JPH11113642A - キャビネットデスク - Google Patents

キャビネットデスク

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JPH11113642A
JPH11113642A JP29768297A JP29768297A JPH11113642A JP H11113642 A JPH11113642 A JP H11113642A JP 29768297 A JP29768297 A JP 29768297A JP 29768297 A JP29768297 A JP 29768297A JP H11113642 A JPH11113642 A JP H11113642A
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JP
Japan
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movable
movable top
stopper
depth direction
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JP29768297A
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English (en)
Inventor
Toshinori Kanezaki
▲崎▼ 俊 紀 金
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OSAKA ISUPETTO KK
Original Assignee
OSAKA ISUPETTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載面積を大きな範囲で可変することがで
き、しかも可動天板においても積載能力の高いキャビネ
ットデスクを提供する。 【解決手段】 キャビネットデスク10は、床上におい
て所定の高さに支持される固定天板14を含む。可動天
板28は、不使用時には固定天板14と略重なる位置に
収納され、使用時には固定天板14の奥行き方向手前側
へ略水平移動されて引き出される。第1のガイドレール
26と第1のガイドローラ36とは、可動天板28の奥
行き方向の奥側を保持するための保持手段として働く。
また、一端部が床面に当接され他端部が可動天板に固着
された支持材34によって、可動天板28の奥行き方向
の手前側が床面上に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可動天板付き棚、可
動天板付きラック、可動天板付きキャビネット、可動天
板付きテーブル、可動天板付きデスクなどのキャビネッ
トデスクに関し、特にたとえば、その上にパーソナルコ
ンピュータなどを載置して使用するためのキャビネット
デスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天板がその手前側と奥側で分割さ
れ、手前側の天板をヒンジで奥側の天板に取り付けて、
手前側の天板が不要なときは下方へ垂下させ、必要な時
だけ手前側の天板を水平状態にして、奥側の天板と面一
に固定して使用できるキャビネットデスクがあった。ま
た、従来、奥行き方向の奥側に固定天板が設けられ、手
前側に可動天板が設けられ、当該可動天板が奥行き方向
の前後に略水平移動するように形成されたキャビネット
デスクがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
可動天板を有して積載面積を任意に拡張できるキャビネ
ットデスクはあったものの、構造上、可動天板にはあま
り重いものを載せることができず、積載能力が低かっ
た。また、可動天板が略水平移動するように形成された
キャビネットデスクでは、可動天板が可動天板の奥行き
方向の奥側でのみ固定天板に対して保持されていたた
め、積載能力が低く、可動天板をあまり大きく引き出す
ことはできなかった。したがって、積載面積を可変でき
る範囲が小さな範囲に限られていた。
【0004】それゆえに、本発明の主たる目的は、積載
面積を大きな範囲で可変することができ、しかも可動天
板においても積載能力の高いキャビネットデスクを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるキャビネ
ットデスクは、床上において所定の高さに支持される固
定天板と、不使用時には固定天板と略重なる位置に収納
され、使用時には固定天板の奥行き方向手前側へ略水平
移動されて引き出される可動天板と、可動天板の奥行き
方向の少なくとも奥側を固定天板とともに保持するため
の保持手段と、可動天板の奥行き方向の少なくとも手前
側を支持するため、一端部が床面に当接され他端部が可
動天板に固着される支持材とを含む、キャビネットデス
クである。本発明にかかるキャビネットデスクでは、可
動天板を引き出すことにより積載可能面積を一定の範囲
内において任意に可変することができる。しかも、可動
天板を手前側に大きく引き出した場合にも、可動天板の
奥行き方向奥側と手前側とが保持手段と支持材とによっ
てそれぞれ支えられるので比較的重いものでも安定的に
積載することができる。したがって、積載面積を可変で
きる範囲が拡がる。また、このキャビネットデスクで
は、可動天板が水平移動するので、固定天板および可動
天板の下方の空間を有効に利用することができる。
