JPH1111247A - エアバッグモジュールを備えたステアリングホイール - Google Patents

エアバッグモジュールを備えたステアリングホイール

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JPH1111247A
JPH1111247A JP9167728A JP16772897A JPH1111247A JP H1111247 A JPH1111247 A JP H1111247A JP 9167728 A JP9167728 A JP 9167728A JP 16772897 A JP16772897 A JP 16772897A JP H1111247 A JPH1111247 A JP H1111247A
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locking
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浩史 櫻井
Yoshiyuki Fujita
佳幸 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイール本体に対してエアバッ
グモジュールを仮止めする手段のスペースを極力小さく
することができて、ステアリングホイール内の有効スペ
ースを広げることができ、また、製造コストを低減する
ことができるエアバッグモジュールを備えたステアリン
グホイールを提供すること。 【解決手段】 エアバッグモジュールM1が、左右の側
面部位をそれぞれ取付座26に当接させて、取付座26
側から螺合される取付ボルト30・30によって、ステ
アリングホイール本体21に取り付けられる。各取付座
26には、ボルト30を仮保持しておく保持部材28が
取り付けられている。エアバッグモジュールM1のボル
ト30の螺合部位近傍には、1つずつの係止孔72cが
形成されている。各保持部材28は、対応する係止孔7
2cに係止可能としてエアバッグモジュールM1を仮止
可能な係止爪28eを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグモジュ
ールを備えたステアリングホイールに関し、特に、エア
バッグモジュールが、左右の側面部位をステアリングホ
イール本体側から螺合される取付ボルトによって、ステ
アリングホイール本体の中央のボス部の上部に取り付け
られるステアリングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグモジュールを備えたス
テアリングホイールでは、特開平8−225051号公
報等に記載されているものが知られていた。
【0003】上記公報のステアリングホイールW0で
は、エアバッグモジュールM0が、図1・3に示すよう
に、折り畳まれて収納されて所定時膨張するエアバッグ
16と、エアバッグ16に膨張用ガスを供給するインフ
レーター17と、折り畳まれたエアバッグ16を覆うパ
ッド18と、エアバッグ16・インフレーター17・パ
ッド18を保持するバッグホルダ19と、を備えて構成
されていた。
【0004】そして、従来のステアリングホイールW0
では、ステアリングホイール本体1側にホーンスイッチ
5が組み付けられ、ホーンスイッチ5を配設させている
ステアリングホイール本体1に対して、エアバッグモジ
ュールM0を取り付けていた。
【0005】なお、ステアリングホイール本体1とは、
ステアリングホイールW0の構成の内、エアバッグモジ
ュールM0以外の部位を言い、図2に示すように、操舵
時に把持するリング部Rと、リング部Rの中央に配置さ
れるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する4
本のスポーク部Sと、各部を連結する芯金2やボス部B
の下部を覆うロアカバー3を備えて構成されていた。
【0006】エアバッグモジュールM0のステアリング
ホイール本体1への取り付けは、図3に示すように、バ
ッグホルダ19の左右両側の側面部位に、それぞれ、ナ
ット19bを配置させた取付孔19aが形成されてお
り、また、ステアリングホイール本体1側の左右には、
図2・3に示すように取付座8cが配置されており、エ
アバッグモジュールM0を各取付座8cに当接させ、各
取付孔8dを経て、取付ボルト15を取付孔19aに螺
合させることにより、エアバッグモジュールM0をステ
アリングホイール本体1に取り付けていた。
【0007】なお、各取付ボルト15は、取付座8cに
ビス止めされた合成樹脂製の保持部材4に予め保持され
ていた。
【0008】また、図1・3に示す符号20は、合成樹
脂製の仮止部材であり、この仮止部材20は、エアバッ
グモジュールM0の左右両側に配置されており、取付ボ
ルト15を締め付ける前段階で、エアバッグモジュール
M0を各取付座8cに当接させた際、係止脚20aをス
テアリングホイール本体1側の係止孔8bに係止させ
て、エアバッグモジュールM0をステアリングホイール
本体1に対して仮止めしておくものである。このよう
に、エアバッグモジュールM0の仮止めする理由は、つ
ぎのようである。
【0009】すなわち、エアバッグモジュールM0のス
テアリングホイール本体1への取り付けは、車両のステ
アリングシャフトに取り付けられた状態のステアリング
ホイール本体1に対して、エアバッグモジュールM0を
取り付けることとなるが、そのステアリングシャフト
は、上部側を車両の後部側に傾斜させている。そのた
め、エアバッグモジュールM0を取付座8c・8cに当
接させるように配置させた際、ステアリングホイール本
体1の取付座8c・8cが傾斜しており、仮止めしてお
かないと、エアバッグモジュールM0が取付座8c・8
cから車両後部側にずれる場合が生ずるからである。
【0010】なお、ステアリングホイール本体1に組み
付けられたホーンスイッチ5について述べると、このホ
ーンスイッチ5は、ステアリングホイール本体1の左右
の2箇所に配置されていた。各ホーンスイッチ5は、芯
金2における左右両側で前後に配置されたスポーク部芯
金2a・2aに固定されて2つの固定側接点7を支持し
た固定側プレート6と、固定側プレート6の上方に配置
されて、固定側接点7に対応した2つの可動側接点9を
支持した可動側プレート8と、固定側プレート6と可動
側プレート8との間に配設されて、可動側プレート8を
