JPH11103962A - 収納什器の転倒防止装置 - Google Patents
収納什器の転倒防止装置Info
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- JPH11103962A JPH11103962A JP28303397A JP28303397A JPH11103962A JP H11103962 A JPH11103962 A JP H11103962A JP 28303397 A JP28303397 A JP 28303397A JP 28303397 A JP28303397 A JP 28303397A JP H11103962 A JPH11103962 A JP H11103962A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置を大型化することなく、地震等の発生に
より生じる大きな揺れに対応して収納什器の転倒を効果
的に防止できる収納什器の転倒防止装置を提供するこ
と。 【解決手段】 通常時において支持脚６には荷重がかか
らないようになっているので、収納什器１が安定すると
ともに、地震の発生等により床面８に振動が生じ、収納
什器１が傾斜して支持脚６に荷重が加わると滑動部材１
１と床面８とが摺動して振動エネルギーが吸収されると
ともに、傾いた状態から逆回転しようとする収納什器１
の反動作用により、収納什器１は支持脚６の取付方向に
移動するため、収納什器１を所望の方向に移動させなが
ら転倒を効果的に防止できる。
より生じる大きな揺れに対応して収納什器の転倒を効果
的に防止できる収納什器の転倒防止装置を提供するこ
と。 【解決手段】 通常時において支持脚６には荷重がかか
らないようになっているので、収納什器１が安定すると
ともに、地震の発生等により床面８に振動が生じ、収納
什器１が傾斜して支持脚６に荷重が加わると滑動部材１
１と床面８とが摺動して振動エネルギーが吸収されると
ともに、傾いた状態から逆回転しようとする収納什器１
の反動作用により、収納什器１は支持脚６の取付方向に
移動するため、収納什器１を所望の方向に移動させなが
ら転倒を効果的に防止できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震発生時にロッ
カーやキャビネット、冷蔵庫等の収納什器の転倒を防止
することができる収納什器の転倒防止装置に関する。
カーやキャビネット、冷蔵庫等の収納什器の転倒を防止
することができる収納什器の転倒防止装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、地震発生時にロッカーやキャビネ
ット等の収納什器の転倒を防止する装置としては、例え
ば特開昭５７−１０７１１５号公報に開示されているも
のがある。
ット等の収納什器の転倒を防止する装置としては、例え
ば特開昭５７−１０７１１５号公報に開示されているも
のがある。
【０００３】この装置は、水平枠の内側にアーム機構を
構成し、地震発生に伴いこのアームが水平枠外方に張り
出されるようにし、床面との接地面積を増大させること
により転倒を防止するものである。
構成し、地震発生に伴いこのアームが水平枠外方に張り
出されるようにし、床面との接地面積を増大させること
により転倒を防止するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような装置にあっては、地震の発生により生じる揺れの
大きさに対応してアームの支持強度を向上させるために
は、水平軸を大きく、あるいは高くする必要があるが、
このようにすると水平枠が大型になってしまうという問
題があった。
ような装置にあっては、地震の発生により生じる揺れの
大きさに対応してアームの支持強度を向上させるために
は、水平軸を大きく、あるいは高くする必要があるが、
このようにすると水平枠が大型になってしまうという問
題があった。
【０００５】また、地震の発生に伴ってアームが支持位
置まで張り出された時、転倒防止位置にてアームを移動
不能に支持する支持装置がなかったため、振動により傾
く収納什器によりアームが押し戻され、転倒する危険性
があった。
置まで張り出された時、転倒防止位置にてアームを移動
不能に支持する支持装置がなかったため、振動により傾
く収納什器によりアームが押し戻され、転倒する危険性
があった。
【０００６】本発明はこのような問題点を解決するた
め、地震等の発生により生じる大きな揺れに対応して収
納什器の転倒を効果的に防止できる収納什器の転倒防止
装置を提供することを目的としている。
め、地震等の発生により生じる大きな揺れに対応して収
納什器の転倒を効果的に防止できる収納什器の転倒防止
装置を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の収納什器の転倒防止装置は、収納什器の前