【0006】また、本発明にかかるキャビネットデスク
は、可動天板の収納時に可動天板を上方へ持ち上げて支
持材を床面から浮揚させるための持上手段を含むことが
好ましい。この場合には、可動天板の収納時に支持材を
床面から浮揚させることにより、キャビネットデスクの
設置場所を変更するためキャビネットデスクを移動させ
る際などに支持材が邪魔にならず便利である。
【0007】また、本発明にかかるキャビネットデスク
において、支持材は、可動天板の下方を通じての固定天
板の下方への収納物の出し入れを妨げないように可動天
板の幅方向の両端近傍にそれぞれ形成されることが好ま
しい。この場合には、可動天板の下方を通じての固定天
板の下方への収納物の出し入れの際に支持材が邪魔にな
らない。
【0008】さらに、本発明にかかるキャビネットデス
クは、可動天板の奥行き方向前後への移動を制動する状
態と、可動天板の奥行き方向前後への移動を解放する状
態との間で変位可能に設けられる可動ストッパを含むこ
とが好ましい。この場合には、可動ストッパによって可
動天板を制動することができる。そのため、可動天板の
使用時に可動天板が勝手に移動してしまうことを防止で
きる。可動天板を収納したり引き出したりする際には可
動ストッパを解放状態にすることにより、可動天板を自
由に移動させることができる。可動天板を収納状態で留
め置く場合には、可動ストッパを制動状態にすることに
より、可動天板が勝手に移動しない。したがって、キャ
ビネットデスクの設置場所を変更する場合などにキャビ
ネットデスクを持ち運びやすく便利である。
【0009】さらに、本発明にかかるキャビネットデス
クにおいて、可動ストッパは、一端部が可動天板に向か
って延び、他端部側が軸支される本体と、本体を可動天
板の移動方向と略平行な方向に回動可能に軸支するため
の枢軸と、本体が枢軸の軸周方向のみならず枢軸の直径
方向へも自由に動くことができるように枢軸の直径より
も大きな直径を有して本体の他端部側に形成される軸受
け穴とを含み、枢軸は、本体の一端部から軸受け穴の当
該一端部側の縁部までの長さよりも枢軸と可動天板との
間隔の方が短くなる位置に固定的に設けられ、本体は、
可動天板の進行方向に対して斜めに延びて一端部が可動
天板に当接するよう設けられてもよい。この場合には、
可動ストッパが可動天板の進行方向に対して斜めに延び
て配置され、しかも枢軸を中心として回動可能に設けら
れるので、可動天板がその可動ストッパの枢軸側から一
端部側へ向かう方向と略同じ方向へ移動している際には
可動ストッパの一端部には可動天板から離間する方向へ
力が働き、制動はかからない。しかし、可動天板が可動
ストッパの一端部側から枢軸側へ向かう方向と略同じ方
向へ移動すると、可動ストッパの一端部が可動天板に当
接しているため、可動ストッパの一端部を枢軸方向へ押
し戻す力が働く。すると、可動ストッパの本体は、可動
天板と反対側へ枢軸の直径方向に移動する。そして、軸
受け穴の可動天板側の端部と枢軸とが当接し、それ以上
可動ストッパは変位できなくなくなる。この状態のと
き、可動ストッパの本体が、固定的に設けられた枢軸と
可動天板との間でつっかい棒の働きをし、可動ストッパ
の一端部と可動天板との間に大きな摩擦力が働くため、
可動天板が制動される。また、軸受け穴の直径の方が枢
軸の直径よりも大きく形成されており、本体が枢軸の軸
周方向のみならず直径方向へも自由に動くことができる
ため、より好ましい角度で可動ストッパを可動天板に作
用させることができ、大きな制動力を得ることができ
る。しかも、この可動ストッパは、枢軸を中心として1
80度以上回動させることにより、可動天板に対して斜
めに延びる方向をそれ以前の向きとは異なる向きにする
ことができる。この操作をすれば、上述の作用が逆向き
に働くようになるため、可動天板にかかる制動の向きを
選択的に変更することができる。
【0010】さらに、本発明にかかるキャビネットデス
クにおいて、可動ストッパは、一端部が可動天板に向か
って延び、他端部側が軸支される本体と、本体を可動天
板の移動方向と略平行な方向に回動可能に軸支するため
の枢軸と、本体の一端部に回動自在に軸支され可動天板
に当接する回転子と、回転子がその回転方向のみならず
その直径方向へも自由に動くことができるように回転子
の軸の直径よりも大きな直径を有して本体の他端部側に
形成される軸受け穴と、回転子の軸が本体の他端部側へ
軸受け穴内を移動すると回転子に当接するよう設けら
れ、可動天板との間で回転子を挟持してその回転を止め
るための制動部とを含み、枢軸は、回転子が可動天板に
接触している位置から枢軸までの長さよりも、枢軸と可
動天板との間隔の方が短くなる位置に固定的に設けら
れ、本体が可動天板の進行方向に対して斜めに延びて回
転子が可動天板に当接するよう設けられてもよい。この
場合には、可動ストッパが可動天板の進行方向に対して
斜めに延びて配置され、しかも枢軸を中心として回動可
能に設けられるので、可動天板が可動ストッパの他端部
から一端部へと向かう方向と略同じ方向へ移動している
際には可動ストッパの一端部の回転子には可動天板から
離間する方向へ力が働き、制動はかからない。しかし、
可動ストッパの一端部の回転子が可動天板に当接してい
るため、可動天板が可動ストッパの一端部から他端部へ
と向かう方向と略同じ方向へ戻ろうとすると、回転子を
可動ストッパの一端部から他端部へと押し上げる向きに
力が働く。すると、回転子が、可動天板と反対側へ回転
子の直径方向に移動して制動部に当接し、制動部と可動
