JPH1111182A - 無段変速機搭載車のエンジン制御装置 - Google Patents
無段変速機搭載車のエンジン制御装置Info
- Publication number
- JPH1111182A JPH1111182A JP9167460A JP16746097A JPH1111182A JP H1111182 A JPH1111182 A JP H1111182A JP 9167460 A JP9167460 A JP 9167460A JP 16746097 A JP16746097 A JP 16746097A JP H1111182 A JPH1111182 A JP H1111182A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- throttle opening
- continuously variable
- variable transmission
- shift
- change
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変速によるイナーシャトルクの発生と、電子
制御スロットルの開度変化に伴うエンジントルク変化と
を調時させてショックの発生を防止する。 【解決手段】 アクセル開度APSの増大に伴う無段変
速機の変速指令時t1 に目標スロットル開度TVO* を
直ちにアクセル開度APSの増大に追従させず、変速応
答遅れに相当する遅延時間TMDLY 中は変速指令時t1
の値に維持する目標スロットル開度TVO* の補正を行
い、遅延時間TMDLY の経過瞬時t2 以後は目標スロッ
トル開度TVO* の補正を止めて、これをアクセル開度
APSに対応した値に戻し、かようにして定めた目標ス
ロットル開度TVO* になるようスロットル制御を行
う。よって、変速によるイナーシャトルクの発生瞬時
と、スロットル開度変化に伴うエンジントルク変化とを
調時させることができる。
制御スロットルの開度変化に伴うエンジントルク変化と
を調時させてショックの発生を防止する。 【解決手段】 アクセル開度APSの増大に伴う無段変
速機の変速指令時t1 に目標スロットル開度TVO* を
直ちにアクセル開度APSの増大に追従させず、変速応
答遅れに相当する遅延時間TMDLY 中は変速指令時t1
の値に維持する目標スロットル開度TVO* の補正を行
い、遅延時間TMDLY の経過瞬時t2 以後は目標スロッ
トル開度TVO* の補正を止めて、これをアクセル開度
APSに対応した値に戻し、かようにして定めた目標ス
ロットル開度TVO* になるようスロットル制御を行
う。よって、変速によるイナーシャトルクの発生瞬時
と、スロットル開度変化に伴うエンジントルク変化とを
調時させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機を搭載
された車両のエンジンスロットル開度を適切に制御する
ための装置に関するものである。
された車両のエンジンスロットル開度を適切に制御する
ための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Vベルト式無段変速機や、トロイダル型
無段変速機に代表される無段変速機は、例えばエンジン
要求負荷および車速から目標変速比を求め、実変速比が
この目標変速比になるよう変速制御する。従って、運転
者がアクセルペダルを踏み込んでエンジン要求負荷を増
すような加速時は、目標変速比が大きくなる(低速側の
変速比になる)よう変更され、無段変速機は当該大きく
された目標変速比へダウンシフト変速され、逆に運転者
がアクセルペダルを戻してエンジン要求負荷を低下させ
るような低負荷運転時は、目標変速比が小さくなる(高
速側の変速比になる)よう変更され、無段変速機は当該
小さくされた目標変速比へアップシフト変速される。
無段変速機に代表される無段変速機は、例えばエンジン
要求負荷および車速から目標変速比を求め、実変速比が
この目標変速比になるよう変速制御する。従って、運転
者がアクセルペダルを踏み込んでエンジン要求負荷を増
すような加速時は、目標変速比が大きくなる(低速側の
変速比になる)よう変更され、無段変速機は当該大きく
された目標変速比へダウンシフト変速され、逆に運転者
がアクセルペダルを戻してエンジン要求負荷を低下させ
るような低負荷運転時は、目標変速比が小さくなる(高
速側の変速比になる)よう変更され、無段変速機は当該
小さくされた目標変速比へアップシフト変速される。
【0003】このような変速は、変速比が変わることに
ともなってエンジン回転数(エンジン回転イナーシャ)
の変化を生じさせ、エンジン回転数を上昇させるダウン
シフト変速時は、エンジントルクが負のイナーシャトル
ク分だけ低下されることによる変速ショックを、また、
エンジン回転数を低下させるアップシフト変速時は、正
のイナーシャトルクが放出されることによる変速ショッ
クを生ずる。
ともなってエンジン回転数(エンジン回転イナーシャ)
の変化を生じさせ、エンジン回転数を上昇させるダウン
シフト変速時は、エンジントルクが負のイナーシャトル
ク分だけ低下されることによる変速ショックを、また、
エンジン回転数を低下させるアップシフト変速時は、正
のイナーシャトルクが放出されることによる変速ショッ
クを生ずる。
【0004】これらの変速ショックを緩和するために従
来、例えば特開平7−239002号公報に記載のごと
く、運転状態に応じて定まる係数を用いて変速比の変化
速度、つまり変速速度を決定することにより、エンジン
回転数の変化割合(イナーシャトルクの変化割合)をシ
ョックが小さくなるようなものにする対策が提案され
た。
来、例えば特開平7−239002号公報に記載のごと
く、運転状態に応じて定まる係数を用いて変速比の変化
速度、つまり変速速度を決定することにより、エンジン
回転数の変化割合(イナーシャトルクの変化割合)をシ
