JPH11113222A - 回転電気機械の円筒形回転子 - Google Patents

回転電気機械の円筒形回転子

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JPH11113222A
JPH11113222A JP20612098A JP20612098A JPH11113222A JP H11113222 A JPH11113222 A JP H11113222A JP 20612098 A JP20612098 A JP 20612098A JP 20612098 A JP20612098 A JP 20612098A JP H11113222 A JPH11113222 A JP H11113222A
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rotor
spacer
coil
refrigerant gas
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転子巻線の端部における冷却性能の向上を図
った回転電気機械の円筒形回転子を提供する。 【解決手段】円筒形回転子1は、従来例に対してスペー
サ2,2Aを用いる。スペーサ2では、回転子巻線5A
の端部89における冷媒ガスを通流させる通流路を確保
するために設けられるそれぞれの突起部21は、共に同
等の高さを持たせて形成された2個の円柱状の突起22
で構成された突起群として形成される。同一の突起部2
1に含まれる2個の突起22は、基板部541の幅方向
を横断するようにして間隔を設けて配列される。また、
互いに隣接する突起部21の間では、突起22はいわゆ
る千鳥状になるように配置されて形成される。スペーサ
2Aのスペーサ2に対する相異点は、複数の突起部21
が基板部541の一方の側面のみに備えらていることで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タービン発電機
などの回転電気機械の円筒形回転子に係わり、回転子巻
線の端部に関する冷却性能の向上を図った改良されたそ
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒形回転子を持つ回転電気機械は各種
の用途に用いられているが、大容量のものとしてはター
ビン発電機が著名である。以下に、タービン発電機に代
表させて、従来例の回転電気機械の円筒形回転子の説明
を行うことにするが、まずは、一般例の円筒形回転子を
持つ回転電気機械の冷却に関する構造を主体として、そ
の構成の概要について図面を用いて説明する。図4は、
一般例の回転電気機械の主要部を模式化して示す縦断面
図であり、図5は、図4におけるP矢視図であり、図6
は、図5におけるA−C断面図であり、図7は、図5に
おけるB−C断面図である。
【0003】図4〜図7において、9は、円筒形回転子
8と、固定子7と、ケーシング6と、周知の軸流ファン
69,69と、冷却装置93とを備えた円筒形回転子を
持つ一般例の2極の回転電気機械である。円筒形回転子
8の外周面と固定子7の内周面と間には空隙部91が介
在されている。円筒形回転子8は、回転軸部81と、回
転軸部81と一体に構成されると共に,回転軸部81と
同心の円形の外径を持つ回転子鉄心部82と、2極機に
対応した1対の回転子巻線5,5と、保持体83,83
とを備え、ケーシング6および図示しない軸受部を介し
て回転自在に支持されている。
【0004】回転電気機械9では、各回転子巻線5は、
平角状の断面形状を持つ導体である平角銅線を巻回して
形成された鞍形コイルの複数個を用いて構成されてい
る。それぞれの鞍形コイルは、回転子鉄心部82の外周
の円周方向に沿わせて形成されている図示しない複数の
コイルスロットに、互いに同心状となる配置関係で装填
されている。回転子巻線5の各鞍形コイルのコイルスロ
ットに収納されている部位には、回転軸部81の軸長方
向に分布して多数の通気孔88が形成されている。そう
して、上述の構造を持つ1対の回転子巻線5,5は、回
転軸部81の中心軸線(図4に1点鎖線で示す)X−X
に関して互いに線対称の関係となる基本構成とされてい
る。回転子巻線5のコイルスロット内に収納されないこ
とで回転子鉄心部82の両端部から突き出される状態に
配置される部位である端部89,89は、円筒状をした
保持体83によってその少なくとも外周側が保持され、
円筒形回転子8が回転することで発生される強大な遠心
力によって変形しないよう保持されている。
【0005】それぞれの軸流ファン69は、円筒形回転
子8,固定子7を冷却する冷媒ガス(例えば、空気)9
9を回転電気機械9内に循環させるために設けられ、こ
の事例の場合には、図示の如く回転子巻線5の両端部8
9の回転軸部81の軸長方向に関する外側の位置のそれ
ぞれに配設されている。固定子7は、周知の如く、多数
の薄板製の鉄心板を積層して形成されて回転軸部81と
同心の円形の内径を持つ固定子鉄心71と、固定子鉄心
71に形成されている図示しない複数のコイルスロット
に装填された固定子巻線72とを備えている。そうし
て、固定子鉄心71の鉄心板の積層方向の要所には、冷
媒ガス99を通流させるための通気ダクト73の複数個
が形成されている。
【0006】次に、ケーシング6が持つ冷媒ガス99の
通流路について説明する。回転電気機械9では、ケーシ
ング6は、固定子鉄心71の外周面に外接させて合計4
枚の仕切板61,62が固定子鉄心71の鉄心板の積層
方向に間隔を隔てて図示のように配設されている。端部
側の仕切板61と内側の仕切板62とを接続するように
して複数の円筒状の連絡ダクト63が配置されている。
仕切板61と仕切板62とによって区切られたそれぞれ
の空間は排気ダクト64,64であり、両側を仕切板6
2で区切られた空間は中央給気ダクト65である。ま