後面のうち、少なくともいずれか一方の面より、支持脚
を外方に張り出すように設けるとともに、前記支持脚所
定箇所に、滑動部材が、その下面が床面からわずかに離
間するように設けられていることを特徴としている。こ
の特徴によれば、通常時において支持脚には荷重がかか
らないようになっているので、収納什器が安定するとと
もに、地震の発生等により床面に振動が生じ、収納什器
が傾斜して支持脚に荷重が加わると滑動部材と床面とが
摺動して振動エネルギーが吸収されるとともに、傾いた
状態から逆回転しようとする収納什器の反動作用によ
り、収納什器は支持脚の取付方向に移動するため、収納
什器を所望の方向に移動させながら転倒を効果的に防止
できる。
に、本発明の収納什器の転倒防止装置は、収納什器の前
後面のうち、少なくともいずれか一方の面より、支持脚
を外方に張り出すように設けるとともに、前記支持脚所
定箇所に、滑動部材が、その下面が床面からわずかに離
間するように設けられていることを特徴としている。こ
の特徴によれば、通常時において支持脚には荷重がかか
らないようになっているので、収納什器が安定するとと
もに、地震の発生等により床面に振動が生じ、収納什器
が傾斜して支持脚に荷重が加わると滑動部材と床面とが
摺動して振動エネルギーが吸収されるとともに、傾いた
状態から逆回転しようとする収納什器の反動作用によ
り、収納什器は支持脚の取付方向に移動するため、収納
什器を所望の方向に移動させながら転倒を効果的に防止
できる。
【０００８】本発明の収納什器の転倒防止装置は、前記
支持脚が、収納什器の前後面のうち、少なくともいずれ
か一方の面の両端部より各々張り出すように設けられて
いることが好ましい。このようにすることで、支持脚に
よる支持位置が分散されるため、収納什器がより安定し
て支持される。
支持脚が、収納什器の前後面のうち、少なくともいずれ
か一方の面の両端部より各々張り出すように設けられて
いることが好ましい。このようにすることで、支持脚に
よる支持位置が分散されるため、収納什器がより安定し
て支持される。
【０００９】本発明の収納什器の転倒防止装置は、前記
滑動部材が、収納什器の前後面方向を向く軸に軸着され
たローラであることが好ましい。このようにすること
で、床面上の摺動抵抗の大きさに関係なく、常に高い滑
動効果が得られるとともに、移動方向が明確になる。
滑動部材が、収納什器の前後面方向を向く軸に軸着され
たローラであることが好ましい。このようにすること
で、床面上の摺動抵抗の大きさに関係なく、常に高い滑
動効果が得られるとともに、移動方向が明確になる。
【００１０】本発明の収納什器の転倒防止装置は、前記
滑動部材が、滑動性の高い合成樹脂からなることが好ま
しい。このようにすることで、支持面積を大きく設ける
ことができるため、収納什器を安定した状態で摺動させ
ることがができる。
滑動部材が、滑動性の高い合成樹脂からなることが好ま
しい。このようにすることで、支持面積を大きく設ける
ことができるため、収納什器を安定した状態で摺動させ
ることがができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明すると、まず図１には本発明の第１の実施例
としてのキャビネット１（収納什器）の斜視図が示され
ている。このキャビネット１は、左右の側板２、天板
３、底板および後面板（図示略）により前面が開放する
箱状に形成されてなる本体部５と、本体部５が上面に載
置される水平枠４とからなり、本体部５内には上下３段
に引出し７が収納されている。
づいて説明すると、まず図１には本発明の第１の実施例
としてのキャビネット１（収納什器）の斜視図が示され
ている。このキャビネット１は、左右の側板２、天板
３、底板および後面板（図示略）により前面が開放する
箱状に形成されてなる本体部５と、本体部５が上面に載
置される水平枠４とからなり、本体部５内には上下３段
に引出し７が収納されている。
【００１２】図２に示されるように、水平枠４の後板４
ａの外側面には、支持脚６がキャビネット１の後方に突
出するように固着されている。支持脚６は、断面略三角
形状に構成される板部材１０からなり、支持脚６の下面
１０ａには、活動性の高い合成樹脂からなる滑動部材１
１が固着されている。この滑動部材１１は、床面８との
対向面、すなわち下面１１ａと床面８との間に所定隙間
Ｌが形成されるように設けられている。
ａの外側面には、支持脚６がキャビネット１の後方に突
出するように固着されている。支持脚６は、断面略三角
形状に構成される板部材１０からなり、支持脚６の下面
１０ａには、活動性の高い合成樹脂からなる滑動部材１
１が固着されている。この滑動部材１１は、床面８との
対向面、すなわち下面１１ａと床面８との間に所定隙間