ョックが小さくなるようなものにする対策が提案され
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、かかる従来
の対策はイナーシャトルクを考慮した変速比過渡制御で
あっても、目標変速比に対する変速応答遅れを考慮した
変速比制御でないため、以下の問題を生ずる。なお上記
の変速応答遅れは、変速制御を司るアクチュエータの油
圧応答遅れなどに起因する不可避なもので、図9に示す
アクセルペダルの踏み込み操作(アクセル開度APSの
増大)を行ったことに伴うダウンシフト変速を例にとっ
て説明すると、大きくなった目標変速比i* に向けて実
変速比iが同図に示すような時間遅れをもって追従する
よう上昇する。
の対策はイナーシャトルクを考慮した変速比過渡制御で
あっても、目標変速比に対する変速応答遅れを考慮した
変速比制御でないため、以下の問題を生ずる。なお上記
の変速応答遅れは、変速制御を司るアクチュエータの油
圧応答遅れなどに起因する不可避なもので、図9に示す
アクセルペダルの踏み込み操作(アクセル開度APSの
増大)を行ったことに伴うダウンシフト変速を例にとっ
て説明すると、大きくなった目標変速比i* に向けて実
変速比iが同図に示すような時間遅れをもって追従する
よう上昇する。
【0006】ここで、エンジンスロットルバルブがアク
セルペダルにリンク連節されておらず、所謂電子制御ス
ロットルである場合について説明すると、当該電子制御
スロットルも若干の時間遅れをもってアクセル開度AP
Sの増大に追従し、スロットル開度TVOを図9に示す
ように増大される。しかして図9に例示するように、ア
クセル開度APSの増大に対するスロットル開度TVO
の応答遅れは、変速の応答遅れに比べて僅かであり、ス
ロットル開度TVOの増大によるエンジントルクの上昇
に対して、実変速比iが目標変速比i* に向かう変速に
伴って生ずるイナーシャトルクの発生との間にタイミン
グのずれを生ずるのを免れない。
セルペダルにリンク連節されておらず、所謂電子制御ス
ロットルである場合について説明すると、当該電子制御
スロットルも若干の時間遅れをもってアクセル開度AP
Sの増大に追従し、スロットル開度TVOを図9に示す
ように増大される。しかして図9に例示するように、ア
クセル開度APSの増大に対するスロットル開度TVO
の応答遅れは、変速の応答遅れに比べて僅かであり、ス
ロットル開度TVOの増大によるエンジントルクの上昇
に対して、実変速比iが目標変速比i* に向かう変速に
伴って生ずるイナーシャトルクの発生との間にタイミン
グのずれを生ずるのを免れない。
【0007】上記文献に記載の従来の対策では、かかる
タイミングのずれにより、図9に示す変速機出力トルク
波形から明らかなように、スロットル開度TVOの増大
によるエンジントルクの上昇時に、突き上げトルクが発
生して乗員に違和感を与える。この問題は、スロットル
開度変化に対するトルク応答が速いエンジンを、高負荷
状態で運転している場合において特に顕著となる。
タイミングのずれにより、図9に示す変速機出力トルク
波形から明らかなように、スロットル開度TVOの増大
によるエンジントルクの上昇時に、突き上げトルクが発
生して乗員に違和感を与える。この問題は、スロットル
開度変化に対するトルク応答が速いエンジンを、高負荷
状態で運転している場合において特に顕著となる。
【0008】請求項1に記載の第1発明は、アクセルペ
ダル操作に対するスロットル開度変化を修正することに
より、上記タイミングのずれを無くして上述の問題を解
消することを目的とする。
ダル操作に対するスロットル開度変化を修正することに
より、上記タイミングのずれを無くして上述の問題を解
消することを目的とする。
【0009】請求項2に記載の第2発明、および請求項
3に記載の第3発明は、第1発明におけるスロットル開
度変化の修正態様を2種類提案することを目的とする。
3に記載の第3発明は、第1発明におけるスロットル開
度変化の修正態様を2種類提案することを目的とする。
【0010】請求項4に記載の第4発明、および請求項
5に記載の第5発明は、第2発明や第3発明におけるス
ロットル開度変化の修正の期間を適切に定めることを目
的とする。
5に記載の第5発明は、第2発明や第3発明におけるス
ロットル開度変化の修正の期間を適切に定めることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、先
ず第1発明による無段変速機搭載車のエンジン制御装置
は、アクセルペダル操作以外の因子によっても補正可能
な目標値に向けてスロットル開度を制御されるエンジン
と、無段変速機との組み合わせになるパワートレーンを
搭載した車両において、前記アクセルペダル操作に応答
した無段変速機の変速時、該アクセルペダル操作に対応
したエンジントルクの変更が無段変速機の実際の変速に
調時するよう、前記スロットル開度目標値を補正する構
成にしたことを特徴とするものである。
ず第1発明による無段変速機搭載車のエンジン制御装置
は、アクセルペダル操作以外の因子によっても補正可能
な目標値に向けてスロットル開度を制御されるエンジン
と、無段変速機との組み合わせになるパワートレーンを
搭載した車両において、前記アクセルペダル操作に応答
した無段変速機の変速時、該アクセルペダル操作に対応
したエンジントルクの変更が無段変速機の実際の変速に
調時するよう、前記スロットル開度目標値を補正する構
成にしたことを特徴とするものである。
【0012】第2発明による無段変速機搭載車のエンジ
ン制御装置は、上記第1発明において、前記スロットル
開度目標値を変速指令から所定時間中変速直前値に維持
して、該スロットル開度目標値の前記補正を行うよう構
成したことを特徴とするものである。
ン制御装置は、上記第1発明において、前記スロットル
開度目標値を変速指令から所定時間中変速直前値に維持
して、該スロットル開度目標値の前記補正を行うよう構