天板との間で挟持され回動できなくなる。この状態のと
き、可動ストッパの本体および回転子が、枢軸と可動天
板との間でつっかい棒の働きをし、回転の止められた回
転子と可動天板との間に大きな摩擦力が働くため、可動
天板が制動される。また、軸受け穴の直径の方が回転子
の軸の直径よりも大きく形成されているので、回転子が
その回転方向のみならずその直径方向へも自由に動くこ
とができ、より好ましい角度で可動ストッパを可動天板
に作用させることができ、大きな制動力を得ることがで
きる。しかも、この可動ストッパは、枢軸を中心として
本体を180度以上回動させることにより、可動天板に
対して斜めに延びる方向をそれ以前の向きとは異なる向
きにすることができる。この操作をすれば、上述の作用
が逆向きに働くようになるため、可動天板にかかる制動
の向きを選択的に変更することができる。
【0011】また、本発明にかかるキャビネットデスク
において、可動ストッパは、可動天板と接触する部分が
他端部側よりも軟質な材質で形成されることが好まし
い。この場合には、制動時に可動天板を損傷するおそれ
が低減される。
【0012】また、本発明にかかるキャビネットデスク
において、保持手段は、固定天板の奥行き方向へ略水平
に延びるように設けられ固定天板とともに固定的に支持
されるガイドレールと、可動天板の奥行き方向奥側に設
けられ可動天板の略水平移動に伴いガイドレール上を転
動するガイドローラとを含んでもよい。この場合には、
可動天板とともに設けられたガイドローラを固定天板と
ともに支持されたガイドレール上に載せることにより可
動天板の奥行き方向奥側が保持される。しかも、ガイド
レール上においてガイドローラを転動させることによ
り、可動天板を奥行き方向の前後へスムーズに移動させ
ることができる。
【0013】さらに、本発明にかかるキャビネットデス
クにおいて、持上手段は、固定天板の奥行き方向手前側
に固定的に設けられるガイドローラと、可動天板の奥行
き方向へ略水平に延びるように設けられ可動天板の略水
平移動に伴いガイドローラ上を移動するガイドレールと
を含み、ガイドレールの奥行き方向手前側をガイドロー
ラ上に載せることにより、可動天板が上方へ持ち上げら
れ、支持材が床面から浮揚するように形成されてもよ
い。この場合には、固定天板ととともに設けられたガイ
ドローラ上に可動天板とともに設けられたガイドレール
の奥行き方向手前側を載せることにより、可動天板の奥
行き方向手前側が上方へ持ち上げられ、支持材が床面か
ら浮揚する。しかも、ガイドローラ上のガイドレールを
移動させることにより、可動天板を奥行き方向の前後へ
スムーズに移動させることができる。また、この構造
は、可動天板を奥行き方向手前側へ引き出した際には、
可動天板とともに設けられたガイドレールの奥行き方向
の奥側を支持する保持手段としても働く。
【0014】また、本発明にかかるキャビネットデスク
において、可動天板が保持手段から離脱することを防止
するため、可動天板の略水平移動に伴い移動して固定天
板の奥行き方向手前側に固定的に設けられるガイドロー
ラに衝突するように可動天板の奥行き方向奥側に設けら
れる抜止具を含んでもよい。この場合には、抜止具とガ
イドローラとの作用により、可動天板を引き出しすぎて
保持手段から離脱してしまう事故を防止することができ
る。
【0015】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかるキャビネ
ットデスクの一実施形態を示す斜視図である。図2は、
可動天板を収納した状態を図1に示す線II−IIにて
切断して示す断面図である。図3は、可動天板を引き出
した状態を図1に示す線II−IIにて切断して示す断
面図である。図4は、図1に示すキャビネットデスクの
要部の正面図である。
【0017】図1に示すキャビネットデスク10は、固
定部としてのキャビネット12を含み、キャビネット1
2は、キャビネットトップとしての固定天板14を含
む。この固定天板14の幅方向の左右側面には、それぞ
れ略矩形板状の支持板16が設けられる。支持板16の
一端部は床面に当接され、他端部が固定天板14のたと
えば下面の幅方向両側にそれぞれ取り付けられる。した
がって、この固定天板14は、二枚の支持板16によっ
て床面上の所定の高さにおいて略水平に固定的に支持さ
れる。固定天板14の上面は物品を積載する面である。
また、この固定天板14の奥行き方向の手前側の幅方向
両端部には、斜めに切り欠かれた切除部14aが形成さ
れる。切除部14aを形成することにより後述する可動
ストッパの操作を行いやすくなる。なお、固定天板14
の支持は、支持板16によって支持することに限らず、
たとえば下面の四隅近傍を柱状ないし棒状の支持脚で支
持してもよい。また、この明細書において固定天板14
の下面とは床面と対向する面をいい、上面とは下面と反
対側をいい、奥行き方向手前側とは、キャビネットデス
ク10を使用する使用者から見た奥行き方向の手前側で
あり、奥行き方向奥側とは、その反対側をいい、幅方向
とは奥行き方向と直交する方向をいう。
【0018】また、二枚の支持板16の下端部近傍間に
は、下部棚板18が設けられる。下部棚板18の幅方向
両側は、それぞれ支持板16の内面に固着される。下部
棚板18は水平面を有し、その上面に荷物を載置でき
る。また、この下部棚板18は、図2に示すように一端
部が床面に向かって折り曲げられて床面に当接され、断
面略L字形状に形成されている。下部棚板18の他端部