た、ケーシング6の両端部には、それぞれの軸流ファン
69に対応させて吸気ダクト66,66が備えられてい
る。
【0007】冷却装置93は、円筒形回転子8,固定子
7を冷却することで高温となった冷媒ガス99から熱を
除去する周知の冷却器94と、冷却器94と排気ダクト
64,64とを接続する排気風胴95と、冷却器94と
吸気ダクト66,66とを接続する吸気風胴96,96
とを備えている。一般例の回転電気機械9は上述の如く
に構成されているので、それぞれの軸流ファン69で加
圧されたそれぞれの冷媒ガス99の流れは、まず、保持
体83が配置されている付近で大きく3つに分岐され
る。すなわち、それぞれの保持体83の外周部を経て両
端部から空隙部91に直接流入する冷媒ガス流99A
と、固定子巻線72の両端部のそれぞれを冷却した後に
連絡ダクト63を経て中央給気ダクト65に流入する冷
媒ガス流99Bと、それぞれの回転軸部81の外周面と
保持体83との間の空間のそれぞれから円筒形回転子8
に流入する冷媒ガス流99Cとである。
【0008】冷媒ガス流99Cは、回転子巻線5の端部
89を冷却しつつ回転子鉄心部82の端部に到り、冷媒
ガス流99Cの内の多くの部分はこの端部からコイルス
ロット部に流入し、回転子巻線5および回転子鉄心部8
2を冷却した後、通気孔88から空隙部91に順次流入
する。冷媒ガス流99Bは、中央給気ダクト65に連通
されている通気ダクト73中を通流し、固定子鉄心71
および固定子巻線72を冷却しつつ固定子鉄心71の積
厚方向の中央部から空隙部91に流入する。このように
して、空隙部91で合流されたそれぞれの冷媒ガス99
は、排気ダクト64,64に連通している通気ダクト7
3中を通流し、固定子鉄心71および固定子巻線72を
冷却しつつ排気ダクト64,64に到る。
【0009】排気ダクト64,64に到達した冷媒ガス
99は、円筒形回転子8,固定子7を冷却したので比較
的に高温になっているが、この高温の冷媒ガス99は、
排気風胴95を経て冷却器94に流入して除熱される。
冷却器94で除熱されて再び低温に戻った冷媒ガス99
は、吸気風胴96,96を経て軸流ファン69に流入さ
れる。
【0010】すなわち一般例の回転電気機械9は、冷却
器94を介して冷媒ガス99を循環させることで、比較
的に安定な運転状態を得ることができているが、この種
の回転電気機械に採用されている円筒形回転子8では、
回転子巻線5の最高温度が端部89で発生し易いので、
端部89の温度低減に関する検討が種々行われてきてい
る。このような回転子巻線の端部温度の低減が試みられ
た円筒形回転子として、同じ出願人より出願された回転
電機の回転子巻線頭部(ここで言う端部のことである)
冷却構造が、特開平7−75272号公報により公知と
なっている。
【0011】以下に、この特開平7−75272号公報
により公知となっている内容を基にして、従来例の回転
電気機械の円筒形回転子を図8〜図10を用いて説明す
る。なお、図8〜図10を用いて行う説明では、図4〜
図7に示した一般例の回転電気機械9と同一部分には同
じ符号を付し、その説明を省略する。ここで、図8は、
図4におけるQ部に対応した部位における従来例の円筒
形回転子を示す部分断面図であり、図9は、図4におけ
るR部に対応した部位における従来例の円筒形回転子を
示す斜視図であり、図10は、図8のE−E断面におけ
る要部の断面図である。なお、図9は保持体およびその
周辺部を取り除いて回転子巻線の外周部が露出された状
態として図示している。
【0012】図8〜図10において、8Aは、回転軸部
81と、回転子鉄心部82Aと、1対の回転子巻線5
A,5Aと、それぞれ複数のスペーサ54,54Aと、
隔壁体55,55と、仕切壁体56,56と、外周部絶
縁体57,57と、複数の楔59と、保持体83A,8
3Aとを備えた2極の円筒形回転子である。円筒形回転
子8Aでは、回転子巻線5Aには、それぞれの磁極毎に
導体(平角銅線)51を用いて巻回された6個の鞍形コ
イル52が用いられ、回転子鉄心部82に形成された異
なるコイルスロット84に、互いに同心状となる配置関
係で装填されている。そうして、鞍形コイル52の直線
状部の中央部分は、コイルスロット84内に装填される
が、鞍形コイル52の円弧状部は、回転子巻線5Aの端
部89の主要部分を構成している。
【0013】端部89における鞍形コイル52の相互間
にはスペーサ54が、最外位置の鞍形コイル52の外側
面と最内位置の鞍形コイル52の内側面とにはスペーサ
54Aがそれぞれ配置されて、円筒形回転子8Aの加減
速時に発生する加速度などに対応して端部89に働く強
大な応力に対処している。スペーサ54は、細長い平板
状の電気絶縁材からなる基板部541と、基板部541
の両側面のそれぞれに一定の厚さを持たせて形成された
電気絶縁材製の複数の突起部542とで構成されてい
る。この突起部542は、端部89における鞍形コイル
52の側面に沿わせて冷媒ガス99を通流させる通流路
を確保するために設けられるものである。スペーサ54
Aのスペーサ54に対する相異点は、複数の突起部54
2が基板部541の一方の側面のみに備えられているこ
とである。
【0014】スペーサ54,54Aが持つ基板部541
は、鞍形コイル52の高さ方向寸法Hとほぼ同等の幅寸
法を有し、導体51の長さ方向に沿わせた長さを有して
いる。スペーサ54,54Aにおける突起部542は、
山形や三角形などの突端部を持つ形状を有し、その反基
板部541側の端面は鞍形コイル52を構成する導体5
1の側面に当接されるようにし、基板部541の長さ方
向に間隔を隔てて形成されている。この突起部542
は、基板部541の両端部のそれぞれに、その突端部を
内側として、しかも、互いに位置を半間隔長だけずらし
て形成されている。
【0015】これによって、端部89における鞍形コイ
ル52を構成する導体51の側面には、冷媒ガス99が