成したことを特徴とするものである。
【0013】第3発明による無段変速機搭載車のエンジ
ン制御装置は、上記第1発明において、前記スロットル
開度目標値の時間変化割合を変速指令から所定時間中制
限して、該スロットル開度目標値の前記補正を行うよう
構成したことを特徴とするものである。
ン制御装置は、上記第1発明において、前記スロットル
開度目標値の時間変化割合を変速指令から所定時間中制
限して、該スロットル開度目標値の前記補正を行うよう
構成したことを特徴とするものである。
【0014】第4発明による無段変速機搭載車のエンジ
ン制御装置は、上記第2発明または第3発明において、
前記所定時間を無段変速機の変速応答遅れからエンジン
トルクの応答遅れを差し引いて求まる時間としたことを
特徴とするものである。
ン制御装置は、上記第2発明または第3発明において、
前記所定時間を無段変速機の変速応答遅れからエンジン
トルクの応答遅れを差し引いて求まる時間としたことを
特徴とするものである。
【0015】第5発明による無段変速機搭載車のエンジ
ン制御装置は、上記第2発明または第3発明において、
無段変速機の実変速比が変速指令瞬時の値から所定量変
化した時までの時間をもって前記所定時間としたことを
特徴とするものである。
ン制御装置は、上記第2発明または第3発明において、
無段変速機の実変速比が変速指令瞬時の値から所定量変
化した時までの時間をもって前記所定時間としたことを
特徴とするものである。
【0016】
【発明の効果】第1発明においてはエンジンが、アクセ
ルペダル操作以外の因子によっても補正可能な目標値に
向けてスロットル開度を制御され、該エンジンと無段変
速機との組み合わせにより車両のパワートレーンが構成
される。ところで第1発明においては特に、アクセルペ
ダル操作に応答した無段変速機の変速時、アクセルペダ
ル操作に対応したエンジントルクの変更が無段変速機の
実際の変速に調時するよう、上記のスロットル開度目標
値を補正する。これがため、アクセルペダル操作に対す
るスロットル開度の応答遅れと、変速の応答遅れとの違
いにより、本来ならスロットル開度変化によるエンジン
トルクの上昇に対して、実際の変速の進行に伴って生ず
るイナーシャトルクの発生が遅れ気味になるにもかかわ
らず、アクセルペダル操作に対応したエンジントルクの
変更を無段変速機の実際の変速に調時させ得ることとな
り、上記タイミングのずれを無くして、スロットル開度
の変化に伴うエンジントルクの変化時にピークトルク
(ショック)が発生するという問題を解消することがで
きる。
ルペダル操作以外の因子によっても補正可能な目標値に
向けてスロットル開度を制御され、該エンジンと無段変
速機との組み合わせにより車両のパワートレーンが構成
される。ところで第1発明においては特に、アクセルペ
ダル操作に応答した無段変速機の変速時、アクセルペダ
ル操作に対応したエンジントルクの変更が無段変速機の
実際の変速に調時するよう、上記のスロットル開度目標
値を補正する。これがため、アクセルペダル操作に対す
るスロットル開度の応答遅れと、変速の応答遅れとの違
いにより、本来ならスロットル開度変化によるエンジン
トルクの上昇に対して、実際の変速の進行に伴って生ず
るイナーシャトルクの発生が遅れ気味になるにもかかわ
らず、アクセルペダル操作に対応したエンジントルクの
変更を無段変速機の実際の変速に調時させ得ることとな
り、上記タイミングのずれを無くして、スロットル開度
の変化に伴うエンジントルクの変化時にピークトルク
(ショック)が発生するという問題を解消することがで
きる。
【0017】第2発明においては、上記スロットル開度
目標値を変速指令から所定時間中変速直前値に維持し
て、該スロットル開度目標値の前記補正を行うことか
ら、簡単、且つ、安価な制御により第1発明の目的を達
成することができる。
目標値を変速指令から所定時間中変速直前値に維持し
て、該スロットル開度目標値の前記補正を行うことか
ら、簡単、且つ、安価な制御により第1発明の目的を達
成することができる。
【0018】第3発明においては、上記スロットル開度
目標値の時間変化割合を変速指令から所定時間中制限し
て、該スロットル開度目標値の前記補正を行うことか
ら、当該所定時間後、スロットル開度を補正しない値に
戻す時のスロットル開度段差を小さくして、ショック上
大いに有利なものにすることができる。
目標値の時間変化割合を変速指令から所定時間中制限し
て、該スロットル開度目標値の前記補正を行うことか
ら、当該所定時間後、スロットル開度を補正しない値に
戻す時のスロットル開度段差を小さくして、ショック上
大いに有利なものにすることができる。
【0019】第4発明においては、上記所定時間を無段
変速機の変速応答遅れからエンジントルクの応答遅れを
差し引いて求まる時間としたことから、時間管理により
安価に第2発明または第3発明の作用効果を達成するこ
とができる。
変速機の変速応答遅れからエンジントルクの応答遅れを
差し引いて求まる時間としたことから、時間管理により
安価に第2発明または第3発明の作用効果を達成するこ
とができる。
【0020】第5発明においては、無段変速機の実変速
比が変速指令瞬時の値から所定量変化した時までの時間
をもって上記所定時間としたことから、無段変速機の固
体差に影響されることなく確実に、第2発明または第3
発明の作用効果を達成することができる。
比が変速指令瞬時の値から所定量変化した時までの時間
をもって上記所定時間としたことから、無段変速機の固
体差に影響されることなく確実に、第2発明または第3
発明の作用効果を達成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形
態になるエンジン制御装置を具えた車両のパワートレー
ンと、その制御系を示し、該パワートレーンをエンジン
1と無段変速機2とで構成する。エンジン1は、運転者
が操作するアクセルペダル3にリンク連結せず、これか