上には、正面板20の一端部が受けられる。正面板20
の他端部は、固定天板14の奥行き方向奥側の下面にお
いて幅方向一端から他端に至るよう形成された溝に嵌め
込まれる。
【0019】さらに、二枚の支持板16の内面の高さ方
向の中間部には、中間棚板22が設けられる。中間棚板
22の幅方向両側は、それぞれ支持板16の内面に設け
られた棚板受け部材24上に略水平に支持される。中間
棚板22は水平面を有し、その上面に荷物を載置でき
る。また、棚板受け部材24は、キャビネット12の高
さ方向の中間部にたとえば三段設けられているので、中
間棚板22を支持する高さを変えることができる。
【0020】また、二枚の支持板16の内面の中間棚板
22よりもさらに上方で固定天板14の下方には、固定
天板14との間に所定の距離をおきつつ奥行き方向に略
水平に延びる第1のガイドレール26がそれぞれ固着さ
れる。つまり、第1のガイドレール26は、固定天板1
4とともに支持板16によって固定的に支持される。な
お、図4は、キャビネットデスク10を手前側正面から
見た際の右側の要部を示すものであり、左側は右側と左
右対称に形成される。したがって、第1のガイドレール
26はキャビネットデスク10の幅方向両側にそれぞれ
床面から同じ高さにおいて形成される。第1のガイドレ
ール26は、図1に示すキャビネットデスク10の保持
手段の一部を構成するものである。
【0021】次に、このキャビネットデスク10の可動
部28について説明する。可動部28は、デスクトップ
としての可動天板30を含む。図4は、可動天板30の
下面の要部を示す図解図である。可動天板30は、不使
用時には固定天板14と略重なる位置に収納され、使用
時には固定天板14の奥行き方向手前側へ略水平移動さ
れて引き出されるものであり、固定天板14の下方の第
1のガイドレール26上に略水平に配置される。この実
施形態の可動天板30と固定天板24との間には、少な
くとも後述する可動ストッパを設けることができ、か
つ、可動部28を持ち上げられるようにするための所定
の間隔が置かれる。可動天板30の奥行き方向手前側の
下面には、幅方向の一端から他端にわたって凹部30a
が形成される。この凹部30aは、可動部28を引き出
す操作を容易にするため、使用者が指を引っかけること
ができるように形成される。また、可動天板30の下面
の幅方向の左右両側には、第2のガイドレール32が形
成される。第2のガイドレール32は、可動天板30の
奥行き方向へ略水平に延びてそれぞれ形成される。しか
も、第2のガイドレール32は、図4に示すように、第
1のガイドレール26の内側に配置される。第2のガイ
ドレール32は、図1に示すキャビネットデスク10の
持上手段の一部を構成するものである。
【0022】また、可動天板30の下面の幅方向左右両
側で、第2のガイドレール32の奥行き方向手前側に
は、可動天板30の奥行き方向の手前側を支持するため
の支持材34がそれぞれ固着される。この実施形態の支
持材34は、脚状であり、その一端部が床面に当接可能
に設けられ、他端部が可動天板30の下面に固着される
ものである。このキャビネットデスク10では、支持材
34と第2のガイドレール32とが側面からみて略L字
形状に一体に設けられている。また、支持材34は、図
1に示すように、可動天板30の幅方向の両端近傍にの
みそれぞれ形成されている。そのため、可動天板30の
下方を通じての固定天板14の下方の下部棚板18およ
び中間棚板22への収納物の出し入れが支持材34によ
って妨げられない。また、この支持材34は、側面から
みて略L字形状であり、可動天板30の奥行き方向の手
前側のみを支持するよう形成されている。したがって、
全体の軽量化を図ることができる。なお、可動天板30
の支持は、手前側のみを2つの支持材34によって支持
することに限らず、たとえば下面の四隅近傍を柱状ない
し棒状の支持脚で支持してもよい。また、支持材34と
第2のガイドレール32とは一体に設けることに限ら
ず、別々に形成してもよい。
【0023】第2のガイドレール32の奥行き方向の奥
側の幅方向両側には幅方向の両外側へ突き出すようにし
て第1のガイドローラ36がベアリングなどを介して回
動自在に設けられる。第1のガイドローラ36は、第1
のガイドレール26とともに可動天板30の奥行き方向
の奥側を固定天板14とともに保持するための保持手段
を構成するものである。第1のガイドローラ36は、そ
れぞれ第1のガイドレール26上に転動自在に載置され
る。すなわち、可動天板30の奥行き方向の奥側が第1
のガイドローラ36を介して第1のガイドレール26上
に載置される。つまり、このキャビネットデスク10で
は、第1のガイドレール26は、上述したように支持板
16に固定されているので、可動天板30は、第1のガ
イドローラ36および第1のガイドレール26を介し
て、支持板16によって固定天板14とともに床面上に
保持されることになる。また、可動部28を奥行き方向
へ引き出したり押し戻したりする際には、第1のガイド
ローラ36が第1のガイドレール26上を転動する。そ
のため、可動天板30をその奥行き方向の前後へスムー
ズに移動させることができる。
【0024】また、この実施形態のキャビネットデスク
10は、第2のガイドローラ38を含む。第2のガイド
ローラ38は、第2のガイドレール32と協働して、可
動天板30の収納時に可動天板30を上方へ持ち上げて
支持材34を床面から浮揚させるための持上手段を構成
するためのものである。第2のガイドローラ38は、固