Ｌが形成されるように設けられている。
【００１３】このような合成樹脂からなる滑動部材を用
いることで、キャビネット１をより広い面積で安定した
状態で支持しながら摺動させることができる。
いることで、キャビネット１をより広い面積で安定した
状態で支持しながら摺動させることができる。
【００１４】図３には、この滑動部材の他の実施例とし
てのローラ４１が示されている。このローラ４１は、後
板４ａに固着される支持板４０に、キャビネット１の長
手方向を向く軸１２を介して回動自在に支持されてお
り、通常時においては、前述の実施例の滑動部材１１と
同様に、このローラ４１の下端と床面８との間に所定隙
間Ｌが形成されるように構成されている。このようなロ
ーラを用いることで、摺動抵抗が高い床面８上において
もキャビネット１をスムーズに摺動させることができる
とともに、移動の方向をある程度規制できる。
てのローラ４１が示されている。このローラ４１は、後
板４ａに固着される支持板４０に、キャビネット１の長
手方向を向く軸１２を介して回動自在に支持されてお
り、通常時においては、前述の実施例の滑動部材１１と
同様に、このローラ４１の下端と床面８との間に所定隙
間Ｌが形成されるように構成されている。このようなロ
ーラを用いることで、摺動抵抗が高い床面８上において
もキャビネット１をスムーズに摺動させることができる
とともに、移動の方向をある程度規制できる。
【００１５】次に、このように構成されるキャビネット
１の地震発生時における作用を図４に基づいて説明す
る。まず水平枠４の後板４ａより後方に突出するように
支持脚６が取り付けられたキャビネット１は、通常時に
おいて後面と壁面９との間に適宜空間が設けられるよう
に配設されている。
１の地震発生時における作用を図４に基づいて説明す
る。まず水平枠４の後板４ａより後方に突出するように
支持脚６が取り付けられたキャビネット１は、通常時に
おいて後面と壁面９との間に適宜空間が設けられるよう
に配設されている。
【００１６】次に地震の発生等により、床面８に図中矢
印Ｆ方向の振動が生じると、キャビネット１の上部が振
動方向に揺動し始める。ここでキャビネット１が図中２
点鎖線で示されるように傾斜されると、支持脚６の滑動
部材１１の下面が床面８に接地され、キャビネット１の
荷重が加わる。ここで滑動部材１１の下面が床面８に対
して摺動することにより、床面８のＦ方向の振動エネル
ギーが吸収されるとともに、キャビネット１が傾斜した
状態から逆回転しようとする反動作用により、上部が壁
面９方向に傾斜したときにキャビネット１は壁面９方向
に移動していくことになる。よってキャビネット１の転
倒が防止されるとともに、使用者にとって安全な方向に
移動させることができる。
印Ｆ方向の振動が生じると、キャビネット１の上部が振
動方向に揺動し始める。ここでキャビネット１が図中２
点鎖線で示されるように傾斜されると、支持脚６の滑動
部材１１の下面が床面８に接地され、キャビネット１の
荷重が加わる。ここで滑動部材１１の下面が床面８に対
して摺動することにより、床面８のＦ方向の振動エネル
ギーが吸収されるとともに、キャビネット１が傾斜した
状態から逆回転しようとする反動作用により、上部が壁
面９方向に傾斜したときにキャビネット１は壁面９方向
に移動していくことになる。よってキャビネット１の転
倒が防止されるとともに、使用者にとって安全な方向に
移動させることができる。
【００１７】このように本発明実施例のキャビネット１
にあっては、通常時において支持脚６に荷重がかからな
いようになっているので、キャビネット１が安定すると
ともに、地震の発生等により床面８に振動が生じ、キャ
ビネット１が傾斜して支持脚６に荷重が加わると、滑動
部材１１と床面９とが摺動して振動エネルギーが吸収さ
れるとともに、キャビネット１が所望の方向に移動する
ことにより転倒を防止できる。
にあっては、通常時において支持脚６に荷重がかからな
いようになっているので、キャビネット１が安定すると
ともに、地震の発生等により床面８に振動が生じ、キャ
ビネット１が傾斜して支持脚６に荷重が加わると、滑動
部材１１と床面９とが摺動して振動エネルギーが吸収さ
れるとともに、キャビネット１が所望の方向に移動する
ことにより転倒を防止できる。
【００１８】また、地震発生時において、キャビネット
１を支持脚６の取付方向、すなわち人のいない安全な壁
面９方向に移動させることが予め設定できるため、安全
性が向上する。
１を支持脚６の取付方向、すなわち人のいない安全な壁
面９方向に移動させることが予め設定できるため、安全
性が向上する。
【００１９】図５，図６には、本発明の転倒防止装置の
第２の実施例が適用されたキャビネット１の側方断面図
が示されており、以下説明していくと、このキャビネッ
ト１の左右両側には、それぞれユニットボックス３０が