ら切り離されて、ステップモータ4により開度を電子制
御されるようにしたスロットルバルブ5を具え、ステッ
プモータ4を目標スロットル開度(TVO* )指令に対
応した回転位置にすることでスロットルバルブ5を目標
スロットル開度TVO* にして、エンジン1を出力を制
御し得るようなものとする。
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形
態になるエンジン制御装置を具えた車両のパワートレー
ンと、その制御系を示し、該パワートレーンをエンジン
1と無段変速機2とで構成する。エンジン1は、運転者
が操作するアクセルペダル3にリンク連結せず、これか
ら切り離されて、ステップモータ4により開度を電子制
御されるようにしたスロットルバルブ5を具え、ステッ
プモータ4を目標スロットル開度(TVO* )指令に対
応した回転位置にすることでスロットルバルブ5を目標
スロットル開度TVO* にして、エンジン1を出力を制
御し得るようなものとする。
【0022】無段変速機2は周知のVベルト式無段変速
機とし、トルクコンバータ6を介してエンジン1の出力
軸に駆動結合されたプライマリプーリ7と、これに整列
配置したセカンダリプーリ8と、これら両プーリ間に掛
け渡したVベルト9とを具える。そして、セカンダリプ
ーリ8にファイナルドライブギヤ組10を介してディフ
ァレンシャルギヤ装置11を駆動結合し、これらにより
図示せざる車輪を回転駆動するものとする。
機とし、トルクコンバータ6を介してエンジン1の出力
軸に駆動結合されたプライマリプーリ7と、これに整列
配置したセカンダリプーリ8と、これら両プーリ間に掛
け渡したVベルト9とを具える。そして、セカンダリプ
ーリ8にファイナルドライブギヤ組10を介してディフ
ァレンシャルギヤ装置11を駆動結合し、これらにより
図示せざる車輪を回転駆動するものとする。
【0023】無段変速機2の変速のために、プライマリ
プーリ7およびセカンダリプーリ8のそれぞれのV溝を
形成するフランジのうち、一方の可動フランジを他方の
固定フランジに対して相対的に接近してV溝幅を狭めた
り、離反してV溝幅を広め得るようにし、両可動フラン
ジを、目標変速比(i* )指令に応動する油圧アクチュ
エータ12からのプライマリプーリ圧Ppri およびセカ
ンダリプーリ圧Psec に応じた位置に変位させること
で、無段変速機2を実変速比が目標変速比i* に一致す
るよう無段変速させ得るものとする。
プーリ7およびセカンダリプーリ8のそれぞれのV溝を
形成するフランジのうち、一方の可動フランジを他方の
固定フランジに対して相対的に接近してV溝幅を狭めた
り、離反してV溝幅を広め得るようにし、両可動フラン
ジを、目標変速比(i* )指令に応動する油圧アクチュ
エータ12からのプライマリプーリ圧Ppri およびセカ
ンダリプーリ圧Psec に応じた位置に変位させること
で、無段変速機2を実変速比が目標変速比i* に一致す
るよう無段変速させ得るものとする。
【0024】目標スロットル開度TVO* および目標変
速比i* はそれぞれ、コントローラ13により演算して
求めることとし、これがためコントローラ13には、ア
クセルペダル3の踏み込み位置(アクセル開度)APS
を検出するアクセル開度センサ14からの信号と、スロ
ットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ16
からの信号と、プライマリプーリ7の回転数(プライマ
リ回転数)Npri を検出するプライマリプーリ回転セン
サ17からの信号と、セカンダリプーリ8の回転数(セ
カンダリ回転数)Nsec を検出するセカンダリプーリ回
転センサ18からの信号と、車速VSPを検出する車速
センサ19からの信号とを入力する。
速比i* はそれぞれ、コントローラ13により演算して
求めることとし、これがためコントローラ13には、ア
クセルペダル3の踏み込み位置(アクセル開度)APS
を検出するアクセル開度センサ14からの信号と、スロ
ットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ16
からの信号と、プライマリプーリ7の回転数(プライマ
リ回転数)Npri を検出するプライマリプーリ回転セン
サ17からの信号と、セカンダリプーリ8の回転数(セ
カンダリ回転数)Nsec を検出するセカンダリプーリ回
転センサ18からの信号と、車速VSPを検出する車速
センサ19からの信号とを入力する。
【0025】コントローラ13はこれら入力情報を基
に、図2に示す変速制御および図4に示すスロットル開
度制御を以下のごとくに行う。先ず図2の変速制御を説
明するに、ステップ21において、アクセル開度AP
S、スロットル開度TVO、プライマリ回転数Npri 、
セカンダリ回転数Nsec、車速VSPをそれぞれ読み込
む。次いでステップ22において、プライマリ回転数N
pri とセカンダリ回転数N sec との比である実変速比i
をi=Npri /Nsec の演算により求める。ステップ2
3においては、アクセル開度APSおよび車速VSPか
ら、予め設定しておく図3の変速マップをもとに目標プ
ライマリ回転数Npri * を検索する。そしてステップ2
4で、上記の目標プライマリ回転数Npri * をセカンダ
リ回転数Nsec により除算する演算により、目標変速比
i* =Npri * /Nsec を算出する。次いでステップ2
5において、目標変速比i* を図1の油圧アクチュエー
タ12に出力することにより実変速比iが目標変速比i
* に向かって変化するよう変速制御する。
に、図2に示す変速制御および図4に示すスロットル開
度制御を以下のごとくに行う。先ず図2の変速制御を説
明するに、ステップ21において、アクセル開度AP
S、スロットル開度TVO、プライマリ回転数Npri 、
セカンダリ回転数Nsec、車速VSPをそれぞれ読み込
む。次いでステップ22において、プライマリ回転数N
pri とセカンダリ回転数N sec との比である実変速比i
をi=Npri /Nsec の演算により求める。ステップ2
3においては、アクセル開度APSおよび車速VSPか
ら、予め設定しておく図3の変速マップをもとに目標プ
ライマリ回転数Npri * を検索する。そしてステップ2
4で、上記の目標プライマリ回転数Npri * をセカンダ
リ回転数Nsec により除算する演算により、目標変速比
i* =Npri * /Nsec を算出する。次いでステップ2
5において、目標変速比i* を図1の油圧アクチュエー
タ12に出力することにより実変速比iが目標変速比i
* に向かって変化するよう変速制御する。
【0026】次に図4のスロットル開度制御を説明す
る。先ずステップ31において、無段変速機が現在変速
中か否か、また変速中ならアップシフト変速か、ダウン
シフト変速かをチェックするための変数U/Dsftを判
定する。ここで変数U/Dsft は、図5に示すように目
標変速比i* に対する実変速比iの偏差Δi(Δi=i
* −i)により判定されるもので、この変速比偏差Δi
がダウンシフト判定基準値Δidnよりも大きい場合ダウ
ンシフト変速としてU/Dsft を−1にセットし、変速
比偏差Δiがアップシフト判定基準値Δiupよりも小さ
い場合アップシフト変速としてU/Dsft を1にセット
し、変速比偏差Δiがダウンシフト判定基準値Δidnお
よびアップシフト判定基準値Δiup間の値である場合変
速中でないとしてU/Dsft を0にセットする。
る。先ずステップ31において、無段変速機が現在変速
中か否か、また変速中ならアップシフト変速か、ダウン
シフト変速かをチェックするための変数U/Dsftを判
定する。ここで変数U/Dsft は、図5に示すように目
標変速比i* に対する実変速比iの偏差Δi(Δi=i
* −i)により判定されるもので、この変速比偏差Δi
がダウンシフト判定基準値Δidnよりも大きい場合ダウ
ンシフト変速としてU/Dsft を−1にセットし、変速
比偏差Δiがアップシフト判定基準値Δiupよりも小さ
い場合アップシフト変速としてU/Dsft を1にセット
し、変速比偏差Δiがダウンシフト判定基準値Δidnお
よびアップシフト判定基準値Δiup間の値である場合変
速中でないとしてU/Dsft を0にセットする。
【0027】ステップ32においては、上記の変数U/
Dsft が0か否かにより、非変速中か変速中かをチェッ
クする。変数U/Dsft が0で、非変速中であると判断
した場合、ステップ33において変速開始からの経過時
間を計測するタイマTMを0にクリアし、ステップ34
におけるスロットル制御を行う。ところで上記のループ
では目標スロットル開度TVO* の補正を行っていない
ことから、この目標スロットル開度TVO* はアクセル
開度APSに対応した値のままに決定され、これが図1
のステップモータ4に指令されることで実スロットル開
度TVOが、当該補正されないままの目標値TVO* に
一致するようスロットルバルブ5を開度制御する。
Dsft が0か否かにより、非変速中か変速中かをチェッ
クする。変数U/Dsft が0で、非変速中であると判断
した場合、ステップ33において変速開始からの経過時
間を計測するタイマTMを0にクリアし、ステップ34
におけるスロットル制御を行う。ところで上記のループ
では目標スロットル開度TVO* の補正を行っていない
ことから、この目標スロットル開度TVO* はアクセル
開度APSに対応した値のままに決定され、これが図1
のステップモータ4に指令されることで実スロットル開
度TVOが、当該補正されないままの目標値TVO* に
一致するようスロットルバルブ5を開度制御する。
【0028】ステップ32で変数U/Dsft が0でない
と判定した場合、つまり変速中であると判断した場合、
ステップ35でタイマTMをインクリメントすることに
より変速開始からの経過時間を計測し、ステップ36に
おいてこのタイマTMが、変速応答遅れからアクセルペ
ダル操作時におけるエンジントルクの応答遅れ(高負
荷、高回転で小さくなる)を差し引いて求まる時間に設
定した遅延時間TMDLYの経過を示すに至ったと判定す
るまでの間、ステップ37において目標スロットル開度
TVO* を補正する。ここにおける目標スロットル開度
TVO* の補正とは、図9と同じアクセルペダル操作を
した場合のタイムチャートである図7に示すごとく、変
速指令瞬時(変速開始瞬時)t1 から直ちに目標スロッ
トル開度TVO* をアクセル開度APSに対応した値に
せず、遅延時間TMDLY が経過する瞬時t2 までの間
は、目標スロットル開度TVO* を変速直前における値
に保持することを意味する。
と判定した場合、つまり変速中であると判断した場合、
ステップ35でタイマTMをインクリメントすることに
より変速開始からの経過時間を計測し、ステップ36に
おいてこのタイマTMが、変速応答遅れからアクセルペ
ダル操作時におけるエンジントルクの応答遅れ(高負
荷、高回転で小さくなる)を差し引いて求まる時間に設
定した遅延時間TMDLYの経過を示すに至ったと判定す
るまでの間、ステップ37において目標スロットル開度
TVO* を補正する。ここにおける目標スロットル開度
TVO* の補正とは、図9と同じアクセルペダル操作を
した場合のタイムチャートである図7に示すごとく、変
速指令瞬時(変速開始瞬時)t1 から直ちに目標スロッ
トル開度TVO* をアクセル開度APSに対応した値に
せず、遅延時間TMDLY が経過する瞬時t2 までの間
は、目標スロットル開度TVO* を変速直前における値
に保持することを意味する。
【0029】次いでステップ34において、上記の目標
スロットル開度TVO* が図1のステップモータ4に指
令され、実スロットル開度TVOを目標スロットル開度
TVO* に一致させるスロットルバルブ5の開度制御が
なされる。ところで、変速指令から当該変速応答遅れに
相当する遅延時間TMDLY 中は、ステップ37で上記の
ように目標スロットル開度TVO* の補正を行っている
ために、図7に示すごとくアクセルペダル操作に対応し
たスロットル開度TVOの変更(エンジントルクの変
更)が無段変速機の応答遅れ後に始まる実際の変速に調
時するよう行われることとなる。従って、アクセルペダ
ル操作(アクセル開度APSの変更)に対するスロット
ル開度TVOの変化に比べて変速応答遅れが遙に大きい
ことにより、本来ならスロットル開度変化によるエンジ
ントルクの上昇に対し、実際の変速の進行に伴って生ず
るイナーシャトルクの発生が遅れ気味になるところなが
ら、本実施の態様によれば、アクセルペダル操作に対応
したエンジントルクの変化を無段変速機の実際の変速に
調時させ得ることとなり、変速応答遅れで変速が未だ行
われない間に、スロットル開度の変化に伴うエンジント
ルクの変化があって、当該トルク変化がピークトルク
(ショック)を発生させるという問題を、図7の変速機
出力トルク波形からも明らかなように解消することがで
きる。
スロットル開度TVO* が図1のステップモータ4に指
令され、実スロットル開度TVOを目標スロットル開度
TVO* に一致させるスロットルバルブ5の開度制御が
なされる。ところで、変速指令から当該変速応答遅れに
相当する遅延時間TMDLY 中は、ステップ37で上記の
ように目標スロットル開度TVO* の補正を行っている
ために、図7に示すごとくアクセルペダル操作に対応し
たスロットル開度TVOの変更(エンジントルクの変
更)が無段変速機の応答遅れ後に始まる実際の変速に調
時するよう行われることとなる。従って、アクセルペダ
ル操作(アクセル開度APSの変更)に対するスロット
ル開度TVOの変化に比べて変速応答遅れが遙に大きい
ことにより、本来ならスロットル開度変化によるエンジ
ントルクの上昇に対し、実際の変速の進行に伴って生ず
るイナーシャトルクの発生が遅れ気味になるところなが
ら、本実施の態様によれば、アクセルペダル操作に対応
したエンジントルクの変化を無段変速機の実際の変速に
調時させ得ることとなり、変速応答遅れで変速が未だ行
われない間に、スロットル開度の変化に伴うエンジント
ルクの変化があって、当該トルク変化がピークトルク
(ショック)を発生させるという問題を、図7の変速機
出力トルク波形からも明らかなように解消することがで
きる。
【0030】なお、本実施の形態におけるようにスロッ
トル開度目標値TVO* を変速指令から変速応答遅れお
よびエンジントルクの応答遅れ(エンジン運転状態によ
り異なる)に応じ決定した遅延時間TMDLY 中変速直前
値に維持して、当該スロットル開度目標値の補正を行う
場合、簡単、且つ、安価な制御により上記の作用効果を
達成することができる。
トル開度目標値TVO* を変速指令から変速応答遅れお
よびエンジントルクの応答遅れ(エンジン運転状態によ
り異なる)に応じ決定した遅延時間TMDLY 中変速直前
値に維持して、当該スロットル開度目標値の補正を行う
場合、簡単、且つ、安価な制御により上記の作用効果を
達成することができる。
【0031】また、ステップ37におけるスロットル開
度目標値TVO* の補正は上記のものに代えて、図9と
同じアクセルペダル操作をした場合のタイムチャートで
ある図8に示すような補正形態にしてもよい。つまり、
変速指令瞬時(変速開始瞬時)t1 から遅延時間TM
DLY が経過する瞬時t2 までの間、目標スロットル開度
TVO* を図9につき前述したショックが問題となるほ
ど大きくならない程度の時間変化割合、つまり図8にθ
で例示する時間変化割合で上昇させるよう補正する。換
言すれば、目標スロットル開度TVO* の時間変化割合
を、変速指令瞬時(変速開始瞬時)t1 から遅延時間T
M DLY 中、θに制限して、スロットル開度目標値TVO
* の前記補正を行う。この場合、制御は若干複雑になる
ものの、遅延時間TMDLY が経過した後の瞬時t2 にお
いてスロットル開度目標値TVO* (スロットル開度)
を補正しないアクセル開度対応値に戻す時のスロットル
開度段差が小さくなり、ショック上大いに有利なものに
なる。
度目標値TVO* の補正は上記のものに代えて、図9と
同じアクセルペダル操作をした場合のタイムチャートで
ある図8に示すような補正形態にしてもよい。つまり、
変速指令瞬時(変速開始瞬時)t1 から遅延時間TM
DLY が経過する瞬時t2 までの間、目標スロットル開度
TVO* を図9につき前述したショックが問題となるほ
ど大きくならない程度の時間変化割合、つまり図8にθ
で例示する時間変化割合で上昇させるよう補正する。換
言すれば、目標スロットル開度TVO* の時間変化割合
を、変速指令瞬時(変速開始瞬時)t1 から遅延時間T
M DLY 中、θに制限して、スロットル開度目標値TVO
* の前記補正を行う。この場合、制御は若干複雑になる
ものの、遅延時間TMDLY が経過した後の瞬時t2 にお
いてスロットル開度目標値TVO* (スロットル開度)
を補正しないアクセル開度対応値に戻す時のスロットル
開度段差が小さくなり、ショック上大いに有利なものに
なる。
【0032】図4のステップ36で遅延時間TMDLY が
経過したと判定する図7および図8の瞬時t2 におい
て、制御はステップ38,34に順次進み、ステップ3
8で前記の変数U/Dsft を0にリセットして次の制御
に備えると共に、ステップ34でスロットル開度TVO
を目標スロットル開度TVO* に一致させるスロットル
制御を行う。ところで当該のループでは、ステップ37
における目標スロットル開度TVO * の補正を行ってい
ないことから、この目標スロットル開度TVO* はアク
セル開度APSに対応した値のままに決定され、実スロ
ットル開度TVOを当該補正されないままのアクセル開
度相当の目標値TVO* に一致させ得る。
経過したと判定する図7および図8の瞬時t2 におい