定天板14の奥行き方向手前側の幅方向両側に一体的に
設けられた第1のガイドレール26の内面から内側へ突
き出して、ベアリングなどを介して回動自在に設けられ
る。ただし、第2のガイドローラ38の回転軸の位置
は、使用時に変位せず、その意味では固定的に設けられ
る。したがって、第2のガイドローラ38は、可動天板
30と一体的に設けられた第2のガイドレール32をそ
の下面から支持する。この第2のガイドローラ38の床
面からの高さは、支持材34の一端部から第2のガイド
レール32の下面までの高さよりも高い位置に形成され
る。したがって、第2のガイドローラ38の上に第2の
ガイドレール32の奥行き方向手前側の略L字形状に折
れ曲がっている隅部C近傍を載せると、第2のガイドレ
ール32および可動天板30が支持材34により床面上
に支持されるべき高さよりも上方へ持ち上げられ、その
結果、支持材34の一端部が床面から上方へ浮揚するこ
とになる。この状態を図2および図4に示す。この浮揚
する高さは、キャビネットデスク10の移動時に支持材
34が床面に接触しない高さであればよく、たとえば床
面から5mm程上方へ浮揚させればよい。
【0025】可動天板30を奥行き方向の手前側に引き
出して、第2のガイドローラ38上に第2のガイドレー
ル32の支持材34とは反対側を載置させた場合には、
図1および図3に示すように支持材34の一端部が床面
に当接する。これは、図3に誇張して示しているよう
に、第2のガイドレール32が第2のガイドローラ38
側からみて斜め下方に延び出すことになるからである
が、実際上は可動天板30の傾斜は使用者にとってはほ
とんど気にならない程度のものである。可動天板30の
移動時には、第2のガイドレール32が第2のガイドロ
ーラ38上を第2のガイドローラ38を転動させながら
移動する。第2のガイドローラ38は、回動自在に設け
られているので、第2のガイドレール32をスムーズに
移動させることができる。この実施形態のキャビネット
デスク10では、上述した第1のガイドレール26と第
1のガイドローラ36との作用も同時に得られるので、
よりスムーズに可動天板30を移動させることができ
る。なお、この実施形態において、可動天板30を移動
させるということは、すなわち可動部28を移動させる
ということである。
【0026】さらに、可動天板30の奥行き方向奥側、
すなわち第2のガイドレール32の支持材34の設けら
れた側とは反対側の下面には、可動天板30が保持手段
から離脱することを防止するための抜止具40が一体的
に固着される。この抜止具40は、可動天板30の略水
平移動に伴い移動して固定天板14の奥行き方向手前側
に設けられた第2のガイドローラ38に衝突するように
設けられる。そのため、可動天板30は、図3に示すよ
うに、抜止具40が第2のガイドローラ38に衝突する
位置以上に引き出すことはできず、すなわち可動天板3
0を引き出しすぎて第1のガイドローラ36が第1のガ
イドレール26上から脱落して、固定部14と可動部2
8とが不用意に分離してしまう事故を防止することがで
きる。また、このキャビネットデスク10では、後述す
るように可動ストッパ42が可動天板30の上面に当接
して設けられているので、可動天板30が上方へ跳ね上
がって抜止具40が第2のガイドローラ38の上を不用
意に乗り越えることも防止されるので、可動天板30の
脱落事故を略完全に防止することができる。
【0027】また、このキャビネットデスク10は、可
動天板30の奥行き方向前後への移動を制動する状態
と、可動天板30の奥行き方向前後への移動を解放する
状態との間で変位可能に設けられる可動ストッパ42を
含む。図6(A)は図1に示すキャビネットデスクの可
動ストッパの一部を切り欠いた正面図解図であり、
(B)はその可動ストッパが回動する方向および可動天
板を制止する方向を示す側面図解図であり、(C)は可
動ストッパの側面と可動天板の移動する方向を示す側面
図解図である。このキャビネットデスク10において、
可動ストッパ42が設けられる位置は、図2ないし図4
に示すように、固定天板14の奥行き方向手前側であっ
て、可動天板30の上面に接触し得る位置の幅方向の両
側の支持板16の内面にそれぞれ設けられる。
【0028】この可動ストッパ42は、一端部が可動天
板30の上面に接触し、他端部側に軸受け穴44aを有
する本体44を含む。本体44と支持板16との間に
は、所定の間隔を置くためのスペーサ45が設けられ
る。この本体44aの一端部は、図6(B)および図6
(C)に示すように側面から見てたとえば略V字形状に
形成される。また、軸受け穴44aには、枢軸46が挿
通される。本体44は、枢軸46によって、可動天板3
0の進行方向と略平行な方向に回動可能に支持される。
枢軸46の直径は、本体44が枢軸46に対してその軸
周方向のみならず、軸の直径方向へも自由に自由に動く
ことができるように軸受け穴44aの直径よりも小さな
直径を有して形成される。逆に言えば、軸受け穴44a
の直径は、枢軸46の直径よりも大きな直径を有して形
成される。また、枢軸46は、本体44の一端部から軸
受け穴44aの当該一端部側の縁部までの長さlよりも
枢軸46と可動天板30との間隔dの方が短くなる位置
に設けられる。そのため、本体44は、可動天板30の
進行方向に対して斜めに延びるよう配置されることにな
る。
【0029】したがって、このキャビネットデスク10
では、可動ストッパ42が可動天板30の進行方向に対
