搬
送用の搬器46が着床した状態で、支障が生じない位置
関係にてパレット1上に設けられる前述の前輪受け台6
をガイドレール5,5に沿って移動させるための補助駆
動機構30と、後輪受支台20に沿って自転車Gを出し
入れ容易にするとともに、パレット1上に搭載後安定自
立させるための後輪受け止め孔21を閉じる役目を果た
す支持台25とが、所要の位置にて支持部材によって支
持配設される。
【0026】先ず、前記後輪受支台20に設けられた後
輪受け止め孔21を着床位置で閉じる役目をする支持台
25は、図7(b)で示されるように、床に設置される
支持部材26上で、ボルト27によって高さ寸法の調整
可能に取り付けられる取付座25aの上面に下端を定着
されたくの字状に中間部を屈曲される連結部材25b
(実施例ではロッド)によって所要高さ寸法で上端に受
け座25cが取り付けられた構成にされている。なお、
前記受け座25cは前述の後輪受支台20に設けられた
後輪受け止め孔21内に挿入されて、入出庫時にはその
後輪受支台20の上面とほぼ合致する位置になるように
調整される。この支持台25における連結部材25bが
中間部において屈曲されているのは、不測の事態で下限
位置以下に搬器46が落下するようなことが生じた場
合、支持台25の受け座25cが突き出して搭載自転車
等を損壊することのないように、衝撃に対して屈曲部で
座屈して緩衝できるようにされている。
【0027】次に、前記各支持台25の配置延長線上
に、前輪受け台6の補助駆動機構30が、昇降装置45
の搬器46に搭載のパレット1上におけるガイドレール
5に対応してそれぞれ配置されている。この補助駆動機
構30は、図9で示されるように、床に設置される支持
部材上で、ボルトによって取り付けられる支持台31に
軸受32にて基幹部両側面に取り付く枢支軸34を支持
されて適宜角度で基幹部から先端側を上向きに屈曲形成
された梃子桿33と、この梃子桿33の先端上部に搭載
された小型のモーター35の出力軸に取り付く駆動輪3
6と、その梃子桿33の後端部に取り付くカウンターウ
エイト37およびカウンターウエイト37の下側に突き
出して設けられるストッパー38とで構成されている。
【0028】前記梃子桿33の先端上部に搭載のモータ
ー35にて駆動される駆動輪36は、外周に例えばゴム
質の材料にてなる弾性体(これに限定されない。接触摩
擦力が高められる材料であることが好ましい。)を付着
させて摩擦力が得られるようにされ、前記前輪受け台6
が自転車の前輪を受け入れて少し前進させられるとその
前輪受け台6の底面にこの駆動輪36が接触して所定位
置まで駆動するようにされている。この際、前記駆動輪
36と前記前輪受け台6の底面との接触力を高めるため
に前記梃子桿33の後端部に取り付くカウンターウエイ
ト37によってその駆動輪36を押し上げ方向に付勢さ
れるようになされている。ただし、過度に駆動輪36が
押し上げられるとパレット1上でガイドレール5に沿っ
て前進される前輪受け台6の進路に突き出して円滑な駆
動ができなくなるので、前記ストッパー38によって前
記駆動輪36の静止位置での高さを調整して、摩擦駆動
ができる程度に高さの設定ができるようにされている。
【0029】また、前記補助駆動機構30における駆動
輪36の駆動用モーター35の起動停止については、図
示省略するが、その駆動用モーター35による駆動輪3
6の駆動区間の前後位置に光電センサーを配置して、こ
れら光電センサーによって前輪受け台6の移動を制御で
きるようにされる。なお、必要に応じてセンサーの代わ
りにリミットスイッチを配置して制御するようにしても
よい。
【0030】このように構成される本実施例の作動の態
様は、昇降装置45によってパレット1が入出庫位置A
に着床されると、当該位置に設置されている支持台25
の受け座25cがパレット1上に固着されている後輪受
支台20の後輪受け止め孔21内に挿入されて、その受
け座25cによって車輪受け止め孔21が塞がれた状態
となり、パレット1上の自転車収納保持位置に自転車G
が保持されている状態では、その後輪G2 が後輪受支台
20の車輪受け止め孔21から前記支持台25の受け座
25cにて押し上げられて移動自在に、また収納保持前
の状態ならば車輪受け止め孔21が受け座25cによっ
て塞がれているから、自転車の入出庫に際して支障のな
い状態に保たれる。
【0031】したがって、利用者が自転車Gを入庫させ
る場合には、前述のように入出庫位置Aに停止している
パレット1上の自転車自立保持手段として受入れ側にあ
る前輪受け台6に自転車Gの前輪G1 を挿入して、その
まま前方に自転車Gを押し込むようにすると、ガイドレ
ール5に案内されてその前輪受け台6が前進する。な
お、前輪受け台6は自転車Gの前輪G1 が受け入れられ
るまで、前述のロック手段としてのキャッチャー15に
よってパレットフレーム4の係止片17にロック片15
dが係合して静止状態にあり、前輪G1 が受け入れられ
ると前記ロック片15dと係止片17との係合が解けて
移動できるようになる。すると、入出庫位置Aの床側に
設けられている前輪補助駆動機構30に関連するセンサ