通流される通流路が、突起部542によってジグザグ状
とされて形成されることになる。この通流路を後記する
貫通孔55aと関連付けて視察すると、貫通孔55aか
ら鞍形コイル52の直線状部に沿って冷媒ガス99が通
流する通流路54Xと、貫通孔55aから鞍形コイル5
2の円弧状部に沿って冷媒ガス99が通流する通流路5
4Yとして把握することができる。なお、突起部(例え
ば、突起部542)が持つ形状としては、八角形,正方
形あるいは矩形なども知られている。正方形や矩形の形
状を持つ突起部の場合には、冷媒ガス99の通流抵抗の
低減などのために、多くの場合に角部に面取りなどが施
されており、八角形の突起部は、正方形の突起部に大き
な面取りが施されたものとして取扱うこともできる。
【0016】円筒形回転子8Aでは、それぞれの端部8
9に配置される隔壁体55は、複数の部材を用いて全体
として円筒を構成するようにして電気絶縁材を用いて作
製されており、端部89における鞍形コイル52の内周
側に回転軸部81の外周面との間に空間を隔てて配置さ
れている。隔壁体55には冷媒ガス通流路として、鞍形
コイル52の直線状部と円弧状部との結合部位のそれぞ
れの近傍に、各鞍形コイル52の両側面に連通する貫通
孔55aが、また、後記する排気室56Xに対向する部
位に貫通孔55bが、それぞれ形成されている。仕切壁
体56は、1対が1組になって合計2組が用いられてお
り、排気室56Xを形成すべき部位を仕切るようにし
て、隔壁体55の内周面に当接させて配置されている。
【0017】両側を仕切壁体56,56で仕切られるこ
とで隔壁体55の内周側に形成される4個の空間の内、
磁極の中間部の直下に位置している2個の空間が、冷媒
ガス流99Cが流入される流入室55Xであり、また、
磁極の中心位置の直下に位置している2個の空間が排気
室56Xである。この排気室56Xは、その軸流ファン
(例えば、軸流ファン69)側の端部は閉塞され、その
反軸流ファン側の端部は後記する排気溝86に連通され
ている。なお、流入室55Xは、その軸流ファン側の端
部は開口され、その反軸流ファン側の端部は後記する通
気ダクト84aに連通されている。なおまた、隔壁体5
5と仕切壁体56とは、例えば、両者を一体として、鍔
(仕切壁体56,56に相当)付きの半円状として形成
しても良いことは、勿論のことである。
【0018】保持体83Aは、基本的には一般例による
円筒形回転子8が備える保持体83と同一の機能を有す
るものであるが、この事例の場合には、回転子巻線5A
のそれぞれの端部89をその外周部で保持する円筒状部
831と、軸流ファン側の端部で円筒状部831に結合
される円環状部832とを備えている。外周部絶縁体5
7は、電気絶縁材を用いて円筒状に形成され、端部89
における鞍形コイル52の外周側と、保持体83Aの円
筒状部831の内周側との間に配置されている。
【0019】楔59は、コイルスロット84に装填され
た部分の回転子巻線5Aが、円筒形回転子8Aが回転す
ることで発生される強大な遠心力によってコイルスロッ
ト84から飛び出さないようにするなどのために、それ
ぞれのコイルスロット84の最外周部の付近に装着され
ている。楔59には回転軸部81の軸長方向に沿って多
数の貫通孔59aが形成されており、それぞれの貫通孔
59aは、鞍形コイル52に形成されている図示しない
貫通孔を介して通気ダクト84aに連通されている。こ
の通気ダクト84aは、各コイルスロット84の底部に
回転軸部81の軸長方向に沿って形成されており、通気
ダクト84aの両端部はそれぞれ流入室55Xに連通さ
れている。なお、前述通気孔88は、円筒形回転子8A
では、貫通孔59aとこれに対応して鞍形コイル52に
形成されている貫通孔によって構成されていることにな
る。
【0020】回転子鉄心部82Aは、一般例の前記回転
子鉄心部82に対して、1対の回転子巻線5A,5Aが
持つ鞍形コイル52に対応した個数と位置とに従う複数
のコイルスロット84と、同一のハーフ磁極に属すると
共に互いに隣接するコイルスロット84の相互間の部位
である複数の歯部85と、複数の排気溝86とが図示の
如くに形成されている。各コイルスロット84の底部に
は前記したように通気ダクト84aが形成されている。
また、最外,最内位置の鞍形コイル52が装填されるコ
イルスロット84の反歯部85側を形成する回転子鉄心
部82Aの部位,および各歯部85のそれぞれの軸長方
向の両端部には、排気路85aが形成されている。
【0021】従来例の円筒形回転子8Aは上述の如くに
構成されているので、冷媒ガス流99Cの通流経路は次
記のように形成されている。すなわち、それぞれの流入
室55Xに流入した冷媒ガス流99Cは、流入室55X
において、回転軸部81の軸長方向に沿って通気ダクト
84aに流入する冷媒ガス流99Zと、隔壁体55が持
つ貫通孔55aから鞍形コイル52の側面に形成されて
いるジグザグ状の通流路(通流路54Xと通流路54
Y)に流入する冷媒ガス流とにまず分岐される。貫通孔
55aからジグザグ状の通流路に流入した冷媒ガス流
は、通流路54Xを通流する冷媒ガス流99Xと、通流
路54Yを通流する冷媒ガス流99Yとにさらに分岐さ
れる。
【0022】そうして、冷媒ガス流99Xは、流入室5
5X→貫通孔55a→通流路54X→排気路85aを順
次経過した後に図示しない空隙部(例えば、前述空隙部
91)に流入し、この間、回転子巻線5Aの直線状部の
端部89に在る部位と、回転子鉄心部82Aの両端部と
を冷却する。また、冷媒ガス流99Yは、流入室55X
→貫通孔55a→通流路54Y→貫通孔55b→排気室
56X→排気溝86を順次経過した後に空隙部に流入
し、この間、回転子巻線5Aの円弧状部と、回転子鉄心
部82Aの両端部とを冷却する。さらに、冷媒ガス流9
9Zは、流入室55X→通気ダクト84a→通気孔88
(貫通孔59aなど)を順次経過した後に空隙部に流入
し、この間、回転子巻線5Aの直線状部のコイルスロッ
ト84に装填されている部位と、回転子鉄心部82Aと
を冷却する。
【0023】また、通流路54X,54Yにおいては、
冷媒ガス流99X,99Yは、ジグザグ状の通流路を通
流することになるので、鞍形コイル52の側面と十分に
接触できることになり、鞍形コイル52を効果的に冷却
することができている。このような冷却構成を備えるこ
とによって、円筒形回転子8Aでは、回転子巻線5Aの
端部89に対する冷却性能の向上を図ることができてい
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る回転電気機械の円筒形回転子8Aにおいては、回転子
巻線5Aの端部89に対する冷却性能の向上はある程度
は達成することが出来ているが、まだ後記するような理
由で回転子巻線5Aの最高温度は多くの場合に端部89
において発生している。
【0025】一般に電気機械の寿命は、周知の如くに巻
線の電気絶縁のために採用されている電気絶縁材の耐熱
寿命特性によって決められるものであるので、回転子巻
線5Aの端部89の温度が相対的に高いと言うことは、
端部89の温度が使用されている電気絶縁材の許容温度
を越えないように回転子巻線5Aの電流密度を設定しな
ければならないと言うことであり、結果として円筒形回
転子8Aの、したがって回転電気機械の体格の大形化を
招いたり、または、回転電気機械の定格出力の低減を余
儀なくされるのである。
【0026】ところで、回転子巻線5Aの最高温度がい
まだに端部89において発生している主な理由は次記す
るとおりである。 円筒形回転子8Aが備える回転子巻線5Aでは、端部
89の部位を冷却する冷媒ガス99の通流路の確保のた
めにスペーサ54,54Aが設けられている。これ等の
スペーサ54,54Aには、冷媒ガス99をジグザグ状
に通流させて冷媒ガス99が鞍形コイル52の側面と十
分に接触できるようにするために、突起部542が形成
されている。しかしこの突起部542の存在は、スペー
サ部における冷媒ガス99の通流路の断面積を低減させ
ることになっており、結果として、端部89の冷却性能
の向上が抑制を受けている。
【0027】回転子巻線5Aでは、流入室55Xに流
入した冷媒ガス流99Cを、通気ダクト84aに流入す
る冷媒ガス流99Zと、鞍形コイル52の側面に沿って
通流路54X,54Yを通流する冷媒ガス流99X,9
9Yとに分岐するなどのために、隔壁体55,55が設
けられている。ところが、隔壁体55,55の存在は、
鞍形コイル52の内周面を覆うことになるため(図10
参照)に、その分、鞍形コイル52の冷却性能が制限を
受けている。
【0028】端部89の部位は円筒形回転子8Aが備
える回転子巻線5Aの内で最も冷却が難しい個所であ
り、営々としてその解決が試みられているところである
が、その中でも、最外位置の鞍形コイル52はコイルス
ロット84中に収容されない部分が最長であるためにそ
の冷却が最も困難であり、前記項,項で説明した問
題点と合わせて、その解決が望まれている。
【0029】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、回転子巻線の端部
における冷却性能の向上を図った回転電気機械の円筒形
回転子を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)外周に沿わせて形成された複数のコイルスロットを
持つ円形状の回転子鉄心部と、導体を巻回して形成され
てそれぞれが異なるコイルスロットに装填されると共に
冷媒ガスによって冷却される複数の鞍形コイルと,鞍形
コイルの端部における側面部に配設されたスペーサを有
する回転子巻線とを備え、スペーサは、細長い平板状の
基板部と,鞍形コイルの側面に端面を接するようにして
前記基板部の一方または両方の側面に形成された複数の
突起部とを持つ回転電気機械の円筒形回転子において、
スペーサが持つ突起部は、スペーサの長さ方向に沿って
形成されと共に複数の突起で構成された突起群として形
成される構成とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、スペーサが持つ突
起群として形成される前記突起部は、互いに隣接する突
起部の間において、突起は千鳥状に配置される構成とす
ること、または、 3)外周に沿わせて形成された複数のコイルスロットを
持つ円形状の回転子鉄心部と、導体を巻回して形成され
てそれぞれが異なるコイルスロットに装填されると共に
冷媒ガスによって冷却される複数の鞍形コイルと,鞍形
コイルの端部における側面部に配設されたスペーサを有
する回転子巻線とを備え、スペーサは、細長い平板状の
基板部と,鞍形コイルの側面に端面を接するようにして
前記基板部の一方または両方の側面に形成された複数の
突起部とを持つ回転電気機械の円筒形回転子において、
スペーサが持つ基板部は、鞍形コイルの側面の内径側端
部と接するように形成された堰部を有し、この堰部によ
り、スペーサ内に冷媒ガスの通流路を隔離形成すると共
に,鞍形コイルの端部の内径面に直接に接する冷媒ガス
の通流を可能にした構成とすること、または、 4)前記3項に記載の手段において、スペーサが持つ基
板部は、スペーサ内の冷媒ガスの通流量の分布が鞍形コ
イルの内周側よりも外周側で多量となるように,断面形
状が形成される構成とすること、または、 5)前記4項に記載の手段において、スペーサが持つ基
板部の断面形状は、端面形状が階段状に形成される構成
とすること、さらにまたは、 6)外周に沿わせて形成された複数のコイルスロットを
持つ円形状の回転子鉄心部と、導体を巻回して形成され
てそれぞれが異なるコイルスロットに装填されると共に
冷媒ガスによって冷却される複数の鞍形コイルと,鞍形
コイルの端部における側面部に配設されたスペーサを有
する回転子巻線と、回転子巻線の端部を外周側から保持
する円筒状の保持体とを備え、スペーサは、細長い平板
状の基板部と,鞍形コイルの側面に端面を接するように
して前記基板部の一方または両方の側面に形成された複
数の突起部とを持つ回転電気機械の円筒形回転子におい
て、回転子巻線の最外位置の鞍形コイルの外側に配設さ
れるスペーサは、磁極の中心位置に対応する部位に前記
冷媒ガスの少なくとも一部を排出させる排出孔が形成さ
れ、保持体は、前記排出孔と対向する部位に形成された
冷媒ガス用の排出路を持つ構成とすること、により達成
される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、この項の以下の説明
においては、図8〜図10に示した従来例の回転電気機
械の円筒形回転子と同一部分には同じ符号を付し、その
説明を省略する。また以後の説明に用いる図中には、図
8〜図10で付した符号については、極力代表的な符号
のみを記すようにしている。
【0032】図1は、この発明の実施の形態の一例によ
る回転電気機械の円筒形回転子を図9と同様部位に関し
て示す斜視図である。なお、図1は保持体83Aおよび
外周部絶縁体57を取り除いて回転子巻線5Aの外周部
が露出された状態として図示している。図1において、
1は、図8,図9に示した従来例による円筒形回転子8
Aに対して、スペーサ54,54Aに替えてスペーサ
2,2A(スペーサ2Aは図示を省略している)を用い
るようにした円筒形回転子である。スペーサ2は、回転
子巻線5Aの端部89における鞍形コイル52の側面に
沿わせて冷媒ガス99を通流させる通流路を確保するた
めに,基板部541の両側面のそれぞれに設けられる複
数の突起部として、突起部21を用いることが従来例に
よるスペーサ54と異なっている。
【0033】突起部21は、この発明による特徴的な構
成として、それぞれが同等の高さを持たせて形成された
複数(図1では2個)の突起(図1では円柱状として示
したが、例えば、角柱状や八角柱状であっても何等差し
支えない)22で構成された突起群として形成される。
同一の突起部21に含まれる複数の突起22は、基板部
541の幅方向を横断するようにして間隔を設けて配列
される。
【0034】また、互いに隣接する突起部21の間にお
いては、突起22は,いわゆる千鳥状になるように配置
させて形成される。また突起22は、端部89に働く強
大な応力に耐えるならば適宜の材料を用いることができ
るが、電気絶縁材を用いる場合には基板部541との一
体品として作製することも可能である。スペーサ2A
は、最外位置の鞍形コイル52の外側面と最内位置の鞍
形コイル52の内側面とに配置されるスペーサであり、
従来例の場合の54Aに対応するスペーサである。スペ
ーサ2Aのスペーサ2に対する相異点は、複数の突起部
21が基板部541の一方の側面のみに備えられること
のみである。
【0035】図1に示したこの発明による円筒形回転子
1では前述の構成としたので、スペーサ2,2Aにおい
ては、図1に冷媒ガス流99X,99Yについて点線で
示したように、突起22の間を通流する冷媒ガス流を得
ることができることになる。すなわち、スペーサ2,2
Aを用いることにより、基板部541の幅を横断する方
向を突起部21が占めるスペースが、従来例のスペーサ
54,54Aの場合よりも大幅に削減され、これにより
冷媒ガス99の通流路の断面積を増大することができて
冷媒ガス99の通流量が増大される。
【0036】また、千鳥状に配置させると言うスペーサ
2,2Aにおける突起22の配置構成は、突起22が起
渦体としても有効に機能できることになるので、これに
よってスペーサ2,2A中を通流する冷媒ガス99は積
極的に乱流状態とされ、良く知られているようにその熱
伝達係数が増大される。すなわち、円筒形回転子1で
は、冷媒ガス99の通流量の増大と、乱流効果による熱
伝達係数の増大との相乗作用を得ることができ、回転子
巻線5Aの端部89の温度上昇を低減できる。
【0037】上述の説明では、スペーサ2,2Aが備え
る突起22は一様な断面形状を持つとしてきたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、基板部541側の
断面積を反基板部541側よりも大きくするなどとして
もよいものである。また、突起の表面に突部などの起渦
作用を促進させるための起渦促進部を形成するようにし
てもよいものである。
【0038】また上述の説明では、スペーサが備える突
起は互いに隣接する突起部21の間においては、千鳥状
になるように配置させて形成されるとしてきたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、冷媒ガス99の通
流路の断面積の増大だけで対処できるような場合などに
は、千鳥状とするような突起の配置構成を必ずしも採用
する必要は無いものである。
【0039】次に、図2,図3を用いて、この発明の実
施の形態の異なる例による回転電気機械の円筒形回転子
の説明を行う。ここで、図2は、この発明の実施の形態
の異なる例による円筒形回転子を図8と同様部位に関し
て示す部分断面図であり、図3は、図2におけるD−D
矢視図である。図2,図3において、1Aは、図8,図
9に示した従来例による円筒形回転子8Aに対して、回
転子巻線5Aの端部89,89の最外位置の鞍形コイル
52の外側面に配置されるスペーサ54Aに替えてスペ
ーサ4を用いると共に、保持体83Aに替えて保持体3
を用いるようにした円筒形回転子である。
【0040】スペーサ4は、従来例のスペーサ54と対
比すると、基板部として基板部41を用いることのみが
相異している。この発明による特徴的な構成として、こ
の基板部41は、磁極の中心位置(磁極の中心線Y−Y
を図3に2点鎖線で示す)に対応する部位に、冷媒ガス
流99Yの一部を円筒形回転子1Aの外部に直接に排出
させるための排出孔である貫通孔42の複数個が形成さ
れていることのみが、従来例による基板部541と異な
っている。また、保持体3は、従来例の保持体83Aと
対比すると、それぞれの貫通孔42に対向する部位に、
貫通孔42から流れ出た冷媒ガス99を通流させる排出
路である排出溝32が形成された円環状部31を用いる
ことのみが異なっている。
【0041】図2,図3に示したこの発明による円筒形
回転子1Aでは前述の構成としたので、スペーサ4に形
成される冷媒ガス99の通流路54Yには、貫通孔55
bを通過して流れる冷媒ガス流99Yの他に冷媒ガス流
99YAも通流することになる。この冷媒ガス流99Y
Aは、貫通孔55bを通過せずに貫通孔42から排出溝
32を経て通流し、円筒形回転子1Aの外部に直接に排
出される冷媒ガス流であり、貫通孔55b以降を通過し
ないことによって、冷媒ガス流99YAの流体抵抗は冷
媒ガス流99Yのものよりも小さい。以上のことによ
り、円筒形回転子1Aでは通流路54Yを通流する冷媒
ガス99の流量が従来例の場合よりも増大されるので、
回転子巻線5Aの端部89,89の最外位置の鞍形コイ
ル52に対する冷却性能が向上される。
【0042】次に、図11,図12を用いて、この発明
の実施の形態のさらに異なる例による回転電気機械の円
筒形回転子の説明を行う。ここで、図11は、この発明
の実施の形態のさらに異なる例による円筒形回転子を図
1と同様部位に関して示す斜視図であり、図12は、図
11による円筒形回転子を図10と同様部位に関して示
す要部の断面図である。なお、この項の以下の説明にお
いては、図1に示したこの発明による回転電気機械の円
筒形回転子と同一部分には同じ符号を付し、その説明を
省略する。図11,図12において、1Bは、図1に示
したこの発明による円筒形回転子1に対して、スペーサ
2,2Aに替えてスペーサ2B,2C(スペーサ2Cは
図示を省略している)を用いると共に、隔壁体55,5
5を用いないようにした円筒形回転子である。
【0043】スペーサ2Bは、スペーサ2に対して、基
板部541に替えて基板部23と基板部24とを用いる
と共に、基板部24の両側面のそれぞれに複数のガイド
片29を形成するようにしていることが異なっている。
基板部23は、鞍形コイル52の端部の直線状部分の側
面に対峙させて配置され、基板部24は、鞍形コイル5
2の端部の円弧状部分の側面に対峙させて配置される。
基板部23は、通流路54Xを形成する部位が扇状の断
面形状とされ、鞍形コイル52の端部の内周面52a
の、鞍形コイル52の側面側の端部52bと接する部位
に堰部23aが形成されている。
【0044】基板部23は、堰部23aを鞍形コイル5
2の側面に接するようにして配設されており、この堰部
23aを含めた基板部23と外周部絶縁体57とによ
り、隔壁体55を用いること無しに、通流路54Xを流
入室55Xから隔離して形成している。通流路54Xを
流入室55Xと連通させるために、基板部23には、鞍
形コイル52の直線状部と円弧状部との結合部位のそれ
ぞれの近傍に、堰部23aを含めて開口23bが形成さ
れている。そうして基板部23が持つ前記断面形状によ
り、円筒形回転子1Bの場合には、通流路54Xの通路
幅寸法は、鞍形コイル52の高さ方向寸法Hに関して一
様であり、通路幅寸法D1 を持っている(図12参
照)。
【0045】さらに基板部24には、隔壁体55,55
を用いること無しに通流路54Yを流入室55X,排気
室56Xから隔離して形成するため、および、通流路5
4Y内を通流する冷媒ガス99が鞍形コイル52の側面
と十分に接触できるようにするために、ガイド片29が
備えられる。また、基板部24には、通流路54Yを流
入室55Xに連通させるために、開口23bの近傍の図
示の位置に開口24aが形成され、通流路54Yを排気
室56Xに連通させるために、磁極の中心位置の直下の
位置に開口24bが形成されている。
【0046】なお、スペーサ2Cは、最外位置の鞍形コ
イル52の外側面と最内位置の鞍形コイル52の内側面
とに配置されるスペーサであり、この発明による円筒形
回転子1が持つスペーサ2Aに対応するスペーサであ
る。スペーサ2Cのスペーサ2Bに対する相異点は、堰
部23aが基板部23の一方の側面のみに形成されるこ
とと、複数の突起部21が,基板部23,24の一方の
側面のみに備えられることである。
【0047】図11,図12に示したこの発明による円
筒形回転子1Bでは前述の構成としたので、隔壁体5
5,55を用いること無しに、通流路54X,54Yを
流入室55Xと隔離することができる。これにより、鞍
形コイル52の端部の内周面52aを、冷媒ガス流99
Z(一部冷媒ガス流99Cを含む)および、冷媒ガス流
99Yに露出することができる。この結果、鞍形コイル
52の端部の側面が円筒形回転子1の場合と同等に冷媒
ガス99により冷却されると共に、鞍形コイル52の端
部の内周面52aが、冷媒ガス99より直接に冷却され
る。したがって、内周面52aから冷媒ガス99に放熱
される分、回転子巻線5Aの端部89からの放熱量が増
大されることになり、回転子巻線5Aの端部89の温度
上昇を効果的に低減できる。
【0048】図11,図12を用いての上述の説明で
は、基板部23の通流路54Xを形成する部位の断面形
状は扇状であるとしてきたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、この部位の基板部23の断面形状は矩
形状であってもよいものである。通流路54Xを形成す
る部位の基板部23の断面形状を矩形状にすることで、
通流路54Xにおける冷媒ガスの通流量の分布は、鞍形
コイル52の内周側よりも外周側で多量となる。この結
果、通流路54X内を通流する冷媒ガス流99Xによっ
ての鞍形コイル52の端部の冷却度合いを、鞍形コイル
52の外周側で増大することができる。これにより、前
記した鞍形コイル52の端部の内周面52aが冷媒ガス
99によって直接に冷却されることで、鞍形コイル52
の端部では、外周側に最高温度点が発生することになる
懸念に対処することができる。
【0049】次に、図13,図14を用いて、この発明
の実施の形態のさらに異なる例による回転電気機械の円
筒形回転子の説明を行う。ここで、図13は、この発明
の実施の形態のさらに異なる例による円筒形回転子を図
11と同様部位に関して示す斜視図であり、図14は、
図13による円筒形回転子を図12と同様部位に関して
示す要部の断面図である。なお、この項の以下の説明に
おいては、図11,図12に示したこの発明による回転
電気機械の円筒形回転子と同一部分には同じ符号を付
し、その説明を省略する。図13,図14において、1
Cは、図11,図12に示したこの発明による円筒形回
転子1Bに対して、スペーサ2B,2Cに替えてスペー
サ2D,2E(スペーサ2Eは図示を省略している)を
用いるようにした円筒形回転子である。
【0050】スペーサ2Dは、スペーサ2Bに対して、
基板部23に替えて、通流路54Xを形成する部位の断
面形状のみが異なる基板部25を用いている。基板部2
5を基板部23と対比すると、図14に詳しく示すよう
に、断面の端面形状が、通流路54Xの面積分布を鞍形
コイル52の内周側よりも外周側で広くなるようにし
て、2段の階段状に形成されていることが特長的な構造
である。そうして、円筒形回転子1Cの場合には、通流
路54Xの通路幅寸法は、鞍形コイル52の高さ方向寸
法Hに関し、鞍形コイル52の内周側では寸法D1 (基
板部23の場合と同一)であり、外周側では寸法D
2 (寸法D2 >寸法D1 )である。
【0051】なお、スペーサ2Eは、最外位置の鞍形コ
イル52の外側面と最内位置の鞍形コイル52の内側面
とに配置されるスペーサであり、この発明による円筒形
回転子1Bが持つスペーサ2Cに対応するスペーサであ
る。スペーサ2Eのスペーサ2Dに対する相異点は、堰
部23aが基板部25の一方の側面のみに形成されるこ
とと、複数の突起部21が,基板部24,25の一方の
側面のみに備えられることである。
【0052】図13,図14に示したこの発明による円
筒形回転子1Cでは前述の構成としたので、図11,図
12に示したこの発明による円筒形回転子1Bが持つ前
記特長に加えて、鞍形コイル52の端部を一層均等に冷
却することができるとの特長を持つことができる。すな
わち、円筒形回転子1Cでは、基板部25が持つ前記階
段状の側面形状を、寸法D2 と寸法D1 の比率が最適に
なるように設定することで、通流路54Xのいずれの部
位を通流する冷媒ガス99でも鞍形コイル52の冷却に
有効に寄与させることができるようになる。この結果、
前記した矩形状の断面形状を持つ基板部23を用いる場
合と対比しても、鞍形コイル52の端部の温度上昇を一
層低減できると共に、鞍形コイル52の端部の温度上昇
をほぼ一様にすることができる。
【0053】図13,図14を用いての上述の説明で
は、基板部25は断面の端面形状が2段の階段状に形成
されるとしてきたが、これに限定されるものではなく、
例えば、3段あるいはそれ以上の段数であってもよいも
のである。また、図11,図12および図13,図14
を用いての上述の説明では、突起部21は、複数の円柱
状の突起22を用いて構成されるとしてきたが、これに
限定されるものではなく、例えば、突起部21は1個の
突起で構成されてもよく、また、突起の形状は、前記し
たように、例えば、角柱状や八角柱状であっても何等差
し支えない。
【0054】上述の説明では、円筒形回転子1は前記課
題を解決するための手段の項の第(1),(2)項に基
づく構成のみを備え、また、円筒形回転子1Aは前記課
題を解決するための手段の項の第(6)項に基づく構成
のみを備え、円筒形回転子1B,1Cは前記課題を解決
するための手段の項の第(3)〜(5)項に基づく構成
を主体的に備えるとしてきたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、同一の円筒形回転子に、前記課題を
解決するための手段の項の第(1),(2)項に基づく
構成と、前記課題を解決するための手段の項の第(6)
項に基づく構成と、および、前記課題を解決するための
手段の項の第(3)〜(5)項に基づく構成とを、適宜
に組み合わせて備えるようにしてもよいものである。
【0055】
【発明の効果】この発明になる回転電気機械の円筒形回
転子においては、前記の課題を解決するための手段の項
で述べた構成とすることにより、次記する効果を奏す
る。 前記課題を解決するための手段の項の第(1)項によ
る構成とすることにより、冷媒ガスの流量を増大するこ
とができて、回転子巻線の温度を低減することが可能と
なる。また、 前記課題を解決するための手段の項の第(2)項によ
る構成とすることにより、前記項による効果に加えて
冷媒ガスの流れを容易に乱流状態にすることができて、
乱流効果により冷媒ガスの熱伝達係数の増大が可能とな
る。そうして前記項による効果との相乗効果によっ
て、回転子巻線の最高温度点の温度を従来比で10
〔℃〕程度低減することが可能となる。また、 前記課題を解決するための手段の項の第(3)項によ
る構成とすることにより、回転子巻線の端部の内周面を
冷媒ガスで直接に冷却できることで、回転子巻線の端部
の温度を低減することが可能になる。また、 前記課題を解決するための手段の項の第(4)項によ
る構成とすることにより、前記項による効果に加えて
回転子巻線の端部の側面をほぼ一様に冷却できること
で、回転子巻線の端部の最高温度点の温度を低減するこ
とが可能になる。また、 前記課題を解決するための手段の項の第(5)項によ
る構成とすることにより、回転子巻線の端部を一様に冷
却できることと,回転子巻線の端部の側面に対する冷媒
ガスの冷却能の向上を図れることで、前記項による場
合よりも回転子巻線の端部の最高温度点の温度をさらに
低減することが可能になる。さらにまた、 前記課題を解決するための手段の項の第(6)項によ
る構成とすることにより、回転子巻線の端部の最外位置
の鞍形コイルの温度を前記項における場合よりも更に
約5〔℃〕低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例による回転電気機
械の円筒形回転子を図9と同様部位に関して示す斜視図
【図2】この発明の実施の形態の異なる例による円筒形
回転子を図8と同様部位に関して示す部分断面図
【図3】図2におけるD−D矢視図
【図4】一般例の回転電気機械の主要部を模式化して示
すその縦断面図
【図5】図4に示した回転電気機械のP矢視図
【図6】図5におけるA−C断面図
【図7】図5におけるB−C断面図
【図8】図4におけるQ部に対応した部位における従来
例の円筒形回転子を示す部分断面図
【図9】図4におけるR部に対応した部位における従来
例の円筒形回転子を示す斜視図
【図10】図8のE−E断面における要部の断面図
【図11】この発明の実施の形態のさらに異なる例によ
る円筒形回転子を図1と同様部位に関して示す斜視図
【図12】図11による円筒形回転子を図10と同様部
位に関して示す要部の断面図
【図13】この発明の実施の形態のさらに異なる例によ
る円筒形回転子を図11と同様部位に関して示す斜視図
【図14】図13による円筒形回転子を図12と同様部
位に関して示す要部の断面図
【符号の説明】
1 円筒形回転子 2 スペーサ 21 突起部 22 突起 5A 回転子巻線 541 基板部 89 端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に沿わせて形成された複数のコイルス
    ロットを持つ円形状の回転子鉄心部と、導体を巻回して
    形成されてそれぞれが異なるコイルスロットに装填され
    ると共に冷媒ガスによって冷却される複数の鞍形コイル
    と,鞍形コイルの端部における側面部に配設されたスペ
    ーサを有する回転子巻線とを備え、スペーサは、細長い
    平板状の基板部と,鞍形コイルの側面に端面を接するよ
    うにして前記基板部の一方または両方の側面に形成され
    た複数の突起部とを持つ回転電気機械の円筒形回転子に
    おいて、 スペーサが持つ突起部は、スペーサの長さ方向に沿って
    形成されと共に複数の突起で構成された突起群として形
    成されることを特徴とする回転電気機械の円筒形回転
    子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回転電気機械の円筒形回
    転子において、スペーサが持つ突起群として形成される
    前記突起部は、互いに隣接する突起部の間において、突
    起は千鳥状に配置されることを特徴とする回転電気機械
    の円筒形回転子。
  3. 【請求項3】外周に沿わせて形成された複数のコイルス
    ロットを持つ円形状の回転子鉄心部と、導体を巻回して
    形成されてそれぞれが異なるコイルスロットに装填され
    ると共に冷媒ガスによって冷却される複数の鞍形コイル
    と,鞍形コイルの端部における側面部に配設されたスペ
    ーサを有する回転子巻線とを備え、スペーサは、細長い
    平板状の基板部と,鞍形コイルの側面に端面を接するよ
    うにして前記基板部の一方または両方の側面に形成され
    た複数の突起部とを持つ回転電気機械の円筒形回転子に
    おいて、 スペーサが持つ基板部は、鞍形コイルの側面の内径側端
    部と接するように形成された堰部を有し、この堰部によ
    り、スペーサ内に冷媒ガスの通流路を隔離形成すると共
    に,鞍形コイルの端部の内径面に直接に接する冷媒ガス
    の通流を可能にしたことを特徴とする回転電気機械の円
    筒形回転子。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の回転電気機械の円筒形回
    転子において、スペーサが持つ基板部は、スペーサ内の
    冷媒ガスの通流量の分布が鞍形コイルの内周側よりも外
    周側で多量となるように,断面形状が形成されることを
    特徴とする回転電気機械の円筒形回転子。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の回転電気機械の円筒形回
    転子において、スペーサが持つ基板部の断面形状は、端
    面形状が階段状に形成されることを特徴とする回転電気
    機械の円筒形回転子。
  6. 【請求項6】外周に沿わせて形成された複数のコイルス
    ロットを持つ円形状の回転子鉄心部と、導体を巻回して
    形成されてそれぞれが異なるコイルスロットに装填され
    ると共に冷媒ガスによって冷却される複数の鞍形コイル
    と,鞍形コイルの端部における側面部に配設されたスペ
    ーサを有する回転子巻線と、回転子巻線の端部を外周側
    から保持する円筒状の保持体とを備え、スペーサは、細
    長い平板状の基板部と,鞍形コイルの側面に端面を接す
    るようにして前記基板部の一方または両方の側面に形成
    された複数の突起部とを持つ回転電気機械の円筒形回転
    子において、 回転子巻線の最外位置の鞍形コイルの外側に配設される
    スペーサは、磁極の中心位置に対応する部位に前記冷媒
    ガスの少なくとも一部を排出させる排出孔が形成され、
    保持体は、前記排出孔と対向する部位に形成された冷媒
    ガス用の排出路を持つことを特徴とする回転電気機械の
    円筒形回転子。
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