取り付けられており、このユニットボックス３０内後部
には、下端にローラ３４が軸着された支持脚３３が水平
軸３２をもって回動自在に軸着されている。前後方向略
中央位置には、上下方向を向く垂直棒３５が固定部材１
３、１３’を介して固設されており、この垂直棒３５に
は、中心に上下方向に貫通する貫通穴３１を有するウェ
イト部材１２が上下方向に移動可能に挿通されている。
なお、下部の固定部材１３’は、ウェイト部材１２の下
方向への移動を規制するようになっている。
第２の実施例が適用されたキャビネット１の側方断面図
が示されており、以下説明していくと、このキャビネッ
ト１の左右両側には、それぞれユニットボックス３０が
取り付けられており、このユニットボックス３０内後部
には、下端にローラ３４が軸着された支持脚３３が水平
軸３２をもって回動自在に軸着されている。前後方向略
中央位置には、上下方向を向く垂直棒３５が固定部材１
３、１３’を介して固設されており、この垂直棒３５に
は、中心に上下方向に貫通する貫通穴３１を有するウェ
イト部材１２が上下方向に移動可能に挿通されている。
なお、下部の固定部材１３’は、ウェイト部材１２の下
方向への移動を規制するようになっている。
【００２０】ウェイト部材１２には、一端が支持脚３３
の下部に軸１４を介して枢着されるリンク１５の他端が
軸１６を介して軸着されており、これらウェイト部材１
２及びリンク１５により、支持脚３３の支持手段が構成
される。また、ウェイト部材１２上部には、上端を軸１
７を介して回動自在に軸着された揺動部材１９の係止爪
１８に係止可能な略逆Ｌ字状の係止片２０が取り付けら
れている。
の下部に軸１４を介して枢着されるリンク１５の他端が
軸１６を介して軸着されており、これらウェイト部材１
２及びリンク１５により、支持脚３３の支持手段が構成
される。また、ウェイト部材１２上部には、上端を軸１
７を介して回動自在に軸着された揺動部材１９の係止爪
１８に係止可能な略逆Ｌ字状の係止片２０が取り付けら
れている。
【００２１】この係止爪１８と係止片２０との係合は、
揺動部材１９の逆時計回りの回動により解除されるよう
になっている。また、ウェイト部材１２は所定重量を有
しており、前記係止爪１８と係止片２０との係合が解除
されると、自重により自動的に下降するようになってい
る。
揺動部材１９の逆時計回りの回動により解除されるよう
になっている。また、ウェイト部材１２は所定重量を有
しており、前記係止爪１８と係止片２０との係合が解除
されると、自重により自動的に下降するようになってい
る。
【００２２】ユニットボックス３０の後面には、開口部
２１が縦方向に設けられており、支持脚３３がそれぞれ
ユニットボックス３０の後面より開口部２１を介して後
方に突出できるようになっている。
２１が縦方向に設けられており、支持脚３３がそれぞれ
ユニットボックス３０の後面より開口部２１を介して後
方に突出できるようになっている。
【００２３】次に、このように構成されるキャビネット
１の転倒防止装置の作用を説明していく。
１の転倒防止装置の作用を説明していく。
【００２４】まず図５に示されるような通常の使用時に
おいては、揺動部材１９の係止爪１８と係止片２０とが
係合状態にあり、ウェイト部材１２が、垂直軸３５の上
部位置に支持されている。また、この時支持脚３３は、
上部位置に支持されたウェイト部材１２に一端が軸着さ
れたリンク１５を介して開口部２１内側に完全に収納さ
れるように略垂直状態に保持されている。なお、この時
支持脚３３のローラ３４の下端は、床面８より若干上方
に離間されており、キャビネット１の荷重が加わらない
ようになっている。
おいては、揺動部材１９の係止爪１８と係止片２０とが
係合状態にあり、ウェイト部材１２が、垂直軸３５の上
部位置に支持されている。また、この時支持脚３３は、
上部位置に支持されたウェイト部材１２に一端が軸着さ
れたリンク１５を介して開口部２１内側に完全に収納さ
れるように略垂直状態に保持されている。なお、この時
支持脚３３のローラ３４の下端は、床面８より若干上方
に離間されており、キャビネット１の荷重が加わらない
ようになっている。
【００２５】次に地震の発生等により、床面８に図中矢
印Ｆ方向の振動が生じると、キャビネット１にその振動
が伝達され、揺動し始める。この揺動が所定大きさに達
すると、揺動部材１９が図５中２点鎖線で示されるよう
に回動され、係止片２０と係止爪１８との係合が解除さ
れる。
印Ｆ方向の振動が生じると、キャビネット１にその振動
が伝達され、揺動し始める。この揺動が所定大きさに達
すると、揺動部材１９が図５中２点鎖線で示されるよう
に回動され、係止片２０と係止爪１８との係合が解除さ
れる。
【００２６】係止片２０と係止爪１８との係合が解除さ
れることによりウェイト部材１２が下降し、図６に示さ
れるようにこのウェイト部材１２の下降に伴いリンク１
