JPH11112194A - 電子部品収納テープを用いた電子部品供給装置 - Google Patents

電子部品収納テープを用いた電子部品供給装置

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JPH11112194A
JPH11112194A JP9272719A JP27271997A JPH11112194A JP H11112194 A JPH11112194 A JP H11112194A JP 9272719 A JP9272719 A JP 9272719A JP 27271997 A JP27271997 A JP 27271997A JP H11112194 A JPH11112194 A JP H11112194A
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electronic component
tape
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peeled
shutters
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JP9272719A
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Kotaro Karigane
宏太郎 針金
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受けガイド上の電子部品収納テープを収納凹部
の配列間隔で1個分前進させ、カバーテープを剥離し、
収納凹部に入ったチップ部品を吸着ピンの下に送り出す
電子部品供給装置において、供給の高速化に対応しかつ
不要なチップ部品の姿勢変化を生じないシャッターを有
する電子部品供給装置を提供する。 【解決手段】シャッター45A,45Bが相互に接近あ
るいは接触する位置Uは電子部品収納テープからカバー
テープが剥離されてチップ部品が露出する位置である、
一方、シャッター45A,45Bの他端は支点に近い外
側が傾斜した凸部45C,45Dを備え、スライダ48
を左に移動させると折曲部48D,48Eが凸部45
C,45Dの傾斜した部分から頂部に至り重なってく
る、位置Uにおいて覆うシャッター45A,45Bは電
子部品収納テープの前進方向とほぼ直交方向に相互に開
き、実装機の吸着ピンが下降し吸着保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あらかじめ底を備
えた複数の収納穴に各々電子部品を収納して、カバーテ
ープで覆った電子部品収納テープを用いた電子部品供給
装置に関し、電子部品収納テープからカバーテープを剥
離し開放した収納穴から、実装機の取り出し手段で電子
部品を取り出す場合に、電子部品の供給がより確実に実
行できるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本出願人の出願に係る特開平4−
113699号において、受けガイド上を走行する電子
部品収納テープの上面側に設けられた剥離作用部でカバ
ーテープを剥離し、カバーテープ引き出し用回転部材に
カバーテープを圧接させて回転部材の回転によってカバ
ーテープを引き出し、回転部材のカバーテープ引き出し
側に設けられた収納箱内にカバーテープを収納する電子
部品供給装置が提案されている。実装機の取り出し手段
である吸着ピンを有するヘッドの下降動作に連動してレ
バーが押し下げられると、レバーに接続されたリンクを
介して第2のレバーがある定められた角度回転し、ばね
によって第2のレバーと動きを同期させられた第3のレ
バーがこれも所定角度回転する。そして、第2のレバー
に取り付けられた送り用ラチェット爪により間欠送り用
スプロケットが所定のピッチ分回転し、受けガイド上の
電子部品収納テープの収納凹部(底を備えた収納穴)の
配列間隔1個分だけ前進させ、電子部品収納テープの収
納凹部に入った一般にチップ部品と呼ぶ電子部品を吸着
ピンの真下に送り出す、さらに下降した吸着ピンは電子
部品を吸着し保持する、その後上昇した吸着ピンは電子
部品を吸着保持しており、電子部品の取り出しが実行さ
れたことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電子部
品収納テープを用いた電子部品供給装置は、受けガイド
上の電子部品収納テープを収納凹部の配列間隔1個分だ
け前進させ、受けガイド上を走行する電子部品収納テー
プの上面側に設けられた剥離作用部でカバーテープを剥
離し、電子部品収納テープの収納凹部に入ったチップ部
品を吸着ピンの真下に送り出す、そこに下降した吸着ピ
ンはチップ部品を吸着保持して上昇し取り出すが、剥離
作用部でカバーテープを剥離し吸着ピンがチップ部品を
吸着保持するまでの間、電子部品収納テープのチップ部
品はカバーテープを剥離され蓋の無い収納凹部に置かれ
た状態となる、このときにチップ部品は収納凹部の中で
所定の姿勢を変化する事態が生じることがある、例え
ば、複数の電子部品供給装置を搭載した供給部が吸着ピ
ンの吸着保持位置に対して移動する実装機があるが、吸
着保持する直前に所定の電子部品供給装置を選択する移
動があり、その後に電子部品収納テープを収納凹部の配
列間隔1個分だけ前進させる、それら一連の動作を短時
間に実行するためチップ部品は収納凹部の中で所定の姿
勢を変化しやすい、従って、剥離作用部でカバーテープ
が剥離された収納凹部を覆うシャッターを備える提案が
すでにある、その構成は概ね電子部品収納テープの前進
方向に移動自在なシャッターを備え、剥離作用部でカバ
ーテープを剥離し吸着ピンがチップ部品を吸着保持する
までの間シャッターで覆い、吸着保持するときにシャッ
ターを待避し収納凹部を開放する、ところで、電子部品
収納テープの前進方向に移動自在なシャッターは該テー
プの送り機構と連動させやすいが、シャッターの移動距
離が長くなり供給を高速化しようとすると困難が生じ
る、また、シャッターの移動距離が長いことは収納凹部
のチップ部品に不要な接触が増し姿勢を変化させる危険
が増す、そこで、本発明の目的は供給の高速化に対応し
かつ不要な姿勢変化の危険を生じないシャッター手段を
有する、電子部品収納テープを用いた電子部品供給装置
を提供しようとすることにある。
【0004】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、フレーム(1)
に設けた受けガイド(2)上を走行する電子部品収納テ
ープのカバーテープを押さえ手段(5)の先端(5A)
で剥がしながら収納凹部の配列間隔1個分だけ前進さ
せ、カバーテープが剥離された直後の前記収納凹部を実
装機の吸着ピン吸着保持位置に送り出す電子部品供給装
置において、電子部品収納テープの走行方向にほぼ直交
方向に開閉し、前記収納凹部のほぼ中央で相互に接近あ
るいは接触して閉じるシャッター(45A,45B)を
備え、閉じられた前記シャッター(45A,45B)は
カバーテープが剥離された直後の前記収納凹部を覆い、
前記吸着ピンの下降に合わせて前記収納凹部が露出する
よう相互に開く構成としたことを特徴とする電子部品収
納テープを用いた電子部品供給装置としている。
【0005】請求項2に記載の発明は、フレーム(1)
に設けた受けガイド(2)上を走行する電子部品収納テ
ープのカバーテープを押さえ手段(5)の先端(5A)
で剥がしながら収納凹部の配列間隔1個分だけ前進さ
せ、カバーテープが剥離された直後の前記収納凹部を実
装機の吸着ピン吸着保持位置に送り出す電子部品供給装
置において、カバーテープが剥離された直後の収納凹部
を覆う一端と他端に凸部(45C,45D)と両端間に
支点穴を各々有する一対のシャッター(45A,45
B)と、電子部品収納テープの走行方向にほぼ直交方向
に前記収納凹部を覆う一端が開閉するよう揺動自在に前
記シャッター(45A,45B)を前記支点穴で枢支す
るフォルダ(44)と、前記シャッター(45A,45
B)の凸部(45C,45D)側を前記支点穴に対し開
く方向に押す圧縮ばね(14)と、フォルダ(44)に
案内され電子部品収納テープの走行方向に移動自在なス
ライダ(48)と、前記スライダ(48)に設けた折曲
部(48D,48E)とを備え、前記折曲部(48D,
48E)は前記シャッター(45A,45B)の凸部
(45C,45D)と重なることが可能な位置関係であ
り、前記スライダ(48)は前記折曲部(48D,48