ー(図示せず)が前輪受け台6の移動を検知して予め設
定されている電気的駆動制御手段の作動によって駆動用
モーター35を起動して駆動輪36が回転される。
【0032】前進する前輪受け台6が回転する駆動輪3
6と接触すると、図10で示されるように、前述のよう
にその駆動輪36を支持している梃子桿33がカウンタ
ーウエイト37の作用によって上向きに押し上げられて
待機しているので、ガイドレール5に沿ってパレットフ
レーム4上を移動するその前輪受け台6底面に対して強
く押し付けられて確実に摩擦伝導され、駆動輪36によ
って次にセンサーが作動する位置まで前輪受け台6を走
行させる。このようにして前輪受け台6により前輪G1
を保持された自転車Gがパレット1上を移動すると、そ
の後輪G2 は自動的に後輪受支台20上に導かれ、前記
前輪受け台6が定位置で停止する頃後輪G2 の一部が車
輪受け止め孔21に係合し得る状態で保持される。入庫
操作が終わってパレット1上に受け入れられた自転車G
は、昇降装置45の搬器が上昇を始めると、入出庫位置
Aの床部に設置されている支持台25の受け座25cが
パレットフレーム4上の後輪受支台20における車輪受
け止め孔21内から離れるので、当該位置に有る自転車
Gの後輪G2 は自動的にその車輪受け止め孔21内に受
け入れられ、そのまま左右をその車輪受け止め孔21の
側縁によって保持され、前輪受け台6による前輪G1
保持と後輪受支台20上による後輪G2 の保持とによっ
て、搭載された自転車Gは確実に自立保持される。
【0033】このようにしてパレット1に搭載された自
転車は、予め設定されている所要番地の収納棚41位置
に上昇移動して、当該収納棚に公知の移載手段によって
搬送されたパレットを格納し、他の番地のパレットを搬
器に載せて入出庫位置に移動して次の受入れもしくは払
出し(出庫)を行わせる。
【0034】パレット1上から搭載している自転車Gを
払い出す(出庫する)場合は、そのパレット1が入出庫
位置Aに着床すると、前輪受け台6は丁度補助駆動機構
30の駆動輪36が前輪受け台6の底面と接する位置と
なり、また、支持台25の受け座25cが後輪受支台2
0の車輪受け止め孔21内に進入することになる。した
がって、搭載自立保持されている自転車Gの後輪G
2 は、車輪受け止め孔21内に係合していた後輪G2
受け座25cによって持ち上げられ、後輪受支台20の
走行レベル(移動レベル)まで戻される。しかる後、補
助駆動機構30のモーター35が起動され、この場合駆
動輪36を前記とは逆に回転駆動して、接触する前輪受
け台6をパレット1の受入れ側に向けて走行移動させ
る。そして、接触が断たれる位置まで駆動させると、そ
のモーター35の駆動が停止される。自転車Gを出庫し
ようとする利用者は、この時点で後輪G2 側が入出庫位
置Aに接する自転車搬入通路43に面する出し入れ口に
押し出される状態になるので、その自転車後部を持って
後退させることにより、前輪受け台6がロック手段によ
るロック位置に戻されて、前輪G1 を第1保持座7と第
2保持座8とによる保持状態から脱却させることでロッ
クされ、無理なく出庫させることができる。
【0035】このように本実施例によれば、簡単な構成
でパレット上に自転車を確実に自立保持させることがで
き、しかもその出し入れに際して、パレット側に複雑な
構造を付帯させることなく、かつ入出庫位置でのみ自立
保持の設定・解除ができるようにされるので、設備とし
ても簡単で安全性の高いものになし得たのである。
【0036】本発明において、入出庫位置Aで前記パレ
ット1上における後輪受支台20の車輪受け止め孔21
に受入れられた自転車の後輪G2 を移動レベルまで戻す
ための支持台25Aについては、前記実施例のほかに、
図11で示されるように、床に設置される支持部材26
a上でボルト27によって高さ寸法の調整可能に取り付
けられる取付座25dの上面に筒体25eが直立付設さ
れ、この筒体25eに挿入される支持桿25fの上端に
受け座25gが取り付けられ、この受け座25gと筒体
25e上端との間にコイルバネ25h(緩衝体)を介在
させてその受け座25gが常時押し上げられるように構
成されたものが使用できる。この構成の支持台25Aの
場合、昇降装置40の搬器46が下降時に制限値以下に
降下することがあっても、受け座25gにかかる負荷は
コイルバネ25hによって吸収されて破損するのを防止
できる。
【0037】本実施例における補助駆動機構30におけ
る駆動輪36は本発明の摩擦駆動輪に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明一実施例に係る駐輪装置の全体
を表す概要図である。
【図2】図2は、本実施例におけるパレットの平面図で
ある。
【図3】図3は、図2のIII −III 視側断面図である。
【図4】図4は、本実施例のパレットに付設される前輪
受け台の拡大側面図である。
【図5】図5は、図4の平面図である。
【図6】図6は、図4のVI−VI視側面図である。
【図7】図7(a)は、後輪受支台に設けられた車輪受
け止め孔,(b)は後輪受支台の車輪受け止め孔に受け