５がそれぞれの支持脚３３を同時に回動させ、開口部２
１を介して外方に突出させる。ここで、ウェイト部材１
２は、少なくとも支持脚３３を同時に回動させるべく必
要な重量を有している。
れることによりウェイト部材１２が下降し、図６に示さ
れるようにこのウェイト部材１２の下降に伴いリンク１
５がそれぞれの支持脚３３を同時に回動させ、開口部２
１を介して外方に突出させる。ここで、ウェイト部材１
２は、少なくとも支持脚３３を同時に回動させるべく必
要な重量を有している。
【００２７】やがてウェイト部材１２は、リンク１５が
略水平な状態となる位置にて下部の取付部材１３’によ
り下方への移動が規制され、停止する。この時支持脚３
０は、後方に張り出された転倒防止位置にて、リンク１
５及びウェイト部材１２より構成される支持手段により
回動不能に支持される。
略水平な状態となる位置にて下部の取付部材１３’によ
り下方への移動が規制され、停止する。この時支持脚３
０は、後方に張り出された転倒防止位置にて、リンク１
５及びウェイト部材１２より構成される支持手段により
回動不能に支持される。
【００２８】さらにキャビネット１に振動Ｆが伝達さ
れ、キャビネット１上部が図中右側に傾くと、傾いたキ
ャビネット１の上部が前述のように後方に張り出された
支持脚３３により支持されるため、キャビネット１の転
倒が防止される。
れ、キャビネット１上部が図中右側に傾くと、傾いたキ
ャビネット１の上部が前述のように後方に張り出された
支持脚３３により支持されるため、キャビネット１の転
倒が防止される。
【００２９】また、支持脚３３に、より大きな振動エネ
ルギーが加わった場合、ローラ３４が床面８上面を振動
方向に転動することにより振動エネルギーが吸収される
ため、転倒がより効果的に防止される。
ルギーが加わった場合、ローラ３４が床面８上面を振動
方向に転動することにより振動エネルギーが吸収される
ため、転倒がより効果的に防止される。
【００３０】このように支持脚を通常時においてはキャ
ビネット１内に収納させ、地震の発生等において床面に
適宜大きさの振動が生じたときにのみ、所望の方向に張
り出されるようにすれば、使用時において使用者等の邪
魔になるようなことがない。
ビネット１内に収納させ、地震の発生等において床面に
適宜大きさの振動が生じたときにのみ、所望の方向に張
り出されるようにすれば、使用時において使用者等の邪
魔になるようなことがない。
【００３１】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【００３２】例えば、支持脚、および滑動部材の形状、
大きさ等は任意であり、種々に変形可能である。
大きさ等は任意であり、種々に変形可能である。
【００３３】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【００３４】（ａ）請求項１の発明によれば、通常時に
おいて支持脚には荷重がかからないようになっているの
で、収納什器が安定するとともに、地震の発生等により
床面に振動が生じ、収納什器が傾斜して支持脚に荷重が
加わると滑動部材と床面とが摺動して振動エネルギーが
吸収されるとともに、傾いた状態から逆回転しようとす
る収納什器の反動作用により、収納什器は支持脚の取付
方向に移動するため、収納什器を所望の方向に移動させ
ながら転倒を効果的に防止できる。
おいて支持脚には荷重がかからないようになっているの
で、収納什器が安定するとともに、地震の発生等により
床面に振動が生じ、収納什器が傾斜して支持脚に荷重が
加わると滑動部材と床面とが摺動して振動エネルギーが
吸収されるとともに、傾いた状態から逆回転しようとす
る収納什器の反動作用により、収納什器は支持脚の取付
方向に移動するため、収納什器を所望の方向に移動させ
ながら転倒を効果的に防止できる。
【００３５】（ｂ）請求項２の発明によれば、支持脚に
よる支持位置が分散されるため、収納什器がより安定し
て支持される。
よる支持位置が分散されるため、収納什器がより安定し
て支持される。
【００３６】（ｃ）請求項３の発明によれば、床面上の
摺動抵抗の大きさに関係なく、常に高い滑動効果が得ら
れるとともに、移動方向が明確になる。
摺動抵抗の大きさに関係なく、常に高い滑動効果が得ら
れるとともに、移動方向が明確になる。
【００３７】（ｄ）請求項４の発明によれば、収納什器
の支持面積を大きく設けることができるため、安定した
状態で摺動させることがができる。
の支持面積を大きく設けることができるため、安定した
状態で摺動させることがができる。
【００３８】
【図１】本発明の第１の実施例としての転倒防止装置が
適用されたキャビネットの斜視図である。
適用されたキャビネットの斜視図である。
【図２】図１のキャビネットの要部拡大断面図である。
