JPH1120520A - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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Publication number
JPH1120520A
JPH1120520A JP19337397A JP19337397A JPH1120520A JP H1120520 A JPH1120520 A JP H1120520A JP 19337397 A JP19337397 A JP 19337397A JP 19337397 A JP19337397 A JP 19337397A JP H1120520 A JPH1120520 A JP H1120520A
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JP
Japan
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runner
lead screw
seat
screw
guide rail
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JP19337397A
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English (en)
Inventor
Akira Nemoto
晃 根本
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロングレールタイプにおけるパワー化を、構
成の複雑化を伴うことなく可能とする。 【構成】 ランナ14をガイドレール18にスライド自在に
組み付けたシートスライド装置10において、ガイドレー
ルに内設されたリードスクリュー36を少なくとも下方か
ら支持するスクリューリテーナ56(F、R) が、ランナの前
後位置で、ガイドレール内を摺動自在にそれぞれ配設さ
れている。そして、この前後一対のスクリューリテーナ
56(F、R) 間が、連結部材60を介して一体的に連結されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガイドレールを
長尺化することで広範囲でのスライドを確保可能とし
た、いわゆるロングレールタイプのシートスライド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車のフロントシート等に
おいて一般的に知られているシートスライド装置を、フ
ロントシートの後方に配設されたセカンドシート、サー
ドシート等の多列のリヤシートに装着する構成が、ミニ
バンや1BOX 車等のRV車に代表されるような多目的自動
車において広く採用されている。このように、セカンド
シート、サードシート等にシートスライド装置を装着す
ることにより、様々なシートアレンジや、リヤシートス
ペースにおける荷物スペース(ラゲージスペース)の拡
大化等が、いずれも容易に可能となる。
【0003】この種のシートスライド装置として、たと
えば、車床等に固定されたガイドレール(ロアレールと
も称する)に、シートの載置、固定されるランナ(アッ
パーレールとも称する)を、スチールボールやローラ等
からなる転動子を介してスライド自在に組み付けた構成
で、ガイドレールを、長尺の、いわゆるロングレールと
することによって広範囲でのスライドを確保したロング
レールタイプのものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公知のロン
グレールタイプのシートスライド装置は、一般に、手動
でロック、ロック解除を行う、いわゆるマニュアル式と
なっている。しかし、セカンドシート、サードシート等
のリヤシートは、通常、二人掛け、三人掛けのベンチシ
ートであるため、シート自体が重く、女性や高齢者ある
いは子供等のような非力な着座者にとっては、操作の困
難性を招く虞れがある。
【0005】ここで、モータの駆動のもとでランナをス
ライド可能とする、いわゆるパワー式に、このロングレ
ールタイプのシートスライド装置を構成することが考え
られる。このようなパワー式のシートスライド装置とし
て、たとえば、特開平08−238962号公報に開示のよう
な、モータに連動して回転するリードスクリューに対す
るナットの螺進、螺退のもとでランナのスライドを得る
構成が知られている。
【0006】しかしながら、この公知の構成において