て、制御はステップ38,34に順次進み、ステップ3
8で前記の変数U/Dsft を0にリセットして次の制御
に備えると共に、ステップ34でスロットル開度TVO
を目標スロットル開度TVO* に一致させるスロットル
制御を行う。ところで当該のループでは、ステップ37
における目標スロットル開度TVO * の補正を行ってい
ないことから、この目標スロットル開度TVO* はアク
セル開度APSに対応した値のままに決定され、実スロ
ットル開度TVOを当該補正されないままのアクセル開
度相当の目標値TVO* に一致させ得る。
【0033】なお上記では、変速応答遅れに相当する遅
延時間TMDLY 中、目標スロットル開度TVO* の補正
を行うこととしたが、この代わりに目標スロットル開度
TVO* の補正期間を、図6のように実変速比iの変化
により決定してもよい。図6は図4に対応するもので、
図4におけると同様の処理を行うステップを同一符号に
て示し、重複説明を避けた。ステップ41は、ステップ
32が非変速中であると判定する間、継続的に選択され
るもので、変速指令瞬時(変速直前)の変速比を表す変
数i0 を現在の実変速比iに更新し続ける。よって変数
i0 は、ステップ32が非変速中から変速に切り換わっ
た時の、言い換えれば、変速指令瞬時(変速直前)の変
速比を記憶することとなる。
延時間TMDLY 中、目標スロットル開度TVO* の補正
を行うこととしたが、この代わりに目標スロットル開度
TVO* の補正期間を、図6のように実変速比iの変化
により決定してもよい。図6は図4に対応するもので、
図4におけると同様の処理を行うステップを同一符号に
て示し、重複説明を避けた。ステップ41は、ステップ
32が非変速中であると判定する間、継続的に選択され
るもので、変速指令瞬時(変速直前)の変速比を表す変
数i0 を現在の実変速比iに更新し続ける。よって変数
i0 は、ステップ32が非変速中から変速に切り換わっ
た時の、言い換えれば、変速指令瞬時(変速直前)の変
速比を記憶することとなる。
【0034】そしてステップ32が変速中であると判定
する間、制御はステップ42に進み、ここで前記の変数
U/Dsft からダウンシフト変速か、アップシフト変速
かを判別する。ダウンシフト変速なら、ステップ43に
おいて実変速比iが変速指令瞬時(変速直前)の変速比
i0 よりも微小変速比δだけ大きくなったか否かによ
り、当該ダウンシフト変速が開始されたか否かをチェッ
クする。またアップシフト変速なら、ステップ44にお
いて実変速比iが変速指令瞬時(変速直前)の変速比i
0 よりも微小変速比δだけ小さくなったか否かにより、
当該アップシフト変速が開始されたか否かをチェックす
る。
する間、制御はステップ42に進み、ここで前記の変数
U/Dsft からダウンシフト変速か、アップシフト変速
かを判別する。ダウンシフト変速なら、ステップ43に
おいて実変速比iが変速指令瞬時(変速直前)の変速比
i0 よりも微小変速比δだけ大きくなったか否かによ
り、当該ダウンシフト変速が開始されたか否かをチェッ
クする。またアップシフト変速なら、ステップ44にお
いて実変速比iが変速指令瞬時(変速直前)の変速比i
0 よりも微小変速比δだけ小さくなったか否かにより、
当該アップシフト変速が開始されたか否かをチェックす
る。
【0035】ステップ43,44で変速が未だ開始され
ないと判定する間は、制御をステップ37に進めて目標
スロットル開度TVO* の前記補正を行い、ステップ3
4で当該補正された目標スロットル開度TVO* へのス
ロットル制御を行い、変速が開始されたと判定した後
は、ステップ38で変数U/Dsft をリセットし、ステ
ップ34で補正されない目標スロットル開度TVO* へ
のスロットル制御を行う。
ないと判定する間は、制御をステップ37に進めて目標
スロットル開度TVO* の前記補正を行い、ステップ3
4で当該補正された目標スロットル開度TVO* へのス
ロットル制御を行い、変速が開始されたと判定した後
は、ステップ38で変数U/Dsft をリセットし、ステ
ップ34で補正されない目標スロットル開度TVO* へ
のスロットル制御を行う。
【0036】本実施の形態においては、実変速比iが変
速指令瞬時(変速直前)の変速比i 0 から微小変速比δ
だけ変化したか否かにより、変速が開始されたか否かを
チェックし、変速が開始されたと判別するまでの間、ス
テップ37における目標スロットル開度TVO* の補正
を行うこととしたから、無段変速機の固体差に影響され
ることなく確実に、目標スロットル開度TVO * の補正
期間を変速応答遅れにマッチさせることができ、前記の
作用効果を一層確実なものにすることが可能となる。
速指令瞬時(変速直前)の変速比i 0 から微小変速比δ
だけ変化したか否かにより、変速が開始されたか否かを
チェックし、変速が開始されたと判別するまでの間、ス
テップ37における目標スロットル開度TVO* の補正
を行うこととしたから、無段変速機の固体差に影響され
ることなく確実に、目標スロットル開度TVO * の補正
期間を変速応答遅れにマッチさせることができ、前記の
作用効果を一層確実なものにすることが可能となる。
【図1】本発明の一実施の形態になるエンジン制御装置
を具えた無段変速機搭載車のパワートレーンを、その制
御システムと共に示す概略説明図である。
を具えた無段変速機搭載車のパワートレーンを、その制
御システムと共に示す概略説明図である。
【図2】同実施の形態においてコントローラが実行する
変速制御プログラムを示すフローチャートである。
変速制御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】同変速制御に際して用いる変速マップを線図化
した変速パターン図である。
した変速パターン図である。
【図4】同コントローラが実行するスロットル制御プロ
グラムを示すフローチャートである。
グラムを示すフローチャートである。