上方へ付勢する付勢手段としての2つのコイルばね13
と、可動側プレート8の下方への移動を可能として、可
動側プレート8の固定側プレート6からの離隔距離を規
制する規制手段としての2本の鍔付ボルト14と、を備
えて構成されていた。
【0011】符号10・11は、鍔付ボルト14の可動
側プレート8との絶縁性を確保する絶縁スぺーサであ
り、12は、円環状のクッションゴムである。
【0012】そして、可動側プレート8が、ステアリン
グホイールW0の前後方向に延びるように基部8aを備
えて、この基部8aに既述の係止孔8b・8bが形成さ
れるとともに、基部8aの縁から既述の取付孔8dを備
えた取付座8cが形成されていた。
【0013】ちなみに、これらのホーンスイッチ5で
は、固定側プレート6が芯金2を介してホーンスイッチ
作動回路の負極側に接続され、可動側プレート8が図示
しないリード線を結線させて、ホーンスイッチ作動回路
の正極側に接続されていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のステア
リングホイールW0では、エアバッグモジュールM0を
仮止めする部材として、エアバッグモジュールM0にお
ける左右両側にそれぞれ配置された仮止部材20・20
を利用して行なっていた。これらの仮止部材20は、そ
れぞれ、ステアリングホイールW0の前後方向に長く延
びる可動側プレート8の2つの係止孔8b・8bに係止
できるように、相互に離れた係止脚20a・20aを備
えて構成されていた。
【0015】そのため、各仮止部材20・20がステア
リングホイールW0の前後方向に長く形成されることと
なって、エアバッグモジュールM0を仮止めする構造が
大きなスペースを占め、ステアリングホイールW内の有
効スペースを狭め、また、仮止手段を形成する材料が多
く必要となって、ステアリングホイールW0の製造コス
トを増大させる要因となっていた。
【0016】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、ステアリングホイール本体に対してエアバッグモジ
ュールを仮止めする手段のスペースを極力小さくするこ
とができて、ステアリングホイール内の有効スペースを
広げることができ、また、製造コストを低減することが
できるエアバッグモジュールを備えたステアリングホイ
ールを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るステアリン
グホイールは、ステアリングホイール本体とエアバッグ
モジュールとを備えて構成され、前記ステアリングホイ
ール本体が、左右の前後に配設させた計4本のスポーク
部と、左右の前後に配置される前記スポーク部間にそれ
ぞれ配置される計2つの取付座と、を備え、前記エアバ
ッグモジュールが、左右の側面部位をそれぞれ前記各取
付座に当接させて、前記各取付座側から螺合される取付
ボルトによって、前記ステアリングホイール本体の中央
のボス部の上部に取り付けられ、前記各取付座には、前
記エアバッグモジュールの取付前の状態で、予め、前記
各取付ボルトをそれぞれ保持しておく保持部材が取り付
けられているエアバッグモジュールを備えたステアリン
グホイールであって、前記エアバッグモジュールの前記
各取付ボルトの螺合部位近傍に、それぞれ、1つずつの
係止孔が形成され、前記各保持部材に、対応する前記係
止孔に係止可能な係止爪が設けられ、前記各スポーク部
の芯金に、前記エアバッグモジュールの下面側を支持可
能な支持部が形成され、前記エアバッグモジュールの前
記ステアリングホイール本体への取付時、前記エアバッ
グモジュールを前記各スポーク部の各支持部に支持させ
つつ前記各取付座に配置させるとともに、前記各係止爪
を対応する前記係止孔に係止させて、前記エアバッグモ
ジュールを前記ステアリングホイール本体に仮止めして
おくことを特徴とする。
【0018】前記エアバッグモジュールとしては、複数
のホーンスイッチを組み付けて構成し、前記各ホーンス
イッチを、固定側接点を支持する固定側プレートと、該
固定側プレートの上方に配置されて、エアバッグモジュ
ール本体に取付可能とし、前記固定側接点に対応する可
動側接点を支持する可動側プレートと、前記固定側プレ
ートと前記可動側プレートとの間に配設されるととも
に、前記可動側プレートを上方へ付勢する付勢手段と、
前記可動側プレートの下方への移動を可能として、前記
可動側プレートの前記固定側プレートからの離隔距離を
規制する規制手段と、から構成して、前記固定側プレー
トに、前記係止孔を形成するとともに、前記取付ボルト
を螺合させることにより前記取付座に固定させる取付片
部を形成し、さらに、前記スポーク部の支持部に支持さ
れる当接部を形成することが望ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るステアリングホイールで
は、エアバッグモジュールをステアリングホイール本体
に取り付ける際、エアバッグモジュールを各スポーク部
の各支持部に支持させつつ各取付座に配置させるととも
に、各係止爪を対応する係止孔に係止させれば、エアバ
ッグモジュールをステアリングホイール本体に仮止めす
ることができる。
【0020】エアバッグモジュールの仮止め後、各保持
部材に予め保持させておいた取付ボルトを、左右の取付
座を経て、エアバッグモジュールに螺合させれば、ステ
アリングホイール本体にエアバッグモジュールを取り付
けることができる。
【0021】そして、本発明に係るステアリングホイー
ルでは、エアバッグモジュールを仮止めする部材が、取
付ボルトを保持しておいた各保持部材から延びる係止爪
であり、それらの係止爪は、エアバッグモジュールの左
右に設けられた1つずつの係止孔に対応するものである
ため、嵩張らず、ステアリングホイール内での有効スペ
ースを広げることに寄与できるとともに、従来からある
保持部材に一体化させるように付加するだけで形成でき
ることから、材料費の増加もほとんどなく、ステアリン
グホイールの製造コストを低減することにも寄与するこ
とができる。
【0022】なお、仮止めされる状態が、エアバッグモ
ジュールの左右で、それぞれ、1本ずつの係止爪により
なされているが、仮止め時のエアバッグモジュールは、
左右の前後に配設させた計4本のスポーク部芯金の各支
持部によって、左右で、それぞれ、仮止部位の前後にお