は、ランナのスライド範囲に相当する長さのリードスク
リューが、その各端部の支持のもとで回転自在に軸支さ
れているにすぎないため、ガイドレールのロングレール
化に伴って長尺化されたリードスクリューにおいては、
その強度が低下しやすい。
【0007】そして、リードスクリューが長尺化される
と同時に、その支持点、つまりはリードスクリューの各
端部の間隔も広がるため、長尺のリードスクリューにお
いては、その中央部分のたわみがその自重のもとで生じ
やすい。
【0008】このような、リードスクリューの中央部の
たわみは、リードスクリューの回転の際の回転軸のブ
レ、つまり回転ブレの原因になるとともに、リードスク
リューに対するナットの螺進、螺退の妨げとなるため、
ランナの円滑なスライドが十分に確保できなくなる虞れ
がある。
【0009】このような長尺化に伴うリードスクリュー
の強度低下、たわみ等は、リードスクリューの径の増大
化等によって防止することが可能である。しかし、リー
ドスクリューの径の増大化は、リードスクリュー自体の
重量化、大型化、およびナットの大型化、ならびにモー
タのトルクの増大化等を招くため、構成の複雑化が避け
られない。従って、ロングレールタイプのシートスライ
ド装置のパワー化が容易に得られない。
【0010】また、公知の構成においては、通常、モー
タがシートサイドに配設されるため、ランナのスライド
範囲が電源とモータとを接続する接続ケーブルによる制
限を受けやすいとともに、長くなった接続ケーブルの処
理等の問題も生じることから、この点からも、ロングレ
ールタイプのシートスライド装置のパワー化が困難とな
っている。
【0011】この発明は、ロングレールタイプにおける
パワー化を、構成の複雑化を伴うことなく可能としたシ
ートスライド装置の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、拡開した一対の縦壁間に固定の
ナットの配置されたランナが、モータの駆動に連動して
回転するリードスクリューの内設されたガイドレールに
対し、リードスクリューへのナットの螺合を伴って前後
方向にスライド自在に組み付けられている。そして、リ
ードスクリューを少なくとも下方から支持するスクリュ
ーリテーナが、ランナの前後位置で、ガイドレール内を
摺動自在にそれぞれ配設されるとともに、この前後一対
のスクリューリテーナ間が、連結部材を介して一体的に
連結されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートスライド装置10においては、リヤシート12の載
置、固定されるランナ14が、車床等の床面16に固定され
たガイドレール18に対してスライド自在に組み付けられ
ている。そして、図3に示すように、このシートスライ
ド装置10は、リヤシート12における左右の離間位置に、
それぞれ配置、装着されている。
【0015】なお、図2、図3に示すように、この発明
の実施の形態においては、フロントシート(図示しな
い)の後方に配設される多列のリヤシート、たとえば、
2列目のセカンドシート12-2nd、3列目のサードシート
12-3rdを、シートスライド装置10の装着されるリヤシー
ト12として例示する。
【0016】そして、ここでは、フロントシート後方に
設定されたリヤシートスペースのほぼ全域にわたる長さ
の長尺のガイドレール18を有する、いわゆるロングレー
ルタイプの構成として、シートスライド装置10を例示す
る。
【0017】図1に加えて図4を見るとわかるように、
このシートスライド装置10においては、ランナ14が、枢
軸19を回転中心とする車輪状のローラ20を転動子として
備えている。
【0018】たとえば、ランナ14が、拡開した一対の縦
壁14a を下端に一体に有して形成されている。そして、
車輪状のローラ20が、ランナ14の前後(図1中の左右)
に離反した前後位置、および、縦壁14a での左右の対称
位置(図4中の左右位置)における、各縦壁、ブラケッ
ト21間への枢軸19の架設により、ランナの前後、左右の
4ヶ所でそれぞれ回転自在に取り付けられている。
【0019】この構成によれば、リヤシート12からラン
ナ14に作用する上方からの荷重をこの回転自在なローラ
20が受けるため、ガイドレール18に対するランナの円滑
なスライドが容易に確保できる。
【0020】なお、ここでは、車輪状のローラ20として
転動子を例示しているが、ガイドレール18に対するラン
ナ14のスライドを促す構成であれば足りるため、この車
輪状のローラに限定されず、たとえば、公知のシートス
ライド装置において一般的に使用される棒状ローラ(こ
ろ)、スチールボール等を、転動子として利用してもよ
い。
【0021】また、図1に示すように、この発明のシー
トスライド装置10においては、たとえば、ランナ14の前
後端(図1中の左右端)の保護部材として機能するラン
ナエンド22が、ランナの各端末にそれぞれ固着されてい
る。ランナエンド22は、通常、合成樹脂材料や硬質の合
成ゴム材料等から成形され、その内面に形成された対応
する凹部23への各端末の嵌入によって、ランナ14に固着
可能となっている。
【0022】なお、図2に示すように、リヤシート12(1
2-2nd、12-3rd) は、ランナ14に対し、たとえばベースプ
レート24を介して回動可能、つまりは前方に跳ね上げ可
能に連結されている。
【0023】そして、図1に加えて図5を見るとわかる
ように、ナット28が、たとえば、前後方向でのほぼ中央
位置で、ランナ14に固定されている。
【0024】ナット28は、ランナの一対の縦壁14a 間に
配設され、たとえば、縦壁間に架設、固定された前後一
対の保持片30による狭持により、ランナ14に回転不能か
つ移動不能に保持されている。
【0025】なお、この実施の形態においては、ナット
28が、略円筒体の内面にねじ部を有する形態として形成
され、その直径方向に離反した周面位置に、回り止め片
28aが一体的に突設されている。そして、保持片30の対
応する凹部30a への回り止め片28a の嵌入のもとで、ナ
ット28の回動が阻止されている。
【0026】また、図1および図5に示すように、ガイ
ドレール18は、スリット状の開口32を上面に有する断面
略矩形状に成形されて、床面(車床等)16に設けられた
溝34の内部に配設、固定されている(図2参照)。そし
て、この発明においては、モータの駆動に連動するリー
ドスクリュー36が、ガイドレール18の内部で、ガイドレ
ール上面の開口32に沿って配設され、このリードスクリ
ューに対する一対の縦壁14a の跨設、および、ナット28
の螺合を伴って、ランナ14がガイドレールに組み付けら
れている。
【0027】図6を見るとわかるように、この構成にお
いては、前後一対のエンドキャップ38が、ガイドレール
18の各端末にそれぞれ嵌着され、このエンドキャップ間
に、リードスクリュー36が回転自在に架設、軸支されて
いる。
【0028】このエンドキャップ38は、ガイドレール18
に対するランナ14のスライドを規制する機能を有するた
め、ガイドレールの前後端に位置するエンドキャップ間
が、ランナのスライド範囲(スライド距離)として、通
常規定される。そして、合成ゴム等からなる、いわゆる
ラバーダンパー40を、対応する一対の係止ピン42、係止
孔44の嵌着のもとでエンドキャップ38間の内方サイドに
それぞれ配置、固定すれば、ランナ14のスライド限度位
置における、エンドキャップへのランナの衝突の際の衝
撃が吸収できるため、安全性が向上する。
【0029】図6に加えて図3を見るとわかるように、
リードスクリュー36は、たとえばその前端、つまりはガ
イドレール18の前端に配設されたギヤボックス46を介し
て、モータ48に連動可能に連結されている。この種のギ
ヤボックス46は、通常、モータ48から連動シャフト50を
介して入力された回転力を、減速しながらリードスクリ
ュー36の回転に伝達、変換する駆動機構(図示しない)
を備えて構成されるが、この駆動機構自体は従来から公
知であるとともに、この発明の趣旨でないため、ここで
は詳細に説明しない。
【0030】なお、モータ48は、接続ケーブル(図示し
ない)等を介して所定の電源、たとえば自動車のバッテ
リー(図示しない)に接続され、途中に介在されたマニ
ュアルスイッチ52によるモータ48の駆動制御によって、
モータの正転、逆転、つまりはリヤシート12の前進、後
退が切り換え可能となっている(図2参照)。
【0031】マニュアルスイッチ52として、たとえば、
1つのOFF ポジションと2つのONポジションとを有する
自動復帰型のシーソー式切り換えスイッチが利用でき、
2つのONポジションの選択により、モータ48の正転、逆
転、つまりはランナ14のスライド方向(前進、後退)が
任意に切り換え可能となっている。
【0032】なお、マニュアルスイッチ52は、着座者の
操作可能な位置、たとえば、シートクッション54の側面
等に配置される(図2参照)。
【0033】この構成のシートスライド装置10において
は、モータ48の駆動に伴うリードスクリュー36の回転に
より、ナット28をリードスクリューの軸線方向に螺進、
螺退させ、これに伴ったガイドレール18に対するランナ
14のスライドにより、リヤシート12の前後移動が得られ
る。
【0034】つまり、このシートスライド装置10は、モ
ータ48をリードスクリュー36と共にガイドレール18に配
設する構成であるため、ランナ14のスライド範囲が接続
ケーブルによって制限を受けることがなく、また、長い
接続ケーブルの処理も要求されない。従って、ガイドレ
ール18の長尺化によりランナ14のスライド範囲を広範囲
とする、いわゆるロングレールタイプのシートスライド
装置10、たとえば、図2、図3に示すような、リヤシー
トスペースのほぼ全域をランナのスライド範囲とするシ
ートスライド装置のパワー化が、容易かつ十分に可能と
なる。
【0035】このように、ロングレールタイプのシート
スライド装置10をパワー化すれば、ランナ14、つまりは
リヤシート12のスライドが、マニュアルスイッチ52の操
作のもとで得られるため、たとえリヤシートが重量の重
いベンチシートであっても、その操作力はマニュアルス
イッチに対する操作力のみで足りる。従って、操作性が
向上し、非力な女性、高齢者、子供等でも、シートスラ
イド装置10によるリヤシート12、つまりはセカンドシー
ト12-2nd、サードシート12-3rdのスライド操作が容易に
行える(図2、図3参照)。
【0036】ここで、図1、図7に示すように、この発
明のシートスライド装置10においては、リードスクリュ
ー36を少なくとも下方から支持可能とするスクリューリ
テーナ56(F、R) が、ランナ14の前後位置で、ガイドレー
ル18の内部を摺動自在にそれぞれ配設されている。スク
リューリテーナ56(F、R) は、たとえば、リードスクリュ
ー36の挿通可能な支持孔58を有して形成され、この支持
孔へのリードスクリューの挿通を介して、ガイドレール
18の内部にそれぞれ配設されている。
【0037】図8(A) および(C) を見るとわかるよう
に、この前後一対のスクリューリテーナ56(F、R) は、た
とえば、リードスクリュー36の前後いずれかの端部と、
そのほぼ中央とを同時に支持可能な間隔を介して、それ
ぞれ配置されている。そして、図8(A) 〜(C) に図1、
図7を加えて見るとわかるように、この前後一対のスク
リューリテーナ56(F、R) は、ランナ14の前後位置に拘ら
ず、この間隔を常時維持可能に、たとえば連結ワイヤ等
からなる連結部材60を介して一体的に連結されている。
【0038】なお、図1、および図4、図5に示すよう
に、連結部材(連結ワイヤ)60は、ランナ14を挟んだ左
右位置に、それぞれ配設される。
【0039】たとえば、図8(A) に示す、前方(図中左
方)でのスライド限度位置をランナ14の初期位置と仮定
する。この前方でのランナ14のスライド限度位置におい
ては、前方のスクリューリテーナ56(F) がリードスクリ
ュー36の前端部に、後方のスクリューリテーナ56(R) が
リードスクリューの軸線方向でのほぼ中央にそれぞれ位
置するため、この後方のスクリューリテーナでの支持に
よって、中央部でのリードスクリューのたわみが防止さ
れる。
【0040】このような初期状態においては、ランナ14
の後端と後方のスクリューリテーナ56(R) との間が、前
後のスクリューリテーナ56(F、R) の間隔とランナの全長
との差に相当する距離L1だけ離反しているため、この距
離L1だけ、ランナはスクリューリテーナを残して単独で
スライド(後退)する。そして、図8(B) に示すよう
に、ランナ14が、その後退のもとで後方のスクリューリ
テーナ56(R) に当接すると、前後のスクリューリテーナ
56(F、R) は、ランナによる後方のスクリューリテーナの
押圧のもとで、対応方向に一体的にスライド、つまりは
後退される。
【0041】なお、ランナ14に伴ったスクリューリテー
ナ56(F、R) のスライド時においては、リードスクリュー
36の軸線方向での中間部を、前後のスクリューリテーナ
の双方で支持するため、ランナのいずれの中間位置にお
いても、リードスクリューの中央部のたわみは防止され
る。
【0042】また、ランナ14が後方(図中右方)でのス
ライド限度位置にある状態を図8(C) に示す。この状態
においては、前方のスクリューリテーナ56(F) がリード
スクリュー36の軸線方向でのほぼ中央に、後方のスクリ
ューリテーナ56(R) がリードスクリューの後端部にそれ
ぞれ位置するため、この前方のスクリューリテーナでの
支持によって、中央部でのリードスクリューのたわみが
防止される。
【0043】上記のように、この発明のシートスライド
装置10によれば、ランナ14の前後位置に設けた前後一対
のスクリューリテーナ56(F、R) によって、リードスクリ
ュー36の中間部を下方から支持可能としているため、長
尺のリードスクリューにおける中央部でのたわみが確実
に防止される。このように、リードスクリュー36の中央
部でのたわみを防止すれば、たとえリードスクリューが
長尺であっても、回転時におけるリードスクリューの軸
ブレ、つまりは回転ブレが確実に防止できるため、リー
ドスクリューに対するナット28の円滑な螺進、螺退、ひ
いてはランナ14の円滑なスライドが容易に確保できる。
【0044】つまり、この発明によれば、リードスクリ
ュー36の大径化を伴うことなく、リードスクリューの長
尺化、つまりはガイドレール18のロングレール化が可能
となるため、構成の複雑化を伴うことなく、ロングレー
ルタイプのシートスライド装置10が確保できる。
【0045】ここで、この発明の実施の形態において
は、前後のスクリューリテーナ56(F、R) が、リードスク
リュー36のいずれかの端部と軸線方向でのほぼ中央とを
同時に支持可能とする間隔を介して配置、連結されてい
る。しかし、前後一対のスクリューリテーナ56(F、R)
は、ランナ14の前後位置で、かつリードスクリュー36の
中央部でのたわみを防止可能とする位置においてリード
スクリューを支持可能であれば足りるため、これに限定
されず、他の位置、たとえば、リードスクリューのいず
れかの端部とリードスクリューの全長のほぼ1/3 程度の
位置とを同時に支持可能とする間隔を介して、前後のス
クリューリテーナをそれぞれ配置、連結してもよい。
【0046】しかし、リードスクリュー36のいずれかの
端部と軸線方向でのほぼ中央とを同時に支持可能とする
間隔を介して、前後のスクリューリテーナ56(F、R) を配
置、連結すれば、ランナ14がいずれかのスライド限度位
置にある場合においても、リードスクリューのほぼ中央
が確実に支持されるため、スクリューリテーナによるリ
ードスクリューの支持が効果的に行える。
【0047】また、スクリューリテーナ56(F、R) は、リ
ードスクリュー36の挿通のもとでリードスクリューを下
方から支持可能とする支持孔58を有する形態として具体
化されているが、リードスクリューを下方から回転自在
に支持可能であれば足りるため、スクリューリテーナの
形状はこれに限定されない。たとえば、図9に示すよう
に、略半円形状の支持凹部62によってリードスクリュー
36を下方から支持可能に、スクリューリテーナ56(F、R)
を形成してもよい。
【0048】しかしながら、支持孔58を有する形状にス
クリューリテーナ56(F、R) を形成すれば、リードスクリ
ュー36に対するスクリューリテーナの倒れ等が防止でき
るため、ランナ14での押圧のもとでのスクリューリテー
ナのスライドが、円滑、容易に確保できる。
【0049】なお、ここでは、リヤシート12が、2列目
のセカンドシート12-2ndと、3列目のサードシート12-3
rdとからなる前後2列の構成として具体化されている
が、これに限定されず、たとえば、前後3列以上のリヤ
シートにおいても、この発明が応用できる。
【0050】そして、この発明の実施の形態において
は、リヤシートスペースのほぼ全域にわたる長さの長尺
のガイドレール18を有する形態として、シートスライド
装置10を例示しているが、リヤシートに装着されるロン
グレールタイプのシートスライド装置であれば足りるた
め、ガイドレールの長さはこれに限定されない。
【0051】また、この発明のシートスライド装置は、
多目的自動車等の多列のリヤシートに装着されるロング
レールタイプに適するとはいえ、これに限定されず、た
とえば、通常の長さのガイドレールを有するシートスラ
イド装置、および、電車、飛行機、船舶等のシートに装
着されるシートスライド装置に、この発明を応用しても
よい。
【0052】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0053】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートス
ライド装置によれば、接続ケーブルにる制限等を受ける
ことなく、また、リードスクリューの大径化を招くこと
なく、ロングレールタイプにおけるパワー化が容易かつ
十分に可能となる。
【0054】従って、構成の複雑化を伴うことなく、ロ
ングレールタイプのシートスライド装置のパワー化が行
え、このパワー化に伴うシートスライド装置の操作性の
向上により、リヤシートが、非力な女性、高齢者、子供
等においても容易に操作可能となる。
【0055】また、前後一対のスクリューリテーナを、
ランナの前後位置でガイドレール内にスライド自在に配
設するとともに、この前後のスクリューリテーナ間を、
連結部材によって一体的に連結すれば足りるため、構成
の複雑化を伴わない。
【0056】そして、リードスクリューのいずれかの端
部と軸線方向でのほぼ中央とを同時に支持可能な間隔を
介して、前後のスクリューリテーナを配置、連結すれ
ば、ランナがいずれかのスライド限度位置にある場合に
おいても、リードスクリューのほぼ中央を確実に支持で
きるため、スクリューリテーナによるリードスクリュー
の支持が効果的に行える。
【0057】更に、リードスクリューの挿通可能な支持
孔を有する形状に、スクリューリテーナを形成すれば、
リードスクリューに対するスクリューリテーナの倒れ等
が防止できるため、ランナでの押圧のもとでのスクリュ
ーリテーナのスライドが、円滑、容易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシートスライド装置の、一部破
断の概略斜視図である。
【図2】リヤシートの着座姿勢における、多列リヤシー
トの概略側面図である。
【図3】多列リヤシートにおけるガイドレールの配置例
を示す概略平面図である。
【図4】図1の線A−Aに沿った断面図である。
【図5】図1の線B−Bに沿った断面図である。
【図6】シートスライド装置のガイドレールを主体とし
た、一部破断の概略の部分分解斜視図である。
【図7】図1の線C−Cに沿った断面図である。
【図8】ランナおよびスクリューリテーナの動作を示す
概略の作動図である。
【図9】スクリューリテーナの変形例を示す、図7に類
似する概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 シートスライド装置 12(12-2nd、12-3rd) リヤシート 14 ランナ 18 ガイドレール 28 ナット 36 リードスクリュー 48 モータ 56(F、R) スクリューリテーナ 58 支持孔 60 連結部材 62 支持凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡開した一対の縦壁間に固定のナットの
    配置されたランナが、モータの駆動に連動して回転する
    リードスクリューの内設されたガイドレールに対し、リ
    ードスクリューへのナットの螺合を伴って前後方向にス
    ライド自在に組み付けられたシートスライド装置であ
    り、 前記リードスクリューを少なくとも下方から支持するス
    クリューリテーナが、前記ランナの前後位置で、前記ガ
    イドレール内を摺動自在にそれぞれ配設されるととも
    に、この前後一対のスクリューリテーナ間が、連結部材
    を介して一体的に連結されたシートスライド装置。
  2. 【請求項2】 前後のスクリューリテーナが、リードス
    クリューのいずれかの端部と軸線方向でのほぼ中央とを
    同時に支持可能な間隔を介して配置、連結された請求項
    1記載のシートスライド装置。
  3. 【請求項3】 スクリューリテーナが、リードスクリュ
    ーの挿通可能な支持孔を有して形成され、この支持孔へ
    のリードスクリューの挿通を介して、ガイドレール内に
    配設された請求項1または2記載のシートスライド装
    置。
JP19337397A 1997-07-04 1997-07-04 シートスライド装置 Pending JPH1120520A (ja)

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JP19337397A Pending JPH1120520A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 シートスライド装置

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JP (1) JPH1120520A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021024407A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 テイ・エス テック株式会社 スライドレール装置及び車両用シート

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