して斜めに延びて配置され、しかも枢軸46を中心とし
て回動可能に設けられるので、可動天板30がその可動
ストッパ42の枢軸46側から一端部側へ向かう方向と
略同じ方向へ移動している際には可動ストッパ42の一
端部には可動天板30から離間する方向へ力が働き、制
動はかからない。そのため、図6(C)に丸印で示す向
きに可動天板30は自由に移動できる。しかし、それと
は逆方向へ可動天板30が移動すると、可動ストッパ4
2の一端部が可動天板30に接触しているため、可動ス
トッパ42の一端部を枢軸46方向へ押し戻す力が働
く。すると、可動ストッパ42の本体は、枢軸46と軸
受け穴44aとが上述の関係にあるため、枢軸46方向
へ押し上げられる。そして、軸受け穴44aの可動天板
30側の端部と枢軸46とが当接し、それ以上可動スト
ッパ42は変位できなくなくなる。この状態のとき、可
動ストッパ42の本体44が、固定的に設けられた枢軸
46と可動天板30との間でつっかい棒の働きをし、可
動ストッパ42の一端部と可動天板30との間に大きな
摩擦力が働くため、可動天板30が制動される。この方
向を図6(B)に×印で示す。この可動ストッパ42
は、軸受け穴44aの直径の方が枢軸46の直径よりも
大きく形成されているので、本体44が枢軸46の直径
方向へ動いて、より好ましい角度で可動ストッパ42を
可動天板30に作用させることができ、大きな制動力を
得ることができる。
【0030】また、この可動ストッパ42は、図6
(B)に矢印で円弧を描いて示すように、枢軸46を中
心として180度以上回動させることにより、可動天板
30に対して斜めに延びる方向を、それ以前の向きとは
異なる向きにすることができる。したがって、図6
(B)に実線で示す状態と二点鎖線で示す状態とを選択
することにより、可動天板30にかかる制動の向きを選
択的に変更することができる。なお、この操作をする際
には、固定天板14と可動天板30との隙間に使用者が
手を入れて操作する。このキャビネットデスク10では
切除部14aが設けられているので、可動ストッパ42
を操作するために固定天板14と可動天板30との間に
手を入れやすくなるため操作がし易い。なお、このキャ
ビネットデスク10では、支持材34を上方へ浮揚させ
るため可動部28を持ち上げると、可動ストッパ42が
枢軸46を中心として回動して、本体44が可動天板と
略水平に延びる状態に近づくため、可動天板30を上方
へ持ち上げる操作が妨げられることはない。
【0031】また、この可動ストッパ42は、可動天板
30と接触する部分が他端部側よりも軟質な材質で形成
される。たとえば、本体44において、図6(C)に示
した二点鎖線よりも一端側は、軟質な材質で形成され、
他端側は硬質な材質で形成される。そのため、制動時に
可動天板30が損傷するおそれが低減され、しかも軟質
な材質によればより大きな摩擦力を得ることが可能であ
る。なお、軟質材としては、たとえばゴムやPVCなど
が用いられ、硬質材としては、ナイロン、金属などが用
いられる。
【0032】なお、可動ストッパ42を操作するため、
支持板16の側面に穴を開けたりしてもよく、可動スト
ッパ42を操作するためのレバーを支持板16の内側か
ら外側へ延び出させて形成したりしてもよい。
【0033】この実施形態にかかるキャビネットデスク
10では、上述の構成を有するので、可動天板30を引
き出すことにより積載可能面積を一定の範囲内において
任意に可変することができる。しかも、可動天板30を
手前側に大きく引き出した場合にも、可動天板30の奥
行き方向奥側が保持手段としての第1のガイドレール2
6および第1のガイドローラ36によって支えられ、ま
た、第2のガイドローラ38および第2のガイドレール
32によっても支えられ、さらに手前側が支持材34に
よって支えられるので比較的重いものでも可動天板30
の上に安定的に積載することができる。したがって、こ
のキャビネットデスク10は、従来のものよりも積載面
積を可変できる範囲を大きくすることができる。また、
このキャビネットデスク10では、下部棚板18や中間
棚板22の上にいろいろな物品を収納することができ、
しかも可動天板30が略水平移動するので、可動天板3
0によって物品の収納や取り出しが妨げられず、いつで
も収納や取り出しをすることができる。したがって、固
定天板14および可動天板30の下方の空間を有効に利
用でき便利である。また、可動天板30の収納時に支持
材34を床面から浮揚させることにより、キャビネット
デスク10の設置場所を変更するためキャビネットデス
ク10を移動させる際などに支持材34が邪魔にならず
便利である。また、第2のガイドローラ38上に第2の
ガイドレール32の奥行き方向手前側を載せることによ
り、可動天板30の奥行き方向手前側が上方へ持ち上げ
られ、支持材34が床面から浮揚する。しかも、第2の
ガイドローラ32上の第2のガイドレール32を移動さ
せることにより、可動天板30を奥行き方向の前後へス
ムーズに移動させることができる。また、この構造は、
可動天板30を奥行き方向手前側へ引き出した際には、
第2のガイドレール32の奥行き方向の奥側を支持する
保持手段としても働く。また、抜止具40と第2のガイ
ドローラ38との作用により、可動天板30を引き出し
すぎて第1のガイドローラ36が第1のガイドレール2
6から脱落して、可動天板30が保持手段から離脱して
しまう事故を防止することができる。また、可動ストッ
パ42によって可動天板30の移動を制動することがで
きる。そのため、可動天板30の使用時に可動天板30
が勝手に移動してしまうことを防止できる。可動天板3
0を収納したり引き出したりする際には可動ストッパ4
2を解放状態にすることにより、可動天板30の移動を
自由にできる。可動天板30を収納状態で留め置く場合
には、可動ストッパ42を制動状態にすることにより、
可動天板30が勝手に移動しない。したがって、キャビ
ネットデスク10の設置場所を変更する場合などにキャ
ビネットデスク10を持ち運びやすいため便利である。
なお、このキャビネットデスク10においては、制動状
態か解放状態かは可動ストッパ42の向きと可動天板3
0の移動方向との相対的な関係によって決まる。したが
って、可動ストッパ42が図6(B)に実線で示す状態
においては、可動天板30が図示右方向へ移動しようと
する際には制動状態であるが、可動天板30が図示左方
向へ移動しようとする場合には解放状態であるといえ
る。つまり、このキャビネットデスク10の可動ストッ
パ42は、使用者が可動天板30のどちらの向きへの移
動を制動したいかによって、図6(B)に実線で示す状
態と鎖線で示す状態とが選択されて使用されるものであ
る。
【0034】図7(A)は図6に示す可動ストッパの変
形例の一部を切り欠いた正面図解図であり、(B)はそ
の可動ストッパが回動する方向および可動天板を制止す
る方向を示す側面図解図であり、(C)は可動ストッパ
の側面と可動天板の移動する方向を示す側面図解図であ
る。図7に示す可動ストッパ42は、図6に示したもの
に比べて本体44の一端部の形状のみが異なるものであ
る。つまり、図7に示す可動ストッパ42の本体44の
一端部は、半円形状に形成される。この場合も、図6に
示した可動ストッパ42と同様の効果を得ることができ
る。なお、図7に示す可動ストッパ42も本体44の図
7(C)に示した二点鎖線から一端側は軟質材で形成さ
れ、他端側は硬質材で形成されるものである。
【0035】図8(A)は図6に示す可動ストッパの他
の変形例の一部を切り欠いた正面図解図であり、(B)
は可動ストッパが回動する方向および可動天板を制止す
る方向を示すとともに、(A)の線B−Bにおいて切断
した断面図解図であり、(C)は可動ストッパの側面と
可動天板の移動する方向を示す側面図解図である。図8
に示す可動ストッパ42は、他端部側において可動天板
30の進行方向と略平行な方向に回動可能に軸支される
本体44を含む。本体44は、枢軸46によって支持板
16に回動自在に支持される。枢軸46の設けられる位
置は、図6に示した可動ストッパ42と同様の位置にお
いて支持板16に対して固定的に設けられる。また、こ
の場合、枢軸46が挿通される軸受け穴は、図6および
図7に示したものと異なり、あそび穴ではない。本体4
4の一端部側は、図8(A)に示すように正面から見て
略U字形状に設けられ、その内部に回転子48が回動自
在に軸支される。回転子48は、その中心から両外側へ
突き出し設けられた軸48aを有する。回転子48の両
側へ突き出た軸48aは、回転子48の両側を覆う本体
44に設けられた軸受け穴50によってそれぞれ回動自
在に受けられる。回転子48の軸48aは、軸受け穴5
0の中で軸周方向のみならず軸の直径方向へも自由に動
くことができるように軸受け穴50の直径よりも小さな
直径を有する。逆に言えば、軸受け穴50の直径の方が
回転子48の軸48aの直径よりも大きく形成される。
回転子48は、可動天板30の上面に接触するように設
けられ、可動天板30の移動に伴い回転するものであ
る。また、本体44の回転子48と対向する部分には、
回転子48と接触して可動天板30との間に回転子48
を挟持して回転子48の回転を止めるための制動部52
が形成される。この制動部52は、回転子48の回転を
止める力を高めるため、図8(C)に示すように、回転
子48と対向した面に滑り止めのための凹凸が形成され
る。
【0036】図8に示す可動ストッパ42では、可動ス
トッパ42が可動天板30の進行方向に対して斜めに延
びて配置され、しかも枢軸46によって軸支された部分
を中心として回動可能に設けられるので、可動天板30
が可動ストッパ42の他端部から一端部へと向かう方向
と略同じ方向へ移動している際には可動ストッパ42の
一端部の回転子48には可動天板30から離間する方向
へ力が働き、制動はかからない。しかし、可動ストッパ
42の一端部の回転子48が可動天板30に接触してい
るため、可動天板30が可動ストッパ42の一端部から
他端部へと向かう方向と略同じ方向へ戻ろうとすると、
回転子48を可動ストッパ42の一端部から他端部へと
押し上げる向きに力が働く。すると、この可動ストッパ
42では、回転子48の軸48aの直径が軸受け穴50
の直径よりも小さく形成されているので、回転子48
は、可動天板30と反対側へ押し上げられ、制動部52
に当接する。すると、回転子48は、制動部52と可動
天板30との間で挟持され回動できなくなる。この状態
のとき、可動ストッパ42の本体44および回転子48
が、本体44の枢軸46によって軸支された部分と可動
天板30との間でつっかい棒の働きをし、回転の止めら
れた回転子48と可動天板30との間に大きな摩擦力が
働くため、可動天板30が制動される。この発明にかか
るキャビネットデスク10に用いられる可動ストッパ4
2は、回転子48の軸48aの直径が軸受け穴50の直
径よりも小さく形成されているので、回転子48は、軸
受け穴50内を回転子48の回転方向のみならず直径方