E)が前記凸部(45C,45D)と重ならない第1の
位置と、前記折曲部(48D,48E)が前記凸部(4
5C,45D)と重なる第2の位置との間で移動自在で
あり、前記シャッター(45A,45B)の前記収納凹
部を覆う一端を前記スライダ(48)の第1の位置で閉
じ第2の位置で開く構成としたことを特徴とする電子部
品収納テープを用いた電子部品供給装置としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子部品収納
テープを用いた電子部品供給装置の実施の形態を図面に
従って説明する。図1と図2において、1は実装機の供
給部に立設固定されるフレームであり、該フレーム1に
電子部品収納テープ10の底面側を支える受けガイド2
が横方向に設けてある。また、受けガイド2上を走行す
る電子部品収納テープ10の上面を押さえ、所要の走行
抵抗を与える押さえ板5を固着して備えたアーム3が支
点Pでフレーム1に枢着され、さらにアーム3は引っ張
りばね4で受けガイド2上の電子部品収納テープ10を
押圧する向きに付勢されている。なお、押さえ板5は板
状に限らない形状の押さえ手段が可能である。
【0007】図5は受けガイド2及び押さえ板5の先端
部分を拡大して示すものである。シャッター45A,4
5Bを含む一部を省略して示すこの図5から明らかなよ
うに、電子部品収納テープ10は等間隔の収納凹部11
を備え、各収納凹部内にチップ部品12が入っており、
収納凹部11の開口は剥離可能に貼り付けられたカバー
テープ13で閉塞されている。そして、押さえ板5の先
端5Aがカバーテープ13を折り返して剥がす剥離作用
部となる。また、カバーテープ13が剥離されてチップ
部品12が露出した位置Uが吸着ピン41による吸着保
持位置となる。一方、図1のようにフレーム1には間欠
送りピン付きホイール6が支点Qでフレーム1に軸支さ
れ、該ホイール6に間欠送り用スプロケット7が同軸で
一体化されている。間欠送りピン付きホイール6は電子
部品収納テープ10の送り穴に係合するピンを外周面に
有するものである。さらに、支点Qでは2枚のレバー8
A,8Bが枢支されている。上側のレバー8Aには長穴
15が形成され、下側のレバー8Bには該長穴15に係
合するピン16が固定され、ピン16と長穴15との係
合により両レバー8A,8B先端側に引っ張りばね17
が取り付けられている。そして、レバー8Bの後端部に
は送りラチェット爪18が枢着され、該送りラチェット
爪18はばねにより前記スプロケット7に圧接する向き
に付勢されている。また、フレーム1には逆転防止ラチ
ェット爪19が枢着され、ばねにより前記スプロケット
7に圧接する向きに付勢されている。
【0008】前記フレーム1には支持板20がビスで固
定され、図2に示す如く、カバーテープ引き出し用回転
部材としてのカバーテープ剥ぎ取りローラー21と、該
ローラー21と同軸でトルクリミッタ(図示せず)を介
して連結されたギア22が支持板20に対して支点Rで
軸支されている。また、支点Rにてレバー24が枢支さ
れ、この上端部には送り用ラチェット爪30が枢着さ
れ、該爪30とレバー24の他の端部との間には引っ張
りばね25が取り付けられている。該引っ張りばね25
はギア22に前記爪30を係合させる働きをする。そし
て、前記レバー8Aと前記レバー24とはリンク26で
連結されている、リンク26の枢着点はS,Tで示され
る。なお図1において、前記レバー24の下端とフレー
ム1との間にはレバー24を右回転方向に付勢する戻し
ばね(引っ張りばね)31が取り付けられている。
【0009】さらに、前記支持板20にはカバーテープ
収納箱50が取り付けられている。該カバーテープ収納
箱50は前記剥ぎ取りローラー21のカバーテープ引き
出し側に開口する如く配置されるものであり、前記支持
板20に固定された本体部51と、該本体部51に対し
て矢印Vの如く横方向に摺動自在な摺動板52と、前記
カバーテープ受け入れ側の開口とは反対側の開口を開閉
する開閉蓋53とからなっている。開閉蓋53の下端部
はヒンジを介して本体部51に取り付けられ、開閉蓋5
3は矢印Wのように回動することによって開閉自在であ
る。
【0010】前記収納箱50の本体部側面内側には図2
に示す如くローラー支持板27が支点Dにて枢着され、
該ローラー支持板27に一体のピンにてピンチローラー
(ゴムローラー)28が枢着されている。該ピンチロー
ラー28は圧縮ばね29によって前記剥ぎ取りローラー
21に圧接する向きに付勢されており、カバーテープ1
3は剥ぎ取りローラー21とピンチローラー28とで挟
まれた状態で引き出されるようになっている。前記収納
箱50の内のり幅はカバーテープ幅及びピンチローラー
28の幅よりも僅かに大きい寸法であり、剥ぎ取りロー
ラー21とピンチローラー28とで引き出されたカバー
テープ13は該収納箱50の中に押し出されて収納され
る。
【0011】図3と図4は図1に示す電子部品供給装置
の全体図の左側部分を示し、電子部品収納テープ10の
間欠送りピン付きホイール6やカバーテープ13の剥離
作用部を中心に、図3は図1と同じ方向から示し、図4
は図3に対し直交する方向から上面を示す。支点板40
は3mm程度の厚みを有する板材を用いる、支点板40
にラッチ板9の下端部が嵌合する深さ2mm程度の凹部
40Aを備え、該凹部40Aとラッチ板9下側の逆T字
部9A及び該逆T字部9Aの上に続く部分の幅が嵌合す
る、支点板40の下側はフレーム1の左側に2個のビス
で固定される、支点板40の上側はカバーテープ13が
剥離された電子部品収納テープ10を排出する案内面で
フレーム1が傾斜する個所より上に出ている、支点板4
0の上側に保持板42をビスで固定してラッチ板9が凹
部40Aから脱落しないようにする、ラッチ板9と保持
板42の間には円形リング状をした波板ばね47を挟
む、保持板42を固定するビスと螺着する部分はフォル
ダ44左下側に設けた穴に嵌合する支点軸43を兼用す
る、支点軸43はビスと螺着する側の反対側に鍔を備え
軸方向にフォルダ44が抜けないようになっている、図
4に示される支点軸43は鍔の部分が見えていることに
なる、フォルダ44は支点板40に固定された支点軸4
3に揺動自在に枢着されている、すなわち、図3に示す
如くフォルダ44は支点軸43でなる支点Eで揺動自在
に枢支され、また、フォルダ44側にばね掛け46Aを
取り付け、フレーム1側にばね掛け46Bを取り付け
て、ばね掛け46Aと46Bを引っ張る方向に付勢する
引っ張りばね46を張架すると、フォルダ44下面はフ
レーム1上側に設けた案内面に対し電子部品収納テープ
10を押さえることができる。
【0012】また、図3と図4に示すフォルダ44は上
部の右側に突出部44Aを有し、図3において突出部4
4Aは紙面に直交する方向のスリット44Bを有する、
さらにスリット44Bの中心と穴の中心が同一なばね用
穴44Cを紙面に直交する方向に備える、加えて図4に
おいて突出部44Aの幅の中心に対称な位置にピン用穴
44E,44Fを備える。シャッター45A,45Bを
図4に示す突出部44A幅方向対称位置にスリット44
Bへ摺動自在に嵌入する、所定の位置に嵌入されたシャ
ッター45A,45Bは各々ピン用穴44E,44Fに
対応する位置に支点穴を有しており、ピン用穴44E,
44Fに支点ピンを嵌着して各々対応するシャッター4
5A,45Bの支点穴を貫通させる、その結果、シャッ
ター45A,45Bはピン用穴44E,44Fに嵌着し
た支点ピンを支点にしてスリット44Bに沿って揺動自
在である、そうして図4において、シャッター45A,
45Bは右端の位置Uで相互に接近あるいは接触する部
位を備える、位置Uは電子部品収納テープ10からカバ
ーテープ13が剥離されてチップ部品12が露出する位
置である、一方、シャッター45A,45Bは左端の外
側で支点穴に近い側が傾斜した凸部45C,45Dを備
え、また該左端の内側でばね穴44Cに対応するシャッ
ター45A,45Bの相対する位置に浅い凹部を各々備
え、ばね穴44Cに挿入した圧縮ばね14の両端がシャ
ッター45A,45Bの各々の凹部を開く方向に押す、
シャッター45A,45Bはピン用穴44E,44Fに
嵌着した支点ピンに対し揺動し、シャッター45A,4
5Bは右端の位置Uに対応する部位が相互に接近あるい
は接触し閉じることになる。
【0013】図3と図4に示す如く、スライダ48はフ
ォルダ44の上側と両側面を包み込む形状であり折曲部
48B,48Cを備えフォルダ44の長手方向に案内さ
れ摺動自在である、図3においてスライダ48の折曲部
48Bに長穴49が設けられている、該長穴49に対応
するフォルダ44の手前側面に案内ピン49A,49B
を固着してスライダ48を案内する、すなわち、案内ピ
ン49A,49Bは長穴49内に並列して突出し、案内
ピン49A,49Bは長穴49の長手方向にスライダ4
8を摺動自在に案内する。スライダ48は上部右側に突
出部48Aを有し、図4において突出部48Aの両側に
各々折曲部48D,48Eを備える、図3において折曲
部48Dが示されるが裏面側に同様形状の折曲部48E
が存在する、折曲部48D,48Eはシャッター45
A,45Bの凸部45C,45Dと重なることが可能な
位置関係である、図4においてスライダ48は右側に寄
った重なっていない位置でありシャッター45A,45
Bの右端は閉じている、スライダ48を摺動し案内ピン
49Bと長穴49の余裕の範囲で左側に寄せると、折曲
部48D,48Eが凸部45C,45Dの傾斜した部分
から頂部に至り重なってくる、折曲部48D,48Eと
凸部45C,45Dが重なると圧縮ばね14の力に抗し
て押し縮める、シャッター45A,45Bはピン用穴4
4E,44Fに嵌着した支点ピンに対し揺動し、シャッ
ター45A,45Bは右端の位置Uに対応する部位が相
互に開くことになる。
【0014】図3に示す如く、折曲部48Bは右側下か
ら凹切欠部54を備える、一方、レバー8Aの上端に突
出する部分には紙面に直交する係合ピン55を固着し凹
切欠部54に係合する、すなわち、レバー8Aの上端が
左に揺動すると固着した係合ピン55が凹切欠部54の
左側に当接しスライダ48を左に摺動させ、レバー8A
の上端が右に揺動すると固着した係合ピン55が凹切欠
部54の右側に当接しスライダ48を右に摺動させる。
フォルダ44は引っ張りばね46に付勢されてフレーム
1上側に設けた案内面に対し電子部品収納テープ10を
押さえることができる、しかし、引っ張りばね46に付
勢された力に抗して押し上げられると位置Uにおけるシ
ャッター45A,45Bが浮き上がることになる、シャ
ッター45A,45Bの予期しない浮き上がりは望まな
いのでラッチを掛ける、図3はラッチ板9の横突出部9
Bがフォルダ44に取り付けたばね掛け46Aの上に位
置している状態を示す、支点Eに対して揺動できるフォ
ルダ44のばね掛け46Aが横突出部9Bでラッチを掛
けられた状態になり、ばね掛け46Aと横突出部9Bの
隙間をほとんど生じないようにするとフォルダ44は支
点Eに対して揺動できなくなる。
【0015】電子部品収納テープ10の交換が生じると
きはフォルダ44を支点Eに対して揺動させ持ち上げる
必要がある、ラッチを外した状態は図3におけるラッチ
板9の上端を図4の矢印Fの方向に指先で押すことで可
能である、ラッチ板9は保持板42との間の波板ばね4
7の力に抗してT字部9Aを支点に上端が矢印Fの方向
に移動する、同時に横突出部9Bも矢印F方向に移動し
て図4におけるばね掛け46Aとの重なりから外れた位
置になる、ラッチ板9の上端を矢印F方向に移動させた
ままで図3におけるフォルダ44の右側を持ち上げる、
ばね掛け46Aの下端が横突出部9Bの上端から上側に
位置してからラッチ板9の上端を押すことを止める、続
いてフォルダ44の右側を持ち上げることを止めてもば
ね掛け46Aの下端が横突出部9Bの上端に載る状態に
なる、すなわちフォルダ44は支点Eに対し図3におけ
る右側が持ち上げられた状態を保持する、この状態で電
子部品収納テープ10の交換が容易に実行でき、交換以
外の必要な作業も容易に実行できる、作業が終了して元
に戻すには再びラッチ板9の上端を矢印F方向に押し移
動させる、横突出部9Bの上端からばね掛け46Aの下
端が外れると、引っ張りばね46が付勢しているので、
再びフォルダ44下面はフレーム1上側に設けた案内面
に対し電子部品収納テープ10を押さえることができ
る。
【0016】次に、上記実施の形態における全体構成の
動作を説明する。始めに、電子部品収納テープ10を電
子部品供給装置に取り付ける作業を要する、すなわち、
電子部品収納テープ10が巻回されたリールを所定の個
所にセットする、そうして、あらかじめラッチ板9の上
端を図4矢印F方向に押しながら支点Eに対しフォルダ
44の図3右側を持ち上げ、ラッチ板9を戻すとばね掛
け46Aの下端が横突出部9Bの上端に載る、フォルダ
44は支点Eに対し図3の右側が持ち上げられた状態を
保持する、アーム3の後端を押し下げると反対側のアー
ム3の先端が上がる、アーム3の先端に固着の押さえ板
5やフォルダ44を持ち上げた状態で、電子部品収納テ
ープ10の先端を引き出して押さえ板5やフォルダ44
やシャッター45A,45Bの下側を通す、引き出され
た電子部品収納テープ10より剥がされたカバーテープ
13は、剥離作用部となる押さえ板5の先端5Aで折り
返し後方のカバーテープ剥ぎ取りローラー21とピンチ
ローラー28の間を通ってカバーテープ収納箱50内側
方向に引き出される如くセットする、このセットは収納
箱50の摺動板52を図2左方向にずらせてピンチロー
ラー28を露出させ、ローラー支持板27を圧縮ばね2
9に抗して押し、ピンチローラー28を剥ぎ取りローラ
ー21から離間させた状態で行う。カバーテープ13を
引き出してセットが終了すると、再びラッチ板9の上端
を図4矢印F方向に押し移動させる、横突出部9Bの上
端からばね掛け46Aの下端が外れると引っ張りばね4
6が付勢しておりフォルダ44は戻るので、ラッチ板9
の上端の押しを止め横突出部9Bがばね掛け46Aの上
に位置するようにしラッチを掛けた状態にする。
【0017】電子部品収納テープ10を取り付けた電子
部品供給装置は実装機の供給部の所定位置に立設固定す
る、実装機を運転すると吸着ピン41の下降動作に連動
して矢印Yの如くレバー24が押し下げられる、レバー
24に接続されたリンク26を介してレバー8Aがある
定められた角度回転し、ばね17によってレバー8Aと
動きを同期させられたレバー8Bがこれも所定角度回転
する。そうして、レバー8Bに取り付けられた送り用ラ
チェット爪18により間欠送り用スプロケット7が所定
のピッチ分回転し、受けガイド2上の電子部品収納テー
プ10を収納凹部11の配列間隔1個分だけ前進させ、
図5の如く電子部品収納テープ10の収納凹部11に入
ったチップ部品12を吸着ピン41の真下に送り出す。
【0018】一方、レバー24の押し下げに伴う電子部
品収納テープ10の前進に同期して、レバー24自体の
揺動により、ギア22に係合した送り用ラチェット爪3
0が移動してギア22が所定角度回転する。カバーテー
プ13はギア22に同軸で連結されたカバーテープ剥ぎ
取りローラー21にピンチローラー28で押し付けられ
ており、ギア22と剥ぎ取りローラー21間のトルクリ
ミッタが設定力以上でスリップして、ギア22の回転に
よりカバーテープ13は一定量引き出されて、電子部品
収納テープ10より押さえ板5の先端5Aで剥がされて
収納箱50内に送り込まれる。
【0019】レバー8Aの上端に固着された係合ピン5
5はスライダ48の折曲部48Bの凹切欠部54に係合
する、始めはレバー24が戻しばね31で図1において
右回転方向に付勢されている、リンク26で連結されて
いるレバー8Aも図3において右回転方向に片寄ってい
る、凹切欠部54の幅の方が係合ピン55の外径より大
きくしてあるので、凹切欠部54の幅に対して係合ピン
55は右に片寄っており左側に余裕を有する、すでに説
明した如くレバー24が押し下げられるとレバー8Aが
ある所定角度回転するとともに、受けガイド2上の電子
部品収納テープ10のカバーテープ13を剥がしながら
収納凹部11の配列間隔1個分だけ前進させる、レバー
8Aの上端に固着された係合ピン55と凹切欠部54の
図3における左側は始め所定の間隔を有しすぐに当接し
ない、カバーテープ13を剥がされた電子部品収納テー
プ10の収納凹部11は直ちにシャッター45A,45
Bの下面で覆われることになる、収納凹部11にはチッ
プ部品12が収納されているが位置Uにおいてすぐに露
出しない、レバー8Aの回転が継続するとまずレバー8
Bの回転が限界に達して引っ張りばね17が伸張する、
レバー8Bの回転は電子部品収納テープ10の収納凹部
11の配列間隔1個分だけ前進させ限界に達する、さら
にレバー8Aの回転が継続するとレバー8Aの上端に固
着された係合ピン55は凹切欠部54の左側に当接し、
折曲部48Bを介してスライダ48をフォルダ44に対
して摺動させ左側に移動させる。
【0020】スライダ48が左側に移動するとき、折曲
部48D,48Eがシャッター45A,45Bの凸部4
5C,45Dの傾斜した部分から頂部に至り重なってく
る、折曲部48D,48Eと凸部45C,45Dが重な
ると圧縮ばね14の付勢に抗して押し縮める、シャッタ
ー45A,45Bはピン用穴44E,44Fに嵌着した
支点ピンに対し揺動し、カバーテープ13を剥がされた
電子部品収納テープ10の収納凹部11を、位置Uにお
いて覆うシャッター45A,45Bが電子部品収納テー
プ10の前進方向とほぼ直交方向に相互に開き、収納凹
部11のチップ部品12は露出し実装機の吸着ピン41
が下降して吸着保持する。
【0021】図4において説明した実施の形態に限ら
ず、シャッター45A,45Bの右端を開閉する構成
は、圧縮ばね14(あるいは図示しない引っ張りばね1
4’の場合もある)を取り付ける位置とスライダ48が
左側に寄って開き右側に寄って閉まる組み合わせに幾通
りか変形がある。すなわち、その一は圧縮ばね14を支
点穴より右側にシャッター45A,45Bの右端が開く
ように付勢して設ける、スライダ48が右側に寄ると折
曲部48D,48Eがシャッター45A,45Bを支点
穴より右側で外側から挟み込み圧縮ばね14の付勢に抗
して閉じる。その二は引っ張りばね14’を支点穴より
右側にシャッター45A,45Bの右端が閉じるように
付勢して設ける、圧縮ばね14が不要になることを除い
て説明した実施の形態に同じである。その三は引っ張り
ばね14’を支点穴より左側にシャッター45A,45
Bの右端が開くように付勢して設ける、スライダ48が
右側に寄ると折曲部48D,48Eがシャッター45
A,45Bを支点穴より右側で外側から挟み込み引っ張
りばね14’の付勢に抗して閉じる。以上本発明の実施
の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定さ
れることなく請求項の記載の範囲内において各種の変
形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子部品
収納テープを用いた電子部品供給装置によれば、受けガ
イド上の電子部品収納テープのカバーテープを剥がしな
がら収納凹部の配列間隔1個分だけ前進させ、収納凹部
に入ったチップ部品を実装機の吸着ピンの真下に送り出
す、カバーテープを剥離した直後の位置Uにおいて電子
部品収納テープの上にはシャッター45A,45Dがあ
り、カバーテープが剥離されても収納凹部からチップ部
品が飛び出すのを防止する、しかも、シャッター45
A,45Bが位置Uで相互に接近あるいは接触する個所
は収納凹部のほぼ中央にすることができ、電子部品収納
テープの前進方向とほぼ直交方向に相互に開くので、従
来の前進方向に移動自在なシャッターに比較して同じ収
納凹部に対してシャッターの移動距離が短くできる、そ
の結果、供給を高速化してもシャッターの開閉に困難を
生じることがなく、また、シャッターの移動距離が短い
ことは収納凹部のチップ部品に不要な接触をなくしチッ
プ部品の姿勢を変化させることがない、また、ラッチ板
によるラッチ手段がシャッターの予期しない浮き上がり
を防止し、シャッター及びフォルダが持ち上げられたと
きは状態を保持し作業を容易にする、簡単な構成で省コ
ストでコンパクトかつ作動が確実な電子部品供給装置を
提供できる効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電子部品供給装置の一例で全
体構成を横から見て示す。
【図2】本発明を実施する電子部品供給装置の一例で図
1の裏面から見て示す。
【図3】図1に示す電子部品供給装置の左側部分を示
す。
【図4】図3に対し直交する方向から上面を示す。
【図5】受けガイド及び押さえ板の先端部分を拡大して
示す。
【符号の説明】
1 フレーム 2 受けガイド 3 アーム 4,17,25,31,46 引っ張りばね 5 押さえ板(押さえ手段) 5A 先端 6 間欠送りピン付きホイール 7 間欠送り用スプロケット 8A,8B,24 レバー 9 ラッチ板 9B 横突出部 10 電子部品収納テープ 11 収納凹部 13 カバーテープ 14 圧縮ばね 21 剥ぎ取りローラー 28 ピンチローラー 40 支点板 41 吸着ピン 42 保持板 44 フォルダ 44B スリット 45A,45B シャッター 45C,45D 凸部 46A ばね掛け 48B,48C,48D,48E 折曲部 49 長穴 49A,49B 案内ピン 50 カバーテープ収納箱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム(1)に設けた受けガイド(2)
    上を走行する電子部品収納テープのカバーテープを押さ
    え手段(5)の先端(5A)で剥がしながら収納凹部の
    配列間隔1個分だけ前進させ、カバーテープが剥離され
    た直後の前記収納凹部を実装機の吸着ピン吸着保持位置
    に送り出す電子部品供給装置において、電子部品収納テ
    ープの走行方向にほぼ直交方向に開閉し、前記収納凹部
    のほぼ中央で相互に接近あるいは接触して閉じるシャッ
    ター(45A,45B)を備え、閉じられた前記シャッ
    ター(45A,45B)はカバーテープが剥離された直
    後の前記収納凹部を覆い、前記吸着ピンの下降に合わせ
    て前記収納凹部が露出するよう相互に開く構成としたこ
    とを特徴とする電子部品収納テープを用いた電子部品供
    給装置。
  2. 【請求項2】フレーム(1)に設けた受けガイド(2)
    上を走行する電子部品収納テープのカバーテープを押さ
    え手段(5)の先端(5A)で剥がしながら収納凹部の
    配列間隔1個分だけ前進させ、カバーテープが剥離され
    た直後の前記収納凹部を実装機の吸着ピン吸着保持位置
    に送り出す電子部品供給装置において、カバーテープが
    剥離された直後の収納凹部を覆う一端と他端に凸部(4
    5C,45D)と両端間に支点穴を各々有する一対のシ
    ャッター(45A,45B)と、電子部品収納テープの
    走行方向にほぼ直交方向に前記収納凹部を覆う一端が開
    閉するよう揺動自在に前記シャッター(45A,45
    B)を前記支点穴で枢支するフォルダ(44)と、前記
    シャッター(45A,45B)の凸部(45C,45
    D)側を前記支点穴に対し開く方向に押す圧縮ばね(1
    4)と、フォルダ(44)に案内され電子部品収納テー
    プの走行方向に移動自在なスライダ(48)と、前記ス
    ライダ(48)に設けた折曲部(48D,48E)とを
    備え、前記折曲部(48D,48E)は前記シャッター
    (45A,45B)の凸部(45C,45D)と重なる
    ことが可能な位置関係であり、前記スライダ(48)は
    前記折曲部(48D,48E)が前記凸部(45C,4
    5D)と重ならない第1の位置と、前記折曲部(48
    D,48E)が前記凸部(45C,45D)と重なる第
    2の位置との間で移動自在であり、前記シャッター(4
    5A,45B)の前記収納凹部を覆う一端を前記スライ
    ダ(48)の第1の位置で閉じ第2の位置で開く構成と
    したことを特徴とする電子部品収納テープを用いた電子
    部品供給装置。
JP9272719A 1997-10-06 1997-10-06 電子部品収納テープを用いた電子部品供給装置 Withdrawn JPH11112194A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6460773B1 (en) * 1999-10-12 2002-10-08 Fujitsu Limited Combination card having an IC chip module
WO2008041719A1 (fr) * 2006-10-03 2008-04-10 Yamaha Motor Co., Ltd. Dispositif d'alimentation en pièces et machine de montage en surface
CN114982394B (zh) * 2020-02-06 2023-05-02 株式会社富士 带引导件以及元件供给装置

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