【図３】支持脚及び滑動部材の他の実施例である。
【図４】図１のキャビネットの作用を示す図である。
【図５】本発明の第２の実施例としての転倒防止装置が
適用されたキャビネットの側方断面図である。
適用されたキャビネットの側方断面図である。
【図６】図５のキャビネットの作用を示す側方断面図で
ある。
ある。
１ キャビネット（収納什器） ２ 側板 ３ 天板 ４ 水平枠 ４ａ 後板 ５ 本体部 ６、３３ 支持脚 ７ 引出し ８ 床面 ９ 壁面 １０ 板部材 １１ 滑動部材 １２ 軸 １３、１３’ 取付部材 １４、１６、１７ 軸 １５ リンク １８ 係止爪 １９ 揺動部材 ２０ 係止片 ２１ 開口部 ３１ 貫通穴 ３２ 水平軸 ３４、４１ ローラ ３５ 垂直棒 ４０ 支持板
Claims (4)
- 【請求項１】 収納什器の前後面のうち、少なくともい
ずれか一方の面より、支持脚を外方に張り出すように設
けるとともに、前記支持脚所定箇所に、滑動部材が、そ
の下面が床面からわずかに離間するように設けられてい
ることを特徴とする収納什器の転倒防止装置。 - 【請求項２】 前記支持脚が、収納什器の前後面のう
ち、少なくともいずれか一方の面の両端部より各々張り
出すように設けられている請求項１に記載の収納什器の
転倒防止装置。 - 【請求項３】 前記滑動部材が、収納什器の前後面方向
を向く軸に軸着されたローラである請求項１または２に
記載の収納什器の転倒防止装置。 - 【請求項４】 前記滑動部材が、滑動性の高い合成樹脂
からなる請求項１または２に記載の収納什器の転倒防止
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28303397A JPH11103962A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 収納什器の転倒防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28303397A JPH11103962A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 収納什器の転倒防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11103962A true JPH11103962A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17660358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28303397A Withdrawn JPH11103962A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 収納什器の転倒防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11103962A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002085338A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-26 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡挿入形状観測装置 |
| JP2009301575A (ja) * | 2006-02-09 | 2009-12-24 | Osaka Prefecture | 転倒防止装置およびこれを備えた自動販売機 |
| JP3161796U (ja) * | 2010-05-17 | 2010-08-12 | 株式会社ヤマソロ | 玄関台 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP28303397A patent/JPH11103962A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002085338A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-26 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡挿入形状観測装置 |
| JP2009301575A (ja) * | 2006-02-09 | 2009-12-24 | Osaka Prefecture | 転倒防止装置およびこれを備えた自動販売機 |
| JP3161796U (ja) * | 2010-05-17 | 2010-08-12 | 株式会社ヤマソロ | 玄関台 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |