JPH1111300A - 単軌条運搬装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】軌条はカーブ自在に設置出来るように、軌条の
下方に重心位置の低い荷物台を備え、走行バランスのよ
い脱線しにくい、ハウスの組み立て鉄骨に設置して取り
付け簡単な単軌条運搬装置を提案する。 【解決手段】軌条を把持するクランプ金具を軌条の下方
に設け、クランプ金具を支持する支柱を軌条の側方に配
置し、軌条に乗架されて走行可能な回転輪を設けた走行
装置と該走行装置に吊り下げられた荷物台とからなり、
荷物台と走行装置を連結する吊り下げフレームが上記軌
条の側方に配置した支柱の他方に構成してあることを特
徴とする単軌条運搬装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明に係る単軌条運搬装置
は、ハウス内でハウスの組み立て鉄骨に軌条を取り付け
て、軌条に走行装置を取り付けて、走行装置に設けられ
る吊り下げフレームの下端に荷物台を設けて使用するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、農業用ハウス内で使用する車輪付
き運搬車は、知られているが、車輪が通過する地表には
作物を植え付けることができないため、ハウスの利用率
が落ちる欠点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】軌条はカーブ自在に設
置出来るように、軌条の下方に重心位置の低い荷物台を
備え、走行バランスのよい脱線しにくい、ハウスの組み
立て鉄骨に軌条を設置し取り付け簡単な単軌条運搬装置
を提案する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係る単軌条運搬
装置は、軌条を把持するクランプ金具を軌条の下方に設
け、クランプ金具を支持する支柱を軌条の側方に配置
し、軌条に乗架されて走行可能な回転輪を設けた走行装
置と該走行装置に吊り下げられた荷物台とからなり、荷
物台と走行装置を連結する吊り下げフレームが上記軌条
の側方に配置した支柱の他方に構成してあることを特徴
とするものである。

【０００５】単軌条運搬装置は、荷物台と走行装置を連
結する吊り下げフレームの上端がフック状に曲げられて
軌条を覆うよう構成した。

【０００６】回転輪を支持する走行フレームの下端或い
は走行フレームに一体的に構成した保護カバーが軌条の
両側面を覆うよう構成した。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明は、ハウスの鉄骨を利用し
て、軌条を支えている支柱を取り付けると共に支柱の先
端部には、パイプ状の軌条をクランプする金具を締結す
る。

【０００８】電磁ブレーキ付き直流モータを走行フレー
ムに設けて、モータより駆動回転輪に動力伝達すると共
に、上記パイプ状軌条の上に回転輪を乗架させる。

【０００９】走行フレームは丸状パイプの軌条の両側面
を覆うよう構成されており、走行フレームには駆動モー
タの減速機の出力軸に連結した駆動用回転輪と遊動回転
輪各一個が軸支されている。

【００１０】両回転輪のほぼ中央部に位置している走行
フレームには荷物台を支える吊り下げフレームの上端が
回動自在に嵌入されており、更に吊り下げフレームの上
部フレーム端は、丸状パイプの軌条を覆うように曲げら
れてフック状に形成してあるものである。

【００１１】吊り下げフレームは、パイプ状の軌条を挟
んで前記支柱とは反対側に延設してあり、下端には荷物
台を構成し、荷物台の前後には直流モータの電源である
バッテリをそれぞれ搭載してある。

【００１２】本発明の実施例では、制御ボックスを走行
フレームに設けて、制御ボックスによりスロー発進、ス
ロー停止を制御する事ができるようにしてあるが、制御
ボックスは荷物台に設置しても差し支えない。

【００１３】ハウスの組み立て鉄骨に取り付けられる軌
条は、ハウス内を巡るエンドレスにすることもできる
し、又、ハウス内を巡った後軌条をハウスの外へ設置し
ておけば、貨物を目的場所まで搬出するようにすること
もできる。軌条がエンドレスでない場合や一定の場所で
停止させるような場合には停止位置に来ればリミットス
イッチを作動させる装置を設けることにより、目的の位
置に停止させることができる。