ける2箇所ずつの当接部が当接支持されることから、回
転等することなく安定して仮止めされることとなる。
【0023】したがって、本発明に係るステアリングホ
イールでは、ステアリングホイール本体に対して安定し
てエアバッグモジュールを仮止めできるとともに、エア
バッグモジュールを仮止めする手段のスペースを極力小
さくすることができて、ステアリングホイール内の有効
スペースを広げることができ、また、製造コストを低減
することができる。
【0024】そして、請求項2に記載したように、エア
バッグモジュールに対して複数のホーンスイッチを組み
付けるように構成して、それらの固定側接点を支持する
所定の固定側プレートに、保持部材の係止爪に係止され
る係止孔と、取付ボルトを螺合させる取付片部と、スポ
ーク部芯金の支持部に支持される当接部と、を設けるよ
うに構成すれば、予め、複数のホーンスイッチをエアバ
ッグモジュール側に取り付けておくことから、エアバッ
グモジュールをステアリングホイール本体に取り付ける
だけで、ステアリングホイールにホーンスイッチを配設
することができ、複数のホーンスイッチのステアリング
ホイールへの組付作業が容易となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】実施形態のステアリングホイールW1は、
図4に示すように、ステアリングホイール本体21と、
ステアリングホイール本体21の中央のボス部Bの上部
に配置されるエアバッグモジュールM1と、を備えて構
成されている。
【0027】ステアリングホイール本体21は、図4・
7・9に示すように、操舵時に把持する円環状のリング
部Rと、リング部Rの中央に配置されるボス部Bと、ボ
ス部Bとリング部Rとを連結する4本のスポーク部S
と、を備えて構成されている。4本のスポーク部Sは、
左右両側で、それぞれ、前後に2本ずつ配設されてい
る。さらに、ステアリングホイール本体21は、リング
部R・ボス部B・スポーク部Sの各部を連結するように
配置される芯金22を備えている。芯金22におけるリ
ング部芯金23とリング部芯金23側の各スポーク部芯
金25とには、合成樹脂製の被覆層27が被覆されてい
る。ボス部Bの部位の芯金24は、図示しないステアリ
ングシャフトと接続される鋼製のボス24aと、ボス2
4aの周囲を覆ってスポーク部芯金25と一体的に形成
されるアルミニウム合金等からなる被覆部24bと、か
ら構成されている。リング部芯金23は、鋼管から形成
され、スポーク部芯金25の端部が一部を被覆して、ス
ポーク部芯金25と連結されている。
【0028】各スポーク部芯金25には、図7〜9に示
すように、中間部位に、ボス24aの軸方向と略直行す
る面を備えた支持部25aが上方へ突設されており、こ
れらの支持部25aは、後述する固定側プレート71の
当接部71aに下面側から当接させて、当接部71aを
支持することとなる。
【0029】芯金22の左右には、それぞれ、前後に配
置されるスポーク部芯金25F・25Bを連結するよう
に、エアバッグモジュールM1を取り付けるための取付
座26が設けられている。各取付座26は、図6・9に
示すように、ボス24aの軸方向と直交する方向に配置
される連結板部26aと、連結板部26aの外縁側から
斜め上外方へ延びる取付板部26bと、から構成され、
取付板部26bから連結板部26aにかけて、エアバッ
グモジュールM1を取り付けるための取付ボルト30を
挿通させる取付孔26cが形成されている。
【0030】各取付ボルト30は、エアバッグモジュー
ルM1の取付前の状態では、図9・12に示すように、
連結板部26aにビス29止めされたポリアセタール等
の合成樹脂製の保持部材28に保持されている。
【0031】この保持部材28は、図10・11に示す
ように、取付ボルト30を収納する円筒状の筒部28a
と、筒部28aの端面から突出して取付ボルト30の頭
部30aの環状溝30aに嵌合させて、取付ボルト30
を保持する3本の鉤片28bと、を備え、さらに、筒部
28aにおける鉤片28b側の下部外周には、ビス29
を螺着させる取付孔28dを備えた取付アーム28cが
突設されている。また、筒部28aの上部側の外周面に
は、上方へ突出する係止爪28eが設けられている。さ
らに、筒部28aにおける鉤片28bから離れた端部側
には、取付座26における取付孔26cの周縁に係止可
能な係止クリップ部28fと、取付座26の取付板部2
6bの上端に掛け止めされる2本の鉤部28gと、が突
設されている。
【0032】保持部材28は、ステアリングホイール本
体21の左右の取付座26に対して、取付孔26c周縁
に係止クリップ部28fを係止させるとともに、2つの
鉤部28bを取付板部26bの上縁に掛け止めし、さら
に、連結板部26aの上方から挿入されるビス29を取
付孔28dに螺着させることにより、各取付座26に取
付固定されている。そして、各係止爪28eが、後述す
る係止孔72cに係止されて、エアバッグモジュールM
1を仮止めすることとなる。
【0033】また、ステアリングホイール本体21は、
ボス部Bの下部を覆うように、芯金22にビス32止め
された合成樹脂製のロアカバー31を備え、さらに、ス
ポーク部芯金25やロアカバー31にビス34等を利用
して取り付けられた定速走行装置用スイッチ33を備え
ている。さらにまた、ステアリングホイール本体21
は、後述するコネクタ67・85に接続されるコネクタ
36や図示しないコネクタを備えている。
【0034】エアバッグモジュールM1は、図6・7に
示すように、エアバッグモジュール本体40と、2つの
ホーンスイッチ70(70L・70R)と、ドライブモ
ニタスイッチ90と、から構成されている。
【0035】モジュール本体40は、図5〜7に示すよ
うに、膨張可能に折り畳まれた袋状のエアバッグ41、
エアバッグ41に膨張用ガスを供給するインフレーター
44、折り畳まれたエアバッグ41を覆うパッド45、
エアバッグ41・インフレーター44を保持するバッグ
ホルダ55、及び、バッグホルダ55と協動してパッド
45を保持するバックアッププレート59、を備えて構
成されている。
【0036】インフレーター44は、上部にガス吐出口
44bを備えた略円柱状の本体部44aと、本体部44
aの外周面から突出するフランジ部44cと、を備えて
構成されている。
【0037】パッド45は、合成樹脂製として、図5〜
7に示すように、エアバッグ41の膨張時に所定部位を
破断させる天井壁部46と、天井壁部46の外周縁付近
から略四角筒形状に下方へ延びる4つの側壁部47・4
8・49・50と、を備えて構成されている。
【0038】前後方向で対向するように配置される側壁
部47・48には、それぞれ、内周面側の部位に、バッ
グホルダ55の後述する係止鉤57a・57bを挿入係
止させるための係止溝47a・48aが形成されるとと
もに、下端面に、バックアッププレート59の後述する
側壁部61・62を挿入する挿入溝47b・48bが形
成されている。
【0039】左右方向で対向するように配置される側壁
部49・50には、それぞれ、内周面側の部位に、バッ
グホルダ55の後述する係止鉤57c・57dを挿入係
止させるための係止溝49a・50aが形成されてい
る。さらに、各係止溝49a・50aの下部側の周面に
は、バッグホルダ55の各係止溝57c・57cの先端
に設けられた3つずつの突起57eを挿入係止させるた
めの、係止孔49b・50bが形成されている。
【0040】また、天井壁部46の外周縁付近の下面に
は、図7・8に示すように、バックアッププレート59
の後述する支持片部63・64の横板部63b・64b
に当接する円筒状の押圧用リブ51が形成されている。
さらに、天井壁部46の下面には、補強用リブ52(図
13参照)や、ロアカバー31との間の隙間を塞ぐため
の遮蔽用リブ53(図5・7参照)、等が形成されてい
る。
【0041】バッグホルダ55は、板金製として、図5
〜7・14・15に示すように、中央にインフレーター
本体部44aを下方から挿入可能な挿通孔56aを備え
た略長方形形状の底壁部56と、底壁部56の外周縁か
ら略四角筒形状に延びる側壁部57と、を備えて構成さ
れている。底壁部56の挿通孔56aの周縁には、後述
するリテーナ42のボルト42aを挿通させるための貫
通孔56bが形成されている。側壁部57の上端におけ
る前後の縁には、反転するように係止鉤57a・57b
が形成され、側壁部57の上端における左右の縁には、
反転するように係止鉤57c・57dが形成されてい
る。各係止鉤57c・57dには、先端に、3つずつ、
突起57eが形成されている。
【0042】バックアッププレート59は、板金製とし
て、図5〜7・16・17に示すように、中央にインフ
レーター本体部44aを下方から挿入可能な挿通孔60
aを備えた略長方形形状の底壁部60と、底壁部60の
前後の周縁から上方へ延びる側壁部61・62と、を備
えて構成されている。底壁部60の挿通孔60aの周縁
には、後述するリテーナ42のボルト42aを挿通させ
る貫通孔60bが形成されている。
【0043】さらに、底壁部60の周縁における左右の
前部側の縁付近には、底壁部60から上方へ段差を有し
て延びる縦板部63aと、縦板部63aの上端から屈曲
して外方へ延びる横板部63bと、を備えて構成される
支持片部63が形成されている。また、底壁部60の周
縁における左右の後部側の縁付近には、底壁部60から
上方へ延びる縦板部64aと、縦板部64aの上端から
屈曲して外方へ延びる横板部64bと、を備えて構成さ
れる支持片部64が形成されている。
【0044】これらの支持片部63・64の横板部63
b・64bは、ホーンスイッチ70の可動側プレート7
6を構成することとなる。そして、図13に示すよう
に、バックアッププレート59の底壁部60には、各可
動側プレート76がホーン作動回路の正極側に導通する
ように、リード線84が結線されている。
【0045】なお、バックアッププレート59の底壁部
60には、下方へ延びて、リード線84のコネクタ85
と、インフレーター44からのリード線66のコネクタ
67と、を保持するブラケット部60cが、形成されて
いる(図5・16・17参照)。
【0046】バッグホルダ55によるエアバッグ41と
インフレーター44との保持は、エアバッグ41内に配
置される円環状のリテーナ42を利用して行なわれてい
る。このリテーナ42は、下方へ延びる4本のボルト4
2a(図13参照)を備え、これらのボルト42aをエ
アバッグ41の開口41aの周縁の貫通孔(図符号省
略)・バッグホルダ55の貫通孔56b・バックアップ
プレート59の貫通孔60b・インフレーター44のフ
ランジ部44cの貫通孔(図符号省略)に貫通させてナ
ット43(図13参照)止めすることにより、エアバッ
グ41とインフレーター44とを、バックアッププレー
ト59とともに、バッグホルダ55に保持させている。
【0047】また、バッグホルダ55とバックアッププ
レート59とによるパッド45の保持は、パッド45の
各側壁部47・48・49・50の係止溝47a・48
a・49a・50aに、各係止鉤57a・57b・57
c・57dを挿入係止させ、さらに、バックアッププレ
ート59の側壁部61・62をパッド45の前後の側壁
部47・48の挿入溝47b・48bに挿入させること
により、パッド側壁部49・50をバッグホルダ55の
係止鉤57c・57dで係止するとともに、パッド側壁
部47・48をバッグホルダ55の係止鉤57a・57
bとバックアッププレート59の側壁部61・62とで
挟持する態様で、パッド45をバッグホルダ55とバッ
クアッププレート59とで保持している。
【0048】なお、バッグホルダ55の係止鉤57c・
57dの係止溝49a・50aへの挿入係止時には、各
突起57eが各側壁部49・50の係止孔49b・50
bに挿入されることとなる。
【0049】また、エアバッグモジュール本体40の組
み立てについて述べると、先ず、開口41aからエアバ
ッグ41内にリテーナ42を入れて、開口41aの周縁
から各ボルト42aを突出させて、エアバッグ41を折
り畳む。
【0050】ついで、各ボルト42aを貫通孔56bか
ら突出させるように、折り畳んだエアバッグ41をバッ
グホルダ55に嵌め、さらに、エアバッグ41の上方か
らパッド45を外嵌し、パッド45の各側壁部47・4
8・49・50の係止溝47a・48a・49a・50
aに、バッグホルダ55の各係止鉤57a・57b・5
7c・57dを挿入係止させる。
【0051】そして、各ボルト42aを貫通孔60bか
ら突出させるように、バックアッププレート59をバッ
グホルダ55の下方から外嵌するとともに、側壁部61
・62をパッド45の前後の側壁部47・48の挿入溝
47b・48bに挿入させ、さらに、各ボルト42aを
フランジ部44cから突出させるように、インフレータ
ー本体部44aを、下方から、バックアッププレート5
9とバッグホルダ55との挿通孔60a・56aへ挿入
し、各ボルト42aにナット43を螺合させれば、エア
バッグモジュール本体40を組み立てることができる。
【0052】なお、実施形態の場合には、ナット43止
めした後、インフレーター44におけるリード線66の
結合部位の保護のために、所定のボルト42aに合成樹
脂製のカバー68を取り付け、さらに、コネクタ67・
85をバックアッププレート59のブラケット部60c
に取り付けている。
【0053】そして、実施形態の場合には、エアバッグ
モジュール本体40の組立時、ホーンスイッチ70の可
動側プレート76が、エアバッグモジュール本体40に
組み付けられることとなる。
【0054】ホーンスイッチ70(70L・70R)
は、芯金22の左右の取付座26のそれぞれ上方に配置
されて、図7・13・24に示すように、それぞれ、固
定側プレート71(71L・71R)、固定側接点75
を有した固定側接点材74、可動側プレート76、可動
側接点78を有した可動側接点材77、コイルばね7
9、支持グロメット80、絶縁スぺーサ81、及び、段
付ボルト82、から構成されている。各ホーンスイッチ
70L・70Rは、固定側プレート71(71L・71
R)が1個ずつ配設されて構成される他、可動側プレー
ト76・可動側接点材77・コイルばね79・支持グロ
メット80・絶縁スぺーサ81・段付ボルト82が、そ
れぞれ、2個ずつ配設されて構成されている。
【0055】なお、可動側プレート76は、実施形態の
場合、バックアッププレート59の各横板部63b・6
4bを可動側プレートとしているため、各ホーンスイッ
チ70L・70Rに2個ずつとなるが、バックアッププ
レート59自体を可動側プレートとすれば、2つのホー
ンスイッチ70L・70Rで1個のものとなる。
【0056】また、各ホーンスイッチ70L・70R
は、可動側プレート76を除いた部材が、図18・20
に示すように、仮組立てされて、スイッチ組立体HL・
HRを形成している。そして、実施形態の場合には、右
方側のホーンスイッチ70Rの固定側プレート71R
に、ドライブモニタスイッチ90が組み付けられてい
る。
【0057】各固定側プレート71L・71Rは、図6
・13・19・21に示すように、板金から構成され
て、ステアリングホイールW1の略前後方向に配置され
る基部72と、基部72の前後方向の略中間部位の内側
の縁から斜め下方に延びる取付片部73と、を備えて構
成されている。各取付片部73は、ステアリングホイー
ル本体21における各取付座26の取付板部26bにボ
ルト30止めされる部位であり、ナット73bが溶着さ
れて、取付ボルト30を螺合させる取付孔73aが形成
されている。また、各基部72の前後方向の両端には、
円形の孔の対称的な位置の両縁に略直角三角形の孔の斜
辺側を付けたような取付孔72aが形成され、さらに、
取付孔72aの両側には、小径の円形状の係止孔72b
が形成されている。さらに、各基部72の前後方向の略
中間には、保持部材28の係止脚28aを周縁で係止さ
せる係止孔72cが形成されている。これらの係止孔7
2cは、固定側プレート71を組み付けたエアバッグモ
ジュールM1をステアリングホイール本体21に取り付
けた際、ボス24aの軸方向と平行な、略上下方向とな
るように、形成されている。さらにまた、各基部72の
両端の縁は、それぞれ、既述のスポーク部芯金25の支
持部25aによって下面側から支持される当接部71a
としている。
【0058】そして、右方側の固定側プレート71Rに
は、図21・22に示すように、基部72における前後
方向の略中間部位の外縁に、上方へ延びて、2つの取付
孔72fを備えたブラケット部72eが形成されてい
る。このブラケット部72eには、各取付孔72fを挿
通する図示しないビスによって、ドライブモニタスイッ
チ90が取り付けられている。また、右方側の固定側プ
レート71Rの係止孔72cの周縁には、保持部材28
の係止脚28aを係止する鉤部72dが形成されてい
る。
【0059】各可動側プレート76には、図16・23
・24に示すように、ナット76bを溶着させたねじ孔
76aが形成され、各ねじ孔76aの周縁には、後述す
る絶縁スペーサ81の係止突起81gを挿入係止させる
係止孔76cが形成されている。
【0060】支持グロメット80は、図7・8・23・
24に示すように、ポリアセタール等の絶縁性を有した
合成樹脂からなって、中央に挿通孔80iを貫通させた
略円筒形状に形成されている。そして、底部80aは、
固定側プレート71L・71Rの各取付孔72aの開口
形状に対応するように2つの係止板部80bを突設させ
た形状として形成され、各係止板部80bの上方には、
取付孔72aの円弧状の部位に対応した凹溝80dが形
成されて構成されている。なお、係止板部80bの上面
には、係止孔72bに挿入される突起80cが形成され
ている。また、支持グロメット80には、外周面の対称
的な位置に、上下方向に形成される一対ずつの凹溝80
e・80gが形成されている。一対の凹溝80eには、
上方への抜けを防止するように固定側接点材74を係止
して取り付けるための係止段部80fが形成され、一対
の凹溝80gは、絶縁スぺーサ81の後述するリング部
81bを摺動させる部位となり、さらに、凹溝80g内
には、リング部81bの係止孔81cの周縁を係止可能
に、先端を下方へ屈曲させた係止突起80hが、挿通孔
80iの軸方向と直交するように、突設されている。
【0061】固定側接点材74は、図7・8・23・2
4に示すように、ばね鋼から形成されて、中央に挿通孔
74dを貫通させて、その周縁を円環状の固定側接点7
5とするように構成されて、固定側接点75の外周縁の
対称的な位置から下方へ延びる係止片部74aと、各係
止片部74aの下端から湾曲して半径方向外方へ延びる
ばね片部74cと、を備えて構成されている。各係止片
部74aには、支持グロメット80の係止段部80fに
係止されるように、上端を切り起こされて内側に突出す
る係止爪74bが形成されている。固定側接点材74の
各ばね片部74cは、各係止板部80bを固定側プレー
ト71L・71Rの各取付孔72aに挿入して支持グロ
メット80を90°回転させ、各係止板部80bの突起
80cを固定側プレート71L・71Rの係止孔72b
に挿入させるように、バヨネット結合させる際、固定側
プレート71L・71Rの基部72における上面側の取
付孔72a周縁を押圧して、各係止板部80bの上面を
基部72の下面側の取付孔72a周縁に圧接する作用を
行なうものである。
【0062】固定側接点75は、各係止片部74aを凹
溝80e内に挿入しつつ、支持グロメット80の上方か
ら固定側接点材74を嵌めて、各係止爪74bを係止段
部80fに係止させた際、支持グロメット80の上端面
に配置されることとなる。また、固定側接点材74の固
定側接点75は、固定側プレート71L・71Rが芯金
22の取付座26・26にボルト30止めされる際、固
定側接点材74のばね片部74c・固定側プレート71
・芯金22を介して、ホーン作動回路の負極側に導通す
ることとなる。
【0063】絶縁スぺーサ81は、図7・8・23・2
4に示すように、ポリアセタール等の絶縁性を有した合
成樹脂からなって、中央に挿通孔81fを貫通させた略
円筒状に形成されている。そして、上部外周面には、鍔
状に突出するばね座81aと、ばね座81aの近傍の対
称的な位置から下方へ突出して係止孔81cを有した2
つのリング部81bと、を備えて構成されるとともに、
挿通孔81fの内周面の4箇所には、上下方向に形成さ
れる凹溝81dが形成されて構成されている。各リング
部81bは、既述したように、係止孔81cの周縁に支
持グロメット80の係止突起80hを係止させるもので
あり、上下方向の長さは、ホーンを作動させるように絶
縁スぺーサ81が支持グロメット80に接近しても、係
止突起80hと干渉しないように、係止孔81cが所定
の上下方向の長さを確保できるように構成されている。
また、各凹溝81dには、下方への抜けを防止するよう
に可動側接点材77を係止して取り付けるための係止段
部81eが形成されている。さらに、上端面の対称的な
位置には、上方へ突出して、可動側プレート76の係止
孔76cに挿入係止される係止突起81gが形成されて
いる。
【0064】可動側接点材77は、図7・8・23・2
4に示すように、ばね鋼から形成され、中央に挿通孔7
7dを有した円環状の基部77aと、基部77aの外周
縁の4箇所から下方へ延びる係止片部77bと、各係止
片部77bの下端から外方へ延びる可動側接点78と、
を備えて構成されている。各係止片部77bには、絶縁
スぺーサ81の各係止段部81eに係止できるように、
下端を外側に突出させた係止爪77cが形成されてい
る。
【0065】各可動側接点78は、各係止片部77bを
下方から凹溝81dに挿入させて、可動側接点材77の
各係止爪77cを絶縁スぺーサ81の係止段部81eに
係止させた際、絶縁スぺーサ81の下端面に配置される
こととなる。
【0066】コイルばね79は、固定側プレート71と
可動側プレート76との間に、絶縁されて配設され、可
動側プレート76を上方へ付勢する付勢手段を構成する
ものであり、固定側接点材74のばね片部74cと、絶
縁スぺーサ81のばね座81aと、に当接すようような
内径として構成されている。
【0067】段付ボルト82は、可動側プレート76の
下方への移動を可能として、可動側プレート76の固定
側プレート71からの離隔距離を規制する規制手段を構
成するものである。そして、段付ボルト82は、下端に
設けられた頭部82aと、頭部82aから上方へ延びる
軸部82bと、を備え、軸部82bは、下部側の円柱状
の大径部82cと、大径部82cより小径として上方へ
延びて、可動側プレート76のねじ孔76aに螺合する
雄ねじを螺刻された小径部82dと、を備えて構成され
ている。実施形態の段付ボルト82は、可動側プレート
76に螺合させる関係上、固定側プレート71と絶縁さ
せる必要があるため、頭部82aを、支持グロメット8
0の底部80aにおける係止板部80bを介在させて、
取付孔72aの周縁に当接させることとなる。そして、
大径部82cが、支持グロメット80・固定側接点材7
4・絶縁スペーサ81の挿通孔80i・74d・81f
を挿通可能として、可動側接点材77の挿通孔77dを
挿通不能とする外径として、小径部82dが、可動側接
点材77の挿通孔77dを挿通可能としてねじ孔76a
に螺合可能として、構成されている。
【0068】また、段付ボルト82における軸部82b
の大径部82cは、固定側プレート71と可動側プレー
ト76との離隔距離を規定するとともに、ホーンストロ
ークを規定する箇所となることから、所定長さに設定さ
れている。
【0069】スイッチ組立体HR・HLの組み立てにつ
いて述べると、予め、係止片部74aを上方から凹溝8
0e内に挿入しつつ、係止爪74bを係止段部80fに
係止させて、各支持グロメット80に対応する固定側接
点材74を嵌める。また、係止片部77bを下方から凹
溝81dに挿入させて、係止爪77cを係止段部81e
に係止させて、各絶縁スぺーサ81に対応する可動側接
点材77を嵌めておく。
【0070】そして、コイルばね79の下端を固定側接
点材74の各ばね片部74cに当接させ、コイルばね7
9の上端を絶縁スぺーサ81のばね座81aに当接させ
るように、コイルばね79を介在させて、支持グロメッ
ト80と絶縁スペーサ81とを接近させ、各リング部8
1bを凹溝80g内に挿入させて、リング部81bを撓
ませて、各係止突起80hを係止孔81cの周縁に係止
させれば、接点組立体Cを組み立てることができる。
【0071】さらに、このように形成した接点組立体C
は、支持グロメット80の底部80aを固定側プレート
71L・71Rの基部72における各取付孔72aにバ
ヨネット結合させて、固定側プレート71L・71Rに
組み付ければ、スイッチ組立体HL・HRを組み立てる
ことができる。勿論、固定側プレート71Rには、図示
しないビスを利用して、ブラケット部72eにドライブ
モニタスイッチ90を取り付けておく。
【0072】そして、予め、組み立てておいたエアバッ
グモジュール本体40における所定の可動側プレート7
6のねじ孔76aに、各スイッチ組立体HL・HRの可
動側接点材77の挿通孔77dを配置させるとともに、
絶縁スぺーサ81の各係止突起81gを可動側プレート
76の係止孔76cに嵌合させて、段付ボルト82を、
下方から各スイッチ組立体HL・HRの挿通孔80i・
74d・81f・77dに挿通させて、可動側プレート
76のねじ孔76aに螺合させれば、各ホーンスイッチ