入れられて自転車の後輪を入出庫時の移動レベルに戻す
支持台の側面図である。
【図8】図8は、入出庫位置における後輪持ち上げ用の
支持台と前輪受け台移動用の補助駆動機構との配置関係
を表す一部斜視図である。
【図9】図9は、前輪受け台移動用の補助駆動機構を示
す図で、その作動態様を併記された図である。
【図10】図10は、自転車をパレット上に搭載(入
庫)させる態様を示す図である。
【図11】図11は、自転車の後輪を入出庫時の移動レ
ベルに戻す支持台の別例正面図である。
【符号の説明】
1 パレット 4 パレットフレーム 5 ガイドレール 6 前輪受け台 6a,6b 前輪受け台の側板 10 バックアップローラ 12 ガイドローラ 15 キャッチャー 17 係止片 20 後輪受支台 21 車輪受け止め孔 25,25A 支持台 25a,25d 取付座 25b 連結部材 25c,25g 受け座 25e 筒体 25f 支持桿 25h コイルバネ(緩衝体) 30 補助駆動機構 33 梃子桿 35 モーター 36 駆動輪 37 カウンターウエイト 38 ストッパー 40 昇降装置 G 自転車 G1 前輪 G2 後輪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車を直立状態で搭載するパレット上
    に設けられたガイドレールに沿って進退可能な前輪受け
    台と、この前輪受け台の移動軸線に沿って定位置に固着
    される後輪受支台とを有し、前記前輪受け台は、前輪の
    両側面を規制する側板と前後から前輪の載置位置を規制
    する位置決め体を備え、かつ前輪を所定位置に載置され
    ると前記パレットのフレームに対するロックを解除する
    ロック手段が付設されており、前記後輪受支台には、前
    記前輪受け台に前輪を受支されてその前輪受け台が所定
    位置まで前進すると後輪を受け入れる車輪受け止め孔が
    形成され、入出庫位置に設けられる支持部材に、前記パ
    レットが入出庫位置に停止すると前記後輪受支台の車輪
    受け止め孔に受け入れられて後輪を移動レベルに戻す受
    け座を備えた支持台が配設されていることを特徴とする
    駐輪装置における自転車定位置保持機構。
  2. 【請求項2】 前記入出庫位置の支持部材上に設けられ
    る後輪の支持台は、前記パレット側の後輪受支台の車輪
    受け止め孔に挿入できる寸法の受け座と、前記支持部材
    上に取り付ける取付座とを、中間部で屈曲された形状の
    連結部材で所定高さに連結した構成である請求項1に記
    載の駐輪装置における自転車定位置保持機構。
  3. 【請求項3】 前記入出庫位置の支持部材上に設けられ
    る後輪の支持台は、前記支持部材上に取り付ける取付座
    上に筒体を立設して、この筒体に挿入支持される支持桿
    の上端に後輪の受け座が取り付けられ、この受け座と前
    記筒体との間に緩衝体を介在させる構成である請求項1
    に記載の駐輪装置における自転車定位置保持機構。
  4. 【請求項4】 ガイドレールに沿って進退可能な前輪受
    け台と、この前輪受け台の移動軸線に沿って定位置に固
    着される後輪受支台とを備えて、自転車を直立状態で搭
    載するパレットを有する立体駐輪装置におけるパレット
    の入出庫位置に、そのパレット上に配設されたガイドレ
    ールに沿って移動させる前輪受け台の走行中心線に対応
    する線上で補助駆動機構が設けられ、入出庫時にはこの
    補助駆動機構を作動させることによって所定の区間で前
    記前輪受け台を停止位置まで前進させ、あるいは自転車
    を取り出し可能な位置まで後退させ得るように構成され
    ていることを特徴とする駐輪装置におけるパレット上の
    自転車受払駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記補助駆動機構は、基幹部に取り付く
    枢支軸を軸受で支持されて上下揺動可能で上下方向に適
    宜角度で屈曲される梃子桿と、この梃子桿の先端部に支
    持されてモーターにより回転駆動される摩擦駆動輪と、
    前記梃子桿の後端部に付設されてその摩擦駆動輪を常時
    前記前輪受け台の移動領域側に押し上げる働きをするウ
    エイト、および梃子桿の後端部に付設されて前記摩擦駆
    動輪の押し上げ高さを規制するストッパーを備え、入出
    庫操作時に前記前輪受け台の底面が前記摩擦駆動輪と接
    触する区間でその摩擦駆動輪により走行駆動されるよう
    に構成されることを特徴とする請求項4に記載の駐輪装
    置におけるパレット上の自転車受払駆動機構。
