JPH1111187A - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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JPH1111187A
JPH1111187A JP9179185A JP17918597A JPH1111187A JP H1111187 A JPH1111187 A JP H1111187A JP 9179185 A JP9179185 A JP 9179185A JP 17918597 A JP17918597 A JP 17918597A JP H1111187 A JPH1111187 A JP H1111187A
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JP
Japan
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runner
lead screw
guide rail
nut
rollers
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JP9179185A
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Inventor
Akira Nemoto
晃 根本
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワー化の際におけるランナの小型化をはか
るとともに、ランナの円滑なスライドを確保する。 【構成】 車輪状のローラ20が、前後位置および左右位
置における一対の縦壁14a への枢着により、ランナ14の
4ヶ所でそれぞれ回転自在に取り付けられ、この4ヶ所
のローラを介して、ランナがガイドレール18にスライド
自在に組み付けられている。そして、モータに連動する
ナット28が、この前後位置のローラ20間のほぼ中央位置
でランナ14に回転自在に保持されて、ガイドレールのリ
ードスクリュー56に螺合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガイドレールに
対するランナのスライドにより、シートを床面に対して
前後方向にスライド可能に支持するシートスライド装
置、特に、ガイドレールを長くすることで長いスライド
範囲を確保可能とした、いわゆるロングレールタイプの
シートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車のフロントシート等に
おいて一般的に知られているシートスライド装置を、フ
ロントシートの後方に配設されたセカンドシート、サー
ドシート等のリヤシートに装着する構成が、ミニバンや
1BOX 車等のRV車に代表されるような多目的自動車にお
いて広く採用されている。このように、セカンドシー
ト、サードシートにシートスライド装置を装着すること
により、様々なシートアレンジや荷物スペース(ラゲー
ジスペース)の拡大化等が容易に可能となる。
【0003】この種のシートスライド装置として、たと
えば、車床等に固定されたガイドレール(ロアレールと
も称する)に、シートの載置、固定されるランナ(アッ
パーレールとも称する)を、スチールボールや棒状ロー
ラ(ころ)等からなる転動子を介してスライド自在に組
み付けた構成で、ガイドレールを、いわゆるロングレー
ルとすることで長いスライド範囲を確保したロングレー
ルタイプのものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公知のロン
グレールタイプのシートスライド装置は、一般に、手動
でロック、ロック解除を行う、いわゆるマニュアル式と
なっている。しかし、リヤシートとしてなるセカンドシ
ート、サードシートは、通常、二人掛け、三人掛けのベ
ンチシートであるため、シート自体が重く、女性や高齢
者あるいは子供等のような非力な着座者にとっては、操
作の困難性を招く虞れがある。
【0005】ここで、モータの駆動のもとでランナをス
ライド可能とする、いわゆるパワー式に、シートスライ
ド装置を構成することが考えられる。しかし、電源とモ
ータとを接続する接続ケーブルの長さ、処理等の問題、
および、モータに連動してランナを円滑にスライドさせ
るための構成の複雑化等の問題から、ロングレールタイ
プのシートスライド装置のパワー化が容易に実施できな
いのが現状である。
【0006】また、特開平03−169755公報に開示するよ
うな公知の構成においては、スチールボール、棒状ロー