70L・70Rを組み立てることができるとともに、エ
アバッグモジュース本体40に対して、ホーンスイッチ
70L・70Rとドライブモニタスイッチ90とを組み
付けることができて、エアバッグモジュールM1を組み
立てることができる。
【0073】なお、段付ボルト82は、各スイッチ組立
体HL・HRの挿通孔80i・74d・81f・77d
に挿通させて、可動側プレート76のねじ孔76aに螺
合させた際、大径部82cの上端面が可動側接点材77
における挿通孔77d周縁の基部77aをねじ孔76a
周縁に圧接させることとなる。
【0074】そして、エアバッグモジュールM1を組み
立てた後には、ステアリングホイール本体21に取り付
けることとなるが、その作業は、まず、所定のコネクタ
36・67・85や図示しないコネクタ相互を結合させ
るとともに、図12に示すように、ステアリングホイー
ル本体21の上方からエアバッグモジュールM1を降ろ
して、固定側プレート71L・71Rの各当接部71a
の下面をステアリングホイール本体21側の各スポーク
部芯金25の支持部25aの上面に当接支持させつつ、
固定側プレート71L・71Rの各取付片部73をそれ
ぞれステアリングホイール本体21側の左右の取付座2
6の取付板部26bに当て、さらに、ステアリングホイ
ール本体21にビス29止めされている各保持部材28
の係止爪28eを、エアバッグモジュールM1における
固定側プレート71L・71Rの各係止孔72cの周縁
(右方の固定側プレート71Rでは、特に、係止孔72
cの周縁における鉤部72d)に、挿入係止させて、エ
アバッグモジュールM1をステアリングホイール本体2
1に仮止めする。
【0075】この仮止めされる状態は、エアバッグモジ
ュールM1の左右で、それぞれ、1本ずつの係止爪28
eによりなされているが、仮止め時のエアバッグモジュ
ールM1は、左右の前後に配設させた計4本のスポーク
部芯金25の各支持部25aによって、左右で、それぞ
れ、仮止部位(係止孔72cの周縁)の前後における2
箇所ずつの当接部71aが当接支持されることから、回
転等することなく安定して仮止めされることとなる。
【0076】また、この仮止時には、ステアリングホイ
ール本体21がボス部芯金24のボス24aを車両のス
テアリングシャフトに接続させて、ステアリングホイー
ル本体21のボス24aの軸方向を、上部側を後方へ傾
斜させた状態としている。そのため、実際には、各取付
座26は、後部側を下方に下げて傾斜しているが、各係
止孔72cがボス24aの軸方向と平行な略上下方向に
形成されているため、各係止孔72cに挿入される係止
爪28eによって、各取付座26からずれることなく、
エアバッグモジュールM1がステアリングホイール本体
21に仮止めされることとなる。
【0077】エアバッグモジュールM1の仮止後、各取
付座26にビス29止めされた保持部材28に保持され
ている取付ボルト30・30を、各保持部材28の鉤片
28bから離脱させて、各取付板部26bの取付孔26
cを経て、固定側プレート71L・71Rの取付片部7
3における取付孔73aに螺合させれば、エアバッグモ
ジュールM1をステアリングホイール本体21に取り付
けることができて、ステアリングホイールW1を組み立
てることができる。
【0078】上記のように組み付けられたステアリング
ホイールW1では、パッド45を押してエアバッグモジ
ュール本体40を押し下げれば、コイルばね79の付勢
力に抗して、可動側プレート76が固定側プレート71
に接近し、支持グロメット80・段付ボルト82を介し
て固定側プレート71が支持している固定側接点材74
の固定側接点75に対して、絶縁スペーサ81や段付ボ
ルト82の大径部82cを介して可動側プレート76が
支持している可動側接点材77の可動側接点78が接触
し、ホーンを作動させることとなる。なお、各ホーンス
イッチ70L・70Rの可動側接点78は、バックアッ
ププレート59に結線されたリード線84・コネクタ8
5等を介して、ホーン作動回路の正極側に導通されてい
る。また、各ホーンスイッチ70L・70Rの固定側接
点75は、固定側接点材74のばね片部74c・固定側
プレート71L・71R・芯金22を介して、ホーン作
動回路の負極側に導通されている。
【0079】また、このステアリングホイールW1で
は、インフレーター44のガス吐出口44bから膨張用
ガスが吐出されれば、エアバッグ41が、パッド45の
天井壁部46を破断させて、大きく膨張することとな
る。
【0080】以上のように、この実施形態のステアリン
グホイールW1では、エアバッグモジュールM1を仮止
めする部材が、取付ボルト30を保持しておいた各保持
部材28から延びる係止爪28eであり、それらの係止
爪28eは、エアバッグモジュールM1の左右に1つず
つ設けられた係止孔72cに対応するものであるため、
嵩張らず、ステアリングホイールW1内での有効スペー
スを広げることに寄与できるとともに、従来からある保
持部材4に一体化させるように付加するだけで形成でき
ることから、材料費の増加もほとんどなく、ステアリン
グホイールW1の製造コストを低減することにも寄与す
ることができる。
【0081】したがって、実施形態のステアリングホイ
ールW1では、ステアリングホイール本体21に対して
安定してエアバッグモジュールM1を仮止めできるとと
もに、エアバッグモジュールM1を仮止めする手段のス
ペースを極力小さくすることができて、ステアリングホ
イールW1内の有効スペースを広げることができ、ま
た、製造コストを低減することができる。
【0082】そして、実施形態のステアリングホイール
W1では、エアバッグモジュールM1に対して2つのホ
ーンスイッチ70L・70Rを組み付けるように構成し
て、それらの固定側接点75を支持する固定側プレート
71L・71Rに、保持部材28の係止爪28eに係止
される係止孔72cと、取付ボルト30を螺合させる取
付片部73と、各スポーク部芯金25の支持部25aに
支持される当接部71aと、を設けるように構成してい
る。すなわち、予め、2つのホーンスイッチ70L・7
0RをエアバッグモジュールM1側に取り付けておくこ
とから、エアバッグモジュールM1をステアリングホイ
ール本体21に取り付けるだけで、ステアリングホイー
ルW1にホーンスイッチ70L・70Rを配設すること
ができ、複数のホーンスイッチ70L・70Rのステア
リングホイールW1への組付作業が容易となる。