【図5】変速判断に際して用いる変数と、目標変速比に
対する実変速比の偏差との関係を示す相関図面である。
対する実変速比の偏差との関係を示す相関図面である。
【図6】図1のコントローラが実行するスロットル制御
プログラムの他の実施形態を示すフローチャートであ
る。
プログラムの他の実施形態を示すフローチャートであ
る。
【図7】図4に示すスロットル制御プログラムによるス
ロットル制御の一形態を示すタイムチャートである。
ロットル制御の一形態を示すタイムチャートである。
【図8】図4に示すスロットル制御プログラムによるス
ロットル制御の他の形態を示すタイムチャートである。
ロットル制御の他の形態を示すタイムチャートである。
【図9】従来のスロットル制御と、変速制御の一般的な
関係を示すタイムチャートである。
関係を示すタイムチャートである。
1 エンジン 2 無段変速機 3 アクセルペダル 4 ステップモータ 5 電子制御スロットルバルブ 6 トルクコンバータ 7 プライマリプーリ 8 セカンダリプーリ 9 Vベルト 10 ファイナルドライブギヤ組 11 ディファレンシャルギヤ装置 12 油圧アクチュエータ 13 コントローラ 14 アクセル開度センサ 16 スロットル開度センサ 17 プライマリプーリ回転センサ 18 セカンダリプーリ回転センサ 19 車速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/04 310 F02D 41/04 310G
Claims (5)
- 【請求項1】 アクセルペダル操作以外の因子によって
も補正可能な目標値に向けてスロットル開度を制御され
るエンジンと、無段変速機との組み合わせになるパワー
トレーンを搭載した車両において、 前記アクセルペダル操作に応答した無段変速機の変速
時、該アクセルペダル操作に対応したエンジントルクの
変更が無段変速機の実際の変速に調時するよう、前記ス
ロットル開度目標値を補正する構成にしたことを特徴と
する無段変速機搭載車のエンジン制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記スロットル開度
目標値を変速指令から所定時間中変速直前値に維持し
て、該スロットル開度目標値の前記補正を行うよう構成
したことを特徴とする無段変速機搭載車のエンジン制御
装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記スロットル開度
目標値の時間変化割合を変速指令から所定時間中制限し
て、該スロットル開度目標値の前記補正を行うよう構成
したことを特徴とする無段変速機搭載車のエンジン制御
装置。 - 【請求項4】 請求項2または3において、前記所定時
間を無段変速機の変速応答遅れからエンジントルクの応
答遅れを差し引いて求まる時間としたことを特徴とする
無段変速機搭載車のエンジン制御装置。 - 【請求項5】 請求項2または3において、無段変速機
の実変速比が変速指令瞬時の値から所定量変化した時ま
での時間をもって前記所定時間としたことを特徴とする
無段変速機搭載車のエンジン制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167460A JPH1111182A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 無段変速機搭載車のエンジン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167460A JPH1111182A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 無段変速機搭載車のエンジン制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1111182A true JPH1111182A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15850098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9167460A Pending JPH1111182A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 無段変速機搭載車のエンジン制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1111182A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013137387A1 (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | 日産自動車株式会社 | 車両の出力制御装置 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP9167460A patent/JPH1111182A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013137387A1 (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | 日産自動車株式会社 | 車両の出力制御装置 |
JPWO2013137387A1 (ja) * | 2012-03-15 | 2015-08-03 | 日産自動車株式会社 | 車両の出力制御装置 |
US9874152B2 (en) | 2012-03-15 | 2018-01-23 | Nissan Motor Co., Ltd. | Output control device for vehicle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020723 |