ラ(ころ)等としてなる転動子が、その転動のもとで、
ランナ(アッパーレール)に対しても相対的に移動する
ため、ランナのスライド範囲を長く確保するためには、
ランナに対する転動子の転動領域の拡大に伴うランナの
大型化が避けられない。
【0007】この発明は、パワー化の際におけるランナ
の小型化をはかるとともに、ランナの円滑なスライドを
確保可能としたシートスライド装置の提供を目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、モータの駆動に連動して回転す
るナットを回転自在に備えたランナが、固定のリードス
クリューをその内部に有するガイドレールに対し、リー
ドスクリューへのナットの螺合を伴ってスライド自在に
組み付けられている。
【0009】そして、車輪状のローラが、ランナの前後
に離反した前後位置、および、リードスクリューを挟ん
だ左右の対称位置における、リードスクリューを跨ぐ一
対の縦壁への枢着により、ランナの4ヶ所でそれぞれ回
転自在に取り付けられ、この4ヶ所のローラを介して、
ランナがガイドレールにスライド自在に組み付けられる
とともに、ナットが、この前後に位置するローラ間のい
ずれかの中間位置でランナに保持されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートスライド装置10においては、シート12の載置、固
定されるランナ14が、車床等の床面16に固定されたガイ
ドレール18に対してスライド自在に組み付けられてい
る。そして、図3を見るとわかるように、このシートス
ライド装置10は、シート12の左右位置にそれぞれ配設さ
れている。
【0012】この種のランナ14は、通常、ガイドレール
18に対し、転動子を介してスライド自在に組み付けられ
るが、図1、図2および図4に示すように、この発明に
おいては、枢軸19を回転中心とする車輪状のローラ20
が、転動子として使用されている。
【0013】たとえば、ランナ14が、拡開した一対の縦
壁14a を下端に一体に有して形成されている。そして、
車輪状のローラ20が、ランナ14の前後(図1中の左右)
に離反した前後位置、および、縦壁14a での左右の対称
位置における、枢軸19での各縦壁への枢着により、ラン
ナの前後、左右の4ヶ所でそれぞれ回転自在に取り付け
られている。
【0014】なお、図1に示すように、ローラ20は、た
とえば、ランナ14の中央位置(S.P)からほぼ同一距離L1
だけ離反した位置、つまり、中央位置からの前後の対称
位置に、それぞれ配置される。
【0015】この構成によれば、シート12からランナ14
に作用する上方からの荷重をこの回転自在なローラ20が
受けるため、ガイドレール18に対するランナの円滑なス
ライドが容易に確保できる。そして、ローラ20は、ラン
ナ14の前後、左右に離反した4ヶ所、特にランナの中央
位置(S.P) からの前後の対称位置で左右対称の4ヶ所に
配置されているため、シート12からの荷重が4ヶ所のロ
ーラに均等に作用し、ランナの支持の安定化が容易には
かられる。
【0016】ここで、公知のシートスライド装置におい
て一般的に使用されるスチールボール、棒状ローラ(こ
ろ)等の転動子は、ガイドレールに対するランナのスラ
イドの際に、その位置をランナに対して相対的に移動さ
せる。しかし、この発明においては、車輪状のローラ20
が、ランナ14に対し、枢軸19を介して回転自在に枢着さ
れているため、ガイドレール18に対する、ランナとの一
体的な移動が確保できる。
【0017】つまり、この発明によれば、ローラ20の転
動領域をランナ14に確保する必要がないため、ガイドレ
ール18に対するランナのスライド範囲(スライド距離)
が長くなっても、ランナの小型化が可能となる。
【0018】そして、この構成においては、ローラ20を
枢軸19によってランナ14に予め取り付ければ足りるた
め、ランナにおけるユニット化が可能となる。従って、
ガイドレール18に対するランナ14の組み付け作業が簡単
化でき、作業性が向上する。
【0019】なお、図1、図2に示すように、この発明
のシートスライド装置10においては、たとえば、ランナ
14の前後端(図1中の左右端)の保護部材として機能す
るランナエンド22が、ランナの各端末にそれぞれ固着さ
れている。ランナエンド22は、通常、合成樹脂材料や硬
質の合成ゴム材料等から成形され、その内面に形成され
た対応する凹部23への各端末の嵌入によって、ランナ14
に固着可能となっている。
【0020】そして、図1、図2に加えて図5を見ると
わかるように、この発明においては、モータ26の駆動に
連動して回転するナット28が、ランナ14の中央位置(S.
P) 、つまりは前後位置のローラ20間のほぼ中央位置
で、ランナに回転自在に配設、保持されている(図3参
照)。
【0021】ナット28は、ランナの一対の縦壁14a 間に
配設され、たとえば、縦壁間に架設、固定される前後一
対の支持片30による、スラストベアリング32を介した狭
持により、ランナ12に回転自在に保持されている。
【0022】ここで、図2、図5に示すように、このシ
ートスライド装置10においては、たとえば、入力歯車と
なるウォーム34と、ウォームに噛合するウォームホイー
ル36と、ウォームホイールに対し支軸37を介して一体的
に回転可能に連結された出力歯車となる第1直交歯車38
との組み合わせを備えた駆動機構40が、ランナ14に配設
されている。この駆動機構40は、たとえば、ギヤボック
ス42において予めユニット化され、ランナ14に設けられ
た切欠き44を介し、ナット28の上方位置に配設されて、
止めねじ45等によってランナに固定される(図1参
照)。
【0023】なお、ギヤボックス42は、たとえば、概略
左右対称形状に形成され、前後の対称位置に配置された
止めねじ45等によって、ランナ14に固定される。
【0024】そして、駆動機構の第1直交歯車38の噛合
可能な対応する第2直交歯車46が、ナット28に一体的に
回転可能に設けられている。この実施の形態において
は、略円筒体の内周面にナット28が設けられるととも
に、この円筒体の外周面に、第2直交歯車46が形成され
ている。
【0025】図2に示すように、駆動機構のウォーム34
は、非円形の回り止め形状、たとえば略四角形状の凹部
50を持つ連結端34a をその一端に一体的に有して形成さ
れ、この凹部への連動ワイヤ48の回転軸48a の嵌入によ
り、ウォームがモータ26に連動可能に連結されている
(図3参照)。
【0026】このような構成では、モータ26の回転力
が、連動ワイヤ48を介して駆動機構のウォーム34に伝達
され、ウォームに連動して、ウォームホイール36が対応
方向に回転する。すると、第1直交歯車38が、支軸37を
介してウォームホイール36と一体的に回転し、これに連
動して、第2直交歯車46とナット28とが、ランナ14に対
する一定位置で、対応方向に一体的に回転する。
【0027】また、図2ないし図4に示すように、ガイ
ドレール18は、スリット状の開口52を上面に有する断面
略矩形状に成形されて、床面(車床等)16に設けられた
溝54の内部に配設、固定されている。そして、図2に加
えて図5を見るとわかるように、この発明においては、
ナット28の螺合可能なリードスクリュー56が、ガイドレ
ール18の内部で、ガイドレール上面の開口52に沿って配
置、固定され、このリードスクリューに対する一対の縦
壁14a の跨設、および、ナットの螺合を伴って、ランナ
14がガイドレール18に組み付けられている。
【0028】図6、図7に示すように、この構成におい
ては、前後一対のエンドキャップ58が、ガイドレール18
の各端末にそれぞれ嵌着され、このエンドキャップ間
に、リードスクリュー56が架設、固定されている。リー
ドスクリュー56は、各端末に非円形の回り止め部56a を
有し、この回り止め部の形状に対応する回り止め形状を
部分的に持つエンドキャップの挿通孔60への回り止め部
の挿通、および、この延出端への止めナット62の螺着に
よって、リードスクリューはガイドレール18に対して回
転不能、かつ軸線方向に移動不能に取り付けられる。
【0029】このエンドキャップ58は、ガイドレール18
に対するランナ14のスライドを規制する機能を有するた
め、ガイドレールの前後端に位置するエンドキャップ間
が、ランナのスライド範囲(スライド距離)として、通
常規定される。そして、図6、図7に示すように、合成
ゴム等からなる、いわゆるラバーダンパー64を、対応す
る一対の係止ピン66、係止孔68の嵌着のもとでエンドキ
ャップ58間の内方サイドにそれぞれ配置、固定すれば、
ランナ14のスライド限度位置における、エンドキャップ
へのランナの衝突の際の衝撃が吸収できるため、安全性
が向上する。
【0030】ここで、図2、図6および図8に示すよう
に、この発明のシートスライド装置10においては、一対
の電極帯70がガイドレール18の下面に配置、固定される
とともに、対応する一対のブラシ72が、ランナ14と一体
的にスライド可能に設けられている。
【0031】図6ないし図8に示すように、電極帯70
は、絶縁体、たとえば絶縁性に優れた合成樹脂材料から
なる電極ホルダ74に平行に保持されて、ランナのスライ
ド範囲、つまりは前後のエンドキャップ58間にわたり、
ガイドレール18の下面に配置、固定されている。この一
対の電極帯70は、その一端にコネクタ76を有して形成さ
れ、このコネクタ、および、このコネクタに接続された
接続ケーブル(図示しない)を介して、所定の電源、た
とえば、自動車のバッテリーの各電極にそれぞれ接続さ
れている。
【0032】ところで、図2、図4に示すように、ラン
ナ14の前後端には合成樹脂材料、合成ゴム材料等からな
るランナエンド22が固着されている。そこで、図2およ
び図8を見るとわかるように、このシートスライド装置
10においては、前後のいずれかのランナエンド、たとえ
ば前方サイドのランナエンド22を利用して、ブラシ72
が、ランナ14と一体的にスライド可能に配置、保持され
ている。
【0033】ブラシ72は、電極帯70に接触可能に、ラン
ナエンド22の下面に突出した状態で部分的に埋設され、
たとえば、ランナエンドの上端に設けられたコネクタ78
に、ランナエンド内に埋設された電線80を介して接続さ
れている。
【0034】なお、このブラシ72は、コネクタ78に接続
された接続ワイヤ82からマニュアルスイッチ84を介し
て、モータ26に接続される(図3参照)。
【0035】マニュアルスイッチ84として、たとえば、
1つのOFF ポジションと2つのONポジションとを有する
自動復帰型のシーソー式切り換えスイッチが利用でき、
2つのONポジションの選択により、モータ26の正転、逆
転、つまりはランナ14のスライド方向(前進、後退)が
任意に切り換え可能となっている。
【0036】なお、マニュアルスイッチ84は、着座者の
操作可能な位置、たとえば、シートクッション86の側面
等に配置される(図3参照)。
【0037】この構成のシートスライド装置10において
は、ガイドレール18の内部に配設された電極帯70に、ラ
ンナ14と一体的にスライド可能なブラシ72を接触させる
ことで、バッテリー(電源)からの電流をモータ26に供
給可能としている。そして、電極帯70が、ガイドレール
18に対するランナ14のスライド範囲の全域にわたって延
びているため、ガイドレールに対するランナのスライド
範囲、つまりシート12のスライド範囲のいずれの位置に
おいても、電極帯からの電流の取り込みが、電極帯に対
するブラシ72の接触のもとで可能となる。
【0038】つまり、このシートスライド装置10は、電
源となる自動車のバッテリーとモータ26とを接続ケーブ
ルで直接的に接続する構成でないため、ランナ14のスラ
イド範囲が接続ケーブルによって制限を受けることがな
く、また、長い接続ケーブルの処理も要求されない。そ
して、リードスクリュー56および電極帯70をガイドレー
ル18の長さに対応させれば足りるため、ガイドレールの
長さの延長によりランナ14のスライド範囲を長く確保し
た、いわゆるロングレールタイプのシートスライド装置
10のパワー化が、容易かつ十分に可能となる。
【0039】このように、ロングレールタイプのシート
スライド装置10をパワー化すれば、ランナ14、つまりは
シート12のスライドが、マニュアルスイッチ84の操作の
もとで得られるため、たとえシートが重量の重いベンチ
シートであっても、その操作力はマニュアルスイッチに
対する操作力のみで足りる。従って、操作性が向上し、
非力な女性、高齢者、子供等でも、シートスライド装置
10によるシート12のスライド操作が容易に行える。
【0040】ここで、この発明のシートスライド装置10
においては、駆動機構40を備えたギヤボックス42、およ
び、ナット28が、前後位置のローラ20間のほぼ中央位
置、つまりは前後位置のローラ間に配設されている。こ
のような構成によれば、前後のローラ20の前方あるいは
後方へのランナ14の延長等が不要であるため、ランナの
小型化が容易にはかられる。
【0041】そして、この発明のシートスライド装置10
によれば、ランナのナット28が、前後位置のローラ20の
ほぼ中央位置、ひいてはランナ14の中央位置(S.P) に配
置されているため、ガイドレール18に対するランナの前
進、後退のいずれにおいても、スライド先端からのナッ
トの位置は変わらない。つまり、ランナ14の前進、後退
のいずれにおいても、その推進力が前後のローラ20に均
等に作用するため、前進、後退に拘らず、ランナの円滑
なスライドが確保できる。
【0042】ところで、この発明の実施の形態において
は、駆動機構のギヤボックス42が、固定位置、つまりは
止めねじ45の挿着位置を前後の対称位置に有する概略対
称形状に形成され、切欠き44を介してランナ14の中央位
置(S.P) に配設されているが、ギヤボックスに収納され
た駆動機構40を介して、モータ26からの回転力をナット
28に伝達可能であれば足りるため、これに限定されず、
たとえば、ギヤボックスを前後の非対称形状に形成して
もよい。
【0043】また、この実施の形態においては、第2直
交歯車46をナット28の回りに形成しているが、第2直交
歯車はナットと一体的に回転可能であれば足りるため、
これに限定されず、たとえば、リードスクリュー56の回
りのナットに隣接する位置で、第2直交歯車38を一体的
に設けてもよい。この場合、ギヤボックス42を、ランナ
14の中央位置(S.P) から対応方向にずらして配設するこ
とも可能である。
【0044】しかしながら、この発明の実施の形態のよ
うに、ギヤボックス42を前後方向での概略対称形状と
し、ランナ14の中央位置(S.P) に設けた切欠き44を介し
てギヤボックスを配設する構成とすれば、シート12の左
右に配設するシートスライド装置10のランナの形状が左
右対称となるため、シートの左右のいずれに配設するシ
ートスライド装置においても、ランナの形状は同一とな
る。
【0045】つまり、この発明によれば、ランナ14が、
シート12の左右のシートスライド装置10において共用化
できる。そのため、シートスライド装置10の全体的な部
品点数の削減による構成の簡素化が可能になるととも
に、部品管理の簡素化、合理化が十分にはかられる。
【0046】ここで、この実施の形態のシートスライド
装置10は、固定のリードスクリュー56に対するナット28
の回転のもとで、ガイドレール18に対するランナ14のス
ライドを得る構成であるため、図3に示すように、1本
のリードスクリュー、つまりは左右の一サイドのガイド
レールに対して、2以上のランナを配設しても、これら
のランナは個別に作動できる。
【0047】たとえば、フロントシートの後方に配置さ
れた2列のリヤシートを図2に例示する。この場合にお
いては、前方のシートがセカンドシート12-2nd、後方の
シートがサードシート12-3rdと称される。そして、これ
らのためのセカンドシート用ランナ14-2nd、サードシー
ト用ランナ14-3rdが、左右のガイドレール18に対してそ
れぞれ組み付けられている。
【0048】このような構成によれば、1本のガイドレ
ール18がセカンドシート12-2nd、サードシート12-3rdに
共通して使用できるため、自動車1台当たりのガイドレ
ールの本数が削減できる。従って、自動車へのシートス
ライド装置10、ひいてはガイドレール18の組み付け時に
おける作業性が向上する。
【0049】そして、ガイドレール18の本数が減ること
に伴って、ガイドレールに取り付けられるリードスクリ
ュー56、電極帯70等も同様に削減されるため、部品点数
の削減により、全体的な構成の簡素化およびコストの低
減化がはかられる。
【0050】更に、この発明のシートスライド装置10に
おいては、ランナ14に対する枢着のもとで、ローラ20
が、ランナと共に予めユニット化されているため、この
ようなロングレールとしてなるガイドレール18に対して
も、ランナが、その大型化を伴うことなく適切に対応可
能となる。
【0051】なお、ここでは、1本のガイドレール18に
2つのランナ14(14-2nd、14-3rd) を組み付ける構成を例
示しているが、ランナの数は2以上であれば足りるた
め、2つに限定されず、たとえば、3つあるいは4つ等
のランナを、1本のガイドレールに組み付ける構成とし
てもよい。
【0052】ここで、この発明においては、駆動機構40
が、ウォーム34を入力歯車、第1直交歯車38を出力歯車
とする構成として具体化されているが、駆動機構はモー
タ26の回転力をナット28の回転に伝達、変換可能であれ
ば足りるため、これに限定されず、たとえば、他の構成
の駆動機構を介して、ナットをモータの駆動に連動させ
てもよい。
【0053】また、この発明の実施の形態においては、
ブラシ72が、ランナエンド22を利用して設けられている
が、ブラシは、ランナ14と一体的にスライド可能であれ
ば足りるため、これに限定されず、たとえば、専用のブ
ラシホルダ等を利用して、ランナに取り付ける構成とし
てもよい。
【0054】なお、この発明のシートスライド装置は、
多目的自動車のリヤシートに装着されるロングレールタ
イプに適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、
通常のシートスライド装置、および、電車、飛行機、船
舶等のシートに装着されるシートスライド装置に、この
発明を応用してもよい。
【0055】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0056】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートス
ライド装置によれば、構成の複雑化を伴うことなく、ロ
ングレールタイプにおけるパワー化が容易かつ十分に可
能となる。そして、この発明によれば、車輪状のローラ
を、ランナに対して枢着しているため、ランナが、その
大型化を伴う、ロングレールとしてなるガイドレールに
容易に対応可能となる。
【0057】更に、ナットを前後位置のローラ間の中間
位置に配設しているため、前後のローラの前方、後方へ
のランナの延長等が不要となる。従って、この点におい
ても、ランナが小型化できる。
【0058】また、ローラを、ランナの前後、左右に離
反した4ヶ所に配置しているため、シートからの荷重の
4点支持により、ランナの支持の安定化が容易にはから
れる。なお、ランナの中央位置からの前後の対称位置で
左右対称の4ヶ所に、車輪状のローラを配置すれば、シ
ートからの荷重が4ヶ所のローラに均等に作用するた
め、ランナの支持の安定化に加えた偏りのない円滑なス
ライドが、ランナに容易に確保できる。
【0059】そして、ナットを、前後位置のローラ間の
ほぼ中央位置に配置すれば、ガイドレールに対するラン
ナの前進、後退のいずれにおいても、その推進力が前後
位置のローラにそれぞれ均等に作用するため、前進、後
退に拘らず、ランナの円滑なスライドが確保できる。
【0060】また、ギヤボックスを前後方向での概略対
称形状とし、ランナの中央位置に設けた切欠きを介して
配設する構成とすれば、ランナが、シートの左右のシー
トスライド装置において共用化できる。そのため、シー
トスライド装置の全体的な部品点数の削減による構成の
簡素化が可能になるとともに、部品管理の簡素化、合理
化が十分にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシートスライド装置の、一部破
断の概略側面図である。
【図2】シートスライド装置の、一部破断の概略斜視図
である。
【図3】2つのランナの組み込まれたロングレールタイ
プのシートスライド装置の概略斜視図である。
【図4】図1の線A−Aに沿った断面図である。
【図5】図1の線B−Bに沿った断面図である。
【図6】シートスライド装置のガイドレールを主体とし
た、一部破断の概略分解斜視図である。
【図7】図6の線C−Cに沿った断面図である。
【図8】図1の線D−Dに沿った断面図である。
【符号の説明】
10 シートスライド装置 14 ランナ 14a 一対の縦壁 16 床面 18 ガイドレール 20 ローラ 26 モータ 28 ナット 40 駆動機構 42 ギヤボックス 44 切欠き 56 リードスクリュー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動に連動して回転するナット
    を回転自在に備えたランナが、固定のリードスクリュー
    をその内部に有するガイドレールに対し、リードスクリ
    ューへのナットの螺合を伴ってスライド自在に組み付け
    られたシートスライド装置であり、 車輪状のローラが、ランナの前後に離反した前後位置、
    および、リードスクリューを挟んだ左右の対称位置にお
    ける、前記リードスクリューを跨ぐ一対の縦壁への枢着
    により、前記ランナの4ヶ所でそれぞれ回転自在に取り
    付けられ、この4ヶ所のローラを介して、当該ランナが
    前記ガイドレールにスライド自在に組み付けられるとと
    もに、 前記ナットが、この前後に位置するローラ間のいずれか
    の中間位置でランナに保持されたシートスライド装置。
  2. 【請求項2】 モータの駆動に連動して回転するナット
    を回転自在に備えたランナが、固定のリードスクリュー
    をその内部に有するガイドレールに対し、リードスクリ
    ューへのナットの螺合を伴ってスライド自在に組み付け
    られたシートスライド装置であり、 車輪状のローラが、ランナのほぼ中央位置からの前後の
    対称位置、および、リードスクリューを挟んだ左右の対
    称位置における、前記リードスクリューを跨ぐ一対の縦
    壁への枢着により、前記ランナの4ヶ所でそれぞれ回転
    自在に取り付けられ、この4ヶ所のローラを介して、当
    該ランナが前記ガイドレールにスライド自在に組み付け
    られるとともに、 前記ナットが、この前後に位置するローラ間のほぼ中央
    位置でランナに保持されたシートスライド装置。
  3. 【請求項3】 ランナの前後方向に離反した前後位置の
    ローラが、ランナのほぼ中央位置からのほぼ同一距離だ
    け離反した前後対称位置にそれぞれ配置された請求項1
    または2記載のシートスライド装置。
  4. 【請求項4】 モータの駆動に連動して回転するナット
    を回転自在に備えたランナが、固定のリードスクリュー
    をその内部に有するガイドレールに対し、リードスクリ
    ューへのナットの螺合を伴ってスライド自在に組み付け
    られたシートスライド装置であり、 車輪状のローラが、ランナのほぼ中央位置からの前後の
    対称位置、および、リードスクリューを挟んだ左右の対
    称位置における、前記リードスクリューを跨ぐ一対の縦
    壁への枢着により、前記ランナの4ヶ所でそれぞれ回転
    自在に取り付けられ、この4ヶ所のローラを介して、当
    該ランナが前記ガイドレールにスライド自在に組み付け
    られるとともに、 前記モータからの回転力を前記ナットに伝達する駆動機
    構が、その固定位置を前後の対称位置に有する略対称形
    状のギヤボックスにおいて予めユニット化され、このギ
    ヤボックスおよび前記ナットが、ランナのほぼ中央位置
    にそれぞれ配置されたシートスライド装置。
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