【0083】なお、実施形態では、エアバッグモジュー
ルM1に2つのホーンスイッチ70L・70Rを設ける
ようにしたが、さらに多くのホーンスイッチを設けるよ
うに構成しても良い。
【0084】また、実施形態では、エアバッグモジュー
ルM1にホーンスイッチ70L・70Rを組み付けて、
それらの固定側プレート71に、保持部材28の係止爪
28eを係止させる係止孔72c等を設けたものを示し
たが、別途、ステアリングホイール本体21側のスポー
ク部25にホーンスイッチを設けるような場合には、バ
ックアッププレート59等に、係止爪28e・28eに
対応する係止孔や取付ボルト30・30に対応する取付
孔を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のステアリングホイールを示す縦断面図で
あり、図2のI−I部位を示す。
【図2】従来のステアリングホイール本体を示す平面図
である。
【図3】従来のステアリングホイールを示す縦断面図で
あり、図2の III− III部位を示す。
【図4】本発明の一実施形態のステアリングホイールの
平面図である。
【図5】同実施形態の縦断面図であり、図4のV−V部
位を示す。
【図6】同実施形態の縦断面図であり、図4のVI−VI部
位を示す。
【図7】同実施形態の縦断面図であり、図4の VII− V
II部位を示す。
【図8】同実施形態の縦断面図であり、図4のVIII−VI
II部位を示す。
【図9】同実施形態のステアリングホイール本体の平面
図である。
【図10】同実施形態に使用する保持部材の斜視図であ
る。
【図11】同保持部材の上方から見た図である。
【図12】同実施形態におけるエアバッグモジュールの
仮止め前の状態を示す断面図である。
【図13】同実施形態のエアバッグモジュールの底面図
である。
【図14】実施形態のエアバッグモジュール本体に使用
するバッグホルダの底面図である。
【図15】図14のXV矢視図である。
【図16】実施形態のエアバッグモジュールに使用する
バックアッププレートの平面図である。
【図17】図16のXVII矢視図である。
【図18】実施形態の左方側のホーンスイッチにおける
スイッチ組立体を示す平面図である。
【図19】実施形態の左方側のホーンスイッチにおける
固定側プレートの平面図である。
【図20】実施形態の右方側のホーンスイッチにおける
スイッチ組立体を示す平面図である。
【図21】実施形態の右方側のホーンスイッチにおける
固定側プレートの平面図である。
【図22】実施形態の右方側のホーンスイッチにおける
固定側プレートの部分側面図であり、図21のXXII矢視
図である。
【図23】実施形態のホーンスイッチの部分縦断面図で
あり、図18の XXIII− XXIII部位を示す。
【図24】実施形態のホーンスイッチの部分分解斜視図
である。
【符号の説明】
1・21…ステアリングホイール本体、 2a・25…スポーク部芯金、 4・28…保持部材、 5・70…ホーンスイッチ、 6・71…固定側プレート、 7・75…固定側接点、 8・76…可動側プレート、 8c・26…取付座、 9・78…可動側接点、 13・79…(付勢手段)コイルばね、 15・30…取付ボルト、 25a…支持部、 71a…当接部、 82…(規制部材)段付ボルト、 M0・M1…エアバッグモジュール、 W0・W1…ステアリングホイール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール本体とエアバッグ
    モジュールとを備えて構成され、 前記ステアリングホイール本体が、左右の前後に配設さ
    せた計4本のスポーク部と、左右の前後に配置される前
    記スポーク部間にそれぞれ配置される計2つの取付座
    と、を備え、 前記エアバッグモジュールが、左右の側面部位をそれぞ
    れ前記各取付座に当接させて、前記各取付座側から螺合
    される取付ボルトによって、前記ステアリングホイール
    本体の中央のボス部の上部に取り付けられ、 前記各取付座には、前記エアバッグモジュールの取付前
    の状態で、予め、前記各取付ボルトをそれぞれ保持して
    おく保持部材が取り付けられているエアバッグモジュー
    ルを備えたステアリングホイールであって、 前記エアバッグモジュールの前記各取付ボルトの螺合部
    位近傍に、それぞれ、1つずつの係止孔が形成され、 前記各保持部材に、対応する前記係止孔に係止可能な係
    止爪が設けられ、 前記各スポーク部の芯金に、前記エアバッグモジュール
    の下面側を支持可能な支持部が形成され、 前記エアバッグモジュールの前記ステアリングホイール
    本体への取付時、前記エアバッグモジュールを前記各ス
    ポーク部の各支持部に支持させつつ前記各取付座に配置
    させるとともに、前記各係止爪を対応する前記係止孔に
    係止させて、前記エアバッグモジュールを前記ステアリ
    ングホイール本体に仮止めしておくことを特徴とするエ
    アバッグモジュールを備えたステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグモジュールが、複数のホ
    ーンスイッチを組み付けられて構成されて、 前記各ホーンスイッチが、 固定側接点を支持する固定側プレートと、 該固定側プレートの上方に配置されて、エアバッグモジ
    ュール本体に取付可能とし、前記固定側接点に対応する
    可動側接点を支持する可動側プレートと、 前記固定側プレートと前記可動側プレートとの間に配設
    されるとともに、前記可動側プレートを上方へ付勢する
    付勢手段と、 前記可動側プレートの下方への移動を可能として、前記
    可動側プレートの前記固定側プレートからの離隔距離を
    規制する規制手段と、 から構成されて、 前記固定側プレートに、前記係止孔が形成されるととも
    に、前記取付ボルトを螺合させて前記取付座に固定され
    る取付片部が形成され、さらに、前記スポーク部の支持
    部に支持される当接部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のエアバッグモジュールを備えたステア
    リングホイール。
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