【００１４】

【実施例】添付図面は、本発明に係る単軌条運搬装置の
実施例について図示しているものである。図１は、ハウ
ス内組み立て鉄骨に設置した単軌条運搬装置の正面図、
図２は、同上側面図、図３は、走行フレームに支持され
ている駆動回転輪により軌条に乗架されて走行する走行
装置及びクランプ金具に支持された軌条を図示している
断面図をそれぞれ図示しているものである。図面に基づ
いて、本発明の実施例について説明する。

【００１５】実施例は、軌条１を把持するクランプ金具
９を軌条１の下方に設け、クランプ金具９を支持する支
柱１２を軌条の側方に配置している。

【００１６】走行フレーム７には、軌条１に乗架されて
走行可能な駆動用回転輪１１と遊動回転輪６を設けた走
行装置と該走行装置に吊り下げられた荷物台３とを備
え、前進後進の制御を行う制御ボックス５を設けた。荷
物台３と走行装置を連結する吊り下げフレーム２が上記
軌条１の側方に配置した支柱１２の他方に構成してあ
る。

【００１７】荷物台３と走行装置を連結する吊り下げフ
レーム２の上端がフック状に曲げられて軌条１を覆うよ
う構成した事により、万が一走行フレーム７に軸支して
いる回転輪６，１１が軌条１から脱線をした場合に荷物
台３の落下を防止することができる。荷物台３には前後
にそれぞれ駆動モータ４の電源のバッテリ８を搭載し
た。

【００１８】回転輪を支持する走行フレーム７の下端が
軌条１の両側面を覆うよう構成したことにより、回転輪
が軌条１から脱線することを防止することができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明の効果は、ハウス内で軌条は組み
立て鉄骨にカーブ自在に設置できるので、ハウスの利用
効率を高めると共に作物の生育状態に左右されない運搬
機が提供できるものである。

【００２０】又、軌条に乗架された走行装置の下方に荷
物台があるので、重心位置が低く、走行バランスが良
く、脱線しにくいので軌条を上下で挟み込む必要がな
く、走行装置の設置が非常に簡単である。

【００２１】万が一重心バランスが崩れて脱線しようと
しても、走行フレーム若しくは走行フレームの下端に設
けた保護カバーは軌条の両サイドを覆っているため脱線
が防止できる。

【００２２】更に、脱線したとしても吊り下げフレーム
の上端は軌条をフック状に覆っているため、このフック
部に軌条が引っ掛かるため運搬機が落下することはな
い。本発明に係る単軌条運搬装置は、製作費が安価で、
取り付けが簡単で、ハウス内を自在に往来できる運搬機
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ハウス内組み立て鉄骨に設置した単軌条運搬装
置の正面図

【図２】同上側面図

【図３】走行フレームに支持されている駆動回転輪によ
り軌条に乗架されて走行する走行装置及びクランプ金具
に支持された軌条を図示している断面図

【符号の説明】

１．．．軌条 ２．．．吊り下げフレーム ３．．．荷物台 ４．．．駆動モータ ５．．．制御ボックス ６．．．遊動回転輪 ７．．．走行フレーム ８．．．バッテリ ９．．．クランプ金具 １０．．．ハウス組み立て鉄骨 １１．．．駆動回転輪 １２．．．支柱

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】軌条を把持するクランプ金具を軌条の下方
   に設け、クランプ金具を支持する支柱を軌条の側方に配
   置すると共に、軌条に乗架されて走行可能な回転輪を設
   けた走行装置と、該走行装置に吊り下げられた荷物台と
   からなり、荷物台と走行装置を連結する吊り下げフレー
   ムが上記支柱の他方に配置してあることを特徴とする単
   軌条運搬装置。
2. 【請求項２】荷物台と走行装置を連結する吊り下げフレ
   ームの上端がフック状に曲げられて軌条を覆うよう構成
   したことを特徴とする請求項１に記載の単軌条運搬装
   置。
3. 【請求項３】回転輪を支持する走行フレームの下端或い
   は走行フレームに一体的に構成した保護カバーが軌条の
   両側面を覆うよう構成したことを特徴とする請求項１に
   記載の単軌条運搬装置。