向へも自由に動くことができるので、より好ましい角度
で可動ストッパ42を可動天板30に作用させることが
でき、大きな制動力を得ることができる。また、この可
動ストッパ42も、図6に示した可動ストッパと同様
に、枢軸46によって軸支された部分を中心として本体
44を180度以上回動させることにより、可動天板3
0に対して斜めに延びる方向をそれ以前の向きとは異な
る向きにして、制動のかかる向きをそれまでとは逆向き
にすることができる。したがって、この操作をすれば、
可動天板30にかかる制動の向きを選択的に変更するこ
とができるのは図6に示した可動ストッパと同様であ
る。
【0037】また、この可動ストッパ42は、可動天板
30と接触する部分である回転子48の表面がその軸4
8a側および本体44よりも軟質な材質で形成される。
たとえば、図8(C)に示した破線よりも内側は、硬質
な材質で形成され、可動天板30と接触する外側は軟質
な材質で形成される。そのため、制動時に可動天板30
が損傷するおそれが低減され、しかも軟質な材質によれ
ばより大きな摩擦力を得ることが可能である。
【0038】図9は、図1に示すキャビネットデスクの
利用状況の一例を示す斜視図である。この実施形態にか
かるキャビネットデスク10は、図9に示すように、引
き出しや戸棚などと組み合わせてシステム化して使用で
きるものである。このキャビネットデスク10は積載面
積を所定の範囲で可変できるため奥行きが狭いスペース
に設置することができ、部屋の面積の有効利用を図るこ
とができるものである。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、積載面
積を可変することができ、しかも可動天板においても積
載能力の高いキャビネットデスクを得ることができる。
本発明のキャビネットデスクは、必要なときだけ積載面
積を増やすことができるため、設置スペースを節約でき
て便利である。また、比較的重い物を載せても大丈夫で
あるため、パーソナルコンピュータを載置するのに限ら
ず様々な用途に用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるキャビネットデスクの一実施形
態を示す斜視図である。
【図2】可動天板を収納した状態を図1に示す線II−
IIにて切断して示す断面図である。
【図3】可動天板を引き出した状態を図1に示す線II
−IIにて切断して示す断面図である。
【図4】図1に示すキャビネットデスクの要部の正面図
である。
【図5】図1に示すキャビネットデスクの可動天板の要
部を底面側から見た図解図である。
【図6】(A)は図1に示すキャビネットデスクの可動
ストッパの一部を切り欠いた正面図解図であり、(B)
はその可動ストッパが回動する方向および可動天板を制
止する方向を示す側面図解図であり、(C)は可動スト
ッパの側面と可動天板の移動する方向を示す側面図解図
である。
【図7】(A)は図6に示す可動ストッパの変形例の一
部を切り欠いた正面図解図であり、(B)はその可動ス
トッパが回動する方向および可動天板を制止する方向を
示す側面図解図であり、(C)は可動ストッパの側面と
可動天板の移動する方向を示す側面図解図である。
【図8】(A)は図6に示す可動ストッパの他の変形例
の一部を切り欠いた正面図解図であり、(B)は可動ス
トッパが回動する方向および可動天板を制止する方向を
示すとともに、(A)の線B−Bにおいて切断した断面
図解図であり、(C)は可動ストッパの側面と可動天板
の移動する方向を示す側面図解図である。
【図9】図1に示すキャビネットデスクの利用状況を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10 キャビネットデスク 12 キャビネット 14 固定天板 16 支持板 18 下部棚板 20 正面板 22 中間棚板 24 棚板受け部材 26 第1のガイドレール 28 可動部 30 可動天板 32 第2のガイドレール 34 支持材 36 第1のガイドローラ 38 第2のガイドローラ 40 抜止具 42 可動ストッパ 44 本体 44a 軸受け穴 46 枢軸 48 回転子 48a 軸 50 軸受け穴 52 制動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床上において所定の高さに支持される固
    定天板、 不使用時には前記固定天板と略重なる位置に収納され、
    使用時には前記固定天板の奥行き方向手前側へ略水平移
    動されて引き出される可動天板、 前記可動天板の奥行き方向の少なくとも奥側を前記固定
    天板とともに保持するための保持手段、および前記可動
    天板の奥行き方向の少なくとも手前側を支持するため、
    一端部が床面に当接され他端部が前記可動天板に固着さ
    れる支持材を含む、キャビネットデスク。
  2. 【請求項2】 前記可動天板の収納時に前記可動天板を
    上方へ持ち上げて前記支持材を床面から浮揚させるため
    の持上手段を含む、請求項1に記載のキャビネットデス
    ク。
  3. 【請求項3】 前記可動天板の奥行き方向前後への移動
    を制動する状態と、前記可動天板の奥行き方向前後への
    移動を解放する状態との間で変位可能に設けられる可動
    ストッパを含む、請求項1または請求項2に記載のキャ
    ビネットデスク。
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