JP16621297A 1997-06-23 1997-06-23 駐輪装置における自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構 Withdrawn JPH1111365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16621297A JPH1111365A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 駐輪装置における自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16621297A JPH1111365A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 駐輪装置における自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1111365A true JPH1111365A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15827189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16621297A Withdrawn JPH1111365A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 駐輪装置における自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1111365A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3098367A4 (en) * 2014-01-20 2017-11-08 Kwon, Yeong-Jong Movable and height-extensible automated bicycle storage
CN107472785A (zh) * 2017-05-20 2017-12-15 温富太 可增容立体空间存储系统和方法
CN110259210A (zh) * 2019-07-05 2019-09-20 天津智先科技有限公司 一种单车存取库
CN114893041A (zh) * 2022-04-13 2022-08-12 常州雷光精密机械有限公司 一种斜立式停车系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3098367A4 (en) * 2014-01-20 2017-11-08 Kwon, Yeong-Jong Movable and height-extensible automated bicycle storage
CN107472785A (zh) * 2017-05-20 2017-12-15 温富太 可增容立体空间存储系统和方法
CN110259210A (zh) * 2019-07-05 2019-09-20 天津智先科技有限公司 一种单车存取库
CN114893041A (zh) * 2022-04-13 2022-08-12 常州雷光精密机械有限公司 一种斜立式停车系统
CN114893041B (zh) * 2022-04-13 2023-09-01 常州雷光精密机械有限公司 一种斜立式停车系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5505579A (en) Sliding carrier
JPH1111365A (ja) 駐輪装置における自転車定位置保持機構およびパレット上の自転車受払駆動機構
JP5202438B2 (ja) スライド格納装置
JP3776654B2 (ja) 自動倉庫
WO2004082993A2 (en) Extendable storage assembly
KR100679464B1 (ko) 특장차량의 리프팅장치
JP3545539B2 (ja) 機械式立体駐車設備のパレット落下防止装置
JP2000095163A (ja) 二輪車駐車装置の二輪車格納方法及び二輪車駐車装置の格納機構
JPH0662086B2 (ja) 四輪運搬車
JP3664548B2 (ja) 地下立体駐車装置
JPH11125022A (ja) 立体駐輪設備
JPH08189220A (ja) 立体駐輪場
JP4257884B2 (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
KR102087790B1 (ko) 주차설비용 차량 진입 발판 장치
JP5612326B2 (ja) 自動二輪車駐車システム
JP3868328B2 (ja) 地下式駐車装置
JP3319162B2 (ja) 隙間閉塞機構を備えた立体駐車装置
JP3246422B2 (ja) 搬送装置
JP3186552B2 (ja) 機械式駐車場の車体開扉防止装置
JP2783307B2 (ja) 立体駐車場
JPH0285471A (ja) 上部乗入型垂直循環式駐車装置
JPH09100646A (ja) 格納システム
JPH0444757Y2 (ja)
JP2863711B2 (ja) 機械式駐車場におけるパレット保持装置
JPH0565673B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907